2016-12-24

【ゲーム】シャリーのアトリエ Plus ~黄昏の海の錬金術師~ レビュー

本日2周目が終わり、プラチナトロフィーを獲得しました。もう1週間くらいかかると思ったけど、隠しボス経験値高すぎぃ!

psn

[関連記事・前々々作レビュー]アーシャのアトリエ 感想 | Y.A.S.
[関連記事・前々作レビュー ]【ゲーム】エスカ&ロジーのアトリエ レビュー | Y.A.S.
[関連記事・前作レビュー  ]【ゲーム】シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術師~ レビュー | Y.A.S.

シャリーのアトリエ Plus ~黄昏の海の錬金術師~

開発:ガスト
プラットフォーム:PS3
価格:5800円(通常版・税別)、8800円(限定版)、5143円(DL版)

続きを読む(ネタバレ注意) »


2016-02-03

【ゲーム】ソフィーのアトリエ~不思議な本の錬金術士~ レビュー

本日隠しボスの魔王を倒し、通算26個目のプラチナトロフィーを獲得しました。1周でトロコンできると気持ちいいね!

ソフィーのアトリエ~不思議な本の錬金術士~

開発:ガスト
プラットフォーム:PS4/PS3/PSV
価格:6800円(PS4通常版・税別)、9800円(PS3限定版・税別)、6000円(DL版・税別)

レビュー

ストーリー

キルヘン・ベルでアトリエを営む錬金術士の少女・ソフィー。人の役に立ちたいと願いながらも、独学での限界を感じていた彼女はある日、錬金術について深い知識を持つしゃべる本・プラフタに出会います。ソフィーはプラフタに教えを請いながら、失われたプラフタの記憶を取り戻すために錬金術の修行を続けるのだが…というストーリー。

今回は前作同様時間制限が廃止され、1つのトロフィーを除いてあとで取り返しの付かなくなる要素はありません。またソフィーの目標はいずれも「錬金術の腕を上げる」というあまり緊急性のないものなので、全体的にいつにもましてゆったりした感があります。そういうわけでメインストーリーについては起伏に乏しいと感じてしまいました。サブキャラがメインストーリーにほぼ絡まないのも問題かと。

一方サブキャラ達にはサブイベントが大量に用意されています。いずれも終盤まで進めることでスチル絵とトロフィーが手に入るので達成感がありますね。フラグの立ち具合もきちんとメモしてくれるので、忘れずストーリーを進められて助かりました。イベント数も半端なく、メインストーリーを普通に進めていると、サブイベントの発生が追いつかないほどです。そんなわけでメインは単調でしたが、全体として退屈に感じることはありませんでした。

ラスボスが珍しく明確な悪役だったのには驚きましたね。

キャラクター

PC9人で4人パーティを組みます。今回のキャラクター達はほぼ全員悩みなどの負の側面を抱えており、ソフィーと一緒に解決していくというストーリーが多かったです。もっともアトリエらしく全体的にのほほんとした感じなので、あまり深刻にはなりませんが…

今回は全員を戦闘に連れて行くことが出来、全員に平等に経験値が入るため、いろんなキャラを使いたい人には朗報かもしれません。どのキャラも個性がありますが、誰を使ってもクリアできないことはないと思いますので愛を注げばいいと思います。僕はソフィー、モニカ、コルネリア、プラフタでほぼ固定してました。だっておっさんとかじゃテンション上がらないし。

ただ、前シリーズのウィルベルさんのように、愛を思いっきり注ごうと思えるほどのキャラがいなかったのは残念でした。あえて言えばモニカが好きですが、ストライクゾーンド真ん中という感じではなかったです(彼女に問題があるわけではなく、完全に趣味の問題です)。眼鏡外すイベントあってもよかったと思うよ!NPCだといつも言っていますが中の人(谷井あすかさん)が好きなパメラあたりがお気に入りです。本屋のエリーゼも良かったけど、これはエリーゼそのものに対する愛というより、「本屋」に対する愛のような気がする。

中の人もよいチョイスで、特に不満はありませんでした。ソフィーもあまり尖っていない、万人受けしそうなキャラに仕上がっていたと思います。

システム

今回は調合が複雑化した印象があります。素材の品質や特性はもちろん、サイズや属性にまで気を回さないといけなくなり、僕のような脳筋プレイヤーには結構面倒な感じがありました。クリア後のやり込み要素とかなら良かったんですが、Normal前提でも終盤のボスはそれなりに強力な装備品を持っていないと話にならないくらい強かったりするので、調合必須でした。

一方、特性の合成のパターン数が増えたため、効果の薄い特性でも重ねて強化することが容易になり、ゲーム中盤から強力なアイテム(主に一撃必殺の付いたテラフラム)ゲーになってしまったりもします。この辺りはもう少しバランス調整が必要かも。これまでの調合のように作成するアイテムの個数を自分で決められないのも残念(ゲームバランス上の問題かもしれませんが)。

最終的に魔王を倒したたうちのソフィーはこんな感じ(他のキャラも武器が違うだけであとは基本的に同じ)。

戦闘は中盤以降はアイテムゲーです。一撃必殺テラフラムがあればザコ戦は全てそれで片付きます。さすがにボスには効きませんが、必殺効果が乗らないだけで普通にクリティカルするので、それなりの装備が準備できていれば苦戦することはありませんでした(難易度はノーマル)。ただし終盤のボスや隠しボスは装備をきちんと強化していること前提のバランスなので、ロロナみたいに完全なアイテムゲーというわけでもありません。

ロロナで指摘した演出の遅さも、戦闘早送りが装備されたことで多少ましになりました。それでもやはり戦闘時間は長めですが、そもそも戦闘回数があまり多いゲームではないので我慢できる範疇かな。

ただ、脇のシステム群についてはいくつか言いたいことが。

カフェで噂を聞くとき、一度聞いた噂を再度聞くときは、その内容を最初から提示して欲しい。どのボスが登場するのか、どのアイテムが採取できるのかのが、受注しないとわからないので、そのたびに攻略本に頼ることになり面倒。

サブイベントの発生地点がわからない。過去作ではマップ上にアイコンが出ていましたが、それが廃止されたため、しらみつぶしにするか、いつもいる場所と違う場所にいるキャラを探すかしかなくなってしまう。マップ上のショートカットが充実しているので、しらみつぶしと言ってもそれほど手間ではないのですが。

ワールドマップ上で新しい採取地が出現しても、一度も行ったことがない場所と既に行ったことがある場所の区別が付かないので、麩食う数カ所が同時に出現すると混乱する。図鑑には行ったところの情報しか載らないのでそれと照合すればわかるのですが、面倒くさい。

この辺りはぜひ次回作で改善して欲しいです。

一方、アイテムや採取地などの情報が図鑑に記録され、互いにリンクしているので芋づる式に必要な情報を引っ張って来やすい、図鑑にキャラクター達のコメントが豊富に記載されていて読んでて面白い(だからこそ既読チェックがほしい)、など、手がかかってるなーと思えるところもありました。

戦闘もかなり複雑化しているので、チュートリアルがもうちょっと充実した方が良いような気がするなぁ。特にスペシャルアタック/ガード周りは最後の魔王戦直前までほとんど理解できず生かせもしませんでした(魔王戦では必須なので理解しましたが)。必殺技がなくなってしまったのもちょっと悲しい。

期限が廃止されてしまったことについては色々意見があると思いますが、個人的には歓迎です。採取地にも気軽に行けますし、イベントが進行しないからとやきもきすることもありません。トロコンの難易度も下がり、自分のようなヌルゲーマーにはありがたい仕様。緊張感がなくなってしまうのは事実ですが、その辺りは緊急感のあるシナリオを準備できれば解決できる問題だと思います(普通のRPGも期限はないですが、緊張感を持たせることは出来ていると思いますし)。

グラフィックについですが、キャラクターモデルはイラストの再現度も高くよかったと思います。もう少し動きのパターンがあればよかったと思わなくもないですが、戦闘中の動きの滑らかさはさすがだと思いました。ダブル絵師でしたが双方のイラストの親和性も高く、クリアするまで忘れていたくらいです。

おなじみクリア後のギャラリーも充実しています。キャストコメントは脇役の方まできっちり収録されていてありがたいです。

総評

色々述べましたが、まとめればやはり良作だったと思います。でも1作目なのに「このシステムでもっと遊びたい!」とまでは思いませんでした。あとプレイ時間が790時間になってましたけど、さすがにそんなにプレイはしてねーよ!(多分PS4メニューに戻ってもプレイ時間がカウントされてるからですかね…)感覚的には70時間~80時間くらいですかね…

プラチナトロフィーの獲得は割と簡単で、魔王撃破のトロフィー以外は比較的容易に到達できると思います。

魔王戦だけは難しかったのでEASYにして挑みました。装備はこんな感じです。(ソフィー以外も武器の名前が違う以外は同じ)見ての通り品質にはあまりこだわっていません。レアな特性もなく、割と再現は簡単かと思います。

ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~_20160203223318 ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~_20160203223323 ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~_20160203223330 ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~_20160203223336 ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~_20160203223416

戦術ですが、魔王はHPが減るたびにどんどん強化されるので、序盤に味方をがっつり強化して一気に倒しきります。具体的には、戦闘メンバーにプラフタを入れ、序盤はずっと防御を繰り返し、ゲージを貯めます。300%になったら、プラフタのスペシャルガードを発動。これでボスは回復を封じられるので、あとは通常攻撃などで削り倒すだけです。アイテムカウンターなどがあるので、後半はアイテムを使うのは、ピンチの建て直しにそよ風のアロマを使うときだけにしてください。


2015-10-05

【ゲーム】新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術師~ レビュー

本日2週目が終わり、通算22個目のプラチナトロフィーを獲得しました。ハゲ…じゃない、おやじさんのカツライベントも見られて良かった。

新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術師~

開発:ガスト
プラットフォーム:PS3/PSV
価格:6800円(PS3通常版・税別)、9800円(PS3限定版・税別)

レビュー

ストーリー

大陸の片隅にあるアーランド王国。そこで錬金術の修行をしていた錬金術師の少女・ロロナは、ある日お城から、3年以内にアトリエが有用であることを証明しなければ営業許可を取り消す、と告げられてしまう。しかし彼女の師匠は、面白そうだからとその対応をロロナに任せてしまった。かくして、アトリエの存亡を賭けた少女の奮闘が始まった。というストーリー。

昔ながらのアトリエらしく期限の要素があり、3ヶ月ごとに課題が出され、それをクリア出来ていないと問答無用でゲームオーバーになります。1周目は日程的にかなりせわしなく、他のキャラとの交友関係も楽しもうとするとほとんど無駄な行動をしている暇がない感じがあります。この辺りはアトリエの伝統なので善し悪しなのですが…

世界のピンチも訪れず、ただただアトリエの存続のために頑張る、という、アトリエらしい世界を楽しめます。よくいえばのんびり、悪く言えば単調。もっとも、イベントが頻繁に起こるので、退屈ということはありません。最近のアトリエに比べるとさすがにイベント数は少ないですが。というか、僕のお気に入りのパメラさんのイベント少なすぎぃ!

キャラクター

今回はPC9人+延長戦で2人追加とかなり大所帯です。全員超が付くほどの善人です。攻略本で「親友と大げんか」イベントがあるということでちょっと構えてましたが、あんなのケンカのうちに入らないよ!それくらい皆さん人格者です。一名悪役が存在しますが、悪党というより小悪党、それも根っからの悪人ではない感じなので、スルースルー。

個人的には主人公のロロナがあわあわしてかわいく、隙あらば彼女からお姉さまと呼んでもらおうとする師匠ことアストリッドさんの気持ちがよく分かりました。あとはツンデレ幼なじみのクーデリア、NPCですが中の人(谷井あすかさん)が好きなパメラあたりがお気に入りです。男性だと正体バレバレのご隠居・ジオ氏が大塚ボイスと相まっていい感じでしたね。あとはハゲルのおっさんか。カツラ秘話は涙なくしては見られませんでした。アストリッドは要反省。

中の人も若い方もあり、ベテランもありと多彩でしたが、アトリエシリーズらしくチョイスはばっちりでした。

システム

調合はやはり少し前の作品という事もあり、割と単純な感じになっています。基本的には品質が高く、有用な特性の付いているアイテムを拾ってこれるかどうかで決まる感じですね。調合の場面ではあまり考えることは多くないです。今回も主人公はアイテム係兼メイン火力ですので、装備を後回しにしてでも強力な爆弾を作っておくのが吉でしょう。特に延長戦で登場する隠しボスは、どんなに武器や防具を時間と大金をかけて鍛えるよりも、強力な特性の付いたメテオールを錬金術師2人で投げつけ続ける方がよほど有効です。

戦闘も最新のものに比べれば単純ですが、元々アトリエは戦闘が複雑なゲームではないですし、そもそもそれがメインですらないので、あまり気になりません。ただロロナの通常攻撃の演出がちょっと長いんですよね…せめてエフェクトカットが出来れば良かったのに。あと必殺技の発動条件が厳しい…というかゲージを貯めづらく、ボス戦以外では無用の長物になってしまったのも残念。

ストーリーは3ヶ月ごとに区切られているのですが、その期間をまたいでフィールドに出ることもアイテムを調合することもできないため、そのたびに流れを切られるのがやはり気になりました。もっとも最新作では期限の要素が廃止されており、自分もそれには賛成なのですが、やはり期限があった方がアトリエらしい感じはしましたね。この辺りは好みの問題になるかと思います。

その他オリジナル版から比べればグラフィックも大幅に向上しており、古くささはほとんど感じませんでした。岸田先生の華麗なイラストもよく再現出来ていたと思います。ただ師匠の3Dモデルにはちょっと違和感が…

その他

今回気になった点としてBGMがあります。僕はあまりBGMに否定的なコメントをすることはないんですが、今作はうーん。特にお店のBGMが全て同じ(編曲のみ異なる)のですが、割と目立つ曲調のあの曲が、どの店に入っても鳴り響いているというのはあまり心地よいものではなかったです(ゲームの性質上、店に入り浸る時間も長いので)。そのほかの曲にもあまり惹かれませんでした。唯一延長戦のエンディング曲はよかった。

あと、ゲームを起動すると、色々なキャラクターたちが時間帯に合わせたメッセージをくれます。これ自体はいいんですが、僕のように夜遅くにプレイしようとすると「夜更かししちゃダメよ」とか「私はもう眠いよー」といった、微妙にテンションを下げる話をするのはやめてくれ。

おなじみクリア後のギャラリーも充実しています。キャストコメントは今回もそれぞれの方らしさが出ているコメントで、聞いているだけで楽しいです。

総評

色々述べましたが、まとめれば良作だったと思います。プレイ時間は72時間ですが、それほど長くは感じませんでした。続きの「トトリ」「ロロナ」もその内プレイしようと思っています。クーデリアさんも続投するらしいしな!

プラチナトロフィーの獲得はさほど難しくはないです。「お金持ちエンド」の条件だけが厳しすぎる(普通にプレイすると10~20万コールくらいしかたまらないゲームなのに、100万コール必要。しかもお金稼ぎが楽に出来るポイントはない)のが気になりました。そのためだけに2周目をしたわけですが、ルート分岐があるわけではないため、さすがに飽きが来ちゃいました。3ヶ月ごとの試験があるので、3年間寝て過ごすわけにもいきませんし…

それはさておき、いつものアトリエが好きな方にはきっちりおすすめできる作品です。


2014-12-23

【ゲーム】シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術師~ レビュー

本日2週目が終わり、プラチナトロフィーを獲得しました。過去作よりやり込みの敷居は下がった気がするけど、それでも88時間でした。

[関連記事・前々作レビュー]アーシャのアトリエ 感想 | Y.A.S.
[関連記事・前作レビュー ]【ゲーム】エスカ&ロジーのアトリエ レビュー | Y.A.S.

シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術師~

開発:ガスト
プラットフォーム:PS3
価格:7344円(通常版・税別)、10584円(限定版)

レビュー

ストーリー

故郷の水涸れを救うため、オアシスとして知られるステラードに助けを求めるためにやってきたシャリステラ。
父親のアトリエを受け継ぎ、いつか大きなことをやってやると思いながらその日暮らしをしているシャルロッテ。
それぞれの目的のために、錬金術の修行をしながら各地を巡り、やがてこの世界に黄昏をもたらす元凶を探ろうとしていく、というストーリー。

シャリステラ(以下ステラ)の目的は割と切実なもので序盤からシリアス気味に話が進むのに対し、シャルロッテ(ロッテ)は比較的お気楽な雰囲気です。最も中盤以降いろいろな事件が起こって、面白く勧めていけました。ストーリーも中盤まではばらばらですし、サブイベントもそれぞれに用意されているので、2周するのもほとんど苦にはなりませんでした。

黄昏シリーズはこれでひとまず終わり。黄昏の原因は完全には取り除かれませんでしたが、その原因の一つは取り除かれ、大きな区切りが付いたように思います(その先が気にならないわけではないのですが)。とはいえ3部作のストーリーそれぞれが密接に絡んでいるというわけではなく、作品の合間に次の展開が気になって悶々…ということはなかったです。っていうか連作ものはこれくらいがちょうどいいわ。

キャラクター

今回はPC8人、DLCで2人追加とパーティも賑やかでしたね。相変わらずいい人だらけですが、続投のキースグリフ氏は相変わらずの傲慢ぶりでちょっと安心しました。この人が完全にデレたら終わりですからね。前作に引き続き登場したカトラも年相応に成長していてちょっと感動。
前作・前々作のヒロイン(僕の中では)のウィルベルさんももちろん登場。今回はロッテの師匠役というおいしいところが用意されています。大口たたいてあとで窮するといういつものパターンかと思いきや、しっかり成長してくれたところを見せてくれました。必殺技もちょっと大人びた感じになりました。その分ロッテの必殺技が完全にギャグでしたけど。

中の人も若い方が多かったですが、みんなキャラクターに合っていましたし、演技も素晴らしかったです。アトリエシリーズはいつも声優のチョイスがすばらしい。

システム

調合は前作までとはちょっと違う感じになってますね。望みの戦力を持ったアイテムや装備品は作りやすくなりましたが、最終的には錬金レベルを上げてチェインを9999まで積むしかなくなり、自由度はちょっと下がったかも。有能な潜力も、各地のボスを倒して手に入れるしかなく、採取レベルなどが設定されている意味が薄いなと感じました。
アイテムの量産システムはなくなりましたけど、今回はひとつのアイテムを大量に求められることはなくなったので特に困ることはなかったです。

戦闘は前作の正統進化という感じ。今回はバーストが超火力なので、とにかく早くバーストに入り、拡張アシストでたこ殴りにするのがベスト。そんなわけで全員にブラザーコールを装備させるのがよいかな。主人公はアイテム係でメイン火力担当ですが、今回は他のキャラも相対的に強化されたので、前作のように主人公無双ではなくなりました。ただ難易度を上げると戦闘時間が極端に長くなるのが難点ですね。難易度を上げると獲得経験値も増えますが、最終的にはDLCの追加ボスをハードコアで狩れば30分でカンストするため、いくらでも取り返しがききますし。

今回から、期限の要素が廃止されたのは大きな特徴ですね。前作は期限内にタスクをこなす形式でしたが、今回は期限はなく、タスクごとに設定された数値を100まで貯めると次の章に移行出来ます。スケジュール管理の中でやっていくのも面白いんですけど、最終的にやりこむとなるとスケジュールは邪魔でしかないので、これはこれでよかったのではないかと思います。アトリエらしさは失われたような気がするので、長期的に見ていいのかはわかりませんが…

それから、テキストスキップが既読未読とを区別出来ず、しかも選択肢を挟んでも解除されないという致命的な問題があるのは本当どうにかしてほしいです。そんなに難しい注文じゃ無いと思うんだけど、テキスト関係は結局アーシャのときから改善されず残念でした。

その他

今回はすっと心に入り込んでくるBGMが多かったですね。メインテーマがいろいろな編曲で登場するという仕掛けにはクリア後のライナーノーツを読むまで気がつかなかったです。

このシリーズのクリア後といえば、設定画が見られたり,キャストインタビューが聞けたりするところがうれしいです。特にメインキャラの中の人たちは気の利いたコメントを考えてくれていてますし、サブキャラの人たちもかなり長めのメッセージを残してくれてたりしてありがたかったです。今後も続けて欲しい。(エスカの中の人はかなり…ですが←ほめてます)

総評

今作もエスロジ同様、良作です。88時間プレイしたわけですけど、普通のRPGにありがちなだるさも少なく(ただし錬金レベルを99まで上げるのだけは単純作業なので面倒くさい)、プラチナまでさくさく進められた感じです。難易度は1~5まであるので、極める人は強力な装備やアイテムを作って大暴れすればいいんじゃないかな。レベル上げが面倒くさいとお嘆きの方、無料DLCを入れると幸せになれますよ。

ただ、今回は前作までを知っていないと興をそがれるところも多々あるので、是非前作、可能なら前々作も楽しんでからプレイしてみてください。アーシャはPlusが出ているしエスロジもPlusがもうすぐ出るし、その二つをプレイすることにはシャリーも出るはずですので…

というわけで、2年にわたってプレイしてきた黄昏シリーズもこれで一区切りです。このシリーズはアニメ化など新しい動きもありました。次回作にも期待したいと思いますし、次回こそはきちんと早めに限定版を予約しようと思います。


2013-09-02

【ゲーム】エスカ&ロジーのアトリエ レビュー

本日2週目が終わり、無事全てのエンディングを回収したのでレビュー。なおあと戦闘レベル99のトロフィーを残すのみです。

【ゲーム】エスカ&ロジーのアトリエ ファーストインプレッション | Y.A.S.

エスカ&ロジーのアトリエ

開発:ガスト
プラットフォーム:PS3
価格:6800円(通常版・税別)、9800円(限定版)

レビュー

ストーリー

コルセイトという辺境都市の役人となったエスカとロジーが、役人として様々な任務をこなしながら、誰も行ったことのない空中に浮かぶ「未踏遺跡」を目指す、というストーリー。
前作は妹が行方不明という割とシリアスなストーリーでしたが、今回はお仕事のノルマも守らなきゃ!という思いはあるものの、ややゆるめな雰囲気です。ただ前作のように大きな目標が一つ提示されるのではなく、4ヶ月で達成すべき小さな目標が次々提示されていく形なので、これは好き嫌いがあるかも。僕は前作の方が好きでしたが。
あと前作で残した伏線が今作でほとんど回収されなかったのはちょっと気になる。
それからW主人公ということで、エスカ編とロジー編が用意されています。僕はエスカ編→ロジー編でプレイしましたが、ストーリーも微妙に違うし、イベントもそれぞれに用意されているので、ロジー編もだれる事はありませんでした。

キャラクター

PCは前作同様少ないですけど、イベントは豊富に用意されています。相変わらずいい人だらけなんですけど、今回は毒舌キャラがいたりちゃっかり者がいたり厳しい上司がいたりと、これまでにないタイプのNPCもいました。ロジー編には珍しくちょっと恋愛を匂わせるような描写もありましたね(特にエスカとルシル)。
前作のヒロイン(僕の中では)のウィルベルさんも登場。イベントがあまり多くなくて戦闘キャラでもないし…と拗ねていましたが、DLCで報われました。ありがとうガスト。ただ同じく続投のニオの影が薄かったのが気になる…
中の人については存じ上げない方が多かったですけど、みんな演技が素晴らしかったです。特にエスカ、ロジー、ルシル。

システム

調合についてはほぼ前作の仕様を引き継いでいますが、やや単純化されており、望みの潜力を持ったアイテムや装備品を作りやすくなりました。ホムンクルスシステムで貴重なアイテムの量産も可能になり、良かったのではないかと思います。
戦闘もほぼ前作と同じですね。前作ではアイテム係としてサポートするのが主人公の仕事でしたが、今回はアイテム係なのは変わりませんけど完全にメイン火力担当な上に、アイテムが無限に補充されるので、他のキャラたちの戦略的な必要性が下がってしまったのは残念でした。大体のボスはダブルドローⅡでなんとかなる。
前作はかなり広いフィールドが準備されていて、あちこちの街を回る楽しみがありました。移動に時間がかかるのでどうやって節約していくかが楽しかったんですけど、今回は街が一つになってしまいました。楽は楽なんだけど、なんか物足りない。
あとこれは前作からある問題点なんですが、既読スキップがイベントシーンごとに管理されている関係で、実際には未読が一部あるイベントなのに普通にスキップされる事が多くてイラッときた。次回はどうにかして欲しいです。

その他

音楽は今回は普通でした。でもエンディングはかなりいい曲で、何度でも聞きたくなる感じでした。
あと全体的な難易度が気になる。上述のように4ヶ月ごとに目標が提示されるんですけど、メイン目標は1ヶ月くらいで達成可能で、その他に24のサブ目標があるんだけどそれも1ヶ月半くらいで達成可能で、あと新しくレシピが手に入ったアイテムの調合とかやっても1ヶ月くらい余るんですよね…毎期そんな感じなのでちょっとダレた。開発者インタビューでは、慣れた人がやるとそうなる的なことを書いてましたけど、僕前作で久々にシリーズをプレイしただけだしそんなに慣れているわけではないんだけどなぁ。

総評

前作は文句なしの傑作でした。今作はそこまでではないものの、やはり良作です。
システムなどは改良され、目的がわかりやすくなった事でさらに間口が広がったと言えます。(とはいえ、ストーリー的な観点からも興味がある方にはまず前作プレイをオススメしますが)ラスボスも最大まで強化すればかなり歯ごたえのある敵ですし、DLCでも強敵が登場するようですので。やりこみ派のあなたも安心です。
次回作もプレミアムボックスを予約して買おうと思います。人の心が荒んだこの時代、あなたも黄昏の世界で、仲間たちとほっこりライフを送りませんか?


2013-06-30

【ゲーム】エスカ&ロジーのアトリエ ファーストインプレッション

エスカ&ロジーのアトリエのプレイを始めました。現在1年目の第1期が終わったところです。

いきなり主人公選択で、どちらにするか小一時間迷った挙句、エスカを選択しました。最初はオーソドックスなキャラの方がいいかな…と思いまして。

ストーリー

自分の住んでいる町の役人(市役所職員のようなもの)になったエスカと、同期のロジーが、それぞれの錬金術を生かしていろいろな課題をクリアしていく…という感じです。エスカは伝統的な、ロジーは先進的な錬金術が使えるという設定ですが、マリオンの「錬金術は釜ひとつでなんでも出来る」という誤解のせいで今のところアトリエには釜しかなく、エスカメインで頑張っています。これからどうなるのかワクワク。

システム

セーブ&ロードも速くて快適。またストレスをためないシステムがいくつも搭載されていて、快適さにこだわっていることが伝わります。

    • マップ内をショートカットで移動出来る
    • 受注しているクエストや期間までに達成すべき課題の情報が一元化されていて見やすい
    • 戦闘用アイテムが街に戻ると自動的に補充されるため、戦闘中に遠慮無く爆発物を投げまくれる
    • 戦闘は前作にあったポジショニングの概念がなくなり、スピーディに

調合もまだ始めたばかりですが、基本システムはアーシャのものを踏襲しています。慣れた頃に新しく出来ることが増えていく感じなので、スムーズに慣れていくことが出来ますね。

その他

前評判通りグラフィックは非常に美しいです。特にキャラクターのモデリングはすごいの一言です。ニオかわいいよ。ウィルベルさん素敵だよ。
キャラクターはいつもどおりみんないい人達で安心出来ます。若干一名毒舌キャラという(アトリエシリーズでは)珍しい特徴のキャラもいますけど、毒舌というよりかまってちゃんという感じで、生暖かく見守るのがよいかと。

ただ、ウィルベルさんが戦闘では使用出来ないことを知ってショックです…DLCまだ!?

そんなわけで、期待通り面白くプレイしています。
1年目の1期はだいぶ時間に余裕があり、4月でメインの課題をクリア、5,6月でその他のサブ課題をクリアし、7月は調合に集中出来ました。明日からいよいよ遺跡調査に入れそうです。


2012-07-24

アーシャのアトリエ 感想


アーシャのアトリエの1週目をクリアしました。
トロフィー制覇するまでもう1週はするつもりですが、攻略本とアップデート待ちなのでひとまずこのタイミングで感想を。

ストーリー

 緩やかに滅亡に向かう、黄昏の世界。アーシャは遺跡に出かけたまま行方不明になってしまったニオを心配していた。ある日、ニオの幻を見たアーシャは、その場に居合わせたキースグリフから、ニオがどこかで生きているかもしれないと告げられる。アーシャはニオの手がかりを求めて旅立つのだった。
…っていう感じ。基本的にこれが全てです。一応ラスボスらしき存在も居ますが、それが何なのか、そもそもこの世界はなぜ衰退しているのか、これからどうなるのかと言ったことについての伏線は回収されません。これは続編をにらんだ仕様とのこと。
でもその辺のことは気になりません。それは多分、ニオを救い出すという大きな目標が全く揺らぐことなく、常にプレイヤーの目の前に提示され続けるからだと思います。だから苦労してニオを救出することで、その他のことは気にならなくなってしまうのかと。そんなわけで、シナリオは薄いのに魅力がある、という、なんとも形容しがたいストーリーでした。

キャラクター

PCはアーシャを含め7人、NPCは人物図鑑に載るのが10人と比較的少ないですが、特に気になりませんでした。アトリエシリーズだけあってみんないい人で、裏切りとか、恋愛のどろどろとか、そういうのは全くありません。本当のんびりまったりと進められます。困ったときにはお互い助け合い、うれしいときには分かち合う。そんなほっこりライフを楽しめます。
特にウィルベルさんのかわいさといったらないですね。ちょっとおしゃまな年下の魔女っ娘というテンプレ属性なのに、それがアトリエ色に染まるだけでどうしてこうもかわいくなるのやら。
あとリンカさん(→)もいいよね。大きい剣を引きずりながら走るシーンに萌える。

システム

アトリエと言えば調合システムなワケですけど、過去作に比べるとずいぶん難易度が下がっているようです(最近の過去作を知らないので伝聞ですが…)。確かに調合は失敗しませんし、1回の調合で複数個のアイテムが作れますし、初めてアトリエシリーズに触れる初心者でもスムースに入れると思います。反面強力な武器を作ろうとするといろいろな材料を上手に組み合わせたりする必要があり、奥深さもあります。ただ強力な武器を作ってもそれをぶつける相手はいませんけど。
戦闘は位置取りの要素を含んだコマンドバトルです。概ね素早さに従って待機時間が決まり、待機時間が0になったキャラから行動できるようになるというオーソドックスなシステムを採用しています。各キャラの必殺技をうまく使って戦闘を有利に運びましょう。アーシャは火力は低いので、アイテム係として運用するのがベスト。その時点での最強の爆弾は常に持ち歩き、惜しみなく投入しましょう。
ストーリーは上に言ったとおり大きな流れがあるだけですが、その時点で成すべきことについてはノートの形できちんと記録されるので、攻略情報とかなくてものんびり楽しめますよ。

音楽

いうことないです。どの曲も雰囲気になっていました。ウィルベルさんマジパヤパヤ。あと一度クリアすると読めるスタッフの曲解説で、その大部分がプリキュアネタだったのに笑った。

総評

というわけで、かなりの良ゲーでした。今年プレイした中では一番かな(プレイ中のロボノは除く)。

    • ライトファンタジーが好き
    • アイテム収集に燃える
    • 攻略とかにあまり煩わされず気の向くまま楽しみたい

といった方にはしっかりオススメさせてもらいます。アトリエ?ギャルゲーでしょ、と言わず、ぜひ一度手に取ってみてください。アーランド3部作もいつかプレイしてみたいなぁ。


2012-07-11

アーシャのアトリエ ファーストインプレッション

ロボノはなかなか進められていないし、TOIRは3週間くらい放置気味だし、ツインブレイヴはまだ4キャラ残ってるし、どう考えてもプレイする時間ないにも関わらず、「アーシャのアトリエ~黄昏の大地の錬金術士~」(→公式サイト)を購入してしまいました。だってファンタジー分が足りないんだもん!

  • ライトファンタジー
  • 据置機でかつグラフィックが綺麗
  • トロフィーコンプリートが比較的楽

というのを指針にいくつか候補を出し、実際に店頭に行ってみると、特装版が早期予約特典付きで並んでいたのを発見し、そのまま勢いで購入しました。

実はアトリエシリーズをプレイするのは初めてではないです。大学生の頃に、第1作マリーのアトリエと、第2作エリーのアトリエをプレイしています。ヴィオラートのアトリエもプレイするつもりだったのですが、購入直前にゲームどころではない事態が発生し、それ以来プレイしなくなりました。

今回はアトリエシリーズの最新作とはいえ、前作までのアーランド3部作が一応完結し、舞台とキャラデザを一新して新たなステージが始まるとのことだったので、たまには思いっきり和めるゲームもいいだろうと思ってこれに決めました。まぁガストさんとはアルトネリコシリーズとかで長い付き合いなので、そういう意味でのクオリティは安心ですしね。

…で、今7時間ほどプレイしましたけど、やっぱり面白いです。

  •  アトリエシリーズには基本的に善人しかいないので、のんびりした気分で旅が出来る
  • グラフィックが非常に美しい。背景もさることながらポリゴンキャラがここまで表現できるのか…と感動。ロボノももちろん綺麗で不満はないんですけど、キャラクターがあちこち動き回るRPGでこのクオリティとは…さすがです。
  • ガストだけあって音楽もクオリティ高い
  • シリーズの根幹を成す「調合」も間口は広いが奥深い。チュートリアルやヘルプも充実しているし、だんだんできることが増えてくるのでシステムを理解しやすい
  • 戦闘はアクティブターン制のコマンドバトルだけど、位置取りの要素もあってこれも奥が深い。例えば古くて申し訳ないがグランディアのような感じ。
  • あらすじ機能が充実していて次に何をすればいいのかわかりやすい

などなど、目立った欠点が見当たりません。依頼を一覧する機能がなく、いちいちリアルメモを取らないと効率が悪い、という事くらいか…あぁ、主役のアーシャの中の人が井上麻里奈さんですが、彼女と言えば猟奇キャラ(「さよなら絶望先生の木津千里のこと)のイメージが個人的に強すぎて、いつ「うなっ」って言い出すか気になる事もか。

とりあえず今のところウィルベル(右のキャラ)が気に入っています。やっぱり魔法使いはホウキに乗ってナンボでしょ。

ライトファンタジーが好きで、気軽に楽しめるRPGを探している方にオススメです。ロンチトレーラームービーで雰囲気だけでもあじわって見れば?

【アーシャのアトリエ】ロンチトレーラームービー – YouTube
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=nA7l8wPX8Q4#!