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あ行

空識覚信号アーガ・フロクラグ  

艦外空識覚のため、宇宙船の感知機器群から空識覚へ送られる信号。

宇宙連絡艦  

人類統合体の軍艦。おそらく連絡艦級。

か行

邦国城館ガリーシュ・アイト  

諸侯が邦国に有している城館。

クエタ・ドリラン  

クランドン市から大森林を越えた赤道直下に位置する、かなり広大な不毛地帯。土壌の関係で植物の生育に適せず、動物もほとんどいない。観光地であり、空港や宿泊施設がある。マルティーニュの軌道塔建設予定地。

後見人  

要件を満たしていない者が襲爵するときに、その後見を行う役職。就任するのは名誉なことと考えられている。

さ行

情報総隊  

平面宇宙航行船による情報伝達を担当する、人類統合体平和維持軍所属の艦隊。星界軍での通信艦隊に相当する。

名ばかり貴族スィーフ・ダブセラ  

爵位を継がず公子/公女に叙された貴族の通称。

情報局スポーデ・リラグ  

軍令本部に所属し、敵国の情報収集などを行う部局。本部は帝宮にある。最上級指揮官は情報局長官。軍令本部情報局とも。

スポール  Seuaurh/Spaurh

主計修技館の訓練生(952年頃当時)。ジントの同級生。宮中序列は公子で、名ばかり貴族。

館長セーフ  

修技館の最高責任者。教職員および訓練生を指揮する。

た行

チリ・ハイド・スティル  

マルティーニュの料理。香辛料が強烈に効いた、赤い色の煮込み料理。ちぎった麺麭を浸して食べるのが作法。

な行

は行

アーヴ貴族バール・スィーフ/アーヴ貴族バル・スィーフ  

貴族のこと。

ハイド星系憲章  

おそらくハイド星系の最高法規。事後法の禁止が定められている。ハイド伯国誕生時に、無期限停止された。

勅命ビソゼール  

皇帝の命令。

通信艦隊ビュール・ドロショト  

平面宇宙航行船による情報伝達を担当する艦隊。多数の連絡艦艇や通信基地を有する。

ま行

メルス  

サムソン・ボルジュ=ティルサル・ティルースがマルティーニュの軌道塔建設予定地の視察を行った際、案内役の代表を務めた女性。

や行

ら行

リノトゥー  

主計修技館館長(952年当時)。領民出身の地上人女性。階級は主計提督。

軍令本部情報局リュアゾーニュ・スポーデ・リラグ  

→情報局

わ行

英数

MCZ9004  

人類統合体平和維持軍の情報総隊に所属する宇宙連絡艦。952年頃にイリーシュ王国を航行中、強硬偵察に来た星界軍の巡察艦に鹵獲された。

修正・追記

あ行

アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵ベール・パリュン・ラフィール  
 Ablïarsec néïc dubreuscr boerh parhynr Lamhirh

本編のヒロイン。クリューヴ王ドゥビュースの第一王女。遺伝子提供者はレクシュ・ウェフ=ローベル・プラキア。
兵籍番号は01-00-0937684(952年当時)・01-00-093768(958年当時)。
名前は珠玉ラーフ星霧ヒールからとってドゥビュースが名付けた。
アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュが登極した際、皇族のうち生存が確認できた最先任の現役軍士だったことから仮の皇太女になったが、若輩であったため帝国艦隊司令長官就任は見送られている。
【容姿】
 黝く長い髪。淡い小麦色をした卵型の顔。ぱっちりした印象的な目に黒瑪瑙のような闇色の瞳で眦は高い。長い睫。細いがくっきりと優美な眉。小造りで繊麗な鼻。優美な曲線を描く鼻梁。ふっくらとした唇。アブリアルにしては小さ目の耳。切れる寸前まで張った琴線を爪弾いたような、清冽な声。真珠の光沢と色を持ち、光の加減で紅玉色にも見える菱形の空識覚器官。冴々とした美貌。細面。明るい小麦色できめこまやかな肌。均整の取れたからだ。その遺伝子は自然結合のままで、手が加えられていない。
【性格】
 本質的には素直で嘘をつくのが下手。耳が小さいのをいくらか引け目に感じている。
【嗜好】
 好きなものは温かくして檸檬を浮かべた桃果汁。酒なら蜜酒の林檎火酒割り(と彼女が主張するもの)。林檎酒は余り好きではない。
 嫌いなものは地上戦、反抗的な弟、軟弱な猫。
【特技】
 射撃。いつでもどこでも熟睡できること。
【経歴】
 ・帝国暦936年(0歳) 誕生
 ・帝国暦936年(生後5日目) ドゥビュースの後見でパリューニュ子爵に叙爵
 ・帝国暦949年(13歳) 修技館入学
 ・帝国暦952年(16歳) 修技館卒業。翔士修技生としてゴースロスに配属
 ・同年(16歳) 列翼翔士に叙任。艦橋勤務を行う
 ・帝国暦953年(17歳) 後衛翔士に昇進
 ・帝国暦954年頃(上記の1年半後) 前衛翔士に昇進。ドゥネー星界軍大学入学
 ・帝国暦955年(上記の半年後)(19歳) ドゥネー星界軍大学卒業
 ・同年(19歳)十翔長に昇進。バースロイル艦長に着任
 ・同年(19歳) アプティック伯国領主代行に着任
 ・同年(上記の約半月後)(19歳) アプティック伯国領主代行を離任
 ・帝国暦956年(20歳) ロブナス伯国領主代行に着任
 ・帝国暦956年(20歳) 副百翔長に昇進
 ・帝国暦956年(20歳) 星界軍の休暇を取得
 ・帝国暦958年頃(22歳) 休暇を終え、星界軍に復帰
 ・帝国暦959年(23歳) フリーコヴ艦長に着任
 ・同年(23歳) フリーコヴ艦長を離任し、ガフトノーシュ・ドゥラド艦長に着任
 ・同年(23歳) 百翔長に緊急昇進
 ・同年(23歳) 仮の皇太女に。提督に三階級特進
 ・時期不明 練習艦隊司令長官兼練習第三艦隊司令長官に着任。階級は帝国元帥
 ・帝国暦969年 練習艦隊司令長官を離任し、霹靂艦隊司令長官に着任

アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・クリューヴ王ラルス・クリュブ・ドゥビュース  
 Ablïarsec néïc dubreuscr larth clybr Dubeusec

クリューヴ王家の当主。アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・アブリアル伯爵・ラマージュの息子で、ラフィール及びドゥヒールの父。帝位継承順位は第四位。遺伝子提供者はラマージュの何人目かの想人(男性)。訓練生時代はガイタソール子爵を名乗っていた。
ラクファカール陥落後、自分が連絡の取れるうちで最高の帝位承継順位を持っていることを確認すると、副帝の位に就くことを宣言。当地可能な領域を第二方面と定義し、第二方面に存在する星界軍全部隊で第二方面艦隊を編成した。967年に第二方面の縮小を決定し、その後セスカル子爵領を中心とする領域に縮小させている。
【容姿】
 青灰色の髪。
【性格】
 一族の中では例外的に穏やかな性格。出生の秘密があったほうが子供の人格は豊かになると信じている。訓練生時代から皇帝ではなく王になることを目指していた。
【嗜好】
 懐古趣味がある。子供の頃はランシュ伯爵帝都城館に行くことを好んでいた。
【経歴】
 ・時期不明(16歳) 修技館入学
 ・時期不明 レクシュ・ウェフ=ローベル・プラキアと出会う。階級は十翔長
 ・時期不明 退役。階級は提督。予備役准提督に
 ・帝国暦935年 プレアーヴの宇宙船を発見
 ・帝国暦936年 ラフィール誕生
 ・帝国暦936年 パリューニュ子爵(ラフィール)の後見人に就任
 ・帝国暦936年頃 クリューヴ王に即位
 ・帝国暦940年 ドゥヒール誕生
 ・帝国暦952年頃 第二代ハイド伯爵(ジント)の後見人に就任
 ・帝国暦955年頃 現役復帰
 ・帝国暦956年頃 淡雪第二艦隊司令長官に着任。階級は大提督
 ・時期不明 星界軍元帥に昇進
 ・帝国暦959年頃 副帝に即位。星界軍元帥の位階を返上。第二方面艦隊司令長官グラハレル・ビューラル・ケル・マータに着任

アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王ラルス・バルケール・ドゥサーニュ  
 Ablïarsec néïc lamsar larth barcoer Dusanh

帝国皇太子にして帝国艦隊司令長官。ドゥビュースより3か月年下。ラフィールより年上(もしくは同じ年)の息子がいる。エクレーム子爵の爵位を有するが、所領は一度訪問したのみで放置している。訓練生時代はギュクダーシュ子爵を名乗っていた。
959年に先帝の戦死に伴い、第28代皇帝に即位した。
【容姿】
 腰の辺りまで垂れた濃紺の髪。尖った耳。新雪のように白い顔。
【性格】
 度しがたい性格(ケネーシュ・ウェフ=ステューマル・キペール及びドゥサーニュ評)。
 悪質な諧謔精神の持ち主(ラフィール評)。
【経歴】
 ・帝国暦945年 流砂艦隊司令長官に着任
 ・帝国暦945年 初代ハイド伯爵(ロック・リン)の後見人に就任
 ・帝国暦955年 幻炎艦隊司令長官兼幻炎第三艦隊司令長官に着任
 ・帝国暦956年 狩人艦隊司令長官に着任
 ・帝国暦959年 双棘艦隊司令長官に着任
 ・同年 第28代皇帝に即位

軌道塔アルネージュ  

宇宙港を貫いて地表(赤道上)から静止衛星軌道までを繋ぐ建造物。往還艇なしに軌道上まで上がることが出来るため経済効果が高く、帝国の有人惑星には必ずといっていいほどある。
バランスを取るため惑星の反対側にも長い軸があり、錘となる小惑星がくくりつけられている。

諸侯ヴォーダ  bhodac

貴族のうち有人惑星を領内に持つもの。すなわち、伯爵家ドリュージェ侯爵家レーブジェ、公爵家、大公爵家ニーミエのこと。1600家ほどで、家族を含めても全部で20000人弱。城館を領地と帝都に置くのが通例(どちらを本拠地とするかは特に定められていない)。

か行

家宰ガポティア  gabotiac

  • 城館の家政と事業を取りしきる、家臣たちの長。通常は、帝都城館と邦国城館のいずれかで、領主と共に執務する。少数ながら両方に置く諸侯もいる。また領主が出征などで邦国を開けている間、留守を務める役割もある。
  • ペネージュが16歳だった頃のレトパーニュ大公爵家家宰。地上世界出身者。40年以上大公爵家に仕えている。骨の髄まで無心論者。性格は陰険(ペネージュ評)。
  • アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・クロワールの死後に就任した男爵家執事長。生粋のアーヴ。男爵家で唯一交通艇を操舵できる。

城館ガリーシュ  

帝都城館と邦国城館の総称。歴史の浅い貴族の家などでは、軍艦を流用したものも多い。逆に、一から設計されたものもある。一定方向に1標準重力の重力制御がされている。

帝都城館ガリーシュ・アロク  

貴族(特に諸侯)が領地にあるものとは別に、帝都に有している城館。
不死鳥作戦時には、凝集光砲や機動爆雷が備えられ、応急の機動要塞として参戦した。

クランドン市  

惑星マーティン唯一の都市であり人類の居住地。環境保全の目的から、赤道から2.8セダージュ(=2800km)離れた不毛地帯に建設され、拡張も最小限にされている。
オムニ1、オムニ2、オムニ3の3つの複合建築から成る。コリント夫妻の住居はオムニ3に、主席官邸はオムニ1にある。

訓練生ケーニュ  cénh

※日本語表記が変更された可能性があるため、訓練生ケーニュ /生徒ケーニュへ移行。

訓練生ケーニュ /生徒ケーニュ  cénh

修技館にいる生徒。訓練生どうしの暴力沙汰は厳禁とされている。

修技館ケンルー  cénruc

  • 軍士の養成や予備役翔士の再訓練を行う3年制の学校。各科ごとに12館(15?)、帝都に置かれている。最高責任者は館長。在籍者は訓練生または生徒と呼ばれる。
    入学するには、12歳以上で(入学年齢がないという記載もある)、募集事務所で行われる入学試験に合格することが必要(翔士修技館のみ、遺伝的なアーヴであることも条件)だが、試験自体はそんなに難しくなく、18歳程度なら十分合格する。10代後半で入学するのが一般的。特に定員はなく、毎年の入学者は6~7万人(戦時には増加する傾向があり、952年の入学者は12万8572人)。入学生は帝国の艦艇に便乗する特権を持つ。
    人類統合体公用語なども教えられる。
    訓練生時代の評価は一人前になれば参照できる。
  • 翔士修技館の略称。

主計修技館ケンルー・サゾイル  cénruc sazoir

帝国軍の事務官を養成する主計科の修技館。ラクファカールにある独立した軌道上施設。訓練生には地上人も多く、設備はすべて空識覚のない者にも使えるよう配慮されている。

さ行

サムソン・ボルジュ=ティルサル・ティルース  
 Samsonn borgh tiruser Tirusec

地上世界出身の男性。40歳近い(955年当時)。従士からの叩き上げの翔士。地上では目に出来ない光景を見るために星界軍に入隊した。退役後は年金で買った農場をクレンメン山の麓で営み悠々自適の生活を送るのが夢。戦争が始まっても、給料と年金分の働きをするため星界軍に残っている。
958年頃退役し、農場経営の参考にするために、ハイド伯爵家の家臣になった。
【性格】
 それなりに義理堅い(自称)。大雑把。
【嗜好】
 食道楽でありそれ以上に料理好き。好きなものは酒。特に玉蜀黍から作った強い蒸留酒。エデロイ茶もお気に入り。
【経歴】
 ・帝国暦945年より前 星界軍に入隊
 ・帝国暦952年 イリーシュ門沖会戦に参加(初の実戦)
 ・同年 スカレーシュ門沖会戦に参加
 ・時期不明 軍匠列翼翔士に昇進
 ・帝国暦955年 バースロイル監督に着任
 ・帝国暦958年頃 星界軍を退役し予備役編入。最終階級は軍匠列翼翔士
 ・帝国暦958年頃 ハイド伯爵家家宰ガボティア・ドリュージェル・ハイダルに着任
 ・帝国暦959年 現役復帰

スォッシュ  

マルティーニュの領民政府が指名した初代ハイド伯国代官トセール・ドリューヒューン・ハイダル(958年当時)。初老の地上人男性で、生粋のマーティン人。ディアーホとセルクルカの間に生まれた純白の子猫をジントから引き取り、溺愛している。
【容姿】
 革手袋を嵌めているような手。

爵位スネー  

貴族としての身分。襲爵には貴族の家に生まれ、10年間(十翔長になるまでとする記載もある)翔士として星界軍に勤務しなければならない。ただし高齢になってから叙爵された、条件を満たす前に先代が死亡した等の事情がある場合は、後見人を付ければ認められる。『爵位は義務』といわれるほど義務がつきものである。

た行

ダクフォー  

リネー伯国の有人惑星。伝統ある地上世界で、平面宇宙航法を知った(恐らくスーメイ人から購入した)のは帝国より古い。海はなく、可住化の名残で緑色の湖があるだけ。惑星名はアーヴが付けたもので、現地の人はミッドグラットと呼んでいる。
【文化】
 住民は料理が得意で、千や二千の料理は空で作れる。
 一番失礼なことは、他人に食事を用意させておいてそれをすっぽかすこと。
 自分たちの気質を義理堅いと評価している。
 政治寓話の中に、人類統合体と帝国を困っている旅人を助けようとした人物にたとえたものがある。
 握手の習慣あり。
 宇宙へ市民を送り出すのに積極的で、観光客も広く受け入れている。
【食生活】
 余所者がぎょっとするくらい極めて特異な食文化。ルティモンドなど。
 特産品にエデロイ茶がある。
 惑星特有の野菜が無数にある。人類社会で栽培されている物の品種の半数はある、と住民はたいした根拠もなく信じている。

ティル・コリント  Till Corint

リナ・コリントの夫。ロック・リンが議員だった頃から秘書を務める彼の親友。早くに母親を亡くし、父親も忙しい身であったジントを夫婦で子供のように育ててきた。ハイド星系征服後は反帝運動の指導者となり、三ヵ国連合侵攻時にはその軍政下で星系首相になった。帝国による再征服後、一度は独立を宣言して星系元首になるも、帝国領となることを認め、領民代表となった。アーヴ語での呼称はコリント・ティール。
【容姿】
 痩身で背が高い。浅黒で精悍な顔。黒髪。

代官トセール  tosairh

貴族が帝都城館を本拠とする場合に、領地に派遣され、領主の代わりにその管理を行う官僚。領地経営の専門訓練を受けている。
皇帝の代官は調査使の要請を極力受けることが義務付けられている。

な行

は行

アーヴ貴族バール・スィーフ  

※アーヴ語が変更された可能性があるため、アーヴ貴族バール・スィーフ/アーヴ貴族バル・スィーフへ移行。

ま行

マルティーニュ  

恒星ハイドを巡る酸素大気惑星。有人。ハイド門が軌道上にある。入植においても惑星起源の生態系を保存する努力がなされたため、地球とは異質な生態系が根付いているという、既知宇宙で唯一の惑星。
不毛地帯に建設されたクランドン市が唯一の居住区域で、生態系の都合上他の場所での生活は困難。ほとんどが自然のままのエキゾチック・\[ジャン\]グルになっている。一般的な植物は緑色。生態系の影響で海が赤茶けている。人口は抑制していなかったため、新都市を建設する予定もある(帝国と四カ国連合との開戦時には7カ所の候補地の環境調査が行われていた)。資源採取施設は惑星中に点在しているが、環境保全を重視するあまり労働者の安全は軽視される傾向にある。食料生産基地はクランドン市の周辺にまとめられている、
マーティン語ではマーティンと呼ばれており、この名は入植時のレイフ・エリクスンの船長の名から取られている。
【人口】
 1000万程度。
【組織】
 政府主席を頂点とする行政府と議会。民主主義体制をとっている。
【防衛】
 対宇宙兵力は対宇宙防衛システムのみで軌道兵力はない。
 対内的には武装警察が存在する。
【言語】
 古代英語起源のマーティン語。文字はアルファベット。人名は名・姓の順。
【文化】
 複合機能建築はかなり高度に発達している。遺体は土葬か火葬。民間人の武装禁止。生態系を乱す可能性のある生物の輸入禁止。
 住民は平等を旨としているため、住環境には大きな差がない。
 大森林の上を浮揚車で遠乗りするのが日常的な娯楽。
【食生活】
 単調。麺麭、牛肉の焼き物、培養白身魚の揚げ物、馬鈴薯の揚げ物、豆と七面鳥肉を香辛料たっぷりの汁で煮込んだもの、クィンズ・ベル、メロン・オー・シュー、チリ・ハイド・スティルなど。甘辛い味付けが特徴。先住生物は培養したものを含め食用とはされていない。
【単位系】
 表面気圧1.117。
 大気組成は窒素0.728、酸素0.241。
 時間単位は約26時間=一自転時間からなる1日。

や行

ら行

リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵ドリュー・ハイダル・ジント  Linn ssynec raucr dreuc haïder Ghintec

本編の主人公。ロック・リンと鉱山技師だった母の間に生まれた地上人男性。マルティーニュ語、デルクトゥー語、アーヴ語、リクパルを話せる。射撃は全くダメ。軍籍番号は21-17-839951(958年当時)。母親は子供の頃に資源採掘施設の事故で死亡している。
【容姿】
 茶髪。典型的な都市の青年。どことなく頼りなさそうでひよわな感じ。
【性格】
 素直。気が弱い。信条は「人間関係ははじめが肝腎」。代々の長老派基督教会の信徒だが神は信じていない。貴族らしからぬ貧乏性。
【嗜好】
 子供時代はメロン・オー・シューが好きだった。
【経歴】
 ・帝国暦935年(着陸暦164年)(0歳) 誕生
 ・帝国暦945年(着陸暦172年第1季84日)(10歳) 父の叙爵によりハイド伯爵公子に
 ・同年(10歳) デルクトゥー留学。アーヴ言語文化学院入学
 ・帝国暦952年(17歳) アーヴ言語文化学院卒業
 ・同年(17歳) 主計修技館入学
 ・帝国暦952年頃 父の死に伴い、ドゥビュースの後見で第二代ハイド伯爵ドリュー・マータ・ハイダルに叙爵(954年頃かも知れない)
 ・帝国暦955年(20歳) 主計修技館卒業。主計修技生に
 ・同年(20歳) 主計列翼翔士に叙任
 ・同年(20歳) バースロイル書記に着任
 ・同年(20歳) アプティック伯国領主副代行に着任
 ・同年(上記の半月後)(20歳) アプティック伯国領主副代行離任
 ・帝国暦956年頃 主計後衛翔士に昇進
 ・帝国暦956年(21歳) ロブナス伯国領主代行に着任
 ・同年 星界軍の休暇をとる
 ・帝国暦958年(23歳) マルティーニュ領民政府と条約締結
 ・帝国暦959年頃 休暇を終え、軍に復帰。主計前衛翔士に昇進
 ・帝国暦959年(24歳) フリーコヴ書記に着任
 ・同年 ガフトノーシュ・ドゥラド書記に着任
 ・同年 主計十翔長に緊急昇進
 ・時期不明 練習艦隊司令長官付副官に着任。階級は主計千翔長
 ・帝国暦969年 霹靂艦隊司令長官付副官に着任

ロック・リン  Rock Lynn

ジントの父親。アーヴ艦隊のマーティン来襲時に政府主席だった。その対応を一任され、対宇宙兵器のコードを渡すことと引き替えに、アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュの後見で帝国貴族に叙され、初代ハイド伯爵ドリュー・カースナ・ハイダル(アーヴ名はリン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ローシュ)になった。三ヵ国連合侵攻時に、特別収賄罪で死刑判決を受け、処刑された。
【経歴】
 ・時期不明 ハイド星系議会議員に就任
 ・時期不明 ハイド星系政府主席に就任
 ・着陸暦172年(帝国暦945年)第1季84日 ハイド伯爵に叙爵
 ・着陸暦179年(帝国暦952年)第3季47日 処刑

わ行

英数

備考

  • ジントは952年に修技館に入学し、その3ヶ月後に父の死を知っている(継承p.5,p.11)。しかし955年に修技館卒業後、「父の死を知ったのは一年近くも前のことだ」という記載があり(紋章Ⅲp.255)、矛盾している。
  • 「観光」にはページ数が振られていないため、小説本文最初のページ(「マーティン料理には~)を2ページ目と定義する。
  • マルティーニュには軌道塔の建設計画すらない(観光p.8)ことになっているが、開戦前の時点で建設計画はかなり具体化している(戦旗Ⅲp.270)ので、矛盾している。