た行


ダー  

ゴキュート星系の無人惑星。945年にアテーフ・ウェフ=ラソル・テーレにより命名された。

タークコヴ  

突撃分艦隊ボスル第一蹂躙戦隊所属のコーヴ級襲撃艦ケマル門沖の戦いで敵巡察艦に撃破された。

ダークセス  

星界軍セース級強襲輸送艦ロブナス輸送隊旗艦

ダージュ  

アーヴが用いる長さの基本単位。1ダージュ=1cm。

ダーショ  Dachoc

根源29氏族の一つ。語源は「なかご」。
【都市船時代】
 ユアノンを管理し、エネルギー全般をつかさどっていた氏族。ユアノンの捕獲に中心的な役割を果たした。
【特徴】
 細心でよく気がつく、といわれる。また芸術家としての素養に恵まれたものも多く、アーヴ芸術史には彼らの名が散見される。
 また、芸術新興にも力を入れているため、芸術愛好家として名高い。
【宗家】
 セパレール大公爵家
家紋
 二枚貝。
家徴
 ダーショの眉ボーイ・ダーショールと呼ばれる細くくっきりした眉。

通常宇宙ダーズ/宇宙空間ダーズ/真空ダーズ  

3次元の宇宙空間。

ター・ネフェルティ  

ヘルー・ネブー星系の第三惑星。宗教的理由で太陽系を離れた人により植民されている。
【文化】
 宗教的理由で避妊を忌み嫌う人から成り立つ社会。
【食生活】
 コーヒー、アプリコット・ジュースがよく飲まれる。
【単位系】
 1年=0.98標準年
【歴史】
 ・植民暦108年 アーヴの都市船と交渉
 ・植民暦316年 植民地開設船マアト・カー・ラー出発

ダーンビルシュ  

星界軍巡察艦流砂艦隊旗艦

第一一七秘密政庁  

ベリサリア星系政府の秘密政庁のひとつ。外部との通信回線はない。帝国創建を知らせるためアーヴ艦隊がやってきた当時、政府執務室として用いられていた。

第八六秘密政庁  

ベリサリア星系政府の秘密政庁のひとつ。外部との通信回線を有しており秘匿性は劣る。アーヴ艦隊の星系来訪後、政府執務室が置かれた。

第一補機関子  

アーヴの第二世代の一人。女性。主機関子の役割を継承することが期待されている。

対宇宙防衛システム  

惑星マルティーニュが有する対惑星外勢力兵器群。10基弱の対宇宙・地上発射レーザー(フォ・ダ・アントービタなど)と20基ほどの対宇宙ミサイルから成り、施設省の一部局がその保守点検に当たっている。発射管制は地下のコントロールルームからパートタイムの将軍によって集中的に行われる。

大気瓶  

与圧兜などに内蔵されている、呼吸可能な気体をおさめた瓶。

大公爵  

大公爵ニーフ

対抗雷撃  

敵艦ではなく、敵機雷を目標として機雷を発射すること。

第三副情報集積室ロイ・ザベール・リラグ  

予備の情報集積室のひとつ。左舷船首よりトリーシュイーデフ両氏族の居住区の境界に位置している。

抜錨ダイセーレ  

主機関起動時の掛け声。艦長が発する。

大提督  

大提督フォフローデ

大放浪時代  

空間放浪時代のこと。

太陽系  

恒星・太陽を中心とする星系。人類発祥の地。アーヴ母都市を滅ぼした前973年頃から近傍のが発見された685年頃までのいずれかの時点で太陽が爆発、現在では星霧になっている。爆発の原因は不明。

長衣ダウシュ  daüch

つなぎの上に着る皇族貴族の正装。士族でも重要な式典などでは着用することがある。
袖がなく、肩の部分が逆三角形に張り出し、腰の飾帯でとめられて足元へと広がる。純白で袖や襟などに朱色の太い縁取りがなされて、胸に模造宝石があしらってあるもの(貴族の正装)や、鮮やかな黄色で宝石が鏤めてあるもの、深紅の絹地に翼を広げる銀の鳥があしらわれ、飾帯で留めるものなど様々。

工作艦ダウスィア  

小破艦などを補修するための軍艦

ダクフォー  

リネー伯国の有人惑星。伝統ある地上世界で、平面宇宙航法を知った(恐らくスーメイ人から購入した)のは帝国より古い。海はなく、可住化の名残で緑色の湖があるだけ。アーヴが付けた名前で、現地の人はミッドグラットと呼んでいる。
【文化】
 住民は料理が得意で、千や二千の料理は空で作れる。
 一番失礼なことは、他人に食事を用意させておいてそれをすっぽかすこと。
 人々は自分たちの気質を義理堅いと評価している。
 政治寓話の中に、人類統合体帝国を困っている旅人を助けようとした人物にたとえたものがある。
 握手の習慣あり。
【食生活】
 余所者がぎょっとするくらい極めて特異な食文化。ルティモンドなど。
 特産品にエデロイ茶がある。
 惑星特有の野菜が無数にある。人類社会で栽培されている物の品種の半数はある、とミッドグラット人はたいした根拠もなく信じている。

自走鞄ダグボーシュ  

人の歩行に合わせて荷物を運ぶ鞄。

ダクルー  

アプティックIIIの軌道上に設置された軌道酒保街。細長い管の形をしている。管の中心が通りになっていて、その左右に店が建ち並び、上下は従業員用の通路や商品の運搬路、上下水道に倉庫などが詰まっている。重力制御機関搭載。
語源は「中州」。

帝国の半身ダクル・フリューバラル  

帝国領のうち、ラクファカール陥落後、皇帝の統治下に残った領域。ウェスコー王国バルケー王国を合わせた上部領域ラスィース王国スュルグゼーデ王国、狩人領域を合わせた下部領域、両領域を繋ぐ双棘回廊から成る。第二方面では、第一方面と呼ばれている。

戻るべき帝国の半身ダクル・フリューバラル・ボドルペカ  

帝国領のうち、ラクファカール陥落後、皇帝の統治が及ばなくなった領域。スキール王国イリーシュ王国バルグゼーデ王国クリューヴ王国から成る。

ダスワニ  

反帝国クラスビュール戦線グゾーニュ細胞構成員の男性。
ラフィールたちに協力した結果、士族に叙され、軽輸送船クラスビュールを借りて働いている。
【容姿】
 黒い肌。がっしりした体格の大男。
【性格】
 無口で、二言以上はめったにしゃべらない。
【特技】
 応急手当、鍵盤入力。

ダセーフ  

アーヴ男性。ほとんどの軍歴を教官として過ごし、軍政本部から練習第三艦隊へ赴任してきた。練習艦隊副司令長官の中では最年長で、ラフィールよりも年上。ピアンゼークは昔の教え子。
【外見】
 成熟期にさしかかったばかりの少年のような風貌。
【性格】
 敵国の国内事情を知ることが趣味で、それを人に話すことが大好き。
【経歴】
 ・時期不明 練習第三艦隊教務教官に着任
 ・時期不明 練習第三艦隊副司令長官に着任
 ・帝国暦969年 霹靂艦隊副司令長官に着任
 ・同年 霹靂第二艦隊司令長官に着任

多弾頭型機雷  

本体から弾頭が分裂したあと、しばらく機能を休眠させ、一定時間が経過すると甦って手近な敵にぶつかっていく兵器。

通常空間戦ダディオクス  

通常宇宙、もしくは平面宇宙時空泡内で行われる戦闘。

思考結晶ダテューキル  datycirh

鉱物状情報処理装置。端末腕環宇宙船等の光子コンピューター中枢部以外に装飾用としても用いられる。端末腕環のものは家格によって色が分けられている(例:新興貴族は緑)。

全艦、猫を降ろせダ・デュクノ  

身の回りの品以外のものや子供たちを軍艦から降ろし、戦いのために備えさせるための号令。アーヴにとって猫が日常の象徴であることから。

煙草  

嗜好品。無害で匂いもなく、精神鎮静作用がある。人類統合体では200年も前に禁止されている。

非航路帯ダビルパース  

帝国のうち、未調査のを多く含む領域。星界軍による調査が行われないため、民間調査船が調査を行っている。

ダベーム  Dabaimec

根源29氏族の一つ。語源は「なまめ」。
【都市船時代】
 有機物のリサイクルを担当していた氏族。生ゴミ、排泄物、死体などを扱うためなんとなく薄気味悪いと思われていた。帝国創建後は有機化学工業と生命工学の知識を用いて惑星改造事業に乗り出した。彼らの確立した技術によって、帝国暦200年以降、惑星の地上世界化は失敗しなくなった。
【特徴】
 プライドが高い。
【宗家】
 ベルザ大公爵家
家紋
 剣。
家徴
 ダベームの菱キュス・ダベーマルと呼ばれる空識覚器官の赤い縁取り。普段は頭環で見えない。

危機回避装置ダポーニア  

交通艇などに搭載されている装置。

タマユラ  

前973年頃当時のアーヴ船王。女性。
母都市の戦力を恐れるあまり武装解除を迫ったが断られ、母都市を殲滅した。
【容姿】
黝い髪。漆黒の瞳。

タリスマン図  

怪奇な美を持つと同時に、アディーブ星系でしか用いられない記述様式。優れて合理的な構造を有し、数式と同じくらい論理的に物事を記述できる。

ダルカール  

セスカル子爵領にある無人惑星。959年頃、可住化が完了した。

慣習ダルサース  

貴族帝国の関係などを定める不文法。多岐に渡り複雑怪奇で、皇族でも全てを把握しているわけではない。

タルス級輸送艦イサーズ  

偵察分艦隊に随伴する小型輸送艦
兵員輸送型もあり、その定員は1500人。冷凍睡眠させて詰め込めば10000人。相当無理して25000人。

ダルマプIV  

惑星セーバに対する現地住民の呼び名。

宮中序列ダルムサス・ヴォフリール  

所属組織が違う者同士の関係を律する序列。皇族を頂点とし、貴族士族と続く。
軍の階級と区別できない者は社会的に不適格とみなされる。

陥ちざるものダワトサリア  

3度敵に攻めこまれたものの陥落しなかったことから付けられたラクファカールの別名。
4度目の侵攻(第2次ラクファカール防衛戦)でついに陥落し、この名は永遠に失われた。

探査船  

軌道都市が外宇宙探査のため、黎明の乗り手たちを乗せて派遣した核融合推進探査船。52年の歳月をかけて、可住化可能性が高い惑星があるといわれる、黄色矮星を中心とするとある星系にたどり着くことを目的に送り出された。船体構造は華奢で、2標準重力下では自立することも不可能。植民地を開設することを目的としていたが、その航行中に乗り手たちの意志によって航路からはずれた。
後にユアノン推進に改造され、都市船アブリアルと呼ばれるようになった。

男爵  

男爵リューフ

端末腕環  

端末腕環クリューノ


地上軍  

星界軍では十分に対応できない地上戦のために組織された軍隊。その性質上地上世界出身者が多数を占めたが、そのためアーヴに対する不満が高まり、ジムリュアの乱の原因になった。乱の後解体され、空挺科となった。

地上訓練  

地上世界に脱出した場合に備え、クラベール・ソスで10日間行われる訓練生のための訓練。気密とか与圧とかいう状態から離れ、重力が空気を保ってくることを実感するためのもの。テントを張って宿泊し、あたりを歩き回るくらいのことしかせず、訓練生からは息抜きのための旅行とみなされている。

地上世界  

地上世界ナヘーヌ

中央評議会  

人類統合体の議会。(現存するかどうか不明)

中央部隊  

基本艦列において、中央に配置される主力部隊。伝統的に司令長官が直率する。中核部隊とも。

中核部隊  

中央部隊

昼食における行儀作法  

主計修技館生活規則集の一節。全112条。

長射程時空機動爆雷サテュス・ゴール・ホーカ  

人民主権星系連合体で主に用いられる無人兵器。小型艦艇の航続力に匹敵する射程を持つが、無人のため融通性がなく、通常空間では通常の機雷より鈍重。そのため扱いづらく、星界軍では用いられていない。

跳躍点  

開いた門のこと。おそらくハニア連邦における呼称。

勅禁湯殿  

帝宮に36ヵ所ある、皇帝専用の湯殿。皇帝以外の人間でも勅許があれば利用でき、それはアーヴにとって最高の栄誉と考えられている。


燕亭  

マイラル星系に展開された軌道酒保街ドー・スリュクにある宿泊施設。賭博場まで歩いて1分。


ディアーホ  Dïahoc

ジントの飼っているアーヴ猫ホーリアの娘のザネリアの、そのまた息子。ラフィールが実習航行に行っている間にクリューヴ王宮で生まれた。
セルクルカとの間に3匹の子供がいる。
【容姿】
 琥珀色の双眸。短い体毛、がっしりした四肢と胴。やや大きめの頭。丸みを帯びた頬。クティロワル。長い尾。
【性格】
 あらゆる事にかけてやる気がない(ジント評)。節操がない(ラフィール評)。
【嗜好】
 籠に入るのは割と好き。風呂が嫌い。
【経歴】
 ・帝国暦952年(0歳) 誕生
 ・同年(0歳) ラフィールからジントに譲られる
 ・同年(0歳) ジントと共に主計修技館寮へ
 ・帝国暦955年(3歳) ジントとともにバースロイル
 ・同年(3歳) クリューヴ王家に預けられる
 ・帝国暦958年(6歳) ジントとともにハイド伯国
 ・帝国暦958年(6歳) 子供が生まれる
 ・帝国暦958年頃 クリューヴ王家に再び預けられる
 ・帝国暦969年頃 曾孫か玄孫が生まれる
 ・帝国暦969年(17歳) クリュブノーシュから退艦する

ディーシュ  Dich

952年当時におけるゴースロス書記。男性。同年戦死。戦死時の階級は主計十翔長
【容姿】
 赤みがかった瞳。

気密膠剤ディーブ  

隙間を塞ぐために用いられる道具。

補給艦ディーホスフ  

軍艦の一つ。大型のものから巡察艦くらいの小型のものまで様々。

低温噴射推進  

宇宙船の発射方法。低加速なため地上人が乗っている場合に多く用いられる。

天節ディグル  digrh

平面宇宙における速度の単位。時空泡内時間で1時間に1天浬を進むことが可能な速度。(よって、質量によって変化する)

絨毯芝ティクレーヴ  

遺伝子改造で生み出された背の低い草。小さな花も咲かせる。踏みつけても枯れることはなく、花も数十分で新しいものが咲くという丈夫な植物。

帝国元帥  

帝国元帥ルエ・スペーヌ

帝国暦  

帝国暦ルエコス

ディ・セゴン  

クラスビュールの都市。培養肉工場がある。

艇長課程  

艇長徽章を取得するため修技館で施される訓練過程。徽章の取得にはこれの修了に加え訓練航行が必要である。

帝都  

帝都アローシュ

提督  

提督フローデ

ディ・ラプランス  

有人惑星。初代フェブダーシュ男爵アトスリュアの出身地。100年ほど前に人口過剰になり、住民の一部は移住か国民になるかを選択している。

帝立生態園  

帝都にある帝立の生態園。恐らく動植物園のような施設。

傭兵団ディリュース  

地上戦専門の営利を目的とした軍隊。領民政府が警察の手に負えない事態に対処するため保有しているもの、諸侯地上世界に置いた財産を警備するために設けたものなどがある。
帝国に属するものではないのでその総数は不明。だが、星間移動を認める特許状を受けているものだけでも1000個以上あり、500万人以上の領民が働いている。地上世界によってはこの派遣を主産業にしているところもある。
雇い主はもっぱら領民政府諸侯だが、戦時などには星界軍も利用する。

ティル・コリント  Till Corint

ジントの育ての親でリナ・コリントの夫。ロック・リンが議員だった頃から秘書を務める彼の親友。早くに母親を亡くし、父親も忙しい身であったジントを子供のように育ててきた。ハイド星系征服後は反帝運動の指導者となり、三ヵ国連合侵攻時には星系首相になった。帝国による再征服後、一度は独立を宣言して星系元首になるも、帝国領となることを認め、領民代表となった。アーヴ語での呼称はコリント・ティール
【容姿】
 痩身で背が高い。浅黒で精悍な顔。黒髪。

桃果汁ティル・ノム  tirec nauméc

桃のジュース。ラフィールは熱くして檸檬を浮かべて飲むのがお気に入り。

葡萄果汁ティル・ムレム  

葡萄のジュース。

ディレール  

フリーコヴの初代書記
【経歴】
 ・帝国暦958年 フリーコヴ書記に着任。階級は主計前衛翔士
 ・帝国暦959年 転任

ティン・クイハン  

959年当時のハニア連邦大使。グェン・タウロンの後任。ハニア連邦の諸星系が帝国の支配下に入ることを提案した。交換条件はいくつかの重要星系の諸侯に連邦の有力者を任じること、無人の居住可能惑星を一つ提供すること、服属星系を防衛することの三点。
ハニア連邦帝国侵攻に伴い外交官特権を停止された。

秋の苑デウ・エク  

四季の苑の一つ。

春の苑デウ・コル  

四季の苑の一つ。桜が植えられており、1ヶ月周期で満開になるように調整されている。

四季の苑デウ・ゴレク  

クリューヴ王家にある庭園で、王宮の中でも大規模なもの。その名のとおり春夏秋冬を表す4つの苑からなる。

夏の苑デウ・ダーサル  

四季の苑の一つ。

冬の苑デウ・ムイル  

四季の苑の一つ。水の結晶が積もっている。

空間庭園デーウ  

帝都などにある施設。

テールケス  

星界軍戦列艦ヴォーニュの育った艦。959年当時にはもう存在していない。

デールビセクス  

帝国創設以前の空間放浪時代に活躍した映像作家。地上世界の風景を写実的に(といっても幾分幻想的に)再構成したことで知られる。作品に『高山』など。

デクスファ  

幻炎第一艦隊所属の偵察分艦隊司令官ロセーシュ准提督ミスケル星系方面の偵察を行った。

芳名碑デス  

英雄芳名碑の略称。

英雄芳名碑デス・フレートラク  

忘れじの広間に置かれている、帝国のために死んでいった者たちの名が刻まれた白い石柱。帝国宝物の一つ。名前以外の情報も、一人一人について評伝が書けるほどの量が電磁的記録として保存されているが、石柱そのものが宝物として指定されている。単に芳名碑とも。

猫目石デセーム  

金緑石という石で、ベリリウムとアルミニウムの酸化鉱物。黄緑色。半透明の石をカボションカットにすると、一条の猫の目に似た光が現れるためこう呼ばれる。

識別電波紋デファス/電波紋デファス  

身分証明等に用いるために端末腕環に仕込んである情報。

電波虫デムブース  daimbusec

自己増殖機能のある微小機械。ある波長の電波を受けると同波長の雑音を流すことで電波通信妨害を行う。駆除するのは厄介。星界軍人類統合体平和維持軍などで用いられる。

標準重力デモン  

重力(正確には加速度)の単位。500ダージュ毎秒毎秒(=5m/s2)。アーヴが普段生活している環境が標準になっている。普通の地上世界は2標準重力。地上人を乗せるときの加速が4標準重力。立食形式の饗宴では足がむくまないよう0.5標準重力。

アーヴ猫デューク  

アーヴに人気がある動物。船内のねずみを駆除するという実用的な理由と、飼い主から一定の距離を置く生き方が歓迎され、現在でも飼っているアーヴは多い。体毛は短いが色や柄が多彩。寿命は一般的な猫と変わらない。
祖先は地球にあった弧状列島に住む家猫。人々の宇宙進出と共に他の惑星へも移り住み、ある惑星でアーヴにも譲られる。1500年ほど前からこの名で呼ばれるようになった。
性格はエクリュア・ウェフ=トリュズ・ノール曰く、『いい気でない猫なんて見たことがない』

デュース  

クラスビュールの通貨。1スカール=約30デュース(952年当時)。

デュール  

バートコヴ初代艦長。男性。前任は巡察艦副長。階級は副百翔長(958年当時)。

柑橘果汁テュール・ラシュバン  teurh lachbanr

オレンジジュース。

双棘回廊デュクティ・ボルペル  

双棘作戦によって、帝国が獲得した領域。人民主権星系連合体人類統合体の勢力圏を分断し、天川門群中心円の周縁を通り、人類統合体勢力圏を横切って、スュルグゼーデ王国(おそらく狩人領域)に至る。ラクファカール陥落後は、上部領域下部領域を繋ぐ唯一の連絡路になっている。

デルクトゥー  

ヴォーラーシュ伯国の有人惑星。水気に乏しい、赤茶けた惑星。淡水を湛えた渓谷や湖沼が散見されるだけで、いわゆる海はない。しかし、住民は渓谷を「海」と呼んで愛着を寄せている。
アーヴが開発した(つまり、無人惑星を改造して入植させた)惑星。自転速度が速く、そのせいで砂嵐も多い。また静止軌道も低く、宇宙港は20.6セダージュ(=20600km)、城館は27.7セダージュ(=27700km)という低めの軌道を回っている。首都はメイ市。動物園がある。
【言語】
 デルクトゥー語。大多数の人間はアーヴ語を解さない。
【文化】
 初期の住民が全てエルカーシュ侯国ロワムガムという地上世界からの移民。領民のほとんどはエルカーシュに遠い親戚を持ち、ロワムガム的倫理観(引越しは一生に一回あるかないかなど)に今も縛られている。
 住民は総じて人なつこく、移民の子孫でありながら愛郷心も強い。長幼の序を重んじる社会。他人に対する関心が高く、何か変わったところがあればすぐに原因を探りたがる。
 人を迎えるときでも寝椅子や長椅子に横たわる。灌水浴を偏愛している。
 大家族で生活するのが普通。子供を育てるのは老後の保障のためだと考える人が多い。老人福祉制度もそれなりに発達しているが、その世話になるのは恥だと考えられている。特に、子供がいるにもかかわらず公共施設に入れられることはこの上ない恥辱。
 民間人の武装は禁止。
 比較的厳しい性表現規制法があり、性を扱う創作物を取り締まっている。
【衣服】
 色や柄は多様で、男女で厳密な区別がある。女性の服は上下に分かれていて、膝から下は剥き出し。
【食生活】
 乳製品(牛酪など)と香辛料(ビリス葱など)を多用する。特に牛酪。酔い覚まし禁止。
【住居】
 集合住宅を嫌うため、背の低い建物が延々と広がっている。

デルクトゥー語  

デルクトゥーの公用語。

鱒の麭包みデルスルーフ・ボス  

鱒を小麦生地で包んで、小麦色になるまで焼いたアーヴ料理。ラフィールが食べた鱒は遺伝子改造された小型種。

伴奏壇デルボーニュ  

歌声に合わせて伴奏を流し、歌声を電気的に増幅する機械。

電磁射出  

宇宙船の発射方法。高加速のためか地上人には荷が重い。

電磁投射砲  

電磁投射砲イルギューフ

電磁罠  

ユアノンを捕獲するための装置。


紅玉ドゥー  

クロムの混入により赤色になったコランダム(酸化アルミニウム結晶)のこと。ルビー。

頭環  

頭環アルファ

ドゥグナー  

アーヴによる人類帝国第11代皇帝同胞の生命を守るため、「アーヴの地獄」を造らせた。

統合体市民の宣誓  

『わたしは人類普遍の倫理の存在を信じます』で始まる人類統合体市民の宣誓。

警鐘ドゥニート  

警報。自動的に鳴る以外に、手動で鳴らすことも出来る。

ドゥニューク  Duneucec

根源29氏族の一つ。語源は「ぬりこ」。
【都市船時代】
 第二工場を管理し、衣料を始めとする日用品を生産していた氏族。彼らのみが生産できた気密布は、完璧な気密を保ち、その上しなやかで柔軟で強度も強く、非常に高値で取引されていた。
【特徴】
 異文化を偏愛し、アーヴの常識からは異様としかいいようのない絵画や彫刻、音楽を蒐集する。そのため、趣味が悪いと思われている。
【宗家】
 ベイル大公爵家
家紋
 海鰐を中央に配する。
家徴
 ドゥニュークの肌カーズ・ドゥニュークと呼ばれる黒檀のごとく黒い肌。

ドゥネー  

アブリアル・ドゥネー

浴布ドゥヒュー  

バスタオルか。

ドウビルシュ  

狩人第一艦隊所属の巡察艦ロブナス門沖会戦で爆散した。

ドー・スリュク  

マイラル星系に展開された機動酒保街

軌道館トービア  tobiac

  • 何らかの理由で乗員を艦内に搭乗させたままにする必要が生じたときに接続される居住用施設。自己圧縮能力を持ち、小型船の船艙にも納まる。最低クラスのものは重力制御装置を積んでいないため、地上世界出身者には居心地が悪い。これが接続された状態を俗に「巣をはる」という。
  • 士族などの住居。

黎明の乗り手ドーリア・ラムゼク  

都市船アブリアルの前身である核融合推進外宇宙探査船で探査に派遣された生体機械(原アーヴ)29体のこと。

特殊兵科  

星界軍のうち、飛翔科を除く兵科、つまり主計科空挺科軍医科技術科(以上、最高位は元帥)、警衛科、法務科、看護科(以上、最高位は大提督)、軍匠科造兵科造船科造機科光子科、航路科(以上、最高位は提督。より上位は技術科に統合)、軍楽科(最高位は百翔長)の14科の総称。

ドクフー  

ユーリー・ドクフー

特別通達  

星界軍が用いる泡間通信のひとつ。到達距離が限られている泡間通信を、平面宇宙に設置した中継点を経由することで、遠方まで届けるという方法が用いられる。この方法で同時に多くの通信を送ると、相互に干渉して到達距離が極端に短くなるため、厳選された通信のみがこの名で呼ばれ、その方法で送信される。

トクルル  

双棘第一三艦隊所属の連絡艦。おそらく本部戦隊所属。

土壌改良蚯蚓  

ラフィールが嫌いな(と思われる)虫。

図書室  

蔵書が収められた部屋。修技館などに置かれている。
調べ物なら端末腕環から思考結晶網につなげば足りるので、利用者はほとんどいない。

代官トセール  tosairh

領地経営の専訓練を受け、領主の代わりに領地の管理を行う官僚。
皇帝の代官は調査使の要請を極力受けることが義務付けられている。

開拓代官トセール・グネカ  

惑星を可住化する際に、代官とは別に任命される役職。かつては技術者の一団を率いる熟練の惑星改造技師を任命し常駐させるのが普通だったが、200年頃に惑星改造技術が確立してからは、費用対効果の問題で、専の開拓代官が設置されることは珍しくなっている。

代官代行トセラウリア  

正式な代官が決まるまでの間、臨時に代官の職をつとめる官僚。そのまま代官に任命され、その属僚もそのまま勤務を続けることが多い。

突撃艦  

突撃艦ゲール

昇降筒ドブロリア  

エレベーター。建物内の移動用から地表−宇宙港連絡用まで用途は様々。

ドベーシュ  

カセール伯国にある有人惑星。軌道上にカセール門カセール伯爵館がある。領民代表は大統領。

トマソフ  

ロブナス矯正施設武装刑務官長。メイディーンの死後は領民代表を引き継いだ。移住後、メイディーン記念保安団を立ち上げ、団長となった。

トヨアシハラ市  

軌道都市につけられた名。

機雷担当砲術士トラーキア・ホクササセル  

大型艦に配備される、機雷の制御を担当する軍士

ケマル門沖の戦いトラーショス・ウェク・ソーダル・ケマラル  

959年に双棘第二四艦隊人民主権星系連合体との間で行われた戦い。人民主権星系連合体にとっては初めての本格戦闘。
戦いは星界軍に有利に進行、星界軍は恒星、、内惑星系を押さえ、敵建艦廠群を破壊した。

称号トライガ  

社会的身分を表す呼称。公式、非公式を問わない。

トライフ  

アーヴ士族の一つ。
家徴
 発達した犬歯。
家紋
 歎く雉クテーシュ

トライフ・ボルジュ=ユブデール・レムセール  Tlaïmh baurgh ybdér Laimsairh

アーヴ男性。修技生時代は戦列艦で過ごした。
【容姿】
 濃緑色の髪。浅黒く中高で猛禽類を思わせるような精悍な顔。発達した犬歯(トライフ家の家徴)。
【性格】
 たまに冗談を口にしても、なぜかそうと受け取られず、本気だと思われてしまう。
【思考】
 カシュナンシュ・ウェフ=ゴス・エールのことは一時は殺意を抱くほどに憎んでいた。食べ物では大蒜が苦手。
【経歴】
 ・時期不明 ラルブリューヴ鎮守府副長官に就任
 ・帝国暦952年 トライフ艦隊司令長官に着任。階級は提督
 ・時期不明 大提督に昇進
 ・帝国暦956年 狩人第二一艦隊司令長官に着任
 ・帝国暦959年 星界軍元帥に緊急昇進
 ・帝国暦969年より前 回廊艦隊司令長官に着任。階級は帝国元帥

砲術士トラキア/砲術士トラーキア  

射撃・戦術分析を担当する軍士巡察艦等では、戦闘時に通常宇宙時空泡内での操艦も担当することが多い。

トラリストゥー  

幻炎第一艦隊所属の偵察分艦隊

大爆誕ドリアロン  

全宇宙の始まりといわれるビッグバンのこと。

トリーシュ  Tlirh

根源29氏族の一つ。語源は「ちちり」。
【都市船時代】
 各種搭載艇や制御機関の燃料として用いられた反物質燃料の生産と貯蔵、供給を担当した氏族。帝国創建後もアブリアル伯国反物質燃料の生産を行う帝国の乳房を管理している。
【特徴】
 傍若無人でマイペース、つきあいがたい人間が多い。
【宗家】
 グーハル大公爵家
家紋
 川獺。
家徴
 共通のものはない。

トリール  

幻炎第二艦隊参謀長(955年当時)。階級は准提督宮中序列はセズレーニュ男爵

ドリシュ・ローラル  

都市船アブリアルから取り外され、電磁罠と共に錨星四七を周回している源泉粒子に異状が発生していないか、観測するための観測船ラ・エディ・ポイ・ベブナを開く実験を観測するためにも使用された。

伯爵ドリュー  

宮中序列の一つ。侯爵に次ぐ地位を有する。有人星系の領主が叙爵される。

カセール伯爵館ドリューエクス・カセル  

カセール伯爵家が所有する軌道城館カセール門と同じドベーシュの軌道上にある。四カ国連合侵攻時に破壊された。

カセール伯爵ドリュー・カセル  

クファース伯爵ドリュー・クファト  

ヴォーラーシュ伯爵家ドリュージェ・ヴォーラク  

ヴォーラーシュ伯国領主エミュールに属する一族。三ヵ国連合侵攻時に行方不明になったため、958年現在伯爵位は皇帝が預かり、代官が派遣されている。
紋章
 蜻蛉と稲妻アスイス・ロ・デトーフ

ハイド伯爵家ドリュージェ・ハイダル  

ハイド伯国領主。実質的に国を売ることで現在の立場を手に入れたため、領民からは裏切り者と呼ばれている。
紋章
 レズワン紋章旗は緑地に赤いレズワンをあしらったもの。
【歴史】
 ・帝国暦945年 創設。初代伯爵はリン・スューヌ・ロク=ハイド伯爵・ローシュ
 ・帝国暦952年 領地三ヵ国連合により占領
 ・帝国暦954年頃 ジントが第二代伯爵に叙爵される
 ・帝国暦958年 領地帝国が併合
 ・同年 スォッシュ代官に就任

ボーフ伯爵家ドリュージェ・ボム  

ラムケーム氏に連なる一族。定期的に帝都城館で奇抜な余興が売り物の饗宴を開くことで有名。余興はラムケーム一族が総力をあげて企画し、誰でも招待状なしに参加できる。
※饗宴の開催頻度については、毎年(断章II「饗宴」)、二年に一度(星界の戦旗読本)、三年に一度(戦旗V)の3説ある。

ランシュ伯爵家ドリュージェ・ランク  

イーデフ氏に属する一族。遺伝子改造に熱心で、伯国の地上世界ガムズは奇妙奇天烈な動植物であふれかえっている。帝都城館にはそれらの生物を収容した動植物園があり、人々の目を楽しませている。

アファレーシュ伯国ドリュヒューニュ・アファーレク  

シドリュア・ボルジュ=シド・シーズの出身星系。セーバという有人惑星を有する。

アプティック伯国ドリュヒューニュ・アプティカル  

955年にアプティック星系帝国領に編入された後の呼び名。

アブリアル伯国ドリュヒューニュ・アブリアルサル  

恒星アブリアルを中心とする星系。領主皇帝。恒星から6ゼサダージュ(=6000万km)の軌道を帝都ラクファカールが、その1000セダージュ(=100万km)ばかり外の軌道を、等間隔に並んだ八つのが空間機動要塞を引きつれて、帝都とは逆方向に公転している。人口のほとんどはラクファカールに集中している。
元々はアーヴを開く実験を行うために投錨した星系。当初は泊地四七と名付けられていたが、帝国暦元年にこの名前が与えられた。
かつては岩石質の小惑星がたくさんあったが、現在では星系外縁部にあったものを含めてすべて金属資源を絞りつくされ、残滓はクラベール・ソスなどの建材になっている。

ヴォーラーシュ伯国ドリュヒューニュ・ヴォーラク  

イリーシュ王国に属する、恒星ヴォーラーシュを中心とする星系。有人惑星はデルクトゥーのみ。星界軍の通信艦隊の基地がある。植民してから100年たってない(958年当時)、新しい邦国
領民は全て出生番号を持ち、個人情報と共に公開されている。

カセール伯国ドリュヒューニュ・カセル  

スキール王国に属する有人星系。有人惑星ドベーシュを有する。四カ国連合軍侵攻に際し、第一〇三防衛隊が抵抗を続けていたが、赤啄木鳥作戦により放棄された。

クニューロート伯国ドリュヒューニュ・クニューロータル  Dreuhynh Cneurauter

クリューヴ王国に属する星系。小さな邦国。有人惑星セクテーシュを有する。実在するかは不明。

クファース伯国ドリュヒューニュ・クファト  

スキール王国に属する有人星系。有人惑星セトスィリューヌを有する。967年頃には領主が行方不明になっているため、代官が治めている。

ゲムファーズ伯国ドリュヒューニュ・ゲムファド  

クリューヴ王国の辺境に位置する、恒星ゲムファーズを中心とする星系。元は無人星系(子爵領)だったが、唯一の可住化惑星を可住化し、最初の入植者を迎えたことで、952年に伯国になった。

ゴガーフ伯国ドリュヒューニュ・ゴガム  

有人星系。領民思考結晶に自らの知性を閉じ込め、永遠の命を獲得したつもりでいる。

ゴシュタウ伯国ドリュヒューニュ・ゴシュタウル  Dreuhynh Gochtaür

有人星系。有人惑星コグゼートがある。ピッカージュは嗜好品規正法により禁止されている。実在するかは不明。

サルクス伯国ドリュヒューニュ・サルクス  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた元人類統合体領に属する有人星系。

スファグノーフ伯国  

スファグノーフ侯国が729年に入植を開始してから入植暦93年に侯国に格上げされる前の名称。

セムリューシュ伯国ドリュヒューニュ・セムリュク  

有人星系。林檎酒が名物。

ティセーヌ伯国ドリュヒューニュ・ティセーナル  Dreuhynh Tisainer

新興の有人星系。有人惑星は典型的な農業惑星で、特に牧畜が盛ん。セグノーに天然肉を輸出するためレトパーニュ大公国商館を置いている。商館網が弱く、帝都、大公国のほかには2、3の邦国商館を置いているのみ。そのためその経済はセグノーへの輸出に大きく依存している。後にセグノーが天然肉の輸入を禁止してからは、大公国の流通網を利用して天然肉を販売した。

ハイド伯国ドリュヒューニュ・ハイダル  Dreuhynh Haïdec

イリーシュ王国に属する有人星系。恒星ハイドを中心とし、有人惑星マルティーニュマーティン)を有する。マルティーニュの外側には気体惑星ベルグウィットも存在する。平面宇宙側ではイリーシュ王国において、イリーシュ門の反対側に位置する。
第十二環の周回航路完成間際に見つかった、忘れられた人類世界。
帝国侵攻時に独立を放棄、マーティン対宇宙防衛システムを無力化することを条件に、ハイド星系から政府主席であったロック・リン領主とするハイド伯国に生まれ変わる。
帝国再征服後、独立を放棄したが、同時に領主であるハイド伯爵家と以下の内容で条約をかわした。ハイド伯爵、あるいは元ハイド伯爵マルティーニュから半径1光秒以内には立ち入らない。また、ハイド伯国全体でも10日以上滞在しない。地上世界への通信も控える。ハイド伯爵家代官マルティーニュ領民政府が選出する。
ラクファカール陥落後は、再び四カ国連合により征服された。
【歴史】
 ・着陸暦第1年 レイフ・エリクスンの乗組員により入植開始
 ・着陸暦172年(帝国暦945年)第1季57日 レイフ・エリクスン爆発
 ・同年第1季81日 アーヴ艦隊出現
 ・同年第1季84日 ハイド星系の独立を放棄。帝国領に
 ・帝国暦952年 人類統合体により占領
 ・同年 ティル・コリントが星系首相に
 ・帝国暦956年 淡雪作戦により空間領域占領
 ・時期不明 独立を宣言。ティル・コリントが星系元首に
 ・帝国暦958年 ハイド星系政府は主権放棄。帝国領に
 ・帝国暦959年 四カ国連合が制圧

ビスケース伯国ドリュヒューニュ・ビスケーサル  

スュルグゼーデ王国に属する有人星系。

ビスレ伯国ドリュヒューニュ・ビスレル  

有人星系。領民帝国の支配下にあることを理解せず、自らの領民代表を神のようにあがめ、アーヴを何か想像の産物だと信じ込んでいる。

ビュスゼール伯国ドリュヒューニュ・ビュスゼル  

有人星系。

フェゼール伯国ドリュヒューニュ・フェゼル  

恒星フェゼールを中心とする有人星系。有人惑星ガーフェウを有する。ガーフェウ芝が主要輸出品。

フリーザ伯国ドリュヒューニュ・フリーザル  

有人星系。フェグダクペ・セールナイの出身地。女性の地位はきわめて低く、善き妻、善き母になること以外は期待されないため、高等教育を受ける機会はない。

ヨニー伯国ドリュヒューニュ・ヨニール  

有人星系。緑茶が有名。

ラクリューシュ伯国ドリュヒューニュ・ラクリュク  

有人星系。領民代表アーヴ集合体保守責任者。領民アーヴを人工生命体と定義している。

ランシュ伯国ドリュヒューニュ・ランク  

有人惑星ガムズを有する星系。

リネー伯国ドリュヒューニュ・リネール  

有人星系。ミッドグラットアーヴ語ではダクフォー)という有人惑星がある。
元は単星系国家だったが、帝国人類統合体の勢力圏に挟まれて、地上世界の食文化に介入しない帝国に属することを結論。帝国領となった。住民はその出来事を誇りに思っている。

レスュード伯国ドリュヒューニュ・レスューダル  

スキール王国に属する有人星系。スキール王国の辺境にあり、ハニア連邦にほど近い。ハニア連邦から撤退してきた雪晶艦隊本隊が一時駐留している。

ロブナス伯国ドリュヒューニュ・ロブナス  

ラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する星系。人類統合体領に所属していた時はロブナス星系と呼ばれていた。12の惑星があるが、ロブナスIIのみが有人惑星。
【人口】
 約120万人(957年当時)。
【歴史】
 ・帝国暦957年 帝国が占領、ロブナス伯国に。領主代行ラフィール

トルークビルジュ  

星界軍所属の巡察艦コリュア・ウェフ=ボーザク・コンサエクリュア・ウェフ=トリュズ・ナースが勤務していたことがある。当時の監督補は従士あがりの地上世界出身者

ドル・セトゥーシュ  

折敷ドレース  

四方に折回した縁をつけた、へぎ製の角盆または角切盆。おしき。

トレーフ  Tlaimfh

根源29氏族の一つ。語源は「たたら」。
【都市船時代】
 鉱物資源を取りいれるために爆砕する小惑星の選定から鉱物の選定までを担当した氏族。
【特徴】
 気が短く大雑把。無能な者を嫌う。
 有人惑星のある邦国よりも、小惑星帯がある所領を統治することを喜ぶ。
【宗家】
 サルス大公爵家
家紋
 装飾された鉾。
家徴
 トレーフの星コス・トレムと呼ばれる爪の中央に浮き出た赤い斑点。

トレクセス  

星界軍セース級強襲輸送艦。ロブナスIIの移民運搬に用いられた。

通信士ドロキア  

宇宙船間の通信や平面宇宙の探査を担当する乗員。

探査担当通信士ドロキア・ロイロサセル  

大型艦に配置される、主に平面宇宙の探査を担当する通信士

電波通信ドロシュ・デム/電磁波通信ドロシュ・デム  drauch daimr

電波を用いた通信方法。地上・宇宙問わず用いられる。平面宇宙では同一時空泡内でしか使えない。

泡間通信ドロシュ・フラクテーダル/時空泡間通信ドロシュ・フラクテーダル  droch flactaider/drauch flactaaider

時空泡間で唯一可能な通信方法。時空粒子を突き動かし、それによって構成される短符号と長符号の組み合わせで情報を伝達するが、情報量は少なく(符号同士を5秒以上空けないといけないため)、伝達速度は遅く、射程は短い(推定900天浬)の三重苦。そのため定型文に略符号を対応させることで、通信量を増やしている。
アーヴの場合、受信には特別な機器を用いず、時空泡の内表面に現れる模様を空識覚で読み取ることで行っている。

救難艇トロセガ  

救難艇での脱出者などを救難するための交通艇