2016-01-22

【イベント】池澤春菜&堺三保のSFなんでも箱#27(森岡浩之先生ゲスト回) レビュー

いやー楽しかった。森岡先生とも池澤さんともこんな近くでお目にかかれるなんて!

色々面白いお話を聞けたので、きちんとまとめ直してみました。僕のメモと記憶に基づくまとめなので、多少事実と違うかもしれませんけど、温かい気持ちで読んで下さい。

第1部:トークショー

「突変」について

  • ハリイ・ハリスンの「死の世界」みたいなのが書きたかった。
  • 頭の中には3部構成の本編がある。それぞれ「星空の彼方の真実」「笛吹きどもの大地」「とある時空」(?)。「突変」は第1部と第2部の間の話。
  • 本編は全宇宙的な災厄が進行しているというストーリー。第1部は大阪のおっちゃんが原因を見つける話。第2部はごにょごにょ。第3部で宇宙滅亡。
  • 第1部と第2部の間は20年余、第2部と第3部の間は約100年開いている。
  • 第2部と第3部の間で、ショットガン抱えたサラリーマンが天下人を目指すみたいな外伝が入る。他にも探検家が怪物と戦う話とか書きたい。老後はこれと星界の2本立てで行ける!

「星界」について

  • 「星界の戦旗」には明確な終わりがある。
  • 次巻は戦旗の第2部のつもりだが、ハヤカワからタイトルを変えろと言われている。
     「怨歌」という説が出てました(「ウルフガイ」というSF小説に「狼の紋章」「狼の怨歌」というタイトルがあるため)
  • 大好きなジャック・ヴァンスとラリイ・ニーヴンがベース。
     アーヴの元ネタについても話していたのですが、専門用語が多すぎて理解出来ず。
  • 会話の端々には当時はまっていたデイヴィッド・エディングスの影響がある。
  • 特に書こうと思ったきっかけはない。書きたかったから書いた。
  • 原稿はワープロ(「文豪」)を使って、バイトしながら10ヶ月で書いた。プリントアウトするだけで2日間かかった。
  • その直前に書いた「スパイス」がSFマガジン読者賞をもらい、雑誌掲載用の写真撮影のために編集部に呼ばれたので、その時に原稿を持ち込んだ。でも担当は2年くらい読んでくれなかった。ハヤカワ文庫JAがリニューアルしたときに、最速で12月に出すか、4月まで待ってリニューアル1周年で宣伝費をちょっと出してもらうか選べと言われ、どうせここまで待ったし、と4月に刊行した。
  • 近くの本屋に2冊入荷していたので、取りやすいよう手前に並べたりしていた。
  • 装丁は担当とマンガやイラスト集などを持ち込んで協議した。赤井孝美さんの資料は、担当が持って来たプリンセスメーカーのCG集。自分は小林某という漫画家を推薦したが、担当にはスルーされた。その後も言えないようなことが色々あって、赤井さんに決まった。
  • タイトルは元々「星たちの眷属」で、自分でも気に入っていたが、「眷」の字が面倒くさいので没になった。「星界の紋章」も自分で提案した。ポール・アンダーソンの「魔界の紋章」から採った。時間が経ってたからいいかと思って。
  • 1200枚の長編はかなりの冒険だったので、真ん中部分(フェブダーシュ男爵領のエピソード)は抜いても話が成立するように作ったが、結局全部単行本に収録された。
  • ルビのことは突っ込まれると思ったけど、何も言われなかった。
  • アニメ化の話は複数の会社から来た。アニメとの付き合いは色々あると思うが、自分は嬉しかった。
  • 脚本とシリーズ構成にはかなり時間をかけてくれたらしい。
  • オーディションやアフレコにも原作者として参加した。
     オーディションの話になるといきなり池澤さんが食いつきだして笑った。
  • 「紋章」は綺麗に終わったが、この世界はもっと遊べると思って、続編を書くことにした。そもそも自分は物語じゃなくて世界観の方に興味がある。「紋章」も世界を説明するために、主人公が移動するだけの話になっている。
  • 「戦旗」の初期の話にはそれぞれテーマがある。1巻は「この世界における戦争のやり方」、2巻は「地上世界との関わり」だったかな?4巻くらいになるとテーマを使い切ったのでなかなか書けなくなった。今書いてる話のテーマは「完結させること」。
     池澤さんから「それテーマじゃなくて目標!」と突っ込まれてました。
  • あと5冊くらいで、この戦争は終わらせようと思っている。今後はポンポンポンと出せればいいな!西村京太郎も佐伯泰英も50歳過ぎてから筆が速くなってるし。だから大丈夫!
  • そのあとは、戦争とは関係ない、アーヴの交易種族としてのエピソードを書きたい。「海賊王に俺はなる!」的な。

その他の作品について

  • 「風とタンポポ〜惑星環物語〜」は売れるようならもっと書きたかったが、単行本にすらならなかった。本当はスペース・オペラを書きたかった。
  • 「優しい煉獄」シリーズは、書いた当時よりバーチャルリアリティの概念自体が変わってきているのでどうしようかと思っている。VRの中のVRという二重構造だったらどうかと考えたけど、なんでそんなややこしいことになっているのか説明しづらい。他のことも考えているけどまだ秘密。
  • 次は「星界の戦旗」になる予定だが、「突変」の方が先になるかも。徳間書店は勝手に「突変」を秋頃出す予定にしているとのこと。
     ということは春か夏に星界が出るんですよね!という池澤さんのツッコミも総スルー。

経歴について

  • 最初に読んだSFとして記憶しているのは、アラン・E・ナースの「焦熱面横断」。
  • 教科書に載る話はオチがないので嫌いだった。「水滸伝」は好きだった。
  • 中学生くらいの頃からSFを書いていた。SF以外は書いたことがない。
  • 大学時代には一般のSFファンクラブに入っていた。梅田で例会をしていた。
  • 元サラリーマンで2回ほど就職したが、朝起きるのが苦手で才能がなかった。
  • デビュー時は29歳でフリーター(懇親会で聞いたところによると、配送センターでのバイト)。サラリーマンの時よりも収入は良かった。次どうしようかと思ってたらデビュー出来たのでこの道に進むことにした。
  • 自分は台詞が降りてきて、そこから話を広げていくタイプ。

先生自身について

  • 独身。離婚(誤記ではない)してみたい。
  • 蔵書は本棚で言うと20個分(20000冊くらい?)ある。同業者に比べると多分少ない方。
     基準がおかしいって突っ込まれてました。
  • トランクルーム付きのマンションの4Fに住んでいる。トランクルームも本でいっぱい。ペットは禁止。
  • 部屋の1つには全く本がない。来客用に空けている。
  • インターネットでの検索もよく使っている。電子書籍も愛用している。
     これは結構意外でした。ネットしないのかと思ってました。
  • 今は星界の戦旗第2部と突変の本編を並行して書いている。
     話しっぷりからして、まだ書きためはできてないっぽい?
  • 基本的には毎日執筆しているが、新しい物を書くよりも前に書いた物を手直ししている時間の方が長いのでなかなか進まない
     池澤さんから「毎日新聞小説を書いているつもりで書いて!」と突っ込まれてましたけど、「やったことあるけど次の日には忘れてた」と華麗にスルー。
  • スペース・オペラの条件は、①ワープ禁止、②主人公はアウトロー、③人工知能禁止。だから星界をスペース・オペラって言われるのは違和感がある。
  • SFマガジンは元々父が読んでいた。創刊号から買っていたらしいが、結婚するときにお焚き上げしたらしい。自分が生まれてから再び買い始めた。
  • 他人の傑作より自分の駄作の方が100倍面白いと思っている。
  • 文章を書くのは苦手だけど、他のことに比べたら得意なので小説家をしている。
  • 日本SF大賞のエントリー制度は自分が考えた。
  • 「突変」が日本SF大賞にエントリされているし、自分はこの間までSF作家クラブの事務局長やってたけど、決して不正はありません!

病気について

  • あるとき原因不明の肩の痛みと発熱に悩まされるようになった。近くの医院に行ったら、風邪薬を処方された。
  • しばらくすると息が出来なくなった。もう一度同じ医院に行ったら、肺に水がたまっていることが分かり、救急車で大きい病院に搬送された。
  • 大病院では、心臓か腎臓が悪いけど、多分腎臓だろう、と診断されて検査したが、腎臓は健康そのものだった。結局心筋梗塞で、心臓の半分が壊死していることがわかり、入院。検査後に一時退院したところで東日本大震災に遭った。
  • 再入院して、心臓の血栓をカテーテルで取る手術をしたが、「余震で手元が狂ったら死ぬから気をつけて」と言われた。手術中は大丈夫だったが、術後に絶対動くなと言われていた時間帯に余震が起きた。近くの病室にいた子供達の悲鳴が聞こえたので、「これが映画なら主人公とヒロインはあっちにいるんだろうな。自分はモブ死体の役なんだな」と思った。
  • みんなも肩が痛いときには気をつけてね!
  • 今は心臓のことを除けばかなり健康。たばこも止めた。

おまけ:池澤さんについて

  • 独身。健康体。
  • 蔵書は納戸を天井まで本棚で埋め尽くし、そこに詰め込んでいる。床も見えない。鴨井が出っ張っているところは自分で本棚を斬ってきっちりはまるようにしている。本当は読書用のソファーを置きたいがそんなスペースはない。ドラえもんに出てくる「かべがみハウス」がほしい。
  • 成人してSF大会に出るまで、SF友達はいなかった。
  • 杉の花粉症。
  • 「お金持ち非常識芸能人」みたいに扱われるのはちょっと…
  • ガンプラ大好きなのにガンダムに呼ばれない。
     ケロロ軍曹のレギュラーだったのは…ノーカンか(笑)
  • キノコマニア。
  • ベニテングダケの毒成分=旨み成分。ちょっとなめただけで、口の中で旨みが爆発して唾液が止まらなくなった(実体験)

  • 星界のアニメは、自分が全く絡めなかったので悔しくて見てない。
  • 最近のアニメのオーディションは、テープを送るタイプが多い。スタジオがない事務所の場合は、iPhoneで自録りしたりする。
  • 「日本SF大賞を考える会」で森岡先生と始めてお会いしたが、その時は怖い人と思っていた。

第2部:サイン会

トークショー後、「突変」「優しい煉獄」「地獄で見る夢」の販売とサイン会がありました。

僕は「地獄で見る夢」はまだ購入していなかったので、それを購入しました。さすがに購入せずにサインだけもらうのは失礼かと思いましたので…でも自分の前に並んでいた方が、持ち込んだ色紙にサインを頂いていたので、図々しくも持参した「星界マスターガイドブック」にもサインを頂きました。

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うちのサイトの名前が載っているだけで感動なのに、その上作者の直筆サインまで頂けるとは…まさに感激。

お話しするタイミングもあったので、「この本が出る前から、星界の用語を集めた星界事典をファンサイトとしてやらせて頂いている」ということもお伝えできました。「ありがとうございます。ご迷惑おかけしております」って言われてしまいましたが…w迷惑なんてとんでもない!これからも僕が生きている限り続けさせていただく所存です。

それから、図々しく池澤さんにもサインをお願いしたところ、「もちろん~私で良ければ」と快く応じてくださいました。これまた持参した「優しい煉獄」(巻末で池澤さんが解説を書かれている)にサインをいただきました!

DSC_0094

お近くで見た池澤さんはすごい美しい方でびっくりしました。ていうか会が始まって初めて見たとき、アシスタントの子かと思ったくらいでしたから。

サインをもらっている最中、SFとは関係ないのですが、「TOXのティポ役が好きでした」と声を掛けさせて頂いたところ、「続編で呼ばれたと思ったらネコ役(ルルのこと)で、「試しにやってください」と言われたまま何ヶ月も収録して、これで本役の人と交代することになったら悲しいな、と思いながら収録してました」という、興味深い裏話を教えてくださいましたし。

お二方とも本当に気さくな方で、直接お話し出来たのは本当に光栄でした。せっかく頂いた本に折り目とか付けたくないので、写真が見づらいのはお許しください。

第3部:懇親会

その後、森岡先生たちを囲んでの夕食会があり、お酒を飲みながら興味深いお話をいろいろ聞かせていただきました(デビュー前のバイトの話とか)。

しかも話の流れでお名刺まで頂戴してしまいました…。「日本SF作家クラブ」の名刺で、住所とかTEL番とか書いてあるガチなやつでびっくりしました。メアドも書いてあったので、新刊出たらファンレター送らせていただこうと思っています!

日が変わる頃までお話しし、帰りも最寄りの駅までご一緒させて頂きました。

 

ということで、めっちゃ楽しい一夜でした!東京まで来た甲斐ありました。

今回のことは、「星界のファンを10年以上やってきて、これまで嬉しかったことランキング」のぶっちぎり1位になるくらいの出来事でしたね(ちなみに現在のランキングは以下の通り)。

  1. 今回森岡先生とお話してサインを頂いたこと
  2. 星界マスターガイドブックに参考資料としてサイト名を載せて頂いたこと
  3. ナインライブスのHPで昔やっていた懸賞で、5名しか当たらないイラストカードを頂いたこと

こんな地味な自己満足のファン活動でも、長く続けていればいいことがあるのだと知りました。

Y.A.S.は森岡浩之先生と池澤春菜女史を全力で応援しています!


2015-12-01

【Webコミック】星界の紋章 第16話 レビュー

COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が更新されました。もしかしてこのままフェードアウトするんじゃないかって心配してましたが…4ヶ月ぶりの更新です!

星界の紋章

漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ

レビュー

星界の紋章16話 01

敵に制圧されたスファグノーフ門の周囲では、当然敵が哨戒しています。

しかしラフィールたちも引き返すことは出来ません。そのまま敵中を突っ切ることに決めます。

星界の紋章16話 02

機雷攻撃も何とか振り切り、スファグノーフ侯国の有人惑星、クラスビュール付近に到着します。

このシーンはコミックスのオリジナルですね。しかし融合しきっていないってどういう事なんですかね。空識覚のないジントも、肉眼で目視出来ているわけで…しかし門をくぐって機雷との位置が離れたということは、時空泡は別扱いだったというわけで…よく分からぬ。

星界の紋章16話 03

クラスビュールではまだ星界軍が抵抗していたものの、陥落寸前。

さすがのラフィールもここから先はノープランだったらしく、ジントのクラスビュールへの突入提案にも驚いた表情に…

こんな自信のない殿下の顔は初めてだ-!

星界の紋章16話 04

原作では割とあっさり流されたセリフですけど、大ゴマになったのは米村先生GJ!

星界の紋章16話 05

そして、クラスビュールに着陸するために、目前の敵を躱さなければならない事態に…果たして二人の運命は。

今回の殿下

星界の紋章16話 06

マジギレ同士の戦いでしたが、マジギレラフィールの圧勝でした。アブリアルの怒り…とはちょっと違う、図星を指されたときの防衛反応としての怒りっぽいですね。この頃は殿下も若かった。

※画像は第15話より引用


2015-08-05

【コミック】星界の紋章③ レビュー

去年の5月以来1年2ヶ月ぶりの新刊です。前巻に比べ、入荷している本屋が多かった…ような気がする。

星界の紋章③

著者:米村孝一郎
レーベル:メテオCOMICS

あらすじ

ジントを拘禁し、ラフィールを足止めしようとしていた男爵との対立は決定的なものとなり、ついにラフィールは武力で家政室を制圧した。それに対し男爵は、男爵領に残っており、ラフィールが狙っていた反物質燃料を全て破壊する、というアーヴの流儀で応える。ふたりの戦いはついに空中戦へ。男爵が操る戦闘機に、ラフィールが操る非武装の連絡艇は苦戦を強いられるが、ラフィールの奇手がうまく刺さり、男爵は宇宙空間で散った。

ジントと共に救出された前男爵の支援もあり、連絡艇は次なる目的地スファグノーフ侯国へ向かうことになった。しかし侯国には敵艦隊が迫っている。果たしてふたりの運命は―

感想

原作小説で言うと第2巻の冒頭3分の1に当たる部分のコミカライズです。原作第1巻がコミックス①②に対応していたので、少しペースが落ちています。というのも、今回原作では割とあっさり目に描かれていたラフィールと男爵の空中戦が、米村先生の圧倒的な画力でぎっちり描かれているからなんですねー。

ただコミックス①からそうなのですが、「機体の形状が独特で一目で判別しにくい」「1つのコマに同じ機体が複数描かれることがある」「弾道と機体の軌道の区別がわかりにくい」といった問題点もあり、何をやっているのかよく分からないところもあります。今回は1体1の戦闘なのでまだましでしたけど、①みたいに艦隊戦をやられると辛いものが…せめて機体にエンブレムでも付けてくれないかなぁ。

それはさておき、今回やはり注目すべきなのは登場人物紹介でしょう。今回初めて登場人物紹介のページが付いたのですが、今さら主人公の紹介は要らないよね!とばかりに、2ページを全て男爵領の家臣たち(知らない人のために一言で説明すると、「メイド」)で占めているのはさすが…。いっそオリジナルのキャラとか出しても良かったんじゃないかと思うほどです。個人的にはグレーダさんの造形が好きです。子持ちだけど。


2015-07-28

【Webコミック】星界の紋章 第15話 レビュー

COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が更新されました。

え?コミックス3巻の感想?…今日Amazonで注文したのでそのうち…

星界の紋章

漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ

レビュー

星界の紋章 第15話 01

フェブダーシュ男爵との戦闘はラフィールの勝利に終わりました。

それを見届けた前男爵スルーフは、家臣たちに男爵の死を告げます。

星界の紋章 第15話 02

そして本来の目的地であるスファグノーフ侯国へ。

既に侯国には敵が押し寄せている可能性がありますが、ラフィールは迷った末に、任務を遂行する意志を固めます。

止まるか進むか迷ったときは進めと教育された」は作中でも好きな表現の一つ。

星界の紋章 第15話 04

そして事件を通じて友人となったジントとスルーフも別れの時を迎えます。

星界の紋章 第15話 05

そしていよいよスファグノーフ侯国の近くへ。すでに付近の平面宇宙は敵に制圧されており、ラフィールたちの連絡艇にも敵艦が近づいてきます。

戦闘力の無い連絡艇VS平面宇宙では圧倒的な火力を誇る戦列艦。果たしてラフィールたちは無事に目的地に辿り着けるのか―

今回の殿下

星界の紋章 第15話 03

いい顔です。原作より「してやったり」感がありますね。

※画像は第15話より引用


2015-07-13

コミック版星界の紋章に登場する「ゴースロス搭載連絡艇」のペーパークラフトが登場 これはなかなかおもしろい試み

久々の星界ニュース。

コミック版「星界の紋章」第3巻の発売を記念して、コミックス版の作画担当・米村孝一郎先生が作画参考用に使用した巡察艦ゴースロス搭載連絡艇の特製ペーパークラフトが公開中です。なんと無料

星界の紋章 特集 | 星界の紋章

まあそんなこと言っても、どうせ米村先生が使ってるのを簡略化したちゃちなやつだろ、と思い込んで(失礼)DLしてみたのですが、解説によると、

実際の作画参考モデルはもう少し簡略化したものですが、見栄えを良くするためいくつかパーツを追加しました。

とのこと。オリジナルよりレベルが高いとか斬新すぎる。

部品数は19個と決して多くはありませんが、完成予想図は

連絡艇 ペーパークラフト

と結構本格的なので、余暇に作ってみるのもよさそうです。

※画像は星界の紋章 特集 | 星界の紋章より引用


2015-06-23

【Webコミック】星界の紋章 第14話 レビュー

COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が3ヶ月ぶりに更新です。7月発売のコミックスには、15話が先行収録されるようです。
ようやくフェブダーシュ男爵領編も完結か。

星界の紋章

漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ

レビュー

星界の紋章第14話 01

ついにフェブダーシュ男爵との戦闘が始まります。勝ち目は10%もない…しかしラフィールは決戦の道を選びます。

星界の紋章第14話 02

今回はジントの内心が原作より多少補充されていますね。しかし『無鉄砲』か…ちょっとラフィールを表現するには不適切なような。

星界の紋章第14話 03

クロワールのセリフで構成しましたか。
原作ではト書きなんですが、どちらかというとラフィール側の心情解説ととらえていたのでちょっと意外。

星界の紋章第14話 04

空中戦の尺が伸びて、ラフィールが反物質燃料工場を利用して相手を射界に入れる様子が描かれました。

これ自体はいいと思うんですけど(そもそもビームが実用化される世界で、クロワールがラフィールの船の推進排気が直撃するほど近接して戦闘していたことにはやや疑問を抱いていたので)、ただ白黒漫画の辛いところかとにかく双方の動きがわかりにくい!

あとレーダーを使用しているのに死角とか意味あるのかという新たな疑問が。

星界の紋章第14話 05

今度は原作でも意味が分からなかった部分なのですが、クロワールは致死量の放射線を浴びて死んだんですよね?
これは船殻が反陽子を浴びたことによる対消滅を起こし、その際に放射線が放出されたと理解してるんですがあってます?(このあたりは僕も全然詳しくないので…)

しかし仮にそうだとすると、対消滅で発生したエネルギーで船体自体がエネルギーに変わるため、原作のように原形をとどめたり、コミックスのように船体が穴ぼこになったりするのはちょっと納得がいかないんですけど、その辺りどうなんですかね?詳しい人説明プリーズ!

星界の紋章第14話 06

ここで大ゴマとは分かってますね米村先生!その直前のふてくされ顔もいいよいいよ!

星界の紋章第14話 07

というわけで、3巻は7/9発売です!セクシーなラフィール殿下が表紙ですよ!

※画像は第14話より引用


2015-05-31

タブレットがゴロゴロ読書に最適な件について(主によだれ対策の意味で

すいません。本日体調不良のため更新はお休みします。

ごろごろしながら昨日購入した星界の紋章1~3を読み直してました。ひさしぶりにまとめ読みしましたけど、やっぱりこの小説のおもしろさは異常。初めて読んでから10年くらい経ち、自分も少しキャラクターに感情移入出来るポイントが変わってきたのを感じます。ジントたちよりむしろエントリュアとか葬儀屋とかに共感しちゃいます。カイトの狂気もちょっと理解出来るようになってきた。あとクファディスさんは最初の頃は結構とんがってる。

そして最新刊では既に死亡しているキャラたちの在りし日の姿にはグッときますね。紋章3巻までの帝国軍の強さは圧倒的だったのになぁ。本編がこれからどうなるのか気になって仕方がなくなっちゃいました。3巻の後書きには、森岡先生なりの表現で「感想希望」とありますので、ここで続編マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチンしてるくらいなら、森岡先生に応援の手紙でも書いた方がいいのかもしれませんね。


2015-03-10

【Webコミック】星界の紋章 第13話 レビュー

COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が久々に更新キター!

無更新最長記録を更新するかと思いましたよ…とりあえず一安心。

星界の紋章

漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ

レビュー

星界の紋章第13話 01

クロワールの徹底抗戦にマジギレのラフィール殿下。恐ろしい事をさらっとお言いになる!

星界の紋章第13話 02

真空を生身で渡る二人。実際問題人間ってどのくらいの時間真空中でも耐えられるんでしょうね。血液が沸騰するとか目が飛び出るとか色々聞きますが。

星界の紋章第13話 03

ジントの妄想だと分かってますけどやっぱいいですねこの殿下。

星界の紋章第13話 04

原作では若干ヒステリックな女性だったグレーダも、絵柄のおかげでしっかり者のメイドっぽくなってます。(このあとは完全に悪役顔になってますが)

なおグレーダさん、バツイチ子持ちです。

星界の紋章第13話 05

原作ではスルーフの性格もあって割とさらっとしたセリフですが、コミック版ではそれなりの覚悟があって言ってる台詞である事がうかがえますね。
アブリアルのことを知っているのであればある意味当然かもしれませんけどw

というわけで、大がかりな救出作戦も一段落し、次回はいよいよ男爵VS殿下の空中戦(じゃないけど)が見られそうです。

※画像は第13話より引用


2014-11-08

【Webコミック】星界の紋章 第12話 レビュー

本日、午前中にサーバーがダウンしていたようです(Ivanさん、お知らせありがとうございました)。11時前には復旧したという知らせが来たのに、その後も数時間接続できず、ちょっとビビりました。しかしそろそろサーバー乗換もまじめに検討しよう。

それはそうと、COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が更新されましたよ。

前回更新で「ついに2ヶ月更新でfixしたのでしょうか。ばんざーい!」とか書いちゃいましたが、あっさり4か月もじらすとは…米村先生も罪な方だ。

星界の紋章

漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ

レビュー

星界の紋章12-01

ついに直接対決になったラフィール殿下VSフェブダーシュ男爵クロワール。
原作では、「武装した家臣を数人、引きつれている。」(星界の紋章Ⅱp.25)とあるのにどう考えても10人以上いる件について。なんたるチキン。

星界の紋章12-02

よく考えたらすごいセリフ。ここで戦闘始めたら間違いなく数の暴力で圧殺されると思うんです。
こういうセリフを気負いなくいえるところが殿下の殿下たるゆえんか。

星界の紋章12-06

原作ではもう少し後に出てくるシーンですが、繰り上げられています。むしろこちらの方が自然なのでこれはGJ。

星界の紋章12-04

今回の個人的な殿下ベストショット。ラフィール殿下はへの字口かわいい。

星界の紋章12-07

ドゥビュース殿下顔濃いなぁ。アニメではむしろあっさり顔だったのでちょっと衝撃。コミックス1巻でもここまで濃い印象はなかったんですが…

星界の紋章12-08

空識覚の描き方がかっこいいですね。僕の車にもこの機能がついていれば、車庫入れも楽々なんですけどねぇ。いつになったら実用化されるんでしょうか。
ああ、空識覚器官がないから意味ないのか。

というわけで、今回はかなり原作に忠実なセリフ回しとアクションで、読んでいて非常に面白かったです。
次回はいよいよ男爵とラフィールの空中戦…と言いたいところですが、多分ジント救出だけで終わるんだろうなぁ。

※画像は第12話より引用


2014-11-07

ウェブコミック「星界の紋章」が久々の更新です

すいません。本日は本当に忙しいのでこれだけ。

COMICメテオさんで久々に「星界の紋章」が更新されています。4か月と前回更新からかなり間が空きましたが、ストーリー的にも序盤の山場だけあって非常に面白くできています。ぜひご覧ください。感想も近いうちに書きます。

星界の紋章 | 日本最大級の無料Webコミック[COMICメテオ]