2017-05-20

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 10[完結] レビュー

デモンゲイズ2が面白すぎて、このペースだとTOF2017までにクリアしてしまいそうだ…TOF2017中にプレイするゲームを検討せねば。

さて、これまで感想を書いてきたこのマンガもついに最終刊です。横田先生、ありがとうございました!次回作も楽しみにしています(上品なマンガであれば…

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 10

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

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2017-03-11

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 09 レビュー

TOF2016の更新が終わったので、フィリスのアトリエをプレイ開始です!

…え?前作ソフィーのアトリエに後日談が追加されている?じゃ先にそっちプレイするか→1日終了

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 09

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

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2017-02-11

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 08 レビュー

9巻のレビュー書こうと思ったら、8巻のレビューしてないことに気づいたorz

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 08

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

「オールジャパン・ジュニアダンス・スポーツカップ」の二次予選で惜しくも敗れた土屋・亘理ペア。部長ペアを含む黄金世代3組、そして宮大工ペア、御木ペアは二次予選、準決勝と突破し、ついに決勝の舞台でぶつかることになった。

これまでになかった感情をあらわにしながら踊り続ける宮大工達。しかしチャンピオンはそれをコピーし、さらにそれを上回る演技を繰り出すという圧倒的な実力を見せつける。

一方、試合前に、ペア解消を告げた綾辻に、部長はこの試合に勝ったらペア解消の件を考え直して欲しいと打ち明ける。そんな二人の熱い気持ちが乗ったダンスは、観客を大きく引き付けた。体調不良のため金龍院ペアは戦線を離脱し、決勝の行方はチャンピオンと部長ペアの一騎打ちに委ねられることとなった。

そして決勝最後のダンス「クイックステップ」。奇しくも両ペアが最初に繰り出したのは、土屋・亘理ペアが見せた「つちわたブースト」(の改良版)。しかし、部長ペアはさらにその技の「先」を示す。それは、後輩達の将来のために二人が暖めていた技だった。果たして試合の行方は―

レビュー

前巻までなんとも主人公的な活躍を見せてくれた主人公ペアでしたが、今巻から突然脇役になっちゃいました。それでも話がドンドン転がっていくのは、脇役達が立ってるからですね。

前回大会で感情表現を一気に広げた宮大工ペア。自分の中にある燃える感情と向き合うようになった御木ペア。主人公のライバルポジションだけあって、高い成長性が描かれていて、一瞬もしかしたらチャンピオンに勝てる…?と思わせるには十分でした。

しかしその2組をもってしても、まだまだ勝ち目を見させてくれない黄金世代組は圧倒的な迫力でしたわ。そんな中部長ペアは、これまでほぼ完璧超人として描かれていたわけですけど、今回は

パートナーのことを気遣いすぎて、真の実力を発揮し切れていない部長や、

初めて自分が後輩の憧れの対象だったことを知り、ブーストがかかる理央先輩、

そして綺麗な幕引きを計ろうとした理央に、部長がわがままとも言える自分の思いをぶつけるシーンなど、二人の不完全な部分が埋め合わされていく過程が丁寧に描かれ、絶対王者に並ぶ貫禄を得ていて、感動しました。

あとストーリー的な話。その部長ペアと、絶対王者として描かれている咲本ペアがいるなかで、黄金世代最後の一組・金龍院ペアをどう扱うのか気になっていたんですが、そこはさすがの横田先生。説得力のある理由を持たせて舞台から外れてもらうだけでなく、パートナーとの絆や、後輩達に残す教え、そして最後の力で見せた一つのダンスの終着点など、まさに

といえる演出はお見事でした。

でも

不死身って書いてますけど、これぽっと出の新人にあっさりやられるフォームじゃないですかねぇ。

※画像はいずれもコミックスより引用


2016-10-30

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 07 レビュー

ちょっと遅くなりましたが…しかし本誌の方もすばらしい展開です。なによりいわゆる「かませ」のキャラがいなくても勝負事は成り立つということを教えてくれた作品です。

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 07

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

「オールジャパン・ジュニアダンス・スポーツカップ」の一次予選を通過し、二次予選に駒を進めた土屋・亘理ペア。しかし二次予選では幸か不幸か優勝候補3組と同じヒートに割り当てられてしまう。しかし舞台上で3組が圧倒的存在感を魅せる中、堅実に自分たちのダンスを貫く2人。

一方、部長とペアを組む綾辻は、昔のことを思い出していた。最初は純粋に好きで始めたダンスだったが、次第にパートナーやライバルたちに差を付けられているように感じ、新しいことを始めようと協議ダンス部の創設に協力したこと、しかし後輩の上達ぶりに余計意識の差を感じてしまったこと。そしていつしか勝利を望まなくなったこと。しかし、2人のダンスを見た彼女は、「最後に一度でもいいッ…!勝ちたいッ……!!」と初めて闘志をむき出しにする。

綾辻が自分の殻を脱ぎ捨てたことで、一つ高みに登った部長ペア。同じヒートで踊るライバルたちもその姿に触発させ、才能を開花していく。そんな中、二次予選の最終種目で、ついに温存していた土屋・亘理ペアの必殺技が炸裂!そしてついに二次予選の結果発表が―

レビュー

前回から浮き足立つつっちーのフォローを見事に決め続けている亘理さんですが、今回は二次予選ということでまさに本領発揮でしたね。

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アイコンタクトだけでコミュニケーションなんて、完全に熟年ペアのノリじゃないですか。

しかし第1ヒートは黄金世代に主人公ペアにノゾきゅんペアを見どころが多かったんですけど、視点がばらけずうまく一つのすじをなしていたのはさすが横田先生。

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最初は全てを呑み込む黄金世代の圧倒的な実力を見せて…

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次に理央の成長から部長ペアのフラッシュアップを描き、それに触発されたヒート全体の盛り上がりを描いたところで…

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読者もちょっと存在を忘れていた必殺技炸裂だもんなー(※画像はイメージです)。
本誌を読んでいるときも感動しましたけど、こうやってコミックスになって一気に読むと、より構成の妙が伝わってきます。

そしてもちろん、前回から濃厚な人間ドラマを展開している部長ペアも目が離せないですね。

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自分を過小評価し、そのせいで自分の限界を自分で決めてしまっていた理央先輩を、

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最終的に救ったのは、自分たちが育てた主人公ペアだった、というのはいいですよね。結局自分の力で自分の殻を破ったってことですから。

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それでこんな台詞言われたら、そりゃ勝たせて上げたいですよ。2人からバトンを受け取った部長ペアがどうなったかは、現在発売中のジャンプ本誌をご覧くださいね。

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そのほかのキャラも、出番は少ないながらそれぞれ輝いてくれました。最初はかませ犬かと思ったゾノきゅんがここまでイケてるキャラになるとは。

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ひらりんも頑張りました。彼女はまだまだ普通の子なので、長時間ダンスを踊り続けるってことがどういう事なのか分かりやすく読者に教えてくれますよね。今回は残念でしたが、次回に期待したいです。でも解説役に甘んじている姿も好きだー!

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あと言うまでもなさそうですが今回一番萌えた亘理さんはこれでしょ。つっちー、キミとは旨い酒が飲めそうだ。

※画像はいずれもコミックスより引用


2016-08-14

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 06 レビュー

ちょっと遅くなりましたが…

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 06

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

8月の強化合宿を終え、かねてから目標に掲げていた「オールジャパン・ジュニアダンス・スポーツカップ」に出場する鹿高競技ダンス部一同。

それぞれのペアが実力を出し切り奮闘する中、土屋は第2種目を終えたところで一次予選突破への手応えを感じる。合宿で習得した必殺技「つちわたブースト」を隠し球に、万全の試合運びを見せる土屋・亘理ペア。必殺技は第4種目クイックステップで見せる―とだれもが思っていたが、しかし二次予選で敗退した前回大会を超えるために、二人は必殺技を二次予選まで温存することを決めたのだった。

そして一次予選の結果発表。部長組は貫禄の満点1位通過。その他の実力者たちも余裕で二次予選進出を決める中、八巻・藤田組、土屋・亘理組も無事一時予選を通過した。果たして二次予選の行方はいかに。

レビュー

背すじをピン!と⑥2 背すじをピン!と⑥3

休む間もなく次の大会ですけど、今回は主人公コンビと、他のチームとの人間関係が見物ですね。初心者の域を脱し、実力者たちからも正式なライバル認定を受けた感のある土屋・亘理ペアです。

もちろん、二人もきちんと成長してますよね。まさか1週間でここまでになるとは…

背すじをピン!と⑥12 背すじをピン!と⑥13

…間違えた。これはつっちーの妄想劇場でした。

背すじをピン!と⑥6 背すじをピン!と⑥8

今回は必殺技が完成して若干浮き足立つつっちーを、亘理さんが見事にフォローしているシーンがよかったです。つっちーも試合中にずいぶん周りが見えるようになりました。自分の足下もおぼつかなかった頃と比べるとすごい成長や…(涙

背すじをピン!と⑥9 背すじをピン!と⑥11

まあいつも通りすぐ調子に乗るのが彼の彼たるゆえんなんですがwでもここまで言い切られちゃもう何も言えないわ。

背すじをピン!と⑥5

それから主人公たちを差し置いて大人な人間ドラマを醸し出している部長ペアと、現チャンピオンペアとの熱いバトルも見応え十分です。しかしチャンピオンはマジで強いですね。自力もさることながら、そこにがっつりエンターテイメント性を乗っけてくるところはさすがです。主人公のライバルキャラだとあとで主人公たちに倒されないといけないですから多少隙を見せるもんですけど、彼らは多分その予定がないので横田先生のとにかく好きにやらせてやろうという感じが前面に出てますね。

背すじをピン!と⑥7

えーとそれから注目株のひらりん。さすがに初試合だけあってガチガチに緊張していましたが、八巻先輩の華麗なリードもあって見事に演じきることが出来ましたね。他人に見せる競技ですから、やっぱり観客の前でダンスを演じるというのは、これまでの練習や合宿とは全然違う快感があるんだろうなぁ。

背すじをピン!と⑥4 背すじをピン!と⑥10

あとは今回から登場したゾノきゅんこと花園亮は要注目ですね。彼はアイドルで、テレビの企画で競技ダンス大会に出場することになったキャラです。こういうキャラだと大抵はアイドルの座にあぐらをかいて調子こいたあげく主人公たちの踏み台に、という展開が予想されるところです。実際彼も途中まではテンプレだったのですがこの後驚きの進化を!?

背すじをピン!と⑥1

よく見ると初登場シーンもそんなにかっこよくないし、泥臭く覚醒する下地はあったのか。

今回は色々見どころのあった1冊でした。あと横田先生連載1周年おめでとうございます!

※画像はいずれもコミックスより引用


2016-06-18

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 05 レビュー

最近あまりレビュー記事書けてない気がする…せめて週一ペースに戻さないと…

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 05

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

6月末、市内のダンススポーツ大会に出場した鹿高競技ダンス部の面々。土屋・亘理ペアは、出場したスタンダード部門で、前回大会の失敗を乗り越えて4種目を踊りきった。そして一次予選の結果発表。2人は最下位ながらも、見事二次予選に駒を進めることが出来た。

しかし二次予選では不運にも予選1~4位通過のペアの組に巻き込まれてしまい、あえなく敗退。大会を通じて経験と良きライバルを得た二人は、次の大会でのリベンジを決意するのだった。

次の大会は8月。競技ダンス部は夏休みを利用して、1週間の強化合宿を開催することになった。土屋と亘理は部長から、基礎体力の向上に加えて、得意種目をさらに発展させ、オリジナルの振り付けを考えてみるようアドバイスを受ける。

そしてその他の面々も今後に向けてパートナーと向き合う時期に来ていた。もっとお互いのことに関心を払うよう言われた八巻・椿ペアは、ペアルックでパートナーとしての行動を模索し、八巻という相方を得た藤田も、競技ダンスの世界に足を踏み入れる。そんな中、副部長の綾辻は、自らの才能に限界を感じ、土井垣とのパートナーの解消を申し出るのだが―

レビュー

前半は前巻に続きダンススポーツ大会の話でした。

ついに公式戦で目に見える結果を残した主人公ズ。さすがに物語の展開上今回は行けるよね…と思っていましたが、それでも

背すじをピン!と5①

このコマを見た時は嬉しかったですね。多分ひらりんと同じ顔になってた気がする。

背すじをピン!と5④

実力はまだまだ先輩やライバルたちには及びませんが、初勝利もし、今後の課題を見えたということで、二人にとっても実りの多い大会になりましたね。

後半はダンス部の合宿の話。男日照り(ひどい)のひらりんにも、ついに相方が出来ました。ここで八巻先輩を持ってくるところはさすがの構成の妙です。まあその後もつっちーの妄想の中では、

背すじをピン!と5⑦

完全に解説役なワケだが。

しかし強化合宿のパワーはすごいですね。前巻では

背すじをピン!と④ 09

と言ってただけのつっちーが、まさか

背すじをピン!と5⑧

こんな大技を引き下げて帰ってくるとは。そしてここから土屋・亘理無双が始まるとは…連載中には思いもよりませんでしたよ。
(※読んでない方のために説明しておきますと、もちろんつっちーの妄想です)。

さて、③巻で登場した新入部員の藤田さん。前巻では解説役という美味しいポジションを固めてましたが、どうも彼女の野望はそれだけではないようです。

背すじをピン!と5⑤

自己評価高いなおい。…でもこの後のセリフを見る限り、これは彼女なりの照れ隠しなんでしょうね。だってつっちーたちまぶしかったもんね!

あと大事な発見した。

背すじをピン!と5⑥

わたりちゃんが「でへへ」って言ってる時はもれなくカワイイの法則。(前回のでへへはこちら↓)

背すじをピン!と④ 06

今回は、他のダンスペアたちのコイバナもちょっと面白かったですね。

御木組は相変わらずの仲だし

背すじをピン!と5②

宮大工組もちょっと良い感じでした。

背すじをピン!と5③

「一生」とは言ってないだろ!w

部内の人間模様も目が離せない感じ。

背すじをピン!と5⑨
背すじをピン!と5⑩
背すじをピン!と5⑪

それから今回は、自分くらいの年の人間には懐かしいネタ多かったですね。

背すじをピン!と5⑫ 背すじをピン!と5⑬ 背すじをピン!と5⑭

…最近の子供は知らないかも。

※画像はいずれもコミックスより引用(4枚目と最後のみ4巻から)


2016-04-10

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 04 レビュー

背表紙に一昔前っぽさを感じる「背すじをピン!と」の最新巻です。そろそろ読み切り版を収録してくれてもいいのだぜ?

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 04

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

ついに迎えたダンススポーツ大会。午前中のラテン・アメリカン部門では、予選から盤石の強さを見せる部長ペアを倒すべく、各組の死力を尽くした演技が行われる。ダンスに格闘技の要素を取り入れた八巻組はその派手さで観客を魅了するも、八巻の負傷もあって優勝には届かなかった。しかし、その演技からあふれる「熱」は、土屋に確かに影響していた。

そしていよいよ土屋・亘理ペアが出場するスタンダード部門の一次予選が始まった。元ジュニアチャンプの御木組、長身を生かした優雅なダンスを得意とする宮大工組、そしてなぜか2組から注目されている土屋組。実力的には他の2組には全く及ばないものの、ふたりが目標としていた「楽しんで踊る」を体現したかのようなダンスは、彼らのダンスを「普通」と評する宮大工の心にも、何か感じさせるものがあったようだった。

そして、いよいよ一次予選の結果発表。果たして土屋・亘理ペアは、二次予選に進むことが出来るのか。

レビュー

前半は、ダンス部の先輩達による熱い演技が見どころでした。ダンスという個人(個人と言ってもペアですが)種目なのに、それぞれの組が自分たちの個性を全力で出して、ライバル達に勝とうと気持ちのこもったダンスを繰り広げる様子は、まさにスポーツマンガにふさわしい展開でした。いや、これはもうスポーツマンガではない、バトル漫画と言っても過言じゃ…

背すじをピン!と④ 09

…すいません。熱くなりすぎました。バトル漫画は言い過ぎですよね。

そして後半はついに土屋・亘理ペアの演技が始まります。先輩である八巻組の演技に当てられたふたりですが、実力はまだまだこれから。だから目標は、ライバルたちに勝つことじゃなく、

背すじをピン!と④ 02

自分たちの演技をすること。2ヶ月前の試合では緊張でうまく演技できなかったふたりですけど、今度こそ…と心を決めます。

先輩たちもそこを見抜いていいアドバイスするんだよなー。

背すじをピン!と④ 03

そして最初の種目である「ワルツ」。2ヶ月前はあまりの緊張に1歩目からふたりの息が合いませんでしたが、今回は見事な滑り出し。

背すじをピン!と④ 04
(2ヶ月前)↓

背すじをピン!と④ 05

2ヶ月前も土屋君は笑顔を浮かべようとしていて、しかしそれを表情に出すことができないくらい2人の実力が伴っていなかった訳なんですが、今回は心からの笑顔が出て、あとの演技は安心して見ていられました。

もちろん結果は既にジャンプで読んで知っているわけですけど、次巻で描かれるであろうその結末に期待しています。

それから主人公のライバルキャラの一人、宮大工の描かれ方は良かったですね。彼はこの手の漫画によく出てくる「テクニックはあるけど気持ちが入ってない」という描かれ方をしているキャラで、もう一人のライバルから「土屋君の演技を見れば足りないものがつかめるかも」というアドバイスを受けます。しかしその後の展開が、ありがちな「あんなヤツらに教えられるとはな…」とか「思い出した…最初の頃は純粋にダンスが楽しかったのに、いつしかその楽しさを忘れていた…」みたいな展開で終わらなかったのはよかったと思います。

背すじをピン!と④ 08

彼は今後も主人公ペアの前に壁として立ちふさがらないといけませんからね。

さて、③巻で登場した新入部員の藤田さんですけど、今回は解説役という美味しいポジションを固めてきました。なにがしたいんだw

背すじをピン!と④ 01 背すじをピン!と④ 07

顔芸とリアクションもいけてますが、逆に彼女がダンサーとして大成できるのか心配になってきました。

あと今回は出番がなかったノーマル髪型の亘理さん(これは回想シーン)

背すじをピン!と④ 06

うーん。やっぱり亘理さんはこっちの方がいいな。あとここで「でへへ」という擬音を持ってくるところに作者のセンスを感じますw

※画像はいずれもコミックスより引用(4枚目のみ2巻から)


2016-02-13

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 03 レビュー

「ダンスのやつ」こと「背すじをピン!と」の最新巻です。コミックスで読むとより面白いな。

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 03

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

亘理が語った自分の過去、それは子供の頃、恋心を抱いていた相手に心ない言葉を投げかけられたことだった。しかし土屋の「わたりさんがすごいなって思うところは、それをどうにかしようとしてるってとこ…わたりさんのこと、すごい尊敬するな」という飾らない言葉に励まされる。そして文化祭本番、やはりトラウマをうまく乗り越えられず出場が危ぶまれた亘理だったが、「僕が…わたりさんのこと…支えてるから!」という土屋のセリフで過去を乗り越え、笑顔でダンスを終えることが出来た。

文化祭を機に新しい部員も入り盛り上がる競技ダンス部の次なる目標は、半月後のダンススポーツ大会、そして夏の全国大会。特訓のせいかもあってか、前の試合の時とは違う、確かな手応えを感じてダンススポーツ大会に赴く土屋・亘理ペア。同年代のライバル達も勢揃いし、いよいよ一次予選が始まるのだった―

レビュー

前半は亘理さんのトラウマ話でしたね。彼女のトラウマはものすごく深刻、というものではないんですけど、それでも当人にとっては重要な問題で、そんな悩みを女の子から打ち明けられても男としてうまく回答は出来ないと思うんですが、土屋君はストレートに自分の気持ちを伝えられる子なんですよね。

背筋をピンと!3 01
背筋をピンと!3 02

めっちゃイケメンセリフというわけでもないんですけど、彼の性格の良さと飾らない人格が出ていて、非常に好感が持てます。それに笑顔で答える亘理さんもいいけどね!

しかし全然試合シーンもなく、スポーツマンガっぽさが薄かったのに、ここに来ていきなり熱血成分多くなりましたねー。今回は特に2年生の八巻・椿ペアが熱い!八巻先輩なんて動機が「かっこいい」だけなのに、同世代最強と呼ばれている部長を本気で倒そうとしてますもんねぇ。でもそんな中でも部長ペアが

背筋をピンと!3 07

きっちり壁として立ちふさがってくれるところはいい展開です。(あとこれまで目立たなかったリオ先輩もさりげにすごい実力者でしたね)

背筋をピンと!3 03

ホントこんな気持ちですわ。

つーかこのマンガ、僕が突っ込もうと思ったところにはもれなく作者のセルフ突っ込みが入っていることが多くて、コメント書きづらいw

それから今回の亘理さんのベストシーン。今回は色々候補ありましたけど、

背筋をピンと!3 04

これかな。そこは違うでしょ!「かわいいから」じゃなくて、「かわいいって言われたから」だろ!ほら、つっちーももっと褒めて!

背筋をピンと!3 05

なんという平凡セリフ!もっと気の利いた…

背筋をピンと!3 06

また作者に先に突っ込まれたー!

※画像はいずれもコミックスより引用


おまけ:

ギャグ漫画のため感想が書きにくくて取り上げてないんですが、最近

「左門くんはサモナー」が面白いです。(リンク先で1話が立ち読みできるので是非)

天使と呼ばれるヒロインの天使ヶ原てしがわらさん(てっしー)が、左門くんが召喚する悪魔(と左門くん本人)に振り回されつつツッコミを入れるという基本1話完結タイプのギャグ漫画ですが、左門くんの外道っぷりとてっしーの天使突っ込みがいい対比になっていて面白いです。
1話から面白いと思ってたんですけど、最近は特に面白い。

左門くんはサモナー1 01

※左が主人公で右がライバルキャラです。

しかし作者のデビュー作のヒロインがモノアイキャラとは…業が深すぎだろ。

※2/14追記

どんな漫画か詳しく知りたい方は、ヤマカム様のレビューが参考になりますよ!

『左門くんはサモナー 』、大天使な天使ヶ原さんが可愛すぎる件:ヤマカム


2015-12-19

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 02 レビュー

だがしかし4巻のKindle版が出ているのにeBookJapan版が出てない件について!

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 02

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

ついに競技ダンスの初試合の日がやってきた。土屋・亘理ペアが挑むのは「ワルツ」。練習の成果を発揮しようと挑んだ試合だったが、亘理は緊張のため頭が真っ白になってしまう。土屋のリードもあって何とか終盤には立て直す事が出来たが、ふたりには悔いの残る試合となってしまった。

試合も終わり、次の舞台は文化祭での社交ダンスパーティ。二人はそこでオリジナルダンスを披露する事になる。難易度は高いが、ポップで軽快なダンス「クイックステップ」に挑む二人。そんな中、亘理は土屋に自分の過去について打ち明けようとするのだが―

レビュー

前巻で

背筋をピン!と① 07

とか言っていましたが、第10話(第2巻の2話目)でようやく初試合が始まりました。

背筋をピンと!02 03

土屋君の方が割と緊張しぃかと思っていましたが、まさかの亘理さんド緊張。

案の定ステップの1歩目から間違ってしまい、よけい頭が真っ白に。
このシーン、あるある過ぎて見てるこっちもまで手に汗かいてきました。電子書籍で良かった。紙のコミックスじゃふやけてるところでした。

背筋をピンと!02 04

何とか立て直すため、「最初」からやろうと提案する土屋君。

背筋をピンと!02 05
背筋をピンと!02 06

ここでタイトルキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!これをきっかけに立て直す事に成功した2人でしたけど、やはり一次予選を突破する事は出来ませんでした。その悔しさをバネに、次も頑張れ!

背筋をピンと!02 07

自分の力を知り、その中でできることを全力でやっていく。青春ですね-。素直に応援したくなる魅力がふたりにはあります。こういうキャラの魅力もこの作品の良いところですね。

背筋をピンと!02 08

もちろん圧倒的な実力を見せて先輩の威厳を示してくれた土井垣・綾辻組も、八巻・椿組もすばらしかったです。
土井垣部長は実力もあるし、部の人間関係にも細やかな気遣いをしてるしでかっこいいんですよねぇ。あんなアフロヘアーかぶってるような人なのに。

背筋をピンと!02 09

天パ…だと…

それはそうと今回新しく登場した顧問の先生いいですね。

背筋をピンと!02 01

問題児と思われている競技ダンス部の顧問ということでいろいろ気苦労も多いようですが、なんだかんだとしたたかに生きてる感じがします。生徒達に夕食をおごってあげたり、土屋君と亘理さんに気を利かせてあげたりと、面倒見の良いところも。これは愛を注いでもいいですかね…

背筋をピンと!02 02

既婚者だったか。サーセンw

※画像はいずれもコミックスより引用


2015-11-23

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 01 レビュー

3連休の末尾ということで、撮りだめたアニメの消化と、トロフィーコンプが近いゲームの消化をしてました。「うたわれるもの」は隠しダンジョンもクリアし、プラチナまで辿り着けました。先日のレビューにもちょっと加筆してます。

[関連記事]【ゲーム】うたわれるもの 偽りの仮面 レビュー | Y.A.S.

今日は、現在ワールドトリガーの次くらいにジャンプで面白い漫画のレビューをば。

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 01

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

鹿鳴館高校1年生の土屋雅春は、部活紹介で競技ダンスの華やかさに心を奪われる。興味半分、色気半分で体験入部に行った土屋は、そこで同じく競技ダンスに興味を持って体験入部に来ていた亘理恵里と出会う。二人は競技ダンスに青春をかける先輩たちに誘われ、未知の世界に足を踏み入れたのだった―

レビュー

今年の夏にジャンプで始まった作品がようやくコミックスになりました。結構待ったなぁ。4年前に掲載された読み切りのプロトタイプも面白かったのを覚えていますが、それがこれだけ時間がたって連載になるとは…

さて、「競技ダンス」ってなんぞや?っていう人がほとんどだと思いますが(かくいう自分もそうでした)、主人公&ヒロインも競技ダンスについては全くの素人なので、説明も丁寧にしてくれます。

背筋をピン!と① 01

そんな主人公の土屋君ですが、ちょっぴり引っ込み思案でお調子者、な等身大の男子高校生として描かれていて、非常に感情移入しやすいです。特に初めて亘理さんとダンスをするシーンはニヤニヤするというより手汗が出てきますわ。

背筋をピン!と① 02 背筋をピン!と① 06

背筋をピン!と① 05 ※このシーンの亘理さんが色気50%増しなのはやはり土屋視点だからでしょうか。

でも決める時は決めるんだよね。特にこのシーンは初めて読んだ時「おぉ…カッコイイじゃん」と素直に感心してしまいました。ぼくにもこの勇気があったら、もう少し明るい青春を送れたのだろうか…。

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そしてヒロインの亘理さんも可愛いんだこれが。彼女もあまり前に前に出るタイプじゃなくて、自分に自信を持ちたくて競技ダンスに入るんですけど、結構根性座っているなと感じるシーンも多いんですよね。

↑の土屋君にダンス部に誘われるシーンでも、亘理さんはもう入部を決めてたんですよね。つまり彼女はたった一人でも(ほかに1年生はいません)競技ダンスをしようとしていたわけで。すごい勇気あるわ。

背筋をピン!と① 03 背筋をピン!と① 08

もちろん周囲のキャラも、部活に競技ダンスを選んでるだけあって濃いメンツ揃いです…が、部長のインパクト(出落ち)が強すぎて全て持って行ってる感があります。

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でもこの部長、ただのイロモノじゃないですよ。むしろしばらく見ているうちにかっこよく見えてくるから不思議。多少強引に主人公たちをぐいぐい引っ張ってくれるそのパワーはなかなかのものです。もちろん強引なだけじゃなくて、部員と、そして何より競技ダンスへの愛情もすばらしい。

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さて、1巻は体験入部→本入部でキャラ紹介→基本的なステップの練習→競技会で使う衣装購入と進んでいきます。

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と作中で言っちゃうくらい(これに限らず、メタな演出が割と多いので、そこだけは要注意)進行はゆっくりですが、それが全く気にならないくらい濃い展開です。やっぱり読み切りをベースにきっちりプロットを練ってあるし、これならゆっくり進行でもいいと編集部も納得してくれたんでしょうね。

※ちなみに1巻の最後は8話ですけど、もちろんまだ試合してません。

そんなわけで、ちょっとその他のジャンプ漫画とは毛色が違いますが、しっかりおすすめ出来る作品です。

※画像はいずれもコミックスより引用