2014-01-11
ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル(以下「BDFtS」。3DS)のプレイを始めました。
10時間ほどプレイしたのでファーストインプレッションをば。
ストーリー
世界の災厄により故郷と家族を失った少年が、クリスタルを守護する巫女と共に、世界を救う旅に出る、という王道ド直球のストーリーです。全8章全8章+αで現在21章中盤辺りですけど、今のところ全体的にスピーディで単純な展開が多めです。あっさり上官をぶちのめして国を裏切ったり、敵軍が王宮をいきなり攻めて王様を拉致したり、それをあっさり奪還したりとなんとなく話の規模が小さく感じます。
とはいえ、シュタゲでおなじみ5pb.の林直孝氏がシナリオ担当ですから、この先予想を裏切るような展開が待ち受けていることは想像に難くないので、頑張って進めていこうと思います。
システム
こちらもオーソドックスなRPG。キャラクターはクラスチェンジで新しいスキルを修得し、自由にカスタマイズしていくタイプです。キャラクターごとの差違がほとんど無いので、好きなキャラを好きなように育てることが可能。
ダンジョンもオートマッピングだったり、マップ上にどこへ移動すればフラグが立つのか、サブイベントが発生するのか表示されるなど、わかりやすさを重視したシステムはストレスなくプレイ出来ていいですね。
序盤から飛空艇が使えたり、街の移動画面がトップビューではなくサイドビューだったりと一風変わったところもあります。また故郷の村を復興するというサブイベントもあるのですが、それによって強力なアイテムや必殺技が手に入り、すれ違い通信でイベントを効率よく進められるようになるなど、3DSならではの機能も上手に使われています(すれ違いをしなくても、ネットに繋げれば救済措置があります)。
キャラクター
序盤なのでまだよくキャラが掴めていないのですが、パーティメンバーは割りとみんな人格的に落ち着いている感じがします。代わりに敵はかなりはっちゃけたキャラが多いのですが…おかげで良心の呵責を感じることなくボスをぶっ飛ばせるのでカタルシスは得やすいかも。
戦闘
サイドビュー・コマンドバトル式です。防御することでターンを貯め、貯めたターンを一気に消費して大ダメージを与える、という特徴的なシステムを採用しています。ターンは前借りすることもできる(前借り状態で戦闘が終了しても、次の戦闘で返す必要はない)ので、ザコ戦では初っぱなからターンを借りて一気に殲滅し、ボス戦では敵の大技を防御してターンを貯め、敵が息切れしたところで一気に攻める、といった戦略を駆使することになります。
単純にならなくていいんですけど、ターンを前借りする操作が結構面倒(最大3ターン前借り出来るのだが、ボタンを3回押さなければいけない。4人いるので最大12回)なので、ここら辺はショートカットが欲しかったところ。
というわけで、王道ファンタジーRPGを楽しめる優秀作品だと思います。これネタバレを知らない方が絶対楽しめると思うので、購入を検討している方は気をつけてください。ただ勘がいい方なら1章くらいで気づくかも知れませんが…
2014-01-09
シュタゲ小説「無限遠点のアルタイル」初回特典版に付属するドラマCDの感想です。最終回だけあってちょっといい話でしたね。
小説の感想はこちら→【小説】無限遠点のアルタイル レビュー | Y.A.S.
過去のドラマCDの感想はこちら→【小説】Steins;Gate 人工械機のパンデミア レビュー | Y.A.S.
Steins;Gate 時限輪転のアルペジオ
シナリオ:安元亨
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あらすじ
ある日、ダルと岡部は次の連休の予定について話し合っていた。「アレ」に出席するつもりのダルとは対照的に、岡部は「アレ」に出席するつもりはないという。まゆり達に話すと必ず連れて行ってほしいと言われるから、絶対言うなよ、と堅く口止めする岡部。
2人がラボに戻ると、まゆり、紅莉栖、真帆は、次の連休に開催される「アレ」―岡部達の通う東京電気大学の学園祭の話で盛り上がっていた。ショックを受ける岡部だが、まゆりにも「自分は行くつもりはない」とにべもない。しかし紅莉栖の「どうせ友達がいないのを知られるのが恥ずかしいんだろ」という煽りに乗っかってしまい、結局まゆり達を連れて行くことになってしまった。
学園祭当日。やはりボッチであることが明らかになってしまった岡部を生暖かく見守りながら、学園祭を楽しむ面々。格闘大会決勝戦で相まみえる萌郁と鈴羽、出張メイクィーンニャンニャンでグッズを販売するフェイリスとまゆり、ミスコンで優勝してしまったるか、講義に招かれた紅莉栖、実行委員として走り回る橋田。そんな中、紅莉栖の様子を見ていた真帆は岡部に、「なぜ紅莉栖がアメリカに帰ってこないのか、自分にもようやく理由が分かった。帰ってくるまで、紅莉栖が抜けた穴は私が埋める。湿っぽいのは苦手だから、私が帰国することはみんなにはだまっていてほしい」とそっと打ち明けた。
数日後。真帆はラボメン一人一人に宛てた手紙を残していなくなっていた。岡部から事情を聞かされ、落ち込む一同。しかしラボのPCからは真帆の声が…岡部がテレビ電話を設置していたのだ。沸き上がる歓声の中、岡部はラボメン9人の点呼を取るのだった―
レビュー
最終回だけあって、これまでよりはちょっとシリアスなしんみりした話でした。ラストだけですけど。そんな中鳳凰院凶真さんは一人気を吐いていましたね。自分がボッチではないことを証明しようと学生達に手当たり次第声をかけ、スルーされながらもあきらめないその姿には思わず(笑いの)涙が…。鈴羽が「岡部倫太郎ってメンタル強いね」という身も蓋もないツッコミをしていて吹き出しました。
そして真帆の独白もなかなかでした。結局マホ×クリと言うことか。そうなのか。アルペジオでもマホは結構紅莉栖にご執心でしたけど、こっちはこっちで違う方向でご執心という感じでした。これが…愛!(普通に友情だと思いますけど)
ラストで、テレビ電話のアイデアを思いつかなかったラボメンたちに、「お前たちはいつの時代の人間なのだ」と岡部が言うシーンがあるんですけど、自分も全くこのアイデアは出せませんでした。まぁ昭和生まれだから仕方ないよな。
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2014-01-06
BDも見ました。感想は映画の時に書いているので省略。エンディングテーマは何度聞いても泣ける。
付録のドラマCD2枚はそのうち別に感想書きます。…そのうちな。
→【映画】劇場版Steins;Gate 負荷領域のデジャヴ レビュー | Y.A.S.
劇場版Steins;Gate 負荷領域のデジャヴ 1&2
著者:久我山レキ
レーベル:角川コミックス・エース
価格:560円(税別・上下巻とも)
レビュー
負荷領域のデジャヴのかなり映画に忠実なコミカライズ版です。2巻で完結です。2巻の裏表紙に、
コミック版だけの”もうひとつの”エピローグを収録
と書いてあったので思わず購入してしまった訳なのですが、正直エピローグと呼ぶのもはばかられるほどのごく短いシーンが挿入されていただけだったのでかなりしょんぼりでした。せめてもうちょっとおまけ要素とかが充実していればよかったのに。
コミックス自体もまぁあまり語ることはないですね…キャラの顔が全体的にのっぺりした造型でしかもほぼ全員タレ目なので、緊迫したシーンに流れる緊張感みたいなものがちょっと不足しているように感じました。シナリオも本当に映画をなぞっているだけですので、映画のあらすじを軽く見返すにはいいかも知れません。
というわけで、結論としてはファンアイテムかと思います。シュタゲのコミカライズはいろいろ作者の方も突き抜けている作品が多いので、僕としてはもうちょっと尖った作品にしてもらっても良かったんじゃないかと思います。無い物ねだりかも知れませんが。
ところで漫画やらBDやらを見ている内にだんだん疑問を感じてきたんですけど、こんなに紅莉栖が派手なことやっているのに、なんで世界線ずれなかったんですかねぇ。ていうかタイムマシンやタイムリープマシンって、使うだけで世界線が微妙に変動する代物という設定があったような…
2014-01-04
ダンガンロンパ1・2Reloadですけど、本日プラチナトロフィーを獲得しました。
というわけでスーパーダンガンロンパ2部分のネタバレ無し感想を。ちなみに1の感想についてはこちら。
→【ゲーム】ダンガンロンパ レビュー | Y.A.S.
スーパーダンガンロンパ2
プラットフォーム:PlayStation Vita
ジャンル:ハイスピード推理アクション
価格:5229円(通常版)、4700円(DL版)
レビュー
1は終わり方が結構特殊だったので、どう続編につなげるか少し心配だったのですが、これぞ続編という出来でしたね。ネタ的には若干禁じ手に近いような感じでしたが、そこに至るまでの経緯がきちんと説明されているおかげで、特に違和感などは感じませんでした(でも3は困るだろうな…)。世界観についてはかなり強いミスリーディングが働いていたのも、最終章の意外性を演出するのに一役買っていて良かったのではないかと思います。
今回も先が気になるストーリーは健在で、モノクマが登場してからの「誰が殺すか」「誰が殺されるか」という緊張感は本当にドキドキさせてくれました。トリックも1より複雑なものも多くなり、犯人推理は歯ごたえがありましたね。
このゲーム最大の特徴であるモノクマの「オシオキ」ですけど、相変わらず恐ろしいものもあったり、ちょっと笑いの要素が入っているものもあったりでバリエーションに飛んでいます。ところで第3章のは比喩表現ですよね…?
学級裁判パートは今回難易度を上げて挑んでみましたが、そこそこ歯ごたえがあったような気がします。ただミニゲームのバリエーションがちょっと多くなりすぎている感じも。今回はトリックが複雑で裁判の時間自体も長いので、もうちょっとサクサク進んでも良かったのではないかと個人的には思います。ここは好き好きだと思いますが。
あとミニゲームと言えば、番外編の「ミラクル★モノミ」やペット育成などの要素がありましたけど、ゲーム要素はあまり高くなかったのでさすがにコンプするのはちょっと苦痛でした。コンプにかかる時間がこの半分くらいだったらだれなかったと思うけどな…
とはいえ、1の不満点(クライマックス推理が分かりにくいとか)などは綺麗に修正されていましたし、新しいマスコットキャラであるモノミもいい味出していたし、ヒロインはカワイイしで続編としては非常に良い出来だったのではないかと思います。3も構想はありとのことなので、期待して待とうと思っています。なおプレイ時間は1・2併せて55時間ほどでした。
お勧めくださったIvanさんとみずしな先生、ありがとうございました。
さーてこれでPSVが空いたので、次はどうしようかなぁ…。ポケモンはポケモンバンクが配信再開するまで中断しているため3DSも空いているので、BDFtSかなぁ…でもPSPのペルソナ3が今PSNで割引配信されているんですよね…さすがにRPGを3本(現在TOSもプレイ中)プレイするのは辛いし…
2014-01-03
年末にようやく入手した、TOF2013のBDを視聴したのでざっくりした内容を紹介。
テイルズ オブ フェスティバル 2013
収録時間:約240分
価格:6800円(税別)
レビュー
昨年の6月1日。2日に横浜アリーナで開催された、テイルズ オブ フェスティバル 2013の模様を収録したBDです。今年からBDになり、枚数も1枚になりました。なぜかAmazonだとなぜか定価より高いんですが、楽天とかだと結構値下げされていますね。
イベント自体のレビューはこちらから。
→【イベント】テイルズ オブ フェスティバル 2013 1日公演 レビュー | Y.A.S.
→【イベント】テイルズ オブ フェスティバル 2013 2日公演 レビュー | Y.A.S.
1日公演は、新作情報をのぞくほとんどの部分が収録されていますが、2日公演はスペシャルスキットだけが収録されています。また映像特典として、1日公演の前後のカゲアナ、1日公演終演後の出演者メッセージが収録されています。なんで最近は全部ディスク化してくれないんですかねぇ。イベントの質はいいのにそれだけが残念です。まぁ昨年は1日分が丸々カットされていますから、それに比べればマシなのですが…今年は本当にどうにかして欲しいところです。
今回も、昨年同様内容の元ネタについて語ろうと思ったのですが(→DVD テイルズ オブ フェスティバル 2012 DISC1 レビュー | Y.A.S./DVD テイルズ オブ フェスティバル 2012 DISC2 レビュー | Y.A.S.、きちんと作り始めると意外と書くことが多かったので、別にページを作りました。
興味があればご覧下さい。今年も是非みなさん参加しましょう!
2014-01-02
今年は小説をもっと読んでいきたいな…と思っています。去年も「面白そうだけど積ん読棚がいっぱいなのでスルー」した小説がどれほどあることか。
というわけで今年1つ目のレビューは、現在絶賛プレイ中の「ダンガンロンパ」の小説です。ネタバレほとんど無いので、これから読もうとしている人も安心です。ただし若干ゲーム本編の時系列に触れています。あとゲームをする前に小説を読もうとしている人は、小説自体が1のネタバレなのでやめた方がいいです(つまりこのレビュー自体がゲームのネタバレになっているということです)。
ダンガンロンパ/ゼロ 上/下
著者:小高和剛
レーベル:星海社FICTIONS
価格:上巻・1050円(税別)/下巻・1100円(税別)
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あらすじ
超高校級の才能を集めた私立希望ヶ峰学園―そこに、記憶を失い続ける一人の少女「音無涼子」がいた。音無涼子は見聞きしたことを何一つ記憶することができない病気にかかっていた。そんな彼女が覚えていることは2つだけ。自分の体験は「音無涼子の記憶ノート」というノートに自ら記録していることと、彼女の治療をしている「超高校級の神経学者・松田夜助」のことだった。しかしある日、彼女の部屋には「過去の記憶ノートを全ていただいた」という置き手紙が。手紙の主に呼び出された場所を訪ねると、そこには「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」について何か知っている風の少女と、事件について偏執的に調べ回るひとりの男が現れる。音無涼子は否応なく事件に巻き込まれていくのだが―
レビュー
ダンガンロンパ1の前に起きた「人類史上最大最悪の事件」、そしてその原因となった「私立希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」、その間に何が起こったのかを、「超高校級の忘れん坊」音無涼子の視点で描いた小説です。作者はゲーム本編のシナリオライターさんなので、話自体非常に練られていますし、矛盾なくゲーム本編につながるようになっています。
音無涼子は記憶を失い続けるという設定なのですが、これが事件について何も知らず、一人の少女(1のラスボス)に振り回される読者の気持ちとうまくシンクロ出来ていて、なかなか感情移入がしやすかったです。そして最後には思いもよらぬ衝撃的な展開と真の絶望が待ち受けています。ネタバレすると面白さ半減どころではないので、是非ご自身で確かめてみてください。
新キャラとして、あらすじに書いた二人のほかに、謎の復讐者「斑井一式」と、超高校級のスパイ「神代優兎」が登場します。神代は007みたいなキャラかと思いきや、童顔の少年(顔があまりに平凡すぎて人々の印象に残らない、というのが能力)だったり、花村以上のセクハラキャラだったりと色々面白かったです。
またゲーム中ではあまり詳しく描かれなかった、ふたつの「最大最悪の事件」がどういうものだったのか明かされるのもファンにはうれしいところ。ラスボスの「超高校級の××」がどういうものなのかを骨の髄まで知ることが出来るでしょう。これゲームだったら間違いなくCERO:Zだと思いますので、それなりに覚悟して読んでみてください。ちょっと値段が高いんだけどね…
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2013-12-30
やべぇ。一本カウント忘れてたから今日は6本レビューです。
来年はTOZ、ペルソナQに今のところ期待です。
2013-12-29
既に今回で6回目を迎える年間ゲームレビューです。対象ゲームは10本なので、5本ずつ今日と明日に分けてレビューします。
書いている途中で記事が吹っ飛んで泣く泣く書き直しました…なんで自動バックアップ動いてないんだよ。
2013-12-26
皆さんは覚えているだろうか―2009年に月刊コミックアライブで連載開始した、シュタゲ本編のコミカライズ作品があったことを―
皆さんは覚えているだろうか―第1巻の限定版に付いていたドラマCD「ラボメン円卓会議」が秀逸な出来だったことを―
というわけで、3年越しに続刊が出て一気に完結した、シュタゲメインルートのコミカライズ作品のレビューです。
Steins;Gate 2/Steins;Gate 3
著者:さらちよみ
レーベル:MFコミックス アライブシリーズ
価格:543円(税別)
レビュー
2巻と3巻が同時発売となりました。物語が動き出す中盤以降が比較的本編(メインルート)に沿った形でコミカライズされています。ただ所々で話を端折りすぎてつじつまが合わなくなっているのが気になります。シュタゲは伏線が緻密なところも魅力なのでこれはちょっと…
あとキャラクターがやや全体的にハイテンションなので、勢いになれないと辛いかも知れません。
総じてゲームのコミカライズとしては普通の出来ですのでファンアイテムでしょう。
所々に挟んであるオリジナルの台詞などは秀逸なものがあり、この作者の方は原作のない作品の方が輝くのではなかろうかと勝手ながら思ってしまいました。
ダル「なんか単純すぎね?」
岡部「鳳凰院凶真は単純なことほど大げさに言う男だ」
※3巻151ページより引用
2013-12-22
星界の戦旗DVD-BOX付属の小説「星界の断章 野営~ノールの場合」のレビューです。みんな大好きノール嬢が完全主役ですよ~
星界特設サイトの更新も終わっています。
なお前作・前々作のレビューはこちらから。
→【小説】星界の断章 野営~ドゥサーニュの場合~ レビュー | Y.A.S.
→【小説】星界の断章 野営~ペネージュの場合~ レビュー | Y.A.S.
星界の断章 野営~ノールの場合
著者:森岡浩之
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あらすじ
特に帝国暦952年。
ノールと、その幼なじみサガージュが衛旗士を務めていた晩のこと。仮眠を取っていたノールは不審な物音に目を覚ます。何者かが天幕に侵入しようとしていたのだ。ノールはサガージュに状況を報告。サガージュは侵入者を捕縛しようとするが、ノールは司令に報告することを優先すべきと主張し、二手に分かれることになった。
ノールが司令と共に現場に戻ると、そこには薬物で眠らされたサガージュの姿があった。サガージュが侵入者の捕縛に失敗したことを報告すると、司令は何者かに抗議の通信を送ったあと、「今夜のことは忘れるように」と二人に告げる。二人が説明を求めたところ、同じ惑星にいる空挺科修技生による、たちの悪い悪戯ということだった。
何となく納得のいかないサガージュに対し、ノールは飛翔科の訓練生で空挺修技館への殴り込みを提案。サガージュは嬉々としてその作戦を立案するのだった。
感想
これまでの2編で残されていた謎についての解法編という感じです。
まあ犯人自体はしょーもない感じでしたし(ストーリーがしょーもないという意味ではないですよ)、やはり今回はノール嬢のマイペースぶりを愛でるのが正しい楽しみ方ではないかと思います。ノールは正論を淡々と述べるところが面白いんですよね。今回はサガージュと司令がその被害に遭っているのですが、
司令は眉根に皺を寄せた。ノールと話していると、大抵の人間はこんな表情になる。
※7ページより引用
という表現には笑いました。
あと全く話には絡まないのに、サグゼールも流れ弾で可哀想な目に遭ってましたっけ。
でもサガージュは、ノールに対して「もう、これだから、エクリュアはっ」と怒ったりしているので(サガージュはノールのことは「ノール」と呼ぶ)、エクリュア一族は大体ノールみたいな感じなのかも知れませんね。
結局DVD-BOX全部買ってしまいましたけど、小説は面白かったので後悔はしていません。たぶん来年発売の「星界の断章Ⅲ」にきちんと収録されるだろうけど、後悔…してません…
「ひとりじゃ危ないよ」ノールは指摘した。
「じゃあ、一緒に捕まえてくれる?」
「ふたりでも危ない」零は、零を足そうと、二倍にしようと、零にちがいない。
「それじゃ、心配してくれているの? 意外ね、あなたがわたしを心配してくれるなんて」
「心配はしていない。客観的な事実を指摘しただけ」
※5ページより引用
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