2014-02-03

【コミック】軍師 黒田官兵衛伝① レビュー

このサイトでもおなじみ「信長の忍び」の作者重野なおき先生の最新刊です。
今はやりの「黒田官兵衛」を主役に据えた歴史物です。基本的に「信長の忍び」のスピンオフと考えればいいのではないかと(歴史物にスピンオフもへったくれもありませんが)

軍師 黒田官兵衛伝①

著者:重野なおき
レーベル:ジェッツコミックス
価格:571円

レビュー

1巻は官兵衛が仕える小寺家が、東から迫る織田家か、西に陣取る毛利家のどちらに身を寄せるかを決める場面から始まります。織田信長が武田勝頼を長篠の戦いで破ったのと同時期なので、「信長の忍び」よりは4年くらい先の話です。信長はもちろん、秀吉や半兵衛など「信長の忍び」でおなじみの面々ももちろん登場します。

ストーリー展開も相変わらずうまいですね。やっぱり歴史を動かす人にはドラマがあるなぁ…ということを思い知らされます。もちろん全体としてはギャグ展開多めなので、気軽に歴史の勉強をしたいあなたにもオススメです。「官兵衛?ああ、あの秀吉の部下で病弱な…え?それは竹中半兵衛?」くらいの歴史ぼんくらな自分も少し賢くなれました。

あと奥さんの光(てる。表紙の一番左の人物)がツンデレでいい感じです。

気にしてませんよー

光「そうですか 織田家の支援をとりつけましたか…」

官兵衛「うむ これで肩の荷がおりたぞ!!」

光「それだけですか?隠し事はおやめ下さい」

官兵衛「…すまん!!旅先で秀吉殿の奥方に見とれてしまった!!」

光「そんなことでは…見とれたんですかへえーふうーん

※50ページより引用

1巻は官兵衛が有岡城に幽閉されてしまうところまでですね。今後のドラマティックな救出劇と、官兵衛の長男をめぐる半兵衛の策がどう描かれるのかが楽しみです。

現在、第1話、最新話と特別編がヤングアニマルDensiで公開されていますので、ちょっとでも興味がある方はぜひ立ち読みしてみて下さい。

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今後の関連作品の発売予定は以下の通り。

        • 信長の忍び8巻…2014年夏頃
        • 軍師黒田官兵衛伝2巻…2014年秋頃
        • 信長の忍び外伝尾張統一記…2014年初夏 

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コメント & トラックバック

 とあるマンガのせいで「ずーっと牢屋に入ってた人」とのイメージしかない(笑)。
 ん?ウィキだと軍師が古代や中世の参謀だと定義づけられてんの?それは誤りだとある本に書いてあったんだが…。

へーそうなんですか。僕も軍師=参謀の古い呼び名、くらいに思っていました。

 ネットでは見た限り軍師=参謀みたいなもの説ばかりですが、多い方が正しいとは限りません。
 その本を信じるなら、実際には軍師は吉凶を占ったり、雨乞いをしたりと、いわば呪い師のようなものだったと。ゲームでも軍師は魔法使うの多いですね。

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