2015-11-23

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 01 レビュー

3連休の末尾ということで、撮りだめたアニメの消化と、トロフィーコンプが近いゲームの消化をしてました。「うたわれるもの」は隠しダンジョンもクリアし、プラチナまで辿り着けました。先日のレビューにもちょっと加筆してます。

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今日は、現在ワールドトリガーの次くらいにジャンプで面白い漫画のレビューをば。

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 01

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

鹿鳴館高校1年生の土屋雅春は、部活紹介で競技ダンスの華やかさに心を奪われる。興味半分、色気半分で体験入部に行った土屋は、そこで同じく競技ダンスに興味を持って体験入部に来ていた亘理恵里と出会う。二人は競技ダンスに青春をかける先輩たちに誘われ、未知の世界に足を踏み入れたのだった―

レビュー

今年の夏にジャンプで始まった作品がようやくコミックスになりました。結構待ったなぁ。4年前に掲載された読み切りのプロトタイプも面白かったのを覚えていますが、それがこれだけ時間がたって連載になるとは…

さて、「競技ダンス」ってなんぞや?っていう人がほとんどだと思いますが(かくいう自分もそうでした)、主人公&ヒロインも競技ダンスについては全くの素人なので、説明も丁寧にしてくれます。

背筋をピン!と① 01

そんな主人公の土屋君ですが、ちょっぴり引っ込み思案でお調子者、な等身大の男子高校生として描かれていて、非常に感情移入しやすいです。特に初めて亘理さんとダンスをするシーンはニヤニヤするというより手汗が出てきますわ。

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背筋をピン!と① 05 ※このシーンの亘理さんが色気50%増しなのはやはり土屋視点だからでしょうか。

でも決める時は決めるんだよね。特にこのシーンは初めて読んだ時「おぉ…カッコイイじゃん」と素直に感心してしまいました。ぼくにもこの勇気があったら、もう少し明るい青春を送れたのだろうか…。

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そしてヒロインの亘理さんも可愛いんだこれが。彼女もあまり前に前に出るタイプじゃなくて、自分に自信を持ちたくて競技ダンスに入るんですけど、結構根性座っているなと感じるシーンも多いんですよね。

↑の土屋君にダンス部に誘われるシーンでも、亘理さんはもう入部を決めてたんですよね。つまり彼女はたった一人でも(ほかに1年生はいません)競技ダンスをしようとしていたわけで。すごい勇気あるわ。

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もちろん周囲のキャラも、部活に競技ダンスを選んでるだけあって濃いメンツ揃いです…が、部長のインパクト(出落ち)が強すぎて全て持って行ってる感があります。

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でもこの部長、ただのイロモノじゃないですよ。むしろしばらく見ているうちにかっこよく見えてくるから不思議。多少強引に主人公たちをぐいぐい引っ張ってくれるそのパワーはなかなかのものです。もちろん強引なだけじゃなくて、部員と、そして何より競技ダンスへの愛情もすばらしい。

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さて、1巻は体験入部→本入部でキャラ紹介→基本的なステップの練習→競技会で使う衣装購入と進んでいきます。

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と作中で言っちゃうくらい(これに限らず、メタな演出が割と多いので、そこだけは要注意)進行はゆっくりですが、それが全く気にならないくらい濃い展開です。やっぱり読み切りをベースにきっちりプロットを練ってあるし、これならゆっくり進行でもいいと編集部も納得してくれたんでしょうね。

※ちなみに1巻の最後は8話ですけど、もちろんまだ試合してません。

そんなわけで、ちょっとその他のジャンプ漫画とは毛色が違いますが、しっかりおすすめ出来る作品です。

※画像はいずれもコミックスより引用