2013-03-04

【小説】ROBOTICS;NOTES 瀬乃宮みさ希の未発表手記 レビュー

時雨沢先生のアリソンシリーズ(アリソン、リリトレ、メグセロ)の最新作が今月出るみたいですね。うぅ…去年買ったメグセロ6もまだ積みっぱなしだ…

それはさておき、それと同時期に購入したロボノ小説のレビューです。こちらもロボノ本編の派手なネタバレがあるので畳みます。

ROBOTICS;NOTES 瀬乃宮みさ希の未発表手記

著者:海法紀光
レーベル:電撃文庫
価格:630円

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2013-02-26

【小説】サモンナイト ─受け継がれし炎─ レビュー

一番の見どころはハサハの新規イラストかもしれない。サモンナイト小説の感想です。

サモンナイト ─受け継がれし炎─

著者:都月景/飯塚武史/かわく
レーベル:JUMP j BOOKS
価格:798円

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2013-02-11

【小説】マグダラで眠れⅡ レビュー

ようやく去年の年末に購入した小説を半分程度消化。時雨沢作品か榊ガンパレの新刊が出るまでに頑張らねば。というわけで今日はこちら。

マグダラで眠れⅡ

著者:支倉凍砂
レーベル:電撃文庫


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2013-02-06

【小説】Steins;Gate 永劫回帰のパンドラ レビュー

購入してからだいぶ立ちましたが、ようやく読了したのでレビュー。核心に迫るネタバレはないように書いていますが(あらすじも書いていません)、気になる人は読んでからどうぞ。

初回限定版同梱のドラマCD「人工械機のパンデミア」の感想はまたいずれ。→3/15追加しました

前巻「閉時曲線のエピグラフ」の感想はこちら

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2013-01-03

【小説】Steins;Gate 変移空間のオクテット① レビュー

電車に乗っている途中に読んだこの小説のレビュー。…これも買ったのは去年なんだからねっ!


Steins;Gate 変移空間のオクテット①

著者:明時士栄
レーベル:富士見ドラゴンブック

あらすじ

本編終了後、岡部倫太郎がたどり着いた世界線「シュタインズゲート」の世界。ある時岡部はリーディングシュタイナーの発動を感知する。それと共に届く1通のメール。それは15年後の自分から届いたDメールだった。この時代でナイトハルトなる人物がIBN5100を入手したことにより、世界中の基幹産業が「萌え」にすり替わったことで世界恐慌が発生し、未来は悲劇的な状況になっているらしい。それを阻止するため、未来の岡部はIBN5100の入手を指示してきたのだ。しかしこの世界線は、これまでのどの世界線とも違う、狂気と理不尽の支配する世界だった。
果たして岡部はIBN5100を手に入れることが出来るのか。そしてナイトハルトは何をしようとしているのか。

感想

通称シュタゲ8bitこと変移空間のオクテットのノベライズです。これがノベライズとかどんな判断だ。と思って読み始めましたけど、なかなか面白かったです。
この小説は1巻ということになっていますが、ゲーム中のシナリオはほぼ全て網羅されています。ただラストシーンのみが変更されていて(岡部がIBN5100を入手する直前、世界線の変動が再び起こり、「機関」によって世界恐慌が発生する世界線へ迷い込んでしまう)、次巻に続く、となっていました。
作者の方はこれがデビュー作のようですけど、癖のない文章で読みやすかったです。ただ芝村節や森岡節に調教されている身としてはちょっとあっさり風味の気もしましたが。なお「光学迷彩ライト」「橋を塞ぐ黒騎士」「特定のアイテムがないと開かない扉」などのゲーム的ギミックをそのまま現実に落とし込んでいるせいで、かなりカオスな展開になっているのが笑えました。あと岡部の空回り感も絶好調で、台詞を脳内再生できるとより楽しめます。
ラボメン達の出番はやや少なめ(特にルカ子とダル)ですが、助手は相変わらずチョロい子です。

「橋田やまゆりだっているのに、どうして私に助けを求めてきたの?」

「それは…」(中略)これは返答を間違えると確実に地雷だぞ……答えは慎重に選ばねば。

「それはお前が、俺の助手だからだ!」

「……はぁ」

 まずい、ため息をつかれた! ちぃ、答えを間違ったか?

「い、いや! つまりだな、俺が頼れるのは、いつだってお前だということだ! どんなときでも俺を支えてくれるのは、紅莉栖、お前しかいないと思っている……!」

「えっ」(中略)「あ、そ、そうなの? ふ~ん。それはこ、光栄というか……悪い気は、しないわねっ」

※179~180ページより引用


2013-01-02

【小説】この空のまもり レビュー

舌の根も乾かぬうちに小説感想ですが、これ去年買ってた本だからセーフだよね。

この空のまもり

著者:芝村裕吏
レーベル:ハヤカワ文庫

あらすじ

今から少しだけ先の未来。AR(拡張現実。作中では「強化現実」と呼ばれる)が普及すると共に、不適切な情報を表示した「悪性タグ」が問題となっている時代。日本政府はこれに対して有効な対策を取らず、国を憂えた若者達は自警組織として「架空政府」「架空軍」をつくり出した。
主人公田中翼は、現実世界ではニートであるが、架空防衛大臣の職を預かっている。現在架空政府は、架空軍に所属する人々を動員して、日本中の悪性タグを(ハッキングによって)除去する、という一大作戦を実行。作戦は成功し、国民からの支持も上々だった。しかしやがてその動きは暴走を始め、外国人を排斥しようとする暴動へと発展してしまう。
責任を感じる翼。翼が信頼を置く老婆バーセイバー。小学生ながら架空軍に身を置く翔とその母美都子。翼の秘書の棘棗。近所に住む大学生の三浦。そして翼の幼なじみの七海。立場も年齢も違う登場人物達が、暴動をなんとかしようと動き出す。

感想

面白かったです。世界設定はロボノと非常に似ていますね。ロボノをプレイした時にも、タグの管理って誰がどうやってしてるんだろうとか、バーチャル上の落書問題はどうしてるんだろうということを思っていたんですけど、そういうARの負の側面をリアルに描いています。
登場人物は主にバーチャル上のキャラクターとして描かれていると共に、実際の世界で生活している様子もきちんと描かれていて、それがどうつながっているのかが徐々に明かされていくところがスピード感があってよかったです。そして最後に問題を解決した手段も、なかなか考えさせられる(それでいて現実離れしていない)もので感心しました。
また「本当の愛国心とは何か」という昨今注目されているテーマを扱った作品でもあります。

愛国心は……誰かを傷つけなくても存在を証明できる。
真なる日本とやらは、折目正しく助け合う秩序だったいつもの我々であることを。

※286ページより引用

芝村氏の作品も色々読んでいますが、その中でもかなり楽しめた小説でした。

ところで最後に登場した、「新田良太という日本人傭兵」ってもしかするとマージナル・オペレーションに登場したアラタのことですかね。ファンサービス…というかミスリーディングかな。


2012-12-02

小説「ガン・ブラッド・デイズ」 レビュー


最近連続して作品を出している芝村裕吏氏の小説「ガン・ブラッド・デイズ」を読みました。これ発行部数が少ないのか一般の本屋ではまず見かけないんですよね…電撃ゲーム文庫なのに。ただ理由は分かる。

※ゲーム一言日記


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2012-11-25

Steins;Gate 閉時曲線のエピグラフ レビュー


「Steins;Gate 閉時曲線のエピグラフ」を読みました。ドラマCDは未視聴なのでレビューは別の機会に。

詳しいことを書くとおもしろさ半減なので省略しますけど、すげー面白かったです。さすがオフィシャル。シナリオライターは原作ライターの林直孝氏ではありませんが(監修の立場で参加)、本編同様かなり話が練られているのが分かります。人物描写もうまい。

本小説は、β世界線の未来(といっても2010年末~2011年頃の話と思われる)を描いた物語です。絶望の淵に沈んだオカリンの新しい物語が始まるわけですよ。新しい脳科学ネタもふんだんに取り入れられていて、早くも第2巻が楽しみです。この世界線が森岡先生の「優しい煉獄」につながるんですね分かります。

ちょっと気になったポイントだけ抑えておきます。

  • 冒頭のシーン(おそらく第1章以下の小説本編もこの世界線と思われる)の世界線変動率は1.129848%。これはドラマCDβ「無限遠点のアークライト」で登場した世界線です。オカリンが最後のミッションに失敗して戻ってきた時の世界線ですね。ドラマCDでは事件の約1年後に、○○○がタイムトラベルしたことで消滅したため、ゲーム本編でも登場しませんでした。
  • ときどき世界線変動率1.130205%の世界線が登場しますが、これはオカリンが最後のミッションに失敗した時の世界線です。
  • 第3章に登場する「もし、お前の手か足の一つが~ずっと幸いに違いないのだ」というのは、新約聖書中の一節。つまり男はキリスト教の原理主義者と思われます。
  • 「ヒンノムの谷」というのは古代イスラエルがゴミ捨て場として使用していた郊外の谷で、常にゴミを燃やす火がたかれていたことから、一般的には地獄の比喩として使われています。ゲヘナも同義。

※ゲーム一言日記

  • エクシリア2…Chapter9更新。秘奥義カットイン集も大幅に追加しました。
  • サモンナイト3…ようやく最終階層に到達。あと6面。衛星攻撃αがこんなに便利だとは…アルディラ&クノンペアの魅力は留まるところを知りませんね。

2012-11-21

メグとセロンⅤ ラリー・ヘップバーンの罠 レビュー


メグとセロンの5巻感想です。1ヶ月半ぶりのご無沙汰でした。
既刊の感想はこちらから。

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2012-11-14

ガンパレード・マーチ2K 新大陸編④ 感想


榊ガンパレの最新刊が2ヶ月ぶりに来ました。今回で新大陸編は完結です。

※既刊の感想はこちらから。

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