2020-01-31
「十三機兵防衛圏」のプレミアムボックス特典になっているペーパークラフトのレビューです。1月丸々使いましたが無事完成。
1/175 第二世代十三番機兵
価格:非売品
製作時間:約38時間

レビュー
昔ながらのペーパークラフトです。つまり、台紙からパーツを切り取り、折り曲げ、のり付けし、組み立てるタイプです。

パーツは全部で20ページで100強。1つ1つのパーツは概ね数センチ四方と小さめですが、極端に小さなパーツはなく、難易度で言えば中程度だと思います。紙質も良く、表面には金属のような光沢もあるので、完成品は紙でありながらそれなりに重量感がありますね。またパーツの精度は高く、きちんと組み立てればずれや緩みなどほとんどなくきちんと仕上がりました。

yukkun20は割ときちんと折り目を付けたり、断面に色を塗ったりして丁寧に作っていく方なので、1パーツの処理に20分くらいかかります。なので全部で40時間弱かかりました。

でも作っていくうちに、機兵の構造が手に取るように分かってきます。すると面白いもので、ゲームで機兵が登場した時も、おお、ペーパークラフトでは動かなかったあのパーツが自由に動いている!とか、ペーパークラフトでは直線だったあのパーツがは実は丸みがあるのか…とか、逆にゲームの機兵を見ながら、ペーパークラフトのパーツの接着位置を微調整したりと、ゲームとの相乗効果が発生するんですよね。そしてあのずんぐりむっくりした機兵がどんどんかっこよく見えてくるから不思議なもんです。またゲームではほぼ見えない、機兵の背面がどうなっているかもじっくり観察できますし、人間との対比でどれほど機兵が巨大なのかも実感することが出来ます。

展示方法については少し考えたんですが、あまり可動部が多くなく、基本的には直立させるしかないようなので、あまり凝ったものを考えても仕方ないような気がします。ひとまずぴったり収まりそうなアクリルケースを発注したので、それに収めて飾り、ニヤニヤしようと思います(ケースが届いたらまた写真をアップします)。
上記の通りパーツ数は多いのですが、組み立てに難所というものはほぼなく、時間さえ掛ければ誰でも完成させることが出来ると思います。とりあえずボンド、瞬間接着剤、カッターナイフ、はさみ、ピンセット、カッター板、スタイラス(またはインクの切れたボールペン)あたりを揃えて挑戦してみてください。yukkun20も久しぶりに工作して楽しかったので、また近いうちに別の作品やってみようと思います。
2/6追記:飾り付けしました。
2020-01-09
昨年11月、星界BD-BOX発売を記念して、小説『星界の戦旗Ⅰ』『星界の戦旗Ⅴ』『星界の戦旗Ⅵ』に、描き下ろしイラストによる全面帯が付いた特装版が発売されたのを覚えていますね!?
書店でもネットでも売ってなかったので、新宿の紀伊國屋で買ってきましたよ。

帯に付いている応募券を1枚1口で送ると、イラストシートがもらえるキャンペーンもしていたので、当然3口応募しました。まあ抽選で10名様だから当たるわけが…

当たったー!さすが全国1名のシュタゲ絵画を当てた男。感じる…リアルラックが高まりつつあるのを感じる…w
星界 COMPLETE BLU-RAY BOX発売記念 サイン入りイラストシート

というわけで、左からアニメ監督の長岡康史氏、原作者の森岡浩之先生、ラフィール役の川澄綾子さんの直筆サインの入ったイラストシートです!超うれしい。

ちなみにこの真ん中のカードが川澄綾子さんの直筆サインカードです。おんなじサインだー(当たり前

そしてこちらが4年前に頂戴した森岡先生の直筆サイン。全くおんなじだー!
というわけで、この3点セットを家宝としてこれからも大事にしていこうと思います。そろそろ耐火金庫でも買うか。
2019-12-31
2020/12/28更新:狼と香辛料、十三機兵防衛圏、閃の軌跡Ⅳのレビューを更新しました。
十三機兵防衛圏のペーパークラフト制作はじめました(詳しくはTwitterで)。年末年始で完成させようと思って始めたけど、これどう考えても無理だわ。多分毎日1時間やっても1ヶ月以上かかる。
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プラットフォーム |
PlayStation®4, Nintendo Switch™, Steam®, DMM GAMES |
メーカー |
コーエーテクモゲームス |
ジャンル |
錬金術RPG |
公式 |
ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜 |
プレイ時間 |
52時間(R.11) |
レビュー |
【ゲーム】ライザのアトリエ~常闇の女王と秘密の隠れ家~ レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★☆ |
昨年完結した不思議シリーズに変わる新たなアトリエ。正直なところそろそろアトリエシリーズも息切れかな…と思ってましたが、今年のネルケ、そしてこのライザは魅力を見直すには十分でした。ストーリーのわくわく感、強力なアイテム錬成のハードルの低下、グラフィックの異常な強化など。太ももキャラゲーか…と思った事前の評価を完全に覆してくれましたね。逆にキャラクターをもう少し掘り下げてくれても良かったくらい。次回作も買います。クラウディアは俺の嫁。 |
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プラットフォーム |
PlayStation®4 / PlayStation®Vita / Nintendo Switch™ |
メーカー |
5pb. |
ジャンル |
ビジュアルノベル |
公式 |
狼と香辛料VR | Spicy Tails |
プレイ時間 |
1時間(R1.11~R2.9) |
レビュー |
【ゲーム】狼と香辛料VR レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★☆ |
人気ラノベ「狼と香辛料」をモチーフにしたVRアニメ。今作はロレンスになって、賢狼ホロがわがまま言ったりすねたりうだうだしたりおねだりしたりスリスリしたりするのを至近距離でおはようからお休みまで見つめるソフトになっています。グラフィックも前作(昨日紹介した「Project LUX」)よりも強化されています。シアターモードで自らホロとイチャイチャも出来て死角なし。小清水姉さんのファンにもお勧め。OQのコントローラー(電池式)の充電が切れてずいぶん長い間中断してましたが、エネループを導入し、本体を取り出しやすいところに置いたことでようやくクリアできました。ホロは俺の嫁。 |
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プラットフォーム |
PlayStation®4 |
メーカー |
アトラス |
ジャンル |
ドラマチックアドベンチャー |
公式 |
『十三機兵防衛圏』公式サイト |
プレイ時間 |
98時間(R1.11~R2.3) |
レビュー |
【ゲーム】十三機兵防衛圏 レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★★★+★ |
満を持して登場したアトラス×ヴァニラウェア最新作。発売前から期待していましたが、正直期待した以上の出来。美しいグラフィック、派手で楽しい戦闘、そして何より思いっきり引き込まれるシナリオ。13人の群像劇を進めるうちに、世界を取り巻く大きな謎が解き明かされ、世界を守るために13人(+α)が立ち上がっていくその流れは見事でした。シナリオブックも出て、深い考察をする楽しみもあります。プレイ日記を付けてますが、プレイ予定のある人は絶対読まない方がいいです。新鮮な気持ちでプレイしてください。yukkun20の中ではシュタゲに並ぶADV。奈津乃は俺の嫁。 |
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プラットフォーム |
PlayStation®4 |
メーカー |
日本ファルコム |
ジャンル |
ストーリーRPG |
公式 |
英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA- | 公式サイト – Falcom |
プレイ時間 |
157時間(R1.12~R2.5) |
レビュー |
【ゲーム】英雄伝説 閃の軌跡IV ~THE END OF SAGA~ レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★★ |
4部作となった閃の軌跡シリーズの最終作。前作の最後ではちゃめちゃなことになりましたけど、そこからの復活劇が面白くないわけない。またもラストがとんでもないことになってしまったのでどうしようかと思いましたが、無事トゥルーエンドでこれまでの苦労がすべて報われる展開になってくれたので大満足。戦闘の難易度はⅢに比べると上がりましたが、慣れると敵を瞬殺できるようになるのも気持ちいい。空の軌跡を始めてから6年。軌跡シリーズも折り返し地点ということで、これからの展開にも大いに期待します。ティオとエマとサラ先生は俺の嫁。 |
総評
ハード別(マルチのものはyukkun20がプレイしたハードでカウント)
- PS4…10本
- PSV…1本
- PSVR…1本
- NSW…2本
- その他…2本
ジャンル別(ジャンルはyukkun20の独自分類によります)
- RPG…6本
- SRPG…2本
- DRPG…1本
- ADV…4本
- ACT…1本
- SLG…1本
- クイズ…1本
MVG
- ネルケと伝説の錬金術士たち
- テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER
- 十三機兵防衛圏
今年はPS4大活躍でしたね。でもNSWがだめってことではなく、上半期はゼノブレ2(イーラ)、後半はFE専用機になっていたのが原因ですね。そして3DSはなく、PSVもおそらくこれが最後のプレイになるでしょう。これまで上質のソフトを供給してくれた2つの携帯機に感謝したいです。
MVGですが、最高得点を付けたのはTOV-Rなのですが、ベタ移植をMVGにするのはどうかと思ったので、個人的に最もはまったネルケを挙げておきました。経営シミュレーションは本当に久しぶりだったのですが、この手のゲームは単純作業なのにはまった時のパワーがすごいですね。
2位はTOV-Rです。ゲーム性の高さもさることながら、シナリオもキャラも明るく、プレイ日記のつけがいのある作品でした。来年はいよいよTOARISEの発売ですが、こちらも期待していいんですよね?
3位は十三機兵防衛圏にしておきました。これが1位でもいいんですが、まだプレイ中盤で、最終的な評価が固まったわけではないのでこの位置にしておきます。しかしヴァニラウェアの開発力は化け物か。
次点はFEです。やはりSRPGは自分の基本だと再認識させられましたね。来年はブリガンダインも出ますが、ここは20周年を迎えるサモンナイトの新作に期待…してもいいよな。まじで。
ゲームプレイ予定リスト
- 2018/09 トトリのアトリエDX [PS4] 検討中
- 2018/09 メルルのアトリエDX [PS4] 検討中
- 2019/08 東京クロノス [PSVR] 検討中
- 2019/09 ドラゴンクエストXIS [NSW] 検討中
- 2019/10 ペルソナ5 ザ・ロイヤル [PS4] 購入済み
- 2019/11 ポケットモンスター ソード/シールド [NSW] 検討中
- 2019/12 新サクラ大戦 [PS4] 検討中
- 2020/01 幻影異聞録#FE Encore [NSW] 購入予定
- 2020/春 ブリガンダイン ルーナジア戦記 [NSW] 購入予定
- 2020/春 星の欠片の物語。[PSVR] 購入予定
- 2020/夏 創の軌跡[PS4] 購入予定
- 2020 テイルズ オブ アライズ [PS4] 購入予定
- 2020 ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション [NSW] 検討中
- 2020 ブレイブリーデフォルト2[NSW] 検討中
- 未定 ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団 [PS4] 購入予定
- 未定 ANONYMOUS;CODE [PS4] 購入予定
- 未定 GRANDIA HD Collection [NSW/PC] 検討中
2019-12-30
2020/12/28更新:風花雪月のレビューを更新しました。
アニメ「ワールドトリガー」の見直しはじめました。新シリーズ早く見たいですねー。
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プラットフォーム |
Nintendo Switch™ |
メーカー |
任天堂 |
ジャンル |
シミュレーションロールプレイングゲーム |
公式 |
ファイアーエムブレム 風花雪月|Nintendo Switch|任天堂 |
プレイ時間 |
375時間(R1.7~R2.5) |
レビュー |
【ゲーム】Fire Emblem 風花雪月 レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★★ |
SRPGの雄、ファイアーエムブレムシリーズの最新作。シミュレーションパートは安定の出来ですが、ADVパートでのキャラ育成が楽しい!育成の自由度も非常に広いため、好きなキャラを鍛えるもよし、強そうなキャラをつまみ食いするもよし、明らかに前衛向けのキャラで魔法を撃つもよし、これぞSRPGの醍醐味!という感じ。メインストーリーが4ルートあり、それぞれがきちんと完結していますが、全てプレイすると世界の背景みたいなものがうっすら見えてくる出来になっているのでついつい全部プレイしたくなりますね。結局がっつり1年にわたってプレイし、プレイ時間は驚愕の375時間。これは2位のゼノブレ2(264時間)に大差を付けてぶっちぎりの一位です。4周すると共通ルートが冗長になるのが玉に瑕か。ベルナデッタは俺の嫁。 |
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プラットフォーム |
PlayStation®VR, Steam®VR, Occlus |
メーカー |
Spicy Tails |
ジャンル |
VRアニメーション |
公式 |
VRアニメーション「Project LUX」 | Spicy Tailes |
プレイ時間 |
2時間(R1.9) |
レビュー |
【ゲーム】Project LUX レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★☆ |
「狼と香辛料」で知られる支倉凍砂氏が代表を務める「Spicy Tails」の手がけるVRアニメーション第1弾。ゲームというくくりですが、あまり能動的な部分はなく、ジャンル名の通りVRアニメを見ているような感じです。ストーリーも支倉先生らしい出来で、VRを使った叙述トリックに最後は驚かされます。そしてなによりルクスがかわいいのなんのって。もっといちゃいちゃしたかった!ルクスは俺の嫁。 |
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プラットフォーム |
PlayStation®Vita |
メーカー |
エクスペリエンス |
ジャンル |
本格ファンタジー・ダンジョンRPG |
公式 |
Home | 蒼き翼のシュバリエ |
プレイ時間 |
46時間(R1.9~10) |
レビュー |
【ゲーム】蒼き翼のシュバリエ レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★☆ |
デモンゲイズシリーズで知られるエクスペリエンスの新作DRPG。「円卓の生徒」のリメイクなんですけど、yukkun20はそっちはプレイしていないので新鮮な気持ちで楽しめました。システム自体は旧作と大きく変わっていませんが、現在でも古さは感じさせず、未知のダンジョンを開拓していき、未発見のアイテムを発掘していくDRPGの楽しさを十分楽しめます。キャラの育成の自由度も高いので、ハーレムパーティも余裕(そこかよ)。マァリンは俺の嫁。 |
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プラットフォーム |
Nintendo Switch™ |
メーカー |
任天堂 |
ジャンル |
アクションアドベンチャーゲーム |
公式 |
ゼルダの伝説 夢をみる島|Nintendo Switch|任天堂 |
プレイ時間 |
16時間(R1.9) |
レビュー |
【ゲーム】ゼルダの伝説 夢をみる島 レビュー | Y.A.S. |
総評 |
★★★ |
25年以上前のGB用ゲームソフトのリメイク。システム自体はGB時代とほぼ変わらず、グラフィックを向上させただけなのに、これほど面白いとは。ゼルダシリーズの底知れぬ実力を感じます。ボリュームもほぼ水増しされていないのでプレイ時間は短めですが、小粒の名作といって差し支えないでしょう。過去作をプレイした人にもプレイしていない人にも等しくおすすめ。マリンは俺の嫁。 |
風花雪月は未だにほぼ毎日プレイしているくらい面白いです。現在3周目ですが、最後の4周目だけ最高難易度でプレイしようと思い、それを目指して現在女性キャラを集中して育成中です。
蒼き翼のシュバリエも面白かった。やっぱり年1~2回はDRPGをプレイしたい。世界樹の迷宮も完結した今、来年のDRPG業界が心配ですが…ガレ地下頼むよまじで。
2019-12-28
毎年恒例の年間ゲームレビューも12回目を迎えました。今年も全4回です。例によって、プレイ開始が早いものから順に並べています。
今年のレビュー対象は16本ですが、昨年から今年にかけてプレイしたゲーム2本(シュタゲエリート、黄金の国イーラ)については、昨年のレビューを更新してます。体験版(十三機兵防衛圏プロローグ)とゲーム性の薄い作品(KH:VR)は対象外。
総評は大体以下の通りです。あと☆は★半分の意味。
- ★★★★★★以上…神。人生でベスト10に入るくらいのゲーム。
- ★★★★★…傑作。ハードごと購入してでもプレイする価値のある作品。
- ★★★★…名作。ハードを持っているならぜひプレイすべき作品。または傑作だが人を選びそうな作品。
- ★★★…良作。何か波長が合うところがあれば十分プレイする選択肢に入る作品。
- ★★…凡作。特筆すべき事がない作品。もしくは全体的には良作レベルだが、致命的な問題点がある作品。
- ★…駄作。とても人には勧められない作品。
今年は限定版を買いすぎました…みんなあのでかい箱どこにしまってるんですかね。yukkun20はああいうの捨てられない正確なので、どんどん部屋が狭くなっていくんですよ。
2019-12-26
昨日に引き続き、BD-BOX特典小説のレビューです。今回はAmazonでの購入特典です。ジントもラフィールも出ませんけど面白かった!
星界の断章-観光-
著者:森岡浩之
価格:非売品
表紙など
残念ながら挿絵はありません。
あらすじ
ハイド伯爵家の家宰となったサムソンは、密かに惑星マーティンの異質な生態系から来る食文化に期待していた。しかしいつまで経っても食事の機会は訪れない。業を煮やしたサムソンは、自らマーティンの生物の培養用細胞片を採取しようと考える。領民政府から地上に降りる許可を取り付けるため、サムソンは一計を案じるのだが―
感想
18ページほどの短い小説ですが、サムソンが食事に燃やす異常な熱意が明らかになるいい話でした。サムソンが主役の断章は食事がらみばっかりだな(笑)
サムソンは、将来農場経営をする時の参考にするために家宰を引き受けたと本編では言われていましたけど、今回は真の目的が明らかになりましたね。まあ大方の予想通りだったわけだが。多分真の目的:ジントへの同情:将来設計の参考=80:15:5くらいだなこれは。
そのほか、家宰と領主代行の関係とか、クランドン市の詳細情報とか、設定に触れる部分もあり、新しいアーヴ語や新しい登場人物も出てきたので、こちらも事典を更新するのが楽しみですね。そしてルティモンドはやっぱり…
「先住生物は尊敬と愛の対象で、食欲を向けるべきではありません。そう、猫のように」
スォッシュは純白の猫を買っており、溺愛していた。
「ええ。もちろん、わかりますとも」サムソンは嘘をついた。
※5~6ページより引用
しかしアニメイト購入特典の「星界の断章 過疎」を読めないのは痛い。ネットオークションか何かで放流されるのを待つか、それとももう4万円払うか…。
2019-12-25
星界BD-BOX届きました!まだBD自体は視聴していませんが、特典が豪華すぎて感動してます…ガイドブックもビジュアルブックもファンなら垂涎の出来です。つーか全ての星界ファンは買うべき。そのうちレビューもします。
しかし!今日は森岡先生の書き下ろし短編のレビューをさせていただきます。久々の森岡先生の断章、もう期待通りの、いえ、期待以上の出来でした!これ読めただけで4万出したかいがあるわ…というのは大袈裟でも何でもないです。
星界の断章-継承-
著者:森岡浩之
価格:非売品
表紙など
口絵イラストはおなじみ赤井孝美先生による、ジントとスポール(ペネージュさんではなく、本作に登場する修技館の生徒。初登場)です。残念ながら白黒ですが…むしろ最後に出てきた「花の妖精か女神のよう」なラフィールをイラスト化すべきだったんじゃないの!(笑)
あらすじ
主計修技館に入学したジントのもとに、ある日修技館館長に呼び出される。そこに待っていたのは、つい先日まで共に冒険をしていた帝国王女にして列翼翔士・ラフィールだった。彼女は皇帝陛下の名代として、初代ハイド伯爵―すなわちジントの父親の処刑が確認されたことを告げる。ジントは事態の説明を受けるため、ラフィールと共に帝宮にある情報局へ向かった。その道すがら、ジントは今ハイド伯爵位を継承すべきか否かについて考え始めるのだが―
感想
てっきりジントとスポールとの舌戦が繰り広げられるのかと思ってましたが、まさかスポールが最初の3ページと最後の2ページしか登場しないとは(笑)すっかり騙されました。フルネームすら登場しない(しかも名ばかり貴族なのでペネージュさんとの縁もない)ので彼についてあまり語ることはないですね。
今回は星界の設定的な面白さがありました。貴族位を承継するとはどういうことなのか、また帝国は敵陣深くにあるハイド伯国の政治情勢をどのようにして知ったのか、また襲爵の条件を満たしていない者が襲爵するにはどうすればいいのかなど、色々勉強になりましたね。これは事典の編纂がはかどりそうです。
またジントの内心がかなり深く描かれた作品だとも言えます。ジントはマーティンの大地と人々を愛していながら、故郷に戻れば人々の憎しみを受けることもわかっていて、ハイド伯爵を継承すべきかどうかについて深く葛藤しています。しかし最後は、ラフィールから教えてもらった諸侯の心得や、自分の父親がなにを考えて帝国と取引をしたのかに思い至ったりしたことなどから、きちんと自分の運命を選び取っていくんですよね。そういう意味で、彼が少年から青年に変わる過渡期を描いた素晴らしい作品だと思いました。
あと言うまでもなく殿下は(文章だけですが)美しいですね…。ラフィールはジントの本当の気持ちを理解することは出来ないし、自分でそれが出来ていないことを自覚してもいるんですが、それでいてジントに共感しようとすることはやめようとしません。結局ジントの背中を押してくれるのは彼女なんですよね。今回もしっかり存在感を放ってました(なおスポールとの絡みはありません)。次の台詞は世の中を渡っていく上で大事にしたい台詞です。
「別に逃げてもいいじゃないか」(中略)
「アブリアルの口からそんな言葉を聞くなんて思いもしなかったよ」
「われらはそこまで頑迷じゃない。必要なら逃げる。それは恥じゃない。逃げねばならないときに逃げないことこそ恥であろ」
※29ページより引用
2019年を、こんな素晴らしい小説で締めくくれることに感謝したいと思います。最近はあまり小説読みませんけど、やはり星界は自分にとって本当に特別な作品だと思い知らされました。
しかもAmazonでの店舗特典「星界の断章 観光」もこれから読めるんだよなぁ。あー楽しみ。
2019-12-21
このマンガが出ると今年も終わりという感じがしますね。BD-BOXも来週発売ですよ!
星界の紋章⑦
著者:米村孝一郎
レーベル:フレックスコミックス
価格:650円
あらすじ
ジントとラフィールは、逃げ込んだグゾーニュ幻想園で敵軍と大立ち回りを演じることになる。警察隊に逮捕される寸前、反帝国戦線の手引きで辛くも脱出するが、アーヴという種族に激しい憎しみを燃やす人類統合体のカイト憲兵大尉は全軍を上げた執拗な追跡を続行する。
一方、スファグノーフ侯国に帰還した星界軍は、圧倒的な戦力で敵軍を退け宇宙空間を制圧する。反帝国戦線の面々は、ラフィールたちを星界軍のもとへ戻そうと、一計を案じるのだが―
感想
今回は原作小説で言うと第3巻の3分の1から3分の2に当たる部分でした。このペースだと予定通り次巻で完結しそうですね。早くエンディングが見たいような、もっとじっくり楽しみたいような…複雑な気持ちです。
今回はやはり最初の1話しか登場しないのに強烈な存在感を放ったペネージュさんがポイント高いですね。結局口だけで敵軍を降伏させたのだから、ペネージュさんの思うとおりに戦局が動いたと言えなくもない…のに、なぜでしょう、単に彼女が自分の好きなように振る舞っているだけにしか思えない。
後半は久々の殿下大暴れでした。空識覚のおかげでノールックで一撃必殺のレーザーガンをばかすか撃ってくるって敵軍からしたら本当恐ろしいでしょうね…。他方で圧倒的な人員と火力で子供二人を追い回す人類統合体軍の恐ろしさも際立ちました。絵がついたおかげで原作以上に銃撃戦の激しさが伝わってきたと思います。既に宇宙空間を制圧されているのにこの士気の高さは特筆に値しますね。ジントもよくこの戦場を生き残ったよ…。右肩は犠牲になったのだ ジントの主人公補正…その犠牲にな…
表紙は軍服姿で銃を構える殿下、裏表紙はワンピースで斜に構える殿下、カバー裏は月夜にたたずむ軍服姿の殿下とジント、口絵イラストはホテルのソファーでごろごろする殿下とその世話を焼くジントです。特にカバー裏のイラストは格好いいなぁ。ジントの軍服姿は貴重ですが、それ以上に月光のほのかな明かりに照らされる殿下の表情が最高です。
あと森岡先生のコメントに誤字を紛れ込ませたスタッフは絶許(笑)公爵じゃなくて侯爵だっつの。
2019-12-18
星界ファンとして、同じ失敗を3度繰り返すわけにはいかないっ…!
星界の紋章 第36話
漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ
レビュー

今回の表紙絵は米村先生Ver.ではなくアニメVer.の殿下ですね。首回りや頭環の意匠が違います。なんか懐かしいですね。BD-BOXは今月発売ですよ!【PR】

ようやく一息ついたラフィールたちに、マルカたちは本当の名前を尋ねます。ジントが神妙な顔してますけど、自分の名前をどのタイミングで明かそうか悩んでる顔だと思うとちょっとニヤニヤしちゃう。

マルカたちは、ラフィールたちがやんごとなき身分だと知って喜びますが(帝国との交渉材料にしようと思っているため)、ラフィールは帝国を脅迫すると不幸になるよと警告します。脅迫だけだとアーヴの地獄には送られないんですかね。

このジントの台詞、原作でも発言者ははっきり書かれてませんけど、多分ミンですよね。ジントでも意味は通りますが…

そうこうしているうちに、警察車両を徴発したカイトたちが追跡してきますが、ミンの隠し持っていた煙幕弾と感知地雷で難なく引き離します。なんだかんだでミンが一番ちゃんとしたテロリストだ。

しかし狂気にとりつかれたカイトはあきらめず、グゾーニュ市に展開する全軍をラフィール捜索に投入します。もうアーヴが地表の攻撃を始めているのに、まさに狂気の沙汰。その目的は、ラフィールとその仲間を処刑することだけです(※違法)

地の利を生かして軍の包囲網を脱出したマルカたちは、葬儀屋の職場―葬儀場にたどり着きました。彼女たちはラフィールに、無事帰国できた暁には、自分たちが自由に出来る宇宙船を用意してもらうという約束を取り付け、中に入ります。ここにはこの状況を打破する奥の手があるようですが―
今回の殿下

相当根に持つ性格の殿下。原作でも「目を輝かし」って書いてある(笑)

かっこいいアクションシーンですが、実はただ地面に素早く伏せているだけの殿下。
コミックス7巻は12月20日発売です。あと前回更新時にヘールビルシュのペーパークラフトも公開されてますよ!
※画像は第36話より引用
子供向けの知育ゲームという側面は大きいと思いますが、大人の脳トレにも全然耐える内…