2016-06-06

【アニメグッズ】ペーパークラフト:スタジオジブリシリーズ ハウルの城 レビュー

GWから作っていたペーパークラフトが完成しました。久々にクリエイティブな趣味を堪能したわ(アニメグッズの作成がクリエイティブかどうかはさておき)。

スタジオジブリシリーズ ハウルの城

レーベル:みにちゅあーとキット
価格:13608円

レビュー

繊細にレーザーカットされた硬質紙を貼り重ねて組立てるタイプのペーパークラフトです。
片手で持てる大きさですが、細部まで精緻に作られています。

パーツはレーザーカットされており、紙の厚みまで考慮して完璧に組み合わさるように設計されています。着色もあらかじめされているため、時間を掛ければだれでも完成させることができます。

このシリーズはジブリ関係のアイテムを大量に出しているのですが、これはその中でもかなり難易度の高い作品です。僕はどうしてもハウルの動く城が欲しかったのでいきなりこれに挑戦しましたが、慣れない方はもう少し簡単な作品から試してみてください。値段も結構しますしね。

作成の経過はこんな感じでした。大体20~25時間くらいかかったかな。

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パーツはほぼカットされていますが、カッターナイフで台紙から切り離すと綺麗に作れます。

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ボディー部分は紙を貼り重ねていくため、完成品はかなりの重量があります。

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砲台部分は別部品なんですが、こんな感じできっちり収まるので気持ちいいですね。

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外装と多少の付属品を貼り付けた状態。この辺りから細かい作業が増えます。

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足はかなり細いのですが、かなり丈夫でものすごい安定感があります。※可動しません
パーツを1個裏表逆に貼ってしまい結構ピンチでした。

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砲塔や家などの付属品を接着した状態。家とかも大体6~10パーツくらいを組み合わせて作っています。屋根瓦は剥がれやすいので注意。
1個パーツの上下間違っちゃってるんだよな。

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煙突などを取り付けほぼ完成。細い煙突の芯に紙を綺麗に巻き付けるのが一番難しかったです。

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土台に載せるとこんな感じ。これで完成です。ディスプレイ用のアクリルケースもネットで注文しました。

おまけ

初めて作る場合、こういうものがあると便利ですよ。

  • カッターナイフ(普通のものでOK)
  • カッター板(普通のものでOK)
  • ハサミ(普通のものでOK)
  • 接着剤(先が細いノズルになっているものを強く推奨)
  • ピンセット(ある程度きちんとしたものの方が安定感がある)
  • 爪楊枝(普通のものでOK)

2016-06-05

【ゲーム】いけにえと雪のセツナ レビュー

1周目クリアと同時にプラチナ獲得できると気持ちいいですね。というわけで通算30個目のプラチナトロフィーを獲得しました。プラチナトロフィーを取得するまでにかかった時間(現実時間)は絶対絶望少女に次いで短かったです。

※6/8追記:すみません。2番目に短かったのはシュタインズゲート・ゼロで,これは3番目でした。

いけにえと雪のセツナ

開発:Tokyo RPG Factory
プラットフォーム:PS4/PSV
価格:4800円(税別)

レビュー

ストーリー

雪に閉ざされた世界。その世界の端に存在する村には、一つの風習があった。それは、10年に一度、生け贄を捧げ、世界を魔物たちから守るといういけにえの儀式。

ところが、次の儀式の年を待たずして、魔物の凶暴化が始まってしまう。

村に暮らす少女・セツナ。彼女はいけにえとして、彼女の護衛役になった少女クオン、そして彼女の最後を見守ることを誓った暗殺者・エンドと共に、儀式が行われる最果ての地を目指して旅立つのだった―

90年代のRPGの(特にクロノ・トリガーの)オマージュとして作られたRPGです。ストーリーは短く、またあまり複雑なものではありません。寄り道要素も少ない一本道のゲームですが、サクッとプレイできる軽めのプレイ感覚は、忙しい現代人にこそプレイして欲しい仕上がりになっています。

ただ、あらすじからお分かりの通り、セツナは最終的に生け贄になる運命にあるため、話は常にシリアスです。エンディングも解釈が難しい作品で、人を選ぶ作品のような気がします。いつも言っていますが、僕はゲームに一番求めるものはエンターテイメント性なので、そういう意味では肌に合わない作品でした(※これは個人の感想なので、べつにだから駄作というつもりは毛頭無いです)。

また、マップはほとんどが雪景色であり、そこにピアノのみのBGMが流れるという、独特な雰囲気のゲームでもあります。

キャラクター

パーティキャラは7人です。

それぞれかなり重い過去や正体を抱えており、ゲームのシリアスさに拍車を掛けています。ヨミとキールがコメディリリーフ的なポジションなんですけど、とても笑えるような雰囲気ではないことが多かったです。またサブイベントをこなさないと、彼らが抱えているものの本当の意味は分かりませんので、ぜひサブイベント(最強法石イベント)はこなしてほしいですね。

主人公「エンド」はいわゆる無口キャラで、選択肢でのみ話すルドガー@TOX2の様なキャラです。選択肢によってもストーリーは一切変わらないのですが、かなり両極端な選択肢が準備されていること、また選択のチャンスがかなり多いことから、プレイしていくうちに自然と「自分(プレイヤー)のエンド像」が確立されるようになっていて、没入感があって良かったです。ネタバレになるのでぼかしますが、この没入感こそ制作者がエンドに期待した役割だと思いますので、そういう意味でよくできていたキャラだと思います。

ヒロインのセツナは博愛主義者ですが、それが鼻につくこともなく、また自らパーティの方針を決める力も持っていて、好感の持てるヒロインでした。

戦闘

7人のうち3人をパーティメンバーに選ぶことができます。選ばれなかったキャラにも経験値が半分入ります。レベルによる経験値補正があるため、基本的に適当に育成しても後で簡単に追いつけます。

戦闘はウェイトターン制のバトルが採用されています(FFでいえばATB)。行動順が回ってきた者から、通常攻撃や魔法(この世界ではいわゆる術も技も全て魔法扱い)、連携(複数のキャラの行動を消費して放つ大技)、アイテムなどの行動を取ります。行動順が回った状態でもすぐに行動せず待機することなどで「刹那ゲージ」がたまり、これを行動の際に消費することで、攻撃に様々な付加効果を付けることもできます。

シンボルエンカウントかつシームレスバトルを採用しており、戦闘は非常にスムーズに進みます。敵も味方も火力が高めですし、様々な属性を駆使して戦った方が戦闘報酬も多くなるので、基本的にはバックアタックをかけ(バックアタックに成功すると、刹那ゲージが貯まった状態で戦闘が始まる)、強力な技を刹那ゲージを消費しながら仕掛けて殲滅する、というのが基本です。
ですがシンボルとは言え敵を回避しにくいマップも多かったので、その辺りはどうにかして欲しかったですね。

ボスは一転長期戦になります。90年代らしく、時折かなり強力なボスが突っ込んであったりして気が抜けませんが,戦闘に緊張感があってよかったと思います。ただ隠しボスは理不尽に強く(初手で全滅に追い込むくらいの火力キャラとか)、アンリミテッド(一定確率で行動順がものすごい速さで回ってくるようになる装備品)でごりおしするくらいしかなかったのが残念でした。

とはいえ、バックアタック、刹那システム、短めの戦闘などの要素ががっちりかみ合っていて、コマンドバトル苦手な自分もかなり楽しめたように思います。せっかく位置取りの概念があるのだから、それもうまく絡めれば…いや煩雑になるか…

システム

オーソドックスなRPGで、あまり尖ったシステムはありません。

この世界には「法石」という装備品があり、それを装備することで、魔法を使えるようになります。そしてその魔法の発動時に刹那ゲージを消費すると、一定確率で法石が強化されます。強化はある程度コントロールできますがランダム要素もあるため、同じ名前の法石でも効果が異なる、ということもあります。しかし隠しボス等に挑まない限り、この辺は適当にやっても問題ないようになっています。この辺りのバランス調整は見事。

ただ、90年代のRPGを意識しているせいか、意図的に不自由にされているであろう部分がいくつかありましたね。鍵付の宝箱が全てのマップに用意されていて、終盤で鍵を入手したあとに再度ダンジョン巡りをさせられるとか、宿屋がないとか(宿屋がない理由は攻略本で説明されていましたが、それを踏まえても何とかして欲しかったです。普通に考えて主人公一行は歓待されてしかるべき存在なので、村長宅に泊まるとか、雰囲気を壊さない方法はあったでしょうに)、フィールドでの移動速度が遅いとかです。

もっとも、並行してプレイしていたSO5が、システム的には快適とほど遠い(この辺りはSO5のレビューで書く予定です)こともあり、プレイがイヤになるほどでもありませんでした。許容できるレベルです。

一番気になったのが、ワールドマップが存在しないことですね。終盤飛行船が手に入るのですが、どこに何があるのか手探りで見て回らなければいけませんでした。攻略本がある人は問題ありませんが、そうじゃなかったらかなり不愉快だと思います。世界の広さを演出するにも、世界の狭さを演出するにも、いずれも地図は必須だと思うのですがね…。あと関係ないんですが、「最果ての地」なのになんで世界の中心にあるんだよ!

総評

大傑作!と言えるほどではありませんが、よくできたRPGだと思います。おなじみIvanさんの強いプッシュでプレイさせて頂きましたが、決して後悔しない一品でしたね。この時代に新規タイトルでここまでの作品を送り出したTokyo RPG Factoryに、僕は敬意を表するッ!

さっくりとプレイできるRPGをお求めの方、ちょっと切ない物語に浸ってみたい方におすすめです。これから夏で暑くなるし、雪山や雪原や雪景色を眺めながら涼をとってみては。


2016-06-03

【コミック】ケロロ軍曹27 レビュー

ケロロ軍曹の最新巻買ってきました。前巻から1年以上か…。そして連載17周年おめでとうございます。

ケロロ軍曹 27

著者:吉崎観音
レーベル:角川コミックス・エース
価格:580円

あらすじ

一話完結のコミックにあらすじもなにもないのですが…

  • 別のモノを思い出すなと言われてももう忘れてるわ!「援軍要請!モコモコ大作戦!!…の巻」
  • ドラえもんだらけって今の子供にわかるのかな…「ランドセルはロマンだ…の巻」
  • 「蘇生マシーン」がいきなり出てくるところに作品の闇を感じる「宇宙サバイバル!…の巻」
  • 僕にも夏美のような姉ちゃんがいれば…「明日に向かって起きれ!…の巻」
  • 最近の遊具撤去の動きはどうかと思う!「ケロン公園に栄光あれ!…の巻」
  • ケロロの趣味が久々に役立つ「君もやってみよう!UFO再生テクニック!…の巻」
  • 最近桃華の出番少なすぎじゃね?「星のゴールドラッシュ大作戦!…の巻」
  • 確かに昔のオカシのオマケって、キャラものはあんまり無かった!「オカシのオマケ大作戦!…の巻」
  • 相変わらずピンチになるの早いなー「アリサとモミ…の巻」
  • 吉崎先生が六つ子をネタにするとこうなる「我輩、秋の大分身!…の巻」
  • マインクラフトをネタにするとこうなる「四角いところも四角くはけ!…の巻」
  • 睦美の謎が解けたようなよけいこんがらがったような…「前編・狙われた大隊長」「後編・狙われた大隊長」

の13本でした。

感想

今回はケロロや夏美・冬樹など、最初からいるキャラを中心とした話が多かったですね。ネタとしても侵略というよりは日常系の話題が多かったように思います。

表紙のイラストは顕著だと思うんですけど、最近キャラクターの顔が丸くなってきてる感じですね。個人的には夏美のデザインは一昔前のが好きだったのですが、これも時代か…。日向ママもずいぶん若返った感じがしますし。

日向ママといえば、今回は年齢の話が出てました。30年前にグリコのお菓子をたしなんでいたようですから、30代後半ということですかね。夏美が中2だから普通にそんなもんですかね。っていうか僕とほぼ同じ歳じゃんか…。もうケロロ軍曹で感情移入すべきキャラは、夏美や冬樹たちではないという事か…


2016-05-23

【コミック】放課後さいころ倶楽部7 レビュー

6巻の感想で、東京にあるボードゲームショップ「すごろく屋」に行きたいー!と書いたんですけど、先日上京した時に行けました。ボードゲームのプレイ会にも参加させてもらって楽しかったなぁ。あー誰かボードゲームやろうよ。

放課後さいころ倶楽部7

著者:中道裕大
レーベル:ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル
価格:590円

レビュー

アナログゲームを題材に女の子のキャッキャウフフを楽しめるコミックス第7巻です。今回は最終回っぽい終わり方で、実際「第1部・完」のようです。といっても連載は続くみたいで一安心。

今回も5話構成ですが、最初の2話は翠のオリジナルゲームの話になっています。僕も最初に翠が作ったゲームは作業感が強いなーと思っていたのですが、今回のゲームは実際にあったら面白そうだな、と思える内容でした。

中盤の2話は、サブキャラたちの内面がよく分かる話で、最後の1話は1年の締めくくりになる話でした。まあしかしあれだな、ボードゲームを一緒にプレイしてくれる可愛い彼女なんて幻想だってことだな!

今回題材になっているゲームは、

ドイツボードゲームの代表作。プランテーションをモチーフとしたゲームで、労働者を雇い工場を建て、製品を生産して輸出することで勝利点を稼いでいく「プエルトリコ」。

こういう重厚なゲームプレイしたいんだけど、こういうのは本当に好きな人しか相手してくれないからなぁ。オンラインでプレイできる環境もありますが…

自分の手札を交換しながらドラゴンの身体を完成させ、どのドラゴンが完成したのかを自分の相方に秘密の仕草で伝えて当ててもらう、というカードゲーム「ダンシングドラゴン」。

手札をそろえる系のゲームは多いですけど、全員が一斉にプレイして、自分のドラゴンの完成を目指しつつ、相方の完成合図を見落とさないようにするというジレンマが面白そう。ルールも簡単で、パーティ向き。

謎の生物が描かれたカードをめくりながら手番のプレイヤーが適当な名前を付け、既に名前が付けられている生物が登場したらその名前を素早く叫ぶ、と言うスピードゲーム「ナンジャモンジャ」。

これもルールが簡単ですし、子供でも楽しめそうな感じですね。人の顔と名前が覚えられない病の自分には厳しそうですが…。

の3つでした。

そういえば公式サイトに試し読みもありますので、興味をお持ちの方はぜひ。


2016-05-18

【Webコミック】星界の紋章 第18話 レビュー

COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が更新されました。すっかり季刊連載ですね。そういえば先日の森岡先生トークショーでもコミックスの話は出なかったな。

星界の紋章

漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ

レビュー

星界の紋章18①

惑星クラスビュールに逃れたジントとラフィール。
このまま隠れているわけにも行かず、ひとまず近くの都市に潜伏する計画を立てます。

星界の紋章18⑤

フェブダーシュ領での真空渡りしかり、こういうのが初見でさらっとできるところが、ジントのすごいところですよね。戦闘訓練受けてるはずのラフィールですら失敗したのに。

星界の紋章18⑦

街の近くにラフィールを残し、ジントだけで潜伏用の衣服を調達するため街に向かいます。
ラフィールのことは心配ですが…

星界の紋章18⑧

ラフィールは、本来保護すべき対象であるジントに主導権を奪われたことに複雑な感情を持ちながらも、眠りについたのでした。
ジントがいないことを不安がったり、その不安を隠すために銃を突きつけてみたり、今回の殿下はかわいいなぁもう!

今回の殿下

星界の紋章18②

目ざめた時にジントがいなかったので反ギレっぽい殿下。

星界の紋章18③

あっさり逆襲された時の殿下。

星界の紋章18④

ジントが空気を読んでくれなかったので眉が危険な角度になってしまった殿下。

星界の紋章18⑨

疑問を素直に口にする殿下。

今回は殿下祭りでしたね。やっぱり殿下は魅力的なヒロインだなぁ。

※画像は第18話より引用


2016-05-09

【ゲーム】戦場のヴァルキュリア リマスター レビュー

プラチナ獲得しました。ギネスに掲載されるだけのことはある名作。なんでこのシステムを引き継いだゲームが増えないんだろ?

戦場のヴァルキュリア リマスター

公式:戦場のヴァルキュリア リマスター 公式サイト | SEGA
価格:パッケージ版:4,990円(税抜)
ジャンル:アクティブ・シミュレーションRPG
プラットフォーム:PS4
プレイ時間:45時間

続きを読む(ネタバレ注意) »


2016-05-08

【小説】サモンナイトU:X ―狂界戦争― レビュー

GWで登場人物図鑑の更新が終わりましたし、ぼちぼちレビューしようと思います。次でいよいよ最終刊です。つーかこのオールスターぶり、これをSN6にすれば良かったんじゃ…

前巻までの感想はこちら。

【小説】サモンナイトU:X 界境の異邦人 レビュー | Y.A.S.
【小説】サモンナイトU:X ―黄昏時の来訪者― レビュー | Y.A.S.
【小説】サモンナイトU:X ―叛檄の救世主― | Y.A.S.
【小説】サモンナイトU:X ―理想郷の殉難者たち― レビュー | Y.A.S.

サモンナイトU:X ―狂界戦争―

著者:都月景
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:780円

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2016-04-29

【ゲーム】英雄伝説 空の軌跡SC Evolution レビュー

ついに初めてプラチナトロフィーをあきらめることになる作品かと思いましたが、なんだかんだで結局プラチナ。でも面白かったので、言うほど苦行じゃなかったです。まあもうちょっと何とかして欲しい感はありますが。

英雄伝説 空の軌跡SC Evolution

ジャンル:ストーリーRPG
価格:5800円(パッケージ版)・4800円(ダウンロード版)
公式:英雄伝説 空の軌跡 SC Evolution

続きを読む(ネタバレ注意) »


2016-04-10

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 04 レビュー

背表紙に一昔前っぽさを感じる「背すじをピン!と」の最新巻です。そろそろ読み切り版を収録してくれてもいいのだぜ?

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 04

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

ついに迎えたダンススポーツ大会。午前中のラテン・アメリカン部門では、予選から盤石の強さを見せる部長ペアを倒すべく、各組の死力を尽くした演技が行われる。ダンスに格闘技の要素を取り入れた八巻組はその派手さで観客を魅了するも、八巻の負傷もあって優勝には届かなかった。しかし、その演技からあふれる「熱」は、土屋に確かに影響していた。

そしていよいよ土屋・亘理ペアが出場するスタンダード部門の一次予選が始まった。元ジュニアチャンプの御木組、長身を生かした優雅なダンスを得意とする宮大工組、そしてなぜか2組から注目されている土屋組。実力的には他の2組には全く及ばないものの、ふたりが目標としていた「楽しんで踊る」を体現したかのようなダンスは、彼らのダンスを「普通」と評する宮大工の心にも、何か感じさせるものがあったようだった。

そして、いよいよ一次予選の結果発表。果たして土屋・亘理ペアは、二次予選に進むことが出来るのか。

レビュー

前半は、ダンス部の先輩達による熱い演技が見どころでした。ダンスという個人(個人と言ってもペアですが)種目なのに、それぞれの組が自分たちの個性を全力で出して、ライバル達に勝とうと気持ちのこもったダンスを繰り広げる様子は、まさにスポーツマンガにふさわしい展開でした。いや、これはもうスポーツマンガではない、バトル漫画と言っても過言じゃ…

背すじをピン!と④ 09

…すいません。熱くなりすぎました。バトル漫画は言い過ぎですよね。

そして後半はついに土屋・亘理ペアの演技が始まります。先輩である八巻組の演技に当てられたふたりですが、実力はまだまだこれから。だから目標は、ライバルたちに勝つことじゃなく、

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自分たちの演技をすること。2ヶ月前の試合では緊張でうまく演技できなかったふたりですけど、今度こそ…と心を決めます。

先輩たちもそこを見抜いていいアドバイスするんだよなー。

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そして最初の種目である「ワルツ」。2ヶ月前はあまりの緊張に1歩目からふたりの息が合いませんでしたが、今回は見事な滑り出し。

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(2ヶ月前)↓

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2ヶ月前も土屋君は笑顔を浮かべようとしていて、しかしそれを表情に出すことができないくらい2人の実力が伴っていなかった訳なんですが、今回は心からの笑顔が出て、あとの演技は安心して見ていられました。

もちろん結果は既にジャンプで読んで知っているわけですけど、次巻で描かれるであろうその結末に期待しています。

それから主人公のライバルキャラの一人、宮大工の描かれ方は良かったですね。彼はこの手の漫画によく出てくる「テクニックはあるけど気持ちが入ってない」という描かれ方をしているキャラで、もう一人のライバルから「土屋君の演技を見れば足りないものがつかめるかも」というアドバイスを受けます。しかしその後の展開が、ありがちな「あんなヤツらに教えられるとはな…」とか「思い出した…最初の頃は純粋にダンスが楽しかったのに、いつしかその楽しさを忘れていた…」みたいな展開で終わらなかったのはよかったと思います。

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彼は今後も主人公ペアの前に壁として立ちふさがらないといけませんからね。

さて、③巻で登場した新入部員の藤田さんですけど、今回は解説役という美味しいポジションを固めてきました。なにがしたいんだw

背すじをピン!と④ 01 背すじをピン!と④ 07

顔芸とリアクションもいけてますが、逆に彼女がダンサーとして大成できるのか心配になってきました。

あと今回は出番がなかったノーマル髪型の亘理さん(これは回想シーン)

背すじをピン!と④ 06

うーん。やっぱり亘理さんはこっちの方がいいな。あとここで「でへへ」という擬音を持ってくるところに作者のセンスを感じますw

※画像はいずれもコミックスより引用(4枚目のみ2巻から)


2016-04-02

【ゲームグッズ】サモンナイトシリーズプレミアム画集 レビュー

サモンナイト6の15周年記念豪華パックに同梱されている画集のレビューです。

サモンナイトシリーズプレミアム画集

製作:株式会社バンダイナムコエンターテイメント
価格:-円

レビュー

内容的にはこんな感じです。

全般
内容 備考
サモンナイト世界観 リィンバウムとそれを取り囲む4つの世界についての簡単な説明。
サモンナイト年表 ゲーム中のサモンナイト年代表の見出しより若干詳しいレベルの年表。
個人的には、ラウスの命樹の伐採が、デグレア軍壊滅より前というのに違和感。ラウスの命樹の伐採は、4主人公(4の時点で15歳)の誕生後に起きているはず。デグレア軍壊滅はアメル(2の時点で17歳)の誕生とほぼ同時。4は2の数年後だから、どう考えてもデグレア軍壊滅の方が先のはず。
各作品紹介
タイトル ストーリー キー
ビジュアル
キャラクター エンディング
イラスト
召喚獣 背景 備考
SN1 キャラクターイラストには、各主人公やバノッサの魔王バージョンあり。
エンディングイラストは魔王エンドとパートナーエンド。
SN1
(DS)
        召喚獣イラストはDS版追加キャラ2体のみ。
SN2 エンディングイラストは各キャラエンドとカルマエンド。なぜか正方形に歪めて掲載されているため、全員細面に…(涙)
SN2
(DS)
        召喚獣イラストはDS版追加キャラ2体のみ。
SN3   キャラクターイラストには夜会話の正面絵も掲載。
PSP版で追加された抜剣覚醒のイベントイラストもあり。
SN3
(PSP)
        キャラクターイラストは、PSP版で追加されたレックスとアティの一枚絵のみ。
SN4 エンディングイラストは各キャラエンドのもの。
ナイア(ケンタロウと一緒に旅する女召喚師)の名字がマイアーノというのは初めて知った。
SN4
(PSP)
        キャラクターイラストは、PSP版で追加されたライとフェアの一枚絵のみ。
SN5 キャラクターイラストには、フォルスやアルカの幼少時代も。
エンディングイラストはパートナーエンドのもの。
SN6

  さすがにエンディングイラストはなし
※その他の外伝作品は未掲載

3以降のエンディングイラストを掲載した媒体は確かこれまでなかったはず…なので、それだけでも読む価値のある品です。あえて言えば、飯塚先生のラフ画とかも掲載して欲しかったなぁ。

今からだとプレミア価格で手に入れるしかないという最大級の問題はありますが、シリーズのファンなら、過去作のビジュアルブックを持っているとしても、ぜひ重ねて手に入れたい逸品ですね。