2022-06-26
このレベルのRPGが10年前に出ていたことに驚愕。3にも期待しかない。
Xenoblade Definitive Edition

タイトル画面はこんな感じ
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2022-04-13
DQがみんなに人気がある理由、yukkun20にもけっこう理解できました。

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S

スプラッシュ画面はこんな感じ
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ストーリー
- 穏やかなイシの村で暮らす主人公は、16歳の誕生日に、自分がかつて世界を闇から救った勇者の生まれ変わりであると告げられ、その使命を負って旅に出る。祖父の遺言に従い、デルカダール王国を訪ねた主人公だったが、デルカダール国王は彼を「悪魔の子」と呼び地下牢へ投獄してしまう。地下牢で出会った盗賊・カミュと共に脱獄した主人公は、デルカダール軍に追われながら、自らの使命を探す冒険に出るのだった―
- yukkun20はDQ1とDQ5をプレイしたことがあるのですが、どちらもすごく肌に合わなくて、それ以来DQをプレイすることはありませんでした。DQ11も発表当時に体験版をプレイしたのですが、これまたあまり合わなかったので、これまでDQ11も避けて生きてきました。でも久々にオーソドックスなRPGがプレイしたくなり、各地で絶賛されているこのゲームをようやくプレイしてみようという気になったわけです。
- 今作のストーリーについては、本当に面白かったです。よく考えてみると、第1部はオーブを探しているだけだし、第2部は魔王を倒す方法を探しているだけだし、第3部は…を倒す方法を探しているだけなので、お使いイベントばっかりといえなくはないんですけど、行く先々で起こるイベントが本当に豊富で、すごく牽引力がありました。ギャグテイストのNPCの成長物語あり、巨大な陰謀の陰を感じる不気味な事件あり、魔物による悲劇を濃厚に描く悲しいストーリーあり、そして仲間たちとの絆を強めるイベントてんこ盛りと、本当に飽きませんでした。

イベント演出も美しく感動的です。ところで時々挿入される、若干リアル寄りのムービーは何なの!?
- もちろん文句の付け所がないというわけではなく、所々ご都合主義的な展開もありましたし、どう考えてもタイムパラドックスが起きる展開もあるのですが、それでもストーリーに対する評価を損なうほどではありませんでした。初めは悪魔の子と言われて訳も分からず逃げるしかなかった主人公が、世界各地を巡るうちに、勇者のことを信じる仲間たちと出会い、困っている人を助けるうちに徐々に味方をしてくれる人もでて来たりして、生まれ変わりの勇者なのではなく、世界を救う勇者として成長していく姿はまっすぐで王道のストーリーでした。やっぱ王道はいいな。

勇者とは「勇気ある者」だって、ダイ大でも言われてましたね
システム
- 世界各地を旅しながら、モンスターと戦ってレベルを上げ、ダンジョンを攻略し、町の人から情報を集め、フラグを順番に立てながら進めていく、昔ながらのRPGです。

フラグが立つまで(「はい」を選ぶまで)強制ループさせられるのはお約束
- DQはあまりキャラ育成の幅は広くない印象でしたが、今作のスキルパネルは、キャラクターごとの育成の方向性がある程度自由になっていて良かったと思います(欲を言えば、パネルリセットがもう少し早く、安く使えればなお良かったですが…)。
- またマップなどで手に入れた素材アイテムを使い、鍛冶で装備品を作り出す「ふしぎな鍛冶」は簡単なミニゲームになっていましたが、結構楽しんでプレイしていました。作れる装備品もかなり多岐に及び、強力な武具も作成出来るので、ボス戦前にはハンマー片手にひきこもるのがお約束でした。ただ調子に乗って作っていると割とすぐ素材切れになったりしたので、もう少し素材が集めやすければいいなと思いました。このゲームは(まあ大抵のゲームはそうなのですが)アイテム図鑑とモンスター図鑑とマップがうまくリンクされていないので、ほしいアイテムの入手方法を探すのも一苦労なんですよね。このあたりアトリエシリーズはよく考えられていると思います。
- サブクエストも小ぶりではありましたが話が面白いものも多かったですし、報酬も割と豪華で、がんばってクリアしていこうと思える内容になっていました。カジノやちいさなメダル集めなど、おなじみの寄り道要素もあって楽しませてもらいました。

もちろんぱふぱふもあるよ!
- 歴代シリーズの世界での冒険が楽しめる「冒険の書」は、過去作ほとんど未プレイの自分には刺さりませんでしたが、ファンサービスとしてはよかったのではないでしょうか。

DQ5のネタだけはどうにか。(このシーンのマルティナのセリフかわいいよね)
- UIも割とよかったです。DQ5が好きになれなかった理由の1つがUIの悪さ(何でもテキストベースで説明しようとする)というところだったのですが、今回はUIについてはあまり大きな不満はないです。
- そんなわけでシステムについても割と好感触なのですが、その一方で、すごく気になる所もありました。これはおそらく、いわゆるドラクエっぽさを残すためにあえてそのような仕様にしているのだと思うのですが、yukkun20のようにDQに何の思い入れもない人間からすると、面倒くさい以外の何物でもないのです。
- HPMP回復ポイントとセーブポイントが別
- HPMP回復ポイントでは毒や呪いを解除できない
- ルーラで行ける地点が少なすぎる
- ルーラで行ける地点が不便すぎる(特にクレイモラン、ダーハルーネ、ソルティコ、ムウレアは絶許)
- 馬を呼び出すのが面倒くさい(ショートカットキーがあってもいいのでは?)
- 船の移動速度が遅く、ルーラで飛べる地点がほとんどない
- ケトスの仕様が不自由すぎる

飛行船が手に入ったのに、世界を自由に回れなくて絶望した!
キャラクター
- ここまでストーリーが濃くなると、もうしゃべらない主人公で進めるのは無理がいないですかね…とずっと思いながらプレイしていました。特に第3部で主人公が○○に○○た関係で、主人公の記憶と周囲の人間の記憶に齟齬が生じているのですが、主人公がしゃべらないからなのか、その理由について周囲に一切説明しないんですよね。あそこは特に不自然さを感じました。ちゃんと理由を説明しておけば、勇者の剣を2度も奪われそうになる迂闊天海は避けられたはずなのですが…。
- 一方で仲間たちは最高でした。義に厚く、パーティの中では結構常識人でもある盗賊カミュ、おっとりした性格ながら、主人公を守るという使命のため時に覚悟を見せる僧侶セーニャ、パーティを盛り上げるムードメーカーでいつも明るく、それでいて騎士道精神も忘れないシルビア、普段はおちゃらけた老人でありながら、過酷な半生を歩んできたロウ、頼れるお姉さんとして主人公を引っ張ってくれたマルティナ、過去を悔やみ、全力で主人公たちの盾になろうとする忠義の男グレイグなど、魅力あふれるキャラクターばかりでした。これだけパーティメンバーがいると一人くらいはどうしようもないやつとか裏切り者とかいたりしますけど、そんなこともなく、最初から最後まで仲良しパーティだったのもよかったですね。

いやお前が言うんかい!
- そしてやっぱりベロニカですよね。おしゃまで、妹思いで、いつも強気で…そしてあのエピソード。そりゃ好きになるしかないわ。正直ベロニカがどうなるのかということはプレイ前から知っていたのですが、それでもいざその場面が来ると泣きそうになってしまいました。それもやはりそこまでのシーンを丁寧に描いてくれていたからだと思います。

ギャップ萌えなんだよな。

このゲームはCERO:Aだから…あとは分かるな。
- 小清水姉さんだから仕方ない。
- キャラクターに声がついたことについては、当初は賛否両論だったと記憶していますが、個人的には大正解だったと思います。どのCVもキャラクターにすごく合っていて言うことなしでした。悪役もちょい役なのにすごい豪華なメンツになってましたね。

戦闘力が53万くらいありそうな中ボス(CV:中尾隆聖)
戦闘
- 戦闘はシンボルエンカウントです。これもよかったです。DQで一番いやなのはランダムエンカウント率の高さだったので。
- 戦闘自体は味方と敵が入り乱れながらターン制で行動していく、極めてオーソドックスなコマンドバトルでした。正直DQ5でも戦闘の単調さが合わないと感じた所もありました。今回もシステム的にあまり新しい要素がある戦闘ではなくむしろ古くさい感じは受けましたが、しかし昔のように単にステータスで殴り合うだけの単調なバトルではなく、少なくとも初見のシンボルには積極的に戦いを仕掛けていくくらいには楽しむことができました。個人的な意見ですが、せっかく種族や属性面での弱点を突けるシステムなんですから、もう少し敵の弱点情報に簡単にアクセスできるようにしてくれたらよかったのにと思います(軌跡シリーズみたいに、戦闘中でもモンスター図鑑を開けるなど)。
- またキャラクターがキビキビ動いて戦闘するのも見ていて楽しかったです、術技の演出も冗長なものは少なく、戦闘のテンポがそがれていなくて良かったです。
- しかしそれはそれとして、オートカメラバトルとフリー移動バトルを切り替えられるのって何か意味あるのか…?(※フリー移動バトルは、戦闘中にキャラクターを戦闘フィールド内で自由に動かすことが可能だが、そのことが戦闘に影響を及ぼすことは一切ない)
- ボスも適度に強く、乗り越えることにカタルシスが得られるようになっていました。また隠しボスの強さは尋常ではなく、歯ごたえのある戦闘を楽しめました。あれ50手以内にクリアしようと思ったら種ドーピングとか必須なんですかね…レベル99で装備もほぼ最高のもので固めていても、176手だったんですが…
総評
- そんなわけで、約20年ぶりのドラクエですが、大変楽しませてもらいました。グラフィックも美しく、キャラも鳥山先生のデザインをうまく立体化できていましたし、モンスターの独特なデザインもちゃんと魅せる感じになっていて、やっぱり大衆に人気のあるゲームは人気があるだけの良さがあるのだなと感心しきりでした。記念すべきPS5で初めてプレイしたゲームになったわけですが、それにふさわしい大作でしたね。

おなじみスライムもかわいく描かれてます
- いくつか不満は述べましたけど、これはシリーズファンからすれば欠点ですらないのかもしれないなと思います。なので過去作を楽しんだ方は、yukkun20以上にこのゲームは楽しめるのではないでしょうか。
- 個人的にはDQ12が楽しみになりました。今度も購入を前向きに考えたいと思います。

今作に対するyukkun20の感想
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2022-03-22
予告通り、「両手いっぱいに芋の花を」の攻略パーティを紹介します。後述する攻略サイトの推奨パーティそのまんまなのですが、これは偶然です…火力と安定性を両立すると、このパーティに行き着く気がするんですよね。あまりほかの職業は使っていないのですが。
パーティ紹介
前衛:ナイト

外見
顔色が悪いのはダークエルフだからです。元ネタはご存じサモンナイト4です。
通常ポムニットさんをベースにすると種族はウッドエルフでもよかったのですが、ほかの2キャラはウッドエルフなので差別化のために半魔バージョンにしました(余談ですが、このゲームは3人の容姿をなるべくばらした方がプレイしやすいと思います)。
装備
片手斧/片手槌+盾+重装。
基本的にタンク要員なので、守備力重視の構成です。武器は大体片手斧の方が片手槌より火力が高いのでそちら優先でいいのですが、打撃が効く骸骨などが多いフロアでは槌の方がいいかもしれません。
スキル


最終的なスキル構成は↑の通り。優先すべきスキルは、
- 重装修練・盾修練…序盤のガードはスタミナ不足になりがちなので、Lv1だけでもとっておきたい
- 挑発/口上…仲間に攻撃が飛ばないようにするための優秀なスキル。中盤までにはほしい
- 庇護…アタッカーが狙われているときでも、アタッカーに防御させて瞬間火力が落ちるのを防止できる優秀なスキル
- 盾の突進…出が早く、敵をスタンさせられる。ボス戦で有効
必須なスキルが少なめなので、技能ポイントが余ったら各スキルのレベル上げに使えばいいと思います。ほかのスキルはなくてもなんとかなりますね。大防御はスタミナの代わりに精神を消費するので、スタミナ不足だけどどうしてもガードしたいときにあると便利かも(タンクの精神力は余りがちなので)。
中衛:シャーマン

外見
元ネタはシュタゲ。当然ヒューマンにすべき…なのだが、本作のヒューマンはかわいさが足りないので、かわいさ優先でウッドエルフ。
科学大好きっ子をシャーマンという職に就けたことは猛省。
装備
両手槍+中装。
後述するとおりこのゲームは刺突属性が群を抜いて強いので、装備は槍で。シャーマンは本来サポート的な役割が期待されていますが、精神力が少なめでスキルを乱発するとすぐ息切れするので、ザコ戦では通常攻撃もそれなりに大事です。このパーティだと大体最初に精神力切れになることが多い。スキルの関係で両手槍+中装は必須。
スキル


- 中装修練…とりあえずLv1はほしい。
- 酸の霧…シャーマンの存在意義。刺突属性のダメージを2倍にするデバフを付与できる。ボス含め効かない敵がないのが強い。自身の槍と組み合わせてもそれなりだが、ウィザードの氷柱との相性が良すぎます。多少刺突属性に耐性がある敵でも強引に撃破できる火力を持たせられます。
- 足払い…出が早く、ボスでもスタンさせられる優秀な業。他の職のスタン技に比べて、修得までに必要な技能ポイントが少ないのもいいです。ただし両手槍装備が必要で、浮いている敵には無効なので要注意。
- トランス…この中では優先度は低めですが、単体火力を40%も上げられる壊れスキル。言うまでもなくウィザードに付与するのがベストです。タンクの庇護と同時期に取ると、防御力が死ぬというデメリットを気にせず使用できます。酸の霧とも効果が重複するので、ウィザードが隆起あたりを2ターン詠唱している間に両方とも付与すれば勝ったも同然。
- 活力の水薬…1人のスタミナを全回復できるスキル。タンクが忙しすぎて構えなおす暇がなくても安心。
回復スキルは基本的にほぼ役に立たない(このゲームでは体力の回復が必要になった時点で完全に押されている)のでほぼいらない気がします。召喚されたミニオンを消滅させる帰還はピンポイントで役に立つことがあるかも。
後衛:ウィザード

外見
元ネタは言うまでもなくTOP。魔女っ子なので帽子をかぶせてみました(※アーチェさんが外伝以外で魔女帽をかぶったことはありません)。
洋服はデフォルトカラーのほかに、赤系、青系、黄系が選べるのですが、これは赤系。地味ですけど、この世界の染色技術レベルを考えると鮮やかな赤が難しいのは納得。
装備
杖+軽装。
スキルの都合上これ一択。防御力は一撃で死なない程度あればOK。基本的に攻撃を受けてはいけないですが、どうしても受けることはあるので、即死しない程度には…
スキル

- 氷柱…ウィザードの生命線。シャーマンの酸の霧との相性が良く、最序盤に手に入る「凍てつくワンド」で威力を上げられ、後述する「水の書」すれば消費スタミナと消費精神が1になるので戦闘中に構え直さなくてもいいと至れり尽くせり。最優先だが当面Lv1でOK。
- 水の書…水属性のスキルの消費精神を-1するスキル。氷柱をとったらほしい。その他の○の書も他の属性術の修得に合わせて取得したいところ。
- 火球・石つぶて…氷柱には劣りますが、パーティに不足しがちな火炎属性と打撃属性をフォローできる優秀な術。多少の耐性差なら酸の霧+氷柱の方が強いですが、シャーマンの精神の低さからザコ戦で酸の霧を連発するわけにはいかないので出番はあります。燃費の悪さは最後までつきまとい、ボス戦で連発はできない感じ。ちなみに風の刃は斬撃属性ですが、経験上刺突・火炎・打撃が3つとも効かない強敵はいないので、優先順位は低いです。
- 魔法使いの詠唱術…杖を装備するだけで、魔力を最大で70%も上げられる随一のぶっ壊れスキル。yukkun20は最初スキルリストが4ページ目があるのに気づかず進めていたのでこのスキルも中盤でとったのですが、その火力に唖然としました。基本ステータスが上がってくるほど恩恵が大きいので、中盤頃にはほしいところ。
- 魔力温存…精神を最大で+18できる、これもこれでなかなかのぶっ壊れスキル。ザコ戦で氷柱を連発しても、精神が尽きることはなくなるでしょう。シャーマンの精神力が持つ長さと同じくらい持つようにレベルを上げていくとムダがないです。
- 炎の壁…挑発で攻撃を集めているナイトに付与すると面白いように敵が倒れていくスキル。通常攻撃メインのザコ(蜂系とか)が大量に出現したときに有効。
その他メモ
役立つNPCの居場所
- 鍛冶職人…鉄と引き換えに装備を強化してくれます。広葉樹林の奥地地下1階広場。
- 皮職人…毛皮と引き換えに防具をくれます。2つ引き換えると攻略に必要なアイテムをくれます。場所は同上。
- 石細工職人…石と引き換えに装備をくれます。2つ引き換えると攻略に必要なアイテムをくれます。広葉樹林の奥地地下2階(地下1階南広場近くのエレベーターで降りた先)。
- 染色職人…特定のアイテムを持っていると、服装のカラーリングをデフォルトカラー、赤系、青系、黄系に変更できます。広葉樹林の奥地地下4階。
- 調髪職人…髪型、ヒゲ、毛の色を変更できます。渓流のほとり中層。
その他役に立ちそうな情報
- 拠点からダンジョンに入るとき、カーソルを動かさなくてもZRトリガーでダンジョン選択画面を呼び出せます
- 戦闘中、コマンド選択画面でXボタン(NSWはYボタン)を長押しすると、魔物の情報が見られます
- ウィザードのスキル「凍結」は、敵の行動より早く命中させるとそのターンの行動をキャンセルさせられ、さらに次のターンも行動不能にできます(敵の行動より遅いと、次のターンのみ行動不能)。敵が呪文を詠唱しているときなど、遅い行動をしているときに狙うとお得
- 体験版から製品版にデータを引き継ぐと、Steamのライブラリでのプレイ時間は製品版のみの時間が表示されますが、ゲームのセーブデータでは通算のプレイ時間が表示されます(クリア画面で表示されるのも通算の時間)
- 調査隊の名称は、セーブデータ選択画面で「管理」を選ぶと変更できます。もっとも、セーブデータ画面以外でこの名前が出てくることはありませんが。
おすすめ攻略サイト
2022-03-21
パーティ編成とダンジョン探索、どちらも面白いDRPGが名作でないわけない。
両手いっぱいに芋の花を
プラットフォーム |
Steam / Nintendo Switch |
 |
ジャンル |
RPG |
価格 |
1.870円(税込) |
公式 |
なし |
プレイ時間 |
16時間(1周目+実績コンプ) |

タイトル画面?はこんな感じ(体験版の画面ですが、製品版も同じです)
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ストーリー
- 世界的な大災害により、土壌が汚染され、食糧危機が広がる時代。遺跡を探索し、遺物を発掘する調査隊の一員として、島の遺跡を探索し、その中にあると言われる植物の種を見つけましょう。汚染された土壌でも育つ芋なら、人類を救えるかも…

この世界は割と何度か人類絶滅の危機を乗り越えてます
- DRPGですし、物語も短編なので、ストーリーもフレーバー程度かな…と思っていたのですが、しっかりとしたバックボーンが用意されていて、遺跡に潜るモチベーションになっていたのはよかったと思います。遺跡を探っても、出てくるのは昔の取引書類とかばっかりなんですが(なので盗掘にもあわずに残ってたんでしょうね)、その書類を元に、種がありそうなあたりをつけてどんどん奥に潜っていくのはなかなかに楽しい体験でした。自分たちの知らない所で、この調査プロジェクトが潰されそうになったりもするんですが、それも意外な方法で解決したりして、小気味いい短編小説を読んでいるような感がありましたね。エンディングも爽やかでした。
システム
- 基本的には迷宮に潜って探索し、拠点に戻って回復する、の繰り返しです。
- 最初のチュートリアルを除いてパーティにユニークキャラはおらず、全員キャラメイクをしていくことになります。キャラは「名前」「ビジュアル」「種族」「職業」などを自由に設定することが出来ます。特にビジュアルや種族はかなりのパターンが用意されていて、髪型や髪色、目の色など細かい所まで自由にすることができます。種族ごとに男性っぽい種族や女性っぽい種族など偏りがあったのがちょっと残念だったかな。せっかくならどの種族にも男性型と女性型2つ用意してもらえるとうれしかったです。ただそれを差し引いてもキャラ作成の自由度はかなりものもだと思います。ちなみに職業以外、攻略には一切影響しません。

ゴブリンとかドワーフとか、ファンタジーではおなじみの種族満載です
- スキルは職業依存です。職業は8つあるのですが転職することはできません。どうしても違う職を使いたい場合は新しいキャラを作成することになります。ただこのゲームは取得経験値のレベル補正が大きいので、新規キャラでもレベリングはさくさくです。
- ダンジョンマップは、オートマッピングです。マップは明るい所(明かりの直下)でしか見られないのですが、手元のたいまつをともせばいつでも見られるので不便さを感じることはありませんでした。マップ自体もよく出来ていて、NPCやモンスターの配置、施錠扉の開閉状況などがすぐわかるようになっています。マップを呼び出すと最初は2Dで表示されるんですけど、これ実は3Dマップなんですよね。回転させれば段差もきちんと確認できてすごく見やすかったです。こういうDRPGは珍しい。

マップを呼び出すとこういう感じに表示されますが…

こんな風にぐりぐり動かすことができます
- 攻略には関係がないのですが、時折迷宮のなかで見つかるコレクションアイテムは拠点に自動的に飾られていきます。殺風景だった室内がどんどん賑やかになってくれるのもちょっとうれしいですね。

中盤ではこんな感じです。壁や棚に飾ってあるのがコレクション。
- 迷宮はオーソドックスな3Dダンジョンです。迷宮内にもあまり複雑な仕組みはなく、一方通行、鍵付扉、隠し扉のほかに、探索に役立つギミックが多少ある感じです。敵はシンボルエンカウントのみです。後述する仕様のため、あまり長く探索はできず、こまめに拠点に帰る必要があるのですが、数回バトルすれば、そこまで直行できるショートカットが解放される、の繰り返しなので、前回探索した所まで戻るのが面倒…ということはありませんでした。
- 迷宮内は全体的に薄暗いですが、持っているたいまつをともせば明るくなります。しかしたいまつには効果時間があり、それが切れると真っ暗になります。暗い所ではマップも読めません。迷宮には各所に灯台があり、そこに火をつけると永続的な明かりになってくれるので、見つけたらともかく火をつけましょう。たいまつも、こまめに付けたり消したりしていれば余裕で持つと思います。yukkun20自身、たいまつ切れで帰還したのは1回だけでした(それもつけっぱなしなのを忘れて歩き回ったのが原因)。そうやって迷宮の隅々を明るくしていくのも楽しい。
- ダンジョンの数もフロア数も少なめ(10を超えるくらい)ですけど、鍵やキーアイテムが手に入るたびに行動できる範囲が広がり、繰り返し同じフロアを探索することになるので、数字以上のボリュームがあるように感じました。
キャラクター
- 登場人物には、ダンジョンでいろんなお手伝いをしてくれるNPCが数人います。あまりセリフはないのですが、それぞれそれなりにいろんな思いがあって迷宮探索に来ていることがわかります。彼らは装備品を作ってくれたり、アイテムを売ってくれたりしてくれます。
- そして一番主人公がお世話になるNPC「チーフちゃん」のことを忘れてはいけないでしょう。彼女はこの調査隊のリーダーを務めるダークエルフの少女(年齢は知りませんけど、自分のことを「姉ちゃん」と一度呼んでいたので、見た目通りの年齢でない可能性もあるな…)です。彼女は主人公たちが迷宮に行くときはいつも入り口あたりまで来て見送ってくれますが、足手まといになるからと決して迷宮の奥には入りません。最初は、実働部隊でもない彼女が何でリーダー?と思ってました。しかし…

どんな敵だろうと、即座に遠距離通信で情報を教えてくれます。敵を知り己を知れば百戦あやうからず!

地元民との関係も大事にして、積極的に交流しています(中央がチーフちゃん)。そのおかげで地元民から支援を受けられることも。
- そのほか見つけた文献の解読や、潰されそうなプロジェクトの新スポンサー探しなど、切った張ったしかしない実働部隊よりよほどお仕事しているのである。なのに仲間たちへの気遣いを忘れず、プロジェクトが成功した後も、可能ならこれからも一緒に探索がしたいな…なんて言ってくれるめちゃいい子なんです!

エレベーターで地下に向かう仲間に手を振ってくれるのもポイント高い
戦闘
- モンスターはすべてシンボルエンカウントです。シンボルは迷宮の特定の位置に見える形で存在していて、こちらが接触する前に敵の名前とレベルを確認することができます。前述の通り暗闇の中を探索することもありますが、そのときもモンスターは確認できるので、不意打ちされる心配はありません。また迷宮の構造によりますが、敵の横や背後から接触すると先制攻撃が可能なので、あえて強敵を避けて迂回路を探すのも手です。一度倒したモンスターは、拠点に戻るまで復活しないので、道に迷ってもイライラ度は低めでした。

敵はどこかユーモラスな感じですが、適正レベルだとどの敵もなかなかの歯ごたえです
- 戦闘では、まず味方キャラの行動を決定します。このとき、敵がとろうとしている行動は事前に完全に開示されているため、それを見て、こちらの動きを決めることができます。
- 全員の行動を決定し終えると、味方前列→中列→後列→敵1列目→2列目…という順番で、0.3秒刻みで行動が始まります。しかしスキルの中には、予定時間より早く行動できるもの、遅くなるもの、行動から効果発動までに時間がかかるものなどがありますし、また敵の行動をキャンセルさせるスキルがあったり、大ダメージを与えると敵の行動を遅延させたりもできるので、それを計算に入れて行動する必要があります。敵が強力な攻撃を放とうとしているとき、先に殴って倒してしまうか、それとも守りを固めるかという選択を常に迫られることになります。

中盤以降は敵味方の行動順のタイムラインが表示されるようになるので、ちゃんと見ておきましょう。
- 敵にも味方にも、「体力」(赤いゲージ)、スタミナ(緑のゲージ)、精神(青のゲージ)が存在します。
- 「体力」はいわゆるHPで、これがなくなると0になります。このゲームは敵の火力が非常に高く、適正レベルだとタンクですら敵の攻撃を数回受けると死にます。全員体力が0になるとゲームオーバーです(といっても拠点に戻される以上のペナルティはないので、強そうな敵でもとりあえず戦ってみるの精神は大事)。
- そこで、狙われているキャラは防御をするのが重要です。このゲームの防御は非常に優秀で、ダメージをほとんどカットすることができます。じゃ狙われているキャラは防御、狙われていないキャラが攻撃すればいいのでは?と思うかもしれませんが、そうはいきません。キャラは行動するたびに「スタミナ」を消費します。スタミナが不足しているとガードしても割られてしまいます。スタミナを回復させるには、構えなおすというコマンドを使います。これでスタミナは全快しますが、構えなおし中は完全に無防備になるので大変危険です。調子に乗ってガードを連発したり、狙われてないからといって攻撃ばかりしていると、いざ攻撃が飛んできたときにガードできず命に関わります。なので敵の隙を見て構え直すことも必要です。パーティ3人で、攻撃、防御、構えなおしといろいろ忙しく、戦闘には緊張感がありました。
- また各キャラは職業に応じたスキルを修得しますが、それを使うには「精神」(いわゆるMP)を消費します。「体力」「スタミナ」は戦闘が終了すると全快しますが、「精神」は探索中にはほぼ回復する手段がないので、基本的にはMPが尽きたら帰還という事になるでしょう。このゲームはショートカットが豊富なので探索中は精神不足はあまり気にならないのですが、ボス戦では精神をどう節約するかが結構重要になります。

敵も全く同じルールで動いているので、敵が構えなおしているときはこちらのチャンス!
- 戦闘中でも、いわゆるモンスター図鑑は自由に見られる(Xボタン(NSWはYボタン)長押し)ので、弱点を忘れたときも安心。攻撃は、「斬撃・風」「打撃・地」「刺突・氷」「火炎」「薬毒」の5種類あるので、敵に合わせて弱点を狙っていきましょう。このゲームは弱点補正やバフデバフ補正が非常に大きいので、うまくかみ合えば格上の敵でも余裕で食えます。
総評
- 最初は雰囲気だけで体験版をDLして始めたのですが、1時間経つ頃にはすっかりこの世界にはまって抜け出せなくなっていました。
- ストーリーも結構面白く、戦闘も独特で楽しく、レトロ風でありながらもシステムは最新のものが搭載されています。ストレスに感じそうなところも意識的に排除されていて、これまでプレイしたコンシューマーのDRPGに勝るとも劣らない名作だったと思います。これが2000円を切る値段で遊べるのは破格だと思いますので、DRPG好きにはぜひプレイしてほしいですね。
- 製品版にデータを引き継ぐことのできる体験版も無料配信されていますので、気になる方はそちらを。体験版と言いつつも、がっつり5時間くらい、つまり全体の1/3くらいはプレイできるので、十分このゲームの楽しさは伝わると思います。実績コンプも容易なので、そちらのコレクターにも安心です。

体験版の範囲をクリアしたときの状態はこんな感じ。ちなみに本編クリア時のレベルは42でした
- 近いうちに、「ぼくのかんがえたさいきょうのぱーてぃ」の企画をやるつもりです。(まあ↑のとおりですけど)
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