第13回 走れ!マリー

これまでのあらすじ

 時に西暦1889年。食糧不足のノーチラス号はとある島に立ち寄る。久しぶりに土を踏むことができて大喜びのジャンや3人組たち。
 その夜。ジャンたちは狩りに出かけ小鹿をしとめるが、それを見たナディアは激怒し、キャンプを飛び出してしまった。

ストーリー

 次の日。朝からナディアとジャンは大喧嘩。内容はもちろん昨日の子鹿のことである。動物を食べないと人間は生きられないと説得を試みるジャンに対し、ナディアは動物がかわいそうだととりつく島もない。
 一方、2人のケンカにまきこまれないように逃げ出したマリーとキングは、島を探検しているうちに道に迷い、ネオ・アトラン兵と鉢合わせしてしまう。偶然ガーフィッシュもこの島に停泊していたのだ。あわてて逃げ出すマリー。彼らは人間タンクガラッパ2号を持ち出して追跡してきたが、偶然そばを通りかかったサンソンと共にトロッコでなんとか逃れるのだった。
 その頃、ノーチラス号は引き揚げの準備を始めていた。マリーが戻ってこないことに心配するナディア。そこにマリーとサンソン、人間タンクが崖の上から落ちてきた。その人間タンクからネオ・アトラン兵が這い出し、ナディアたちに向けて銃を撃つ。そこにいたネモはためらいなく自分の銃の引き金を引き、ネオ・アトラン兵を殺すのだった。ナディアは余りの光景にショックを受け、どんな理由があっても人殺しは人殺しだと叫ぶが、ノーチラスのクルーたちは死体を冷たい目でにらみつけるだけだった。

みどころ

  • 【サブタイトル「走れ!マリー」】
    絵コンテ段階では「マリーのピンチ」という身も蓋もないものだった。
  • 【歯を磨くジャン、サンソン、ハンソン】
    ナディアでは歯を磨きながら大事な話をするシーンが多いです。
    それはそうとハンソンは寝起きのだらしない格好なのに、サンソンはキッチリ服を着込んでいるところに注目。
  • 【目が覚めるナディア】
    誰かが毛布とマクラを持ってきてくれたことに気づき、うれしくなってます。…一瞬だがな。
  • 【ジャン『野菜を食べられない人はどうするの』 ナディア『そんなのはただの食べず嫌いよ!わがままなだけだわ』】
    相変わらずのナディア理論。
  • 【イコリーナ『お…おばちゃん…』】
    今回の中の人は井上喜久子さん。やっぱり17歳なのか。
  • 【グランディス『この方がうまいんだよ』】
    第10回でもコショウを足してましたね。辛い物好きなんでしょうか。
  • 【乗組員『その回路を中継してエネルギーは分配されていく』】
    絵コンテによれば「技師長かなんか」とのこと。
  • 【海を眺めるネモ】
    絵コンテによれば「多分彼はこれからの地球の行く末について考えているのだろう…」とのこと。なげやりすぎる。
  • 【マリー『ロンドン橋落ちない♪』】
    マリーが歌っているのはイギリスの童謡「ロンドン橋落ちた」の替え歌。
  • 【ネオ・アトラン兵『うわああぁぁぁぁ…あ~死ぬかと思った』】
    なんで死ななかったんだろこの人。
  • 【サンソン『マ…マリー』】
    なんで顔赤くなってんだ!!
  • 【カニ型ロボット】
    正式名称は「カラッパ3号」。森林伐採用のロボで、ハサミの部分が大型カッターになっている。股間の球体部分に乗って操縦する。一人乗り。人間タンクとくらべても性能が段違いなことから、おそらくネオ・アトランティスが開発したのではなくアトランティスの遺産。
  • 【崖から落ちてくるサンソンとマリー】
    2人が着地したのは布団ではなくたたんだテント。
  • マリーメインのギャグ回かと思ったら最後の最後でヘビーな展開が待っている…というなんともいえない回でした。
    ノーチラス号の乗組員は何らかの形でネオ・アトランティスに家族や仲間を殺されているので、その相手を殺すことにほとんど抵抗を感じてないんですが、やっぱり目の前で人が死んだときの反応はあれが自然ですよね…ナディアはこの話の最初から「物分りの悪い女の子」みたいに描かれているので、ついついネモのほうに感情移入しちゃうんですが。

元ネタ

  • ハンソン『そ、そ、そ』
    庵野総監督の口癖から。「その通り」の意味。

次回予告

ジャン
 マリーとナディアがおそろしい熱病にかかっちゃったんだ。2人を助けるためにはどうしてもリーフ64の薬草が必要なんだ。ネモ船長はガーフィッシュの追跡をあきらめ、ノーチラス号の進路を変更してくれた。僕たちは薬草を求めてリーフ64にもぐったんだ。ところが、そこには大きな古代魚が住んでいた!
 ふしぎの海のナディア第14話『ディニクチスの谷』見てね。

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