か行


通信参謀部カーサラ・ドロショト  

敵戦力の分析などを担当する部署。

参謀カーサリア  

艦隊ないし戦隊に置かれる、状況分析・作戦立案等を行う軍士。平時にも異なった仮想状況を想定して模擬演習を行っている。

鎮守府参謀カーサリア・シュテューマル  

鎮守府本部に所属する参謀の総称。

機関参謀カーサリア・セール  

艦隊の技術的問題の責任者。

補給参謀カーサリア・ソベール  

艦隊推進剤などの補給、輸送艦の搭載状況を担当する参謀

砲撃参謀カーサリア・トラショト  

恐らく艦隊の戦術分析を担当する参謀

通信参謀カーサリア・ドロショト  

艦隊情報を統括する参謀泡間通信を含む艦外通信などを担当する。

作戦参謀カーサリア・ヨクスクロト  

作戦の立案や成功率の算定、備蓄機雷の把握などを担当する参謀

探査参謀カーサリア・ラグロト  

他艦船や時空泡の探査を行う参謀

情報参謀カーサリア・リラグ  

情報収集・分析を担当する参謀

航法参謀カーサリア・リルビコト  

平時の艦隊行動、平面宇宙での艦隊の隊形や進路の考案、時空泡の操舵などを担当する参謀

連絡参謀カーサリア・ロンジョト  

泡間通信が届かない遠距離にいる軍艦司令部の指示を伝えるため、連絡艇で連絡係を務める参謀。指示に対する疑問に回答するために司令部の考えを把握している参謀の一人が選任される。派遣先の司令部の規模によっては、その手伝いをすることもある。

教務参謀カーサリア・ワレイコト  

教官職を担当する参謀

参謀部カーサレラシュ  

帝国艦隊司令部に置かれている、参謀から成る機関。大規模な演習や実戦の際には司令長官参謀となり、参謀長艦隊参謀長となる。

聖墓カーシュ・スイオナ  

アブリアルの元となった探査船操舵室皇族たちの始祖(主航法子)が眠っているためその名で呼ばれる。現在では帝宮の中心部にあり、皇族のみが立ち入りを許されている。

ドゥニュークの肌カーズ・ドゥニューク  

ドゥニューク氏の家徴。黒檀のごとく黒い肌。

八門ガー・ソード  

アブリアル伯国が有する8つのの総称。

エスレルの鼻カーニュ・エスレラル  

エスレル氏の家徴。美しい曲線を描く鼻梁を持った鼻。

ルーの鼻カーニュ・ルール  

ルー氏の家徴。丸みを帯びた鼻。

猫たちの餐堂カーファ・デューカル  

クリューヴ王宮の一画にある部屋。猫たちのため、常に最高の肉と魚が用意されており、老猫ホーリアによって完璧な秩序が保たれている(955年当時)。恒星アブリアルの光を光繊維束によって導いてつくった日溜まりがある。

ガーフェウ  

フェゼール伯国の有人惑星。有人惑星としては平凡な存在。首都はポルト・ヴェルダ
領民政府アーヴが地上に降りることに無頓着。
【言語】
 ガーフェウ語。
【産業】
 ガーフェウ芝が主要輸出品。
【住居】
 黄道面と公転軌道面がほぼ一致しているため、定着都市は赤道近くに集中している。その他に小規模な村落や軌道住宅の集合体である移動都市がある。
【単位系】
 一自転時間=275標準時間。

ガーフェウ芝  

ガーフェウで棲息する惑星の可住化に使われた岩芝の変異種。ほんのわずかな時間で成長し、花が咲く。
自転速度が遅いガーフェウは地磁気が強く、大地にかなり強い放射線が降り注ぐ。さらに、元々遺伝子が脆弱で変異しやすいガーフェウ芝の特性もあいまって、しょっちゅう突然変異を起こす。その中で有用な生物資源の加工品や遺伝子情報が主要輸出品となっている。

高山ガーフ・ラーカ  gamh laca

アーヴの幻想芸術家デールビセクスの作品。白い雪で着飾った峨々たる高山とそれを取り巻く雲、銀河の果てまで続きそうな青い空を描いている。

浜芹カームリニ  

第一蹂躙戦隊専用の暗号形式。

飛翔科ガーリア  

星界軍の中でも最大かつ最も重要な兵科。宇宙艦の操艦一般を担い、上位者は艦隊を指揮する。艦内勤務では艦長操舵士航法士通信士砲術士などを務める。最高位は帝国元帥階級章は赤(緋)。

紋章旗ガール・グラー  

各家や国、鎮守府の象徴となる旗。
分艦隊司令官以上には、自分の出身家の紋章旗を司令座の後ろに掲げる特権がある。

帝国紋章院ガール・スカス/紋章院ガール・スカス  Gar scass

貴族士族紋章を保管し、さらに家格や系図を管理する官衙かんが。現在では、所領邦国の内偵をつかさどる、一種の秘密警察的な役割も帯びている。

カールセー  

バースロイルの乗員が利用した治療艦

カーンコヴ  

第一蹂躙戦隊所属のコーヴ級襲撃艦

階級章  

階級章レンスィムスィア

外交官  

国家の代表として他国に派遣されている官僚。
帝国も、経済交流に伴う外交のために他国と交換しているが、外交自体は全く重視していない。その重要人物と面談が許されることはめったにない。皇帝との謁見がかなうのは着任と離任の挨拶時くらい。
一時帝国には17ヶ国の大使がいたが、952年当時には4ヶ国(四ヵ国連合諸国)、955年当時には1ヶ国(ハニア連邦)しか残っていない。

カイソーフ  

双棘第一三艦隊打撃分艦隊グデルス第一戦隊所属のソーフ級戦列艦艦長ベルソート百翔長。戦争が始まってから建造されたので、本来託児所として使われる空間は艤装段階で翔士用食堂に改装されている。翔士全員で食事をするのが習慣。
【組織】
 艦長 ベルソート百翔長
 副長 クローボス十翔長
 先任砲術士 カズヴ十翔長
 先任航法士
 次席航法士
 先任通信士 ヴォーニュ前衛翔士
 次席通信士 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・ウェムダイス子爵・ドゥヒール列翼翔士
【経歴】
 ・帝国暦959年 双棘第一三艦隊打撃分艦隊グデルスへ配属
 ・同年 艦隊再編成に伴い雪晶艦隊へ配属
 ・同年 ディニン門沖戦で敵の攻撃を受け、総員退艦後に敵巡察艦を巻き込んで自爆

開拓者  

人類初のユアノン推進船。新たな植民拠点を開くための人員・資材運搬に用いられた。

回転室  

黎明の乗り手が乗っていた探査船に設置された部屋のひとつ。極端に平べったい円筒形の空間で、その名の通り回転して遠心力を発生させている。壁面に利用者が寝そべることで、円卓会議のように互いの顔を見ながら話すことが出来る。

カイト  Keitt

人類統合体平和維持軍憲兵大尉(952年当時)。単独行動を許されている。49歳だが、祖父が不老化処置を受けたシレジア不老族であるため20代に見える。同じ遺伝子改造で生まれながら異なる境遇にあるアーヴに異常ともいえる憎しみを抱いている。
ラフィールたちを逮捕しようとするが、失敗。その後星界軍の捕虜になり、スィトゥール捕虜収容所へ送られた。
【容姿】
 金髪。端正な顔。

カイラス  

霹靂第一艦隊偵察分艦隊アルレート所属の巡察艦フアンボ門沖会戦で爆散した。

軍医ガイリート  

従軍する医師。医療室勤務。

軍医科ガイリート  

星界軍15科の一つ。後方勤務が多い。

カイル・ゴンベ  

ノヴ・キンシャス星系の主惑星。軌道上にはノヴ・キンシャス門がある。

カウ級巡察艦レスィー  

星界軍巡察艦の一つ。955年〜959年当時の最新鋭巡察艦

学習長  

翔士修技館に入学していない子供たちの代表。一般的なものか、コリュア一族特有のものかは不明。

育児休暇カグゾフォス  cagsomhoth

家風を継承させるのに必要な教育を子供に施すために取得する休暇のこと。星界軍でも認められている。

拡大アルコント共和国  

ノヴァシチリア条約に列なる星間国家の一つ。全宇宙で4番目の国力を有する。星系間の均質性を測ろうとしているが、成功していない。主星系のアルコントが人口でも政治・経済・文化における重要性でも突出しているので、かろうじて国家体制を維持している状態。とはいえ、他の国家に比べれば星間交流も盛んで、強力な官僚機構が星系を結びつけているため、均一性は最も高い。

核融合推進  

核融合反応を利用して推進力を得ようとするもの。対消滅推進が一般的となる前に用いられていた推進方法。

エクリュア館ガサス・エクリュアル  

エクリュア一族が暮らす、ラクファカールにある軌道館コリュア館と同型の古い突撃艦を元に増設したもの。兵装の代わりに居住区が置かれている。主機関が搭載されていた館の中央部は無重力空間になっており、子供用の育児室お昼寝部屋)と大人用の無重力庭園がある。交通艇も大型艇が1隻、その他数隻が置かれているが、収容する余地がないため外に係留されている。
エクリュアの大人達は仕事で帝都を離れていることが多いので、子供達のための共同の保育所、学校という意味が強い。
第2次ラクファカール防衛戦の際、特設1052独立戦隊の手により要塞化され、帝都防衛団に引き渡された。

コリュア館ガサス・コリュアル  

コリュア一族が暮らす、ラクファカールにある軌道館。大体エクリュア館と隣接した軌道をめぐっている。エクリュア館と同型の古い突撃艦を改造したものだが、姿勢制御機関を含めその大部分は交換されており、本来の突撃艦の名残は船殻くらいしか残っていない。
第2次ラクファカール防衛戦の際、クニュムラゲールに接合され、ソトリュール鎮守府へ移動した。

金色烏ガサルス  

カシュナンシュ・ウェフ=ゴス・エール  

軍令本部情報局長官(952年当時)。階級は提督トライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセールとの間に、翔士修技館の一室と空色髪の少女にまつわる挿話から始まった確執があり、一時はお互い殺意を抱くほどに憎んでいた。

カズヴ  

959年当時のカイソーフ先任砲術士。階級は十翔長

運搬船カソービア  

物資を運搬するための宇宙船

水素運搬船カソービア・ベンデル  

気体惑星から水素を運搬するための星系内航行船。

商船団カソベールラシュ  

帝国商船団ルエ・カソベールラシュ

学校  

アーヴが用いる場合は、翔士修技館のこと。

合宿旅行  

初等教育機関のないアーヴが、子どもに集団生活を学ばせるために行なう行事。

荷電粒子  

正または負の電荷を帯びている粒子。電子、陽子、アルファ粒子、イオンなど。

カノーシュ  

コリュアの男性。エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノールコリュア・ウェフ=コル・サグゼールの関係を取り持とうとして、幽霊船騒ぎを起こした。

カヒュール・ボート=サテク・公子ヤルルーク・レメーシュ  

トライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセール司令長官参謀長アーヴ男性。
※カヒュール・ボース=サテク・公子・レメーシュの表記もあるが誤字と思われる。
【容姿】
 濃紺の髪。アーヴとしては平凡な容貌。眠たげでぼんやりしているような印象を与える眼。ほっそりした体型。
【性格】
 分析を述べるときもったいぶる傾向がある。無表情。
【経歴】
 ・帝国暦952年 トライフ艦隊参謀長に就任。階級は千翔長
 ・時期不明 准提督に昇進
 ・帝国暦956年 狩人第二一艦隊参謀長に着任

短衣カフェル  

士族の正装。つなぎの上に着る。

ガフトノーシュ・ドゥラド  

旧ガフトノーシュアイクシュ級巡察艦シャシャイン戦役の勝利を記念して、武勲艦隊で動態保存されていた。
不死鳥作戦の際に現役復帰。艦長はアブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール百翔長第一蹂躙戦隊に編入され、英雄芳名碑の運搬に用いられた。ほぼ輸送艦として運用されたため、翔士は5人しかいない。
【組織】
 艦長航法士 アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵・ラフィール百翔長
 砲術士 グノムボシュ後衛翔士
 通信士 レクシュ・ウェフ=ローベル・グレーリア列翼翔士
 監督 サムソン・ボルジュ=ティルサル・ティルース
 書記 リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ジント主計十翔長

八頸竜ガフトノーシュ  Gaftnochec

ガフトノーシュ  

旧ガフトノーシュガフトノーシュ・ムーラ  

星界軍総旗艦ガフトノーシュが新しい艦に代わった際に、それまでの艦に与えられる呼び名。混乱を避けるため、次の同名鑑が生まれる前に処分される。処分といっても廃艦されることはまれで、大抵は諸侯に貸与されて改名する(カフュールセグノーなど)。

カフュール  

セパレール大公爵家が借りている船。元々は星界軍総旗艦ガフトノーシュ

司令部要員カボース  

ガボート  

ロブナス輸送隊司令(957年当時)。階級は百翔長

艦橋ガホール/船橋ガホール  

船の航行等を指示する場所。
平面宇宙航行機能を備えた船の場合、床下には時空泡発生機関があり、共通の球体壁で厳重に守られているため、艦橋では戦闘時でも与圧兜を着けないのが不文律。
戦隊以上の場合、司令座艦橋ガホール・グラールと呼ばれる司令官用の艦橋が別に置かれる。

執務室ガホール  

領主が執務を行う部屋。

野営地司令部ガホール・ドボル  

訓練生地上訓練を行う本部。橙色の天幕で、間は野営地司令の寝室になる。

家宰ガポティア  gabotiac

艦橋要員ガホリア  

艦船において当直を行う乗員。緊急時には操艦するので、軍艦の場合は飛翔科翔士がなる。

 

植物等の繊維を膠着させて製造したもの。記憶媒体として用いられることはほとんどないが、形式ばった、異文化間の協定には不可欠。

カミンテール共和国  

4個の星系を中心とした星間国家。中心となる4星系の経済は緊密に結びついており、それをばらばらにされると各星系の経済が崩壊する恐れがあったため、帝国と戦わざるを得なくなり、カミンテール戦役が勃発した。
軍があまり信頼されておらず、降伏の権限を与えられていなかったため、帝国軍に勝ち目の薄い戦いを挑んで敗北。共和国も滅亡した。

カミンテール戦役  

905年頃に帝国カミンテール共和国との間で勃発した戦争。当時の帝国艦隊司令長官は現帝アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・アブリアル伯爵・ラマージュ
帝国軍前衛部隊とカミンテール共和国軍主力艦隊との間で戦闘が起きたが(戦力比は3対2)、比較的楽に帝国軍が勝利を収め、905年に終結した。

ガムズ  

ランシュ伯国の有人惑星。領主が遺伝子改造に熱心なため、奇妙奇天烈な動植物であふれかえっている。

ガムフ級突撃艦ゲール  

星界軍突撃艦艦種の一つ。

カムリゼール  

クリューブ家が所有する乗用艇

ガムロイル  Gamrogrh

突撃分艦隊ラトゥーシュ所属第1058突撃戦隊第一突撃隊嚮導突撃艦(955年当時)。ロイル級。艦長アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ百翔長

八王家ガ・ラルティエ  Ga Lartiéc/Ga Lartïéc

皇族を構成する家でアブリアル氏の宗家。いずれも建国帝ドゥネーの兄弟または子女の子孫で、アブリアル氏姓を共有し、ここに属す者にのみ皇位継承権がある。スキール王家イリーシュ王家ラスィース王家ウェスコー王家バルケー王家バルグゼーデ王家スュルグゼーデ王家クリューヴ王家の八つ。各家は全て同格。
それぞれがラクファカールに置かれた8つのの管理をしており、の使用者から徴収する通行料が収入源となっている。

短艇カリーク  

軌道城館ガリーシュ  garich

貴族や裕福な士族が惑星上もしくは軌道上に築く居住地。
古いものは回転による疑似重力を利用する車輪型だが、重力差が安定しないため、最近(ここ300年くらい)はやや高価な重力制御機関を備えたものが主流となっている。

城館ガリーシュ  

帝都城館ガリーシュ・アロク  

貴族領地にあるものとは別に、帝都に有している城館
不死鳥作戦時には、凝集光砲や機動爆雷が備えられ、応急の機動要塞として参戦した。

ボーフ伯爵帝都城館ガリーシュ・アロク・ドリュール・ボム  

ボーフ伯爵家帝都城館。奇抜な余興で知られる饗宴が行われることで有名。

ランシュ伯爵帝都城館ガリーシュ・アロク・ドリュール・ランク  

ランシュ伯爵家帝都城館。遺伝子改造された生物を展示する動植物園があり、子供たちに人気がある。

レトパーニュ大公爵帝都城館ガリーシュ・アロク・ニム・レトパン  

レトパーニュ大公爵家帝都城館
その大広間は目立たない壁にまで精緻な彫刻の施された煌びやかなもの。

ゲムファーズ子爵帝都城館ガリーシュ・アロク・ベル・ゲムファド  

ゲムファーズ子爵家帝都城館

フェブダーシュ男爵帝都城館ガリーシュ・アロク・リュム・フェブダク/フェブダーシュ男爵家帝都城館ガリーシュ・アロク・リュム・フェブダク  

フェブダーシュ男爵家帝都城館城館としては比較的新しい。
広間には、初代フェブダーシュ男爵アトスリュアの出身である地上世界のものと思われる色合いが用いられており、その中心には50人ほどが座れるほどの卓子、少し離れたところに大理石の卓子がある。
不死鳥作戦時は、反陽子砲を搭載して、竜卵要塞近くで参戦。反陽子砲で一隻の敵艦を撃墜し、二隻を道連れに自爆した。

ヴォーラーシュ伯爵城館ガリーシュ・ドリュール・ヴォーラク  

ヴォーラーシュ伯爵家軌道城館デルクトゥーから27.7セダージュ(=27700km)上空をまわっている。エミュール的な入り組んだ構造。占領時には接収され兵舎として利用されていた。
領主領民政府の関係が良好だったため、城館思考結晶網デルクトゥーのそれと一体化している。

ハイド伯爵館ガリーシュ・ドリュール・ハイダル  

ハイド伯爵城館ガリーシュ・ドリュール・ハイダル/ハイド伯爵ガリーシュ・ドリュール・ハイダル

ハイド伯爵城館ガリーシュ・ドリュール・ハイダル/ハイド伯爵館ガリーシュ・ドリュール・ハイダル  

ハイド伯爵家城館
領地が占領下にあった955年にはバースロイル翔士個室に置かれ、「帝国で最もちっぽけな貴族の館」という文句が扉に書かれていた。
領地が回復してからはマルティーニュの0.8光秒上空の軌道にある旧ボークビルシュに置かれている。
領地が再度占領されてからは、戦闘艦の居住区を転々としており、969年にはクリュブノーシュに置かれている。

狩人作戦  

狩人作戦クファゼート・ブレグ

ガリコーシュ  

幻炎第三艦隊所属の分艦隊

カリュー  Calyc

根源29氏族の一つ。語源は「はつい
【都市船時代】
 航行日誌を中心とした公的記録を採取整理し、保管していた氏族。ただし、実際にその業務を行っているのはごく一部の記録部員だけであり、大多数は記録部とは無関係の仕事を行っている。倫理意識も高く、不必要に記録を探るようなこともしない。自分達の公的記録や他星系の歴史記録等を主たる交易の商品としていた。帝国時代初期には高級官僚を輩出した。都市船アブリアルの事故(実際は船王の命による公的記録の一部破棄)により航行日誌を喪失してしまったことを未だに恥じている。
【特徴】
 人の上に立つのは得意ではないが、事務や調整を任せればこれほど心強い存在もない、といわれる。
【宗家】
 キザセーフ大公爵家
家紋
 羽を広げた鷲。
家徴
 共通するものはないが、一般に痩せ形で長身。

カリュー・エレーク  

前120年頃のアーヴ男性。記録部士官として教育されている最中。一族の嫡流で、しかも優秀なため、将来は編纂士となり、記録長になることが期待されている。
アブリアル・ムイセーヌとは連合学校時代の同級生。三期生。

カリュー・サティーシュ  

前120年頃のカリュー氏族長記録長

カリュー・ベポール  

前120年頃の先任編纂士

会社ガリュール  

星間船を借りることもある団体。

惑星改造技師組合ガリュール・ファゼール・ディウィム  

可住化惑星を生み出すための調査から生態系整備まで一貫して仕事を請け負う団体(恐らく固有名詞)。イーデフ氏により運営されている。

梯索カリュグ  careugec

真空漂流中の人間を救出するため連絡艇等に備え付けられているひも状の道具。先端部は小型推進弾のようになっており、ある程度制御できる。

衛生艦ガリュミア  

傷病者の治療、搬送を行う星界軍軍艦

同胞カルサール  carsarh

独立してから母都市を滅ぼすまで用いられたアーヴたちの互称。

星たちの眷属カルサール・グリューラク  Carsarh Gereulacr

アーヴお気に入りの雅称。

カルツェン  

人類統合体平和維持軍駆逐宇宙艦KEO3799艦長(952年当時)。ゴースロスとの戦闘で戦死。戦死時の階級は少佐。

平面宇宙航行実習ガルビコス・ファーゾト  

翔士修技館の教育の総仕上げとして行われる実習航行。ラクファカールから近傍のへ3日ほど、連絡艇で旅をする。
最も相性の悪い者を二人ずつ組ませて行うのが伝統。

慣熟航行  

新造艦が、欠陥の発見と修理を目的として行う航行。最後に模擬戦闘が行われる。

艦隊  

艦隊ビュール

感知地雷  

ミン自作の対人地雷。直径3ダージュ(=3cm)の円盤型。車にも効果がある。

艦長  

艦長サレール艦長マノワス

艦長会議  

戦闘前に個隊を構成する艦の艦長が集まって行う会議。儀式的なもの。

艦長階床  

巡察艦等の艦橋で、一段高くなった部分。艦長席があり、平面宇宙図が投影される。

監督  

監督ビュヌケール


キー  

帝国暦初期に皇族から分家した男系の家に与えられた氏姓

キー  

幻炎第五艦隊参謀長(955年当時)。階級は提督宮中序列はガムヴ公爵公子

火山キーガーフ  cigamh

の一種。通常宇宙側が事象の地平線に位置するため、通常宇宙から平面宇宙にエネルギーが流れ込む状態になったもの。流れ込んだエネルギーは時空粒子となり、他のから通常宇宙側に放射されている。

キードラス  

霹靂第一艦隊偵察分艦隊アルレート所属の巡察艦

キー・ボート=ラムセル・ガムヴ公爵レークル・ガムブ・アトラコン  

アーヴ女性。前線に出た経験が少ない代わり、長年にわたって後方で辣腕を揮い、人望も篤い熟達の軍士
【経歴】
 ・時期不明 練習第一艦隊司令長官に着任。階級は星界軍元帥
 ・帝国暦969年 練習艦隊司令長官に着任(第一艦隊司令長官と兼任)

アディーブ星系  

有人惑星アッサウーマンを有する星系。

アトリア星系キーヨース・アトリアル  

狩人第一艦隊が通過した星系。

アプティック星系キーヨース・アプティカル  Ciïoth Apticer

スュルグゼーデ王国から5000天浬くらい離れた人類統合体領に位置する星系。ありふれた黄色い恒星アプティックの周りを、12個のぱっとしない惑星が回っている。アプティックIIIは有人惑星。アプティックIVは水素や水が豊富。比較的恒星近く(アプティックIIIの軌道上なのに?)の軌道要塞によって守られていたが、幻炎第一艦隊によって要塞を破壊され、制圧された。
【人口】
 1億に少し欠ける程度。
【組織】
 選挙によって選ばれる行政府の長が星系首相を務める。他に星系評議会議長、星系最高判事会議長が政府高官。
【歴史】
 ・帝国暦955年 幻炎第一艦隊により空間領域制圧
 ・同年 幻炎第三艦隊により空間領域封鎖
 ・同年(上記の約一ヶ月後) 帝国に降伏しアプティック伯国に。領主代行ラフィール領民代表マクリット・タラスが着任
 ・同年(上記の約半月後) 領主皇帝が着任、代官が派遣される

アルコント星系  

拡大アルコント共和国の主星系。

イルト・スィア星系  

マアト・カー・ラー目的地ヘルー・ネブー星系から5.8光年ほどの位置にある。可住化惑星アペドを有し、マアト・カー・ラーの乗組員により可住化された。

ウィンブル星系  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。第四惑星ウィンブルIVは有人惑星。
955年に一度星界軍が占拠したが、敵の本格的反攻に際して兵力を引き揚げ。同年、幻炎作戦により帝国が再占領した。

ウェイバル星系キーヨース・ウェイバラル  

ハニア連邦に位置する星系。ハニア連邦宇宙軍の根拠地のひとつ。戦力のほとんどを要塞リュールに頼っていると考えられていたが、四ヵ国連合軍の戦力が相当数配備されており、959年の四ヵ国連合帝都侵攻と同時に、雪晶艦隊の補給中枢であるサリム星系に向けて侵攻した。

エグムント星系キーヨース・エグムンタル  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。
956年、狩人作戦により帝国領となった。

エミクーシ星系キーヨース・エミクーシル  

人民主権星系連合体に所属する星系。ハニア連邦に備えた軍事拠点として整備されていたが、四カ国連合が結成されてからは重要度が下がり、縮小されている。
969年に人民主権星系連合体が滅亡してからは、連合体の救援に失敗したハニア連邦軍が集結している。

エルコン星系  

おそらく双棘作戦星界軍が制圧した、人類主権星系連合体に属する無人星系。近傍に星界軍泊地があり、機雷工場等が展開されている。

カスピル星系  

人類統合体領のうち、双棘作戦によって中央から切り離された領域に位置する星系。人類統合体最大の時空泡発生機関生産能力を有する。

カプラン星系  

黄色矮星と11個の惑星からなる有人星系。第三惑星メルハバは有人惑星。

クテス星系  

有人惑星サロスを有する星系。通常宇宙経由ではアブリアル伯国から8.1光年の距離にある、最も近い星系。独自のは有さず、最寄りのアブリアル伯国八門だが、通常の星系内航行船だと片道80年ほどかかる。がないためどの勢力にも属しておらず、帝国の支配も及んでいない。
ラ・ゲルシスマと同一の星系かもしれない。

ケマル星系キーヨース・ケマラル  

人民主権星系連合体に属する星系。恒星ケマルが第二惑星メンデレス、いくつもの衛星を引きつれた巨大気体惑星アカッドを含む多数の惑星を擁している。大規模な長射程時空機動爆雷の工場があり、材料も自給可能。巨大な建艦廠もある、人民主権星系連合体最大の(そしてほとんど唯一の)軍需星系。

ゴキュート星系  

イリーシュ王国に位置する無人星系。中性子星である恒星ゴキュートの周りを3つの惑星アーダーブーと無数の小惑星がめぐっている。
945年、ムークルソージュによって近傍のが開かれ、恒星はボーニャス・ウェフ=ホドギュラル・アルペーシュ、惑星はアテーフ・ウェフ=ラソル・テーレにより命名された。

サリム星系キーヨース・サリマル  

ハニア連邦に位置する星系。雪晶作戦時には雪晶第五艦隊が展開し、補給中枢となった。

ザンベズィ星系  

人民主権星系連合体に所属する星系。

スーメイ星系  

平面宇宙航行理論をはじめて発見した星系(帝国ベリサリア星系を征服する83年以上前には既に星間国家を築いている)。他惑星への植民、移住により勢力を拡大し、現在ではハニア連邦の中心となっている。

ソクラテス星系  

おそらく人民主権星系連合体領に位置する星系。双棘作戦星界軍に制圧され、ケマル門沖会戦における第一蹂躙戦隊戦隊根拠地となった。

ダルマプ星系キーヨース・ダルマパル  

ダルマプ侯国レーバヒューニュ・ダルマパル

デメテル星系キーヨース・デメテル  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。
955年、幻炎作戦により帝国に占領された。

ネオポル星系  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。
955年、幻炎作戦により帝国に占領された。

ノヴ・キンシャス星系キーヨース・ノヴ・キンシャス  

人民主権星系連合体の主星系。恒星ノヴ・キンシャスの回りを、主惑星カイル・ゴンベ、気体惑星(外惑星)、小惑星が回っている。

ハイド星系  

ハイド伯国帝国領編入前の呼び名。

ハウライ星系キーヨース・ハウライル  

ハニア連邦に位置する星系。雪晶艦隊本隊の当初の進行ルート上にあった。

バスコットン星系キーヨース・バスコトン  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。第四惑星バスコットンIVは有人惑星。
956年、狩人第四艦隊が制圧に向かったが、すでにイリーシュ王国ケイシュ193門を通った淡雪第二艦隊によって制圧されていた。
バスコットン門ケイシュ193門という二つのを持つ。

バハメリ星系キーヨース・バハメリル  

人民主権星系連合体に所属する星系。クドゥーロという主惑星があり、バハメリ門はその軌道上にある。連合体軍最大の軍事拠点がある。
969年にバハメリ攻略戦星界軍により制圧され、霹靂艦隊の根拠地となった。

ユーニュ303星系キーヨース・ビボルユナ・ユン  

スファグノーフ侯国から平面宇宙を約6000天浬いったところに位置する星系。

フアンボ星系キーヨース・フアンボル  

人民主権星系連合体に所属する星系。辺境の補給拠点として整備されている。半有人惑星には大規模な反物質燃料製造工場や簡単な修理廠などが設置されている。
969年にフアンボ門沖会戦に勝利した星界軍が占拠し、根拠地化した。

ブニア星系  

人民主権星系連合体に所属する星系。
969年に霹靂第四艦隊により制圧された。

ベリサリア星系  

恒星ベリサリアを中心とする有人星系。唯一の有人惑星モメンタの他、観測や採掘などの有人基地がある惑星などがあり、恒星から13671.4光秒離れた空間にはがある。
前50年頃スーメイ人から平面宇宙航法を購入し、その対価として50年後に居住可能惑星を引き渡すことになっていた。しかし期限までに新たな惑星を可住化することは出来ず、星系唯一の有人惑星モメンタの引き渡しを迫られたが、その交渉中にアーヴの介入を受け、帝国に征服された。
【歴史】
 ・帝国暦前227年頃 アーヴと交易
 ・帝国暦前83年頃 スーメイ人が星系に到達
 ・帝国暦前50年頃 スーメイ人から平面宇宙航法を購入
 ・帝国暦1年頃 アーヴ艦隊帝国創建の報知のため来訪。星系が無政府状態と判断し、帝国領に編入

ヘルー・ネブー星系  

恒星ヘルー・ネブーと11個の惑星からなる星系。第三惑星ター・ネフェルティは有人惑星。植民地探査船マアト・カー・ラーを派遣した。

マイラル星系キーヨース・マイララル  

人類統合体に属する星系。ハニア連邦拡大アルコント共和国にほど近い、統合体領の辺境に位置する。
かつては三国間の貿易の中心地として栄えていたが、959年に双棘作戦によって星界軍に制圧され、星界軍の兵站基地となった。
人類統合体に属していた時は大量の物資をさばくため、人工惑星が建設されていたが、星界軍侵攻に伴い自壊させられた。

マタイ星系  

人民主権星系連合体に所属する星系。

マルスクティ星系  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。
955年、幻炎作戦により帝国に占領された。

ミーニクール星系  

アーヴが前120年頃交易を行った有人星系。科学時代は植民期に比べても劣るほどのものしかなかったが、アーヴとの交易を経て2世紀分は進歩した。

ミオフランディア星系  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。
955年、幻炎作戦により帝国に占領された。

ミスケル星系キーヨース・ミスケラル  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。
955年、幻炎作戦により帝国に占領された。

メイガン星系キーヨース・メイガン  

ハニア連邦に位置する星系。雪晶艦隊本隊の進行ルート上にある。

ロブナス星系キーヨース・ロブナス  

ロブナス伯国人類統合体領だったときの名称。

技術科  

星界軍15科の一つ。所属する翔士は遺伝的なアーヴが多く、地上世界出身者でもアーヴ(の技術)に傾倒している者が多い。

技術系  

造兵科造船科造機科光子科の4科。それぞれが修技館を有する。

二等勲爵士キゼー  

士族宮中序列の一つ。一等勲爵士に次ぐ地位。主に十翔長艦長称号を受けていない副百翔長が叙される。

接続纓キセーグ  cisaigec

頭環の両端についている鎖状の部品。先端に機能水晶がついている。宇宙船の座席の背もたれや戦闘指揮卓に接続することで、空識覚を船と同調できる。

貴族  

貴族スィーフ

キティール  

トライフ艦隊所属の突撃分艦隊

軌道都市  

軌道都市バーシュ

キドロイル  Cidrogrh

突撃分艦隊ラトゥーシュ第1058突撃戦隊第一突撃隊所属のロイル級突撃艦艦長ベイカル十翔長アプティック防衛戦で爆散、乗員は全滅した。

基本艦列  

星界軍の伝統的な侵攻艦隊の編成。中央部隊(主力部隊)と、その周囲に配置された前方部隊左方部隊右方部隊後方部隊の五部隊によって構成される。

キュア  

おそらく士族に対する敬称。

キュア  

ルーヌ・ビーガ市警察犯罪捜査部巡査部長(952年当時)。

姫さまキュアラ  

家臣貴族公女に対して用いる敬称。

レペスの指ギューヴ・レペト  

レペス氏の家徴。細く繊細な指。

旧カミンテール共和国軍制式K211型煙幕弾  

電磁波吸収率は宇宙最高という触れこみの煙幕弾。缶状。粘性の高い黒い霧が出る。

さまキューク  

士族に対する敬称。

弔いの晩餐ギューク・ロボロト  gycec loborhotr

死んだ人の誕生日を祝う、アーヴ独自の習慣。死んだ人を思い出すことで、自分が死んだ後に誰かが思い出してくれることを期待する。生きている者への義務と考えられている。

ギューシュ・アルビゼラ  

アブリアルネイ=ドゥブレスク・ゲムファーズ子爵・ラムリューヌが、飼育官部の人員、機材、動物たちを輸送するために傭船した貨客船

キュービュルシュ  

偵察分艦隊フトゥーネ第一偵察戦隊に所属する巡察艦スファグノーフ門沖会戦で大破。

結線キューム  

端末腕環思考結晶を接続するためのもの。

ギュールボール  

949年当時のビュスゼール伯爵

ギュクサース  

有人惑星。

雪晶ギュクネル  

雪晶作戦クファゼート・ギュクネル

ダベームの菱キュス・ダベーマル  

ダベーム氏の家徴空識覚器官の赤い縁取り。普段は頭環で見えない。

ギュムリュア  Gymrac

952年当時における巡察艦ゴースロス監督。女性。同年戦死。戦死時の階級は軍匠十翔長
【容姿】
 明るい紺碧の髪と眼。黒壇のような肌。

百合の国ギュリューニュ  

恐らく無人星系。探査を担当したのが花好きの男だったことからこう名付けられた。

キュルサーウ  

草原観光で有名な地上世界。ここの草原旅行は国民領民にとって憧れの的で、これだけを目的に移住したり国民になるものもいるぐらい人気がある。

帝国の揺籃ギュルソーグ・フリューバラル  

帝国の始まりの地であることから付けられたラクファカールの別名。

キュルティ  

ドゥヒールが密航した船の乗員。アーヴ男性。サロスを目指している。

強行威力偵察  

相応の戦力で敵の陣営に押し入り、対抗してくる戦力のデータ等を持ちかえって、相手の総合的戦力を判断する材料とする、という戦略的行為。

凝集光銃  

凝集光銃クラーニュ

凝集光砲  

凝集光砲ヴォークラーニュ

矯正施設  

人類統合体刑務所。社会復帰が望めない犯罪者を隔離するための惑星。最高責任者は矯正施設長。
刑務官の多くは二年の任期で派遣されている。手当ても多く、大過なく勤めれば経歴に箔がつき、恩給も少し増える。

強制執行艦隊  

スーメイ人が契約を履行しない星系に対し派遣する艦隊

ローフの金瞳キリーフ・エンピュカ・ロム  

ローフ氏の家徴。黄金を湛えたような瞳。
キレーフの誤植?

キリューシュ  Cilych

根源29氏族の一つ。語源は「ひきつ」。
【都市船時代】
 第一工場を管理し、各種の機械の設計製造を行っていた氏族。他の氏族から依頼されたり、集めた情報を元にしたりして製品を作ることで交易を行っていた。大放浪時代は最大の財力を誇ったが、帝国創建後は没落した。
【特徴】
 軍士としても交易者としても優秀だが、一方で傑出した人物は少ない。重工業に投資することも多い。しかし、諸侯としての能力には疑問。
【宗家】
 ジェスキー大公爵家帝国史初期には重工業で栄えたが、余りに偏重したため最盛期は1世紀と続かず、深刻な人口流出に悩むことになる。
家紋
 熊。
家徴
 キリューシュの目ネ・キリュクと呼ばれる眦が裂けたような独特な形の目。

皇太子キルーギア/皇太女キルーギア  

次期皇帝八王家に生まれた者のうち、同世代でもっとも早く帝国元帥になった者がなり、帝国艦隊司令長官を兼ねる。皇帝杖ほどではないが、凝った飾りの施された指揮杖を持つ。

帝位継承キルグラジュ  

皇帝位を継ぐこと。血縁と能力の両方から決定される。順位が厳密に定められており、第一位は皇太子だが、第二位以降は原則として皇太子と同世代の皇族から決められている。

イーデフの氷の瞳キレーフ・ソニナ・イーブム  

イーデフ氏の家徴。銀色の虹彩。

スポールの紅瞳キレーフ・ピアナ・スポル  Cilœmh Pïana spaurr

スポール氏の家徴。終末期の赤色巨星表面のような暗い紅の虹彩。

記録部  

都市船時代、航行日誌を中心とした公的記録を採取整理し、保管していた部署。カリュー氏が担当している。最高責任者は記録長

緊急射出  

艦艇の射出方法の一つ。閘門の扉を吹き飛ばして射出する。

緊急遷都準備令  

避難目的の緊急遷都の準備を行うため、緊急遷都令リフォス・ベイファトロト・レカに先立ち、皇帝帝都住民に発する命令。
準備令に伴う混乱を最小限にするため、限られた人たちにはさらにその前に通知がなされ、準備の準備が行われる。

キンディ  

952年当時のクラスビュール領民代表。自由党員。


クィンズ・ベル  

炙り牛肉と甘藍の麪麭挟み(おそらくローストビーフバーガー)。マルティーニュ料理。手でつかんで食べる。

浴裙グーサス  

湯上りにまとう衣類。ローブか。

灌水浴グーザス  

簡易な水浴。シャワーか。皇族から領民まで使っている一般的なもの。

クー・ドゥリン  Que Durin

デルクトゥー在住のジントの友人。伯父、叔父、祖母、母、妹がいる。父親は伯父に殺されていて、伯父は現在服役中。
ミンチウ同好会でジントと知り合う。ジントと別れてからはメイ市に住んで叔父の会社に就職した。
【容姿】
 大柄。

グーハル  

哨戒艦隊ユー・ジーナブラス七七二門へ送り届ける際に、ハニア連邦に伝えた巡察艦ホウカウの暗号名。

制御籠手グーヘーク  guhaicec

小型艦艇用の操舵装置。座席の左側についている肘まで達する手袋状の機械で、指先の操作で通常空間での操舵の大部分を行える。黒い合成皮革製だが、指先部分など金属部も多く、端末腕環の操作・表示部には小さな穴があいている。生まれながらのアーヴ専用。

クー・リン・マプ・アス・タング・キプ  

乙女にはいえないような言葉。リクパル

グェン・タウロン  

952年当時に帝国に派遣されていたハニア連邦大使。男性。アーヴ語を完璧に解するが、機械通訳を使っている。
955年に任期満了で離任、帰国。

孔雀石  

宝石の一種。含水酸基炭酸銅で、銅の二次鉱物。鮮やかな緑色。針状になることもあるが、ふつうは塊状。磨くと孔雀のような縞模様になることからその名で呼ばれる。

グスト・コンスト  

恒常党の指導者(1年頃当時)。地上人男性。
アーヴ艦隊へ向かうアルコ・アウゴに同行。スーメイ人の地上侵攻に際し、政府特使に任命される。

グゾーニュ  

クラスビュールローハウ州州都。40以上の有料宿泊所があり、人口200万を超える大都市。

グゾーニュ幻想園  

溶岩湖によって形成された巨大なくぼ地に作られた、クラスビュールにある子供向けの遊園地。24時間営業。もうすぐ創立70周年(952年当時)。
元々は、くぼみに蓋をすることで外生態系の動植物を見せる動物園にされるはずだったが、屋根が出来た時点で、動物園は非人道的だという意見が多数派になり、生きた動物の代わりに動物の姿を戯画化した機械人形たちを置くことになった。機械人形は電波・音声で制御されている。

グゾーニュ大洞窟  

グゾーニュ市の地下にある洞窟。数億年前に存在した溶岩流による隧道。

飾帯クタレーブ  ctarœbh

  • 軍衣の上に締める装飾品。艦における職業を表す(艦長職など)。元々は武器を携行するためのものだが、武器を携行しなくなった現在では指揮杖の携行に用いられている。
  • 長衣の上に締める装飾品。身体に巻きつけ、帯留で留める。

装帯クタレーブ  ctarœbh

長衣の腰(もしくは太腿)の部分につける帯。武器を携行するためのもの。

駆逐宇宙艦  

人類統合体軍艦突撃艦級。四ヵ国連合では攻撃型駆逐宇宙艦と呼ばれる。
【攻撃兵装】
 ・反陽子砲(艦首)
 ・反物質弾道弾 4基以上

靴を履く  

物事が簡単なことの比喩。

縞模様クティロワル  

明るい茶色の地に黒い縞が入った猫の毛並みのこと。

歎く雉クテーシュ  

トライフ家の紋章旗

クテール級輸送艦イサーズ  

戦列艦とほぼ同等の大きさを持つ、星界軍輸送艦。もともとは偵察分艦隊に随伴するための小型輸送艦で、機動力が高く、護衛艦並の武装も備えている。

グデルス  

双棘第一三艦隊所属打撃分艦隊艦隊の主力。
【組織】
 司令部
 ┣直属巡察艦 ゲームディジュ
 ┗直属巡察艦 プーンディジュ
 第一戦隊
 ┗戦列艦 カイソーフ
【経歴】
 ・帝国暦959年 双棘第一三艦隊へ配属
 ・同年 艦隊再編成に伴い雪晶艦隊へ配属
 ・同年 ディニン門沖戦でプーンディジュ以外の戦力を失い、サリム星系へ撤退

クドゥーロ  

バハメリ星系の主惑星。

白黒クナスレージュ  

猫の毛並みの一つ。

クナタウ  

969年当時の霹靂艦隊先任情報参謀。階級は千翔長

花押グナファス  gnafass

  • アーヴが平面に記すサイン。公知であり、地位の高い者のものは有名になる。日常ではめったに使う機会はなく、多分に儀礼的で非実用的な物。
  • アーヴが空間に描くサイン。指の動きを思考結晶が走査し、登録してあるものとつきあわせることで本人かどうかを確認する。親子の間でも明かさないのが礼儀なので、高位の官職を帯びる者(領主司令長官など)は全て一人で執務する。

クニュムラゲール  

星界軍特設工作艦ダウスィア・ディファカ。特設第1052独立戦隊に所属する唯一の艦。廃船寸前の貨物船を改造したもの。

機械清掃員クネク・コウイキア  

掃除を行う自動機械

臭跡追跡機クネク・ドゥ  

物体に付着した臭跡を追跡するための自走式機械。

観察機械クネク・ビーガ  

対象に気づかれず、遠隔地に映像を送信するための機械。星界軍でも採用している。

プラズマグノー  

電離によって生じた荷電粒子を含む気体。
電離とは、気体を加熱することで気体の分子が解離して原子に,さらに温度を上昇させることで原子が正イオンと電子に分かれる現象のこと。

グノムボシュ  

アーヴ男性。夢は提督になること。おそらく黎明の乗り手の子孫。
【経歴】
 ・帝国暦941年頃 誕生
 ・帝国暦959年 フリーコヴ伝令に着任。階級は列翼翔士
 ・同年 後衛翔士に緊急昇進
 ・同年 ガフトノーシュ・ドゥラド砲術士に着任
 ・帝国暦969年頃 練習艦隊航法参謀に着任。階級は副百翔長
 ・帝国暦969年 霹靂艦隊航法参謀に着任

雪晶作戦クファゼート・ギュクネル  

959年に星界軍が行った作戦。ハニア連邦を武装解除し、帝国領に併合することを目的としている。
実施部隊は双棘艦隊の一部が再編成された雪晶艦隊。指揮官はコトポニー・アロン=ライトゥレール・公女・ラゼリア星界軍元帥。交戦の予定はなかったが、同年、ハニア連邦を含む四ヵ国連合艦隊帝国領侵入に伴い中止された。

赤啄木鳥作戦クファゼート・サヒアル  

967年に星界軍第二方面艦隊が行った作戦。カセール伯国ヌリゾ男爵領、ソルゼーニュ男爵領等30超の星系を放棄するため、人員や資材を収用することを目的としている。
実施部隊は赤啄木鳥艦隊。指揮官はアブリアルネイ=ドゥブレスク・ウェムダイス子爵ドゥヒール提督旗艦巡察艦ホウカウ

不死鳥作戦クファゼート・セムロニル  

959年に星界軍が行った作戦。陥落が確実となったラクファカールからソトリュール鎮守府へ遷都を行うことを目的としている。
実施部隊は不死鳥艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。同年、ソトリュール鎮守府臨時帝都が置かれ、作戦は成功裏に終結した。

淡雪作戦クファゼート・ファギュク  

956年に星界軍が行った作戦。恐らく敵に占領されたイリーシュ王国の再占領を目的としたもの。

狩人作戦クファゼート・ブレグ  

956年に星界軍が行った作戦。幻炎作戦によって人類統合体中央部から分断された統合体の領域(狩人戦域)を戡定することを目的とする、幻炎作戦の残務処理。
実施部隊は狩人艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。脱出を図った残存艦隊星界軍サルクス門沖で衝突したが、残存艦隊の降伏により事実上終了。会戦当初に奪取された領域に加え、新たな領域も確保した。

双棘作戦クファゼート・ボルペル  

959年に星界軍が行った作戦。ラスィース王国スュルグゼーデ王国の間に獲得した新領土から天川門群中心円までを制圧することで人類統合体拡大アルコント共和国を分離。同時にバルケー王国を発起点として人類統合体人民主権星系連合体の勢力境界線を打通し、中心円に至る。これにより人類統合体を孤立させることを目的としている。
実施部隊は双棘艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。ただし、遠く離れた戦線を同時に維持するため、皇太子は予備戦力と共にラクファカールにとどまり、実際の指揮は二人の副司令長官が執っている。
新領土方面艦隊バルケー王国方面艦隊とが中心円外縁部まで制圧し、双棘回廊を確保した。

幻炎作戦クファゼート・レニブ  cfazaitec rainibr

955年に星界軍が行った作戦。ケイシュ193門スィーヴ882門を含む人類統合体領域を三ヵ国連合本部から切り離すことを企図している。
スュルグゼーデ王国ビスケース伯国より進発、アプティック、ミスケルなどの星系をつなぐように攻略して、主補給線を開設、さらに主補給線周辺の星系も制圧して、防衛線を敷く。最終的には、ラスィース王国ウェーレ公国まで打通する、というもの。
実施部隊は幻炎艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥アプティック門沖で星界軍150分艦隊相当と三ヵ国連合軍155〜185分艦隊相当の戦いとなったが、星界軍が勝利。同年作戦は成功裏のうちに終結し、人類統合体の4分の1に当たる星系を切り離した。

霹靂作戦クファゼート・ロドルショト  

969年に星界軍が行った作戦。ウェスコー王国スポトネブリューヴ鎮守府から出発し、人民主権星系連合体の主星系ノヴ・キンシャスを制圧して連合体を屈服させ、可能であればスキール王国との連絡路を啓開することを目的としている。同時に、後背のウェスコー門の防衛も担当している。
実施部隊は霹靂艦隊。指揮艦はアブリアルネイ=ドゥブレスク・パリューニュ子爵ラフィール帝国元帥総旗艦巡察艦クリュブノーシュ

流砂作戦クファゼート・ロニャウル  

945年に星界軍が行った勅令作戦イリーシュ王国で発見されたハイド星系帝国領に編入することを目的としている。
実施部隊は流砂艦隊。指揮官は帝国艦隊司令長官アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。同年、ハイド星系の降伏により、作戦は成功裏に終結した。

クファディス  

無名のアーヴ士族の一族。代々軍士の家系。それほど結束の強い一族ではない。
クファディス・ウェフ=エスピール・セスピーが生まれる前、その大叔母が借金して交易船を借りたことがあるらしいが、その話は禁忌になっている。

クファディス・ウェフ=エスピール・セスピー  
 Cfadiss üémh éseuir Sésric

アーヴ男性。父の息子。前任者の育児休暇のためスポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ参謀となって以来、彼女の補佐役を継続して務めている。成人して以来星界軍一筋で、交易に出たことはない。
ソビーク好きの姉がいたが、イリーシュ門沖会戦で戦没。祖父は交易船での勤務経験がある。
【容姿】
 鮮緑色の髪。端麗な眉目。
【性格】
 実直であると自負している。
【嗜好】
 好きな料理は揚げ山羊肉の果実あんかけ
【経歴】
 ・帝国暦935年グナージュ月1日 列翼翔士に叙任。四等勲爵士に叙爵
 ・時期不明 第184打撃戦隊先任参謀に着任
 ・帝国暦952年(開戦の一ヶ月前くらい) フトゥーネ先任参謀に着任。階級は百翔長宮中序列二等勲爵士
 ・時期不明 一等勲爵士に陞叙
 ・帝国暦955年 千翔長に昇進
 ・同年 幻炎第一艦隊参謀長に着任
 ・帝国暦956年 狩人第一艦隊参謀長に着任
 ・時期不明 ソトリュール鎮守府副長官付参謀長に着任
 ・帝国暦959年 准提督に緊急昇進
 ・同年 不死鳥第七艦隊参謀長に着任
 ・帝国暦969年 霹靂艦隊副司令部参謀長に着任。階級は提督
 ・同年 霹靂第五艦隊参謀長に着任

クファパール  

ゲムファーズ子爵領所領駐在生態系調整官惑星改造技師補

領主代行クファリア  

正式な領主が決まるまで領主の職務を代行する者。戦時には領主選定の手続きが間に合わないことが多いので、このような仕事が必要になる。特に資格は必要でなく、戦時という事情から軍士、特に貴族の子弟が指名されることが多い。
あくまで正式な統治が始まるまでの一時しのぎと考えられているため、領主代官が決まるまで儀礼を除いてなるべく何もしないことが期待されている。

円匙クフォー  

スコップか。岩を穿つことは出来ない。

旗艦グラーガ  glagac

艦隊分艦隊戦隊等の指揮を執る最上級指揮官の座乗艦。(個隊では嚮導艦と呼ばれる。)

司令部グラーガーフ  

戦隊以上に置かれる、指揮を行う部幕僚司令部要員で構成される。有事にすぐ対応できるよう、幕僚のみは平時から構成されている。

副司令部グラーガーフ・フェーカ  

艦隊などに設置される、副司令長官を長とする部。直属戦隊幕僚を備え、いつでも艦隊の指揮が執れるようになっている。通常の業務は作戦研究。演習時には仮想敵部隊の司令部となることもある。

帝国艦隊司令部グラーガーフ・ルエ・ビューラル  

帝国艦隊の総司令部皇太子たる司令長官を筆頭に、副官など事務的な仕事を補佐する幕僚たちから成る。参謀長は置かれていないが参謀部が複数置かれており、大規模な演習や実戦の際には司令長官が適当な参謀部を選び、臨時参謀に付ける。

星界軍総旗艦グラーガ・グラーガラク/星界軍総旗艦グラーガ・グラーガル  

皇帝御座艦ガフトノーシュのこと。

戦隊旗艦グラーガ・ソブ  

戦隊旗艦。自らも戦闘に参加し、司令部の規模も小さいので、仕様は通常艦と変わらない。

総旗艦グラーガ・ダーガ  

おそらく大艦隊司令長官の座乗艦。

艦隊旗艦グラーガ・ビューラル  

艦隊旗艦分艦隊旗艦用の巡察艦に大規模な改装を施したもの。六隻の連絡艇を搭載し、司令座艦橋、会議室等の部局を収め、司令部要員の居住区を備えるため、機雷を十二基納める広大な空間をすべて司令部設備に当てている。
艦橋は二段構造で、一段高いところに司令座艦橋が置かれる。司令座艦橋にある司令座の背後には、帝国旗艦隊司令長官の出身家の紋章旗(左)、艦隊紋章旗(右)が三角形に配置されている。

分艦隊旗艦グラーガ・ヤドビューラル  

分艦隊旗艦司令部設置のため、専用の巡察艦が量産されている。

帝国艦隊旗艦グラーガ・ルエ・ビューラル  

帝国艦隊司令長官の座乗艦。現在は巡察艦サンカウ。大きな作戦が行われる場合、そのまま艦隊旗艦となるのが通例。

凝集光銃クラーニュ  clanh

  • 星界軍軍士に支給する個人用の携帯武器。凝集光を発射することが出来、人間の身体を輪切りにできるほど殺傷力が高い。
    安全装置をはずし、銃爪を絞るだけの簡単設計。安全装置を『射撃』ウールタフと『安全』の間の『照明アセルタフ』に合わせることで探照灯としても使える。射撃の弾道は見えない(霧か煙の中なら光線が走る)が、着弾位置は確認できる。
  • 小型艇用の攻撃兵装。

直轄艦グラーバウリア  

旗艦直属の軍艦

艦隊旗グラー・ビューラル  

艦隊紋章旗

紋章授与式グラームサイホス  

新しい戦隊分艦隊が編成されたとき、皇帝自らが紋章旗を授ける儀式。
平時には必ず行われるが、戦時には編成数が多く、編成場所も帝都とは限らないので、勅使が代行するのが普通。

艦章旗グラー・モンガール  

艦の紋章旗。意匠は搭載艦の級による。艦橋、搭載艦艇の外殻や乗員の軍衣左上腕部などに配置されている。

クラスビュール  

  • スファグノーフ侯国第三惑星で、侯国唯一の有人惑星。ルーヌ・ビーガグゾーニュなどの都市がある。元々は一酸化炭素を主成分とする大気に包まれた無人惑星だが、惑星改造により可住惑星となった。その名は領主ソスィエ家の家紋に基づく。
    【人口】
     3億8000万人(952年)。
    【組織】
     21の州(ローハウ州など)がある。
     領民代表は州首相会議議長(952年当時はキンディ)。
     議会には民主党や自由党、独立党が存在する。
    【言語】
     クラスビュール語(簡易化されたアーヴ語。ただし訛りがひどい)。
    【文化】
     市民は個人情報と口座情報を収めた財布をいつも持ち歩いている。
     一般人には武器を装備する習慣はなく、比較的治安はいい。
     挨拶は合掌。
     死体は霊柩弾で真空に流す。
    【衣服】
     原色を好む。つなぎは男性専用。長衣は着用しない。髪を染めるのが一般的。ジント曰く『悪趣味の帝国』。
    【住居】
     一つの建物にたくさんの家族を収容するのが主流。都市樹と呼ばれる建物は円筒形が多く、外壁から街灯が伸びている。建物どうしの間隔は広い。
    【単位系】
     約2標準重力
     一自転は33.121標準時間。住人はこれを32時間に分割し、1日を24時間と定めている。自転と生活時間のつながりが薄いため、時差は設定されない。
     通貨単位はデュース
    【歴史】
     ・帝国暦648年頃 惑星改造開始
     ・帝国暦729年11月29日(入植暦0年1月1日) 13の邦国から入植開始
     ・時期不明(入植暦93年) 人口一億人を突破
     ・帝国暦952年 人類統合体により占領
  • マルカたちが借りている輸送艦イサーズ・ソーラ

司令座グラハレリバーシュ  glaharéribach

艦隊旗艦に置かれる司令長官の座席。

司令長官グラハレル  

艦隊における最上級指揮官。平時は日常的な決済で忙しい。
艦隊司令長官グラハレル・ビューラルとも。

司令長官グラハレル公室  

艦隊司令長官執務室。主に会議に使用されるため、幕僚全員が入れるよう広い空間がとってある。床には毛足の長い絨毯が引かれ、黒檀の大型会議用机が設置されている。
司令長官用の椅子には艦隊司令長官職の象徴である三頸竜の刺繍が施されており、その後ろには帝国旗艦隊旗司令長官の出身家の紋章旗が配置される。

艦隊司令長官グラハレル・ビューラル  

司令長官グラハレル

帝国艦隊司令長官グラハレル・ルエ・ビューラル  Glaharérh Rüé Byrer

星界軍の最高司令官。平時にはわずかな司令部要員のほか一兵も指揮することのない儀礼的な職だが、かつては皇帝が兼ねていた顕職で、現在は皇太子が兼ねるのを伝統とする。一度戦争となれば、星界軍主力を率いて前線に立つことを任務とする要職で、帝国で最も華やかな地位と評されることもある。常に帝国元帥になった皇族が就任し、後継者が現れるまでが任期となる。
座乗艦に個人用の無重力庭園を持つ特権を有する。
949年以降はアブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュ帝国元帥。959年に彼が皇帝に即位して以来、空席となっている。

参謀徽章クラペーフ  

参謀職にある者が着ける徽章。

クラペーフ  

第一蹂躙戦隊の初代先任艦長。階級は百翔長
ハイド門沖演習終了後は千翔長に昇進し、第三蹂躙戦隊司令官に補任された。

クラベール・ソス  

ラクファカールにある(またはラクファカール近くにある)、アブリアル伯国最大の惑星。直系約2セダージュ(=2000km)。表面重力は2標準重力。強力な重力制御機関を備えた人工地核に、微小天体の搾り滓である土石をかぶせた人工惑星で、大気圏を持つ。表面には地上世界から輸入した肥沃な土が敷かれ、豊かな生態系を保持している。また伯国唯一の軌道塔もある。
地上世界を体験するために建設されており、星界軍の訓練用(空挺科の訓練や訓練生の地上演習)に用いられているため、全体が帝国星界軍管理区画。一般の人間も利用でき、広大な野生動物園は人気がある。

衛旗士グラボリア  

訓練生の地上演習において、帝国旗を管理し、の掲揚式と夕方の降納式を行う役職。二人一組で訓練生の中から選ばれる。降納式で下ろされた帝国旗を前任者から受けとり、一晩交代で不寝番をしながら保管し、翌日の掲揚式と降納式を済ませて、後任に渡すのが役目。あくまで形式的な役目と考えられており、武器も貸与されない。
大体は成績優秀な者から選ばれるため、名誉な任務と考えている者が多いが、間に拘束されるため、そうでない者もいる。また一日だけは宮中序列の高い者が優先的に選任される。成績優秀をもって選ばれた者は、相棒を指名する特権を持つ。

クランドン市  

惑星マーティン唯一の都市であり人類の居住地。オムニ1、オムニ2、オムニ3の3つの複合建築から成る。
コリント夫妻の住居があるのはオムニ3、主席官邸はオムニ1。

凝集光クランラジュ  

放射の誘導放出による光増幅装置からとり出した、同一位相、同一波長を有する光線の集合体。いわゆるレーザー光線。武器、通信、医療などに広く用いられている。
光速で移動し、きわめて殺傷力が高い。

グリムシュタット  

ベードにある料理店。ベクローニュという地上世界の料理が出される。

指揮杖グリュー  greuc

艦長・指揮官の装備する杖。飾帯に差して携帯する。
指示方向は艦橋の装置で感知され、思考結晶の処理の上、艦橋要員空識覚器官に送られる。そのため、数値等を用いずに直接方向を伝達できる。

クリューヴ門沖会戦  

クリューヴ門沖会戦ライシャカル・ウェク・ソーダル・クリュブ

端末腕環クリューノ  creunoc

アーヴ国民なら誰でも持っている、左手首に装着する装備品。家の家格に合わせた色の思考結晶が取り付けられていて、識別電波紋や個人情報、口座情報が仕込んである。5歳以上で、その使い方を知らないアーヴはいないとされる。
かなりの多機能で、情報検索、身分証明、情報処理、信用取引、熱源探知、娯楽提供、簡易通訳、音楽演奏、現在地確認、電子機器の遠隔操作、思考結晶への接続、敵味方識別信号の発信、照明、計時などを行える。1光秒以内の距離にいて、相手の端末腕環の番号を知っていれば通話も可能。軌道都市の住民の出身地である弧状列島で生み出された文化についての情報が初期状態で書きこんである。
使用には起動が必要。入浴・就寝時には外す。
帝国標準のものは地上世界ではめったにお目にかかれないもの。

薬剤科クリューリア  

星界軍の一部課。兵科かどうか不明。を作らされたりする。

医療支援機クリュールポーク  

医療行為を支援する機械。

クリュダーズ  

幻炎第一艦隊所属の偵察分艦隊

クリュブノーシュ  

練習第三艦隊旗艦(のちに霹靂艦隊旗艦)の巡察艦電磁投射砲機動時空爆雷の代わりに艦隊司令部司令部要員のための居住区が設置されている。名称は「クリューヴの龍」という意味で、969年頃、練習艦隊司令長官(当時)のラフィールが改名した。

グリンシア  

フリーコヴの初代監督地上人女性。従士からの叩き上げ。
【嗜好】
 酒と冗談が嫌い。
【経歴】
 ・帝国暦958年頃 フリーコヴ監督に着任。階級は軍匠十翔長
 ・帝国暦959年 軍匠副百翔長に緊急昇進

人類グレー  

ホモ・サピエンス。地球に端を発する生命体。

グレー  

箸。アーヴが食事に用いるが犬は使わない。

水耕農園グレーク  

野菜を生産するための農園。

瑠璃唐草の間グレーシュ・アルキレフォロス  

969年当時のガフトノーシュにある広間。その名の通り瑠璃唐草が一面に咲いている。

森林の間グレーシュ・カイス  

クリューヴ王家にある、屋内に森林を再現した空間。

忘れじの広間グレーシュ・フローネタラ  Graich Fronétara

帝宮の都市船アブリアル部分にある、あらゆる宗教を冷笑するアーヴにとって最も神聖な空間。白い天井と壁に囲まれた部屋に、白い砂が敷き詰められ、小川が流れる。
中には帝国宝物である白い石柱が数百本置かれていて、柱には『帝国は汝を忘れじフリューバル・ア・ダール・フローネデ』という文言の下に、象眼のされてない小さな文字で、帝国のために死んだ者が身分に関係なく歿した順に、同時に歿したのなら文字順に記されている。
広間は開放されており、遺族が自由に訪れることができる。併設された庭園は、一面緑に覆われそこかしこに四阿をしつらえた、宇宙にあっては贅沢な空間になっており、関係者に対する帝国の敬意を表している。

白銀の蜂グレー・シュレンナ  

ギュムスィー大公爵家家紋

練習艦クレーヤガ  

訓練生が乗り込む、練習艦隊に属する艦艇の総称。

クレクカウ  

狩人第一艦隊集成本部戦隊所属のカウ級巡察艦ロブナス門沖会戦で爆散した。

伝令クレリア  

襲撃艦以上の艦に置かれている艦橋要員。主任務は短艇連絡艇の操舵なので、一番下っ端の翔士が担当する。高級雑用係の婉曲表現。
襲撃艦においても、次席砲術士次席通信士次席航法士のことであり、要するに雑用係。艦隊司令部附きの者は格段に任務が多いが、やはり参謀見習いのように思われている。

クレンメン山  

ダクフォーにある山。サムソンの生家の近くにある。

グローサ  

コリュア一族に属するアーヴ女性。コリュア・ウェフ=ボーザク・コンサに、エクリュア館への擬攻撃の許可を与えた学習長。959年頃戦死。

クローボス  

959年当時のカイソーフ副長。階級は十翔長

根源貴族クロフェーク  

根源氏族に属する貴族

平面宇宙航法理論クロフェール・ファーゾト/平面宇宙理論クロフェール・ファーゾト/平面宇宙航法理論ソトフェール・ファーゾト  

アーヴやスーメイ人が確立した、平面宇宙航行に用いられる理論。

クロルコヴ  

突撃分艦隊ボスル第一蹂躙戦隊所属のコーヴ級襲撃艦艦長ボムデール副百翔長

軍事評議会  

ノヴァシチリア条約機構の中心組織。帝国の一刻も早い消滅を心から願う人によって運営されている。

軍標準時  

人類統合体平和維持軍で用いられている標準時間。スファグノーフ時間とは21分ずれている。


ケイシャルトン  

恐らく有人惑星の名。ピッカージュの習慣がある。実在するかは不明。

携帯端末  

人類統合体の軍人などが携帯している端末。通信機能がある。付属品で帝国記憶片にも対応可能。

競馬  

多くの地上世界で人気のある競技。事実かどうかは不明。

近侍官ケイブリア  

領主等に帯同し、秘書、護衛、侍女などの役割を担当する役職。

刑務所  

国民アーヴの犯罪者が収容される帝国の施設。独立した軌道上の施設で、規模はそれほど大きくなく、管理もすみずみまで行き届いている。

敬礼  

軍隊式の礼。人差し指と中指を頭環に触れさせるのがアーヴ式。

商館ゲーク  

領主が他の邦国と交易を行うために、その邦国地上世界に置く施設。

使節庁ゲーク・スコファリメール  

宰相府に属し、敵国の内定を調査する官庁。

訓練生ケーニュ  cénh

修技館にいる生徒。訓練生どうしの暴力沙汰は厳禁。

合成樹脂ゲーニュ  

炭素結晶繊維の皮膜や飲料壜などに使われる物質。プラスチックか。

修技館訓練生ケーニュ・ケンルール  

訓練生のこと。

星界軍訓練生ケーニュ・ラブーラル  

訓練生のこと。

ゲームディジュ  

打撃分艦隊グデルス司令部直属の巡察艦。旧式艦。ディニン門沖の戦闘で爆散した。

短針銃ケーリア  

個人用の携帯武器。ルーヌ・ビーガ市警察の標準装備。

突撃艦ゲール  gairh

平面宇宙上での機動力を生かした小型戦艦。機雷攻撃に弱い。
艦長が自ら艦を操り、主戦兵器である反陽子砲を扱う。

ケールコヴ  

突撃分艦隊ボスル第一蹂躙戦隊所属のコーヴ級襲撃艦

ケールディジュ  

トライフ艦隊旗艦艦橋は二段構造で、一段高いところに指令座艦橋がある。

ゲオ・デリーズ  

ミルケーズに住む男性。ハンナ・デリーズの夫でヴィン・デリーズの父親。保育筐を使うか否かでハンナと対立が深まり、離婚した。

ゲオル・メイディーン  

ロブナスIIの行政長官兼ロブナス矯正施設長(955年当時)。初老の男性。954年頃に行政長官に就任。星界軍の占領後に帝国へ移住を図ろうとするが、それをよく思わないユーリー・ドクフーミケ・アンガスンに捕まり、射殺される。
【容姿】
 頭髪が全くない。

第一方面ケ・カースナ  

帝国の半身に対する第二方面での呼称。

宇宙の民ケサチュード/宇宙の民ケサテュード  

アーヴのこと。

ケスキュム  

第二方面艦隊所属の偵察分艦隊赤啄木鳥艦隊編成後は同艦隊に編入された。

毛染剤  

髪の毛を染めるための薬剤。クラスビュール製の一般的なものは髪に垂らすだけで髪の毛全体が染まる。

ケディ  

惑星メルハバに対する住民の呼び名。

蜜酒ケテク  

蜂蜜を水で割って発酵させたお酒。

蜜酒ケテク林檎火酒レルテル割り  

ラフィールが好きなお酒。攪拌棒を蜜酒に浸し、それで林檎火酒をかき混ぜたもの。

天浬ケドレル/ケドレル  cédlairh

平面宇宙における距離の単位。1セボー(=100t)の質量を持ち、完全移動状態時空泡時空泡内時間で1秒間に進む距離。
6000天浬なら連絡船で5時間、輸送艦でも70時間。

ケニー  

ロブナス矯正施設第28号衛所主任(957年当時)。囚人の反乱に巻きこまれ死亡したと思われる。

ケネーシュ・ウェフ=ステューマル・キペール  
 Cénéch üémh stymer Cieuair

アーヴの女性。半生を星界軍にささげている。昔ビボース・アロン=ネレム・公子・ネレースを愛していたが、何か複雑な事情があるらしい。アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュの良き参謀であり、からかいと畏怖の対象。宮中序列帝国公爵(955年当時)。
【容姿】
 波打ちながら肩を覆う豊かな藤色の髪。髪と同色の瞳。
【性格】
 立っているときは常に直立不動。
 仕事に趣味は持ち込まない主義。
 迂遠な表現を嫌う(ラフィール評)。
【経歴】
 ・時期不明 帝国艦隊参謀部参謀長に着任
 ・帝国暦945年 流砂艦隊参謀長に着任。階級は大提督
 ・時期不明 星界軍元帥に昇進
 ・帝国暦955年 幻炎艦隊参謀長幻炎第三艦隊参謀長に着任
 ・帝国暦956年 狩人艦隊参謀長に着任
 ・帝国暦959年 帝国元帥に緊急昇進
 ・帝国暦969年より前 軍令長官に着任

ケビンとクシャトリア  

レジステ作の戯曲。

第二方面ケ・マータ  

ラクファカール陥落後、副帝に就いたドゥビュースが、自身の統治可能な領域に付した名称。スキール王国が母体となっている。第二方面でのみ用いられる用語。帝国第二方面とも。
969年頃には、ドゥビュースの方針によりセスカルを中心としたごく狭い領域に縮小しており、セスカル子爵領以外の星系の支配を失っている。セスカル付近のは実効支配し、そのうち七つのには前哨基地を置いている。元スキール王国領のうち、スキール門周辺は四カ国連合軍(9割以上は人類統合体平和維持軍)に、それ以外の領域の大半はハニア連邦軍に制圧されており、完全にハニア連邦領に囲まれた状態になっている。

帝国第二方面ケ・マータ・フリューバラル  

第二方面のこと。

ケマル  

ケマル星系の中心にある恒星。

ケムフェール  

退役した客船不死鳥作戦の際に帝宮からの避難船として用いられた。

ケルスィス  

霹靂第一艦隊所属の偵察分艦隊

ケルソス  

スカーボール大公国の有人惑星。スカーボール大公爵家ビボースの宗家)の気まぐれな干渉を受けても機能している領民政府は、帝国でもっとも優秀とされている。

原アーヴ  

軌道都市で植民地開拓を目的とする深宇宙探査のために、遺伝子操作で作り出された30体の人工生命体。作業生体とも呼ばれる。

幻炎作戦  

幻炎作戦クファゼート・レニブ

ケンガーフ  

幻炎第一艦隊所属の偵察分艦隊

建国宣言  

アブリアル・ドゥネー帝国暦元年に行った、アーヴによる人類帝国の建国を証する宣言。

元帥  

元帥スペーヌ

ゲンゼーロ  

ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユースガーフェウの案内に雇った現地の人。

源泉粒子  

ユアノンの別名。

修技館ケンルー  cénruc

  • 軍士の養成や予備役翔士の再訓練を行う3年制の学校。各科ごとに12館(15?)、帝都に置かれている。在籍者は訓練生と呼ばれる。
    入学するには、12歳以上で(入学年齢がない?)、募集事務所で行われる入学試験に合格することが必要(翔士修技館のみ、遺伝的なアーヴであることも条件)だが、試験自体はそんなに難しくなく、18歳程度なら十分合格する。10代後半で入学するのが一般的。特に定員はなく、毎年の入学者は6〜7万人(戦時には増加する傾向があり、952年の入学者は12万8572人)。入学生は帝国の艦艇に便乗する特権を持つ。
    人類統合体公用語なども教えられる。
    訓練生時代の評価は一人前になれば参照できる。
  • 翔士修技館のこと。

主計修技館ケンルー・サゾイル  cénruc sazoir

帝国軍の事務官を養成する主計科修技館

軍匠修技館ケンルー・スケム  

軍匠科修技館

連合学校ケンルーラシュ・ロルダラ  

都市船時代に、家族が施す初級教育と、氏族が施す専門教育の間の期間、10代半ばから20歳くらいまでのアーヴを集合させて教育するために設立された機関。航行日誌消失の7年前、氏族間戦争を危惧したアブリアル・ドゥロイにより設立された。教育内容は軍事訓練がほとんど。恐らく3年制。
都市船アブリアルの右舷やや船首よりの一郭に設置されている。

翔士修技館ケンルー・ロダイル/翔士修技館ケンルー  

帝都にある飛翔科修技館。生まれながらのアーヴにのみ入学資格がある。十万以上の人口を収容する人工惑星で、いくつもの庭園がある。平面宇宙航行機能を持つ客船が何隻か横付けされ、訓練生達の居住区となっている。
帝国平面宇宙航法を学べるのはここしかないため、星界軍への入隊希望者だけでなく、交易者などが平面宇宙航行資格を取得するために入学することも多い。
戦闘術の修得よりも、平面宇宙航法の習得に時間が割かれており、教育課程の総仕上げとして平面宇宙航行実習を行う。またクラベール・ソスで10日間の地上訓練も行われる。二部制で運用。
ラクファカール陥落時には、居住区ごと訓練生たちはいち早く脱出させられた。

空挺修技館ケンルー・ワケール  

クラベール・ソスにある空挺科修技館。地上演習を行っている飛翔科訓練生から帝国旗を盗み出すという悪戯が伝統行事になっている。


古アーヴ語  

アーヴ語のもとになった、軌道都市で使われていた言語。
【歴史】
 軌道都市が建設されたのと同時期、独立を決めた教条的な民族主義者たちは、当時の列島文化を、外来分化に汚染されたものと定義し、古い文化を再現することを決定。
 言語の中からヨーロッパ諸語・中国語起源のものが排除され、もっとも基層に位置する単語のみで再構成。最新の先端技術を表現するために、意味の拡張や古語の復活、擬態語からの造語が行われた。

後衛翔士  

後衛翔士リニェール

硬化剤  

包帯の上から吹き付けることで患部を固定する薬剤。

高加速  

星界軍用語で8標準重力以上のこと。地上世界出身者は声を上げることもかなわないくらいの加速。

好奇心は猫をも殺す  

マルティーニュのことわざ。下手なことに首を突っ込むと身を滅ぼす、ということ。

攻撃型駆逐宇宙艦  

四ヵ国連合軍艦突撃艦級。主攻撃兵装は艦首の大口径反陽子砲

航行日誌  

宇宙船の建造からの全ての記録。記憶片に収められていて、首から下げることも可能。

公子  

公子ヤルルーク/公女ヤルリューム

公爵  

公爵レークル

侯爵  

侯爵レーブ

公女  

公子ヤルルーク/公女ヤルリューム

恒常党  

ベリサリア星系の野党(1年頃当時)。当時の最高責任者は指導者グスト・コンスト

皇族  

皇族ファサンゼール

皇帝  

  • 皇帝スピュネージュ
  • 遙か昔、人類の故地において、人類の顧問として生み出された存在。その子株がスーメイ星系に至り、さらにその子株が他星系にも広がっている。ハニア連邦で政策への勧告を行っている人工知性のことと思われる。

皇帝  

皇帝スピュネージュ

後方部隊  

基本艦列において、主力部隊の後方に配置され、前線の諸部隊と帝国中枢との連絡の維持や、各種後方業務、占領地の一時統治などを担う部隊。

護衛艦  

護衛艦レート

有毒竜コーヴ  

コーヴ級襲撃艦紋章

コーヴ級襲撃艦ソーパイ  

襲撃艦の最初の艦級。
【組織】
 艦長
 砲術士副長と兼任のことも)
 航法士副長と兼任のことも)
 通信士
 監督
 ┗軍匠従士
 書記
 伝令
  総員30名弱
【攻撃兵装】
 艦首電磁投射砲 4
 艦尾電磁投射砲 2
 可動凝集光砲 第一群〜第八群
【防御兵装】
 防御磁場
【最大速度】
 約0.02光速
【最大加速】
 約44標準重力(外部補助機関が必要)
重力制御機関
 最大約34標準重力相当の人工重力の発生が可能
【艦載艇】
 短艇(二人乗り型)
紋章
 有毒竜コーヴ

コーザイ  

有人惑星。ジムリュアの乱の頃は捕虜収容所として用いられ、総督府には約20万人の地上軍が駐留している。
ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュがコーザイ総督だった頃はエレンディア人による暴動が問題となっていた。

ゴースロス  Gothlauth/Gothelauth

星界軍練習艦隊所属のロース級巡察艦。初代艦長レクシュ・ウェフ=ローベル・プラキア百翔長人類統合体軍との戦闘で爆散し、乗員は全滅した。
【組織】
 艦長 レクシュ・ウェフ=ローベル・プラキア百翔長
 副官先任航法士 レーリア十翔長
 監督 ギュムリュア軍匠十翔長
 書記 ディーシュ主計十翔長
 先任砲術士 サリューシュ前衛翔士
 先任通信士 ユーンセリュア前衛翔士
 航法士 レシェークリュア後衛翔士
  他艦橋要員5名
  乗員約220名
【経歴】
 ・帝国暦952年頃 就役
 ・帝国暦952年(上記の約3ヶ月後) ハイド伯爵公子を乗せヴォーラーシュ伯国を出発
 ・上記の5日後17時頃 イトゥーム533領域で正体不明時空泡群を発見。第二級臨戦態勢に移行
 ・同日 非戦闘員を乗せた連絡艇時空分離
 ・同日19:37頃 正体不明時空泡群が敵時空泡群と判明
 ・同日20:30 第一級臨戦態勢に移行
 ・同日21:13 敵時空泡群を機雷射程内に捕捉
 ・同日21:32 戦闘開始
 ・同日23:05 敵艦のうち8機を撃墜
 ・同日23:47 敵艦のうち9機を撃墜した後、爆散

空間放浪時代ゴー・ラムゴコト  Goc Ramgocotr

アーヴが各植民地の間をさすらい、交易を生業としていた時代。母都市を滅ぼしてから帝国創建まで。大放浪時代とも。

ゴール  

作業終了時刻後のこと。

時空融合ゴール・プタロス  gor ptarhoth/gor eutarhoth

複数の時空泡群が融合することにより、時空泡内の通常空間がつながること。
直前には接触面が多数の時空粒子で沸騰したように泡立ち、やがて一点から白光が噴出、その周囲の色彩がたゆたいながら拡大していく。

臨時皇太女宮殿コールベイ・ディファカ  

ラフィール司令長官特権として、ノヴ・キンシャス星系でクリュヴノーシュに接続した施設。放射線防護樹脂製で、クリュブノーシュの倍近い容積がある。中心には薔薇園がある。

時空分離ゴール・リュトコス  

一つの時空泡が複数の時空泡群に分かれること。

ゴキュート  

ゴキュート星系の中心にある恒星。中性子星。

コグゼート  

ゴシュタウ伯国の有人惑星。実在するかは不明。

庭園筺コクトーニュ  

地上世界の生態系を納めた箱。新興の諸侯邦国地上世界の一部を切り取り、皇帝へ献上するためなどに用いられる。

国民  

国民レーフ

国民語  

セクティア語の別名。

コシュコーグ  

クリューヴ王家が所有する星系内航行船。退役した巡察艦で、ファーズ・ブレスカと同型艦。

ゴスィーロル  

幻炎第一艦隊所属の偵察分艦隊

機能水晶コス・キセーガル  cothec cisaiger

接続纓の先端に付いている接続部。

家臣ゴスク  

皇族貴族のために働く国民またはアーヴ。場合によっては領主給仕など身の回りの世話をすることもある。それぞれの仕事に誇りを抱き、それなりに気高いらしい。人事権は領主(もしくは)が握っている。
アーヴも少なくないが、彼らはみな一様に気まぐれで長く勤めることをしない。

家臣どのゴスク・ラン  

家臣に対する敬称。

スネーシュの星コス・スネク  

スネーシュ氏の家徴。虹彩にある銀色の斑点。

トレーフの星コス・トレム  

トレーフ氏の家徴。爪の中央に浮き出た赤い斑点。

異状なしゴスノー  

点検が無事終了した、の意味。

フィムゲームの星コス・フィムゲーマル  

フィムゲーム氏の家徴。眉間にある黒子。

コセール  

アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ遺伝子提供者ベルポウコスの名手。
【容姿】
 光沢のある青い髪。

五大建艦廠ロール  

帝都にあるレスポー建艦廠ベートゥール建艦廠ヴォービノート建艦廠スュール建艦廠ゴクローシュ建艦廠の総称。帝国では唯一時空泡発生機関の製造能力を有し、これを帝都に集中することで帝国の分裂を防止している。職員と家族のための居住区が併設され、都市としての側面も持つ。帝都陥落に備えて移動を前提として設計されており、有事の際は分解して、中心部を星間船として機能させる事ができる。

コトケール  

コトケール・アロン=ロル・公子・レーシュ

コトケール・アロン=ロル・公子ヤルルーク・レーシュ  
 Cotcœrh aronn raurr ïarlucec Réch

練習艦隊所属の判定委員(955年当時)。男性。階級は百翔長
(このフルネームはアニメの設定にしか登場せず、原作では氏姓のみ)
【容姿】
 紫紺の髪。

コトポニー  Cotponic

根源29氏族の一つ。語源は「ほとほり
【都市船時代】
 核融合炉を担当した氏族。ただ、ユアノンを手に入れてからはその役割は補助的なものになった。
【特徴】
 果断で、心に逡巡があろうとも決して表に出さないため指揮官向き。交易に出るよりも軍士であることを好む。『コトポニーは決断に時間をかけないので、余った時間を思索に費やしている』と信じられている。行動に無駄な時間をかける人間を嫌う。
 また、人文科学や芸術の面で功績を残したものも多い。
【宗家】
 ダショール大公爵家
家紋
 十字を基調とする(コトポニー・アロン=ライトゥレール・公女・ラゼリア家紋は黒字に銀十字)。根源氏族中でもっとも無愛想と名高い。3秒で適当な線を、直角に交わらせることだけを念頭において配置したと噂されている。そのため、線分の比率の評判は(コトポニー以外には)悪い。
家徴
 コトポニーの鮮血の唇ピュール・シュリラ・コトポニールと呼ばれる毒々しいまでに紅い唇。

コトポニー・アロン=ライトゥレール・公女ヤルリューム・ラゼリア  Cotponic

アーヴ女性。ラクファカール陥落後は積極論を採り、第二方面艦隊司令部の移転や第二方面の縮小などには反対している。
【容姿】
 濃紺の眉。鮮血色の唇(家徴)。
【経歴】
 ・帝国暦959年 幻炎第四艦隊司令長官に着任。階級は大提督。宮廷序列は帝国侯爵公女
 ・帝国暦959年 双棘艦隊副司令長官に着任。階級は星界軍元帥
 ・同年 双棘新領土方面艦隊司令長官双棘艦隊第一三艦隊司令長官に着任
 ・同年 雪晶艦隊司令長官に着任
 ・帝国暦959年頃 第二方面艦隊参謀長に就任

コナセール  

幻炎第三艦隊所属の分艦隊

与圧服ゴネー  

真空中での活動に必要な服。

近衛分艦隊  

近衛艦隊を構成する8つの分艦隊偵察分艦隊とほぼ同じく、巡察艦中心の構成で、補給艦巡察艦に随伴可能なものでそろえられている。

離着甲板ゴリアーヴ  

大型艇における小型艇の離着陸場所。

コリュア  

エクリュアと1000年ほど前の先祖を共有する一族。エクリュアとはそれ以来交流がある。
【特徴】
 成熟期のうちは軍務に励むのが伝統。商才にはそれほど恵まれておらず、星界軍での立身出世を目指す者が多い。最終目的は元帥となり叙爵されることだが、かつてそれに成功した者はコリュア・ウェフ=エピーナル・レクゼクのみ。
家紋
 鉤爪。
家徴
 コリュア色と呼ばれる空色の髪と瞳。

コリュア・ウェフ=エピーナル・レクゼク  

かつての元帥(おそらく星界軍元帥)にして初代グレベーシュ男爵リューフ・グレベクコリュア一族で唯一、元帥となり叙爵された人物。

コリュア・ウェフ=クナペム・サガージュ  

エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノールの幼なじみのアーヴ女性で、修技館の同級生。
訓練生時代の成績は首席を争うほどに優秀で、将来双翼の頭環を頂くのは確実とみなされていた。
ノール曰く、『ノールを漠然とでも理解してくれる、貴重な人間のひとり』。

コリュア・ウェフ=コル・サグゼール  

アーヴ男性。エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノールに好意を持っている。ノールより年上。
【容姿】
 コリュア色の髪と瞳。
【経歴】
 ・時期不明 戦列艦に配属
 ・帝国暦955年 巡察艦に配属。階級は後衛翔士

コリュア・ウェフ=ビスバト・ラケシュ  

ラクファカール陥落の際、コリュア館から避難した住民の代表。星界軍は退役しており、最終位階千翔長

コリュア・ウェフ=ボーザク・コンサ  

アーヴ女性。エクリュア・ウェフ=トリュズ・ナースの幼なじみでかつての想人エクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール遺伝子提供者
【経歴】
 ・時期不明(2歳) ナースと出会う
 ・時期不明 翔士修技館入学
 ・時期不明 後衛翔士に昇進
 ・時期不明 トルークビルジュ次席航法士に着任
 ・時期不明 前衛翔士に昇進。休暇に入る
 ・時期不明 ナースと共に旅行。遺伝子を交換する
 ・時期不明 千翔長に昇進
 ・帝国暦959年 特設1052独立戦隊司令官に着任
 ・同年 准提督に緊急昇進

コリュア色コリュアラジュ  

コリュア家徴である髪と瞳の色。一般には空色と呼ばれ、エクリュア色より淡い。

コリント・ティール  

ティル・コリントアーヴ名。

コンカウ  

近衛艦隊近衛分艦隊コン・セトゥーシュ旗艦クリューヴ門沖会戦で爆散した。

根源28氏族  

航法部門を除く都市船の部長たち、最初の貴族の子孫のこと。

根源29氏族  

根源氏族のこと。

根源氏族  

黎明の乗り手の子孫たち。皇族根源28氏族のこと。
42年以降地上人アーヴに加わるようになったため、自らを新着のアーヴと区別するべくこう名乗るようになった。
アブリアルルーエーフローフレペスダーショエスレルビボースキリューシュイーデフニューシュロビートフィムゲームカリューダベームロセーシュトレーフソスィエスポールエミュールスネーシュサリューシュトリーシュラムケームドゥニュークコトポニーリニュークラリューシュビュセークの29氏族。
同:根源29氏族

コン・セトゥーシュ  

コンドリン  

ルーヌ・ビーガ市警察犯罪捜査部警察官(952年当時)。