2013-01-09

【コミック】信長の忍び6 レビュー

去年最後に購入したマンガ「信長の忍び」最新巻のレビューです。

信長の忍び6

著者:重野なおき
レーベル:ジェッツコミックス

あらすじ

今作では本願寺の挙兵、宇佐山の戦い、比叡山包囲、佐和山城陥落などが描かれています。これまでモテモテ武将として二枚目ポジションにいた森可成が宇佐山の戦いで死亡してしまいました。こんな早く死んでしまうとは…。でも森の奮戦で信長はギリギリで京を失わずに済んだわけで、こういうのを見ても歴史って本当ドラマだなあと思います。そりゃ蘭丸を重用するわけだ。

感想

本巻も面白かったですね。今回も主要登場人物が死亡するなどシリアスな場面も多かったですが、その分ギャグも濃いめで楽しめました。信長の人生って桶狭間の戦い→足利義昭擁立→比叡山延暦寺焼討ち→本能寺の変、くらいの認識しかなかった自分ですけど、このマンガは細かなエピソードもしっかり拾ってくれているので、非常に日本史の勉強になります。学生時代に読んでおきたかった。
しかし、元々ツッコミの才能を見込まれて採用された光秀が、すっかりボケ要員になってるのはどうなんだ。

戦国3K

ナレーション「湖北十ヶ寺は近隣の門徒を小谷城に召集 浅井軍の兵力は倍の一万まで跳ね上がる」

千鳥「もー!!一向宗やっかいすぎー」

秀吉「そ そんなに兵が集まるなんて…こっちも求人出してるのに…」

兵募集 きつい 危険 斬られます

小六「来るか!!あんなので!!」

※123ページより引用


2012-05-15

戦国雀王のぶながさん 感想

当サイトでは「信長の忍び」でおなじみの重野なおき先生の「戦国雀王のぶながさん」を買いました。

信長の忍びに出てくるキャラを使った麻雀マンガです。といっても麻雀のルールは知らなくて大丈夫です(実際ボクも全然知らない)。全国の大名が麻雀で天下統一を目指すというただのギャグマンガなので。伊達政宗や武田信玄など、「信長の忍び」には出てこないキャラも登場してますよ。あっちは一応歴史マンガだけど、こっちはギャグ100%ですからね。

戦国武将たちはそれぞれのキャラに応じた特殊能力を持っているのですが、

  • マムシを使って敵の牌をスパイ
  • 脱衣麻雀になると強い
  • 甘いものを食べると雀力が上がる

など、信長の忍びネタも存分に含まれているので、あちらのファンなら読むべきでしょう。ちなみに「忍び」の主役千鳥はほとんど出ないのであしからず。

(伊達政宗の「牌が透けて見える」という能力について)
光秀「きたないぞ!!こんなの麻雀ではない!!」
信長「落ち着け光秀 まだ策はある」
光秀「おお!!どんな?」
信長「お前も右目つぶせ そしたら能力が…」
光秀「そんなん?」

※第5局「策なの?」より引用


2012-04-28

信長の忍び5 レビュー

4巻のレビューはこちら。


重野なおき先生の「信長の忍び 5」を購入しました。

5巻は主として姉川の戦い~本願寺との前哨戦までが描かれています。ギャグマンガということもあってこれまであまり戦死が前面に描かれることはなかったんですが、姉川の戦いはいろいろな武将たちの壮絶な死が描かれていて、4巻よりもさらにシリアスムードです。

真柄直隆「こんな時に古傷が…」
本多忠勝「終わりだな真柄!!なぜなら内ももの傷は動けなくなる上に出血が止まらなくなるのだ」
雑兵「…本多様 無傷が売りなのにやけに詳しくないか…?」
本多忠勝「――と医者が言っていたのだ!!

※37ページ「疑惑」より引用

あとこの漫画で、森可成と、戦国一二を争うDQN武将森長可が親子だって事を知りました。しかも森蘭丸と長可が兄弟とか…


2011-07-14

信長の忍び4 レビュー


重野なおき先生の「信長の忍び 4」を購入しました。

重野なおき先生はわりと好きな4コマ漫画家の一人で、過去「たびびと」っていう4コマ漫画を買ったこともあります。やや当たり外れが大きいところもあるので必ず単行本を買うほどではないんですけど…

そんな中でもこの「信長の忍び」はピカイチ(死語?)の出来です。ストーリーは織田信長に仕えるくのいち「千鳥」の目から見た戦国時代を、ギャグ4コマで描くものです。とはいえ、ストーリーは一応史実に乗っているので、歴史の勉強にも使えます。

4巻はかの有名な撤退戦「金ヶ崎の退き口」をほぼ1巻にわたり描いています。ギャグマンガのくせにこの緊張感はどうだ。とはいうものの、思わず吹いてしまう笑いは健在です。特に3巻で仲間になった松永久秀が美味しすぎる。

  • 「ワシの美学を教えてやろう 裏切りは 計画的に」「やな美学だな
  • 「秀吉殿はワシに無い物を持ってますからな」「ほう…それは?」「忠誠心と義理人情」「無いの?お前!!
  • 「ここで織田方に付けば強者が続々士官!!女子衆にモテモテ!!恋も戦もばっちりさ!!」「そんなにか!!

など、キレキレのボケをかましてくれています。

姉川の戦いは残念ながら次巻に持ち越しです。来年の春が楽しみ。あまり書店には置いていないんですが、一度読んでみてください。オススメです。