ストーリー

タイトル画面もファミコン風
全編レトロ風にアレンジされたADVゲームです。
ストーリーは一応シュタゲのラインをなぞっており、Dメールを発明してしまったオカリン達が、タイムマシンを巡る陰謀に巻き込まれたり巻き込まれなかったりして、最終的にラジ館で死んだはずの紅莉栖を救うという展開になっています。わりとハートフルな方法で。
といってもそれをわずか2時間ほどに詰め込んだせいで、話はすごい早さで進みます。催眠術だとかそんなちゃちなもんじゃ断じてなく、超スピードです。

一番大事なところがナレーションで流された!

鈴羽の登場した次のコマでの台詞。説明台詞乙!
とはいえ、物語が破綻しているかと言われるとそういうわけでもなく、シュタゲ本編をある程度把握していれば、大体大丈夫なのではないかと思います。
これだけ展開が速いと、登場人物達も深く悩む暇すらないので、タイムトラベル理論に対する意識が全員低いです。

欲しいものが売り切れていただけでこの言い草である。

紅莉栖もわりとこんな感じ。
システム
基本的には総当たり方式のADVです。往年のADVファンにはたまらないのではないでしょうか。さすがにyukkun20はこのレベルのADVをプレイした経験がないため、なんとも言えませんが…ただ、シュタゲ8bitに比べればまだ総当たり度は低いです(コマンドの種類が圧倒的に少ないからなんですが)。

秋葉原駅前のマップ。どこに入れてどこに入れないのかがわかりにくいのもご愛敬。

一番下のコマンド、いりますかね?
ボイス?あるわけないよね?…と言いたいところですが、なぜか鳳凰院さんの「たかわらい」だけ、音源を使ったボイスが収録されてます。フゥーハハハ!ってこの機能いるか!?w
あとセーブがありません。なのにゲームオーバーになるポイントが2つあります(しかもわりと終盤)。両方とも、表示されるテキストをきちんと読んでいれば回避できそうな気がしますが、ぼさっと進めているともれなくはまるはずです(yukkun20もはまりました)。どうしても避けたい場合は、シュタゲエリートの設定資料集に攻略が載っているのでそれを見てください。
キャラクター
ラボメン8人+天王寺、綯、中鉢博士が登場します。ラボメン達はみんな仲がいいのですが、細かいエピソードがないのでそういうものだと理解しましょう。ほぼ初対面な上に変な絡み方をされた紅莉栖ががっつりラボメンとして活動している理由は最後まで謎ですが…

いつも通りダルからセクハラ攻撃を受けるの図
原作と大きく役割が変わっているのは鈴羽と中鉢博士でしょうか。鈴羽はクリスを救うよう指示してくるだけで物語にはあまり深入りしません。中鉢博士は本編と同じ役回りですが、トゥルーエンド(と言ってもこれ以外のエンディングはゲームオーバーのみですが)ではかなり重要な役目を果たしてくれます。ちょっとだけ見直したわ。
総評
お遊びゲームですが、ストーリーはなかなか面白く再編されていて、これはこれでありだと思います。もちろんこれだけをプレイして楽しめるような代物ではありませんが、古き良き時代に思いをはせるには十分かと。しかしノーセーブでプレイするにはボリュームがあるので、1個でいいからセーブはほしかったところですね。パスワード入力方式でもよかったのに。

鳥山ワールドにどっぷりですね~ > ベルゼも魔物だ、悪魔の王子だとか言われてるけ…