第4回 万能潜水艦ノーチラス号

これまでのあらすじ

 時に西暦1889年。ブルーウォーターを狙う悪の3人組に追われ、海上を漂流していたジャンとナディアとキングはアメリカの戦艦に助けられた。しかし、謎の大海獣に襲われ戦艦は大破。ジャンたちは再び海の上をさまようことになってしまった。

ストーリー

 海上を漂流していたジャン、ナディア、キング。そこへあの2匹目の海獣が現れ、2人と1匹は飲みこまれてしまう。
 しかし、海獣だと思ったそれは潜水艦だった。そこに用いられている科学のすごさに感心するジャン。そこへエレクトラと名乗る仮面を着けた女性が現れ、2人を自室に招待する。どうやらエレクトラはナディアという名に聞き覚えがあるようだ。
 彼女の話によると、この潜水艦は海賊を追っているのだという。そして現在重要な目標を追跡中のため2人を陸上に戻すことは出来ないが、それが終われば地上に送り届けることを約束してくれた。
 3日目、ナディアがなかなか部屋から出してもらえないことについて不満をぶつけていた頃、潜水艦のブリッジには緊迫感が漂っていた。彼らが追っていた海賊、ガーゴイルの潜水艦が捕捉されたのだ。船長であるネモは、敵潜水艦をやり過ごしたあと追跡し、その基地を叩くという作戦をとる。エンジンを停止し、無音潜航に入るノーチラス号。
 ところが、部屋から通風孔を伝って脱出しようとしたジャンのせいで、敵に見つかってしまう。直上から爆雷攻撃を受けるノーチラス号。辛くもそれを逃れるが、敵は魚雷を放ってきた。撃墜して直撃は何とか防いだものの、魚雷に含まれていた妨害物質により敵艦には逃げられてしまうのだった。
 次の日、エレクトラはジャンとナディアを甲板に呼び、水上機に改造されたジャンの飛行機を見せる。この潜水艦、「万能潜水艦ノーチラス号」からのプレゼントだという。エレクトラに礼を言って飛び立つジャンたち。エレクトラは2人を見送りながら、『さようなら…お姫様』とつぶやくのだった。

みどころ 

  • 【サンソン『これが、ポリシーってもんです』】
    他人に理解されないことを押し通そうとする場合に使いやすい言い訳。
  • 【ネモ『副長。君が助けると言い出したことだ』】
    ノーチラス号は原則遭難者を無闇に救助することはしていないので、なぜこの時にエレクトラがこんなことを言い出したのかは不明。
  • 【ジャンたちを収容するノーチラス号】
    超科学を誇る万能潜水艦の割に収容方法が原始的な上に荒っぽすぎるような気がするのですが…
  • 【ジャン『このエンジンはもうダメだな…チェッ』】
    第3話での浸水にも耐えたエンジンでしたが、さすがに海水への水没には耐えられなかったようです。
  • 【シャワーシーン】
    NHKのアニメだと油断してたらこれだよ!
  • 【ジャン『エレクトラっていうのも本当の名前じゃないんですか』】
    最終回のネモのセリフから、エレクトラは仮名だと思っている方も多いと思いますが、小説版では本名は「メディナ・ラ・ルゲンシウス・エレクトラ」ということになっています。ただしアニメ本編中には出てこないので、結局公式設定は不明。
  • 【エレクトラ『じゃ、二人とも仲良くね』 ジャン『…(赤面)』】
    第2回でナディアを自宅に誘ったあの純真な少年はどこへ行ってしまったのか。
  • 【ナディア『私は大人はキライよ…』 ジャン『僕はキライな人っていないんだ』】
    これはその前のネモとエレクトラの会話『私は子どもは嫌いだ』『人間全部、お嫌いのくせに』と対比された言葉ですね。
  • 【ホム・ガード】
    対魚雷用のデュプレックス弾。円筒型の弾丸が一定距離で破裂し、中から飛び出す多数のまきびし状の徹甲弾が魚雷を破壊する、という防御兵器。ノーチラス号は左右翼に8門ずつ装備されている…という設定だが、この時はなぜか7門ずつ14発しか確認できない。
  • 【ナディア『エレクトラさぁん!いろいろとありがとう!』】
    最後に素直にお礼を言えたナディアがまぶしい第4回でした。しばらくノーチラス号とはお別れで、次回からは長めのエピソードが始まります。

元ネタ

  • 潜水艦
    潜行能力を有する軍艦。史実では1864年に最初の動力潜水艦がアイルランド人のジョン・フィリップ・ホランドにより発明されている。
  • エレクトラさんの仮面
    テレビアニメ「ラ・セーヌの星」の主人公シモーヌがしている仮面。(google画像検索)
  • ネモ船長
    原作にも登場するノーチラス号の船長。ネモ(Nemo)とはラテン語でnobody(だれでもない)の意味、
  • ガーフィッシュ
    ネオ・アトランティスの潜水艦。漫画「新サブマリン707」にも目玉のマーキングがされた潜水艦が登場する。

次回予告

ジャン
 ノーチラス号から飛び立った僕たち2人と1匹が乗った飛行機は、突然銃撃されて墜落しちゃったんだ。
ナディア
 平和だった島は侵略者に占領されて、恐怖の島に変わっていたの。
ジャン
 ナディア!この子はまだ生きてる!生きてるんだよ!
ナディア
 マリー、マリー!しっかりして!
ジャンナディア
 ふしぎの海のナディア第5回『マリーの島』見てね。

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