The Secret Of
Blue Water
A to Z
■ ナディアな事典 01

 □ あ行

アイアンキング
サンソンハンソンの争いに決着を付けるため、ハンソンが設計、ジャンが改良して完成したレース用のメカキング。電池式。
元ネタは特撮映画『アイアンキング』のヒーロー。

赤い実の汁
ハマハマの村に伝わる秘密の薬。原材料は不明だが、飲むとたちまち力がみなぎり、通常の100倍の力が出せるようになる。

アクティブレーザー砲
レッドノアの船体上部に設置された大型レーザー砲。目玉のマークの部分に8門搭載されている。その威力はパリの町を焼け野原に変えるほど。

アダム
旧約聖書に出てくる最初の人間。地球に不時着したアトランティス人が、自らのしもべとするため、サルを使って作り出した生命体。試作品のためかなり巨大。

アトランティス人
240万年前にM78星雲からやってきて、地球に不時着した宇宙人。高度な文明を築いていたが争いによってタルテソス王国ブルーノア)を残して滅亡し、タルテソス王国も13年前に滅び去った。しもべとしてイリオンや人間を作り出した。
現存するのは王家の血を引くネモナディアネオの3人のみ。建造物は3を基調とするものが多い(レッドノア空中戦艦などに顕著)。

アトランティス人の"影"
アトランティス人によって作られた思考能力を持つ立体映像。レッドノアの中枢部で、ブルーウォーターを継承するアトランティス人が現れるのを待っていた。


イコリーナ=エッチーノ
ノーチラス号の看護婦さん。今は看護師さんか?医師をしているデンギルは実の祖父。通常は医務室にこもって傷病者の手当をしている非戦闘員。ノーチラス号のオリジナルメンバーではないが、わりと古参。
ノーチラス・クルーによるセクハラから守ってくれたエーコーさんに少し気があるようだが、惚れっぽいところも。ファンクラブがあるほどの美人でノーチラス号のアイドル。エピローグではエーコーと結婚した。
名字は裏設定。
【容姿】
 黒く長い髪に黒目の東洋的美人。看護服以外の姿を見たことがないです。
【性格】
 普段は笑顔を絶やさない天使のような人だが、必要とあらば大の大人も腰が引けるような戦場に飛び込んでいくことも恐れない勇気の持ち主。

イコリーナさんファンクラブ
ノーチラスクルーのほとんどが入っているイコリーナさんのファンクラブ。会長はエーコー=ウィラン。

イコリーナさんファンクラブ会員証
イコリーナさんファンクラブの会員証。説明のしようがないな。フランス語で書かれているのは会長権限か、それともノーチラス号の公用語なのか。
会員証には氏名、入会日、会員番号、イコリーナさんの顔写真が載せられており、制服の裏に縫い付けるのが一般的。デザインはジャン役の日高のりこさんのファンクラブ会員証が元になっている。

一輪バイク
ジャングランディスたちにさらわれたナディアを追跡するため、サーカスから無断で借用した(これってドロボウですよね?)二人乗りのバイク。
正式名称はフェルディナンド・シュレンカー1889年型(カバードタイプ)。2ストローク、単気筒、125cc。通常のバイクと異なり、タイヤの内側に座席・駆動系などが置かれている。前面に大きなインテーク。座席右側にマフラー、下部にバッテリーボックス。

イリオン
南極の地下に生息している巨大な白い鯨。古代アトランティス人が僕として用いるために生体改造し、知能を上げた鯨の最後の一頭で、20000年ほど生きている。ブルーウォーターを介して人間と会話することもできる。ネモの親友。



エアトン・グレナバン
エイブラハム号に乗り込む自称生物学者。ジャンたちの面倒を見てくれていた。
その後バラクーダ号に乗り込んでいたが、ノーチラス号との戦闘の際誤って海に転落、海上を漂ううちにひょうたん島へ流れ着いた。自称微生物の専門家。ケンブリッジ大学の名誉教授。その正体はイギリスの伯爵様。
【年齢】
 27歳。
【性格】
 楽天的で、お調子者。

エイブラハム号
アメリカ海軍が誇る最新鋭の戦艦。艦長はメイビル
海獣退治のためセーヌ湾をパトロールしていたところ、海獣と遭遇。攻撃を仕掛けるがまったく歯が立たず、逆に海獣(ガーフィッシュ)の体当たりと魚雷により中破。そのまま撤退した。
時代背景的にはちょっとおかしい(20年くらい後の時代のもの。当時のアメリカ最新鋭艦はオリンピア号)のだが、かっこいいので許す。

エーコー=ウィラン
ノーチラス号の探査測的長。フランス人男性。通常はブリッジでソナーの操作を担当している。エーコー=ウィランというのは『本当の』名前らしいが、通常の名前なんてきいたことないです。
イコリーナ・ファンクラブの創設者にして会長にして会員番号001。エピローグでは無事イコリーナとゴールインした。
元はジャンの父親の商船に乗りこんでいたが、ガーフィッシュの攻撃により沈没。唯一の生き残りとしてノーチラス号に救助された。前測的長の戦死により、少しかじっただけの彼がソナーを任されている。
いうまでもなく名前は「エコー」から。
【容姿】
 オレンジの髪。紺の瞳。特徴ねぇ…
【性格】
 気のいいにーちゃん。ナディアたちにも親しく接しているが、怒る時はしっかり怒れる出来た大人。オヤジギャグが好きで、緊張感がないところも(本人も自覚している)。若い男らしく健全なスケベ心も持っているが、事がイコリーナさんに及ぶと暴走する。

エクセリヲン
アトランティス人が使用していた第四世代型超光速恒星間航行用超弩級万能宇宙戦艦。N−ノーチラス号は現存する唯一のものである。

エッフェル塔
パリの象徴である塔。1889年の万国博覧会のためにアレクサンドル・ギュスターヴ・エッフェル博士が設計し、17ヶ月の期間を費やしてパリ市内のセーヌ河畔に建設された。高さは312メートル。
1890年にレッドノアによってパリの町ごと破壊されてしまい、1895年に修復された。修復後のものは第2エッフェル塔と呼ばれている。

エトワール・ド・ラ・セーヌT世
ジャンとおじさんが共同で開発している飛行機、エトワール・ド・ラ・セーヌシリーズの一号機。離陸できず大破し、現在では墓標になっている。
名前はフランス語で「ラ・セーヌの星」の意味。75年にフジテレビ系で放送されたフランスを舞台とする同名のテレビアニメが元ネタ。

エトワール・ド・ラ・セーヌU世
同名シリーズの2号機。現在では墓標になっている。

エトワール・ド・ラ・セーヌV世
同名シリーズの3号機。現在では墓標になっている。

エトワール・ド・ラ・セーヌW世
同名シリーズの4号機。現在では墓標になっている。

エトワール・ド・ラ・セーヌX世
同名シリーズの5号機。現在では墓標になっている。

エトワール・ド・ラ・セーヌY世
同名シリーズの6号機。現在では墓標になっている。

エトワール・ド・ラ・セーヌZ世
同名シリーズの7号機。後退翼が付いた全翼式の一人乗りグライダーで、動力はない。
パリ万博で単独飛行に成功し、飛行コンテストで特別賞を授与された。グランディスファミリーからナディアを奪還する際にセーヌ川に沈んでしまった。

エトワール・ド・ラ・セーヌ[世
同名シリーズの8号機。世界ではじめて空を飛んだ動力つきの飛行機となった(歴史上はライト兄弟の1902年が最初)。
カンテ式で後退翼。翼はモノコック構造(本体と外板を一体化することで耐久性を上げた構造)。大きく前方に張り出した安定翼が特徴。両翼は折りたたむことも可能。機体は防水性。
ジャンたちがグランディスたちから逃れるために起動、見事飛行に成功したが、エンジンの不調で海に墜落してしまった。
現在ではレプリカがスミソニアン博物館に展示されている。
【推進装置】
 V型6気筒、2ストロークロータリーバルブエンジン

エトワール・ド・ラ・セーヌ[世改造型
エトワール・ド・ラ・セーヌ[世を、ノーチラス号で水上機に改造したもの(艇底と両翼端にフロート)。ベルテ諸島上空でネオ・アトランティスにより撃墜、大破した。

エトワール・ド・ラ・セーヌX
ジャンが夢の中で発明した航空機。オートパイロット搭載。ナディアが自爆スイッチを押したため墜落した。
秘密基地からの発進シークエンスは「サンダーバード」のパロディ。

エメロードU世
ジャンが建造した船。通常は帆船だが、緊急時に船体の後部を切り離し、水中翼船(水中に張り出した翼で船体を浮き上がらせ、波の抵抗を低減することで高速で航行できる船)として使用できる。
その特性を発揮してグランディスたちからの追撃をかわすのに成功したが、連続運転には耐えられず故障してしまった。

エメロードV世
ジャンリンカーン島で釣りのために開発した外輪船。足こぎ式で、後部に設置された水車を回転させて前進する。

エメロードV世改
エメロードIII世を空中用に改造したもの。上部にグラタンの気球、尾部にプロペラを搭載し、空中を自由に移動できる。
改造直後に硬化テクタイトの壁にぶつかり、墜落した。

エリーゼ・ル・アーブル号
ジャンの父親が船長を務めていた商船。1888年にガーフィッシュの攻撃を受け沈没。乗組員はエーコーを除いて死亡した。

エルシス=ラ=アルウォール
ネモの本名。
ネモ

エルトリウム
アトランティス人の有していた第二世代型惑星間航行用亜光速宇宙船。ノーチラス号はコレを原型としている。レッドノアの内部でジャンが見たものも、これ。
現時点で稼動しているのはノーチラス号一機であり、本来の目的で稼動するものは皆無である。

エレクトラ
ノーチラス号の副長。本名はメディナ(小説版ではメディナ=ラ=ルゲンシウス=エレクトラと名乗っている)。低血圧で朝に弱い。
タルテソス王国出身。王国崩壊時に両親と弟を失い、自身も死ぬところだったがネモに助けられ、それ以来行動を共にしている。ネモを愛しているが、同時に家族の仇として憎んでいて、その感情の板ばさみになっていた。ネモの本当の気持ちを知ったあとはその愛を受け入れ、エピローグではネモの子供を育てていた。
エレクトラはおそらく仮名。由来はもちろん「エレクトラ・コンプレックス」から。
【年齢】
 自称18歳。他称29歳。設定は26歳。多分24歳。
【容姿】
 金髪。当初は伸ばして後ろで束ねていたが、N−ノーチラス復活時にはショートに。紺の瞳。弱い仮性近視であり、読書の時にメガネをかけることもある。
【性格】
 理知的で冷静沈着なボクらの副長。目的のためには手段を選ばないところもあり、そのため周囲と反発することも多いが、基本的にはクルーみんなに愛されている。
 弟のようなジャンを可愛がっている。
【趣味】
 読書。目が悪いのはそのせい。ジャンが入り浸っているところからして結構高度な書物をたしなんでいるのだろう。
【初期設定】
 黒人。実はガーゴイルと内通している。ナディアの正体にいち早く気付き、ナディアをも憎んでいる。
 当初は女性のような美少年にしようという案もあった。


大型殲滅爆弾
空中戦艦の攻撃兵装。通常はブリッジ下部に固定されたまま殲滅爆弾の射出口の役割を果たしており、使用時には戦艦から切り離されて自由落下、対象に接触する。考えようによっては保管上の危険が高すぎるような…
直径130メートル、高さも同程度の超巨大爆弾で、かなりの攻撃力を誇るが、N−ノーチラスのバリアーには傷一つ付けられなかった。

オートジャイロ
#17でジャンが発明した二人乗り用小型ヘリコプター。技術的な部分はハンソンがサポートしている。

オーム貝

おまけ劇場

オリハルコン
ブルーウォーターを構成する金属位相体。
元ネタは、プラトン著「クリチアス」で登場する、アトランティス人が使っていたとされる石、オリハルコン。火のごとく輝いていたという。

オルトセラス
#18でノーチラスを襲った巨大オーム貝。南極近海に生息。
過去に実在した生物。オルドビス紀(約5億〜4億4千万年前)に大繁栄した頭足類で、大きさは数十センチ程度。まっすぐな殻を持つことから、「まっすぐな角」を意味するその名で呼ばれる。

オルフェウス型大型縮退炉
N−ノーチラス号レッドノアの主機関。重力半径を共有して回転する2つのマイクロ・ブラックホールを常温で凍結し、そのむき出しになった特異点で見かけの半径との誤差を生じさせ、その時に発生するエネルギーを取り出す航宙用エンジン。