2013-11-29

呼ばれて行ったのにこの仕打ち

今日は仕事で午後から夜までずっととある場所に詰めていたんですが、そこの空調が極めて貧弱で(しかも室内なので防寒装備をしていなかった)風邪を引いてしまいました。

そんなわけで本日の更新はお休みです。


2013-01-22

バリウムだけは年々味が改善されている気がする

久々に更新するネタがないので日記的なことを。

毎年恒例の健康診断に行ってきました。今年は例年に比べて人が少なく、待ち時間もほとんど無くて快適でした。時間つぶしに「マグダラで眠れ2」を持参していったのですが、結局最初の章を読んだだけになっています。今回も面白そうな匂いが序盤からプンプンしているので、早く続きが読みたいです。

で、血液検査もあるので当然採血もされます。僕これが苦手なんですよね…元々血が苦手なのもあるんですけど、針が腕に刺さっているのをどうしても直視できません。かといって30過ぎたおっさんが目をつむってぶるぶる震えていてもキモイだけなので、「え?採血?楽勝ですよそんなの。よそ見しているくらい余裕ですからちゃっちゃとやってくださいよ」と言う体で視線を逸らすようにしています。

でも今日は視線を背けた先にあるガラスの仕切りが妙に磨かれていて、ほとんど鏡状態だったんですよね…おかげで見たくもないものを見る羽目になってしまいました。

しかしこれほど科学が進んだ世の中で、未だに採血するのに原始的な手段しかないというのはどうにかならないんでしょうか。ていうかなんで人間って血液を排出する機能が付いてないの!?


2012-11-13

倫理研修に行ってきました

久々に仕事の話でも。

弁護士は一定の期間(現在は5年)ごとに、「倫理研修」を受ける必要があります。

「倫理研修」というのは、その名の通り弁護士倫理を学ぶための講座です。弁護士は弁護士会という組織を作っていますが、これはどこのお役所にも属さない団体で(たとえば司法書士会が法務局管轄というのとは異なる)自治を認められている関係上、各弁護士も高い弁護士倫理をもって仕事をすることが期待されています。

最近は弁護士の関係する不祥事も多いですからね…。そんなニュースになるような不祥事でなくても、例えば「対立する当事者の依頼を同時に受けた」「職務上の秘密を第三者に漏らした」「依頼者への説明義務を果たさなかった」など、意識を高く保っていないと失敗しやすい分野もたくさんあるので、こうやって定期的に研修を行っています。

「対立する当事者の依頼を同時に受けた」なんてあるわけないだろと思うかも知れませんが、例えば市役所の無料相談で奥さんから離婚に関する相談を受けて助言したら、別の日に事務所で旦那さんの相談を受けた、っていうことはあるわけです。もちろんどちらの相談の時も、相談者から相手方の住所と名前は聞いて、記録にも残しているんですけど、それを思い出すかどうかは自分の記憶力次第ですからね…
うちの事務所では全部PCで管理して、そういうミスがないように心がけてはいるのですが。

なお研修は各弁護士会が内容を決めることになっていますが、当方の弁護士会では伝統的にパネルディスカッション形式でやっています。設題が与えられて、それに対して両極端の意見を持つ(という設定の)弁護士が二人で討論して、それに聴衆が意見を述べるという感じです。今年もそれでしたけど、なかなか飽きさせないようになっていて面白かったです。

※ゲーム一言日記

  • エクシリア2…Chapter7クリア。ボスが3人いるなどかなりハードな章だった。
  • サモンナイト3…2週目第12話夜会話回収中。12話は戦闘終了から夜会話までのイベントが非常に長いので面倒くさい。

2012-03-18

法律事務所×TVCM

先日、僕が以前いた事務所が流しているTVCMを見る機会がありました。

一昔前までは弁護士事務所がTVCMを流すなど考えられなかったのですが、2000年に弁護士広告が自由化され、最近では普通に見られるようになりました。ブタさんやらかぐや姫やらが出てくる全国展開の某事務所でなくても(ちなみにこの事務所のCMはちょっとふざけすぎているのではないかというのが僕の周囲の意見です。僕は嫌いではないのですが)、ローカル局でCMを流している事務所は旅行先などでも時々見かけます。

前にいた事務所のCMは、所属している弁護士が出演していると事前に聞いていたので、どんなもんなのかと怖いもの見たさでチェックしたのですが、なかなかスタイリッシュにまとまっていて、製作者のセンスが感じられました。僕もあと1年その事務所にいたらこのCMに出ていたのか…それはちょっと恥ずかしいかも。

実際どのくらい効果があったのか、今度聞いてみようと思います。自営業にとって広告宣伝費は大事な問題ですからね。

そういえばうちの事務所では、最近、事務所の公式サイトを見て来て下さる方が相当数増えました。今のところサイトを事務所の宣伝にしか使えてなく、来訪して下さった方に役立つ情報をお届けできていないのが心苦しいですが、今後もこまめに更新していきたいです。


2011-11-30

そろそろ年末調整の時期ですよ!

今日で11月も終わりですね。今年もあと1ヶ月。悔いのないように頑張りましょう。

うちの事務所は月末が給料日なのですが、今日が事務員を雇って丸1年たった給料日だったので、思い切って昇給することにしました。いつも書いてますけどうちの事務員はホント優秀で、仕事はできるわよく気がきくわ法律的なセンスもあるわでうちの事務所の屋台骨です。万が一どこかに引き抜かれでもしたらエライことなので、待遇は良くしてあげたい。しかしうちの事務所もまだ駆け出しでこれから先どうなるか…やっぱりボーナスを多めにして昇給は見送るべき?いややっぱり逆にすべき?とここ1ヶ月くらいずっと悩んでいました。上げるにしても上げ幅がよく分からないし…

そんな中、弁護士会の事務員がどのくらい給料をもらっていてどういうペースで昇給しているのかを知る機会があったので、それを参考に決めさせてもらいました。事務員さんも喜んでくれていたみたいで良かったです。

でも心の中では、私の給料を上げるくらいなら、2人目の事務員雇って欲しいな…と思われているのかも知れません。人を使うのって存外難しい。


2011-11-16

このためだけに加入するのはちょっと…

今日も今日とて市内某所で講演をしてきました。

講演の内容は「遺言・相続」という、弁護士の講演としては基本とも言える内容でした。といってもこのテーマを扱うのは初めてで、かつ非常に広い範囲の話をしないといけないので、原稿作りは苦労しました。丸2日くらいかかったかも(通常の講演なら半日~1日)。

しかし今回特筆すべきなのは、なんと講演の様子がテレビで放送されるってことですよ。パチパチ(拍手。最初取材の申し込みを受けたときは迷ったんですけど、これが宣伝につながればとお受けすることにしました。おいおいどうするよ。これですごく人気が出て、テレビに引っ張りだこになって、カリスマ美少年弁護士とかでもてはやされて、そんでこのブログが見つかって炎上みたいな。

がしかし。取材はケーブルテレビさんでした。地上波じゃなかったんだ。しかもローカルのケーブルテレビなので、宣伝効果はあまり期待出来なさそうです。そしてなによりの問題点は、うちはケーブルテレビに加入していないから、自分の放送が見れないということだ…orz

一応講義終了後に、テレビ局の人にVTRもらえないか交渉してみましたが、ダメでした。まぁそりゃそうだろうな。取材の許可は出したけど放送の許可は出してないから…って著作権盾にごねるか。だめだな。テレビ局の取材を許した時点で放送込みの許可を出したことになるに決まってますもんね。

それはそれとして、講演終了後に、受講者のアンケートを見せてもらいましたが、概ねわかりやすく勉強になったと好評でした。でも「せっかく弁護士が来るんだからもっと専門的なことが聞きたかった」という意見もちらほら。気持ちはよーくわかるんですけど、現実2時間で専門の話をしようとすると、初心者さんが完全に置いてけぼりになっちゃうんですよ…。せめて4時間あれば。


2011-11-12

こういう仕事はお金にならないけど結構好きです

今日は弁護士会のイベントで、2時間ほどの講演をしてきました。

前日にリハーサルをやってみると、1時間強で話し終えてしまい、かなり焦りました。なんせこれから話を足そうにも、すでにレジュメを弁護士会の人が印刷にまわしてしまってましたから、新しく項目を付け足すわけにはいかないんですよね…しかたなく、余談的な話をいろいろ組み込んで、何とか1時間40分ほどにすることが出来ました。10分質疑応答、10分休憩でばっちりだろ。

んで今日はその本番だったんですが、自分でいうのもなんですけどなかなかいい話だったようです。終了後のアンケートも見せてもらったんですけど、「わかりやすくて良かった」という意見が大半で、批判的なコメントは1つもありませんでした。満足いただけたようで良かったです。

弁護士会からは来年もよろしくと言われてしまいました。このイベントは毎年似たような方が参加してくださるので、毎年話をして顔を覚えてもらうのも悪くないんじゃないかと思っています。…ちょっと長期計画になりそうですが。

今度の水曜にも講演があるからまた原稿を作らないとな…まだ半分くらいしかできてないわ。


2011-10-17

マジメな話をします

先日岡山弁護士会がこのような会長声明を出しています。

国選弁護報酬基準及びその運用の抜本的見直しを求める会長声明

この声明のきっかけとなった事件が記載されていますが、この内容がひどい。

事案がちょっと分かりにくいので、自分なりに平易な内容にしてみます。
事件は窃盗事件で、前のお客がATMに忘れていったお金を被疑者が持って行っちゃったという案件です。この場合、被害者はお金を忘れた人のような気がしますが、法律上は金融機関に忘れていったお金の占有(やや法律的な概念ですが、ここでは管理権程度の意味だと思ってください)は、忘れた人ではなくその金融機関にあるとされています。また窃盗の被害者は、被害品の占有者であると定義されています。よってこの場合、窃盗の被害者は金融機関という事になります。

さて、この被疑者の国選弁護人になった場合(もちろん被疑者が事実を認めていることが前提)、一番しなければならないのは被害弁償です。つまり被害者にお金を返すわけです。しかし本件では、金融機関がお金を忘れた人に損害を補填することはしていませんから、実際に損害を受けたのはお金を忘れた人ということになります。本件の弁護人もそう考えて、お金を忘れた人に、被告人が持っていったお金を全額返し、見事に減刑嘆願書(被害者が、「被告人も反省しているようなので、あまり重い刑にしないでください」と一筆書いた書面のこと)をもらうことが出来ました。その結果被告人は起訴猶予(刑事裁判にかけられることなく事件が終了すること)となりました。弁護活動としてはパーフェクトと言っていいと思います。

法テラス(国選弁護人の報酬を支払うところと思ってください)は、被害者と示談を成功させた場合、報酬を加算することになっています。ところが悲しいかなお役所仕事。法テラスはなんと、今回の示談は被害者=金融機関との示談ではないので、報酬は加算できない、という判断をしてしまったのです。でも、今回のケースで被害者である金融機関と示談しようとしても、金融機関は実際に損害を受けているわけではないのでお金は受け取ってくれませんし、減刑嘆願書なんか書いてくれるわけもありません(会社ですからね)。ですから、被害者と示談せよというのは無茶振りということになるわけです。

この件、皆さんはどう思われますか?


2011-10-03

セコムしてますか

うちの事務所には時々SECOMの人が営業に来てくれます。今まではあまりお金がないから…と断っていたんですけど、今回進められた電気錠+モニタ付インターホンがそこそこの値段に値引きされていたので購入しました。最近経営も安定してきましたし、何より事務員さんが、買って欲しそうな目でこちらを見ていたので…

確かにこれまで、インターホンを鳴らさないお客様の場合、お客様の存在にこちらが気づかず、すぐに応対できなかったりすることもありました。また最近いろいろ物騒ですし、恨みを買いやすい職業でもあるので、福利厚生という観点からも導入するのが事務員さんへの恩返しというものでしょう!オートロックならうっかり鍵を閉め忘れて帰っても大丈夫だし。

で、無事工事も終わりました。今回の鍵はシリンダー錠、カードキー、暗証番号のいずれでも解錠できるんですけど、カードキーはカバンから取りだすのが面倒くさいし、暗証番号は入力が面倒くさいので、今はシリンダー錠をメインに使っています。シリンダー錠は持ち運びを忘れやすいので、暗証番号もいずれ利用することになるでしょうけど…


2011-09-22

こういう仕事もあります(たぶん無給

日弁連から、最近の倒産事件の傾向についての調査をしたいということで、裁判所と連携して、幾つか無作為抽出した事件の分類をするようにという依頼がありました。今配属されている委員会を通じて、僕にその仕事が回ってきたので、裁判所に行って記録の調査をしてきました。

調査というのは、裁判所の記録を見せてもらって、申立人の年齢や性別や職業、倒産原因、事件の結末などを調査し、それを表にまとめていくという大変に地味な、そして結構大変な作業です。例えば年齢とかは記録を読めばすぐ分かるんですけど、記録を一読しただけではよくわからない調査事項も幾つかあり、結局内容を精査しないと行けなくなったりして思った以上に大変でした。

でも、僕以外に3人の弁護士と協力して作業に当たったんですけど、作業しながら、倒産事件の悩みとか方針の建て方とかをいろいろ相談できて、なかなか有意義な時間ではありました。ただ裁判所が作業するための部屋を貸してくれたんですが、なぜかドアを閉じずに作業をしてくれと指示されたので、あまりきわどい(要するに裁判所に批判的な)話は出来ませんでしたけど。