2013-03-20

【小説】ガンパレード・マーチ 2K 5121小隊の日常III レビュー

風邪で休んでいる間に読み終わりました。榊ガンパレ4ヶ月ぶりの新刊です。

ガンパレード・マーチ 2K 5121小隊の日常III

著者:榊涼介
レーベル:電撃文庫
価格:630円

表紙など

表紙は速水、舞、中村、遠坂、ののみ、田辺の6人。遠坂が星条旗を持ち、中村はおそらく隊旗を持っています。帯は「7年の沈黙を破って”日常”シリーズ復活です♪♪♪舞台はアメリカだ~」とハイテンション。
巻頭付録はなし。作者、絵師あとがきもありませんでした。つうかきむら女史のイラストは表紙だけじゃん。なんで挿絵ないの?

あらすじ

アメリカでの過酷な戦いの日々は終わり、5121正体は日本艦隊が待つ西海岸のシアトルにたどり着いた。すぐに帰国できるものと思っていた小隊に、シアトルでの長期休暇が命じられる。隊員たちは思い思いの休日を過ごすのだが―
久しぶりに5121に合流した善行の決意を描く「善行忠孝の困惑」、暴走した森が引き起こした滑稽な逃走劇を描く「森精華の抵抗」、小学校で武道を教える壬生屋を描く「壬生屋未央の憧れ」、完璧主義の狩谷がひどい目に遭う「狩谷夏樹の献身」、休暇の過ごし方が分からない舞を描く「芝村舞の孤独」、看護師になって帰ってきた田代と茜が再会する「茜大介の試練」、そしてソックスハンター達の変な友情を描く「遠坂圭吾の不思議な愛情」の短編7本におなじみ原日記6本を収録した短編集。

感想

今回は久々の日常シリーズということで、戦場以外の隊員たちの様子を描いた短編集になっています。ただ国外にいるということでI、IIとはやや趣が異なり、全体的にシリアスな物語が多いです。
ここんところ不安定な森や壬生屋がかなり回復したのはファンにはうれしい展開でしたが、逆に平時には舞や速水の不安定さが異常に目立つな…普段それをフォローする瀬戸口やののみ、無理矢理ギャグ展開に持ち込める岩田や若宮の出番が少なかったせいで余計にそう感じました。
久々に田代の勇姿が見られたのもオススメポイントですね。つーか茜は完全に飼い慣らされてるし。原、ヨーコ、森に続いてまた頭が上がらない女性が増えたな…

罪悪感は残る。しかし、かつて自分が指揮を執った学兵たちの不屈とも言えるたくましさを誇りに思えた。(中略)
懐かしい家族。まるで家出息子が久しぶりに実家に戻ったような気分だな、と隊員たちと離れていた時間に思いを馳せた。

※37、40ページより引用

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