*Y.A.S.*

あらすじ

クリスマスパーティが終わって。岡部は真帆に誘われ買物に出ていた。真帆は紅莉栖との出会いについて岡部から聞き出そうとしていたが、岡部はあまりそのことをしゃべりたがらない。話は自然と、真帆と紅莉栖との出会いに移っていった。

真帆は脳科学研究所で、人間の記憶を持つAIに関する研究を行っていた。ある日、真帆は日本人の少女に呼び止められるが、いつものように中学生と勘違いされ、機嫌を損ねてしまう。研究室に戻ると、新しい同僚として紹介されたのはその少女―牧瀬紅莉栖だった。紅莉栖は真帆に先ほどの非礼をわびるが、真帆は不機嫌に謝罪を拒絶してしまったのだった。

まゆり、フブキ、カエデ、由季の4人はパーティの話…というよりコイバナで盛り上がっていた。フブキは由季に橋田と付き合っているのかと尋ねるが、由季はそれをやんわりと否定する。フブキは橋田の変態性を警戒するが、由季は「ピュアで優しくて思いやりもあって、なによりも友だち思いで素敵な人」と橋田を絶賛する。しかし橋田のことが好きかどうかについては、自分の気持ちがまだ分からないと答えるのだった。フブキは続いて、カエデの想い人に話題を移す。「その人のことはわたしのことなんてなんとも思ってないし…」というカエデに告白を煽るフブキだが、カエデが熱く見つめているのはフブキ自身だった。真剣に迫ってくるカエデにフブキもたじろぐが、それはカエデの冗談だった。

真帆は、紅莉栖と仲良くなった経緯について思い出していた。

紅莉栖は研究面ではめざましい成果を上げていたが、周囲の研究者には溶け込めずにいた。唯一彼女が懐いているのは真帆だけだったが、真帆は未だに紅莉栖と自然に接することが出来ずにいた。しかしある時、紅莉栖は徹夜明けの真帆にコーヒーを淹れながら、真帆の研究に関する画期的なアイデアを口にする。真帆はそれを自分が盗用したらどうするつもりなのかと紅莉栖をとがめるが、紅莉栖は真帆はそんなことをするような人ではないと断言した。真帆はその言葉に心を動かされ、初めて紅莉栖の名を呼ぶ。紅莉栖はそれに「真帆先輩」と答え、二人は友人となったのだった。

岡部はその話について詳しく知りたいようだったが、真帆は会話を切り上げて去って行く。真帆の記憶の中の紅莉栖―それはまごう事なき、神に愛された天才だった。真帆は自分のAIに、同じく神に愛された者の名前を付けたのだった―Amadeusと。

レビュー

まゆり達のギャグパートと、真帆のシリアスパートが交互に進んでいく構成になっています。まゆりの方は比較的軽いノリになっていますが、由季のダルに対する思いが明らかになっていて良かったですね。…一応確認しておきますけど、このドラマCDってアニメの世界線ってことで大丈夫ですよね？？？あといまいちキャラが掴めないフブキの長尺台詞があったのも良かったです。果たしてあの告白は本心だったのか…

真帆のパートはシリアス展開になっています。というか素の紅莉栖はかなり人間出来てますね。普通あそこまで足蹴にされてそれでも仲良くなろうとは思えませんよ。でもさりげなく周囲の同僚が真帆と紅莉栖との関係を取り持とうとしてたりして、周囲の人間関係にも恵まれていたことが分かるエピソードでした。また真帆がAIにアマデウスと命名した理由がはっきり描かれていたのも良かったです。それを踏まえると、真帆が自分のことをサリエリと見なしていたこともちょっと深い感じがしますね。
しかしレスキネンが普通にしゃべっている（おそらく英語で会話しているという設定のため）のはすごい違和感。

yukkun20のあらすじ解説が下手なせいで、なんでサブタイが「混合焙煎のエンカウンター」なのか全く分からなくなっていますが、紅莉栖と真帆が友人になるシーンで、真帆が「私はコーヒーよりカフェオレが好きなの。覚えておいて」というシーンがあるので、そこから取ったようですね。まゆりパートの方がちょっと中途半端に終わった感あるので、いつか続きが描かれるのかも。

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