2025-11-23
【ゲーム】魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。 レビュー
プレイが後回しになりがちでしたが、終わってみればいつも通り楽しいディスガイアでした。
魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。
| プラットフォーム | PlayStation®5 / PlayStation®4 Nintendo Switch™ |
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| ジャンル | 史上最凶のシミュレーションRPG | |
| 価格 | 通常版 7,200円(税込7,920円) 初回限定版 10,200円(税込11,220円) |
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| 公式 | 魔界戦記ディスガイア7 これまでの全部入りはじめました。 | 日本一ソフトウェア | |
| プレイ時間 | 1周目:58時間(トロコンまで) |
ストーリー
- 武士道に生きる悪魔たちが暮らす「日ノ本魔界群」―しかしそこに突如現れた魔提督オープナーにより、日ノ本の悪魔たちは虐げられ、誇りを失った生活を送っていた。かつての日ノ本に憧れてこの魔界にやってきた財閥令嬢・ピリリカは、武士道を嫌う悪魔・フジと出会い、日ノ本にある秘宝「始祖の七振り」を集める冒険に出るのだった―
- 日本一ソフトウェアを代表するSRPG「ディスガイアシリーズ」久々のナンバリングタイトルです。2023年に発売された7に、全DLCと新規シナリオを追加した完全版です。ナンバリングタイトルですが6までの話と繋がりはなく(DLCには過去キャラが出てきますが)、ここから入っても全然問題はありません。
- ディスガイアはシリーズ通じて基本的にはギャグ路線でありながら、時折シリアス路線を挟み、最終的には大団円、という話です。最近は少しシリアス寄りの展開も増えてきているように思いますが、相変わらずバランスがいいですね。今作はヒロインのピリリカがストーリーを引っ張っていくのですが、ピリリカは重い過去を背負いながらもそれをあまり表に出さず、味方も敵も等しく救おうとする心優しい少女で、それでいて普段の言動はテンプレの日本勘違い外国人みたいなノリですごくよかったです。初代ヒロインのフロンみを感じる…w(声も似てるし
- ストーリーは一話完結型になっていて、お馴染み嘘予告もあります。相変わらずのパロディ全開です。
システム
- アドベンチャーパートとシミュレーションパートを繰り返す、オーソドックスなSRPGです。…見た目は。
- 今作からスタッフが一新されたようですが、従前のディスガイア(特に5以前)を継承しており、違和感はありません。個人的には6が好きだったのですが、どうもあれは世間的には評判が芳しくなかったらしく、5以前のシステムがベースになっている感じですね。
- 今回もシリーズお馴染みの要素は健在です。無限にもぐりアイテムを強化出来るアイテム界、議員たちにワイロを渡して願いを叶えてもらう暗酷技館(従前の暗黒議会)、マナを消費して特殊技(いわゆる術技)を強化するスキル屋、経験値の取得倍率や敵の強さをカスタマイズ出来るチート屋、キャラクターを配置することで様々なボーナスが得られる部隊屋など、このゲーム独自のシステムは(もちろん廃止されたものもありますが)引き継がれています。
- 新しい要素としては「魔界観光」でしょうか。このゲームは章立てになっていて、章ごとに舞台となる世界が変わっていくのですが、一度クリアした章の世界を観光することが出来ます。新しいキャラを仲間に入れたり買い物したり、主人公たちが去った後の世界を垣間見られるイベントがあったりで、エンディング後の世界大好きyukkun20としては満足でした。
- 今作の育成は2段階に分かれています。まず限界突破前までの育成が必要になりますが、こちらはかなり効率のよい育成方法が確立されているので、さほど苦労することなくキャラを鍛えていくことが出来ます。その状態でボスまで倒すことで、シナリオを一通り楽しむことが出来ます(トロコンもこの段階で可能)。さらに隠しボス(※トロコンには討伐不要)を倒すと、パラメーターの上限が1桁上昇し、さらにキャラを鍛えて行くことが出来ます。ここまで行くと修羅の道になりますが、その先にもそれに相応しいボスが待ち構えているので、やりこみたい人にも優しい作りになっていました。yukkun20はトロコンでプレイを終えましたが、60時間かかりませんでした。昔は200時間かかっていたことを考えるといい時代や…
キャラクター
- メインストーリーで加入する固有キャラは6人+後日談で3人で、それに加えて汎用キャラを自由に加入させることが可能です。戦闘で同時に出撃出来るのは10人ですが、戦闘中に出撃キャラを入れ替えることも可能です。
- 今作は「始祖の七振り」集めというテーマがあり、それに沿って仲間が増えていきます。相変わらずキャラはみんな立っていて魅力的でした。日ノ本オタクのピリリカ、ヘタレ将軍のウェイヤス、爆弾魔の義賊シーフォー、最強の武人ヒガン、敵の中ボスでありながら仲間に加わるロボ・スイセンは、みんなそれぞれに戦うべき理由や倒すべき因縁を持ち、それを乗り越えることで始祖の七振りに認められて強くなっていく、という展開は王道ですがやはりいいものです。ディスガイアは何だかんだストーリーが王道なのも魅力ですからね。
- 個人的にはやっぱりピリリカがよかったかな。彼女の物語は涙なくしては見られないのですが、彼女自身が明るく、また有り余る財力で大抵の問題もあっさり解決してくれるので頼りがいが半端なかったです。それでいて普段の言動がボケボケなのもyukkun20好み。
- あと将軍のウェイヤスもよかったです。彼は登場当初はヘタレでスケベで敵ボスの傀儡になっているどうしようもない為政者として登場するのですが、家族愛から将軍としての使命にきちんと目覚め、最後は日ノ本の将軍にふさわしい大器を見せつける―のですがそれでもヘタレでスケベなところは変わらず、エンディング後も権力のある便利な財布ポジションであしらわれていて、そのギャップがよかったですね。
- まあ一番かわいいのはプレネールさんなのだが。
- 過去キャラもDLCで登場します。今回は過去作それぞれから3~4人登場するのですが、いつものように作品ごとに組み分けされておらず、バラバラの組み合わせで登場して、これまで見たことのないキャラの掛け合いがあったりするのも嬉しかったですね。そして全部入りの追加シナリオでは、本編で投げっぱなしになった複線を回収しつつ、過去キャラたち総出演の豪華な内容になっているので、シリーズファンも満足ではないかと。
戦闘
- バトルパートは、スクエア制シミュレーションになっています。高低差や向きの概念はありますけど、拮抗したステータスで戦うゲームではないので…
- 前作では最高レベルが9999万9999、ステータスはHP/SPは約1垓、そのほかは1京が上限になっていて、ダメージは1024くらいでるめちゃくちゃゲーになっていましたが(褒めてます)今作は最高レベルが9999、ステータスは1億(前述の限界突破後は10億)が上限、ダメージも100億くらいあたりと随分常識的な数字に落ち着きました(常識とは
- キャラクターの育成も、育成に適したマップと、経験値倍率を上げられるチート屋でサクサクです。今作はオートモードが育成には使いにくくなったので、手動で頑張ることもある程度は必要ですが、詰まったらちょっと育成しておけば、メインストーリーは最後までオートでクリア出来るくらいの難易度になっています。敵の強さは21段階に調節出来るので、歯ごたえのある戦闘を希望の人も安心です。逆にクリア後に登場するやり込みマップの敵はかなり強く、レベルが9999になったくらいでは全然歯が立たないくらいになっています。
- 戦闘面での新しいシステムとして、超巨大化して戦う「弩デカ魔ックス」が出来ました。巨大化すると、ターン数限定とは言え攻撃範囲も火力も大幅に伸びるので、文字通り切り札として暴れることが出来ます。最も敵も使ってきてメタメタにされるんですが。また各キャラには「神討モード」という強化モードがあり、特定の行動(キャラにより異なる)を取ることで貯めたゲージを消費して様々なバフを得ることが出来ます(例えばフジだと、敵の防御力を無視して攻撃出来る)。汎用キャラはこれが使えないということで固有キャラに劣っていたのですが、最新版では汎用キャラも使えるようになってよかった。
- グラフィックも十分きれいですし、特殊技の演出も凝っていて面白いです。でも演出を何度も見るとテンポが悪くなるので飛ばしちゃうんだよな…あとでまとめてみたいので、特殊技の一覧から技演出だけ見直せるようにして欲しいなぁ、と4の頃からずっと思ってます。
総評
- 今作からスタッフが変わってシリーズの存続も心配されていましたが、蓋を開ければいつものディスガイアで安心しました。ただ限界突破後の育成時間がかなり必要になったのは賛否両論かも知れませんね。yukkun20はトロコンまで行ければいいのであまり気にはなりませんでしたが。
- 前作の問題点として、アイテム界の意味がほぼなくなっている、使用するボタンが多すぎて、UIに統一性がなくなっている、アイテム最大所持数が少なすぎる、という点を上げました。今作のアイテム界はトロコンまでだとほぼ無視しても良いですが、限界突破後を考えるとめちゃくちゃやりこむ必要があるという位置に置かれていて丁度よかったのではないかと思います。UIもかなり改善されたように感じました。アイテム所持上限が少なすぎるのは相変わらずですが…一瞬でアイテムを数百個入手する手段があるのに、最大所持数2000個は少なすぎるよ(とはいえオートで売却するシステムもあるのでなんとでもなります
- 今回も十分楽しませていただきました。シリーズファンの方も、そうでない方も、笑えるストーリーが読みたい方、派手なダメージ表記に快感を感じる方、ぺたんこファンの方はぜひプレイしてみてください。



































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