表紙など
表紙は左から田代、中村、岩田、狩谷の整備班4名。シリーズ初の1巻との続きイラストになっています。なお今回は整備班の出番はほとんどありませんけどね…
帯は「国境の都市で小隊が局地戦に打って出る!!」となっています。裏には、「ガンパレード・マーチ アナザー・プリンセス」の最終第4巻が8/27に、小説版が9/10に発売予定との告知が。旅行前発売だから旅行中に読む事決定かな。
巻頭付録はシアトル共和国領域図。軍の動きはあまりないので、あくまで地図的な位置づけです。残念ながら描き下ろしキャライラストはありません。
今回も著者・絵師のあとがきはありませんでした。
あらすじ
日本視察団としてサンディエゴ戦線に到達した5121小隊は、視察の名目で使い潰されようとしていた補助兵の救出を始める。戦線の正規兵―銀狼師団は、補助兵を囮程度の存在しか見なさず、また幻獣との戦いに本腰も入れていなかった。やがて小隊の動きを快く思わない銀狼師団は、小隊を抹殺しようと不穏な動きを見せ始めるが、強烈な反撃に遭い戦力の多くを失う。
それに並行して、サンディエゴ戦線の幻獣軍は大規模侵攻を開始。もはや人間同士で争っている場合でなくなったシアトル軍だが、これまでにない組織だった侵攻に前線の補助兵は総崩れになった。善行はその原因が知性体の出現による事を突き止め、幻獣による精神汚染への対策を取るようシアトル政府に求めるが、突如好戦路線に転換した政府のオルレイ代表はこれを拒否し、事態は混迷を極めていく―
感想
前半は銀狼師団との戦いが描かれます。対人戦闘をタブーにしている5121小隊が、策略と謀略で師団を手玉に取っていくのが面白かったです。口先参謀の茜の面目躍如でした(今回はマジ活躍です)。
後半はいよいよ幻獣との戦いが始まります。日本では小隊が強すぎて完全に敵の爆薬庫扱いだったゴルゴーンとかがここまで恐ろしい敵だったとは。これからは再び幻獣の恐ろしさが見られるんでしょうか。小隊相手だと「二百、三百のデーモンなら、5121小隊は問題なく撃破出来る」(97ページ)だからな…昔はミノタウロス(デーモンとほぼ同格)が3体くらい出てきただけで即絶望だったのに…
最後に小隊はサンディエゴからシアトルへの撤退を命じられるんですけど、また九州撤退戦の時のように敗残兵を吸収しながら下がっていくのかな。絶望的なシチュエーションが楽しめそうな次の巻に期待大です。
ただいくら何でも攻撃の可能性があるというだけで、一師団の航空戦力を壊滅させたのはさすがにやり過ぎでは…これシアトル軍全体からしても相当程度の戦力だと思うんですが…あそこまで出来るんならもうちょっと穏便に処理出来なかったんでしょうか。
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