2021-11-13
【ゲーム】テイルズ オブ アライズ レビュー
やっぱりテイルズは最高だぜ!
※2024-09-28:DLC「Beyond the DAWN」をクリアしたので追記(追記部分は赤字)
テイルズ オブ アライズ
プラットフォーム | PlayStation®4 / PlayStation®5 / Xbox One / Xbox Series X|S / STEAM® |
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ジャンル | 心の黎明を告げるRPG | |
価格 | 【通常版】7,980円 | |
公式 | Tales of ARISE テイルズ オブ アライズ | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト | |
プレイ時間 | 1周目:87時間 プラチナ:+14時間 |
ストーリー
- 300年前、隣星レナから侵攻を受けた自然あふれる星ダナ。レナの圧倒的な科学と魔法の前に太刀打ちすることは出来ず、それから300年の間、ダナ人はレナの奴隷として圧制を受け続けていた。そんな奴隷の一人で、過去の記憶も名前も持たない、鉄仮面を付けた青年は、レナ人から追われる謎の少女と出会う。彼女はレナ人でありながら、このダナに君臨する5人の支配者―領将を倒そうとしていた。彼女の境遇と目的に共感した青年は、彼女と行動を共にすることになる―
- プレイを始めると、まず世界設定の重さに驚かされます。ビジュアル面が大きく進化したことで、ダナ人が受けている悲惨な奴隷生活を見せつけられますが(特に最初の2国はかなりひどい圧制が敷かれていましたので)、300年の奴隷生活の末ほとんどの人々は抵抗する気力すらなくしているような状態です。その中で、記憶が無く、その境遇を当たり前とは思わないアルフェンが、世界を解放するために理不尽に立ち向かい、そしてそれを成し遂げていく、というストーリーの前半部分は、非常に感情移入しやすく、またカタルシスもあり、面白かったです。
- ダナを解放したところで、部隊は大きく変わり、そもそもこのような世界構造になってしまったのは何故かという方向へ話がスライドしていきます。ただここからの展開はかなり人を選ぶような気がしました。こういうストーリーの構成は、過去作で言うとTOSが一番近いと思うのですが、TOSではクラトスという世界構造の中心に位置する人物が解説役をしてくれていたので、主人公達も次に何をすべきかということについて主体的に考えることが出来ていました。しかし本作ではそういうキャラはいない(シオンとテュオハリム以外はダナ人ですし、シオンたちも特に世界構造に詳しいわけではありません)ため、次に何をすべきかということについては外部からの情報(主にヘヴレクトの35)に頼らざるを得ず、その情報が正しいのかどうかと言うことについて検証する間もないまま実行しなければならなくなり(そもそもアルフェンたちの文明レベルでは、ヘヴレクト35の話は理解不能だと思いますが…)、主体性が薄く流されている感じが否めませんでした。せめてヘヴレクト35と信頼関係を築くようなエピソードがあれば良かったような気がします(素人の思いつきですが)。
- とはいえ、世界設定の奇抜さに目を奪われますが、全体としてみると、王道ストーリーになっていましたし、久しぶりに手放しで喜べるハッピーエンドを迎えましたので、爽快感が残る良質のストーリーでした。
- DLCについてですが、こっちはちょっと全体的な評価は微妙です。世界統合後を描くということで、統合後に生じた問題にアルフェンたちが取り組んでいくというストーリーだと思っていたのですが、実際は、そうした問題がある中でさらに大きな問題を身内が起こしちゃったからそっちの解決頑張ろう、というストーリーになってます。「さらに大きな問題」を解決したところで話は終わりなので、結局世界統合後の問題についてはあまり解決が提示されてないんですよね(アルフェンの演説も、アルフェンの個人的な問題の解決にはなっていると思いますが、世界を変えるようなものではないと思います)。ある意味リアルとも言えますが。
そもそもアルフェンたちの功績を考えると、彼らは新時代の為政者のポジションにいるべき(報奨としてという意味ではなく、他に政治を担える人材がいないはず)なのですが、実際に政治をしているテュオハリム(とキサラ)はともかく、残りの面々がしている事は実は本編とあまり差がないわけで、世界の変化をあまり感じられなかったのもちょっと残念でした。 - それに加え、EXクエストも全体の雰囲気にそぐわなかった気がします。EXクエストが始まるタイミングではすでに世界は滅亡の危機に直面しているので、他の事に時間を割いている余裕はないはずなんですよね。もちろんRPGでは、ラスボスが世界を征服しようとしているのに主人公たちがお遣いクエストに精を出す、と言うのは良くあることです。とはいえそれは「確かに小さな人助けだ。きっとこんなことをしたって世界は変わらない。でも僕は目の前で困っている人を見捨てるつもりはないよ」(ヒンメル@葬送のフリーレン)ということでいいんですよ。でもEXクエストは100%アルフェンの都合でしかないからな…あれってナザミルがパーティにいる間の時限クエストにした方が良かったのでは?と思います。
システム
- これまでアニメ的な演出が多く取り入れられていたこのシリーズも、時代の変化に伴い、3D表現がメインに切り替わりました。yukkun20にっても全体としては好感触でしたが、一部移行を急ぎすぎたところがあるなとも思っています。
- フィールドマップの美しさは本当に特筆すべきものがあります。イラスト調のファンタジー表現を3Dグラフィックに落とし込むための「アトモスシェーダー」は見事なもので、これほどまでに美しい表現が出来る時代になったのかと感動しました。ぜひPS5でプレイしてみたかった…。あと個人的にはフィールド上での時間経過演出(昼と夜が変わるとか)はあまり好きではないのですが、本作では基本的にフィールドでの時間は昼に固定されていた(イベントの都合で時間帯が変わることはある)のも好印象でした。ここまで出来る技術があるならついついそれをひけらかす演出を入れたいのが人情だと思いますが、そうしないところに感動しました。
- フィールド上を徘徊するモンスターや、そこに置かれた宝箱や食材採取ポイントもフィールドと同じくらいの密度で描かれているので、風景を自然に感じることが出来ました。それでいてそうしたオブジェクトがフィールドに紛れ込んで視認性が悪いということもなく、RPGにおける一つの完成形に達しているように感じました。
- キャラクターの3Dモデルもよく出来ていましたし、感情表現も本物の人間以上に繊細になりました。リアルな人間に寄せるのではなく、あくまで2次元キャラをベースにしていることが分かるような造形になっていて、ここまでされると2D派のyukkun20も納得せざるを得ないところです。モーションキャプチャーも自然な動きを演出しつつ、かといってゲームとしての操作性を失わないように研ぎ澄まされていました。
- フィールドの各所に野営ポイントがあり、料理をしたり、仲間と会話して関係性を深めたり、過去のスキット(見逃したものも含む)を見直したりすることが出来ます。前述の通りフィールドの時間は昼に固定されているのですが、だからこそ夜の風景が描かれる野営イベントは、ほっとするというか少ししんみりした気分になれるというか、いい演出だったと思います。ただ画面にDLCへのリンクが常時出ているのは結構叩かれてましたね…ゲームのレジューム機能が充実し、タイトル画面を見る機会が大幅に減った現在のゲームでは、タイトル画面にDLCへのリンクを貼るだけでは不十分なのは分かるのですが、あれすごく没入感を削ぐんだよな…。まあ数十時間プレイすれば慣れますけど。
- 一方で、シリーズ恒例のスキットが3D演出になったのは少し残念でした。確かに3Dモデルを使用することで、プレイヤーの選択した衣装やアタッチメントがそのまま反映されるようになり、演出的な違和感は減ったと思います(過去作だと、例えばキャラの3Dモデルは水着を着ているのに、スキットでは通常衣装で会話をしていた)。ただ3Dモデルでスキットを描くと言うことは、つまりスキットと通常のイベントとの演出の区別が薄くなったということです。差を付けるために、スキットはコミック調の表示がされるようになっていましたが、その演出は中途半端で(そもそも3Dモデルとコミック調の演出自体の相性も悪い)、通常のイベントの劣化版と言うことを意識せざるを得なかった気がします。3Dに切り替えるのは時代の流れで仕方ないと思っているのですが、もう少しスキットの方の演出を強化してほしいと思いました。
- サブイベントやミニゲームは、数は少なめですけどキャラクターの内面を知ったり、世界を生きる人々のたくましさや業を知ったりと面白い内容になっていました。本編がシリアスなので、もっと砕けた内容があってもよかった気もします。基本的に取り返しのつかないものがなく、気が向いた時に寄り道出来るようになっていたのも○。
- オープニングムービーも曲、演出ともによかったですね。今作は途中でオープニングが変わるという史上初の試みがありましたけど、それも上手くいってたと思います。2クールアニメみたいで。ただOPムービー以外のムービーの作画レベルがちょっと低かったような気がします。そっちもガンバレ。
- UIはちょっとフォントが小さすぎる気もしましたが、全体的には快適でした。マップも過去作に比べるとかなり見やすく改善されていて一安心。
キャラクター
- PCキャラは6人で、ほぼ入れ替わりはありません。
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- アルフェン
世界設定がかなり異質な本作にあって、記憶を失っているアルフェンはプレイヤーが感情移入しやすいキャラでした。熱血漢でもあり、困っている人は放っておけないというRPGの主人公らしいところもあり、それでいて周囲の人間関係や他のキャラの内面にも気を配れる男であり、すごくかっこよかったです。ダナ人とレナ人の混成で、みんな胸の中に重いものを抱えている本作のパーティは中盤までかなりギスギスしたところもあったのですが、彼が潤滑油の役割を果たしていたからこそ、旅も続けられたんだと思いますし、終盤で彼が精神的に大変な時に、仲間たちが自然と結束して手を差し伸べてくれたんだと思います。
戦闘では分かりやすい前衛です。フラムエッジの火力が非常に高いため、パーティに入れるのであればぜひ自分で操作したいキャラ。ダメージディーラーとして優秀ですが、フラムエッジは自身のHPを削る技なので、回復役のシオンの介護が必要不可欠です。そんなところも設定通りで微笑ましかったですね。ただシオンは回復行動に入るのが少し遅く、うちのアルフェンは割とよく戦闘不能になってました。
- アルフェン
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- シオン
テイルズでは珍しいツンデレヒロイン。ツンの期間がちょっと長いですけど、彼女の生い立ちを考えると仕方ない気がします。触れた者に激痛を与える「荊」の呪いに取り付かれているため人の温もりを知らず育ち、しかもその呪いの正体を知った時の彼女は痛々しくて見ていられませんでしたが、最後幸せになれて本当によかったと思います。yukkun20は影の部分が少ない、明るく天真爛漫な女性が好みなので(アーチェとかリタとかシェリアとか…)彼女は刺さりませんでしたけど、でも最終戦での彼女の覚悟にはぐっときました。
戦闘では銃による遠距離戦と回復術を使う後衛。コンボによる一方的な攻撃が難しい本作で回復役の役割は非常に大きく、パーティには欠かせない存在でした。空中の敵をダウンさせるブーストアタックを持ち、空中の敵に攻撃を当てづらいアルフェンのいいパートナーでした。
- シオン
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- リンウェル
本作の真のヒロイン(yukkun20的に)。ダナ人でありながら強力な星霊術を使うことが出来、そのため悲惨な幼少時代を送っている(星霊術を使えるのはレナ人のみのため、ダナ人からも迫害されている)というかわいそうな少女。yukkun20は本作の裏切り者枠じゃないかと密かに恐れていたんですが、そんなことはなくて安心。中盤のお当番イベントではそれまでとは違った一面を見ることが出来ますが、それを乗り越えて一回り成長し、本来の少女らしい快活さを見せるようになった彼女は魅力的なキャラでしたね。ロウとの掛け合いも面白くて、いいカップルだと思います。
戦闘では術をメインとしたキャラですが、前衛でも戦えるだけの体術も持っています。アルフェンのフラムエッジに隠れがちですが、彼女の火力はかなりのもので、最終的にはアルフェンより強いレベルまで成長します。回復で忙しいシオンやテュオハリムの分まで的のHPを削ってくれるので、アルフェンが敵を倒す頃には他の敵をリンウェルが既に一掃しているということもよくありました。
- リンウェル
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- ロウ
ダナ人でありながら、レナ人の手先として働いていた少年。父親との確執に悩みながらも、一度仲間になったあとはパーティのムードメーカーとして、そして女性陣からきついツッコミを入れられる役として活躍してくれました。動物をふんわり手なずけられる能力のため牧場管理をさせられてましたけど、あの牧場で育った動物は最終的に全部食肉になっているので、彼の心中いかばかりかwアルフェンのことを兄貴として慕い、彼に助けが必要になった時には真っ先に手を上げる男気も魅力ですね。
戦闘では格闘術をメインにした前衛。ただパーティが5人になってからはほぼベンチでした。彼は敵の攻撃を受けないほど強くなるキャラなのですが、本作は敵の攻撃を回避し続けるのは非常に難しく、性能を発揮するにはかなりの技術が求められると思います。あと敵に張り付いて戦っていると死亡率が跳ね上がるので、アルフェン以外は後衛で固めた方が安定するんだよな…
- ロウ
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- キサラ
テュオハリムに仕える親衛隊。巨大な盾と棍棒を装備したいかにも重戦士という出で立ちですが、プライベートでは生活力に乏しいテュオハリムの世話を焼き、シオンに料理を教え、魚釣りで食材を確保し、パーティの家事を一手に引き受けるお母さん的存在。特に一行の精神的な支柱であるアルフェンがピンチの時に、パーティをまとめるサブリーダーとして活躍していたのが印象的でした。池澤さんの演技の幅にも感動した。彼女とテュオハリムの関係はとても一言では言い表せないものですが、最後は同じ理想郷を夢見る同志として歩んで言ってくれたと信じています。
戦闘では大盾による防御からのカウンターをメインとする前衛。彼女もベンチが多かったかな…前述の通り本作は前衛に厳しいゲームなので。ただ敵の突進を止めるブーストアタックは非常に使い勝手が良く、しょっちゅうお世話になっていました。特に大型のボス戦の場合、突進を放置しているとパーティに甚大な被害が出ますので…
- キサラ
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- テュオハリム
メナンシアの領将。彼はレナの支配者層に属していますが、現状に疲れており、現状を変えようとするアルフェンたちに同行してくれることになります。そのような意味で当初はアルフェンたちとは目的が違っており、また悲惨な過去の経験から自責の念も強かったのですが、そんな彼が自分を赦し、アルフェンたちの真の仲間になっていく過程は感動させられました。世間知らずなところから来る天然ボケも目立ちますが、レナについての情報を多く持ち、パーティの参謀というか知恵袋というか博士役として多いに活躍してくれました。彼がいなければ中世レベルのダナ人一行はとても敵に太刀打ち出来なかったと思います。
戦闘では棍を使った体術と星霊術を組み合わせて戦う中衛。とはいえ大事なのは回復術が使えるというところで、敵の攻撃が激しくなる中盤はシオンと一緒にパーティに入れ、回復2枚看板として頑張ってもらいました。棍は接近戦を必要とするため、シオンより死亡率が高いところが玉に瑕。
- テュオハリム
- 今作の敵は徹底的な悪役として描かれており、行動原理も分かりやすかったです。それぞれ登場シーンはあまり多くない(ヴォルラーンはあれですが)にも関わらず強烈なインパクトがあり、乗り越えた時のカタルシスも大きかったです。
- また序盤でアルフェンたちを導く「ジルファ」は本当にかっこよかったですね。彼自身も悲惨な過去を経験し、レナへの抵抗組織を率いているわけですが、復讐の連鎖は悲劇を生むだけだという信念を持っていて、そしてその信念で人を動かし、アルフェンたちに道を示したその生き方はまさに偉大な男と呼ぶにふさわしいものでした。彼の演説はこの現代社会を生きるyukkun20の心にもしっかり刺さりましたよ。
パーティに加入していた時もその火力で頼りになりましたけど、最後のサブイベントで本気の彼の姿を見ることが出来たのもよかったです。
- DLCで登場したナザミルですが、彼女はなかなかに面白いキャラクターでした。あまりこれまでは描かれないタイプのキャラクターだと思いますが、それでいて境遇にも同情でき、なぜあんな事をしてしまったのかも十分理解できるキャラクターに仕上がっていて強く印象に残りました。彼女が取り返しの付かない結果を招く前に止めることができたことで、大きな負い目を負うことなくアルフェンたちの元に返ってくることができたのは、ご都合主義と言えばそれまでですけど、良かったと思います。
戦闘
- シンボルエンカウント制です。フィールドは十分に広く回避も容易なのですが、宝箱などの前に敵がたむろしていることも多く、その場合は戦うしかありません。逃走に成功するとシンボルは消失するので、どうしても戦わないといけない敵は少ないですが…。ちなみに本作はホーリィボトルが存在せず、特定のメニューを食べることで同様の効果が得られるのですが、説明不足なので気付かずクリアした人も多いのではないでしょうか。
- 戦闘はおなじみLMBSで、6人から4人を選んで戦います。戦闘は基本的にバックビューですが、フィールドを自由に駆け回れる3D戦闘になっています。
- 本作は、ザコ戦とボス戦で全く戦闘の毛色が違います。ザコ戦はコンボがメインです(ただし過去作に比べるとコンボの難易度がかなり高くなっています)。しかし敵のHPがかなり高く、まともに戦っていると戦闘時間が長引きがちです。敵に設定されたブーストゲージを削りきることで発動出来るブーストストライクは、敵の残りHPに関わらず敵を即死させることが出来るので、それを狙っていくことになります。ブーストゲージへの与ダメージ量は、敵のHPが少ないほど、あるいはコンボ数が多いほど大きくなりますので、敵のHPをあまり削らずブーストストライクを出そうとすると、高コンボが必須になります。それで、どうやってコンボを途切れさせずに当てるかということを考えながら戦うことになるでしょう。yukkun20はハードでプレイしていましたけど、その点を意識すれば戦闘は30秒前後で終わりますので(ただしラスダンは別)、さほど長いという感じはありませんでした。
- 他方でボスはほぼ常時鋼体でコンボを決めることは出来ないので、いかに敵の攻撃を回避して、高火力の技を無駄なく当てていけるかというゲームになります。ダウンを取れる各キャラのブーストアタックと、ダウン中のダメージ倍率が高いアルフェンのフラムエッジを軸に戦うことになるでしょう。コンボが極められる、こっちの攻撃を食らっても無視して殴ってくる敵に理不尽さを感じなくはないですが、過去作もコンボで一方的な戦闘にならないよう、ボス敵はコンボの途中でも反撃をしてきましたから、それを考えると別にこういう戦闘もありだと思います。
- TOBなどと同じく、術技には消費APが設定されていて、APが枯渇するまでは自由に術技を連携出来るようになっています。しかし一連携中に同じ術技を連発すると、敵がコンボに割り込む可能性が高くなるので、様々な術技を使っていくのがいいですね。多数の術技の使い分けももちろん、ブーストアタック、ブーストストライク、秘奥義、アイテムの使用、回避、カウンターとやることが非常に多く、過去作ともかなり違うプレイ感なので、慣れるまでは非常に苦戦しましたが、一度慣れてしまえばかなり面白い戦闘システムだと感じました。総じて戦闘はテクニカルだったと思います。
- ただ、秘奥義のカットインイラストがなくなってしまったことはやはり残念でした(本作で一番残念まである)。あれもアニメ的な演出と3D演出をつなぐ大事な要素の一つだったので…カットインイラストコレクターとしても、次回作では復活させてほしいです。ただ秘奥義の演出自体はかなりよかったです。過去作のオマージュになっている秘奥義も結構あって、シリーズファンにはうれしい仕様でした。
総評
- ストーリー、キャラクター、戦闘と非常に高いクオリティでまとめられていて、シリーズ復活の狼煙を上げるにふさわしい作品だったと思います。開発期間も長かったのですが、それに見合ったクオリティでしたね。
- いくつか不満点も挙げましたが、その程度しか不満なところはなく、名作と言って差し支えない出来だったと思います。過去作の良い点はきちんと踏襲しながら新たな改良もなされていて、大きく変わったものの、テイルズオブシリーズだとはっきり認識出来る作品になっていました。
- 売上も非常に良かったみたいですし、このままコンシューマーの次回作もそう遠くないうちに出してくれることを期待したいですね。もうスマホゲーの方には手を出さなくていいんじゃないですかね…
- DLCはできればもう少し早く出してほしかったというのが正直なところ。3年も開いたらストーリーも曖昧になるし(特にサブキャラがどういう人かとか)操作についても完全に脳から抜けているので、それを取り戻すのに随分時間がかかってしまいました。とはいえ、エンディング後の世界で、自分たちが救った世界を目の当たりにすることができたのはやはりうれしかったです。本編を楽しんだ方は是非DLCもプレイしてください。
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20:38 | レビュー > ゲーム > テイルズ オブ シリーズ | テイルズ オブ アライズ | (8)
>>次に何をすべきかということについては外部からの情報(主にヘヴレクトの35)に頼らざるを得ず
たしかに後半は残念な感じではありますが 第2部OPの存在を発売まで徹底的に隠してたのは見事です
>>久しぶりに手放しで喜べるハッピーエンドを迎えましたので、爽快感が残る良質のストーリーでした
ベルセリアのベルベットの夢は泣きましたけど こっちは本当なんだよな・・
>>美しい表現が出来る時代になったのかと感動しました
テイルズシリーズもここまできたかと思いました テイルズはエクシリアでCGは完成したと思ってたので そのうえをいくとは
>>DLCリンク
私は気になりませんが あれかなり叩かれてますよね・・ゲームなんだからこれくらいの催促はいいでは
>>シリーズ恒例のスキットが3D演出になったのは少し残念でした
やはりここはあまりに大きく変えすぎですね 結局アライズも歴代キャラクターとの共演には従来のものに調整されますし
>>真ヒロイン
言うと思ったww
こういう少女らしい少女って随分と久しぶりのような気がします ロウとの関係がどうなるか気になる
>>カットイン
これもカットインクレクターに困惑する変更ですよね・・というか今作ってアニメイラストが徹底的に廃止されているのでびっくりです
>>シリーズ復活の狼煙を上げるにふさわしい作品だったと思います
本当に面白かった 私に不満点があるとすれば このゲーム情報公開があまりにも遅すぎました 開発中止になったと本気で思ったのも
一度や二度ではありません コロナで延期は仕方ないとしても
せめてパーティキャラクターぐらいは・・
>>このままコンシューマーの次回作もそう遠くないうちに出してくれることを期待したいですね。もうスマホゲーの方には手を出さなくていいんじゃないですかね…
テイルズシリーズは そろそろ昔みたいに新作家庭用ゲームに集中する時代へ戻るべきかと・・
2021.11.13 22:43 | by sasa (@qzcn82k7xcp8pe3)
> テイルズはエクシリアでCGは完成したと思ってたので そのうえをいくとは
そうですね。TOXでグラフィック面での美しさは完成に達していた感はありました。今回も完成形と言いましたけど、いずれまたこれを超える表現が出てくるんでしょうね。
> ゲームなんだからこれくらいの催促はいいでは
すごく没入感を削ぐんですが、しかしあそこ以外に挿入出来る場所があるかと言われればなぁ…
> こういう少女らしい少女って随分と久しぶりのような気がします
テイルズの少女達はいろんな要素盛られがちですからねw
> 昔みたいに新作家庭用ゲームに集中する時代へ戻るべきかと・・
まあコンシューマーしかゲームがなかった時代に戻るのは無理だと思いますけど、こちらが今でも本筋だと思いますので、頑張ってほしいですね。
2021.11.14 16:38 | by yukkun20
まずは完走及びレビュー作成お疲れ様です
残してみたり削除して追加してみたり、新しいテイルズの試作型みたいに感じました
リンウェルは裏切るんじゃないかって本当怖かったです。何なら赤い女と同じ組織の人間かなとも思ってました
本当いい意味で予想を裏切っててよかったです。ロウとくっつくのも予想できませんでしたw
秘奥義やはりアニメ絵なくなったのやはり残念でしたね。秘奥義積極的に撃てなかったのも痛かったです。せめてvみたいにヒット数で強制リミットブレイクはあると良かったですが
最後に結婚エンド本当素敵でした
2021.11.15 20:54 | by くうくう
ありがとうございます。
> 新しいテイルズの試作型みたいに感じました
そうですね。実験作という感じはありましたけど、テイルズの新しい可能性を感じさせる作品でした。
> リンウェルは裏切るんじゃないかって本当怖かったです。
ですよね!デザイン的に闇を感じるというかなんというか。
> 秘奥義積極的に撃てなかったのも痛かったです。
確かに発動条件もなかなか満たせませんし、火力も足りないよなぁ。演出は悪くなかっただけに残念。
> 結婚エンド本当素敵でした
テイルズとは思えないストレートなハッピーエンディングでした。ごちそうさま。
2021.11.15 23:58 | by yukkun20
今ふと別げーやってる時に思ったのですが、DLCの表記
あれDLCってドストレートに書くから気になるのであって、オブラートにSHOPってしたらまだ良かったのではないかって思いました
まあ多少緩くなるだけ、下手したらただの焼け石に水で終わってしまうかもしれませんがw
2021.11.17 01:32 | by くうくう
> あれDLCってドストレートに書くから気になるのであって、オブラートにSHOPってしたらまだ良かったのではないかって思いました
確かにそれなら違和感なく溶け込むかもしれませんね。でも「SHOPって書いてあるからアイテム購入できると思ったらDLCに飛ばされるとかひどい!」っていう苦情も出そう。
2021.11.19 21:21 | by yukkun20
DLCお疲れ様でした 僕ももっと早く出してほしかったのは同意です
半年くらい出すのがちょうどいいと思いますが このDLCの開発で
完全新作の開発が遅れてるのなら ファンとしては余計なことしやがってこの野郎という
気持ちが強い・・
こんなに時間をかけるならもっとストーリーとシステムをブラッシュアップして「アライズ2」を
出せばよかったのでは??
2024.09.28 18:16 | by sasa
まあ半年か、遅くとも1年だよな。
> もっとストーリーとシステムをブラッシュアップして「アライズ2」を出せばよかったのでは??
完全続編にするとマップとかの使い回しもしづらいし結局何年もかかる気がする。
2024.09.29 01:49 | by yukkun20