2013-12-30
やべぇ。一本カウント忘れてたから今日は6本レビューです。
来年はTOZ、ペルソナQに今のところ期待です。
2013-12-29
既に今回で6回目を迎える年間ゲームレビューです。対象ゲームは10本なので、5本ずつ今日と明日に分けてレビューします。
書いている途中で記事が吹っ飛んで泣く泣く書き直しました…なんで自動バックアップ動いてないんだよ。
2013-12-26
皆さんは覚えているだろうか―2009年に月刊コミックアライブで連載開始した、シュタゲ本編のコミカライズ作品があったことを―
皆さんは覚えているだろうか―第1巻の限定版に付いていたドラマCD「ラボメン円卓会議」が秀逸な出来だったことを―
というわけで、3年越しに続刊が出て一気に完結した、シュタゲメインルートのコミカライズ作品のレビューです。


Steins;Gate 2/Steins;Gate 3
著者:さらちよみ
レーベル:MFコミックス アライブシリーズ
価格:543円(税別)
レビュー
2巻と3巻が同時発売となりました。物語が動き出す中盤以降が比較的本編(メインルート)に沿った形でコミカライズされています。ただ所々で話を端折りすぎてつじつまが合わなくなっているのが気になります。シュタゲは伏線が緻密なところも魅力なのでこれはちょっと…
あとキャラクターがやや全体的にハイテンションなので、勢いになれないと辛いかも知れません。
総じてゲームのコミカライズとしては普通の出来ですのでファンアイテムでしょう。
所々に挟んであるオリジナルの台詞などは秀逸なものがあり、この作者の方は原作のない作品の方が輝くのではなかろうかと勝手ながら思ってしまいました。
ダル「なんか単純すぎね?」
岡部「鳳凰院凶真は単純なことほど大げさに言う男だ」
※3巻151ページより引用
2013-12-22
星界の戦旗DVD-BOX付属の小説「星界の断章 野営~ノールの場合」のレビューです。みんな大好きノール嬢が完全主役ですよ~
星界特設サイトの更新も終わっています。
なお前作・前々作のレビューはこちらから。
→【小説】星界の断章 野営~ドゥサーニュの場合~ レビュー | Y.A.S.
→【小説】星界の断章 野営~ペネージュの場合~ レビュー | Y.A.S.
星界の断章 野営~ノールの場合
著者:森岡浩之
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あらすじ
特に帝国暦952年。
ノールと、その幼なじみサガージュが衛旗士を務めていた晩のこと。仮眠を取っていたノールは不審な物音に目を覚ます。何者かが天幕に侵入しようとしていたのだ。ノールはサガージュに状況を報告。サガージュは侵入者を捕縛しようとするが、ノールは司令に報告することを優先すべきと主張し、二手に分かれることになった。
ノールが司令と共に現場に戻ると、そこには薬物で眠らされたサガージュの姿があった。サガージュが侵入者の捕縛に失敗したことを報告すると、司令は何者かに抗議の通信を送ったあと、「今夜のことは忘れるように」と二人に告げる。二人が説明を求めたところ、同じ惑星にいる空挺科修技生による、たちの悪い悪戯ということだった。
何となく納得のいかないサガージュに対し、ノールは飛翔科の訓練生で空挺修技館への殴り込みを提案。サガージュは嬉々としてその作戦を立案するのだった。
感想
これまでの2編で残されていた謎についての解法編という感じです。
まあ犯人自体はしょーもない感じでしたし(ストーリーがしょーもないという意味ではないですよ)、やはり今回はノール嬢のマイペースぶりを愛でるのが正しい楽しみ方ではないかと思います。ノールは正論を淡々と述べるところが面白いんですよね。今回はサガージュと司令がその被害に遭っているのですが、
司令は眉根に皺を寄せた。ノールと話していると、大抵の人間はこんな表情になる。
※7ページより引用
という表現には笑いました。
あと全く話には絡まないのに、サグゼールも流れ弾で可哀想な目に遭ってましたっけ。
でもサガージュは、ノールに対して「もう、これだから、エクリュアはっ」と怒ったりしているので(サガージュはノールのことは「ノール」と呼ぶ)、エクリュア一族は大体ノールみたいな感じなのかも知れませんね。
結局DVD-BOX全部買ってしまいましたけど、小説は面白かったので後悔はしていません。たぶん来年発売の「星界の断章Ⅲ」にきちんと収録されるだろうけど、後悔…してません…
「ひとりじゃ危ないよ」ノールは指摘した。
「じゃあ、一緒に捕まえてくれる?」
「ふたりでも危ない」零は、零を足そうと、二倍にしようと、零にちがいない。
「それじゃ、心配してくれているの? 意外ね、あなたがわたしを心配してくれるなんて」
「心配はしていない。客観的な事実を指摘しただけ」
※5ページより引用
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2013-12-21
サモンナイト小説買いに行ったけどやっぱり売ってなくて、代わりに「ダンガンロンパ/ゼロ」買ってきました。
それはさておき、先日紹介した「無限遠点のアルタイル」初回限定版に同梱されている冊子「次元階差のテスティモニー」に収録されている小説「遙遠のヴァルハラ」のレビューです。
…ってちょっと待ったー!この冊子正式名称は「多元階差のテスティモニー」ですよね(英題は”A Multiverse Testimony”)?なんで表紙のタイトルロゴが間違ってるんじゃい!
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遙遠のヴァルハラ 世界線変動率 0.334581%
著者:林直孝
口絵:文倉十
あらすじ
世界線変動率0.334581%。鈴羽のタイムトラベルが「失敗」した世界線。岡部の必死の努力も虚しく世界を変えることは出来ず、岡部、ダル、紅莉栖の3人はSERNに軟禁状態にあった。
事件から立ち直った岡部は、ダル、そして謎の協力者「疾風迅雷のナイトハルト」と組み、SERNからの脱出を企てる。作戦名は―”天国へ至る道(ヴァルハラ)”。
感想
α世界線の岡部とダルは、SERNから脱走してタイムマシン開発することが確定しているのですが、どうやってあの強大なSERNから脱走したのか、なぜ紅莉栖は脱出出来なかったのかが結構謎でした。今回の小説ではその謎についての納得出来る解説があるので嬉しいところです。逆に言えば結末は読めているので全体的にもの悲しい雰囲気が漂っています。紅莉栖が岡部の「根拠のない約束」を「信じる」、といったシーンは涙を誘いました。また「オーキードーキー」という鈴羽の口癖が、ダルに、そして由季に伝わっていくシーンは、作品全体のループ性を象徴しているようで、明るいシーンなのにちょっとしんみりです。
著者はシュタゲ脚本の林氏なので安心。あと「狼と香辛料」でおなじみの文倉先生がイラストを描いてくれているのも嬉しいところです。しかし拘束されて1年半。紅莉栖もオカリンも同じ服を着てたのかよ。
「橋田は? 今どこに?」
「案ずるな。ヤツは相変わらずのHENTAIだよ。この作戦の言い出しっぺも、ダルだからな」
「あいつが岡部よりやる気見せるなんて、意外ね」
「今年の冬コミマになんとしても行きたい、というのが動機だ」
「あえて言おう。カスであると」
※36ページより引用
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2013-12-15
シュタゲのオリジナル小説最終刊「無限遠点のアルタイル」をようやく読了しました。500ページという分厚さに腰が引けていたんですが、なんとか年内に読めて良かったです。今回もシュタゲなので深刻なネタバレ無しレビューです。
既刊感想はこちら(どちらも深刻なネタバレなし)。
Steins;Gate 閉時曲線のエピグラフ レビュー | Y.A.S.
【小説】Steins;Gate 永劫回帰のパンドラ レビュー | Y.A.S.
無限遠点のアルタイル
著者:たきもとまさし
価格:4200円(税込)
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レビュー
最終作にふさわしい話でした。涙でページがシワシワです。
序盤はオカリンがフブキとフラグを立てたり、真帆から「ひとりに…しないで…」なんて言われちゃったり、まゆりと新婚生活したり、とキャッキャウフフしていたせいで、本当に最終巻なのか…?ここから風呂敷どう畳むんだ…?と思いながら読み進めていましたけど、オカリンが最後に覚醒してからの怒濤の展開は、本当に涙無しには読めませんでした。ゲーム本編では、最後にチラッとしか出てこない「β世界線上のオカリン」がどれほどの辛酸をなめ、どれほどの熱い思いで計画を実行したのか、そしてその原動力になったのは何だったのか、骨の髄まで思い知りましたよ。これはもう原作ファンみんなが読むべき。そしてサブタイトル「無限遠点のアルタイル」と、ドラマCDβ「無限遠点のアークライト」の繋がりを見届けるべき。
そしてそれを取り巻くラボメンたちも今回は名セリフ多いです。ダル、まゆり、真帆、そして「紅莉栖」。いつかこの話も、ドラマCD化してくれるといいなぁ。
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2013-12-08
ダンガンロンパ1・2Reloadですけど、とりあえず1の本編+番外編を全てクリアし、全員分のエンディングを見ましたのでレビューです。なおネタバレはないです。
ダンガンロンパ
プラットフォーム:PlayStation Vita
ジャンル:ハイスピード推理アクション
価格:5229円(通常版)、4700円(DL版)
レビュー
みずしな先生とIvanさんがお勧めくださったのをきっかけにプレイしてみました。シュタゲの時にも言ったような気がしますが、ぼくはADVゲームというジャンルがあまり好きではなく、これまでプレイしたゲームも決して多くはないんですが、これは前評判どおり非常に面白かったです。
メインストーリーは一話完結の推理ものでありながら非常に先が気になる展開で、最初の頃は一話を2日かけてじっくりプレイしていたんですが、途中からは1日一話のペースで一気にクリアしてしまいました。
ゲームは通常のADVゲームのような日常パート、事件発生から学級裁判までの捜査パート、推理を行う学級裁判パートに別れています。日常パートではどこか不気味な雰囲気ながらも仲間との交流を深めることが出来ます(シチュエーションの割りに脳天気なキャラが結構いますが…)。
捜査パートはきっちりフラグを立てないと前に進めない出来になっていますし、次になにをすべきかも結構はっきり示されるので、あまり詰まることはありませんでした。自分で犯人を推理することも出来ます。
そして学級裁判では、捜査パートで得た情報を組み合わせて犯人へ迫っていきます。推理自体は誘導されるのでさほど難しくないですが、そのパートを退屈にしないようにアクション性が取り入れられています。といっても難易度を調節出来たり救済措置があったりなどでさほど高度な操作を要求されるわけではありません。でも犯人当てのドキドキと、アクションのドキドキがうまくシンクロしていて良かったのではないかと思います。
そして学級裁判が終わると…なのですが、ここから先はネタバレなので実際にプレイしてみてください。あとこれからプレイしようと思っているなら、くれぐれもネタバレにはお気を付けください。興ざめってレベルではないので。
1関係のトロフィーの最後の一つ(500ガヤ撃墜)を取ったら、2に行こうと思います。
2013-12-06
久々の時雨沢成分補充!ということで毎年恒例のキノの旅最新刊です。今回はちょっと厚め。理由は後ほど。
キノの旅XVII the Beautiful World
著者:時雨沢恵一
レーベル:電撃文庫
価格:630円(税別)
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レビュー
今回は2013年4月から、各地の地方紙で連載されていた話が主として収録されています。良い子も読んでいる新聞連載だけあってさすがに流血騒ぎとかは控えめにされていましたが、その分ほかの話ではっちゃけている感じでした。
17巻に収録されているのは、キノがメインの「旅人達の話」「自然破壊の国」「時計の国」「左利きの国」「割れた国」「貧乏旅行の国」「恋愛禁止の国」「料理の国」「広告の国」「鉄道の国」「旅の終わり」「神のいない国」「私達の国」、シズがメインの「渡す国」、師匠がメインの「遊んでいる国」「楽園の話」、誰がメインでもない「ファッションの国」の17編でした。短編が多めとはいえいつもの倍ありますね。本も既刊より分厚いです。
一番面白かったのはやっぱり「鉄道の国」かな。ほぼオチは予想どおりだったんですけど、人が人のために働ける動機付けは何かということを考えさせられましたね。あとは新聞連載で大人しくしていたキノの反動が思いっきりあふれてしまった「神のいない国」かな。キノの暴れっぷりを隠蓑にさりげなくホラーを突っ込まれると恐怖が2倍ということに気づいた。
そして最後の「渡す国」。これまでシズがどれほど苦労をしてきたかを知っているだけに、彼の最後の決断には心を打たれました。今回は脇役だったフォトもいい味出しているんだこれが。
あとは恒例のあとがきで、「学園キノ」についてもまだまだ執筆するつもりであるということが聞けて嬉しかったです。
あなたが誰かの手を握って
暖かく感じているとき
その誰かは冷たく感じている
※口絵イラストより引用
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2013-12-05
あっという間にAmazonで瞬殺されて(現在は入手可能)、本屋を5軒巡ったけど全く入荷されていなかった一冊です。やっぱりニッチなのかなぁ…
放課後さいころ倶楽部1
著者:中道裕大
レーベル:ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル
価格:552円(税別)
あらすじ
京都に引っ越してきた女子高生の綾(表紙中央の少女)と、その初めての友達で少し引っ込み思案な同級生の美姫(左)。ある日の放課後、繁華街を歩くクラス委員長の翠(右)のあとをこっそり付けた二人が行き着いたのは、アナログゲームの専門店「さいころ倶楽部」だった。3人はゲームを通じて次第に仲良くなっていくのだが―
レビュー
以前もチラッと話に出したんですけど、ぼくはボードゲームが大好きで、定期的に巡回しているボードゲーム関係のサイトも結構あります。その一つで話題になっていた、アナログゲームを題材にしたコミックです。
失礼ながら作者の方のお名前はこの作品で初めて知ったのですが(数年前にサンデーで連載されていた「ハルノクニ」の作者みたいですね)、絵が非常に達者というかボク好みで、それだけで満足感ありましたけど、それだけじゃなく話の転がし方がすごく面白いんですよね。
こういうゲームを題材にした漫画だと、ルールの解説で何ページも使っちゃったり、勝負自体に重きが置かれてしまうのが普通ですが(別にそれを否定するつもりはありません)、この漫画はそれよりも、ゲームを通じて生じる人間関係に重きが置かれています。ゲーム描写も十分ありますが、プレイ描写は基本的に1つのゲームにつき1話だけと短く、複雑なルールの説明は省略されています。ゲームをしない話も結構あります。でも面白い。出てくるゲームを買ってみたくなること請け合いです。あとはプレイしてくれる友達がいればな…
アナログゲームが好きな人にしっかりお勧めです。1巻では「マラケシュ
」「ごきぶりポーカー
」「ねことねずみの大レース
」「ハゲタカのえじき
」「ミラーズホロウの人狼
」の5ゲームが取り上げられています(全10話なのでゲーム話は半分ということですね)。
2013-12-02
元々購入予定はなかったのですが、テイルズオブマガジンで序盤が掲載されていたのを試しに読んでみたらおもしろかったので即購入。踊らされてるなぁ。

テイルズ オブ シンフォニア 贖罪のクラトス
著者:実弥島巧
レーベル:電撃ゲーム文庫
価格:600円(税別)
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あらすじ
クラトスはとある森でロイドと仲間たちがやってくるのを待ち受けていた。彼らの目指す「救済」―それを完成させるために。
以下TOS本編の盛大なネタバレになるので割愛。
感想
TOS本編を、クラトスの視線から追ったスピンオフ作品です。著者の実弥島先生はTOSのシナリオライターでもあるので、伏線回収とかもバッチリでしたね。こういう作品って、尺の都合とかでシナリオが書き換えられていることもよくあるんですけど(yukkun20はそれがキライです)、この作品はゲームシナリオを忠実に再現している(セリフ回しも同じ)ので良かったです。TOS本編、できればクラトスルートをクリアしてから読んで頂きたいですね。
そして本編の裏側ということで、ゲームでは分からなかった(あるいはサブイベントを起こさないと分からなかった)各キャラたちの行動や思惑がかなりはっきり示されています。
- クラトスやユアンはどうしてラスボスと袂を分かったのか
- ディザイアン五星刃はあの時何をしていたのか
- ロディルがマグニスを騙したのはなぜか
- クヴァルとプロネーマはなぜ仲が悪いのか
- ミトスはどうしてジーニアスに出会ったのか
などなど。特にドジっ子扱いされているユアンの影の活躍は涙無くして読めませんので。この人肝心なところで詰めが甘いんだけど、本質的には超優秀なんですよね…
というわけで、TOSを楽しんだ方には文句なくオススメです。
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これ他国から反対意見とかでなかったんですかね。それとも押し切ったのでしょうか。リ…