*Y.A.S.*

あらすじ

1. 七転八倒のハウスシッター

時に西暦2019年。ダルは2歳になった娘の鈴羽にデレデレな日々を送っていた。そんなある日、妻の由季にフブキから電話がかかってきた。明日コスプレサークルの同窓会があるから出席しないかというお誘いだった。由季は鈴羽の世話があるので断ろうとするが、ダルが娘の世話を引き受けてくれたため、彼に任せて出かけることになった。

翌日。徹夜でエロゲをプレイしていたダルは、鈴羽の昼寝の隙に二次元嫁とイチャイチャしようと企む。午前中は鈴羽の遊びに全力で付き合い、お昼は由季が用意してくれた食事を温めて食べることにしたが、遊び足りなかった鈴羽がエアコンで遊んだせいでブレーカーが落ちてしまった。幸いPCは無事だったが、エロゲや同人誌が山積みのダルの私室に鈴羽が入り込んでしまう。走り回る鈴羽が崩した同人誌の山からあわてて彼女をかばうダルだが、その衝撃で結局PCは壊れてしまった。

がっかりするダルだったが、無邪気に自分を慰めてくれる鈴羽に元気を取り戻すのだった。

2. 応報覿面のアキバトリップ

PCは復旧したものの、ゲームのデータとディスクがご臨終したため、ダルはこっそりアキバのショップに向かう…が、あっさり鈴羽に見つかってしまう。ダルはうまく鈴羽を言いくるめて脱出しようとするが、それを由季に見つかり、強烈なプレッシャーをかけられてしまう。あわててトイレに避難したダルは、オカリンの無駄に堂々とした態度を見習えば…！と考え、オカリン並みの厨二病設定で鈴羽を煙に巻こうとする。鈴羽はダルがオカリンに会いに行こうとしているのだと勘違いし、ダルはその間違いに便乗する形でついに橋田家を脱出した。

2年振りのアキバにテンションが上がったダルは、オタクグッズを山のように買い込み、シメにメイクィーン・ニャンニャンに向かおうとしたが、鈴羽を連れた由季に見つかってしまう。ダルが鈴羽に嘘をついてアキバにきたことを知った由季は再び強烈なプレッシャーを放ち、ダルは即土下座。由季は、とっておきの家族サービスをしてくれるのなら許してあげると　や　さ　し　く　言うが、ダルは散財のせいでお金がない。一応言い訳を試みたものの、由季から「よく聞こえなかったわ。もう少し大きな声でお願い出来るかしら」と言われ、心を込めて家族サービスすることを誓うのだった。

3. 一家団欒のハルモニア

ダルはゲーセンで2人に全力の家族サービス。鈴羽から請われて格闘ゲームで対戦するダルだったが、少しはいいところを見せようと本気プレイをしようとした途端、鈴羽のキャラがスーパーコンボを繰り出し普通に負けてしまう。ダルは鈴羽が格ゲーの天才ではないかと考え、彼女をプロゲーマーとして育てようと燃え上がるが、鈴羽はあまり乗り気ではない様子だった。

遊び疲れて眠った鈴羽を背中に背負い自宅に戻る途中、ダルは由季に、「自分はちゃんと父親をやれているか」と尋ねる。由季は、最初に会った時から、いつかこの人と今のような楽しい家庭を築くという予感があった、あなたは自分たち2人を幸せにしてくれているのだから自信を持ってほしいと明るく励ました。

帰宅して夕食を食べた3人は、3人で川の字になって眠りに就く。由季が歌う「あの子守唄」を聴きながら、ダルと鈴羽は眠りに落ちていったのだった。

レビュー

とりあえず

リア充のくるぶし爆発しろ！

それにしても本人も言ってましたが、可愛い嫁に可愛い娘がいるダルはもう人生の勝者と言ってもよいのではないでしょうか。その親バカっぶりは本編の比ではなく、

この年にして男の操り方に天性の素質を感じる！鈴羽、恐ろしい子！

※トラック1より引用

上目遣いのうるうるした目で見つめてくるとか、これほどの高等テクニックを2歳にして体得してるなんて、将来いったいどんな小悪魔美少女になってしまうんだ！こんなんされたら、甘やかします！全力で！！

※トラック2より引用

女の子っつーことはただのオタじゃなく、腐ってる人になってしまうのでは？だとしたら僕とは話が合わない可能性も出てくる！う～そんなのいやだお。

※トラック2より引用

と娘愛が止まらない状態です。

ダルは鈴羽のせいで大変な目に遭っても、毎日鈴羽の世話をしている由季のすごさに感心してますし、結婚後は自分の趣味も封印して家族のために尽くしてますし（まあ二次元嫁はともかく）、父親としてのあり方をきちんと模索したりして、いい父親だなと素直に思えました。

しかし2019年が舞台なのに、「同窓会のメーリングリスト」「エアコンの電源を激しく切り替えたせいでブレーカーが落ちる」「ゲームの起動ディスクがお釈迦になったのでアキバのショップへ」とかのあたりが微妙に時代を感じますねw

あとあの由季が怒っている珍しいシーンがあったり、オカリンが相変わらず未だに厨二病ということや、由季がいつからダルに思いを寄せていたのかが判明したりと、本編を補完する内容も含まれていて面白かったです。
ダルが腐女子とは話が合わないと言ってますが、彼が種子島の腐女子とどういう関係になるのかも楽しみですね。

ところで、2歳児って一人で歩き回ったり、大人の会話を大体理解したり、格ゲーを一応プレイ出来たりするものなの？

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