2011-08-26

ラブラブ♥ナディア 月刊アニメスタイル第2号 感想


今日は言うまでもなく、月刊アニメスタイル第2号「[大特集]『ふしぎの海のナディア』!!だから、僕らはナディアが好き!」を取り上げようと思います。これに触れずして何のナディアサイトだ。ちなみにまたAmazonではプレミアが付いているので、購入を考えている人は要注意。一般書店には流通していませんが、TSUTAYAとかならあるかも。


さて、それではさっそく中身について見てみましょう。

表紙

本田雄氏(ナディアの作画監督)の書き下ろしイラスト。発売日前に公表されていた表紙とデザインが変わってますね。前のデザインはナディアが飛び跳ねているイラストでしたが、こうやって寝転んでいるイラストもいいですね。

巻頭特集「だから僕らはナディアが好き!」

タイトルページだけで2ページという気合の入れよう。「こぢんまりとした作品が増えた昨今だからこそ、作り手のエネルギーに満ちたこの作品を振り返りたい」と著者の記事に向ける意気込みが記されています。この人ロマンアルバムにも参加していた人なんだ…これは期待大だろ。

書き下ろしイラスト

高村和宏氏、吉成曜氏(2人ともガイナックスのアニメーター)の書き下ろしイラスト2点。水辺でキングと戯れるナディアのイラストと、第1回を彷彿とさせる賑やかなイラストの2つです。2ページ。

ナディアは本当に面白い!!

特集を担当した小黒祐一郎氏(この後のインタビューのインタビュアーも担当)が語るナディアの魅力。ナディアの魅力は、先が見えないストーリー構成、映像技術や宇宙や科学に対するロマン、比較的重いテーマなど、生真面目に作品を扱う一方で、パロディやお遊びなど作り手の若々しいエネルギーが炸裂しているところにある!という内容。激しく同意。2ページ。

全話解説(第1回~第22回)

全話の解説。解説と言ってもあらすじ中心ではなく、ストーリーはごく簡単になぞるだけで、筆者の見た各話の見どころや、その話の全体における位置づけなど、なかなかの独自視点で読んでいておもしろい。3ページ。

Document of BLUE WATER

主要スタッフ5人のインタビュー。庵野監督のインタビューがないのは残念。ここからスタッフリストまでは白黒ページ。

  • 鶴巻和哉氏(ナディアの作画監督・原画)

この後のインタビューにも言えるんですけど、このインタビュアー、そうとうマニアックです。手の描き方がイケてるとか。
内容は主に鶴巻氏から見た他のスタッフの様子。特に本田雄さんスゲー前田さんスゲー貞本さんスゲーっていう話。6ページ。

  • 摩砂雪氏(ナディアの絵コンテ他)

内容はナディアのパロディに対する姿勢。エレクトラさんの主砲のボタンの押し方は『惑星大戦争』の浅野ゆう子だ、とか、N-ノーチラス登場シーンはヤマトのパロディだけど、実はアニメだけじゃなくマンガからも演出を引っ張って来てるとか、いろいろ面白い話が聞けます。4ページ。

  • 貞本義行氏(ナディアのキャラデザ)

キャラデザ秘話など。『ラピュタ』に似ないように主人公をボンボンのお坊ちゃんにしたら、『魔女宅』のトンボに似ちゃったとか、なんでナディアはヘソを出しているのかとか、なんでサーカス衣装を着替えなかったのかとか。今やナディアの代名詞となっているヘソにこんな裏話があろうとは…6ページ。

  • 樋口真嗣氏(ナディアの島編監督)

島編の裏話。これまで散々語られている話ではあるものの、やっぱり当事者の話は重いなぁ。NHK様の脚本を孫請けのガイナが勝手に手直しして上げてたっていうのには吹いた。まさにアニメテロ。あと貴重な中の人たちの海水浴写真とか、島編のナレーターが井上喜久子さんに変わった理由とか。7ページ。

  • 前田真宏氏(ナディアの設定・絵コンテ)

ナディアの中に流れる庵野監督の影響力、みたいな話。6ページ。

スタッフリスト

そのまんま。ノーチラス号の機関長の声優が島香裕氏と特定されてますね。普段は『ノーチラス号の乗組員』みたいにひとくくりにされることが多いので。2ページ。

イラスト傑作選

ここからまたカラーページ。LD-BOX用に書き下ろされたイラスト(後にVHSのイラストにもなった)のうち、4点を掲載。1ページ。

全話解説(第23回~最終話)

先の続き。ネモの髪がいきなり伸びたのは中の人の影響。3ページ。

イラスト傑作選2

ナディアのテニスウェアイラスト(初出ではない)。1ページ。

『ナディア』企画の秘密

ナディアのごく初期の企画概要や当時のイメージボード。最初は宮﨑駿氏が参加していたが、当時の資料は残っていないとのこと。お持ちの方は編集部にご一報を。1ページ。

田中達之のイメージボード

制作前に作成されたイメージボード。主にノーチラス編と島編部分。ナディアと名の付く書籍のほとんどを持っている僕も見たことがない絵があったので、これって初出なんじゃないのかな…。3ページ。

イラスト傑作選3

南の島のナディアのイラスト(初出ではない)。1ページ。

ふしぎの海のナディア 思ひ出

 増尾昭一氏(ナディアのメカ作監等)のノーチラスかっこいいN-ノーチラスかっこいい、っていうイラストエッセイ。4ページ。

イラスト傑作選4

ナディアを実写ドラマと見立てた風のイラスト2枚(初出ではない)。1ページ。

ピンナップ

本田雄氏の書き下ろしナディアイラスト。少し成長したナディア、というイメージで、エキゾチックな感じのナディアが描かれてます。ぜひ実物を見て欲しい!

ねんどろいどぷち ナディア(キング付き)

ナディアのねんどろいどぷちですね。かわいい。数年前に出たカプセルトイのナディアより一回り大きく、飾っても存在感がありますね。

ということで、総ページ約60ページのまさに大特集でした。ナディアファンなら永久保存間違いなし。絶対買って損はありませんよ。

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コメント & トラックバック

遅くなりましたがアニメスタイルの「ナディア」特集について。
大体はyukkun20さんが紹介されてますので、自分からは一言。
『本当にネットのない時代の作品で良かった』(苦笑)

樋口氏へのインタビューで「NHKからの脚本を『こう作らないと間に合わないから』とか言って強引に直していた」…NHKの製作費=国民の血税がここまで好き勝手に(褒め言葉)なっていた訳ですか(笑)
でもあの時代だからこそ世に出て来られた、今の世の中みたいにつまんない縛りが無いからこそ「ナディア」はNHK的前代未聞作品になったんですね。
付属のナディアのフィギュアもいい感じです。フィギュアには興味無かった自分ですがこれは飾っておいても良いかな。

後、後半にあった「プリキュア」特集に釘付けになっていたのは秘密。

まったくです。アレ絶対今の時代には放送できないでしょうね。アニメテロ(笑
もしあの時代にネットがあったら,南の島編はある意味伝説になっていたと思いますけど。

ちなみに僕はあの記事を書くために駆け足で全体を流し読んでしまったので,今じっくりと読み返しているところです。ナディア以外の記事はまだ全く読めてないなぁ。せっかく買ったのでプリキュアの記事も読んでみます。

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