2011-09-22

こういう仕事もあります(たぶん無給

日弁連から、最近の倒産事件の傾向についての調査をしたいということで、裁判所と連携して、幾つか無作為抽出した事件の分類をするようにという依頼がありました。今配属されている委員会を通じて、僕にその仕事が回ってきたので、裁判所に行って記録の調査をしてきました。

調査というのは、裁判所の記録を見せてもらって、申立人の年齢や性別や職業、倒産原因、事件の結末などを調査し、それを表にまとめていくという大変に地味な、そして結構大変な作業です。例えば年齢とかは記録を読めばすぐ分かるんですけど、記録を一読しただけではよくわからない調査事項も幾つかあり、結局内容を精査しないと行けなくなったりして思った以上に大変でした。

でも、僕以外に3人の弁護士と協力して作業に当たったんですけど、作業しながら、倒産事件の悩みとか方針の建て方とかをいろいろ相談できて、なかなか有意義な時間ではありました。ただ裁判所が作業するための部屋を貸してくれたんですが、なぜかドアを閉じずに作業をしてくれと指示されたので、あまりきわどい(要するに裁判所に批判的な)話は出来ませんでしたけど。


2011-08-23

HPで宣伝には使わせてもらいますけど

明日は商工会議所で、経営指導員向けの研修があります。講師役です。僕はこういう仕事が好きなのでマメに応募しているのです。もちろん講師料は出るのですが、準備にかかる時間を考えると元が取れるかは非常に微妙なところなので、完全に趣味の世界と言っても問題ないかと。

ちなみにテーマは「債権回収」。そんなわけで、事業主の人が、法的な回収方法はもちろん、法的でない回収方法までさっくりわかってもらえる話を考えてもう完成していたのですが、先日改めて講師要項を見直したら、対象は事業主じゃなくて経営指導員(事業主にアドバイスをする商工会議所側の職員)ということが判明。話の半分を書き直さざるを得ないという悲しい結果になってしまいました。自業自得とも言う。

話自体は完成し、今日はリハーサルをしたのですがなかなかいい出来です。たった1時間半ほどの短い話ですが、明日が楽しみです。


2011-08-12

お盆ですからね

お盆なのですが、そもそもお盆に休むという習慣がないので事務所は平常運転しています。
とはいえ、事務員はそういうわけにもいかず、今日は有休を取っていました。

うちの事務員は非常によく働いてくれて、これまで有休を丸一日取ったことはなかったので、丸一日事務所に僕しかいないというのは初めてです。と言っても、今日はお客さんもあまり多くないし、急いで提出する書面も別にないし、僕一人でも大丈夫でしょ、と高をくくっていたのですが…

いなくなって初めてわかるありがたみというヤツでした。お茶を入れたり、掃除をしたり、カーテンを開けたり、お客様が来る前に空調を整えたり、3時のオヤツを出したり、コピーを取ったり、契約書に押印したり、郵便物を回収したり、セールスの電話を断ったり、そんな事を自分一人でやっていると、到底本来の仕事に集中できないんですよね…。うちの事務員はそれをひとりでこなしながら、仕事もしてスキルアップの勉強も欠かさないとか、偉すぎるだろ。

そろそろ勤めだして丸1年なので、お給金のこともちょっと考えてあげないといけませんね。経営者的に考えて。


2011-07-29

絶対に許さない、絶対に…ってこれ前も言ったな

シュタインズ・ゲートのBD2巻がまだ届かないよー。

今回はお届け日が7/28-30になってたから、いくらなんでも今日中には発送通知が来るだろうと思っていたのに、まったく連絡ナッシング!本当に明日までに来るんだろうか。それにしてもノスタルジア・フィルムには今度こそ助手が写っているとうれしいなぁ。こんだけ待たせて背景画とかだったらこちとらどんな行動に出るかわかりませんぜゲヘヘ。

一緒に注文した仕事の本は届きました。8月に中小企業経営者向けの講演を頼まれているんですけど、そのネタ本です。僕は大抵講演を作る時には1冊の本をベースにするんですけど、その本もあまり一般向けの情報だと僕が話す意味ないし(それこそ「この本読んでください」で終わっちゃう)、かといってあまり専門的だと情報の取捨選択が難しくなるので、ネタ本の選択には気を遣います。近くに大きな本屋があると比較しながら選べるんですが、田舎だとネットに頼るしかないので、レビューを読んで良さそうなのを買ったのに、時々すごい地雷を引いたりします。そういう意味ではAmazonの中身が一部だけ読めるサービスはありがたいです。

 あと、一般向けの本は全く情報が不正確なこともあるので、要注意ですよ。特に法律とか判例の出典をきちんと示せてない本は要注意です。


2011-07-28

証明写真ってけっこう高いですよね

弁護士会から、ウェブサイトの弁護士紹介のページに載せる写真を持ってこい!というお達しがあったので、事務所のはす向かいにある写真屋さんで写真を撮ってきました。ついでにうちの事務所のウェブサイトにも自分の写真を載せないといけないと思ってたので、一石二鳥ですし。

通勤時にかぶるヘルメットで髪が乱れていたので、わざわざ近くのコンビニで整髪剤を購入するほどの念の入れようです。カッコイイ写真かどうかが売り上げに影響するかもしれないし。写真屋に行って、広報用なので少し斜めからの角度で、爽やかな笑顔でよろしくお願いしますと頼んで撮影してもらいました。サクサク撮影してものの1分で終了。

写真屋さんから、「男性で1発で笑顔が決まる人は珍しい。こういうのに慣れてるんですか?」と聞かれて、そういう仕事しているように見られる自分ってカッコイイ?(・∀・)ニヤニヤしていると、別の店員さんから「ところでもしかしてはす向かいの事務所の弁護士の先生ですか」と指摘されてしまい、ちょっと恥ずかしかったです。

ちなみに撮った写真はなかなかに奇跡の一枚でした。こりゃあと10年は使い回さないとな。


2011-07-15

ビジネスチャンス的には残念でしたが

6/10に言及した民事訴訟の判決があったようです。

最高裁 賃貸契約更新料は有効 NHKニュース

報道によれば,「更新料は家賃の前払いなどの意味があり、一定の地域では更新料を支払うことは多くの人に知られている。契約書に更新料が明記され当事者が合意している場合は、あまりに高額でなければ違法ではない」という理由で更新料特約を有効としたようです。全文読んでみないと何とも言えませんが,以前述べたとおりこれが妥当なのではないかと思います。慣習を法が追認するというのは別に珍しくもないですし。

今度は「あまりに高額」とはどのくらいの金額なのかが問題になりそうですね。個人的な感覚でいえば1年で賃料1ヶ月分くらいならセーフ,3ヶ月分くらいとなるとちょっとな…という感じはします。あくまで個人的な感覚ですけど。

ただ,この判決を理由に,これまで更新料を取っていない大家が更新料を取ろうかと思い始めるのはちょっとよろしくない気がしますね(判決を読む限り,現在契約期間中の賃貸借契約に更新料特約を追加するのは許されないものと思われます)。特に震災の影響で賃貸の需要は増えるような気がしますし。


2011-06-28

最近暑いですからね…

今週に入って2回も裁判所のミスに巻き込まれてしまいました。

1回目は、先日裁判上で和解した件の和解調書が、期日当日に読み上げた内容と違っていたというもの。これはこっちに有利な間違いだったのでスルーしても良かったのですが、まぁそれもいかがなものかと思ったので裁判所に伝えました。でも和解調書は判決と同じようなものなので、その修正には更正というちょっと面倒な手続きが必要になるんですよね…もちろんこちらが更正を申し立てるのもおかしな話なので、裁判所を通じて相手方に更正の申し立てをしてもらいました。

2回目は、先日成立した離婚調停の調停調書に書かれている当事者の本籍地に誤記があったというもの。そこに誤記があると役所が離婚届を受け付けてくれないんだよ―!案の定うちの依頼者が届出に行ったら門前払いされてしまいました。一応速攻で裁判所に苦情の電話を入れたのですが、担当者が不在で対応は明日以降になるとのこと…ヒドス。

まぁ人間ですからミスもありますし、同じ裁判所というわけでもないのですが、滅多にない(これまでの弁護士経験でもほんの1~2回)裁判所のミスが2回立て続けに起こったというのは、なかなかに珍しい気がします。


2011-06-10

何でも賃借人を保護すればいいわけではないと思う

マンションの賃貸借契約を更新する際に更新料を支払う旨の条項の違法性が争われている訴訟で,最高裁が弁論を開いたようです。

賃貸住宅更新料 最高裁で弁論 NHKニュース

高裁では判決が別れていたので,それがこの事件の判決で統一されると思われますね。

僕個人としては,更新料条項は合法だと思います(もちろん、契約締結段階できちんと明示しておくことが前提です)。だってその分家賃が安くなっているわけでしょう?賃貸借物件のセールスとしては家賃を下げるというのがもっともアピールが強いわけですから,更新料を支払わせる代わりに家賃を下げるというのは賃貸人としては当然の帰結です。賃借人からしたところで,更新しなければ払わなくていいので、更新料がない代わりに高い家賃の物件に住むよりは得ですし,更新するとしても家賃が安い分プラマイゼロですから、別に不利益を強いるものではなく、むしろ有利なんじゃないかとすら思うのですが。賃貸人が契約を更新してもらえるよう賃借人へのサービスを充実させるというメリットもありますし。

ただもしこれで最高裁が違法なんて判決を出し,これまでに支払った更新料の返還を認めた日には,更新料返還訴訟が過払金返還訴訟に代わる新たな弁護士のビジネスチャンスになりそうです。そういう意味で,この判決の行方には注目しています。

判決は7月15日です。


2011-06-09

総会=株主総会、執行部会=取締役会だから…

僕は今年、弁護士会で「常議員」という役職に就いて、月に1回「常議員会」という会議に出席しています。いまいち説明が難しいんですが、まぁ会社でいえば部長会議のようなものです。といってもこれは弁護士の持ち回り制なので、別に出世したとかそういうことではないです。たまたま今年当番が回ってきただけです。

正直月に1度とはいえほぼ半日がつぶされてしまうのは結構痛いんですけど、会議自体は結構面白いです。普通に仕事していると分からないような弁護士業界の裏話とか聞けますし…。弁護士もみな個性が強いので、シャンシャンと会議が進むことはほとんど無く、毎回なんだかんだで紛糾しています。今回も弁護士会規の解釈の是非を巡って熱い議論がなされました。最終的に満場一致の結論に達したのはまさに奇跡。やっぱり弁護士がこれだけの数集まると、思いも寄らない案が出てくるんですよね。

ただ例年だと紛糾しすぎて夜中まで会議が続いたなんて事もあったようですけど、今年は司会役の先生が上手なので、概ね時間通りに進行しているのもありがたいところです。


2011-06-02

もらってた頃が懐かしい

6月に入りましたね。

6月といえばボーナスです。もらう方じゃなくあげる方になるとうれしくも何ともないんですけど。さて当事務所の賞与についてですが、具体的には決めていません。うちの事務員さんは正社員なので賞与を出すことは伝えてありますけど、額については決めていないわけです。

いつも言ってますけどうちの事務員さんは仕事が出来るのはもちろん、よく気が回って僕が快適に仕事が出来るよういろいろ見えないところで動いてくれる方なので、やはり何らかの形でその評価をしてあげたいとは思っています。でも先立つものがなぁ…

とりあえず今週か来週末にでも事務所の会計状況を精査して、なんとかまとまった額をお支払いできればと思っています。それか来週中にでも大きな事件が来れば…