2023-07-02
昨日お伝えしたとおり、世界樹の迷宮Iのパーティを紹介します。情報は裏ボスをクリアして図鑑をコンプリートした状態のものです。
パーティ編制
裏ボスまで見据えるとパラディンとメディックは必須だと思うので、あとは縛り要員のダークハンター、バフ・属性攻撃補助要員のバード、物理火力のレンジャーにしてます。
あと紹介はしていませんが、採取用のパーティ(レンジャー*5)と、クエスト達成パーティ(メインキャラでは達成できないクエストをクリアするための要員。ソードマン、アルケミスト、ブシドー、カースメーカー)のパーティが控えにいます。
ステ振り・育成方針
世界樹の迷宮X同様、キャラ名はまどマギから拝借しています。5人パーティなので使いやすいですよね。
ちなみに引退・休養はしなくても大丈夫です。
盾役


職業 |
パラディン |
スキル取得順 |
- HPブースト1
- TPブースト1
- 盾マスタリー1
- フロントガード3
- バックガード3
- 防御陣形5
- 盾マスタリー5
- TPブースト3
- ファイアガード5
- フリーズガード5
- ショックガード5
- 盾マスタリー10
- DEFブースト3
- 渾身ディフェンス5
- シールドスマイト5
- 防御陣形10
- DEFブースト5
- 決死の覚悟1
- シールドスマイト10
- 警戒歩行4
- TPブースト5
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運用 |
盾役。ザコ戦では素殴り、ボス戦では防御陣形からフロントガード。うちのパーティではダークハンターが一番死ぬので、フロントガードだけでバックガードを使う機会はほぼありませんでした。三色ガードはオリジナル版では不具合があったので5止め推奨でしたが、今作では修正されて10まで上げても問題ありません。まあ5あれば十分ですが。警戒歩行はもうちょっと取得時期を早めても良かったかな。
このキャラに限りませんが、HP/TPブーストは1だけで10%アップと破格の性能なので、取得を推奨です。
盾を持っているのでほむら。
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縛り役


職業 |
ダークハンター |
スキル取得順 |
- HPブースト1
- TPブースト1
- 鞭マスタリー2
- ヘッドボンデージ1
- 鞭マスタリー4
- アームボンデージ1
- レッグボンデージ1
- ヘッドボンデージ5
- アームボンデージ5
- レッグボンデージ5
- 鞭マスタリー10
- ジエンド5
- ATKブースト3
- ブーストアップ1
- ジエンド10
- ヘッドボンデージ10
- アームボンデージ10
- レッグボンデージ10
- ブーストアップ10
- ATKブースト10
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運用 |
いわゆる鞭ダクハンで縛り役。Iは後の作品に比べて縛りの性能がいいので、カスメがいなくても十分活躍できます。エクスタシー型もロマンがありますが、安定のためジエンド型にしています。パラディンのシールドスマイトとレンジャーのエイミングフットがあるのでエクスタシー型でもやっていけるとは思いますが。ブーストアップはオリジナル版では9止め推奨でしたが、これも修正されて今作は10にするのをおすすめ。ただブーストしても目に見えて縛り成功率があったことは無かった気がします。
多節棍を持っているので杏子。名前にはツッコまないようにw
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回復役


職業 |
メディック |
スキル取得順 |
- 回復マスタリー1
- キュア1
- HPブースト1
- TPブースト1
- キュア2
- 回復マスタリー3
- キュア3
- エリアキュア3
- 医術防御1
- TPブースト3
- 博識5
- 医術防御5
- 回復マスタリー10
- キャンプ処置3
- キュアⅢ3
- リザレクション1
- リフレッシュ1
- キュアⅡ3
- エリアキュアⅡ1
- リフレッシュ8
- 医術防御10
- エリアキュアⅡ10
- 博識10
- HPブースト5
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運用 |
ここから後衛。あまりの強さでⅡではナーフされてしまったメディックさんです。オリジナル版ではキャンプ処置は完全に地雷スキルでしたが、今作は非常に性能が上がっている(TP3で全快できる)のでおすすめです。代わりに戦後回復は不要になりました。
博識5の取得時期を後ろに下げて、キャンプ処置、リザレクション、リフレッシュの優先度を上げた方が良かったかな。金稼ぎは採取パーティですればいいですからね。
回復役なのでさやか。
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バフ役


職業 |
バード |
スキル取得順 |
- HPブースト1
- TPブースト1
- 歌マスタリー1
- 猛き戦いの舞曲3
- 歌マスタリー5
- 火劇の序曲1
- 氷劇の序曲1
- 雷劇の序曲1
- 猛き戦いの舞曲10
- 歌マスタリー7
- TPブースト5
- 安らぎの子守唄5
- 沈静なる奇想曲1
- 安らぎの子守唄10
- 沈静なる奇想曲3
- HPブースト5
- 癒しの子守唄5
- 蛮族の行進曲5
- 歌マスタリー10
- 蛮族の行進曲10
- 癒しの子守唄10
- HPブースト10
- 沈静なる奇想曲4
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運用 |
バフ役。「猛き戦いの舞曲」「安らぎの子守唄」はボス戦での鉄板バフです。このおかげでアタッカーが二人でも火力不足を感じることはありませんでした。序曲はないと物理耐性のある敵を突破できなくなるので1だけでもとっておくのを推奨します。
ぶっちゃけ「蛮族の行進曲」「癒しの子守唄」は一度も使わなかったので(バフ枠は3つしかないので、防御陣形or医術防御も入れるとほかのバフは付けられない)、その分のSPをホーリーギフト10に回せばよかった。残りは沈静なる奇想曲を9にでも。
キャラグラからまどか。
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物理攻撃役


職業 |
レンジャー |
スキル取得順 |
- HPブースト1
- TPブースト1
- 弓マスタリー1
- AGIブースト3
- 弓マスタリー5
- ダブルショット1
- トリックステップ3
- ファストステップ3
- アザーズステップ5
- ダブルショット10
- 先制ブースト5
- 先制ブロック1
- エイミングフット1
- 弓マスタリー10
- サジタリウスの矢10
- 先制ブースト10
- トリックステップ10
- エイミングフット5
- TPブースト4
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運用 |
ダブルショットとサジタリウスの矢で異常な火力が出せる優秀なアタッカー。トリックステップも取り巻きが大量にいるボス戦などで役に立ちます。アザーズステップが必要になるのはクリア後だけなので、先制ブロックや先制ブーストをさらに優先すればいいと思います。
エイミングフットはダクハンをエクスタシー型にするならもっと振るべきだし、しないなら必要ないので中途半端でした。完全にオミットして、先制ブロックに振れば良かったかな。
飛び道具持ちなのでマミさん。
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基本運用
ザコ戦では、「フロントガード」「アーム/ヘッドボンデージ」「攻撃/防御/エリアキュア」「猛き戦いの舞曲」「攻撃/ダブルショット」が安定。
ボス戦では「防御陣形」「猛き戦いの舞曲」「癒しの子守唄」でバフ枠を埋めるのを推奨。防御陣形ではしのげない場合は医術防御に入れ替え。また物理耐性が高い相手なら癒しの子守唄を序曲に変更するのがいいかな。
途中で育成し直さなくても、EXPERTで図鑑完成まで到達できるので普通におすすめできるパーティでした。
2023-04-10
未来に遺すべきドット絵SRPGの傑作。
幻想少女大戦 -DREAM OF THE STRAY DREAMER –

タイトル画面はこんな感じ
ストーリー
- 東の国の辺境に位置する、妖怪と人間の暮らす小さな隠れ里―幻想郷。そこは人間と妖怪達が時に敵対し、時に協力しながら暮らす世界だった。ある日、幻想郷全体が紅い霧で覆われるという”異変”が発生する。幻想郷の秩序を守る巫女・博麗霊夢と、彼女にライバル心を持つ魔法使い・霧雨魔理沙はそれぞれ異変の原因を調査するために旅立つのだった―
- ということで、東方ProjectをモチーフにしたSRPGです。以前yukkun20は「東方の迷宮」という、同じモチーフのDRPGをプレイしたことがありますが、あちらはキャラクターと世界観を借りたオリジナルストーリーでした。こちらは基本的に原作のストーリーをモデルにしているそうです(yukkun20は原作未プレイなので表現が曖昧なのはお許しを)。yukkun20は東方の迷宮で東方Projectに興味を持ったのですが、原作はSTGなので(yukkun20はSTGが苦手です)、原作ストーリーを原作をプレイする以外の方法で知りたいと思っていました。そんなわけでドット絵とSRPGというyukkun20の好物と合体したこの作品をプレイすることになったわけです。

会話パートはこんな感じですが、フェイスウィンドウのキャラグラフィックもかなりの数が用意されていて、表情豊かに楽しめます
- ストーリーは、幻想郷に起こる異変の黒幕を探し、解決していくというものです。元々4部作として作られていたので全体は4つのパートに分かれていて、各パートでそれぞれ1つか2つの異変を解決するという構成です(異変とは関係ない話も多少あります)。
- じゃあどうやって黒幕を倒すのかというともちろん戦闘なのですが、幻想郷では戦いは「スペルカードルール」に則って行われます。これは(作中の説明によると)事前に自分の得意技と名前を考えておき、互いに技を見せ合い美しさを競い、体力が尽きるかすべての技を攻略されると負けとなるというものです。要するに常にルールに則った対等な戦いが展開されます。これは人間と妖怪のバランスを保つため、深刻な命のやりとりを行わずに、人妖間の一定の対立関係を維持するために考案されたそうです(妖怪は人間から恐れられているのが存在理由なので、完全に人間と仲良くするわけにはいかない)。
- ストーリーでは多数の人妖と対立しますが、戦いが終われば遺恨もなく、しれっと仲間に入り、以後みんな強力な仲間として協力してくれるます。ボスであっても例外ではありません。それぞれのキャラクターは人間関係や自分の実力、秘めた過去などいろいろな葛藤を抱えながら生きているのですが、それで重苦しい空気になることもなく、前向きに乗り越えていく明るいストーリーは非常にyukkun20好みでした。原作の魅力もさることながら、話がうまく再構成されていて、多数のキャラクターが登場するのに埋もれてしまうキャラがいないようにストーリーが回っていたのは素晴らしいと思います。
- メインストーリーは、霊夢視点のものと、魔理沙視点のもの2本が用意されています。基本的なストーリーは同じですが、途中で分岐が何回かあり、知らないうちに仲間が増えていたり、あるいは相手と戦う展開になったりといい具合でした。こういうのはあまりにストーリーが違いすぎると2周前提になるからゲームが重くなりますし、かといってあまり違いが無いとなんのために分けてるの?となるのですが、そのあたりのバランスも良かったです。

魔理沙編は自分なりの魔法を見つけるという、少年マンガっぽい熱い展開を楽しめます。
- また、周回プレイでは1周目のラスボスも仲間になります。単なる周回プレイではなく、「ラスボスの能力で1周目の冒険を追体験する」という立て付けを採っていて、マップごとにラスボスがコメントをしてくれたり、活躍したキャラを褒めてくれたり、各章の敵キャラとの特殊会話が用意されていたりとして周回プレイも飽きずに楽しめます。
システム
- インターミッションパート、ストーリーパート、シミュレーションパートを繰り返して進めていくオーソドックスなSRPGです。
- インターミッションパートでは、キャラクターの強化や装備、編成などをします。このゲームでは各キャラに強さに応じたコストが設定されていて(強いキャラほどコストが高い)、マップごとに設定されたコストに収まるように出撃ユニットを編成する必要があります。また中盤からは、キャラがぐっと増えると共に、2人一組のペアを組んで出撃することも出来るようになります。前衛の方が強いキャラ、後衛の方が輝けるキャラ、特定の組み合わせでユニットとしての強さがぐっと上がるキャラなどいろいろあって、それを悩んでいるだけで楽しいです。

戦闘中に取得したPPというポイントを使ってスキルを取得・強化します
- キャラクターは全部で80人以上登場し、そのほとんどを自ユニットとして使うことが出来ます。キャラクターは原作の設定に合わせたスペル(技)やスキルを修得できるようになっていて、ユニットごとの差別化がきちんと出来ていました。これだけキャラがいると好きなキャラの一人や二人できるはずです。
- もちろん差別化されている=キャラごとに強弱があると言うことです。好きなキャラが弱いと悲しくなりますよね。でも大丈夫です。マップクリア時に手に入るEx-Pを消費することで、ユニットを大きく強化することが出来ます。ステータスも無強化時のほぼ倍になり、さらに一定レベルまで強化することで強力なボーナス(行動回数+1、獲得経験値50%増しなど)を得ることも出来ます。これを使うことで、どんなキャラでも最前線で無双させられるようになっています。

yukkun20の1人目の嫁ユニット・水橋パルスィ。素でも強いのですが強化後の強さは圧倒的でした。
- でも、好きなキャラがストーリーの終盤加入とかだと活躍する暇もなくて悲しいですよね。でも大丈夫です。なんと周回プレイでは、1周目で加入したキャラから6キャラを選び、次周に引き継ぐことが出来ます!これで2周目は最初っから好きなキャラを活躍させられるわけです。1周目で強化に使ったポイントはすべて帰ってくるので、1周目で強化したキャラをもう一度強化するもよし、全然違うキャラを今度は無双させるもよし、とにかくキャラに愛を注げる仕様になっていますね。

yukkun20の引き継ぎキャラ6人。1周目であまり使わなかったキャラ多めです
- とはいえ、低~中難度ならそのキャラを適当に動かしているだけで勝てますが、高難易度になるとそうもいかず、初心者から上級者までしっかり楽しめるゲームになっていました。2周すると大体160マップくらいあるのですが、そのうちいくつかは非常に難易度が高く、yukkun20もいくつか難易度を下げないとクリアできませんでした…でも一応ノーデスプレイを貫けたのでよかったです。
- また、用語集やキャラ説明、音楽館などがあるのも嬉しい。特に用語集は東方を知らない人でも世界観がきちんと分かるようになっていますし、キャラ説明は原作での立ち位置から作者の方の独自考察まで内容が充実していてすごく助かりました。

ただ音楽館が1つだけ埋まらないんだよな…
- またこのゲームは普通にプレイしているとセーブ&ロードの回数が非常に多くなると思いますが、自軍のターン内であればいつでも中断セーブが出来ますし(1つしか作れないが、ロードしても消えない)、各ターンの最初にはオートセーブがされています。またショートカットボタンでタイトル画面に戻ったり、中断セーブをロードしたりできるようになっているのもよい配慮だと思いました。
キャラクター
- 前述の通り80人以上のキャラが登場します。そのうち霊夢と魔理沙が主人公というポジションですが、どちらかというと巻き込まれ型で、先頭に立ってぐいぐい引っ張っていく感じではありません。ほかのキャラと同じように悩みや葛藤を抱えていて、仲間達と協力しながら異変に立ち向かっていくという魅力的な描かれ方がしていました。

全員そろうとこんな感じ。ちなみに一人を除いて全員女の子です。
- 周りを固めるキャラもバリエーションに富んでいて、これだけ人数がいながらキャラクターの掛け合いが特定のキャラだけに偏るということもなく、会話劇を見ているだけでも楽しかったです。マップ上で意外なキャラ同士の会話があったり、2周目だと本来そのタイミングで会うはずがないキャラ同士が顔を合わせることもあるんですが、その時にも専用会話が用意されているなど、テキスト量も半端なかったです。
- 特に妹が傷つくことに怯えながらも妹が傷つく方法を採るしかないスカーレット姉妹や古明地姉妹のやりとりや、バカルテットと大妖精の友情や、リリーホワイトとレイセンの再会のシーンや、幽香にあしらわれながらも健気に尽くすエリーとくるみなど、笑いあり、涙あり、ジーンとするシーンありで、本当にキャラクターが立っていました。東方が一大コンテンツになってのも分かるんだよなぁ。

嫉妬こそパワー!w
戦闘
- 戦闘は、スクエア制シミュレーションになっています。高低差、キャラの向き、ZOCなどの要素はありませんが、地形の影響はあります。またいわゆるターン制で、味方のユニットが全員行動し、その後敵のユニットが全員動くという昔ながらのシステムが採用されています。
- このゲームの面白いところは、原作が弾幕系のSTGなのが、戦闘にも反映されているところです。敵キャラ(ボスと大半の雑魚)は弾幕という領域を周囲に展開させ、その中に味方のユニットが入ると移動力や回避や防御力が低下します(おそらく弾幕が密で動きにくいというのを表現しているのだと思います)。味方キャラは「低速モード」に切り替えることで、移動力が下がりますが、弾幕の影響を無効化できます。しかし低速モード中は敵の攻撃を回避しても敵の命中率に応じたダメージを受けますし(高速モードなら回避すればノーダメージ)、各キャラは行動前しかモードが切り替えられないので、よく考えてどちらで突っ込むかを考える必要があります。
- さらにボス級のキャラは、「スペルカード」という特殊な弾幕を展開してきます。ほとんどのスペルカードにはターン制限がある代わりに、極めて強力な効果のものも多く(移動不能とか回避不能とかパラメーターがどんどん上昇するとか)低速モードでも無効化できません。ほとんどのボスはスペルカードを複数枚持っており、スペルカードを発動した状態でHPを0にすると、全回復して次のスペルカードを展開してくるので油断なりません。これがあるので高難易度では単純な力押しでの攻略が難しく、じっくり防御を固めて削っていくか、スキルや精神コマンドを利用して火力を集中して一気に攻略するか、様々な戦術を考えて戦うことになります。

スペルカードは形状もキャラによって異なり、そのキャラならではの演出になっています。
- また各キャラにはそのキャラだけの「固有スキル」や、敵撃破時に取得できるPPを使って取得できる「汎用スキル」などを装備させて強化することも出来ますし、また戦闘時には「精神コマンド」を使って、回避力を上げたり命中率を上げたりダメージを加算したりと戦闘を有利に運ぶことが出来ます。しかし敵もスキルやコマンドは使ってくるので攻撃するときはスキルの優先順位も考える必要があります(例えば、攻撃が必ず当たる「必中」より、攻撃を必ず回避する「閃き」の方が優先度が高い)。
- また各キャラはいくつか火力や射程の異なる攻撃方法を持っているのですが、攻撃の際は弾数かMPのどちらかを消費します。弾が尽きれば弾数消費技は仕えませんし、MPがなくなればMP消費技は使えません。弾数やMPを回復する方法はあまり多くないので、そのリソース管理も必要です。
- このようにいろいろ考えることがあるのですが、うまく合わせて超火力が出た時の快感はかなりのものです。どういうユニットをどう育ててどのように運用すればいいのかは、以下のサイトが参考になると思いますよ。
- また戦闘時にはドット絵やカットインイラストによる演出が流がれます。数百の技すべてについて演出とセリフ(パターンが多い)がきちんと設定されているとかすごすぎる。もちろん演出をOFFにしてサクサク進めることもできます。

ドット絵のキャラの動きとカットインイラストのポーズがシンクロしているゲームは名作。
総評
- 元々は同人ゲームだったとは思えないほど完成度が高いSRPGで、2周で180時間以上プレイしましたが全然飽きが来ませんでした。ほとんど使わなかったキャラもいたりして、まだまだ楽しめるゲームだと思います。トライアングルストラテジーも5周で120時間プレイしましたがまだまだ楽しめそうでしたし、やはりいいSRPGは本当に奥が深いですね。
- お気に入りキャラだったパルスィさんを無双させてあげられたのは本当に嬉しかったです。東方の迷宮でも彼女に愛を注ぎましたが、それでも二番手という感じは否めませんでしたからね。今作では文字通り最強の嫁として活躍してくれました。

2周終了時点での撃墜数ベスト3。2位にダブルスコアw
- ということで、たくさんのユニットから好きなユニットでチームを組むタイプのSRPGが好きな人、東方について知っていても知らなくてもこのゲームはプレイすべきですよ!
2022-09-27
SRPGと思ってプレイすると大分違う感じ。
The Diofield Chronicle 体験版
スクエニが突如発表した、完全新作SRPGです。
いわゆるハイファンタジー+中世の世界設定をベースにしています。ディオフィールドと呼ばれる島を巡って争う3つの国を描いた戦記物ですね。主人公達は、ディオフィールドに元々ある王国に最近発足した、「ブルーフォックス」というメンバーで、物語はその傭兵団の活躍を描いています。体験版では第1章(傭兵団の発足~主人公達がリーダーになるまで)までプレイすることが可能で、セーブデータを製品版に引き継ぐことも出来ます。

世界設定は非常にyukkun20好みです。作中で設定資料を見ることが出来るのですが、非常に緻密な世界設定がなされているらしく、これからこの世界がどうなっていくのかすごく気になる作りになっていました。

SRPGらしく、ゲームはイベントパートと、シミュレーションパートを交互に進めていきます。
イベントは、キャラクターのリアルな3Dモデルを使ったムービーがあったり…

ジオラマティックなフィールドを使った人形劇だったり…

一枚絵+ナレーションでさらっと流されたりもします。

ただ、せっかく重厚な物語を紡いでいるのに、大事なところがほとんどナレーションで流されてしまうのは非常にもったいなかったです。一枚絵はかっこいいしそれ自体は悪くないのですが、これならムービーを挟まなくても、バストアップイラストなどを使った紙芝居形式にして、その代わり会話撃の比重を増やしてくれても良かったのではないかと思います。本作はキャラデザが特徴的で、3Dモデルとの親和性も良くないですし、3Dモデル自体も微妙に不気味の谷を埋められていないような気がしたので、そこが残念でしたね。
ただジオラマティックな表現はすごくよく出来ていて、それだけでも一見の価値はあると思います。

作戦説明とかもわかりやすいですしね。

戦闘は、最大4体のユニットを操って戦うRTSになっています。キャラクターの動きは比較的遅めで、ユニット数も少なく、コマンド入力時には時間が止まるため、さほどせわしない感じはありません。ただ基本的に出撃しているキャラにしか経験値が入らない仕様なので、進めていくうちに使うキャラクターは固定されてしまいそうですね。使用できるユニットも4体、クラスも4種類なので、基本的に各クラス1ユニットずつ入れることになり、編成の幅もさほど広くはないのかもしれません。このあたりは本編をプレイすると違うのかもしれませんが。

キャラクターとしてはやはり傭兵団の花・ワルターキンさんを推したい…ところなのですが、このキャラクター、名門貴族の令嬢なのに、割と戦闘狂だし、家族も全員行方不明になっているのにそのことを気にするそぶりすらないので、どういうキャラなのか未だにつかめていません。
良かったところ
- ジオラマティックなグラフィックの完成度
- 世界設定の緻密さ
- 設定資料の充実
- 戦闘バランスがちょうど良い
- ユニットの操作が直感的でわかりやすい
悪かったところ
- ストーリー展開があっさり風味
- 3Dモデルの出来がいまいち
- 拠点の存在意義が薄い(このレベルなら3Dで拠点を作らなくても、テキストのみの階層メニューで足りると思う)
3Dムービーや拠点に割いているコストを、シナリオ面に当ててくれていれば文句なく買いだったと思います。現状でも購入ラインには乗っていますけど、この秋冬はほかにプレイすべきゲームが多いので、購入するとしても時期を見計らってということになりそうです。
2022-09-10
時代は感じますが、名作と言われるのも納得の作品でした。
ライブアライブ
プラットフォーム |
Nintendo Switch™ |
 |
ジャンル |
RPG |
価格 |
パッケージ版 / ダウンロード版:7,480円(税込)
コレクターズエディション:22,000円(税込) |
公式 |
ライブアライブ | SQUARE ENIX |
プレイ時間 |
1周目:27時間(本編クリアまで) |

タイトル画面はこんな感じ
ストーリー
- 8つのストーリーのオムニバス形式になっていて、好きな順番で話を進めることが出来ます(中世編のみ、他の7つのクリアが必要)。

幕末編はシナリオの幅も広くグラも美しいのでかなりお勧め
-
- ルクレチア王国で、姫をさらった魔王討伐のために冒険する勇者オルステッドを描いた「中世編」
- 幕末日本で、国を再び混迷に陥れようとする領主の成敗に向かう忍者おぼろ丸を描いた「幕末編」
- 原始世界で、他部族との抗争に巻き込まれる少年ポゴを描いた「原始編」
- 中国大志山で、自らの拳法を3人の弟子に伝えるべく稽古を付ける心山拳老師を描いた「継承編」
- アメリカ開拓時代で、街を脅かす無法者の退治を依頼された賞金首サンダウン・キッドを描いた「西部編」
- 少し未来の世界で、日本征服を企む巨悪と戦う超能力少年アキラを描いた「近未来編」
- 現代世界で、世界最強を目指し武者修行に明け暮れる格闘家高原日勝を描いた「現代編」
- はるか未来の宇宙船内で、乗組員達が次々に死んでいく謎の事件に巻き込まれたロボットキューブを描いた「SF編」
- 8つのストーリーは独立しているのですが、最後には主人公たちが集合する物語も楽しむことが出来ます。時代なのでストーリー自体はかなり短めなのですが、熱い展開あり、ほろりとする場面あり、ホラーあり、トラウマ展開あり、ロマンスあり、と起伏に富んだ物語を楽しむことが出来ました。
システム
- 8つのストーリーは、それぞれ戦闘システムこそ共通しているものの、それぞれかなり毛色の違うゲームになっています。そのためかなりお得感があります。

完全に格闘ゲームテイストな「現代編」
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- 中世編…オーソドックスなファンタジーRPG
- 幕末編…城への潜入ミッション。敵が100人登場し、全員斬るも、全員斬らないも自由自在
- 原始編…言葉が存在しない世界なので、台詞がない
- 継承編…3人の弟子をどう育てたかによって、シナリオが変化し、途中で主人公も交代する
- 西部編…敵を迎え撃つためにトラップを仕掛けるアドベンチャーパートがメインで、戦闘は最後の1回のみ
- 近未来編…巨大ロボット同士の熱いバトル
- 現代編…格闘ゲームよろしく、シナリオはほとんどなく、戦闘のみで構成
- SF編…クローズドサークルもの+ホラー展開で、戦闘のないADV
- それ以外にも、幕末編では任務を放棄して抜け忍となる隠しルートがあったり、SF編では作中でプレイできるパズル要素の強いミニゲームがあったり、近未来編ではロボット者っぽいオープニングムービーが付いていたりと、趣向を凝らした演出を楽しむことが出来ました。

リメイク版では影山ヒロノブ氏が近未来編のOPを歌ってくれてます。熱すぎるぜ!
キャラクター
- オリジナル版では、当時小学館の漫画家達が各時代の主人公たちをデザインしていて話題を呼びました。今回キャラデザは一人のデザイナーによってリファインされましたけど、ゲームは基本HD-2D、要するにドット絵なので小さいことです。
- 主人公(厳密に言うと違いますが)の中では紅一点のレイ・クウゴを推したいですね。彼女は心山拳老師の弟子で、以前は盗賊のようなことをしていた不良少女なのですが、兄弟弟子や師との関わりで変わっていき、立派な後継者になって行く姿は胸熱でした。声もいいよね。上田麗奈さんにはこういうキャラのイメージはなかったのですが、すごくいいキャラになっていたと思います。

彼女の勝利時台詞「ハイー!」がめっちゃ耳に残る
- 個人的な欲を言えば、各キャラのイメージがどうしても弱いので、スチル絵の一枚でもあればうれしかったかなと思います。
戦闘
- 戦闘は、7×7のマスにキャラクターが配置され、位置取りや技の範囲を考えながら進めていくアクティブターンバトルになっています。

時には何マスにもまたがる巨大な敵も
- コンパクトにまとまったシステムですが、属性耐性や弱点、状態異常、フィールドのバフデバフ効果などが豊富で、向きの要素もあり、結構奥深くなっていたと思います。
- 敵とのレベル差により獲得経験値が増減するため、常に敵とちょうどいい難易度の戦闘が楽しめてよかったです。エンカウント率は多少高め(ただしランダムエンカウントなのは中世編、原始編と○○のみ)ですが、逃走は確実に成功するのであまり問題はありませんでした。
- ただ行動順がどうやって決まっているのかはいまいちわかりにくく、どう考えてもこちらが先手を取れそうなのに敵に先手を取られたりすることもありました。
総評
- 二次創作なのでストーリーは大体知った上でプレイしたのですが、それでも楽しむことが出来ました。
- 時代相応なので最近のゲームのようにサブイベントなどでキャラクターの掘り下げがされたりすることはありませんが、HD-2Dによるリファインは美しくなされていて、決して古くさい印象は全く受けませんでした。ただ時代相応に不親切なので、隅から隅まで楽しむには攻略情報は必須かも。

そりゃ分かってるんですがね…
- 特に近未来編は熱い展開満載でしたね。あれキャラデザの人(島本和彦先生)のせいだよなw

ゲーム史に残る名台詞
- yukkun20は各編の隠しボスも全部倒してすべてのエンディングを見ましたが、それでも30時間はかからなかったので、サクッとプレイするにはいいと思います。ただこのボリュームでフルプライスはちょっと高い感じがするかな。実際プレイすればそれだけの価値はあると思いますけど、もう少し安ければもっと広まるような気がする。
2022-04-13
DQがみんなに人気がある理由、yukkun20にもけっこう理解できました。

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S

スプラッシュ画面はこんな感じ
ストーリー
- 穏やかなイシの村で暮らす主人公は、16歳の誕生日に、自分がかつて世界を闇から救った勇者の生まれ変わりであると告げられ、その使命を負って旅に出る。祖父の遺言に従い、デルカダール王国を訪ねた主人公だったが、デルカダール国王は彼を「悪魔の子」と呼び地下牢へ投獄してしまう。地下牢で出会った盗賊・カミュと共に脱獄した主人公は、デルカダール軍に追われながら、自らの使命を探す冒険に出るのだった―
- yukkun20はDQ1とDQ5をプレイしたことがあるのですが、どちらもすごく肌に合わなくて、それ以来DQをプレイすることはありませんでした。DQ11も発表当時に体験版をプレイしたのですが、これまたあまり合わなかったので、これまでDQ11も避けて生きてきました。でも久々にオーソドックスなRPGがプレイしたくなり、各地で絶賛されているこのゲームをようやくプレイしてみようという気になったわけです。
- 今作のストーリーについては、本当に面白かったです。よく考えてみると、第1部はオーブを探しているだけだし、第2部は魔王を倒す方法を探しているだけだし、第3部は…を倒す方法を探しているだけなので、お使いイベントばっかりといえなくはないんですけど、行く先々で起こるイベントが本当に豊富で、すごく牽引力がありました。ギャグテイストのNPCの成長物語あり、巨大な陰謀の陰を感じる不気味な事件あり、魔物による悲劇を濃厚に描く悲しいストーリーあり、そして仲間たちとの絆を強めるイベントてんこ盛りと、本当に飽きませんでした。

イベント演出も美しく感動的です。ところで時々挿入される、若干リアル寄りのムービーは何なの!?
- もちろん文句の付け所がないというわけではなく、所々ご都合主義的な展開もありましたし、どう考えてもタイムパラドックスが起きる展開もあるのですが、それでもストーリーに対する評価を損なうほどではありませんでした。初めは悪魔の子と言われて訳も分からず逃げるしかなかった主人公が、世界各地を巡るうちに、勇者のことを信じる仲間たちと出会い、困っている人を助けるうちに徐々に味方をしてくれる人もでて来たりして、生まれ変わりの勇者なのではなく、世界を救う勇者として成長していく姿はまっすぐで王道のストーリーでした。やっぱ王道はいいな。

勇者とは「勇気ある者」だって、ダイ大でも言われてましたね
システム
- 世界各地を旅しながら、モンスターと戦ってレベルを上げ、ダンジョンを攻略し、町の人から情報を集め、フラグを順番に立てながら進めていく、昔ながらのRPGです。

フラグが立つまで(「はい」を選ぶまで)強制ループさせられるのはお約束
- DQはあまりキャラ育成の幅は広くない印象でしたが、今作のスキルパネルは、キャラクターごとの育成の方向性がある程度自由になっていて良かったと思います(欲を言えば、パネルリセットがもう少し早く、安く使えればなお良かったですが…)。
- またマップなどで手に入れた素材アイテムを使い、鍛冶で装備品を作り出す「ふしぎな鍛冶」は簡単なミニゲームになっていましたが、結構楽しんでプレイしていました。作れる装備品もかなり多岐に及び、強力な武具も作成出来るので、ボス戦前にはハンマー片手にひきこもるのがお約束でした。ただ調子に乗って作っていると割とすぐ素材切れになったりしたので、もう少し素材が集めやすければいいなと思いました。このゲームは(まあ大抵のゲームはそうなのですが)アイテム図鑑とモンスター図鑑とマップがうまくリンクされていないので、ほしいアイテムの入手方法を探すのも一苦労なんですよね。このあたりアトリエシリーズはよく考えられていると思います。
- サブクエストも小ぶりではありましたが話が面白いものも多かったですし、報酬も割と豪華で、がんばってクリアしていこうと思える内容になっていました。カジノやちいさなメダル集めなど、おなじみの寄り道要素もあって楽しませてもらいました。

もちろんぱふぱふもあるよ!
- 歴代シリーズの世界での冒険が楽しめる「冒険の書」は、過去作ほとんど未プレイの自分には刺さりませんでしたが、ファンサービスとしてはよかったのではないでしょうか。

DQ5のネタだけはどうにか。(このシーンのマルティナのセリフかわいいよね)
- UIも割とよかったです。DQ5が好きになれなかった理由の1つがUIの悪さ(何でもテキストベースで説明しようとする)というところだったのですが、今回はUIについてはあまり大きな不満はないです。
- そんなわけでシステムについても割と好感触なのですが、その一方で、すごく気になる所もありました。これはおそらく、いわゆるドラクエっぽさを残すためにあえてそのような仕様にしているのだと思うのですが、yukkun20のようにDQに何の思い入れもない人間からすると、面倒くさい以外の何物でもないのです。
- HPMP回復ポイントとセーブポイントが別
- HPMP回復ポイントでは毒や呪いを解除できない
- ルーラで行ける地点が少なすぎる
- ルーラで行ける地点が不便すぎる(特にクレイモラン、ダーハルーネ、ソルティコ、ムウレアは絶許)
- 馬を呼び出すのが面倒くさい(ショートカットキーがあってもいいのでは?)
- 船の移動速度が遅く、ルーラで飛べる地点がほとんどない
- ケトスの仕様が不自由すぎる

飛行船が手に入ったのに、世界を自由に回れなくて絶望した!
キャラクター
- ここまでストーリーが濃くなると、もうしゃべらない主人公で進めるのは無理がいないですかね…とずっと思いながらプレイしていました。特に第3部で主人公が○○に○○た関係で、主人公の記憶と周囲の人間の記憶に齟齬が生じているのですが、主人公がしゃべらないからなのか、その理由について周囲に一切説明しないんですよね。あそこは特に不自然さを感じました。ちゃんと理由を説明しておけば、勇者の剣を2度も奪われそうになる迂闊展開は避けられたはずなのですが…。
- 一方で仲間たちは最高でした。義に厚く、パーティの中では結構常識人でもある盗賊カミュ、おっとりした性格ながら、主人公を守るという使命のため時に覚悟を見せる僧侶セーニャ、パーティを盛り上げるムードメーカーでいつも明るく、それでいて騎士道精神も忘れないシルビア、普段はおちゃらけた老人でありながら、過酷な半生を歩んできたロウ、頼れるお姉さんとして主人公を引っ張ってくれたマルティナ、過去を悔やみ、全力で主人公たちの盾になろうとする忠義の男グレイグなど、魅力あふれるキャラクターばかりでした。これだけパーティメンバーがいると一人くらいはどうしようもないやつとか裏切り者とかいたりしますけど、そんなこともなく、最初から最後まで仲良しパーティだったのもよかったですね。

いやお前が言うんかい!
- そしてやっぱりベロニカですよね。おしゃまで、妹思いで、いつも強気で…そしてあのエピソード。そりゃ好きになるしかないわ。正直ベロニカがどうなるのかということはプレイ前から知っていたのですが、それでもいざその場面が来ると泣きそうになってしまいました。それもやはりそこまでのシーンを丁寧に描いてくれていたからだと思います。

ギャップ萌えなんだよな。

このゲームはCERO:Aだから…あとは分かるな。
- 小清水姉さんだから仕方ない。
- キャラクターに声がついたことについては、当初は賛否両論だったと記憶していますが、個人的には大正解だったと思います。どのCVもキャラクターにすごく合っていて言うことなしでした。悪役もちょい役なのにすごい豪華なメンツになってましたね。

戦闘力が53万くらいありそうな中ボス(CV:中尾隆聖)
戦闘
- 戦闘はシンボルエンカウントです。これもよかったです。DQで一番いやなのはランダムエンカウント率の高さだったので。
- 戦闘自体は味方と敵が入り乱れながらターン制で行動していく、極めてオーソドックスなコマンドバトルでした。正直DQ5でも戦闘の単調さが合わないと感じた所もありました。今回もシステム的にあまり新しい要素がある戦闘ではなくむしろ古くさい感じは受けましたが、しかし昔のように単にステータスで殴り合うだけの単調なバトルではなく、少なくとも初見のシンボルには積極的に戦いを仕掛けていくくらいには楽しむことができました。個人的な意見ですが、せっかく種族や属性面での弱点を突けるシステムなんですから、もう少し敵の弱点情報に簡単にアクセスできるようにしてくれたらよかったのにと思います(軌跡シリーズみたいに、戦闘中でもモンスター図鑑を開けるなど)。
- またキャラクターがキビキビ動いて戦闘するのも見ていて楽しかったです、術技の演出も冗長なものは少なく、戦闘のテンポがそがれていなくて良かったです。
- しかしそれはそれとして、オートカメラバトルとフリー移動バトルを切り替えられるのって何か意味あるのか…?(※フリー移動バトルは、戦闘中にキャラクターを戦闘フィールド内で自由に動かすことが可能だが、そのことが戦闘に影響を及ぼすことは一切ない)
- ボスも適度に強く、乗り越えることにカタルシスが得られるようになっていました。また隠しボスの強さは尋常ではなく、歯ごたえのある戦闘を楽しめました。あれ50手以内にクリアしようと思ったら種ドーピングとか必須なんですかね…レベル99で装備もほぼ最高のもので固めていても、176手だったんですが…
総評
- そんなわけで、約20年ぶりのドラクエですが、大変楽しませてもらいました。グラフィックも美しく、キャラも鳥山先生のデザインをうまく立体化できていましたし、モンスターの独特なデザインもちゃんと魅せる感じになっていて、やっぱり大衆に人気のあるゲームは人気があるだけの良さがあるのだなと感心しきりでした。記念すべきPS5で初めてプレイしたゲームになったわけですが、それにふさわしい大作でしたね。

おなじみスライムもかわいく描かれてます
- いくつか不満は述べましたけど、これはシリーズファンからすれば欠点ですらないのかもしれないなと思います。なので過去作を楽しんだ方は、yukkun20以上にこのゲームは楽しめるのではないでしょうか。
- 個人的にはDQ12が楽しみになりました。今度も購入を前向きに考えたいと思います。

今作に対するyukkun20の感想
主人公の師匠という序盤での退場が運命づけられているポジションなのにあの復活劇から…