2026-10-04
【ゲーム】STEINS;GATE RE:BOOT レビュー
科学ADVのレビューが3年半ぶりだということに驚愕。もう少しだけ栄養分の供給ペース上がってくれれば…でもこれであと3年は戦える。
STEINS;GATE RE:BOOT
| プラットフォーム | Nintendo Switch™2 / Nintendo Switch™ / PlayStation®5 / PlayStation®4 / Xbox Series X|S / Steam® | ![]() |
| ジャンル | 想定科学アドベンチャー | |
| 価格 | 超限定版:36,080円(NSW2)/34,980円(税込) 限定版:14,080円(NSW2)/12,980円(税込) 通常版:8,580円(NSW2)/7,480円(税込) デジタルデラックスエディション:11,880円(税込) ダウンロード版:6,380円(税込) |
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| 公式 | 「STEINS;GATE RE:BOOT」2026年8月20日発売 | |
| プレイ時間 | 1周目:26時間 2周目:4時間 |
ストーリー
主人公・岡部倫太郎は、秋葉原で発明サークル『未来ガジェット研究所』を主宰する、ちょっと厨二病かぶれの大学生。ある日自分たちが発明した、遠隔操作が可能な電子レンジ―通称電話レンジに、メールを過去に送る機能が偶然備わっていることを発見する。それを使って過去を、そして現在を変える実験を繰り返している内に、いつしか岡部は世界規模の陰謀に巻き込まれていく―
ということで、科学ADVシリーズの中でも最も有名な「STEINS;GATE」。2009年に発売されて以来人気を博していた本作が、グラフィックのリファインなどをひっさげ、リメイクされて帰ってきました!yukkun20の四半世紀にわたるのゲーム人生の中でも、ベスト3に入る名作のリファインということで、発売を心待ちにしていました。
ストーリーについてはもう散々語っていますが、本当文句のつけようがないです。序盤の仲間と過ごす夏休みのわくわく感、中盤からのまさかの急展開、終盤からの人間模様と息もつかせぬストーリー展開で、あらすじは記憶しているにもかかわらず、エンディングまで一気にプレイしてしまいました。今回これを初見プレイできた人マジでうらやましいです。
追加シナリオは事前に発表されていたとおり萌郁ルートでした。ドラマCDで描かれたγ世界線での話を濃くしたような内容でしたね。別に萌郁が救われたとかではないのですが(まあβ世界線より長生きできたという意味で救われていなくはないか?)、ラボメンたちが敵に回ったことによって、いつも何だかんだ支えてくれる仲間たちのありがたみをより深く感じられるようになっていたのがよかったと思います。
ただ細かいことを言わせてもらうと、本作はオリジナル版ではなく、エリート版のシナリオに準拠しているのはちょっと残念。もちろんエリート版の方が読みやすくはなっているのですが、削られたエピソード(フェイリスルート関係や、まゆりの繰り返す運命、タイムリープマシンの原理周りなど)も結構好きだったので、あれをもう一度見たかったという気持ちもあるんですよね。でもそれ以外は完璧です!
ところで隠しシナリオに登場した人物は、アノコの「観測者」ってことでいいんですかね…?
システム
基本的にはオーソドックスなADVです。バックログ、オート機能、スキップ機能などノベルゲーに必要なシステムはきちんと搭載されています。
特徴的なのが、オリジナルから存在した「フォーントリガーシステム」でしょうか。岡部の携帯に着信する電話やメールにどう対応するかによってシナリオが分岐するようになっています。後述する「OBSERVER」システムによって、ストーリー分岐は比較的分かりやすくなったのですが、トゥルーエンドフラグだけは非常に難しいので、試行錯誤をそうとう繰り返すか、攻略サイトが必要でしょう。まあそれも岡部の苦労を考えれば仕様か。
またオリジナル版ではキャラの感情は、立ち絵の表情差分のみで描かれていましたが、今作はE-moteによりヌルヌル表情が動いて、キャラクターの感情がスムーズに描かれています。ひとつの表情から別の表情へシームレスに変わっていくのがよかったですね。アニメが使用されていたエリート版の時も技術の進歩に感心しましたが、世界の進むスピードは速いものです。生きている間にAmadeus紅莉栖(詳しくはゼロをプレイしてください)も余裕で実現しそう。
個人的に最も嬉しかったのが「OBSERVER」システム―つまりフローチャートの搭載です。yukkun20はフローチャートが大好きな人間なのですが、シュタゲは時間の行き来もあって整理が大変なので、別に期待はしていませんでした。なので搭載されていたのは非常に嬉しい。ストーリー分岐も探しやすくなりましたし、世界線の移動も分かりやすくなりましたね。ただスクロール速度が非常に遅いのと、表が大きすぎて一覧性に乏しいのと、微妙に不正確なところがある(物事が発生した時間が、その前後のメールの着信時刻などと整合しないことがある)のだけなんとかしてほしい…。とはいえもしこの先ゼロリブートやフェノグラムリブートが来るとしても、この機能は搭載してほしいです。
また科学ADVでおなじみの用語集も充実していますよ。
OPムービーも新たに作り直されていますが、オリジナル版のOP演出が、リブート版のエンディング演出に取り入れられていて感動しました。
キャラクター
キャラクターについても散々語っているので今さらなのですが、ボイスが新録なのもうれしいところ。声優さん達はオリジナル版のときから高く評価されている面々でしたけど、今もその方々が最前線で活躍しておられて、その上で過去17年の重みの乗った演技を楽しむことが出来たのは本当にありがたいです。特に岡部とるか子についてはそれを強く感じました。
一番好きなキャラである助手についてだけ改めて触れておこうと思いますが、あらためてやっぱり紅莉栖はいいなあと思うわけです。序盤で岡部とバカやっている姿も、中盤で悩める岡部に手を差し伸べる姿も、終盤で自分の運命に悩みながらも信念に従って生きようとする姿も、全てが愛おしい。岡部が彼女に惹かれた気持ちがよく分かります。シナリオでは岡部がまゆりのために紅莉栖との別れを受け入れるシーンも、まゆりではなく紅莉栖と結ばれるシーンもあるわけですから、紅莉栖とまゆりは同等なヒロインとして描かれなければいけないのですが、幼馴染で健気でちょっぴり天然という非常に強いヒロインであるまゆりと同じくらい素晴らしい女性として描いてくれたことは感謝しかありません。
今回キャラ絵やスチル絵も描き直されています。yukkun20はオリジナル版のキャラも好きでしたが、リブート版も同じくらい好きになりました。スチル絵もオリジナル版では岡部の表情がやや安定していない感じを受けたのですが、今作はそんなこともありませんでした。でもオリジナル版の「竜虎相打つ」(鈴羽と紅莉栖が険悪な雰囲気になり、背景に竜虎のオーラが出ている)イラストがなくなったのは悲しい。あれ好きだったのに…
背景も当時の秋葉原を精緻に描いていて、物語の迫真性に花を添えていました。
総評
ということで、期待を裏切らない至高のゲームでした。リメイクするに当たって細かい点も修正されていたのもよかったです。例えば岡部のメールの返信時刻が、オリジナル版だと受信してから数時間経っていることもざらだったのですが、今作では受信から1~2分くらいで返信しているようになっており、岡部が仲間とのコミュニケーションを重視しているのが分かるようになっていました。また岡部が2度目に運命の日に戻った時の世界線が、きちんと表示され(1回目が1.130209、2回目は1.130212)1回目と2回目の岡部が遭遇しない理由も説得的になっていました。
1個だけ気になったのは、Chapter9で岡部がまゆりに送るメールが、オリジナル版だと
ああ、見ていたよ。昨夜は暇を持て余していたからな。だが、オリオン座ではないと思うぞ。あれは冬に見える星座だ。
となっているのに、リブート版では
ああ、見ていたよ。昨夜は暇を持て余していたからな。残念ながら星座には詳しくないから、見ていたのがオリオン座だったかは不明だが。
になってたことくらいかな。ギリシャ神話は厨二病の基礎知識だろ!…いや、岡部は北欧神話好きだからギリシャ神話には詳しくないのか…
細かいところはさておき、本当に素晴らしいストーリーとキャラクター達ですので、これまでシュタゲの世界に触れたことがない方は、こんな感想読まずに早くプレイして頂ければと思います。一生忘れられないひと夏を過ごせると思いますよ。
そして千代丸会長!ゼロリブート楽しみにしております!!
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