2023-04-01

ポケモンSVランクバトルシーズン4 サケブカイリュー構築 最終8995位

ポケモンSVのランクバトル、シーズン4完走しました。今回の目標は50000位でしたが…

うれしー!まさか4桁まで来られるとは。今期は常に白星先行で来ていたのですが、10000位台まで上がったところで怒濤の9連敗で70000位台に下がり、そこからなんとか4桁まで上がったのですがずるずる下がり、最終日は20000位で迎えました。せめて10000位台まではなんとか…と思ったのですが、最終日にいろいろな奇跡が重なり8勝1敗でここまで上がれました。

まだ構築記事を書くような順位でないのは分かってます。でも自分のために記録を残しておこうと思うのです。過去を振り返るのも強くなるのに必要と信じてますので。

シーズン 勝率 順位 レート
4(R5.3) 75勝 60敗 55.6% 8,995位/577,230人(上位1.6%) 1731.928
3(R5.2) 56勝 51敗 52.3% 63,481位/720,134人(上位8.8%) 1579.499
2(R5.1) 78勝 78敗 50.0% 114,810位/870,536人(上位13.2%) 1543.773
1(R4.12) 90勝 90敗 50.0% 153,165位/1,277,984人(上位12.0%) 1553.995

ということでうちのパーティを紹介します。今期はちょこちょこパーティを途中でいじりました。

構築上のコンセプト

シーズン3で使っていてサケブシッポ+カイリューの組み合わせ(あまり一般的ではないようなので、ここで勝手にサケブカイリュー構築と命名します)に可能性を感じました。あとのメンバーはそれを支えるポケモンたちで構成していたのですが、いろいろ穴が見えたままシーズン3が終わってしまったので、今期はまずその穴を埋めることから始めました。

最初に気になったのはハバタクカミです。前期はタスキCSで使っていましたが、1体は倒せるのですが2体目の先制技やスカーフ持ちにやられてしまうことが多く、もっと物理耐久があれば…と思うことが多かったです。その時、シーズン3で3位だった方の構築記事を読んでHBハバタクカミの可能性に感動し、そのまま使わせていただくことにしました。ハバタクカミが耐久を得ることで先制技にも強くなり、さらに持ち物をブーストエナジー(Sアップ)に出来るので、スカーフポケモンにも勝てるわけです。

次にカイリューが勝てない物理受け(アーマーガア、キョジオーン、ヘイラッシャ、カバルドン)をどうにかする必要があります。必要なのは高火力特殊ポケモンですが、単に特殊をいれても交代で逃げられます。うちのカイリューは積みアタッカーなのでサイクル戦をするわけにはいけません。従って、相手からは物理型と見てもらえながら、実は高火力特殊型というポケモンが最適です。そんなポケモンいるわけが…と諦めていましたが、ポケ徹の投稿に素晴らしいポケモンが上がっていました。特殊型テツノブジンです。シーズン2でもくさむすびサーナイトを奇襲として使っていましたが、それと同じ匂いを感じ、早速採用しました。特殊アタッカーなのでサーフゴーと入れ替えです。

それから対策が必要な強敵を考えます。セグレイブです。シーズン3では散々苦汁をなめさせられました。最初は水テラスガブリアスにアクアブレイクを覚えさせるというかなり変な型を使っていました。ガブリアスと対面したセグレイブは、氷か地面テラスタルならテラスタルを切ることが多いですが、そのどちらにも有利に戦うことが出来ます(セグレイブには電気テラスも一定数いますが,ガブに電気テラスを切るわけはないので)。ただうちの構築はカイリューにテラスを切れないとそもそも勝てないため、残念ながら使い物になりませんでした。

そこで、ヘイラッシャを物理/特殊受けとして採用することにしました。その性質上チョッキを持たせるしかないのでフルアタです。セグレイブにもまあまあ強かったのもよかったですが、やはり重めなテツノツツミともそれなりに戦える(メガネ持ちかブーストでCが上がらなければ対面でも勝てる)のも偉い。

こんな感じで潜ってたんですが、ある時完全受けループ構築にぶつかり、受け対策がテツノブジンだけでは手も足も出ず負けてしまいました。これまで受けループ構築に当たることはまず無かったのですが、この先上位帯に行くなら避けては通れないと思い、テツノブジンとは違う角度からの受け崩し、つまり物理高火力の採用を考えました。前期までは地面テラスガブリアスが頑張っていましたが、やはり環境に多いセグレイブやテツノツツミに弱いのが気になり、その代わりとしてハチマキセグレイブを1週間前に投入しました。

ハチマキセグレイブの火力は異常で、最初はイージーウィンを連発したのもあってそれに頼った選出に傾いたのですが、そのせいで自分のプレイングが出来なくなり、カイリューの選出率低下とともに勝率もガクッと下がり怒濤の9連敗。これではいけないと、あくまでサケブカイリューを主軸に、セグレイブを補助に置くことで安定を取り戻し、最終日の勝利につながったんだと思います。

あと小さいことですが、パーティの上にいわゆるセグカミラッシャを並べることで相手の選出を歪ませ、カイリュー対策がおろそかになればいいなーと思ってます(せこい

サケブシッポ

この構築の軸。前期からそのまま続投。今期も環境ではあまり使われていない(最終使用率52位)ですが、それが不思議なくらい最強の起点作りポケモンだと思ってます。攻撃技をまったく持たないちょっと変な型。

使い方も簡単で、まず対面の攻撃に対応した壁を貼ります(両刀型が来たら択ですが)。2ターン目ですが、相手の攻撃でやられそうなら、裏のポケモンを考えて、ステロかもう一方の壁か有効そうな方を貼って退場します。相手の攻撃を耐えそうならならほろびのうたを歌います。サケブシッポは火力がないので、積みポケモンが遠慮なく積んでくるのですが、これで流せるので起点にならないのは偉すぎる。3ターン目と4ターン目はステロを撒いてもう一方の壁を貼ります。5ターン目(ほろびのうたのラストターン)は適当にほろびのうたでも歌ってそのまま倒れてカイリューにつないでもいいですし、敵の交代読みでこちらも交代しカイリューを出してもいいでしょう。HPが少ないサケブシッポも残しておけば、壁を貼りなおしたりクッションにしたり、相手がラス1になったところでほろびのうたを歌って絶望させたりいろいろ活躍できますよ。

ちなみにほとんどの相手には3回は仕事が出来ます。4回できることもざら。1回しか仕事が出来ないのはハバタクカミとドラパルトとメガネテツノツツミくらいでしょうか。いずれも上から高火力技を撃ってくるので要注意。またこの子には攻撃技がないので、ちょうはつ持ちにだけはご注意を。その場合も先手で壁を1枚貼れるので最低限の仕事は出来ますが(テツノツツミとオーロンゲはしらん)。なおちょうはつを撃たれると、「こうげき」を選んだ瞬間にわるあがきになるのでそこも注意。

テラスタルは野生のままでフェアリーですが切ったことはないです。

このポケモンの偉いところは、環境にそこそこいるクエスパトラに強いことです。ひかりのかべがあればルミナコリジョンで特防6段階下がっても全然耐えられるし、ほろびのうたでバトンタッチも阻害できるので、苦労したことはありませんでした。逆にサーフゴー(とくにわるだくみ型)はほろびのうたで流せず起点にされがちなので、相手にいる場合は選出しないこともありました。

カイリュー

うちのパーティ不動のエース。前期に使ったカイリューそのままで、ほのおのパンチをじしんに切り替えました。基本は飛行テラバ、通らない鋼と電気にはじしん、ミリ残ししたときのしんそく。いずれも環境では採用率の高い技ですが、3W+りゅうのまいで使っている人は少ないような気がしますのでちょっと変な型。ミラーだとほぼ負け知らずです。

最近は飛行テラバカイリュー自体が減少傾向ですが、個人的にその強さは圧倒的だと思います。サケブシッポでステロと両壁を張り、満を持して登場したカイリューは本当に頼りになります。マルスケを盾にりゅうのまいを1~2回積み、あとはすべてを蹂躙する3タテ製造機でした。ちなみにメジャーなポケモンのうち、ステロ+2舞で確定一発に出来ないのは以下のポケモンくらいなので、それがいないパーティには自信を持って出せます。

    • 超不利(相手が後出しでも負ける。相手パーティにいる場合はカイリュー選出自体を再考)
      • アーマーガア
      • キョジオーン
    • 不利(先に舞っていれば勝てるが、対面からだと勝てないことが多い)
      • カバルドン(こおりのキバ注意)
      • ドヒドイデ
      • ブラッキー
      • ロトム系列(おにび注意)
    • 苦手(勝てるがこちらの損害も大きく、後続との戦いに支障を来す)
      • テツノカイナ
      • ハッサム
      • ヘイラッシャ
    • 勝てる
      • バンバドロ
      • ラウドボーン(テラスによる)

テツノブジン

カイリューが勝てないアーマーガアやキョジオーン、カバルドン、ヘイラッシャ、ついでにブラッキーやバンバドロなどをまとめて面倒見てくれた救世主。くさむすびと10まんボルトでほとんどの仮想敵を確1から高乱1に持って行けます。相手が気づいたときにはもう遅い。テツノブジンは両刀種族値ですが、普通に使う分には物理型の方が強いので特殊型は全く警戒されず、このちょっと変な型による奇襲は初日から最終日まで無限に決まりました。最初はみちづれではなく、ラウドボーンに強く出られるシャドーボールでしたが、ラウドボーン自体が数を減らしていたので変更。そのおかげで最終日、ちいさくなるバトン+ビルドアップで限界まで積んだアーマーガアを切り返して勝てたので神。

ただ耐久があまりに低く、奇襲したあとはほとんど何も出来ないことが多いのがつらいところ。本当はブーストエナジーを持たせてCを上げ、持ち物はタスキにした方が粘り強く戦えるんですが、それだと出した瞬間に型がばれて奇襲にならないのでこんな感じ。ただ今になって冷静に考えると、ピンポイント起用なんだからメガネを持たせてCを削り、それを耐久に回せば良かったのではないかという気が。でもみちづれが使いにくくなるからやはり一長一短か。

ちなみにテラスが格闘ですが、これは野生のままだからこうなっているだけで、戦略上格闘テラスにする意味はまったくないです。1回もテラス切ったことないからこれで全然困らないというだけで。

ハバタクカミ

今作も続投のかわいい枠。前期とは違う個体ですがもちろん色違いを厳選してます。採用率5%以下のおきみやげを採用したちょっと変な型ですが、これもカイリューをサポートするためです。

前述の通りHBにがっつり努力値を振っていますが、非常にはまってくれました。しょっちゅう飛んでくるかげうちもがっつり耐えてくれます。正直ワンパンされたことはほぼないのではないでしょうか。ブーストエナジーでSが上がるのでほとんどのポケモンを上から飛ばしていけます。ミラー対決もマジカルフレイムから入ることで、速度対決に負けても安定して勝てました。

おきみやげは相変わらず便利なのですが、ハバタクカミが対面するのは物理アタッカーか特殊受けです。物理アタッカーだとおきみやげで能力を下げるよりそのまま殴ってカイリューのしんそく圏内に入れた方がいいし、特殊受けの攻撃性能を下げても意味は無いので、使う機会は少なめでした。採用率が低いのには理由があるってことだね…。正直この型だとめいそうをいれて積む方が動きとしていいと思います。これも最終日直前に気づいたのが悔やまれます。

テラスタルファフェアリーで、使えばかなりの火力が出るのは分かっていますが、正直切らなくても十分強いのとカイリューと一緒に出ることが多いので、一度も切りませんでした。

ヘイラッシャ

ABDに振ってチョッキを持たせることで、アタッカーとしての性能を維持しつつ物理/特殊両方を受けられるようにしたちょっと変な型。セグレイブがいるからか、チョッキ持ちだと思われないことが多く、ちょうはつをしてくる相手も多かったです。技は汎用的に強いウェーブタックル、4倍弱点をつきやすいゆきなだれ、電気を返り討ちにするためのじしん、テツノツツミを削るためのボディプレスにしました。両受けの弊害でどちらに対しても中途半端だなと思うこともあったのですが、大体のパラドックスに強く、先発としてもクッションとしても積みアタッカーのストッパーとしてもなかなか役に立ってくれました。

テラスタルは地面ですが、切ったのは2回だけです。1回は最後の1体同士になり、相手が電気だったので迷わず切りました。2回目はボタンの押し間違いで切ってしまってそれが原因で負けたのでもう二度と切らない(おい

正直もっといい技構成があるような気がしますが、yukkun20の頭では思いつきませんでした。

セグレイブ

受けループにトラウマを作ってしまったyukkun20を救うためにやってきた破壊の使徒。こだわりハチマキからのきょけんとつげきは、耐久に振ってないポケモンならほとんど確定一発、物理受けでもはがねかフェアリーでなければ受からないという驚異の火力。カイリューがいる以上、テラスタルを切らなくても強いという条件を満たす必要があったのですが、文句なしでした。自分がセグレイブに散々にやられていたので苦手意識を持っておりこれまでパーティに入れなかったのですが、もっと早くに採用すべきでした。

しかしそのあまりの火力故にyukkun20自身の選出が歪んでしまいました。きょけんとつげきは確かに強いのですが、次の攻撃時まで被ダメージ2倍という恐ろしいデメリットがあり、そこを突かれてあっさり沈むことも多かったです。なので多分いのちのたまを持たせた方が、隙をこおりのつぶてでフォローできるのでよかったのではないかと。でもそうするとテツノブジンにはメガネを持たせることになり、技構成を変更しなければならなくなるので結局踏み切れませんでした。

火力は十分なので、性格はようきで最速です。最速にしたおかげで意外な相手に先手を取れることも多く、そのおかげで勝ちを拾えることもあったのでこれが一つの正解では。

総評

今回のパーティはかなり手応えを感じています。最終4桁なのはプレイング…特に選出に問題があったからで、パーティ自体の完成度は満足のいくものに仕上がりました。特にこのパーティのいいところは、選出が安定しやすいところだと思います。サケブカイリューの通りが良ければ選出、通りが悪いポケモンが1体いるときは合わせて役割を持つポケモンを選出、2体以上いるときはセグレイブを中心に選出する、という感じです。

逆にどうにもならないと感じたのはハッサムです。相手方のパーティにハッサムがいる場合、ほぼ間違いなく先発で飛んできます。うちのパーティでハッサムに安定して勝てるのは、リフレクターを貼った状態のカイリューだけなので、サケブシッポを先発させます。…が、恐ろしいことにはがねテラス+テクニシャン+こだわりハチマキハッサムはH振りサケブシッポを確定一発に出来るので、完全な対策にはなっていません。どれかの要素が欠ければサケブシッポも耐えてリフレクターを貼れるのですが、カイリューを投げたところにアーマーガアなどカイリューが突破できないポケモンに交代されると終了です。

ヘイラッシャもバレパンは余裕で耐えられますが、ハッサムは間違いなくとんぼがえりをして逃げる上にこのダメージが痛く、結局対策にはなっていません。ハバタクカミもやテツノブジンはバレパン耐えられないし、セグレイブは耐えられるけどこちらも打点ないし…正直最後まで回答が見つかりませんでした。最終日に1敗したのもハッサム先発のパーティだからな。

それからステロ持ちですね。カイリューのマルスケが削られて、舞う暇が無くなってしまいます。あつぞこブーツを持たせる手もあるんですが、ラムの実は突然のおにびやでんじはに強く、あくびに至っては起点にすら出来るので、先を読む力の足りないyukkun20にはどうしても必要なんですよ。イダイナキバとか入れてこうそくスピンを持たせようかと一時期考えていたんですが、枠がとれませんでした。なのでステロを撒かれる前にカイリューを出すことで対策してます(なってるか?

まとめ

対戦を始めた頃は、時折当たる10000位台のプレイヤーは本当に強く、マッチングした場合は戦う前から負けを覚悟しているような状態でした。しかし自分もそんなプレイヤーの一人になれたというのは本当にうれしいです。始めてからまだ4ヶ月ですが、そろそろ中級者を名乗っても許されるのではないでしょうか。

次の目標は、レート1800です。今日からは新レギュレーションが始まり、準伝説が参戦してまた環境が大きく変わりそうです。正直新しいパーティをどうするかはまだ未定で、しばらくはほかのプレイヤーの構築とかを参考にしながら考えていこうと思います。

スペシャルサンクス

引きこもりプレイヤーなので一方的にお世話になっているだけなのですが、この場を借りて感謝を。

みや様

HBハバタクカミは本当に目からウロコで、努力値振りの奥深さを感じました。

アブラハム様

特殊型テツノブジンについての育成論は少なく、非常に参考になりました。カイリューをエースで使い続けられたのはこの記事のおかげです。

なおななお様

yukkun20がポケモン対戦実況にはまるきっかけになったゆっくり実況者の方。対戦実況と言いつつ動画の半分が茶番という素晴らしい構成。

バンビー様

トップランカーでありながら対戦動画の解説のクオリティも高く、上級者が対戦の時にどういうことを考えているかを垣間見せてくれる実況者の方。

ロンジャモ様

役割論理を使った対戦動画を上げておられる実況者の方。yukkun20のプレイングでは役割論理は扱いきれませんが、プレイングが非常に参考になります。

パモさん様

ポケモン対戦を管理するアプリを開発しておられる方。このアプリを使うことで、どういうポケモンに弱いのかとか、どういう選出をしていれば勝てたのかなどを見返してプレイングの質を上げることが出来ました。使ったのは最後の数日ほどですが、今や欠かせないアイテム。

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