2016-05-08
GWで登場人物図鑑の更新が終わりましたし、ぼちぼちレビューしようと思います。次でいよいよ最終刊です。つーかこのオールスターぶり、これをSN6にすれば良かったんじゃ…
前巻までの感想はこちら。
→【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者― レビュー | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―叛檄の救世主― | Y.A.S.
→【小説】サモンナイトU:X ―理想郷の殉難者たち― レビュー | Y.A.S.
サモンナイトU:X ―狂界戦争―
著者:都月景
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:780円
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あらすじ
レイをどうにか退けたミコトは、その場にいたライと共に転移術で撤退する。ところが、転移した先は見覚えのないところだった。そこに現れたメイメイは、集められた当代の勇者たち―誓約者・ハヤト、超律者・マグナ、抜剣者・レックス、響融者・ライ―に対し、現在リィンバウムに迫る危機について話し始めた―
その頃、忘れられた島を襲撃した軍勢は、シルターンからの侵攻であることが判明。セイロンの策略により時間を稼ぐことは出来たものの、もはや世界全体に避けられない悲劇が迫っていることは明らかだった。
そんな状況下で、ついにレイは帝国軍を率いて聖王国と旧王国への同時侵攻を開始する。既に抵抗する力を失った旧王国に対し、聖王国は軍・派閥・冒険者の力を結集して抵抗を試みる。しかしレイの軍勢は圧倒的で、前線に出てきた聖王もついに膝を屈してしまう。レイがその命を奪おうとした瞬間、空が文字通り割れた―
メイメイが話したこの世界の真実、それは、度重なるリィンバウムでの戦乱や召喚術の乱用により、本来世界を見守るべき存在である界のエルゴたちが狂気に侵され、リィンバウムを破壊しようとしているという驚愕の知らせだった。リィンバウムの崩壊は始原のエルゴの崩壊を招き、そして始原のエルゴの死は他のすべてのエルゴと世界の死を招く。すなわち界のエルゴたちの行動は文字通り自殺行為に他ならないのだが、既にそれすらわからないほど界のエルゴたちは狂っていたのだった。メイメイは、このような時を予見してエルゴの王が残した「始原のエルゴの欠片」を使って界のエルゴたちと戦うのか、勇者たちに選択を迫る。
戦場に現れた界のエルゴたちは、直ちに虐殺を始める。レイはこのような時のために、世界を統一し、その力を束ねて抵抗する準備をしようとしていたのだった。こうして、後に狂界戦争と呼ばれる、リィンバウム最大の戦争が幕を開けたのだった。
感想
今回は濃いですねー。そしてついに、作中の5世界と、ハヤトが召喚された「名もなき世界」との関係が明らかになりました。どうしてハヤトが誓約者になったのか、なぜ名もなき世界の召喚獣は4属性の術を使うことが出来るのか、召喚術よりも強力な送還術が廃れてしまったのはなぜかなど、ずっと引っかかっていた謎がさっくりと解けたのはシリーズファンとしては嬉しかったですね。後書きによれば、後付け設定だそうですが、いいんだよ面白ければ!
そしてここでゼルフィルドの登場は熱いなぁ。SN2ではラスボスを倒すため特攻自爆という漢らしい最後を見せてくれましたが、ストーリーの都合上ほぼ無駄死にだったんですよね(パートナーをレオルドにするとその辺り救われるんですが)。ぜひメルギトスとの決戦時にも活躍して欲しいですね。
しかし敵が界のエルゴだったとは。「狂界戦争」という名前の時点で気づいてもよかったと思うのですが、全く気がつきませんでした。SN5を見る限り、界のエルゴを倒して収束させたわけではないと思うので、この戦争をどう終結に導くのか楽しみです。そしてしぶとく生き残ったシャリマと、再び暗躍を始めたメルギトスの動向も気になりますね。あとホクトとケイナ・カイナの再会も。
あと1巻で終わってしまうのは悲しいですが、この話についてはむしろ完結を見たいというのが正直な気持ちになっています。半年後(9月)くらいに出てくれないかなー。
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2016-05-07
P5発売を記念して、過去作の大幅割引キャンペーンが開催中です。
《公式サイト》
ペルソナ3ポータブル(PSP/PSV)が、通常2376円が55%OFFの1069円に、
ペルソナ4ザ・ゴールデン(PSV)が、通常3980円が55%OFFの1791円になっているようです。
どちらもお値段以上の価値があるソフトであることは間違いないので、P5に興味を持った方はこの機会にプレイしてみてください。もっとも、ペルソナの各作品には繋がりはないのですが…
年間ゲームレビュー 2012 後編(P4Gレビュー含む) | Y.A.S.
【ゲーム】ペルソナ3ポータブル レビュー | Y.A.S.
キャンペーンは5/10(火)までですのでお忘れなく。
それからP5のPV第4弾も公開されていますね。
こっちも楽しみ。しかし宮野ボイスの存在感半端ないな。
あとイゴール(PVの最後の方に出てくる鼻の長い老人)の声がとうとう変わりましたね(これまでは故田の中勇氏)。新しいボイスも好々爺っぽい感じになるのかと思っていましたが、完全に人殺しの声だよ。まさに英断。
購入予定リスト
- 2016/2 いけにえと雪のセツナ[PS4] 検討中
- 2016/3 シャリーのアトリエPlus[PSV] 購入済み
- 2016/3 スターオーシャン5[PS4] プレイ中
- 2016/6 クロバラノワルキューレ[PS4] 予約済み
- 2016/7 空の軌跡 the 3rd Evolution[PSV] 予約済み
- 2016/8 テイルズ オブ ベルセリア[PS4] 予約済み
- 2016/9 ペルソナ5[PS4] 予約済み
- 2016/9 うたわれるもの 二人の白皇[PS4] 予約済み
- 2016 ニューダンガンロンパV3[PS4] 購入決定
- 2016 Kingdom Hearts Ⅱ.8[PS4] 検討中
- 未定 Kingdom Hearts Ⅲ[PS4] 検討中
- 未定 十三機兵防衛圏[PS4] 検討中
2016-05-06
明朝早いので、本日の更新はお休みします。
旅行のプランもほぼ固まりました。クロアチアがマイナーだからなのか、移動距離が長いからなのか、旅行代金が結構高いんですよね…。去年のオーストラリアも大概でしたけど、それよりも高いってどういう事?一応2社見積もりを取ってるので、ぼられているのではないと思うのですが。
2016-05-05
P5の特番ご覧になりましたか?僕?今日は忙しくて…《言い訳》
とりあえず公式サイトも更新されました。Ivanさん、いつもありがとうございます。
《公式サイト》
発売日が、2016年9月15日に決まりました!(9月は夏じゃないお)これはもう発売日にどうしても入手してプレイするしかないよね!…といいたいところなのですが、多分毎年恒例の旅行とばっちりかぶってしまっているため、発売日プレイは無理っぽい…。まあどうせこのときにはTOBも終わってないだろうし、旅行から帰る頃にはうたわれも出てるから、攻略本が出る頃からゆるゆる始めることになるかも…(うつろな目で
ペルソナ20周年ということで、特装版も出ますよ。
◆豪華<P5アート>トレジャーBOX
◆ペルソナ5 ART BOOK(仮称)
表紙は副島成記描き下ろしの豪華装丁!
今作の制作にあたってかきおろされたイラストや、設定画、ラフ画など様々な未公開イラストまでも収録したオタカラ画集!
◆ペルソナ20thアニバーサリー・オールタイムベストアルバム<CD5枚組>
ペルソナの20周年を記念した超豪華5枚組サウンドトラック!
それぞれのディスクには、各シリーズタイトルの選りすぐった名曲に加えて、この豪華版のためにつくられた『スペシャルアニバーサリー・アレンジ曲』も収録。
DISC1:女神異聞録ペルソナ/他
DISC2:ペルソナ2 罪/ペルソナ2 罰
DISC3:ペルソナ3(FES)/他
DISC4:ペルソナ4(THE GOLDEN)/他
DISC5:ペルソナ5
◆スペシャルコラボDLCセット
①スペシャルペルソナセット
「P5ver.オルフェウス・賊神&P3ver.オルフェウス」
「P5ver.イザナギ・賊神&P4ver.イザナギ」
副島成記によるピカレスクアレンジを含んだペルソナ2体と専用スキルのセット。「もしP5の主人公があのペルソナを召喚したら…?」究極の“if”コラボレーション!
②コスチューム&BGM&ジングルセット
「怪盗衣装:P3月光館学園制服」
パーティメンバー<9人全員分>&P3バトルBGM&ジングルセット
「怪盗衣装:P4八十神高校制服」
パーティメンバー<9人全員分>&P4バトルBGM&ジングルセット
ゲーム内で使用できるコスチューム(パーティメンバー9人全員分)に加え、バトルBGMとジングルがP3、P4バージョンに!
③20thアニバーサリー・エディション限定「副島成記描き下ろしスペシャルカスタムテーマ」
ペルソナチームがデザインを手掛ける、20thアニバーサリー・エディションだけのオリジナルカスタムテーマ!
◆『ペルソナ5』(パッケージソフト)
僕はこれまでP3PとP4Gしかプレイしていないにわかなので、今回は多分通常版を購入することになると思います。もう置き場所もないしな。
価格は通常版が8800円、特装版が13800円(いずれも税別)です。しかしまた6月以降の予定がキツキツに…
購入予定リスト
- 2016/2 いけにえと雪のセツナ[PS4] 検討中
- 2016/3 シャリーのアトリエPlus[PSV] 購入済み
- 2016/3 スターオーシャン5[PS4] プレイ中
- 2016/6 クロバラノワルキューレ[PS4] 予約済み
- 2016/7 空の軌跡 the 3rd Evolution[PSV] 予約済み
- 2016/8 テイルズ オブ ベルセリア[PS4] 予約済み
- 2016/9 ペルソナ5[PS4] 購入決定
- 2016/9 うたわれるもの 二人の白皇[PS4] 予約済み
- 2016 ニューダンガンロンパV3[PS4] 購入決定
- 2016 Kingdom Hearts Ⅱ.8[PS4] 検討中
- 未定 Kingdom Hearts Ⅲ[PS4] 検討中
- 未定 十三機兵防衛圏[PS4] 検討中
2016-05-04
発売日から2ヶ月経ちましたが、サモンナイトU:Xの特設ページを更新しました。最近この企画目的でうちのサイトを訪問してくださる方がとても多いんですよね…ありがたいです。もっとたくさんの人にこの小説を読んで欲しいなぁ。
小説のレビューについてもGW中にやる予定です。
そういえば今さらなのですが、作者の都月景先生のブログを最近発見し、ゆるゆる読み進めてます。
MoonShine<Re:birth>
これをみると、今回の元ネタが10年前から練られていたことがはっきり分かるんですよね。これがオフィシャルなものとして世に出てくるとはありがたい話です。
ついに次巻は最終刊ですね。ご自身の嗜好を「王道/お約束/大団円」としておられる都月先生の事ですから、みんなが納得するようなエンディングを用意してくれると信じてます。
2016-05-03
SO5始めました。これまた尖ったシステムだなぁ。まだ海のものとも山のものとも。
それから今年の海外旅行の行き先はクロアチアに決めました。一応オタク的には、「紅の豚」のモデルになったと言われる街を見に行く、という立て前にしておきます。
昨年のベストゲーの一つSTEINS;GATE 0ですが、PCへの移植が決まりました!これでゲーマーではないあなたもプレイ可能ですよね!Ivanさんお知らせありがとうございます。
《公式サイト》
対応OSはWin7以上ということになっています。
価格はパッケージ版7800円、DL版6800円。
またパッケージ版には15000円の豪華限定版もあります。特典は
- huke氏描き下ろし「牧瀬紅莉栖」 B1 Wスエードタペストリー(↓)
- 「岡部倫太郎」「椎名まゆり」アクリルチャームセット
- オリジナル複製収録台本
- Remix Medley(CD?)
- オリジナルマイクロファイバータオル
ぎやあああぁぁぁぁー!かわいー!つーかゲームの内容に全く関係ない衣装だが許すしかないだろこれ。
…まあ冷静に考えれば、これのために15kはさすがに道楽がすぎるような気がしますんで、今回はスルーさせて頂きます。もしSG本編はプレイしているのにSG0はプレイしていない方がいるとしたら、ぜひこの機会に。
※画像はそれぞれPS4版/PC版の公式サイトより引用
2016-05-02
くっくっく…ついにやりました!
SN6の釣り、ついにコンプです!釣りも釣ったり2200匹。アタリで魚種類を判別できるようになってからは、ヒットしてもわざと釣り上げないことも結構あったので、実際に釣りを試みた回数は2500回を越えていると思います。でもやったよ!2chのスレの先人方、ありがとうございました。ちなみに僕が持っているトロフィーの中で、4番目に取得率が低いトロフィーです(ちなみに1~3位は全てディスガイア4)。
TOB公式サイトの更新情報です。
《公式サイト》
SYSTEM:戦闘
スイッチブラスト
戦闘中、ブラストゲージを1本消費することで、任意のキャラを控えのキャラと入れ替えることができます。
入れ替わったキャラは、ソウルが+1される上に、登場する時に攻撃を繰り出すことが出来るので、ソウルが減った時の緊急避難や、連携を変則的につなげることなど、色々使えそうですね。
▲マギルゥが登場する時の攻撃「マギルゥインヘヴン」
個人的にはTOXのキャラチェンジが好きだったので、今回も期待しています。
SYSTEM:チャットシステム
ヴァリアブルカットインチャット
おなじみのチャットシステムが今作にも搭載されています。
今回はその名の通り、カットイン演出が充実している模様。
まあチャットで大切なのは演出より内容ですからね。
※画像は上記公式サイトより引用
2016-05-01
明日仕事か…やはり無理してでも休みを取るべきだったか。ゲーム消化的に。
購入したペーパークラフトを作る→5/4製作開始。現在の進捗12%
- 小説を少なくとも2冊消化する→1冊は読了。
サモンナイトU:Xの特設ページを更新→5/4更新完了
空の軌跡SCのレビューを書く→4/29完了
サモンナイト6の釣り地獄を終わらせる→5/2完了
サイトのアクセス解析を調整する→5/3完了
SO5を始める→5/3開始
- TOF2015の元ネタ集を更新
戦場のヴァルキュリアの1周目をクリアする→5/1完了。現在2周目プレイ中。
- 旅行の計画を立てる→旅行会社に見積もり依頼済み
- 腕時計を修理する→5/5発注完了。
TOBの公式サイトが更新されました。
《公式サイト》
Character
アイゼン
「死神」と呼ばれるアイフリード海賊団副長。聖隷でありながら人間たちと共に旅をしている。行方不明になった船長を探す途中でベルベットたちと出会い、共通の敵である聖寮と戦うため協力することになる。
CVは森川智之さん。テイルズではおなじみですね。しかしダオス→ユアンときてついにパーティキャラか…。
今さら言う必要もないと思いますが、TOZで登場したエドナの兄で、TOZではドラゴンと化していたのが「アイゼン」でした。おそらく同一人物でしょうね…ということはザビーダが登場する可能性もあるか。またザビーダが持っていた「ジークフリート」は彼のものかもしれませんね。海賊だから銃、という単純な理由もありますが、カラーリングが似てると思うんですよね。
(画像は4Gamer.netより引用)
エレノア
あと、敵方かと思われていたエレノアも、パーティインすることが判明しました。一時加入と読めなくもない書き方なので何とも言えませんが…とりあえず良かった。先日の更新で、
ところで、公式サイトのキャラクター紹介が、
こんな感じで、マギルゥとエレノアの間に仕切り線が入っています。どういう意味なんですかね…
まさか、PCとNPCの境界線なんじゃ…ひいぃぃぃ!エレノアさんパーティインしないの!?
って書いたんですけど、今見たら
こうなっていて一安心。
※画像は上記公式サイトより引用
購入予定リスト
- 2016/2 いけにえと雪のセツナ[PS4] 検討中
- 2016/3 シャリーのアトリエPlus[PSV] 購入済み
- 2016/3 スターオーシャン5[PS4] 購入済み
- 2016/6 クロバラノワルキューレ[PS4] 予約済み
- 2016/7 空の軌跡 the 3rd Evolution[PSV] 予約済み
- 2016/8 テイルズ オブ ベルセリア[PS4] 予約済み
- 2016/夏 ペルソナ5[PS4] 購入決定
- 2016/9 うたわれるもの 二人の白皇[PS4] 予約済み
- 2016 ニューダンガンロンパV3[PS4] 購入決定
- 2016 Kingdom Hearts Ⅱ.8[PS4] 検討中
- 未定 Kingdom Hearts Ⅲ[PS4] 検討中
- 未定 十三機兵防衛圏[PS4] 検討中
2016-04-30
5/15(日)に、ニコニコ動画でアニメ「だがしかし」全12話の一挙放送が行われる予定です。
僕も全話視聴しましたけど、面白かったです。第1話では、ココノツのツッコミが弱体化していたし、ほたる役の声優が微妙!と懸念を示しましたが([関連記事]だがしかし 第1話 見ました | Y.A.S.)、12話終わって考えてみると、
- ココノツのツッコミは相変わらず弱めだけど慣れた
- ほたる役の声優もだんだんしっくりくるようになった
- OPも第2話以降きちんと完成した
- EDのアリスパロディが良い感じ
- サヤ師が可愛い
- サヤ師が可愛い
- サヤ師が可愛い
というわけで、かなり楽しめました。第2期希望!というわけでみんな一挙放送も見よう!
2016-04-29
ついに初めてプラチナトロフィーをあきらめることになる作品かと思いましたが、なんだかんだで結局プラチナ。でも面白かったので、言うほど苦行じゃなかったです。まあもうちょっと何とかして欲しい感はありますが。
英雄伝説 空の軌跡SC Evolution
ジャンル:ストーリーRPG
価格:5800円(パッケージ版)・4800円(ダウンロード版)
公式:英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution
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ストーリー
- 情報部によるクーデターを阻止し、晴れて正遊撃士となったエステルとヨシュア。しかし、その晩ヨシュアは姿を消してしまった―。ヨシュアの失踪、そしてクーデターの陰で暗躍する影。その先が繋がっていることを知ったエステルは、再び仲間達とヨシュアを探す旅に出る。それは、王国中を騒がせる秘密結社「身喰らう蛇」との戦いの始まりでもあった―
と言うストーリー。
- 前作同様、世間を騒がせる秘密結社とガチンコ勝負、という王道ストーリーです。敵幹部もキャラが立っています。敵は様々な異能の持ち主で、一対一ではとても勝てないのですが、こちらはうまくチームを組んで総合力でぶつかっていくため、敵の強大さが最後まで薄れないのはいいですね。そして終盤の盛り上げ方はやはり見事。最終ダンジョンが、幹部たちが各階で待ち受ける塔、というのも、お約束ではありますがやはり盛り上がるものです。
- ファルコムのRPGらしく、前作との繋がりもすごく意識した造りになっています。レベルや技も基本的に前作のものを引き継げますし、街の人たちのモブ会話も、前作の話を踏まえたものになっています。SC(Second Chapterの意味)のとおり、前作を遊んでいないとわからないことも多々あるので、ぜひFCからプレイしていただきたいです。なお続編としてthe 3rdもありますが、あちらは外伝的な話で、メインストーリーは本作できっちり完結しています。
システム
- Evolution仕様になってますが、オリジナル版も十分システム的には洗練されていますので、特に問題はないと思います。
- 前作でも言いましたが、フィールドでもショートカットキーで、必要なデータベース(モンスター図鑑、依頼図鑑、料理レシピ、マップ)にアクセスできるところや、いつでもセーブができる仕様は本当にいいですね。一つ言えば、会話ログは会話中にも見られるようにして欲しいです(会話イベントが終わらないとログは見られない仕様)。
- 個人的には、クオーツの組み合わせを模索するのが楽しかったです。中盤までは適当にやっていて、ボスけっこう強いなぁ…とずっと思っていたのですが、中盤に本腰を入れて組み合わせを考え、戦術も「レベルを上げて物理で殴れ」じゃなくした途端に、ボス戦も安定して戦えるようになり、「ああ、これが戦術というものか…」と悦に入れるようになりました。まあ高難易度の終盤は、クローゼによる水属性アーツ祭りですが。
- グラフィックも相変わらず精緻です。SDキャラも特徴をとらえてうまく動かしており好印象。
キャラクター
- PCキャラは全部で12人+2人。さすがの多さです。今回は終盤エステルとヨシュアが強制加入と言うこともあり、使うキャラと使わないキャラの差が結構付きましたね(経験値はパーティキャラにしか入らない仕様)。とはいえ、獲得経験値が、それぞれのキャラと敵のレベル差によって増減するシステムなので、レベルの低いキャラでも何回か戦ううちに問題なくなるため、好きなキャラを好きなように使っていいと思います。相変わらずエステルが万能型なので、足りない役目を担わせるようにしてやれば大丈夫です。さすがに高難易度になるとクローゼやケビンなどの強キャラに頼ってしまいがちですが。
- 今回ちょっと残念だったのは敵キャラです。敵幹部は皆個性的ですし、味方キャラとも因縁があっていいんですけど、信念がなさ過ぎるんですよね。もちろん敵の中に一人くらい愉快犯とか戦闘狂とかいてもいいんですけど、全員それっていうのはどうなの。そんなわけで全く協調性もないので、戦力を逐次投入するという愚を犯したあげく、全員で乗り込んできた主人公たちに畳まれてしまうラスボスなのでした。
- モブキャラにもほぼ全員名前がついていて、モブ台詞が深いのも相変わらず。今回はさすがに疲れて会話を全部回収するのはあきらめましたが、やろうとしたらもう20~30時間はかかるかも。
- それからはっきり苦言を申したいのが中の人です。もちろんメインキャラは皆さんすばらしく文句はないのですが、サブキャラやモブキャラの中に時々ひどい演技の人が混じってます。それも本当の端役なら、「ああ、新人にチャンスをあげたんですね…」と温かく見守れるんですけど、メインキャラに次ぐようなポジションにいるキャラにそういう演技されると…。この人のやってる別の役ではそんな事なかったのに、なんでこれだけ。
戦闘
- シンボルエンカウント制。前記の経験値システムから、ある程度レベルが上がるとザコ戦は時間の無駄になるので、この仕様は助かります。こちらのレベルがある程度高いと、敵シンボルの方から逃げてくれるようになるため、さらに楽になります。ただし一つ問題があって、こちらが敵に近づく→敵がこちらに気づく→敵がこちらの方を向く→向いている方向に前進しながら方向転換してこちらから遠ざかっていく、という挙動を取るため、逃げ出し始めは必ずこっちに突っ込んでくることになるんですよね…。それで何度戦闘に巻き込まれたことか。
- レベル上げだけなら、各章にいるボーナスキャラとだけ戦っていても問題ないです。
- 戦闘画面はマス目上のフィールドになっていて、行動順が回ってきた順番に、「移動」「攻撃」などのコマンドを選択して戦います。選んだコマンドによって次の行動順が回ってくるまでの時間も変わる、変則的なコマンド制+ターン制です。
- 攻撃には、威力が低く射程も狭いが連発しやすい「通常攻撃」、威力が高く射程もほぼ無制限だが発動まで時間がかかり、回復しにくいEPを消費する「アーツ」(テイルズでいうと術)、威力が高く即時発動するがCPを消費する「クラフト」、CPを全消費するが極めて威力が高く、ターンに関係なく割り込んで使用できる「Sクラフト」を使い分けて戦います。特にアーツは発動までに時間がかかり、その間に敵が動いてしまったり、あるいは詠唱をキャンセルする技を使われたりといいアクセントになっています。クラフトはキャラクター依存ですが、アーツはかなり自由に覚えさせることができるので、育成の自由度はまあまあ。この辺りは前作とほぼ同じですね。
- 戦闘の早送りが出来るようになったのは助かりました。ボス戦でやるとうっかりATボーナスを取り逃してひどい目に遭ったりしますが…
- 前作の戦闘もなかなかでしたけど、今作の方が補助の比重が重く、戦略性があっておもしろかったです。シリーズもので前作の不満点を次回に生かせているのは名作の証拠。
総評
- 続編ものというのは決して珍しくないですが、ここまで世界をきっちりとつなげてある作品は珍しいですね。特にレベルや技を引き継いでいるというのは面白い。街やフィールドは前作のほぼ使い回しなのですが、ストーリーががっちり繋がっているため、前作と世界が共通なのは当たり前という認識が強くすり込まれるため、手抜きとは感じませんでした。モブもみんなキャラが立っているので、少し会話するだけで、あー前作も確かこういうこと言ってるキャラだったわ、と思い出せるのはいいですね。世界に入り込みやすくなります。
- 仲間との信頼関係も既に存在しているわけですが、そんな中で新規キャラのケビンや、道を違えたヨシュアなどのキャラがいいアクセントになっていました。エステルとヨシュアの恋物語もしっかりと進展しましたし、クローゼの成長や、アガットの過去、オリビエの正体、ジンの昔話など、それぞれのキャラごとに見せ場がきちんと用意されていたのも良かったです。最後親父がまとめて持って行ったのもファルコムらしいw
- トロフィーは相変わらずかなり大変でしたね。ここだけはもう少し自重して欲しいです。特に宝箱コンプをやらせるなら、せめて開けた宝箱の数だけでも記録するようにして欲しいんですよね…そのほか、隠しイベント、隠し宝箱、隠しモンスターなどの要素が多すぎて、自力でコンプするのは至難だと思います。なのに公式攻略本がないとか何考えてんの!
- それはさておき、人気タイトルと言うだけあってさすがの出来でした。あまりプレイ人数が多くなくて、PSNProfileでチェックしてもプレイヤーは400人以下なのですが(僕がプレイしたゲームで1000人を割っているのはこれだけ)、本当名作なので、RPG好きの方はぜひ!
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