2016-03-28
出張から帰って参りました。再来月もう一度行くことになったので今から楽しみです。
テレビアニメ「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」(以下TOZ-X)の公式サイトが更新されています。
《公式サイト》
放送日
2016年夏 に決定しました。普通に考えると7月からでしょうか。 放送局などは未定のようです。
キャスト
PCキャラである8人の声優陣が公開されています。 ゲーム版と同じですが、亡くなられたライラ役の松来未祐さんの代わりに、下屋則子さんがキャスティングされています。
内容
そもそもTOZのアニメ化じゃないんじゃないか?と当初から言われていましたが、
キービジュアルがこれ↓ですし、
あらすじも、
人の目には見えない霊的な存在「天族(てんぞく)」に囲まれて育った人間の青年・スレイ。 「かつて、人間の誰もが天族の姿を見ることができた」という伝承を信じる彼は、古代の謎を解明し、人と天族がともに生きる世界を実現したいという夢を抱いていた。
ある日、生まれて初めて訪れた人間の都で妙な事件に巻き込まれたスレイは、なりゆきから石に突き刺さる聖剣を引き抜き、世界の災厄を払う「導師」となる。 重き使命を刻み込む胸の中、人と天族の共存という夢はより熱さを増し——
仲間とともに、「導師」は大冒険の旅路への一歩を、今、踏み出す。
※公式サイトより引用
ですし、
紹介も、
シリーズ20周年記念タイトル「テイルズ オブ ゼスティリア」(PlayStation®3用ソフト/2015年1月22日発売)のゲーム内アニメーションを手掛けたufotableが「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」としてTVアニメーション化。
※同前
だから、TOZのアニメ化ってことでいいですよね。
…あれ、でもどこにも、TOZのアニメ化とは書いてないな…。またミスリーディングなのでしょうか。アリーシャの一件があるので、さすがに同じ轍を踏むようなことはしないと思うのですが…。スレイが導師になった直後のアナザーエピソードかとも思いましたけど、それだとザビーダやロゼの出番がなさそうだし。
2015-12-15
皆さんテイルズの20周年特番ご覧になりましたか?
僕も生で見るつもり…といっていたのですが、シュタゲ・ゼロが急展開で目が離せなくなったため、視聴出来ませんでした。まぁ後日タイムシフトで見ますよ。
さて、テイルズ20周年でいろいろな情報が出ていますが、今日は僕が興味ある2つのニュースだけ取り上げておきます。
TOF2016開催決定
来年のTOFも無事開催が決定しました!
開催日:2016年7月9日(土)、10日(日) 開催場所:横浜アリーナ
テーマは「夏祭り」ということで、例年より1ヶ月程度遅めの開催になっています。声優陣が浴衣で登場する展開ありそうですね。
続報は公式サイトを要チェック!(画像はリンク先より引用)
20周年アニメ タイトル決定
発表以来音沙汰のなかった20周年アニメですが、タイトルが「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」に決まりました!
…それだけかよっ!
クロスオーバーものなのか、それともゼスティリアのアニメ化なのか、それともアナザーエピソードなのか、全然予想も付きません。
あれ…テイルズ…クロス…うっ、なにかひどく残念な記憶 がよみがえってくるような…
こちらも続報は公式サイトで。
あとテイルズではなくシュタゲ情報ですが、宮野氏がシュタゲ・ゼロの魅力を熱く語るキャンペーン動画が公開されています。
VIDEO
宮野氏はいつも通りのテンションなのですが、意外と(失礼)内容は真面目でしたし、ネタバレもなかったので、チェックしてみてください。
2015-10-20
TOZの設定資料集です。設定資料集が充実しているのは必ずしも良いことではないのですよ。
テイルズ オブ ゼスティリア 公式設定資料集
レーベル:バンダイナムコエンターテイメントブックス 価格:2700円
レビュー
シナリオ 本編と追加エピソードのあらすじ。いずれもかなり詳しい内容で、一読するだけで話の全体像をかなり深いところまで理解出来る。
キャラクター 各キャラの物語上での立ち位置についての説明がメイン。特に新しい情報はないが、綺麗にまとめられている。 パーティメンバーとヘルダルフは1ページ、マルトラン、セルゲイ、ルナール、サイモンについては半ページが割かれている。その他のキャラについてはごく簡単な紹介のみ。
ワールド この本のメインと思われる、世界観についての解説。「人間と天族」「導師」「穢れと憑魔」「歴史」「地理」の5部構成。 グリンウッド大陸の歴史など、本編中では軽く触れられるだけの設定についても、きちんと作り込んでいることがうかがえる。 また「天族は髪に自身の属性を示す色が入る」「八天竜は時代によって代替わりや欠番がある」「大陸の七不思議」など、新しい情報もちらほら。 ただ、悪行を善行と思い込んで行動していたフォートン、アミシスト、ロゼがそれぞれ違う運命をたどったのは何故か、という非常に重要な点の解説が、全然説得力がない。自己矛盾を感じていると憑魔化、自己矛盾を感じてすらいないと憑魔化しない、自己矛盾を感じていても直視出来ていればやはり憑魔化しない、っていくら何でもご都合主義だろ。
イラストレーション 各キャラのステータスイラスト・チャットイラスト・秘奥義カットイン・ラフ画・アニメ設定画、背景イラスト、版権絵、アニメ絵コンテなどの掲載。 版権絵はコラボイベントで用いられたイラストなども含めかなり広範囲をカバー。絵コンテはごく一部しか掲載されてなかったのがちょっと残念。
エクストラ ufotable描き下ろしイラスト(子供の頃のスレイとミクリオ)、木村氏と逢坂氏の声優対談、声優陣の直筆メッセージ、関連グッズ紹介。 やはりスタッフインタビューは無しでした。批判には正面から向き合って欲しかったなぁ。特に馬場P。
というわけで、内容はまずまずと言っていいと思います。TOZを少しでも楽しめたのなら買って損はないかと。でもパーフェクトガイドの時も言いましたが、設定資料集に多くを委ねなければいけないことは恥ずかしく思うべき。本来ゲームの中だけで完結すべきことなんですから。あとわざわざ資料集として出すほどの情報量ではなかったようにも思います。攻略本のおまけページで良かったんじゃね? 今月はテイルズオブシリーズの20周年記念本が出ますね。この間15周年記念本が出たと思ったのに。月日の経つのは早い。
2015-06-28
遅くなりましたがブレセカの公式攻略本のレビューです。ごくわずかなブレイブリーデフォルトのネタバレがあります。
[関連記事]【ゲーム】ブレイブリーセカンド レビュー | Y.A.S.
ブレイブリーセカンド エンドレイヤー 公式コンプリートガイド
レーベル:スクウェア・エニックスの公式ガイドブックシリーズ 価格:1836円
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レビュー
システム システムの基本的な解説。 ゲーム中で確認出来ることはもちろん、ダメージ量、命中率、魔法の回復量、行動順の決定方法、状態異常の成功率・解消率などの計算方法が網羅されており、とりあえず困ることはないレベル。 「お役立ち情報Q&A」というコーナーに「Q:戦闘しないで楽にお金を稼ぐ方法ってない?」という質問があり、それに対する答えがカプカプメーカーということになってますが、このゲームは戦闘して金を稼いだ方が遥かに楽ですよ。
ジョブ
ジョブデータ 全30ジョブそれぞれについて、「基本能力やアビリティについての解説」「習得アビリティ一覧」「戦闘指南」を掲載。各2ページとまあまあのボリューム。そのジョブを装備している時におすすめのアビリティも5つほど掲載されています。無難な内容が多いですが。 全員のジョブ装備時の姿が掲載されているのもうれしい。
アビリティデータ 魔法や特殊技のデータ。一応スクリーンショットが掲載されてますが、1枚しかないためあまり参考にはならず。せめて2枚、欲を言えば3枚はほしいところ。
パーティ編成指南 その名の通り。実は密かに一番期待していたコンテンツの一つなのだが、3例しか掲載されてなくてガッカリ。 ブレセカはジョブやアビリティの組み合わせが面白いゲームなので、公式らしい深いパーティや思いっきりネタに走ったパーティなど色々見たかった。
ジョブアビリティ活用術 複数のアビリティの組み合わせの解説。こっちはまあまあのボリュームだが、ピーキーなものは少ない。
ストーリー フローチャートとマップ。 フローチャートはサブシナリオも織り込んでいるし、デザイン的にも読みやすい。 マップもそこそこ。ただしダンジョンのギミックに関する解説がかなり乏しい。特に浮遊城はかなりややこしいのにこれだと全然分かりません。もっともブレセカのダンジョンでそれほど複雑なものはないですし、エンカウントもカット出来ますから、この程度でいいといえばいいのですが。 またボス解説もあまり内容が深くない。特に難易度の高い隠しボスについての解説が手抜きすぎるのでしょんぼり。「あらゆる攻撃が即死級の威力」なのに、対策法が「毎ターンしっかりと回復すること」ってなんだそれは。死んだら回復出来ませんよー
データ 「装備品」「アイテム」「必殺技」「敵」「敵アビリティ」「チュートリアルクエスト」「称号」「イベントビューワー」についてのデータ。 特に注目したいのは「イベントビューワー」。コンプリートまではかなりの苦行ですが、そのために必要なデータはきちんと収められています。収集率の表示がないため、攻略サイトでも網羅出来ているところは見かけませんでしたので、さすが公式というべきか。
スタッフインタビュー 浅野P、髙橋Pのインタビュー。 ブレセカの魅力はシナリオなので、プロデューサーのインタビューには期待していたのですが、これまたちょっと期待外れでした。 「今作の世界は前作のどの世界なのか」「体験版のマグノリアと今作のマグノリアの関係は」「リングアベルはなにをしているのか」「前作のアスタリスクと今作のアスタリスクの関係は」など知りたいことがほとんどスルーされ、当たり障りのない内容ばかりでがっかり。シナリオライターさんでもあるのに… あと、「今作は(前作のFtSに当たる)2.5は作らない」というのは信じていいんですよね?
その他 プロローグとして、ブレイブリーデフォルトのあらすじ、今作の登場人物のごく簡単な紹介もありました。
というわけで、攻略本としては問題のない内容です。が、攻略情報はネットで簡単に手に入る今日日、攻略本にはやはり独自の付加価値を求めたいところ(あくまで私見です)。そういう意味ではちょっと不満の残る出来でした。設定資料集買えってことかしらね。
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2015-06-20
既にプレイ開始してから5ヶ月経ってますが、ようやくプラチナに辿り着けました。
テイルズ オブ ゼスティリア
ジャンル:情熱が世界を照らすRPG 価格:8070円 公式:Tales of Zestiria テイルズ オブ ゼスティリア | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト
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ストーリー
かつて、天族と呼ばれる人々と、人間と呼ばれる人々が共存していた世界。しかしそれも今は昔、人間は天族の姿を見ることが出来なくなり、世界は災厄に飲み込まれようとしていた。人々は、過去世界の危機のたびに登場し、世界を救ってきた導師の出現を待ちわびていた。 そんな中、隠れ里で天族と共に育ち、それゆえ天族を知覚出来る人間の青年・スレイは、偶然村の近くの遺跡に迷い込んだ少女・アリーシャと出会う。そして運命に導かれるように村を出たスレイは、かつての導師と旅をした天族・ライラと契約し、当代の導師となる。それは、災禍の顕主と呼ばれ、世界に穢れを振りまく存在との長い戦いの幕開けだった― というストーリー。世界観はいわゆる中世ファンタジーです。
今回一番問題があったのがストーリー面です。とにかく登場人物の一人・ロゼの行動原理が全く理解出来ないのが最大の問題です。 彼女は表向きは旅商人ですが、裏では暗殺稼業を営んでいます。この世界の人々は、罪を犯すと「穢れ」と呼ばれるものがたまり、最終的には憑魔という化け物に変じてしまうのですが、彼女は暗殺をなすことが正義と信じているため、職業的殺人者であるにもかかわらず穢れを纏っていません。彼女自身自分の稼業に誇りを持ち、殺さなければいけない人しか殺さないし、殺す前には殺すべきか調査するとか言ってますが、作中で何度もいい加減な調査をして、殺すべきでない人を殺そうとしたり、あっさり罠にはめられたりしています。(そもそも普通の手段で解決出来ないからと暗殺を依頼するような人をまず殺すべきってことになりませんか?)仲間達もロゼの正体は知っており、殺人をあまり快くは思っていませんが、ほぼ必要悪として認めています(一応言っておきますが、別に無政府状態ではなく、普通に法も警察(騎士団)も機能している世界です)。 別にダークヒーローがパーティにいるのは構いませんが、全く罪の意識がないのはヒーローではなく、シリアルキラーだろ。
また世間では、アリーシャが途中離脱してしまうことがかなり叩かれていました。個人的にはアリーシャが離脱してしまうのは別に問題ないと思っています。ストーリー的にも理由付けがきちんとされていましたし、不自然さもないです(いいキャラだったので残念ではありましたが)。ですがその後アリーシャ下げロゼ上げの発言があったのは残念。正直普通の人間代表でもあるアリーシャ(ロゼはどちらかというとスレイ寄りの特殊能力者)とスレイの旅路を描くことで、天族と人間の共存というテーマを描くのだと思っていただけに、アリーシャを叩いちゃうと結局共存は難しいってことになるじゃん。 彼女がDLCで救済されてほっとしました。
それから、ことあるごとに「殺す以外の方法を見つけたい」と言っていたのに、結局死んでいく人の多いこと多いこと。人死にが悪いとは言いませんし、すべての死に意味を持たせろと言うつもりもありませんが、いくら何でも後味が悪すぎです。特にアイゼンを殺したのはあっけにとられました。
というわけで、ストーリー的には久々の低評価です。
システム
歴代作品を踏襲しているにもかかわらず、アイテム図鑑がない、マップ上のアイコンがわかりにくい(特に致命的なのは、宝箱の開封/未開封が区別出来ず、しかもマップを切り替えるとアイコンが消えてしまうこと)、説明のない(もしくは足りない)マスクデータが多い、など、全体的にちょっとうっとうしい作りでした。TOX2がシステム的に優秀だったので何でこうなった?という感じ。
また、「オヤッツァー・フォー」のように、どう考えても放置することを前提にしているとしか思えないシステムを搭載しておきながら、本当に放置するとうまくいかないようになっているなどよく分からない仕様も。ユーザーができることを制限していくのはあまりいい制度設計とは思えませんが…
また、アイテム合成もいまいちでした。今回は装備のステータスというよりそれに付着しているスキルが物を言うシステムで、合成しながら好きなスキルを集めていくのが楽しいのですが、そもそも武器のドロップ率が非常に低いのと、同名の装備同士でしか合成出来ないため、せっかく気に入ったスキルを集めた武器を作っても次の街に行くとお払い箱という事もあり、クリア後まではじっくり腰を据えてやる暇はありませんでした。せめてドロップ率がもう少し高ければなぁ。
しかしながら、石碑による丁寧で順番を追ったシステムの説明、それぞれのシステムがゲームの世界観と上手に融合されていることなど、見るべき所もありました。もともとテイルズはシステム面では安定しており、シリーズ以外のゲームと比較して、特に劣っているというわけではありません。
キャラクター
PCキャラは人間3人、天族5人。人間のアリーシャとロゼ、天族のデゼルとザビーダは入れ替わりなので、パーティは6人です。
スレイ…仲間達から「自分の頭で考えて結論を出せ」とよく言われますが、状況がほぼ選択の余地がなかったりして、流されている感があるのは否めません(それでも歴代の主人公よりは「選び取っている」感はありますが)。性格的には癖がなく(ちょっと超然としているかも)、個性的な他のメンバーに押され気味です。しかし2作続けて主人公死亡エンドはちょっと…
アリーシャ…自分のすべきことがよく分かっており、かつスレイやロゼと違ってそれがプレイヤーにも理解可能なため、一番感情移入しやすいと思われるキャラ。気丈に振る舞いながらも、一度限界を超えて感情があふれ出してしまうなど、人間としての弱さもあって魅力的です。彼女が離脱したのは本当に絶望しました。
ロゼ…ストーリー上の立ち位置については散々批判しましたが、その偏った思想以外のところは嫌いじゃなかったです。落ち着いた性格のスレイに対し、話をぐいぐい引っ張っていくタイプのキャラです。ヒロインという立ち位置ではなく、あくまでパートナーという感じ。
ライラ…火の天族。ダジャレ好きというキャラ立てがされていますが、初代主人公の彼と違い、結構うまいこと言ってたりもするので悪くなかった。思慮深いお姉さんキャラを予想していたのですが、どちらかというと序盤のムードメーカー的な感じでした。嫌いじゃないです。
ミクリオ…水の天族で、主人公の親友。彼とスレイとの友情物語は非常にストレートかつ熱く、しかも押しつけがましくなく、周りもむやみに茶化したりしないため、エピソードとしても完成度が高かったです。テイルズでストレートな男の友情が描かれることは割と少ないので、新鮮でした。男性キャラでは一番好き。
エドナ…地の天族。いわゆるロリババアと思われますが、ババアな発言は少ないです。もっとも皮肉やツッコミが多いため、ロリキャラという感じでもないのですが。辛辣な発言が多いにもかかわらず(ツンデレならぬツンツン)、それが嫌みにならず、むしろいいぞもっとやれになるのは、キャラ立てがきちんとしている証拠だと思います。キャラの中では一番好きです。
デゼル…風の天族。当初から旅の目的を復讐と公言し、スレイたちも利用しているだけと言っていたのでアウトロー的なキャラかと思いきや、生き物に詳しかったり、何でも「風が教えてくれる」で解決したりと面白いキャラでした。彼は途中でパーティを離脱しますが、離脱のエピソードも悪くなかったと思います。でも離脱後すぐにザビーダが加入したからって、その後デゼルのことが話題になることはほぼないというのはちょっと…
ザビーダ…風の天族。最初は主人公に絡むライバルキャラとして登場しますが、パーティに加入してからは頼れる兄貴として、そして明るいムードメーカーとして活躍してくれます。単なる賑やかしではなく、意外と人間関係や心情を理解した上でやっていることなので、こういうキャラが苦手な自分でも好感を持てました。むしろ何で最初あんなにとがっていたのか。
敵キャラについてですが、何となくカタルシスを得にくいボスが多く、そういう意味では悪役の魅力がなかった感じはあります。特にラスボスの行動原理なんか、「一人は寂しいので、僕と契約して憑魔になってよ!」なのでちょっと…背景もいまいち同情しにくいものでしたし…。ボスに重い背景を持たせ、プレイヤーに正義について考えさせるならそれもよし、ボスを外道に仕立て上げてプレイヤーにカタルシスを得させるならそれもよし、どっちかにすべきで、中途半端よくない。
戦闘
シンボルエンカウント制。中盤まではいいのですが、後半になるとシンボルの動きが速く、単純に走っただけでは逃げ切れなくなったりしてちょっとウザイ。もっともホーリィボトルが宿屋に泊まらない限り効果持続なので、それを使えばいいのですが。
戦闘はいつものLMBSです。人間2人はパーティに固定で、人間2人と天族2人(天族は基本的に戦闘中でも入れ替え自由)の4人パーティで戦います。2人固定ウザイ!という意見もよく聞きますが、僕のように自発的にパーティを入れ替えることをしないタイプの人間にとって、ボタン一つで天族を入れ替えて、敵の弱点を突きながら戦えることのシステムはむしろ性に合ってました。TOXに近い感覚ですね。
しかしながら、戦闘がやや大味な感があったことは否めません。それというのも、神依化すると、人間と天族のステータスを足したキャラになるというのが問題。戦場にいきなり通常の2倍のステータスをもつキャラが出現したら勝負になりませんよね?敵も終盤は神依化前提のステータスになるので、結局常に神依化して戦わないと火力が釣り合わないことになります。もちろん神依状態にも弱点はあるのですが、メリットの方が大きすぎる。 他方、敵も術を使うキャラが大量に出現すると、術を止めづらい仕様ということもあり、あっという間に全滅することもあります。
やや味方AIの頭が悪い感じもします。特に神依化を勝手に解くのはヤメテ。こちらの操作で再度神依化することは可能なのですが、神依化自体にコストがかかるので結局無駄が出るのです。
それから、エフェクトが派手なのはいいんですけど、派手になればなるほど、フロントビューだと見づらくなります。同じフロントビューだったTOGはエフェクト控えめでバランスが取れていましたが、ここまで派手にするならTOXのようにサイドビューにして。
また批判が多い、戦闘時のカメラ視点が悪いと言うことについては、確かにその通りだと思います。…が、ザコ戦は、そもそもシームレスバトルということもあり戦場自体を選べるため、立ち回りやすい場所を選んで戦闘すればいいのであり、そこも含めて戦闘だと考えれば問題ないと思います。ただ戦場を選べないボス戦だけはもうちょっと気を遣ってよ。
総評
結局批判が多くなりましたが、世間で言われるほどの問題作かと言われれば、そんなことはないです。普通にテイルズとして楽しめるでしょう。さすがに初テイルズとしておすすめするほどではありませんが…。馬場Pの釈明が遅かったこと、アリーシャエピソードのDLCが結構高額で、しかも炎上したために急遽一時無料にしたといわれても仕方がない対応だったことなどもマイナスに働きましたね…。 お金を払ってプレイした以上、批判するのは消費者の自由と思いますけど、馬場Pを解任しろみたいな訳の分からない騒ぎ方は正直やめてほしいです。君の好きだったテイルズを作ったのも馬場Pだっての。あとプレイせずに叩いているやつは論外。
とはいえ、RPGを評価する上で最も重要な要素の一つであるストーリーに及第点を付けられなかったことが、全体的な評価の低さに繋がっているように思います。キャラとか個々のエピソードにはいいところもあったんですけどねぇ。テイルズのテーマである「共存」に縛られた設定をしたせいでいろいろ弊害も出ているのに、まったく「共存」について結論を出さないまま終わったのも良くない感じが。
次回作も限定版を購入するモチベーションはまだ残っています。さすがに今回完全版商法をするようなことがあれば考えますけど。
というわけで、20周年記念タイトルとしてはちょっと残念な出来と言わざるを得ないでしょう。あれこれ盛り込みすぎて散漫になった感じを受けました。もうちょっとオーソドックスなファンタジーでいいんだけどなぁ。
あとスクリーンショット機能を外したことについては、ふざけるなと強く言いたい!多分コラボ衣装などの権利の絡みだと思うのですが,別にコラボ衣装を着けてる時はスクリーンショットできない仕様でいいから復活熱望。
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2015-05-26
TOZのファミ通攻略本です。公式攻略本のレビューもあわせてどうぞ。
[関連記事]【ゲームグッズ】テイルズ オブ ゼスティリア 公式コンプリートガイド レビュー | Y.A.S.
テイルズ オブ ゼスティリア 公式コンプリートガイド
レーベル:ファミ通の攻略本 価格:2268円(Kindle版は1800円)
レビュー
システム 基礎知識編と戦闘知識編の2部構成。 基礎知識編についてはスキル融合の逆引きが掲載されているなどの細かい差違はあるものの、ほぼ公式版と同じ情報量。マスクデータ含めかなりシステムについて踏み込んだ情報が掲載されている。 戦闘知識編については、具体的な戦術解説などは公式版に詳しい。こちらはほとんどその手の情報が無い。
キャラクター プロフィールではなく、能力値、サポートタレント、術技などの説明。こちらも基本情報量は公式版とほぼ同じだが、戦術やコンボに関する情報がかなり少ない。術技発動時のセリフが掲載されているのはありがたい仕様で、個人的にはこちらの方が有用。
ストーリー フローチャートとマップ。 フローチャートについては、第1部~第4部という、ゲーム中には登場しないセクションに分類している公式版よりも、シナリオのあらすじに沿う形でまとめているこちらの方が読みやすい。またディスカバリーやロングチャットの発生時期の情報も進行チャート上に一元化されているのもよい。コンプリート癖のある人にはこちらの方をお勧め。 マップも今回は力が入っており、公式にも負けない出来。ただ公式版はページインデックスが付いているので、検索性ではかなり勝っている。
サブイベント サブエピソードについての解説。 発生時期でまとめられていた公式本に比べ、こちらは繋がりのあるサブイベントを一括して掲載する方式。どちらが良いかは好みの問題だと思うが、これを見て初めて関連性に気づいたイベントもあったので、個人的にはこちらの方が好き。DLCのアラガミ連戦については公式本の方が充実。 またトロフィーについては、公式本よりさらに詳しい獲得方法や具体的な手順が掲載されており、公式のお株を奪う出来。特に「アイテムアツマッター」の獲得条件がアイテムを513種以上入手することであること、ライブラリの閲覧回数が増えるタイミングなどについて明らかになったのは朗報。
データ エネミー、アイテム、ディスカバリー、チャット、戦闘後会話、DLC衣装、についてのデータ集。 公式版の特筆すべき点として挙げた、「ビジュアルアイテムについては全て写真が掲載されている」「エネミーデータにはエネミーブックに掲載されているパーティキャラのコメントも全文掲載されている(ので、簡易モンスター対策も兼ねている)」「ショートチャットと戦闘後会話は全文掲載」についてはこちらも同じ。しかし「同行者会話は全文掲載」「レコードデータについてはキャラクターコメントの全文と変化条件を掲載」などは公式版のみなので、こちらの方が劣っている。
エクストラ 世界設定、キャラクター紹介(設定画、ステータスイラスト、チャットイラスト、秘奥義カットイン)、イラストギャラリー、チャットカットイン、エンドロール挿入画、アニメ絵コンテ、イメージボード、人名・用語事典。 イラストや設定画などはおおむね公式本よりも大きく掲載されている。また世界設定の考察の深さは相変わらずだし、これを読まないとわからない裏設定などもばしばし掲載されているので、今後発売されるであろう設定資料集を買うのでなければ、こちらをおすすめ。しかしスタッフ・キャストインタビューは公式本にしかなく、こちらもそこにしかない情報が含まれているので、善し悪し。
というわけで、こちらも非常に満足度の高い攻略本でした。特にファミ通おなじみの世界設定考察と用語集は相変わらずの出来で、それだけでも買う価値はあります。しかしスタッフは、設定資料集に多くを委ねなければいけないことは恥ずかしく思うべき。本来ゲームの中だけで完結すべきことなんですから。 公式本とは甲乙付けがたい出来ですので、何を重視するかによって購入する方を決めればよいと思います。個人的にはファミ通版の方が好みですが、ページ数は大差ないのに、使っている紙のせいでファミ通版の方がかなり分厚くなっているのは残念。
2015-05-08
ファミ通.comに、TOZプロデューサーの馬場英雄氏の直撃インタビューが掲載されています。Ivanさん、情報ありがとうございます。
『テイルズ オブ ゼスティリア』馬場英雄プロデューサーに訊く、“ヒロイン”のこと、シリーズの“これから”のこと。(1/3) – ファミ通.com (ネタバレ注意)
以下、TOZ本編やDLCのネタバレがあるので畳みます。
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TOZの今後について
ゲーム作品のみならず、アニバーサリーらしいさまざまな企画やイベントなどを、引き続き実現していきたいと思っています。これらにおいては、6月6日、7 日に開催予定の“テイルズ オブ フェスティバル2015”で、皆さんに喜んでいただけるような発表ができるよう、スタッフが一丸となって準備を進めているところです。
うーん、PS4やPCへの移植がまことしやかに流れているTOZですが、それとは違うのかなぁ。個人的には移植はプレイヤー人口が増えるので歓迎ですし、それに伴って多少追加要素がある(サブイベントを増やすとか)は許せるのですが、TOVやTOGみたいに追加要素満載で移植するのはちょっと…今回トロフィーコンプが結構面倒なのでなおさらです。 TOFに行ってまで、悲しいお知らせ聞きたくないよ?
アリーシャについて
今回の“ヒロイン”の件は、アリーシャがヒロインであるようにも受け取れる情報が出ていたこと、その彼女がストーリーの途中で離脱すること、パーティーにいる期間がほかの仲間より短い彼女にも有料のダウンロードコンテンツ衣装などが用意されていたこと、この3点が主たる原因だったように思います。
第1報から続報、ゲームの発売日に至るまで、ファミ通さんを含むメディアさんなどにお出しする資料の中で、アリーシャについて“ヒロイン”と記載したことは一切ありません。また、ストーリーの構成と仕掛けとしてアリーシャが途中でパーティーを離脱することをふまえ、彼女用の衣装についても開発チーム内で再三検討し、アリーシャ用のダウンロードコンテンツ衣装をロゼにも着せることができるように配慮させていただきました。ただ、アリーシャとロゼの衣装が共用できることについては、ネタバレや憶測を避けたかったため、ダウンロードコンテンツの配信開始前にその情報を公開していませんでした。
ヒロインが誰かということは結果論なので、個人的にはあまり気にしていません。おっしゃるとおり事前に明言はされてなかったはずですし。
DLCをロゼに流用できるようにしたのは、取り得る限りの最善の策だと思いますしまぁいいのでは。ただDLCとソフトの発売日を同時にしたのがまずかったんだと思うんですよね…。DLCをプレイ前に購入する人も一定数いるわけですし。攻めて一週間くらいずらせばよかったのではないかと。でも
これも結果論ですが、アリーシャの離脱を“ネタバレ”に含めず事前に公開していれば、ヒロインうんぬんやダウンロードコンテンツについても、より分かりやすく紹介できたんじゃないかと思ってしまいます……。
というのは違うんじゃないかなぁ。これまでもTODのリオン、TOSのゼロス、TOGのリチャードなど、途中退場するキャラは大勢いましたが、それらは離脱の経緯がかなりしっかりと描かれていたこと、そしてそれがネタバレとして隠されていたからこそ演出として響くわけで。まさに結果論かと。
アリーシャの立ち位置について改めて補足させていただきますと、彼女はストーリーにおいて、ふたつの重要な役割を帯びていました。ひとつは、主人公のスレ イを外の世界へと誘(いざな)う役割。もうひとつは、王位継承権の末席に位置するがゆえに苦悩するアリーシャの姿や、そんな彼女ひとりを満足に助けることもできないのに自分の夢を果たせるのか……というスレイの葛藤を通じて、思い通りにならない“社会”の現実をスレイが知るキッカケとなる役割。
前者はいいですけど、後者はきちんと描かれているとは言いがたいような。アリーシャが捕まった時もそのことは忘れて(というか棚上げして)自分の夢である遺跡探検に邁進してたじゃん。
ロゼについて
導師は純粋さを保たねばならない、けれど、さまざまな人の思惑とぶつかる導師の使命は、純粋な“善なる者”では果たせないという矛盾をはらんでいるので す。そして、スレイの純真さだけでは越えられない壁を打ち破るための鍵が、「仕事人として殺す」ことに強い覚悟を持っているロゼの存在なんですね。
殺人に強い覚悟を持っているキャラが負の部分を背負うというキャラ立ては別にいいと思います。TOVもそうでしたし、いわゆるダークヒーロー物として一定の支持もあるでしょう。でも、覚悟していることと、それを肯定的にとらえている(否定的にとらえていない)というのはやはり違うのでは。しかも作中で、ロゼ自身が、「信念を持って人を殺している人間」を断罪するシーンがあるので余計そう思います。ロゼは違う視点を提供するのが役目だと述べていますが、最終的に人死にが出て解決するエピソードがあまりに多すぎるせいで、死による解決が是認されているように見えるのも問題。たまにはロゼの提案をはねのけてもよかったのでは。それに、これ単にロゼに汚れ役押しつけただけですよね。それで穢れがないとか言われても。
アフターエピソードについて
『アフターエピソード』の最後に“To be continued.”という表示が出ますが、あれは、『ゼスティリア』本編のエンディングへ続くという意味なんです。“Fin.”ではなく、「本編エンディングの最後、成長したミクリオが登場する遥か先の時代まで、世界は続いていく」という意味の文言にしてはどうか、という意見が出たんです。検討を重ねた結果、わかりやすい文言で、なおかつ本編エンディングで描いた『ゼスティリア』の世界に則し、「世界はこれからも続いていく」という意味の“To be continued.”に決めたのが、ここに込めた思いの経緯になります。
本編のエンド自体かなりわかりにくいものだったのに(あのお墓がロゼの墓だというのは説明されるまで分かりませんでした)、その上にさらに難解な解釈をプレイヤーに要求してどうする。
というわけで、とりあえずこれまでネット上で散々批判されていたことについて、公式な回答が出たことは評価したいと思います。インタビュアーさんの手腕もありますが、かなり厳しいところまでえぐってくれていますし、馬場Pも適当にごまかすことなく言葉を選んではいるものの、きちんと回答している印象は受けました。とはいえ、納得できる回答かと言われるとまたそれは別なのですが。
近年では馬場Pの解任を求める運動も出てきているようですが、僕はそれはナンセンスだと思っています。馬場Pはこれまで長年シリーズのプロデューサーを務めてきて、もちろん功罪ありますが圧倒的に功の方が多いと思うのが一つ。TOV、TOG、TOXに見られるように、ユーザーの批判に耳を傾け、可能な限り改善してきたと言えるのが一つ。馬場Pがプロデューサーしていない作品に問題が多い(特になりダンXのことだ!)のがもう一つ。
今回の騒動はファンの一人としても残念ですが、次回作にも期待しています。 ただもし今作がPS4に移植された場合、次作からは販売日購入を見合わせる可能性はあるな。
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2015-04-16
あまり更新するネタが見当たらないので、2週目突入を前に足踏みしているTOZの話題でも。
いよいよ海外版が発売されるようです。
ゲームの翻訳では、固有名詞や術技名をどう翻訳しているのかが気になります。
「天遺見聞録」は「Celestial Record」に。
そういえば結局この本何だったんですかね。ブレデフォでいう「Dの手帳」くらい物語のキーになるのかと思いきや、中盤以降はほとんど出番が無く、イベントでわずかに触れられる程度だったんですが…
「天族」は「Seraphim」に。Seraphimは熾天使(セラフィム)のことですね。天使にしちゃったか-。
セラフィムが複数形で、単数形はセラフ(imはヘブライ語の名詞に付ける複数形。ケルブとケルビムも同じ)ということを知っている日本人はどのくらいいるのだろうか。
「導師」は「Shepherd」に。牧者とか導き手のことですね。個人的には犬(シェパード)のイメージが強いけど。
「災禍の顕主」は「Lord of Calamity」で、こちらはほぼ直訳ですね。
海外版が出るのは喜ばしいことではありますけど、頼むから完全版で出すのはやめてよ。今度こそ暴動起きちゃうよ。
2015-03-23
おなじみテイルズ オブ ゼスティリアのファミ通攻略本が、4/22 に発売予定です。
価格は2268円 。
紹介文によると、
ビジュアルもぎっしりの、最終完全攻略本!
『テイルズ オブ ゼスティリア』の世界設定解説や各種設定画など、 ビジュアル満載の最終完全攻略本です。 チャートとマップを用いたシナリオ攻略では、進行手順だけではなく、 サブイベントやチャット、ディスカバリーなどの集め物も見逃さないよう徹底フォロー。 称号やスキルなど、独特のシステムもわかりやすく解説。 さらには、絵コンテ、表情集、カットイン、背景設定画、天族や導師に関する考察、 人名・用語辞典など、見ても読んでも大充実の1冊となっています。
※上記Amazonのリンク先より引用
とのこと。今回は考察があるとの事で一安心です。
しかしゲーム発売から3ヶ月以上たって攻略本出すとか、ファミ通も頑張るなぁ。個人的にはファミ通の考察企画が大好きなのですが、今回も収録されそうで良かったです。 まあTOXもTOGfも3ヶ月後に発売でしたから予定調和といえばそうなのですが。
参考:過去5作品のゲーム発売から単行本発売までの日数
タイトル
ゲーム
攻略本
日数
TOZ
2015/1/22
2015/4/22
90
TOS:U
2013/10/10
2013/11/9
30
TOX2
2012/12/1
2013/2/1
62
TOX
2011/9/8
2011/12/8
91
TOGf
2010/12/2
2011/3/2
90
2015-02-27
本日も飲み会のため簡易更新です。2月なんて中途半端な時期だったのに今月はやたら多かった印象がある。
現在配信中のTOZのDLC「アリーシャ アフターエピソード『瞳にうつるもの』」ですが、無料配信期間は明日までとなっています。
おそらくTOZの騒動の火消しとするべく無料配信にしたのでしょうが、かえって燃料投下になってしまったといういわくつきのDLC。ボリュームからすると値段自体は相応だと思うのですが、せっかくのバンナムさんのご厚意ですので、プレイを予定している方は忘れず明日までに入手しておきましょう。
※画像は公式サイト(http://toz.tales-ch.jp/dlc/schedule.php )より引用