番外編 A.D.1900/A.D.1901/A.D.1901(2)/A.D.1907

ストーリー

  • A.D.1900
     時に西暦1900年。マリーはエアトンの計らいで全寮制の女子校に入学していた。そんなある日、マリーの元に一本の電話が入る。それは懐かしのグランディスからだった。近況報告をしているうちに、マリーは先日エアトンとともにサンソンが面会にきたことを話す。サンソンに会うのは10年ぶりだったが、マリーはサンソンに子ども扱いされたことが気に入らない様子。でもちゃっかり夏休みにデートの約束を取り付けていて、ちょっと浮かれるマリー。男の人にエスコートされるのが夢だったと語るマリーをグランディスは温かく見守るのだった。
  • A.D.1901
     時に西暦1901年。ナディアの元にグランディスから電話が掛かってきた。ちゃんと食事を作っているのかと心配するグランディスに、ママになったんだから食事も掃除も洗濯もちゃんとやってると笑いながら答えるナディア。そこにジャンの発明が失敗した音が響く。父親になっても一銭にもならない発明に没頭しているジャンに呆れ気味のナディア。そんなナディアも、ジャンや息子のジュニア、キングの息子のキングザウルス3世に振り回されながら、充実した生活を送っていることにしみじみと幸せを感じていた。パリの第2エッフェル塔で待ち合わせを約束して、電話は切れる。
  • A.D.1901(2)
     時に西暦1901年。季節は冬。サンソンとマリーはデートをしていたが、マリーは機嫌が悪い。3ヶ月間連絡が出来なかったことを詫びるサンソンに、マリーは「できたの。」とつぶやく。夏のアバンチュールのことを思い出して衝撃を受けるサンソン。
     マリーは自分一人でも子供を育てていく決意を固めていたが、サンソンは「予定がちょっと繰り上がっただけだ」とマリーにプロポーズ。「地球最後の日もずーっと一緒にいてね」というマリーに、「たとえそんな日が来ても、俺がまた無くしてみせる」と答えるサンソン。二人は自分たちの子供の人生に思いを馳せるのだった。
  • A.D.1907
     時に西暦1907年。ナディアも二人目の子供が生まれ、落ち着いた生活を送っていた。平和のありがたさに思いを馳せている中、突然飛行機が家に突っ込んでくる。息子の発明が失敗したのだ。失敗にも悪びれず、『きっといつか飛行機を発明して、ママの先祖が住んでいたって言う遠い国に連れて行ってあげる』と約束するジャンJr.。ジャンと同じその言葉に、子供の頃の大冒険を思い出すナディア。でも今の生活が一番幸せだ、というナディアに、ジャンJr.は『たまにはうちでもお肉が食べたいな』とこぼすのだった。

コメンタリー

  • A.D.1900
    • 【マリー『うん、元気。グランディスさんは?』】
      グランディスは電話の向こうにいるという設定でセリフは全くありません。カワイソス。
    • 【マリー『あの人だけ全然変わってないのよねービックリしちゃったの』】
      エピローグ(1902年)の時点では年相応に老けてましたけどね。
    • 【マリー『だって10年ぶりよ?』】
      エンディングから会ってないということか。さすがにそれはどうなんだ。なお小説版ではもう少しドラマチックな再会をしています。
    • 【マリー『私だってサンソンとは友達だもん』】
      多分マリーの言う「友達」とグランディスさんの言う「友達」は意味が違うと思うよ。
    • 【サンソンとマリーのデート】
      どうなったかは次のトラックに入っている「真夏の恋人」を聞けば分かります。これ子供のときはなんとも思わなかったけど、大人になってから聞くとかなりきわどい内容だな…。「消える水着の跡」とか「痛いわ砂の上」とか。なおさらにどうなったかはA.D.1901(2)で。
  • A.D.1901
    • 【導入部分】
      A.D.1900のマリーとパラレルになっている。
    • 【ナディア『それに生卵。これは精がつくわよー。私なんか毎朝あの人に飲ませてるの』】
      ジャンの食生活は未だ改善されていないようです。
    • 【ナディア『やだちょっと、二人ともそんな格好で家の中入らないで!』】
      二人というのはエピローグを見る限り、おそらくジャンとジャンの叔父さん。
    • 【ナディア『パリの第2エッフェル塔の展望台でね』】
      エッフェル塔はレッドノアとN-ノーチラス号の戦いで破壊されたが、その後同じものが再建された。
  • A.D.1901(2)
    • 【サンソン『できちゃったって何が!?…はっ!!』】
      この次のトラックに収録されている「シリーズ恨歌『おさな妻』」によると、「たった一夜の過ち」らしい。ほんまか。
    • 【マリー『エレクトラさんみたいにちゃんと育てるんだから』】
      エレクトラさんは最終回でネモの子供を身ごもっていることが明らかになりました。
    • 【サンソン『ちょっと予定が繰り上がっただけだ』】
      サンソンがロリコンの上にできちゃった婚だという衝撃的な事実が明らかになったセリフ。
      なお1900年の時点でサンソン38歳、マリー15歳
  • A.D.1907
    • ナディア『キングも…いなくなっちゃったし』
      多分そういうことでしょうね。野生のライオンはせいぜい寿命が10年程度なので…

元ネタ

  • マリー・エン・カールスバーグ
    独身時代のファミリーネームの「カールスバーグ」も、結婚後のファミリーネームの「レーヴェンブロイ」も、ビールの銘柄から。
  • キングザウルス3世
    特撮TV番組「帰ってきたウルトラマン」に登場する同名の怪獣から。
  • ナディアの鼻歌
    A.D.1907の冒頭でナディアが歌っている鼻歌は、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の出だし部分。

トラックバック URL

コメント & トラックバック

コメントはありません。

コメントフィード

コメント

皆さまのコメントが励みになっています。ありがとうございます。