時刻 |
旅の日記 |
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7:00 |
起床。
目覚ましは8:30にかけていたのだがなぜか胸騒ぎがして早く目が覚めてしまった。とりあえず久しぶりにホテルで朝食取るか…
さて、今日の最初の予定は大英博物館なのですが、入城時間が10:40なんですよね。少し時間がありますが、まだ行けてない目的地は大体10時開館だから先に行くわけにはいかないんだよな…お、サント・ポール大聖堂は9:30開館じゃん。そこから大英博物館はバスで30分くらいだし、ここに先に行きますか!幸いそこまでの鉄道はストしてないからな…しわ寄せでめちゃくちゃ混んでたけど。
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9:15 |
セント・ポール大聖堂
いい時間に着きました。周囲にはめちゃくちゃお土産屋さんがあるので時間潰すのも楽勝です。
「開館:8:30(水曜は10:00)」
…10時開館じゃねーか!?ガイドブックには9時30分って書いてたよね???…普通に水曜は10時って書いてあったわ。
うーむ、時間ギリギリになりますがここは10時まで待ちましょう。
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10:00 |
時間通り入れました。ここはイギリス国教会の総本山ですね。地上階は教会になっていて、さすがの豪華絢爛ぶりです。フランスのカトリック教会に比べると地味な感じはありますけどそれでも信仰心を集めるのには十分な力があったんでしょうね。オーディオガイドもあるので借りましたが、ゆっくり聞いている暇はない。
でも「世の光」という有名なイエス・キリストの絵はしっかり見ることができました。
ちなみにこの教会はてっぺんまで登ることができます。ただし狭い通路を階段で500段上らないと行けないので、「体力のない人、閉所恐怖症、高所恐怖症の人はご遠慮ください」のアナウンスが。3つのうち2つ満たしているのでスルー。
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地下には墓所があり、トラファルガーの海戦で活躍したネルソン提督の墓があります(→)。
またナイチンゲールやチャーチルもここに記念碑があります(埋葬場所は別)。
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10:20 |
さて、ここから大英博物館はバスで25分、徒歩で30分くらいです。しかし今日はストの影響で道路は混んでるし、バスも人が一杯で停留所をスキップしたりするのを見ていたので歩くことにします。まあ死にました。
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10:55 |
大英博物館
ようやく到着しました。ここに来るためにロンドンに来たといっても過言ではない世界最大級の博物館、大英博物館です。やはり学徒の端くれとして大英博物館は一度は来たかったですからね。
さて、この博物館はあまりに巨大です。常設展だけで部屋が100くらいあります。3時間でもかなり体力的にハードだと思いますので、できれば4~5時間はほしいところ。
なおオーディオガイドをあらかじめDLし、音声解説(有料)をあらかじめDLしておき、イヤホンを持って行くと非常にはかどりますよ。
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まあ本当教科書で見たことがあるようなアイテムが目白押しでした、一番見たかったロゼッタストーンももちろん、パルテノン神殿彫刻、モアイ、アッシリアの人面有翼獣、水晶ドクロ、ティファニーのレジスターなどいろいろ見られました。以下少しだけですが収蔵品を紹介します。ただ「神奈川沖浪裏」は年に数回しか展示していないらしく見られませんでした。
一応全展示室をほぼ足を止めることなく歩き回り、気になるアイテムの音声解説を聞き流しながらひたすら歩いて2時間半。音声解説も面白いものばかりで、全部聞けば一日余裕で過ごせるでしょう。もう一度ロンドンに来ることがあれば、大英博物館の一日割いてもいいですね。
ショップだけでも4つあるのでしっかりグッズも買い込みました。
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ロゼッタストーン。ヒエログリフと古代ギリシャ文字で同じ内容が記されていたことで、ヒエログリフを解読するきっかけになった歴史的な遺物です。ヒエログリフは表意文字かと思いきや、表音文字であることが分かったんですよね。
せっかくなのでストーンの裏側の写真も撮りました。
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有名な「円盤を投げる人」…の複製。正しよく知られている者とは顔の向きが違います(通常は後方を向いている)。オリジナルが発見された時に、外れていた頭部を間違った方法でつけて、その状態で複製しているからです。
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巨大なラムセス2世像。紀元前10世紀のファラオですが、おそらく本人の顔ではなくファラオを理想化した姿と言われています。約200年前に発見されました。重さは7tあります。
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エジプト人大好きのネコちゃん像。銅製で、耳輪と鼻輪は金、首輪は銀で出来ています。イギリス人も大好きなのか、この展示のグッズも多かったです。
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2500年前に中東を支配していたアッシリア帝国の首都の入口に立っていた人面雄牛像。正面からだと2本足、横からだと4本足、斜め前からだと5本足に見える不思議な造型になっています。
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ネレイデスの記念碑。墓として造られたものです。ギリシャ風ですが、埋葬された人はギリシャ人ではなく、単にギリシャ好きな人でした。女性像はネレイデス(ギリシャ神話に登場するニンフ)と考えられているためその名で呼ばれています。
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パルテノン神殿の彫刻。この博物館で最も有名な展示物の一つです。なんでギリシャの遺物がイギリスにあるんですかねぇ…?隣の部屋にはそのレプリカも展示されており、レプリカは手で直に触ることが出来ます。
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ケロロ軍曹でも度々オーパーツとして登場する水晶髑髏。アステカ帝国の秘宝と考えられていましたが、当時の技術では水晶をここまで精密に加工することはできないのでオーパーツとされていました。その後の調査でドリルが使用されていることが分かり、19世紀後半に作られたものと断定されました。
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ご存じモアイ像。約1000年前にイースター島で造られたものです。奪ったわけではなく、ちゃんと島民に断って持ってきたそうですよ。
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アステカ帝国で造られた、テスカトリポカという神様の仮面。なんかリアルですがそれもそのはず、本物の頭蓋骨で造られているものです。
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踊るシヴァの像。破壊とを司る神で、古き世界が滅び新しき世界が生まれる時に踊りを舞うと言われています。
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サジェフティのミイラマスク。紀元前1500年頃の女性のミイラで、この時代の者がこれほどよい状態で発掘されるのは珍しいそうです。
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キュロス・シリンダー。くさび形文字が刻まれています。バビロニア帝国がペルシャに滅ぼされた際に、ペルシャ王キュロスがバビロニア人への布告のために書かせた者ものとのこと。バビロニアの征服は聖書の中でも有名な逸話ですね。
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13世紀にイスラムで造られた天球儀。一般的には天球儀は透明な素材で造られますが、当時の技術では無理なので金属製です。
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ルイス島のチェス駒。800年以上前にセイウチの牙で造られたものです。現代と同じルールが確立されていることが分かりますね。一部の駒が赤く着色されていたため、当時は黒白ではなく紅白のチェス盤だったとも言われています。
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中世のガレオン船の模型…似見えますが、実は時計です。車輪で自走できるし、小型のオルガンで音楽も聴けるし、人形は動くし、大砲も発射できるという素晴らしい技巧です。
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ティファニーの金銭登録機。要するにレジスターです。あのティファニーが1901年に作成したもので、華麗な装飾が施されていますが実用品です。数字はポンド、シリング、ペンスという約50年前までイギリスが使っていた貨幣単位を表しています。
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オデュッセウスとサイレンの花瓶。セイレーンの歌に惑わされないよう、自分をマストに縛り付けたオデュッセウスが描かれています。ホメロスの叙事詩オデュッセイアの一節ですね。
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初代ローマ皇帝カエサル・アウグストゥスの像。アウグストゥスがクレオパトラを破ったあと、エジプトで造られました。エジプトがクシュの攻撃を受けた際に持ち去られ、首を切り離されて神殿に埋められ、市民から足蹴にされていたようです。
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17世紀の日本で造られた柿右衛門の象。当時日本で象を見た人はいなかったので、文献を元に再現したと思われます。当時こうした工芸品が長崎からヨーロッパに輸出されていました。ウィンザー城などにも柿右衛門の磁器が収められています。
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江戸時代に日本で使用されていた根付。かなり小さいものですが、一富士、二鷹、三茄子が彫られています。でもこの英訳が「Aubergine with.Mt. Fuji and a hawk」なのは納得いかないw
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ミケランジェロの描いた下絵。弟子のために制作したものです。中央に描かれているのがマリア、その下がイエス・キリスト、向かって右側がマリアの夫ヨセフなのですが、どういう場面を描いているのかは分かっていないそうです。
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展示ではなく、博物館の中央にある円形閲覧室。巨大な円形空間に、約8万冊の書籍が収蔵されています(現在は閲覧不可)。レーニンが来たこともあります。
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13:30 |
では次の目的地に向かいましょう。バスで行くつもりだったのですが2回連続で満車スキップされたので、適当に目的地方向に向かいそうなバスに乗ってルートからそれたら降りるという一か八か戦法で目的地に近づきます。
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14:30 |
メルカート・メイフェア
教会を改装した神をも恐れぬフードコート。ここで味噌豚骨ラーメンを食べました。まあスープが薄っぺらくて麺もしなしなで日本のラーメンとクラブべくもないですが、でも最近のヨーロッパのラーメンは結構頑張って進化しているように感じます。10年前とは全然違うんだよね。
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15:05 |
ザ・ウォレス・コレクション
そこからすぐ近くにある美術館。貴族の個人コレクションが公開されているのですがこれがもうすごいのなんの。もう完全に貴族様のお宅訪問です。やっぱりヨーロッパの貴族はえげつない…いやいや、そんな貴重なコレクションを無料で展示してくれているのだから感謝すべきですね。
ロココ美術の粋「ブランコ」はここに収蔵されています(写真6枚目)。ほかにもレンブラント(7枚目)もあります。
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15:30 |
さて、これで今日の予定はあと一つ…なのですが、目的地方面に行くバスが完全に使い物にならなくなってしまいました。これはロンドン名物タクシーに乗るしかないかな…でもお金もったいないしな…と迷っているうちに結局歩くことになってしまいました。3kmくらいあるんだけど、まあ時間の余裕はあるしのんびり行くか…お土産屋さんも多いし。(足は壊れました)
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16:45 |
トラファルガー広場
ロンドンの中心にある、前述のトラファルガーの海戦の勝利を記念した広場です。偶然ここにたどり着いてしまった。ということで…
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16:50 |
ナショナル・ギャラリー
本当は明日行く予定だった、イギリス初の絵画美術館です。ここも今日攻めちゃいましょう。
まず別館から入館します。ここでは13~16世紀の絵画を見ることができます。これまで見てきたイギリス美術は、人物や風景を描くものが多かったのですが、さすがのこの時代は宗教画がメインですね。
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メメント・モリ(死を思え)の言葉とともによく引き合いに出される絵画ですね。下部にある奇妙な床の模様は、角度を変えてみると髑髏に見えるようになっています。
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本館は近代美術がメインになります。yukkun20の好きな印象派はもちろん、ゴッホの「ひまわり」も展示されていて近くで鑑賞できました。この辺も帰国してから補完します。
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17:50 |
次の予定まで時間が1時間ほど余ったので、バーガーキングでチキンフライをもぐもぐ食べながら休憩。
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19:00 |
アデルフィ劇場
イギリスに来たのだから、舞台を見たいですよね。でも英語が苦手なyukkun20にはハードルが高い…そや、ストーリーをしっかりわかってる話を見ればええんや!ということで…
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19:30 |
「バック・トゥ・ザ・フューチャー ミュージカル」を鑑賞することにしました!ミュージカルなんて見たことないけど、小さな劇場っぽいしあまり期待せずに見ますか。yukkun20は舞台芸術あんまりわかんないんだよな。
でもミュージアムショップがヒル・バレー(主人公のマーティが住んでいる街)仕様になっていて愛を感じますね。
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22:20 |
いやーめちゃくちゃ面白かった。英語は全然わからなかったし歌はなおさらなんだけど、マーティとドクの友情にも自然と拍手が出たし、コミカルなシーンも再現されていたし、ドクの死因が放射能障害になっていたり(リビアのテロリストに射殺されるとかさすがにご時世が…でもマーティに、「このプルトニウム合法?」って聞かれたときは「非合法」って言ってましたw)デロリアンが音声入力になったりしてましたがその辺もうまく伏線としてきれいに回収されていたし、舞台装置もすごくよくできていて、88マイルで失踪するデロリアンもちゃんと再現できていたし、ミュージカルのレベルも高いし、ドクも(役者さんも結構なお年でしたが)セグウェイに乗って大暴れするし、エレイン(マーティの母親)は話の尺の都合ですごい移り気な変人になってるしwジョージ(父親)は調子に乗ってるしジェニファー(マーティの恋人)はちょい役なのにかわいいし、とにかくBTTFの魅力が完全に詰め込まれた素晴らしい舞台でした。いやー舞台芸術見直しましたね。
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23:00 |
帰りのバスも死ぬほど混んでいましたがどうにか帰ってこられました。地下鉄が通っていればこんなに歩かされたり(今日は3万5000歩)バスを待たされたり混んだ車内で押し合いへし合いしたりしなくてよかったんだよ💢まじスト許せん。
明日はグリニッジに遠出しようと思うのでもう寝ます。
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yukkun20さんなら問題ないと思うのですが 空の軌跡 the 2nd(仮)の…