2017-01-17

【ゲームグッズ】ダンガンロンパマガジン レビュー

ダンロン第1章クリアしました。今回は珍しく学級裁判前にトリックも犯人も分かり、「3作目とはいえやっぱり第1章は親切設計だな」と思って学級裁判をプレイしていたんですが…こ、小高ァ!そういう事かよ!

そんなわけで他のゲームの進行が完全に停止するほど面白いダンロンV3の関連商品紹介です。

ダンガンロンパマガジン

レーベル:カドカワ
価格:1480円(税込)
ページ数:82ページ

レビュー

  • V3発売直前総力特集

ゲームの全体像の紹介。38ページ。

キャラクター紹介については、全員に1ページずつ割かれてます。あまり深い情報はないのですが、ゲーム中ではあまりよく見えない各キャラの校章の設定が大きく描かれてます。これなんで全員校章がばらばらなんでしたっけ?

スクショも豊富ですが、主にプロローグと1章から、ネタバレにならないようなものを選別して掲載されてますね。というか意図的にフェイクのスクショを混ぜてるところもあるな…

あとは本誌スタッフが体験版のレビューをしたり、生き残り予想をしたりしてるんですけど、テンション高すぎで笑いました。みんなこのシリーズ好きすぎでしょう。

そしてやはり一番注目すべきなのはスタッフ3名(寺澤P、小高氏、佐々木D)のインタビューでしょう。

―モノクマといえば今回はおしおきがショッキングなものが多いですね。おしおきというか、もはや処刑と言った方がいいような……。

小高:『2』のおしおきがぬるかったので、今回は痛々しくなっています。

※41ページより引用

それはすごく感じてます。まだ第1章のオシオキしか見てないですけど、これまでぼかしていた部分の表現が直接的すぎるぅ!

  • 描き下ろしトリビュートイラスト

絶対絶望少女のイラストを担当したしまどりる先生、漫画家の大川ぶくぶ先生とS.濃すぎ先生と荒木風羽先生、絶対絶望少女のコミカライズ担当南街香先生の描き下ろしイラストが1ページずつ掲載されてます。

  • 希望が峰学園シリーズヒストリー

過去作である1、2、絶望少女、3未来編、3絶望編のストーリー紹介と、3のBD-BOXの紹介。

もう3を見たのがずいぶん昔のような気がする。

  • 神田沙也加さんインタビュー

主人公赤松楓役の神田さんのインタビュー。今読むと色々意味深ですわ。

  • その他

面白かったのは、「超高校級の人狼」のリプレイ。人狼がダンロンとこれほど相性がいいというのは気づきませんでしたねー。人狼はアナログゲーム好きとしては外せないところですが、プレイ人数がかなり必要なのでやったことないのです…。リプレイだけ書籍化してくれないかなぁ。

それから「アイロンビーズでV3のキャラを作ろう」のコーナーもドット絵好きとしては外せない内容。

 

これに2017年のカレンダーが付録で付いてきて1500円弱なのでまあまあだと思います《個人的には1200円くらいに収めて欲しかったですけど)。とはいえ、内容は結構充実度が高く、十分楽しめるものでした。スタッフインタビューはやっぱり読み応えありますし。購入するタイミングを計っていたんですけど、このタイミングで読んで正解でした。勧めてくださったIvanさん、ありがとうございました。


2017-01-03

【ゲームグッズ】ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団 公式設定資料集 レビュー

うたわれ2周目クリアしました~これで残りは追加ダンジョンだけだー。なお追加ダンジョンは全20面です。(※本編は26面なので…)

去年読んだんだけど、レビュー忘れてた魔女旅団の設定資料集です。こういう本が電子書籍化されるのはありがたい。

ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団 公式設定資料集

レーベル:カドカワ
価格:2376円(税込)
ページ数:176ページ

レビュー

  • Art Gallery

版権イラスト10枚と、それぞれについてラフ絵から完成に至るまでのメイキングと、開発コメントが掲載されています。

  • Character

立ち絵のあるすべてのキャラ(親羊&仔羊すら掲載)の表情集と、キャラに関する開発コメント。ユリエッテさんいいよね。なのに最後にああなってしまったのはなかなかにショッキングでした。

  • Dolls

各ファセットの一枚絵、デフォルメキャライラスト、ラフイラスト。こっちにも開発コメントが付いています。

ファセットが魔女の使い魔として描かれることがある動物(カエルとかカラスとか)をモデルにしているとは気づきませんでした。

  • Background Picture

背景画が掲載されています。あの何の救いもなく終わった人形劇のシナリオが掲載されているのも見逃せませんね!何回読んでも暗くなるわ。

あとアイテムアイコンが大きく掲載されているのもドット絵好きにはたまらないものが。

  • Enemy

敵キャラのイラスト、ラフイラスト、メイキングイラスト。敵や世界観についての開発コメントもあり、実は一番読み応えのある部分かも。

というわけでなかなかに興味深い内容でした。でも色々伏線が複雑に張り巡らされている本作にしては、世界観についての解説が少なめだったのはちょっと残念でしたね。あの謎めいたトロフィーのコメントの意味がはっきりしたのは良かったですけど。

とはいえ、イラストそれぞれに開発スタッフがコメントを付けてくれる資料集は結構珍しいと思いますので、このゲームを楽しめたのなら購入して損はないと思います。もしもっと深い考察を知りたいなら、ネットで探せばいいんじゃないかな(台無し


2016-12-26

【ゲームグッズ】ペルソナ5 公式設定画集 レビュー

P5の設定画集です。設定資料集じゃなくて画集ね。…しまった、電子書籍版を購入すべきだったか。

※購入を検討している方へ:この本は少なくとも作中で12月に突入できるパレスをクリアしてから読むべきです。※以下のレビューにはネタバレありません

ペルソナ5 公式設定画集

レーベル:アトラス×ファミ通
価格:2700円

レビュー

  1. パブリシティイラストレーションギャラリー
    電プレやイベントなどで使用された一枚絵18枚を収録。しかしカラーイラストはどれもかっこいいなぁ…
  2. メインキャラクターの扉
    メインキャラ(PCになるキャラ)9人のイラスト集。「メインイラスト」「怪盗服」「ペルソナ」「ブチッ/総攻撃/総攻撃トドメ」「バストアップイラスト(すべての衣装、すべての表情を収録)」「カットイン」「設定原画」「初期イメージ画」を掲載。
    メインビジュアルや怪盗服、ペルソナ、初期イメージなどには、副島氏の詳しい解説が掲載されています。かなり細かい部分まで氏の構想が反映されているのが分かって面白い。特に竜司はスポーツマンなのに、なんであんな不良然とした格好しているのか、モナのペルソナはなぜ微妙に体型が変なのか、ネクロノミコンはなぜアダムスキー型UFOなのかなどの話が興味深かったです。
    そのほか各キャラのプロフィールも掲載されてますが、女性の体重欄が軒並み「I completely forgot!」「……答える必要が?」「ヒント→0kg<X<1000kg」「ご想像にお任せします」になっててひどい。
    あと、一番期待していた「総攻撃トドメ」イラストが掲載されているのはありがたいんですが、ページをまたいでいるので微妙に見づらいのがネック。
  3. サブキャラクターの扉
    メインキャラ以外のコープキャラ、ボスキャラ、サブキャラのイラスト集。「設定原画」「バストアップイラスト」「初期イメージ」「カットイン」を掲載。
    こちらも副島氏のコメントがあるので見応えあります。川上先生の初期イメージがめっちゃ優秀そうなキャリアウーマンで笑った。べっきぃ(笑)
  4. ペルソナ5の世界の扉
    背景画、作中小道具、書体やロゴ、モブキャラ設定、ラフイラスト、OP絵コンテ、DLCイラストなど。解説はほとんどないですが、かなり初期のイメージも掲載されていて、このゲームがどうやって出来たのかがよく分かる作りになってます。
    最後には副島氏のインタビューもあって大満足。

全部で520ページ、厚さ3センチ、重さ1.5kg(詳しくはこちら)の超ボリュームです。ペルソナのビジュアルに引かれたのならこれを買わない選択肢はないと思います。あとは設定資料集が別に出るのかどうかが気になるなぁ。P4Gのプレミアムファンブックみたいなヤツが欲しい!


2016-11-23

【ゲームグッズ】テイルズ オブ ベルセリア 攻略本 レビュー

TOBのファミ通攻略本を入手したので、公式攻略本との比較をまとめてみました。

テイルズ オブ ベルセリア 公式コンプリートガイド

テイルズ オブ ベルセリア パーフェクトガイド

レビュー

  コンプリートガイド
(公式)
パーフェクトガイド
(ファミ通)
 
全般
価格 2200円(税別) 2200円(税別)
総ページ 608ページ 496ページ
紙がやや分厚いため、公式本より1.3倍ほど厚い。
システム
全般 スクショが大きく解説も豊富なので、読んでいて分かりやすい。同種スキルが重複した場合の処理など、こちらの本にしかない情報もある。
戦闘テクニックについてのコラムが非常に充実しており、かなり高度な立ち回りについても記載があるので読み物としても面白い。
基本データの情報量としては公式本に劣らない。装備品へのランダムスキルの付与確率など、こちらの本にしかない情報もある。
ただしコラムのような付加的な情報はなく、あくまでシステムの解説という趣。
キャラ解説 キャラの立ち回りや術技の解説が詳しい。特にベルベットの秘技の詳しい性能についての情報などはこちらにしかない。
術技の詠唱文については、聖隷術、回復術、秘奥義のみ掲載。
いつも通り、すべての術技の詠唱文の記載がある。
術技のデータは公式本と同じ。ただ属性・種族特性が文字色の都合上読みづらい。コラム的な要素がほとんどなく、あくまでデータ集。
称号データについても同じページに記載されている。称号は基本的に戦闘と密接に関連しているのでこちらの方が便利。
ストーリー
全般 フィールドマップごとにページが構成されている。
あらすじと、サブエピソード及びロングチャットは、項目が分けられているが同じページに配置されている。個人的にはこちらの方が見やすいしチェックもしやすい。
ゲーム中に表示されるあらすじごとにページが構成されている。ロングチャットは別ページになっているのでやや閲覧が面倒。
TOZでは公式本とファミ通本は構成が逆だったのになぜ?
マップ 宝箱やショップ、ミニゲーム、地相樹などの基本的なデータは網羅されている。
それに加えイベントの発生場所もマップに落とし込んでいるため、情報を一元管理しやすいが、その反面ややごちゃごちゃしている感じもある(個人的にはこちらの方が利便性が高いので好みです)。
マップは公式本と同じくらいに見やすい。基本的なデータは公式本と同じ。
公式本もファミ通本も、TOZとほぼ同じマップデザインなので、そちらを持っている方はご参照を。
サブイベント フィールド上で会話が発生するのみのものも含め、すべてのサブイベントが網羅されている。
第四種管理地区に登場する魔物については名前と数だけ。
フィールド上で会話が発生するだけのものについては言及がない。これはかなり残念な仕様。
第四種管理地区で登場する魔物の順序まできちんと掲載。
ミニゲーム シャンバルーンの詳しいバルーン配置や、おじめんの表情の変化順などはこちらにだけ掲載。 コインゲッターやフラッグチェッカーの推奨ルートはこちらにだけ掲載。
データ
アイテム 基本データは網羅。装備品とビジュアルアイテムはスクショがあるが、印刷の都合上、ファミ通本より発色が綺麗。 情報量は公式本と同じだが、全体的にページ数節約のためか欄が狭いので詰め込みすぎな感じ。発色は公式本に劣る。
エネミー 基本データやモンスターのスクショは網羅。攻撃属性や初期ソウルなどの情報はこちらにしかない。五十音順。 基本データやモンスターのスクショは公式本同様。五十音順。
DLC すべてのDLCを掲載。イラストがやや小さい。 すべてのDLCを掲載。イラストが大きくビジュアル図鑑としても優秀。
チャット ロングチャットはリストのみ、ショートチャットは全文掲載。
戦闘後の掛け合いリストは全文掲載+スクショ。
ロングチャットはリストのみ、ショートチャットは全文掲載。
戦闘後の掛け合いリストは全文掲載のみ。
トロフィー リストのみ。ミスティーミスティック以外は詳しい解説なし。 トロフィー取得方法についてかなり詳しい情報がある。
ただしBの勲章についてはネット上に溢れる攻略情報に質の面で劣るので、あまり役に立たない感じはある。
エクストラ
用語集 作中で得られる情報をそつなくまとめている。文章がきれいで読みやすい。 いつも通りネタに走った構成。
イラストギャラリー キャラクターイラスト、ステータスイラスト、チャットイラスト、秘奥義カットイン、エンディングイラストを掲載。
キャラクター設定画についてもメインキャラからサブキャラまで広く掲載されている。アニメーション設定画はこちらにしか掲載されていない。
構成は違うがほぼ同じイラストを掲載。全般的にこちらの方が大きく掲載されている。
設定画についてはアニメ設定はないものの、こちらにしかない設定画もある。版権イラストやイメージボードも数枚収録。
インタビュー ベルベット役の佐藤利奈とライフィセット役の浅倉杏美のインタビュー。 なし。
その他 メインキャラ6人+ビエンフー+ザビーダの中の人の直筆メッセージあり。 世界観解説があるが、今回は情報量としては少なめ。期待していたTOZとの繋がりについてもほぼ言及なし。公式設定資料集買えってことですね。

これまでは公式本よりファミ通本の方がデザイン的に優れていると感じていましたが、今回は公式本が見やすかったですね。攻略に割いているページ数もファミ通本と比べてかなり多いですから当然と言えば当然なんですが。

攻略本としても公式本の方が情報量が多く、優れていると思います。特にファミ通本にはサブイベント情報が不完全にしか掲載されてないのが痛い。また単純にかさばるというのも攻略本としては不利です。

とはいえ、僕のような普通のプレイヤーからすればファミ通本では情報が足りなくて困る!ということはないと思います。ファミ通本はいつも通り攻略とは関係ないパートが充実していることの意味があるわけで、3ヶ月経ってからの刊行という時期を考えても、攻略情報というより読み物として楽しめばいいのでしょう。


2016-06-06

【アニメグッズ】ペーパークラフト:スタジオジブリシリーズ ハウルの城 レビュー

GWから作っていたペーパークラフトが完成しました。久々にクリエイティブな趣味を堪能したわ(アニメグッズの作成がクリエイティブかどうかはさておき)。

スタジオジブリシリーズ ハウルの城

レーベル:みにちゅあーとキット
価格:13608円

レビュー

繊細にレーザーカットされた硬質紙を貼り重ねて組立てるタイプのペーパークラフトです。
片手で持てる大きさですが、細部まで精緻に作られています。

パーツはレーザーカットされており、紙の厚みまで考慮して完璧に組み合わさるように設計されています。着色もあらかじめされているため、時間を掛ければだれでも完成させることができます。

このシリーズはジブリ関係のアイテムを大量に出しているのですが、これはその中でもかなり難易度の高い作品です。僕はどうしてもハウルの動く城が欲しかったのでいきなりこれに挑戦しましたが、慣れない方はもう少し簡単な作品から試してみてください。値段も結構しますしね。

作成の経過はこんな感じでした。大体20~25時間くらいかかったかな。

DSC_0188

パーツはほぼカットされていますが、カッターナイフで台紙から切り離すと綺麗に作れます。

DSC_0189 DSC_0190

ボディー部分は紙を貼り重ねていくため、完成品はかなりの重量があります。

DSC_0191 DSC_0192

砲台部分は別部品なんですが、こんな感じできっちり収まるので気持ちいいですね。

DSC_0193 DSC_0194

外装と多少の付属品を貼り付けた状態。この辺りから細かい作業が増えます。

DSC_0196

足はかなり細いのですが、かなり丈夫でものすごい安定感があります。※可動しません
パーツを1個裏表逆に貼ってしまい結構ピンチでした。

DSC_0200

砲塔や家などの付属品を接着した状態。家とかも大体6~10パーツくらいを組み合わせて作っています。屋根瓦は剥がれやすいので注意。
1個パーツの上下間違っちゃってるんだよな。

DSC_0202

煙突などを取り付けほぼ完成。細い煙突の芯に紙を綺麗に巻き付けるのが一番難しかったです。

DSC_0203

土台に載せるとこんな感じ。これで完成です。ディスプレイ用のアクリルケースもネットで注文しました。

おまけ

初めて作る場合、こういうものがあると便利ですよ。

  • カッターナイフ(普通のものでOK)
  • カッター板(普通のものでOK)
  • ハサミ(普通のものでOK)
  • 接着剤(先が細いノズルになっているものを強く推奨)
  • ピンセット(ある程度きちんとしたものの方が安定感がある)
  • 爪楊枝(普通のものでOK)

2016-04-02

【ゲームグッズ】サモンナイトシリーズプレミアム画集 レビュー

サモンナイト6の15周年記念豪華パックに同梱されている画集のレビューです。

サモンナイトシリーズプレミアム画集

製作:株式会社バンダイナムコエンターテイメント
価格:-円

レビュー

内容的にはこんな感じです。

全般
内容 備考
サモンナイト世界観 リィンバウムとそれを取り囲む4つの世界についての簡単な説明。
サモンナイト年表 ゲーム中のサモンナイト年代表の見出しより若干詳しいレベルの年表。
個人的には、ラウスの命樹の伐採が、デグレア軍壊滅より前というのに違和感。ラウスの命樹の伐採は、4主人公(4の時点で15歳)の誕生後に起きているはず。デグレア軍壊滅はアメル(2の時点で17歳)の誕生とほぼ同時。4は2の数年後だから、どう考えてもデグレア軍壊滅の方が先のはず。
各作品紹介
タイトル ストーリー キー
ビジュアル
キャラクター エンディング
イラスト
召喚獣 背景 備考
SN1 キャラクターイラストには、各主人公やバノッサの魔王バージョンあり。
エンディングイラストは魔王エンドとパートナーエンド。
SN1
(DS)
        召喚獣イラストはDS版追加キャラ2体のみ。
SN2 エンディングイラストは各キャラエンドとカルマエンド。なぜか正方形に歪めて掲載されているため、全員細面に…(涙)
SN2
(DS)
        召喚獣イラストはDS版追加キャラ2体のみ。
SN3   キャラクターイラストには夜会話の正面絵も掲載。
PSP版で追加された抜剣覚醒のイベントイラストもあり。
SN3
(PSP)
        キャラクターイラストは、PSP版で追加されたレックスとアティの一枚絵のみ。
SN4 エンディングイラストは各キャラエンドのもの。
ナイア(ケンタロウと一緒に旅する女召喚師)の名字がマイアーノというのは初めて知った。
SN4
(PSP)
        キャラクターイラストは、PSP版で追加されたライとフェアの一枚絵のみ。
SN5 キャラクターイラストには、フォルスやアルカの幼少時代も。
エンディングイラストはパートナーエンドのもの。
SN6

  さすがにエンディングイラストはなし
※その他の外伝作品は未掲載

3以降のエンディングイラストを掲載した媒体は確かこれまでなかったはず…なので、それだけでも読む価値のある品です。あえて言えば、飯塚先生のラフ画とかも掲載して欲しかったなぁ。

今からだとプレミア価格で手に入れるしかないという最大級の問題はありますが、シリーズのファンなら、過去作のビジュアルブックを持っているとしても、ぜひ重ねて手に入れたい逸品ですね。

 


2015-11-07

【ゲームグッズ】テイルズ オブ メモリア 『テイルズ オブ』シリーズ20周年 公式記念本 レビュー

テイルズの20周年本来ました!超充実!

テイルズ オブ メモリア 『テイルズ オブ』シリーズ20周年 公式記念本

レーベル:バンダイナムコエンターテイメントブックス
価格:2800円

レビュー

15周年記念本との違いをまとめてみました。

  テイルズ オブ メモリア
(20周年)
テイルズ オブ クロニクル
(15周年)
 
全般
価格 2800円(税別) 2800円(税別)
総ページ 272ページ 256ページ
紙がやや分厚く、重い。
歴史
年表 1990年から2015年までのシリーズ年表。
ゲーム、OVA、イベントを網羅。
1990年から2011年までのシリーズ年表。
ゲーム、OVA、イベントを網羅。一部の作品には簡単な紹介コメントが付いている。
作品紹介
全般 マザーシップ、エスコート問わず全ての作品を収録。
移植版についても全て言及がある。
マザーシップ、エスコート問わず全ての作品を収録。
移植版についても全て言及があり、20周年記念本よりも移植前との違いに関する記述が豊富。
マザーシップ 1作品2ページ。
1ページは作品のデータ、メインビジュアル、あらすじの紹介。あらすじはエンディングやエピローグまで網羅しているが情報量は最低限(足りないことはない)。
1ページはキャラクター紹介。パーティキャラ+αで10数人程度。各キャラの名台詞が一緒に書かれているが、そのチョイスが結構渋い。リオンが「僕は殺せる。大切なものを守るためならば」というオリジナル版のセリフになっているところもナイス。
1作品6ページ。
2ページは作品のデータ、メインビジュアル、あらすじの紹介。あらすじは1ページまるまる使った濃厚なもので、非常に読み応えがある。
1ページは世界観、1ページは特徴的なシステムの紹介。これは20周年本の作品比較と同程度の情報量。
2ページはキャラクター紹介。パーティキャラ+αで10数人程度。サブキャラの選出が20周年本とやや異なる。
エスコート 1作品1ページ。(テンペスト、ラタトスクは2ページ)
構成はマザーシップと同じ。
1作品2ページ。(ファンダムは1ページ)
構成はマザーシップと同じ。
その他 移植作、PC・モバイル作品については簡易な紹介のみ。ただしグレイセスfのみ1ページが割かれ、マザーシップと同じ構成になっている。
移植作品のみに登場するキャラクターの紹介はこちら。
モバイル作品については簡易な紹介のみ。
当時発売前だったエクシリアと3DS版アビスの紹介もある。
作品比較
全般 以下、基本的にマザーシップ+テンペスト・ラタトスクのみ。
キャラクター① 主人公、ヒロイン、ライバル、ラスボスそれぞれについてのデータ比較。
主人公なら趣味・特技、旅立ちの理由、悩み・挫折、結末など、ヒロインやライバルなら主人公との関係、ラスボスならその強大さなど、まとめの視点が面白い。
ちなみにエクシリア2のヒロインはエル、ゼスティリアのヒロインはロゼになっている。なぜだっ!
なお、エターニアのヒアデス、イノセンスのハスタやヴェスペリアのザギはライバルじゃないけどおまけで軽く紹介あり。
キャラクター② 敵幹部、マスコットキャラ、シリーズおなじみのキャラクター(漆黒の翼とアイフリード)、ゲストキャラのまとめ。
ラタトスクはテネブラエ、グレイセスはメカアスベル&ソフィがマスコットポジ。
ゲストキャラについても、闘技場ゲストはもちろん、イベントや術技で登場するキャラも網羅。デスティニーRにザピィが出てたのは知らなかった。
キャラクター③ 主人公以外の人間関係(主にパーティキャラの恋愛事情)の紹介。
エリーゼのアルヴィンに向ける感情が「恋」じゃなくて「?」になっていたので一安心。
キャラクター
データ比較
男女別の年齢表と、全キャラの身長表。
体重が設定されていないキャラは多いが、身長はリリス以外のキャラに設定されていることは知らなかった。
ゼロスとパスカルが同じ年齢だったり、ガイとフレンが同じ年齢だったりと面白い発見も。
ワールド① 各作品の世界観。
世界全体の構造の紹介がメイン。1作品1/3ページだが、図表を使いつつわかりやすくまとまっている。
ワールド② 各作品に登場する人間以外の種族の紹介(基本的に人型の生命体のみ。始祖の隷長、精霊は例外)。
エルフや精霊などの複数の作品に登場する種族から、ガジュマや天族など1作品のみの種族まで。なぜかセンチュリオンがスルーされている。
精霊はマイナーなレジェンディアやヴェスペリアの精霊、ラタトスクやマーテルもカバー。イラストのある全ての精霊のイラストが載せられているので見てるだけで楽しい。
ワールド③ 隠れ里(ねこにんの里とナム孤島)、基幹技術、おなじみのアイテム(グミとソーサラーリング)、宗教、言語、乗り物のまとめ。
言語ではメルニクス後や天上文字などが全て掲載されており、アルファベットとの対照表もある。ただし。メルニクス後の読みについての説明はない。
イベント① 「決戦前夜の誓い」「相容れぬ想い」(主に裏切り・敵対イベント)「大切な人との別れ」(主に死別イベント)「人々を結ぶ絆」(主に友情・感動イベント)の4セクション。
セレクトは納得出来るものばかり。特に決戦前夜イベントというネタバレぶっちぎりな話を惜しげもなく掲載しているところはすばらしい。
イベント② 温泉・水着イベント、ミニゲーム、おなじみイベント(投獄イベントと必敗戦闘)の紹介。
温泉・水着イベントはしっかりスクショあります。もちろんスケベ大魔王特集も。
バトル① 各作品の戦闘システムと主な特徴、操作方法など。
ファンタジアのコンボコマンドについて「そのコマンドは絶望的なほど複雑だ」ってホントのこと言っちゃダメでしょ。
バトル② おなじみの術技比較、隠し秘奥義、カスタマイズなどの術技情報、闘技場、隠しダンジョンや隠しボスの紹介。
料理 料理システムの比較、異彩を放つ料理の紹介、(悪)名高い料理人の紹介、ワンダーシェフとその変装など。
料理システムがフードサック系、パーティ調理系、キャラクター調理系などで分類されているのが興味深い。
育成 レベルアップ以外のキャラクター育成システム、称号の役割、装備品強化システム、魔装備の紹介。
魔装備については全てのアイテムを網羅していないのが残念。イラスト付きでまとめて欲しかった。
関係者コメント
キャラデザコメント 藤島先生、いのまた先生、吉積Pのインタビュー。
藤島先生の描くリオン、いのまた先生の描くユーリのイラストもあり。
スタッフコメント アニメ担当の寺川P・松竹先生のインタビュー。
シナリオ担当の実弥島氏・田中氏・奥田氏・馬場Pのインタビュー。
サウンド担当の桜庭氏のインタビュー、椎名氏のインタビュー。
システム担当の有働氏・穴吹氏・田中氏・樋口Pのインタビュー。
プロデュース担当の吉積P・馬場P・樋口P・大舘Pのインタビュー、豊田Pのインタビュー。
プロダクションI.G.やテイルズスタジオの訪問企画も。
声優コメント 「演じたキャラの魅力」「印象に残ったエピソード」「自分にとってのシリーズの位置づけ」「次の料理のうち1つ食べるとしたら」「次の術技のうち1つ使えるとしたら」という5つの質問に対する、声優陣の直筆コメント(一部例外あり)。
マザーシップ+テンペスト+ラタトスク+マイソロ2/3+なりダンX+リンクのパーティキャラ全員の中の人総勢125人。残念ながらライラ役の松来さんのコメントはありませんでした…。印象に残ったエピソードはこれまで聞いた事のない話も多く、読み物としても面白い。
各作品の主人公・ヒロインの中の人24名のインタビュー形式のコメントと、マザーシップの主要キャラの中の人85名の色紙による一言コメント。
声優さんのビジュアルも美しく撮影されています。
その他 特設サイトで行われたアンケートの結果発表。
全体的に新しい作品が強い。「ストーリーが好きな作品は?」でファンタジアが5位にすら入ってないとはどういうことじゃい!
公式キャラクター人気投票の総覧(1~20位のみ)。
ギャラリー
キャラクター 全作品(モバイル・PC除く)のパーティキャラのメインビジュアル、チャットイラスト(一部)、ステータスイラスト、秘奥義カットインなどのまとめ。
作品事ではなくキャラごとにまとめられているため、各作品での違いを一目で把握出来る。秘奥義カットインに技名の記載がないのは残念だが、トリミングされていないのは評価したい(その分小さいが)。あとコングマンのベルトカットインは今回もない。また敵キャラのものもない。
 
ポスターイラスト 販促用のポスターに使用されたイラスト6枚。
SDキャラ キャラクターページに掲載。おおむね全長3センチ程度。 作品ごとにまとめて掲載。おおむね全長7センチ程度なので見やすい。
オープニングムービー マザーシップのOPムービーのスクリーンショット。1作品20枚前後。解説は特にない。
秘奥義カットイン キャラクターページに掲載。おおむね全長3センチ程度。 作品ごとにまとめて掲載。全長4センチ程度だが、四角くトリミングされている。敵キャラのカットインもある。コングマンのベルトはない。
描き下ろし
イラスト
UFO table描き下ろしイラスト3枚。テーマは20周年記念パーティ。
それぞれにキャラクターのオリジナルスキットが付いている。ただし内容はちょっと寒い。
 
資料集   ファンタジア、デスティニー、エターニア、シンフォニア、リバースの開発資料。日の目を見なかったものがほとんどで、ここ以外ではほとんど見たことのない貴重なものが多い。
その他   海外版パッケージイラスト
その他
企画 テイルズ オブ 20周年展紹介(1ページ)
次回作ベルセリアの紹介(1ページ)
各ページの欄外に、ユーザーから寄せられた一言感想あり。やや批判的な意見も載せられているのが珍しい。

スタッフのインタビューや設定資料など、15周年は新録の情報が多かったため、設定資料集としての価値が高かったですが、今回はこれまでの情報を系統立ててまとめたデータベースとしての価値の高い一冊でした。

僕もそれなりにディープなファンだと思っていますが、それでも忘れていることや知らないことが結構載せられていてためになりました。もし15周年本を読んだことがない方は、20周年本があるからいいかと思わず、両方目を通して頂きたいです。また最近シリーズに入った方も、是非以前の作品にこれを通して触れてもらいたいと思います。

それにしても素晴らしい出来だった。TOZの設定資料集より100円高いだけなんですが、満足度は遥かに上でしたね。


2015-10-20

【ゲームグッズ】テイルズ オブ ゼスティリア 公式設定資料集 レビュー

TOZの設定資料集です。設定資料集が充実しているのは必ずしも良いことではないのですよ。

テイルズ オブ ゼスティリア 公式設定資料集

レーベル:バンダイナムコエンターテイメントブックス
価格:2700円

レビュー

  1. シナリオ
    本編と追加エピソードのあらすじ。いずれもかなり詳しい内容で、一読するだけで話の全体像をかなり深いところまで理解出来る。
  2. キャラクター
    各キャラの物語上での立ち位置についての説明がメイン。特に新しい情報はないが、綺麗にまとめられている。
    パーティメンバーとヘルダルフは1ページ、マルトラン、セルゲイ、ルナール、サイモンについては半ページが割かれている。その他のキャラについてはごく簡単な紹介のみ。
  3. ワールド
    この本のメインと思われる、世界観についての解説。「人間と天族」「導師」「穢れと憑魔」「歴史」「地理」の5部構成。
    グリンウッド大陸の歴史など、本編中では軽く触れられるだけの設定についても、きちんと作り込んでいることがうかがえる。
    また「天族は髪に自身の属性を示す色が入る」「八天竜は時代によって代替わりや欠番がある」「大陸の七不思議」など、新しい情報もちらほら。
    ただ、悪行を善行と思い込んで行動していたフォートン、アミシスト、ロゼがそれぞれ違う運命をたどったのは何故か、という非常に重要な点の解説が、全然説得力がない。自己矛盾を感じていると憑魔化、自己矛盾を感じてすらいないと憑魔化しない、自己矛盾を感じていても直視出来ていればやはり憑魔化しない、っていくら何でもご都合主義だろ。
  4. イラストレーション
    各キャラのステータスイラスト・チャットイラスト・秘奥義カットイン・ラフ画・アニメ設定画、背景イラスト、版権絵、アニメ絵コンテなどの掲載。
    版権絵はコラボイベントで用いられたイラストなども含めかなり広範囲をカバー。絵コンテはごく一部しか掲載されてなかったのがちょっと残念。
  5. エクストラ
    ufotable描き下ろしイラスト(子供の頃のスレイとミクリオ)、木村氏と逢坂氏の声優対談、声優陣の直筆メッセージ、関連グッズ紹介。
    やはりスタッフインタビューは無しでした。批判には正面から向き合って欲しかったなぁ。特に馬場P。

というわけで、内容はまずまずと言っていいと思います。TOZを少しでも楽しめたのなら買って損はないかと。でもパーフェクトガイドの時も言いましたが、設定資料集に多くを委ねなければいけないことは恥ずかしく思うべき。本来ゲームの中だけで完結すべきことなんですから。あとわざわざ資料集として出すほどの情報量ではなかったようにも思います。攻略本のおまけページで良かったんじゃね?
今月はテイルズオブシリーズの20周年記念本が出ますね。この間15周年記念本が出たと思ったのに。月日の経つのは早い。


2015-07-21

【アニメグッズ】銀河鉄道999 大解剖 レビュー

銀河鉄道999のデータをまとめたムック本。

以前からこういう本が欲しいとおもっていたので衝動買いしました。

銀河鉄道999 大解剖

レーベル:日本の名作漫画アーカイブシリーズ
価格:907円

レビュー

  1. 999 誕生の時代
    作品の全体像についての解説。
    連載に至った時代背景や、作品の世界観、メインキャラクター(鉄郎、メーテル、車掌)やサブキャラクターの簡単な紹介、999や他のスペースシップ、メカニックの紹介、松本先生やアシスタントでメカデザイナーの板橋氏のインタビュー、担当編集者たちの対談など。
    情報的にはさほど目新しいものではなく、コミックス上で分かる情報をまとめただけですが、構成はわかりやすく、概観をなぞるには十分な内容。
  2. 銀河鉄道ツアーガイド
    999が停車した星(アンドロメダ編で91、エターナル編で38、銀河鉄道物語で4)ごとに関連するエピソードや登場人物、ホテル、グルメ情報などをまとめたガイド風のストーリー解説、珠玉のエピソード集、コミックス(少年画報社版)のカバー&カバー下ギャラリーなど。
    ストーリー解説は1つの星につき1/6ページ程度とあっさり風味だが、原作読者にとっては問題の無いレベル。エターナル編以降はコミックスの引用がない(文字のみでの解説)になってるのが残念。
  3. アンドロメダ編 [最終回 終着駅]
    アンドロメダ編最後の5エピソードのうち、4つについては文字でのストーリー紹介、最終話はコミックスの全ページを掲載。その他人物相関図、メーテルの名言集、メーテル名場面集など。
    最終話は本自体のサイズが大きいこともあり読み応えがある。名言集も面白かったが、999で名言を言うのはメーテルだけではないので、もう少しページを割いて欲しかった。
  4. 映像化の時代
    アニメ版・劇場版の解説。特に原作との違いやオリジナルエピソードの紹介に紙幅を割いている。関連作品や関連グッズの紹介、主題歌を歌ったゴダイゴのタケカワ氏、漫画家の島本和彦先生、麻宮騎亜先生、早瀬マコト先生のインタビューなど。
    アニメ版は見たことがなかったが、内容的にはわかりやすかった。ただ知っている人からするとものたりないかも。
  5. その他
    イラストギャラリーや、直筆サイン色紙プレゼント企画など。
    特に付録の「銀河鉄道大時刻表」は本当の時刻表のようなデザインになっている上に、大銀河本線(アンドロメダ編で999が走る路線)だけでなく、大オリオン線や謎の外銀河線など他路線についても網羅してあるので面白い。

というわけで、僕のようなライトなファンには十分楽しめる内容でした。これで900円は安い。
ただディープな考察や世界観に繋がる情報が多く掲載されているわけではないので、濃いファンの方には物足りない内容かも知れません。

以前コミックスやアニメを見た方が、昔を懐かしむにはいいと思います。僕もエターナル編が完結したら全部通して読み直したいと思ってるんですけど、いつ完結するのかなぁ…。編集者インタビューによると、

あと100年あっても終わらないかも知れないけどなあ(笑)。先生には最終回って言う言葉が、思考回路の中にないから、先があるようでない(笑)。(中略)でも最後がないっていう…ずっと未完成、現在進行形っていうのが先生の人生じゃないかな。

※39ページより引用

って、編集者が諦めてるんならだめだ…


2015-07-11

【ゲームグッズ】『テイルズ オブ』シリーズ アニメーション ヒストリア レビュー

テイルズのアニメーションを特集した書籍。

この手の本についてはあまり言わないんですけど、今回は言える、すげー面白かったと。Amazonレビューで低評価付けてる人は何もわかってない!(怒

『テイルズ オブ』シリーズ アニメーション ヒストリア

レーベル:ニュータイプ編
価格:2916円

レビュー

  1. SPECIAL INTERVIEW
    この本の肝にして高評価のポイント。僕もテイルズファン歴が長いので、藤島先生やいのまた先生のテイルズ関係のインタビューは大体読んでいる自負がありますが、今回は新しい情報が多い上に内容が面白い。
    • 藤島康介先生
      • (印象に残っているのは)『ヴェスペリア』で、全体の雰囲気を和風のデザインにしてほしい、と言われたことです。
      • キャラクターデザインはシンプルな方が本当は良いんです。たとえば『ドラえもん』は、(誰が書いても)おそらくだれもが何となくドラえもんと分かるはずです。それを考えると、ドラえもんを生み出した(藤子)先生はやっぱり凄いなと思います。
      • 漫画ですと、現実世界で同じ服を着続けている人があまりいないように、できるだけ同じ服を描かないようにしています。
      • (ヴェスペリアのパッケージイラストに描かれているユーリの顔に差している影は)結局自分ではあそこまで暗く出来なくて、アートディレクターの方にお願いしたんです。…私はPCではなく手で描いていますから、やり直しがきかないんですよ。
      • (複数のデザイナーが関わる場合は)他のキャラクターのイメージと被らないように「ポニーテールは使えません」とか「スカートも避けてください」などとオーダーされるんです。
    • いのまたむつみ先生
      • 『デスティニー』でオープニングのアニメーション制作をどこに頼むかという話になったときに、わたしのお付き合いのある中から「Production I.Gさんにお願いしてみてはどうでしょうか?」と提案させていただいたんですよ。
      • たしかに腹筋は好きなんですけど(笑)。ただ、リッド(の腹出し)のデザインとは関係ないですね。
      • ジューダスだけが全身真っ黒なのは、私がどうしても一色にしてほしいと無理をお願いしたからなんですね。…提出したあとにやはり一度戻ってきたんですけど、「直したくないんです」と無茶を言ったりして……(笑)。
      • 事前にもらってたソフィーの髪型のオーダーは、そもそもポニーテールだったんですよね(笑)。(※製品版のソフィはツインテール)
      • (ミラのアホ毛について尋ねられたときは)「有り余るエネルギーが毛に集中しているんです、この先の方を光るように出来ませんか?」とか言ってたりしましたね。
      • (ゼスティリアの天族については)実は天族として過ごす月日が長ければ長いほど、デザインに白いパーツが増えるという設定なんです。
    • Production I.Gの寺川P・松竹作監
      • (TOV劇場版の)ガリスタは…亀井監督が『ジ アビス』のジェイドを出したいというようなことを言っていて、…その名残があるからか、ガリスタとジェイドって似てると思いませんか?(松竹氏)
    • ufotableの近藤社長・外崎監督・松島作監
      • (TOSのOVAのテセアラ編)の制作が決まったのは、「シルヴァラント編」最終話の外崎さんの絵コンテが上がってきてからなんです。(近藤氏)
      • 本当は1本30分で作る契約だったはずなのに、大半が30分オーバー。ひどい巻は40分以上、50分近くもありますからね。もう意味が分からない(笑)。(近藤氏)
      • スレイに対したときのミクリオのポーズは、他のキャラクターを相手にしたときとは変えるとか…そういうことに意外と僕らうるさいんです。(外崎氏、松島氏)
  2. ARCHIVES
    テイルズのゲーム、アニメ、劇場版などのほぼ全てを網羅した年表。「ブレイカー」「コモンズ」「ビブリオテカ」などのマイナータイトルもきっちり網羅。バンナム頑張ったね。
  3. ILLUSTRATION GALLERY
    P、E、Aの過去の一枚絵の紹介。アニメ雑誌や製品パッケージなどに用いられたもの。アニメ関係のもののみで、全てを網羅しているわけでもない。
  4. HISTORIA 1 ANIMATION
    P(OVA)、E(TVアニメ)、S(OVA)、A(TVアニメ)、V(劇場版)、Z(TVアニメ)のアニメーションの特集。
    各作品については以下の構成になっている。
    • 概説(2ページ)
      スタッフ、キャスト、本編のスクリーンショット(以下SS)数枚、オープニングやエンディングムービー曲名とアーティスト名、SS数枚、原作ゲームとの関係、作品全体のあらすじ、世界観・設定の簡単な解説
      解説はあまり詳しいわけではなく、ゲームないしアニメを知っている人向け。
    • キャラクター紹介(数ページ)
      主人公&ヒロインについては1人当たり1ページ、その他のメインキャラについては半ページをあてて、キャラクターの基本情報や作中での活躍、メインストーリーへの絡み方などを解説。
      やや量は少ないものの手堅いまとめ方。
    • ストーリー紹介(数ページ)
      ストーリー1話1話(話数が別れていないものは編集者が適当に分割)についての紹介。アニメーションのSSが充実。
      その分あらすじが割を食っていて、初見の方にはちょっと分かりにくいかも。
    • 原画ギャラリー(S、V、Zのみ)
      作中の印象的なシーンの原画ギャラリー。
      場面のチョイスが秀逸で、解説も短いながらも読み応えがある。
  5. HISTORIA 2 GAME
    これまでに発売されたテイルズのゲームの紹介。といってもゲームそのものに関する解説は少なく、その大部分がオープニングとエンディングのムービー紹介に割かれている。
    ムービーがない作品についてもほぼ全て網羅されている(エスコートタイトル、携帯アプリ、
    またミントの声優にこおろぎさとみさんの名前があったり、エターニアオンラインやタクティクス、ヴァールハイト、マテリアルダンジョンなどの知ってる人の方が少ない作品もきちんと触れているのは偉い。
    あえて言えば、TOI-Rのオープニング、TOVのPS3バージョンのオープニングが収録されてないのが残念。

というわけで、非常に読み応えのある資料集でした。ページデザインも全体的に美しく、アニメ雑誌を長年作っている角川さんらしい仕上がりになっていて満足です。学生の頃、ムービーのスクリーンショットをプリントアウトして冊子を作っていた自分からすると、これだけの充実した内容の本を出してくださったことに感謝です。

原画集みたいなものを期待されると多分がっかりだと思いますのでそこだけ注意。