2026-08-15
【ゲーム】冒険家エリオットの千年物語 レビュー
結局タイムトラベルものが好きなんだよな。
冒険家エリオットの千年物語
| プラットフォーム | Nintendo Switch™ 2/PlayStation®5/ Xbox Series X|S/Windows/Steam® |
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| ジャンル | アクションRPG | |
| 価格 | 【パッケージ版】 通常版:7,480円(税込) コレクターズエディション:22,990円(税込) 【ダウンロード版】 通常版:7,480円(税込) デジタルデラックス:8,580円(税込) デジタルデラックスアップグレード:1,320円(税込) |
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| 公式 | 冒険家エリオットの千年物語 │ SQUARE ENIX | |
| プレイ時間 | 1周目:39時間(トロコンまで) |
ストーリー
- 蛮族たちが徘徊し、人間の居住圈は大陸の片隅にあるヒューザー王国のみとなっているフィレビルディア。王国はヒューリア姫による加護の魔法により蛮族から守られ、仮初めの平和を楽しんでいた。王国で名の知られた冒険家・エリオットは、ある日国王から、新たに発見された遺跡の調査を依頼される。その遺跡で見付けたのは、時を超える力を持つ「時の扉」だった。それを利用して歴史改変を企む者を止めるため、また姫をむしばむ謎の呪いを解くため、エリオットは時の扉でいくつもの時代を渡り歩くことになる―
- ドット絵と3Dを融合させたような「HD-2D」を用いた、初のアクションゲームです。yukkun20はあまりアクションはプレイしないのですが、HD-2Dやタイムトラベルものが好きなのと、一応は慣れ親しんでいるゼルダっぽさがあったので購入を決定しました。
- ストーリーは小粒ですがきれいにまとまっていて面白かったです。タイムトラベルものだと、過去や未来を変えるために奮闘する、という流れが鉄板だと思いますが、本作では歴史の大きな流れを変えることがメインには据えられていません。ストーリーも、終盤まで、タイムトラベルという特性をあまり生かすことなく進んでいきます(サブイベントなどで微妙に未来が変わることはありますが)。しかし最終盤で、それまでの伏線を全て回収するかのように歴史が一本の線で繋がっていき、主人公であるエリオットが辿ってきた1000年の旅に、無駄な部分は全くなかったのだ、と思わせる作りは見事でした。4つの時代を行き来するのに、登場する人物は決して多くはない(固有グラフィックがあるキャラは20名強)のですが、それぞれが物語の中でしっかりとした立ち位置のあるキャラとして描かれていて、それぞれの小さな決断の積み重ねが後の歴史を作っており、それに主人公のちょっとした行動が良い影響を与えて、未来へ繋がっていく、という流れが説得力を持って描かれていました。
- また本作にはエンディングがバッド、ノーマル、トゥルーとあり、普通にプレイしているとこの順番でエンディングを見ることになると思います。バッドエンドを見ると「救われなかった○○を救ってあげたい!」となりますし、ノーマルエンドまでたどり着くと「○○は救われたけど、どうも悲劇の犠牲になったらしき××も救ってあげたい!」となり、××を救うと、「各時代に積み残した火種をきちんと解決しておきたい!」という気持ちがきちんと沸き起こるような筋立てがされていて、最後の方は一気にプレイしてしまいました。
- ただ、エリオットがタイムトラベラーであることは、各時代の人々にはほとんど知られていない(歴史に影響することを気にしているのかも知れませんが、そこに気を使っていることがはっきりと描かれる場面もない)ため、各時代の人々との別れがきちんと描かれずに終わってしまったのはちょっと悲しい感じがしました。トゥルーエンドでは、そんな一人の手記が現代で見つかり、そこには「ここ数年姿を見ていないけど、またきっとエリオットに会えると信じている」みたいなことが書かれてるんですよね。でもおそらくエリオットがその人物と再会することはなかったはずで、なんだかもの悲しさが残ってしまいました。もっと人間関係がウェットなストーリーでもよかった…と思うのですがこれはyukkun20の好みの問題ですね。
システム
- 世界全体が1枚のマップになっていて、街では人々との会話で物語を進め、それ以外の場所では徘徊する蛮族(モンスター)を倒して進み、仕掛けやボスなどがいるダンジョンを攻略するというタイプのアクションゲームです。
- フィールドはHD-2Dの魅力が存分に活かされていますね。アクションなので、操作キャラや敵キャラの視認性が重要だと思うのですが。特に背景がうるさくてキャラを見落とすという事もなく、良いバランスだったように思います。
- 主人公エリオットにはレベルの概念がなく、敵を倒しても直接パラメーターが上がることはありません。しかし色々な場所を訪れることで、強い武器を手に入れたり、体力の最大値を増やしたり、一緒に冒険する妖精・フェイの特殊能力を増やしたりして強くなっていきます。「社」という施設では体力の最大値を上げるアイテムが手に入るのですが、たくさんの敵を倒したり、頭を使って謎を解いたり、アクション性の高い操作を求められたりといろいろな工夫が凝らしてあって面白かったです。
- またフィールドやダンジョンにある宝箱の数など、収集要素がきちんとマップ上で確認できるようになっているのがポイント高いですね。yukkun20はこういう要素はきちんとコンプしたいタイプなので。
キャラクター
- 主人公のエリオットがいい人すぎるんだよな。他の人のためには自分か傷つくこともいとわず、それでいて自分の限界もわきまえている完璧超人でした。普通タイムトラベルができるようになったらその力を自分や周囲の悲劇を止めるために使いたいと思うはずなんですが(ただ本作のタイムトラベルの仕様だとそれは難しいのかもしれませんが)、彼はそういうところがなく、あくまでその場で最善だと思う判断を下して、それが歴史をほんの少しだけいい方向に傾けたことがあとで分かる、そんな感じに描かれていました。
- 相棒のフェイも可愛いんですよね。最初ナビゲーター役をしてくれていた姫が早々に離脱してしまってがっくりくるのですが、その後釜をしっかり務めてくれました。旅の途中で色々おしゃべりしてくれて、自然と愛着を持てるようになっています。だからこそトゥルーエンドが光るんだよな。ちなみに戦闘で全滅しても、彼女にお金を払うとその場で復活することができるのですが、その価格が微妙にお財布に優しくない額なのはなぜだw
- サブキャラクターたちもいい味出してます。特にカーターとマオの物語は素晴らしかったです。歴史から考えるとどう考えても悲劇的な終わり方をしそうな二人の物語だったのですが、最後は思いも寄らぬところへ転がっていってびっくりさせられました。ラストシーンは涙出た。
戦闘
- バトルパートの難易度は4段階あり、yukkun20は上から2段目で進めましたが、結構歯ごたえのある難易度(ザコ戦で頓死することはたまにしかないが、ボス戦は行動パターンを把握するまで結構苦戦する感じ)で丁度良く楽しめました。難易度は途中で自由に変更できます(トロフィーにも影響しません)ので、アクションの得手不得手に関係なく楽しめると思います。
- エリオットは8種類の武器を使うことができ、その内2種類を操作ボタンに割り当てることができます。他の武器に切り替える間は時間が止まるので、その場その場にあった武器を選んで進めていくのがいいですね。最終盤は超強力な必殺技を持つ剣一強(あと火力が高い爆弾はたまに使う)になってしまうのがちょっと残念だったかな。他の武器にも同等の必殺技があれば…と思うのですが、ただ世界設定上最強の剣は特別な品なので、優遇されているのもやむを得ない感じもします。
- 使いやすい剣、突進力のある槍、隙が多いが高火力のハンマー、範囲攻撃が得意な鎖鎌、遠距離で戦える弓、中距離で火力を出せるブーメラン、高火力だが自分も巻き込む爆弾の内2つを□・△ボタンに割り当てて使用します。爆弾以外の武器はボタンを長押しすることで強力なため攻撃を出すこともできて、爽快でテンポ良く戦闘は進めていけました。
- ザコ敵は行動パターンがさほど多くなく、1対1なら苦戦することはないと思いますが、まとめて襲ってくると結構厄介なところもあり、広範囲を攻撃できる武器でなぎ倒すのか、こっそり1体ずつ狩っていくのか、はたまた高台から爆弾を投げ込んで爆殺するのか、作戦を練るのも楽しいですね。別に体力に物を言わせて突っ込んでもいいのですが、被弾せずに連続して蛮族を倒すと、倒した数に応じてドロップアイテムにプラス補正が乗るので、極力ダメージを受けないように立ち回りたいところです。
総評
- タイムトラベルもののストーリーの妙と、小気味よいアクションを楽しめるいいゲームでした。40時間ほどで全要素をコンプできたので比較的コンパクトなゲームだと思いますが、十分満足のいく作品でした。新規IPだったのでプレイ前はちょっと不安もあったのですが、プレイしてよかったです。
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