2011-06-09

総会=株主総会、執行部会=取締役会だから…

僕は今年、弁護士会で「常議員」という役職に就いて、月に1回「常議員会」という会議に出席しています。いまいち説明が難しいんですが、まぁ会社でいえば部長会議のようなものです。といってもこれは弁護士の持ち回り制なので、別に出世したとかそういうことではないです。たまたま今年当番が回ってきただけです。

正直月に1度とはいえほぼ半日がつぶされてしまうのは結構痛いんですけど、会議自体は結構面白いです。普通に仕事していると分からないような弁護士業界の裏話とか聞けますし…。弁護士もみな個性が強いので、シャンシャンと会議が進むことはほとんど無く、毎回なんだかんだで紛糾しています。今回も弁護士会規の解釈の是非を巡って熱い議論がなされました。最終的に満場一致の結論に達したのはまさに奇跡。やっぱり弁護士がこれだけの数集まると、思いも寄らない案が出てくるんですよね。

ただ例年だと紛糾しすぎて夜中まで会議が続いたなんて事もあったようですけど、今年は司会役の先生が上手なので、概ね時間通りに進行しているのもありがたいところです。


2011-05-20

テレビCMはさすがにないな

最近よく広告業者の方が営業に来ます。

曰く、時刻表に広告載せませんか。

曰く、市役所の封筒に広告載せませんか。

曰く、道路脇の立て看板に広告載せませんか。

曰く、市の広報誌に広告載せませんか。

曰く、市のウェブサイトにバナー広告載せませんか。

そんなお金はないと思いつつも、何らかの広告はしないとジリ貧なので、心がすごく揺れ動きます。弁護士業はあまり積極的に広告を打つ業種ではないので、やり過ぎると同業者からの目も気になりますしねぇ。

価格も1件数万円程度で「これなら1件仕事になれば元が取れるなぁ…」とか思っちゃったりするわけです。1件も来ないこともざらだけどな!そんなわけで受けたり断ったりしながら頑張ってます。


2011-05-17

たまにはマジメな話を

原告が裁判所に最初に出す書面を訴状と言います。

これは勝手な僕の憶測なのですが、訴状の作り方は弁護士によって大きく2パターンあると思います。

1つは、法律上最低限のことだけ記載したあっさり風味の書面。これは被告の反論を見ながら、徐々に議論を深いところに持っていくパターンでしょう。

もう1つは、書けることを全部書いてしまうパターン。場合によっては相手の反論を予想してあらかじめ潰しておくなどすることも。これは最初から全力を傾注して、あとは相手の反応を見ながら押し切る、と言うパターンでしょうか。

どっちも長所短所がありますし事案によっても異なるのですが、僕はどちらかというと後者をとることが多いです。こっちは訴訟の争点が最初から割とハッキリするので、素早く訴訟を展開できると、研修所の教官が言ってたからです。

もちろんデメリットもあります。訴状を完成させるのに時間がかかるのはまぁややしかたない面があるんですけど、書き始めるのにすごくエネルギーを使うというのもあります。ほら、大きい車の方が加速するのにエネルギーが必要になるじゃないですか。

しかも訴状は普通の書面のように締切がないので、他に優先すべき仕事があるとどんどん優先順位が下がっていきがちです。ただこれは依頼者からすると、「あの弁護士は着手金だけ取って動いてくれない」と思うしかなくなり、うまく信頼関係が築けなくなってしまいます。

いつ頃までに訴状を作ります、と宣言してしまうのも一つの手なのですが(僕はよくそうしてます)、ここら辺は悩みどころですね…


2011-05-16

まきびしでも撒くか

最近うちの事務所の駐車場に勝手に車を止めている人がいて困ってます。

そりゃ弁護士的には張り紙とかしてさっさと立ち退かせればいいような気がしますが(よく考えたらわざわざ弁護士事務所の駐車場に停めるなんていい度胸だな…)、客商売という観点で考えるとそれもちょっと過敏かという気もしますし。

そんなこんなで大家さんに相談したら、早速無断駐車お断りの看板を設置してくれました。うちのビルのオーナーはとても素敵なマダムなんですが、住民の必要にすごく敏感で、修繕とか改修とかいとわずやってくださるので本当に助かっています。

そのご親切に応えるためにも、この事務所を長く、大事に使って行けたらと思っています。


2011-05-06

マジで自慢の事務員です

久々の仕事でした。
2日に出した書類が不備があるとかで裁判所から朝一で連絡が来た時には肝が冷えましたが、こちらもそんな事もあろうかと理論武装だけはしていたため、即座に裁判所に上申書と判例を送りつけ、事なきを得ました。

それと今日お客様から、事務員さんが非常に感じのいい方ですね、電話対応が素晴らしいです、とお褒めの言葉を頂きました。
本当うちの事務員には頭が上がりませんよ。


2011-04-19

こういう時は独身で良かったと思う

今月から6月までまたもや尋問ラッシュです。
どうしてこの尋問とやらは狙いすましたように同時期にやってくるのか。
まぁ尋問がある=訴訟の終わりが近い=報酬がもらえる日が近い、という事なので頑張るしかないです。特に成功報酬のウェイトが大きい事件ならなおのこと。
今月も結構売り上げピンチだからな…


2011-04-15

費用対効果って難しい

1ヶ月ぶりの同期会でした。
同期会のメンバーで、独立しているのは僕ともう1人だけなんですが、その他の人は仕事が忙しすぎることを嘆き、僕らは仕事がないことを嘆いてました。
そういえばうちの事務員さんが「地元の市民広報誌みたいなのに継続的に宣伝を乗せた方がいいんじゃないですか?」って言ってたっけ。広告宣伝費に回す余裕がないとかで先送りにしてたけど、まだ貯蓄が残っている今のうちにやっておくべきか?


2011-04-12

いい時代になりました

先日事故現場で撮影した動画ですけど、裁判所に提出する時はどこで撮影したのか、地図を添付する必要があります。一昔前だとそれだけのために、分厚い・デカい・高価の三拍子そろった…じゃなくて三重苦の住宅地図を買わないといけなかったんですけど、最近はグーグルマップでお手軽に地図を作成することができるので(簡単な情報ならそもそも現地へ行かなくてもストリートビューで収集できる)本当重宝しています。


2011-04-08

自慢の事務員です

今受けている交通事故事件の事故現場に行ってきました。
事件の争点は過失割合なんですけど、こう言うのってやっぱり現場を見ているのといないのでは全然違いますからね。ちょっと遠かったんですけど、車で行きました。
でもこういう時個人事務所だと、撮影してくれる人がいなくて困るんですよね…自分で運転しながら撮影するわけにもいかないし。
そんなわけで色々ウルトラCを駆使し(詳細は企業秘密です)、なんとか撮影を終えて帰りました。
帰ったら事務員さんが、「先生がきっと一緒にいてくれって言うと思ってかかとのない靴を履いてきたんですけど…」って言ってくれました。本当にこの事務員さんは気が利くから困る。


2011-04-07

訴訟にはないダイナミックさはあります

今交渉事件を1件受けています。
交渉事件はあくまで相手方があるので、成功を保証することができません。
それは受任時に口が酸っぱくなるほど説明するんですが、時折それを忘れてしまわれる方がおられるので、最近は契約書に注意書きをするようにしています。
費用も、着手金を少なめに、報酬を多めにすることでバランスを取っているつもりです。
あと終わりどころがむずかしいのも悩みの種なんですが…