2019-09-15

イタリア旅行4日目 鏡に「中の世界」なんてありませんよ…ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから

時刻 旅の日記 写真
8:00 起床。今日もすっきりとした目覚めです。  
8:30 ホテルで朝食。昨日のホテルよりはグレードが高い感じです。まあシリアルですけど。
9:00 出発。ナポリ中央駅から地下鉄1線に乗り、Municipio駅で下車します。その先にあるベヴェレッロ埠頭が今日のツアーの集合場所です。  
9:30

ベヴェレッロ埠頭

ブチャラティたちがカプリ島にわたるために船を借りた港です。位置関係的に3枚目の写真の手前の建物がそれっぽいです。でも入り口は裏側(4枚目の写真)にあるんだよな。

ちなみに今日の目的地はカプリ島ではありません。

※2、5枚目の画像はTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第5話より引用(©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会)





  ここが集合場所のpicnic snack barです。みゅうのツアーではよく集合地点になるので覚えておきましょう。実際にはその西側にある待合所が集合場所になります(行けばすぐ分かります)。
10:20 ガイドさんと無事合流し、ここからバスで郊外に出ます。  
11:00

ポンペイ遺跡

ナポリから高速道路を走ること30分ほどのところにある、超有名な古代遺跡です。約1900年前に火山の噴火で一瞬にして滅亡しましたが、そのおかげで古代の暮らしを今に伝える貴重な資料となりました。当然観光地兼考古学上の重要地として保護されています。

ジョジョ的には、ジョルノたちがボスの指示でカギを取りに来た場所、そしてイルーゾォと死闘を繰り広げた場所でもあります。フーゴ(というかパープル・ヘイズ)唯一の見せ場ともいう。

11:15

マリーナ門

ポンペイの街の西端にある門。今では内陸部にありますが、当時はここまで海が迫っていたそうです(だから「マリーナ」)。

ジョルノたちはこの辺りまで車で直接乗り付けていましたが、ここはすでにチケット売り場を越えた中なので、実際には絶対車では入れません。

※2枚目の画像はTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第12話より引用(©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会)


  マリーナ門からフォロ(町の中心の広場)までは一直線です。きちんと車道と歩道が区分され、両側の歩道をつなぐ横断歩道もあるなど、非常に高度な文明をうかがえます。
ちなみに石畳の石がでかいのは、奴隷制度があった証拠だそうです(奴隷でないとこんなでかい石運んでられないので)。
11:25

フォロ

当時の中心部で、奥の方にヴェスピオ火山が一望できます。もとは富士山のようなきれいな山でしたが、数度の噴火で真ん中部分がえぐれ、2つの小高い山になったそうです。

フォロの入口にあるケンタウルスの像もアニメに登場しました。これは当時のものではなく現代芸術だそうです。鍵の場所へはここを左折しますが、ガイドさんに導かれてちょっと寄り道。

※2枚目の画像はTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第12話より引用(©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会)



  これは井戸です。女神の口から水が出る仕組み。鉛の水道管が町を通っていました。健康には悪そうですが、当時の文明には本当に驚きます。
  町や家の壁は漆喰で覆われ、そこに色が塗られていたそうです。今は漆喰が落ちて石がむき出しですが、きれいな街だったんでしょうね。
  道も広く、風が気持ちいいです。
  ローマ皇帝に犠牲をささげるために用いられたと思われる祭壇です。当時は皇帝崇拝が普通に行われていましたからね。
  再びフォロへ。写真の奥の方(日陰になっている当たり)は当時の倉庫ですが、現在も発掘品の保管庫に使われています。
火山灰に埋まっていた人の遺体が消失してできた空洞に、石膏を流し込んで型取りした石膏像があり、当時の生々しい恐怖を感じます。


  パン屋のかまどに石臼(上から小麦を入れ、真ん中の穴に棒を通して回し、下から小麦粉が出てくる。元は奴隷が回していたようですが、次第に奴隷の値段が上がったので最後はロバが回したようです)。
3枚目の写真は食堂のカウンター。


12:00

悲劇詩人の家

ジョジョでカギが置かれていた場所。写真からはわかりにくいですが、周囲をがっつり透明な板で仕切られてるのでカギは探せません。というかこんなに広い遺跡なんだから、ボスももっと目立たないところに隠せよ。

ちなみに書かれている文字は「猛犬注意」という意味です。泥棒除けとともに、こんなに精緻なモザイク画を置ける金持ちだぜアピールをしているとのこと。

奥の方も原作と同じ様子ですね。貴重な遺跡の内部に入り込んで大立ち回りをしたアバッキオは要反省。

※2枚目の画像はTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第12話より引用(©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会)



 

位置的に、鍵を持ったムーディ・ブルースの右手が飛んで行った道のような気がする。ちょっと様子が違うんですけど…

※2枚目の画像はTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第12話より引用(©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会)


  町の外に出ると墓地になっています。
一般の人は火葬して骨壺に入れるだけなのでこんな立派な墓地はありませんが(※土葬はキリスト教以降の風習です)、金持ちは生前に2枚目の写真のようなお墓を建てていたそうです。これは海運業の社長のお墓らしく、墓石に船の絵が彫ってありました。

12:30

秘儀荘

20世紀に発掘された大邸宅。家の中まで当時の壁画が残されていて、その名の通りミステリアスな雰囲気になっています。



13:00

go zen

近くのレストランで昼食。シーフードサラダ、ペスカトーレ、イカとエビのフライ(写真忘れた)、オレンジでした。

料理の味はなかなか。日本人の口には合うと思います。飲み物が別料金だけど1杯6ユーロと強気の値段設定。ビールもソフトドリンクも同じ価格なので、アルコールが狙い目か?


14:00 ポンペイに別れを告げて、ナポリに戻ります。  
14:15

LPM場所

時間があったので、帰りにカメオのお店に寄ってくれました。職人さんが手作業で貝殻を掘って作ってたんですね。てっきり石でできてるんだと思ってました(石を機械で掘ったタイプもあり、こっちは安価です)。作業工程も見学できて勉強になりました。

15:00 ナポリに到着。ちょうど行きたいところがあったので途中下車し、サンタ・ルチア港に来ました。まだ暑いので海水浴してる人も見えます。
15:15

卵城

ジョルノの母親がアニメ版で結婚写真を撮影した場所(原作ではまた違う場所なんですが、それはそのうちに)。時間がないので中には入りません。

※2枚目の画像はTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第2話より引用(©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会)


 

そこからベヴェレッロ港に向かう途中で、「パッショーネ」と書かれた看板を発見。組織は船を使ったパノラマツアーをしているようです。

※作中でも説明されてましたが、「パッショーネ」とは「情熱」という一般用語です。

  この後行く王宮の向かいにある、サン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂。ここも外観のみ。
15:30

王宮

18世紀以降のナポリ王の邸宅。ここまで見た宮殿や教会は比較的質素な感じがするんですが、ここはスペインの影響を受けているからか豪華絢爛です。そうそう、こういうのが好きなんですよ。今では絶対あり得ない富と権力の集中の残滓というか。








15:55

ヌォーヴォ城

ベヴェレッロ公の近くに位置する城。13世紀に建てられ、15世紀に修復され、17世紀に凱旋門(中央の白い部分)が取り付けられました。ナポリのシンボル的存在ですが、ジョジョには登場しません。

ただポルポがいた刑務所の外観はこれがモデルになったそうです。どうりで圧迫感があるわけだ。

※2枚目の画像はTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第3話より引用(©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会)


16:30

ボヴィオ広場

Municipio駅に戻り、1つ手前のUniversita駅で下車。地上に出るとすぐにこの広場に来ます。ここはブチャラティがジョルノにパッショーネの組織について説明しながら歩いていた場所です。

ちなみに二人が立っている場所は歩道ではない(ロータリーの中央にある空間で、歩道から横断歩道も接続してない)ので、なぜそこにいたのかは不明。

※2、4枚目の画像はTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」第5話より引用(©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険GW製作委員会)




  再び地下鉄に戻り、今度は4つ先のMuseo駅で下車。  
16:50

国立考古学博物館

ギリシャ・ローマ美術中心の巨大な博物館。特にギリシャ系の展示物は本家をしのぐほどの充実ぶりです。実はここは時間の都合で来られない予定だったのですがツアーが早く終わったおかげで来られました。本当見逃さないでよかった。

大理石とは思えない優美なラインで掘られた彫刻像、ポンペイの発掘品、大広間の天井画など見どころ満載です。記念メダルはわかりにくい場所(ミュージアムカフェの入り口付近)にあるので見逃さないようにしましょう。

またショップでも古代ローマのコインを模したメダルを売っています。皇帝ごとにいくつか種類がありましたが、13.9ユーロとかなり高額だったので1枚だけ購入。ユリウス・カエサルの銘が彫られています。





17:45

スパッカ・ナポリ

ナポリの古い町並みを残す通り。途中の「gerateria valenti」という店でジェラートを食べました。2枚目の写真はリアルっぽいですが看板で、本物は3枚目です。

味は「zabaione味」(卵黄のクリーム)。一番小さい2ユーロの品ですが、日本の普通のソフトクリームよりはるかにでかい。



18:00

サン・パオロ・マッジョーレ教会

偶然立ち寄った教会でしたが、記念メダルを販売していたので紹介。

18:10

サン・ジェンナーロ大聖堂(ドゥオーモ)

ナポリの守護聖人を祀った教会。こちらもこれまでに見たどの教会よりお荘厳な作りでした。カトリックの強かった時代をしのぶことができます。



18:30 スパッカ・ナポリを抜けて、ホテルに到着。湯船につかって汚れと疲れを落とします。  
20:00

あまり夜に出歩きたくないので、ホテルのレストランで夕食。すごく雰囲気のあるレストランなので、きっと高いんだろうな…と覚悟を決めていったのですが、ヴェネツィアに比べるとずいぶんお手頃です。全部で23ユーロ。

1枚目はほうれん草のリゾット。バターとチーズの香りがしっかりと香ってきます。味はおいしいんですが、ちょっと塩辛すぎる。

2枚目はジェラート。本当はチーズケーキが食べたかったのに今日はやってないんだって。何かよくわからない甘いアイスと、濃厚なチョコレートのアイスと、さわやかな柑橘のソルベが、うまく三重奏を奏でて…ないな。これ1つずつ別々に食べたほうがうまいやつや。



21:00 というわけで4日目終了。ようやく旅も折り返しです。明日は今回で一番ハードなメニューになりそうなのでかなり心配。そしてそのあとは、yukkun20とジョルノの旅の終着地、ローマへ向かいます。  

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