2022-06-04
星界の戦旗6 貴族の軍歴
2年半ぶりに星界関係の情報を更新しました。最近戦旗IV~VIを読み返したのですが、細かい情報の記載漏れなどに気づいたので、その修正をしています。
ところで一つ気になることが。
紋章Ⅰには、
爵位を嗣ぐには、貴族の家に生まれただけじゃ駄目なんだ。最低一〇年間は、翔士として星界軍に勤務しなきゃいけない。
※星界の紋章第1章より引用
星界マスターガイドブックには、
爵位を引き継ぐものは最低一〇年、修技館の時代を含めれば一三年以上、帝国星界軍に奉職しなければならない
※星界マスターガイドブック73ページより引用
とあるんですが、戦旗VIには
もっとも貴族については、軍歴がなければ爵位を継げないというだけの話で、叙任されてしまえばとくに厳しい義務が課せられることもない。十翔長になれば、義務は終わりだ。レトパーニュ大公爵のように、爵位を継いでなお、軍に留まる貴族もいるが、決して帝国から強いられているわけではない。
※星界の戦旗VI第7章より引用
とあるので、整合性をとらないといけません。戦旗VIの「叙任」というのはその文脈から列翼翔士として叙任されることを指しているので、3つの文献は、爵位を嗣ぐには従士ではなく翔士として星界軍に勤務しなければならないことを示しています。問題は、いつまで勤務しなければならないかです。
十翔長になるには、最低4年半の軍歴を経て軍大学に進学しなければならないという記載があるのですが(もっとも、この制度がラクファカール陥落後も維持されているかは甚だ疑問ですが)、これは結構ハードルが高いような気がします。そうすると、「叙任されてしまえばとくに厳しい義務が課せられることもない。」というのは、軍大学に進学して十翔長にまでならなくても、10年勤務すれば襲爵できる、という意味に取るのがいいでしょうか。
要するに、襲爵には、翔士に叙任されて10年経つか、もしくは十翔長に昇格するか、いずれかの条件を満たせばいいということになるのかもしれませんね。