ひそかにTales of Phantasia OVAを応援しています。というわけでいきなり魔女っ娘アーチェさん。お借りしています。
最終巻は2月発売。最後までユグドラVer購入の予定。っていうか延期多すぎ。 Travel
Log
2008

トップ
ナディア
星界
ドット絵
BBS
100の質問
■日記
最新号
リンク
管理人
+ 2008年夏期旅行記 プラハ・ウィーン編 +

2008-09-09
いよいよ出発ですよ。今年はウィーン・プラハ7泊9日の旅です。とりあえず関空に向かいます。
去年は旅行の予約が遅れたせいで成田発のツアーしか確保できず、初っぱなからエラい目に遭いました。今年はその教訓を生かして早めに予約したので、関空発の飛行機です。やっぱり無駄な所で体力使うのは良くないと思う。
まずは新幹線で大阪に。まだ昼過ぎだし、すぐにホテルに向かうのもな…
…で、とりあえず梅田にある映画館で、「劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇」を見ることにしました。これ岡山で公開されてないんですよ!このタイミングで見ずしていつ見るのだ!はい公式サイト
この映画、その名のとおりテレビアニメ「グレンラガン」の劇場版です。スタイルはエヴァ映画と同じ、つまりアニメを再構築したいわゆる総集編です。グレンラガン的には「総集片」か?でも新作カット・新作シーンもあるみたいだし、ワクテカしながら見ますよ。旅行で荷物になるのはわかってるけど、パンフレットも買うよ!ちょっと小さい劇場だけど、そんなのオールOK!

見終わりました。
しっかしそれにしても前半部分は1、2話と8話をつなげただけだし、新カットもほとんどないし、黒の兄弟とかロシウとかなんの説明もなく仲間になってるし、ちょっと期待外れです!こんな映画じゃ、こんな映画じゃ…!

……
うわーん!あんな感動的なストーリーをたった2時間に詰め込んだら、そりゃもう2時間泣きっぱなしなのは目に見えてるじゃないですか!次から次へと巻き起こる感動の名シーン。後半からの怒濤の新作カット。テレビでは見られなかった四天王との艦隊格闘戦(表現がおかしいけどこれであってます)やアディーネvsヨーコの肉弾戦。こちらの超絶合体に対抗した敵側の大合体(パンフでは出オチ呼ばわりでしたが)、シモンの復活とそれに呼応した大グレン団の大暴れなど、もうぜんぜん目が離せない展開でした。そして相変わらず熱い!
DVDが出たら絶対即買う。岡山でも秋に公開されるらしいから、公開されたらもう一回見にいく。後編「螺巌篇」にも超期待(ところで紅蓮篇はテレビ14話までだったんですけど、後編で27話まで行くんですよね?)。

…旅行の話でしたっけ。今日の宿は関空近くの日根野駅前にある日根野ステーションホテルに泊まってます。ネットで予約してかなり安かったんですけど、値段の割に施設が充実していて、かなりお勧めです。空港まで20分の直通バスもあるので朝早いフライトでも安心ですし。
2008-09-10
05:00 時差ボケ防止のため前回の旅行同様完徹しました。今回は現地滞在のホテルではWi-Fiでのネット環境しかないようなので、時間つぶし兼ブラウザ用としてPSPを持って来ました。新型なのでバッテリーも5時間くらいもつし。
05:10 出発は7時のバス。まだ時間があるけど、そろそろゲームで目が疲れて…。このままだとうっかり寝込んで大惨事!もあり得るので、ホテル近くのコンビニで立ち読みしつつ暇をつぶしました。
07:00 コンビニで買ったサンドイッチを朝食にしました。いよいよ出発です。
07:30 関西国際空港に到着。まずはH.I.S.の団体カウンターに行って航空券を受け取ります。なくさないようにしないと。出発は10時なので空港の中をブラブラ。普段の旅行なら現地通貨に両替したりするんですけど、最初に向かうチェコのプラハの通貨(コルナ)は日本では両替できませんので。本屋で「ドラえもん 深読みガイド」というおもしろそうな本があったので購入。おもしろくなかったら捨てればいいし(ちなみにメチャおもしろいうえに読み応えがあり、旅行中ずっと寝る前に読んでました)。
09:30 搭乗開始。今回の飛行機はJALです。旅行代金に2000円を追加するだけでJALに指定できるという事だったのでお願いしました。やっぱり日本語でアナウンスが流れると言うだけで安心するし。往復24時間の安心が2000円で買えるなら安いもんだ。まあ乗って座ったら出発する前に寝てしまうくらいだったので意味ないといえばない。
10:00 出発。といっても意識が朦朧としていてよく覚えていない。この時間も合ってるのやらどうやら。
12:00 ふと目が覚めると昼食時間でした。機内での楽しみといえば映画と機内食ですよね。最近の機内食はホントおいしいから困る。ご飯かパンか選べるらしいんですけど、寝坊のせいでご飯は売り切れとのこと。どちらでも良かったんですが、パンをお願いしたら、おかずがドリアでした。これはご飯では…?
12:15 食べたらさらなる眠気が。僕の席は3連椅子なんですけど、そこに座っているのは僕だけ(あとは空席)なので、贅沢にごろ寝して就寝。ラッキー。
18:00 ふと目が覚めると夕食以下略。今回はパンしか選べませんでしたけど、おかずはリゾットでした。これはご飯以下略。
18:20 これ以上寝ると逆に時差ボケが気になるので、頑張って起きておくことに。機内のモニタで「ナルニア国物語 カスピアン王子の角笛」を見てました(映画館でも一度見ている)。うーん、やっぱり名作。3作目にも期待ですね。ルーシーが大人になりすぎないうちに。
23:00 乗継ぎのためロンドン・ヒースロー空港に到着。現地時間は15:00(以下時間は現地時間に)。とりあえず小腹も減ったし、機内食にも飽きたのでなにか買おう…と思ったら、お金がない。手元にあるのは日本円とウィーンで使う予定のユーロのみ。ていうかイギリスは今だにポンドなんか使ってるのかよ。仕方なく空港内で両替。ついでに最初に向かう国チェコの通貨も両替してもらった。ガイドブックによると1コルナ=6円程度とのこと。ところが円→ポンド→コルナの両替しかなかったため、二重に手数料を取られ、結局1コルナ=8円程度に。現地で両替すべきだったかな…と激しく後悔(この後悔は当たっていた。プラハの空港で日本円も両替できるので、行く人は注意)
18:00 ロンドンを出発。乗継ぎ時間長ぇー。そして最初の目的地プラハ空港へ向かいます。途中機内食でサンドイッチが出ましたけど、さっきのサンドイッチが大きかったので、結局残してしまいました。
20:00 プラハ・プラハ空港に到着。現地時間は21:00(以下現地時間で)。旅行会社の現地スタッフに連れられてホテルへ。ここに来るまで日程表は非常に大雑把な物しか受け取ってなかったんですが、ホテルに詳しい日程表が届いていました。それならそうと事前に連絡すべきだと思う?関空で旅行会社に電話して日程のことを質問するはめになったこっちのことも考えろっての。
23:00 とりあえず時差ボケと疲れでバタンキュー。お や す み な さ い …
2008-09-11
07:30 スッキリと目覚めました。今日はいい天気です。とりあえずホテルのビュッフェで朝ご飯を。イギリス風の朝食でしたが、サラダ…というか野菜がまったくない。パン、卵、肉、チーズ、以上。まあ味はそこそこ(決しておいしくはない)ですが、栄養が偏りそうで心配です。
08:30 のんびり着替えや荷物の整理をして、出発。とりあえず最初に行くところは決まっています。ぼくのポリシーで旅行中の移動は極力徒歩にすることにしているので、地下鉄は無視してひたすら歩きます。なお、プラハの街は歩行者用信号が異常に短い上に点滅しないので、注意。どれくらい短いかというと、「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!『おれは信号が変わってすぐ歩き出したのに、3分の1渡った所で信号を見たらいつのまにか赤になっていた』 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが おれも何をされたのかわからなかった 頭がどうにかなりそうだった… 超スピードだとか催眠術だとか そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」(AA略)
09:01 プラハ市庁舎前に到着。ここにある天文時計こそ、僕がウィーン以外に行く都市をザルツブルクではなくプラハにした要因といっても過言じゃないでしょう。写真はこれ。
カシオペア!  …まあ分かる人には分かると思うんですけど、赤松健先生のマンガ「ネギま!」に出てくるタイムマシン「カシオペア」(※懐中時計型のタイムマシン)の盤面にそっくりでしょ?…そっくりもなにもカシオペアのモデルがこの天文時計なんですけど。なんでも月の出入りや太陽の運行なんかも一度に分かる精巧な天文時計なんですってよ。しかも毎正時には覗き窓から飾り人形が動くらしく、ガイドブックによればこれが必見とか…って1分過ぎてるorz
09:05 さすがに時計前で1時間待つわけにも行かないので、付近を散策。この辺りは土産物街になっていますんで、お土産のめぼしをつけました。今回ウィーンがかなりタイトな予定になりそうなんで、出来ればプラハで買い物は終わらせておきたいです。
11:00 なんだかんだで付近を2時間散策してしまいました…。さっきの天文時計を模した時計があったら自分用に即買いなんですけど、ちゃちぃのしか売ってないや。どうしようかな…。それはそうと今度は11時前に市庁舎前に戻り、飾り人形を見学。…ってええ!?これだけ?12体の人形(キリストの12使徒を模しているそうな)、それも立体的な人形ではなく板に絵を描いた物が、窓の中を通りすぎただけなんですけど…。と思ったら周りの観光客もみんなそう思ったらしく、「これだけかよ!」というツッコミがあちこちの言語で聞こえました(あくまでぼくにはそう聞こえたというだけです。ちなみにぼくは英語はある程度理解できますが、それ以外の言語はさっぱりですので、以下出てくる会話もチェコ語ではなく全て英語です)。
11:30 市庁舎付近(旧市街)と次の目的地でメイン観光地でもあるプラハ城とを結ぶ「カレル橋」を通過。ここも結構有名な名所だそうです。ぼくは知りませんでしたけど。朝から歩き通しで足がくたびれてきたので、城前にあった店でミルクセーキを注文。ところがどう考えてもミルクセーキではなくミルクシェーキとしか評価できないものが出てきました。氷が入ってない上に甘すぎる…。プラハはギリシャほどキオスク(町中で雑誌や飲み物を売っている店)が無いので、飲み物の確保は慎重に。
12:00 プラハ城門前に到着。ちょうど衛兵の交代式をやっていたので見学しました。あとでガイドブックを見たところによると、毎日12時の交代式は他のより大規模とのこと。これも日頃の行いがいいからか。
縞模様の小屋にいるのが衛兵さん
12:05 プラハ城内の見学へ。城といっても教会あり、街あり、現大統領官邸あり、とさながら一つの街のよう。全ての施設が見学できるチケット(350コルナ=2800円。入る施設が制限されているが、もう少し安いチケットもある)を購入し、実際全ての施設を見てまわったのですが…目玉になる「これ!」といったものがないので、正直微妙な感じでした。あと途中で猛烈におなかが痛くなりました。トイレに行ったら直ったけど。また城内で昼食もとりました。適当に頼んで出てきたのはイモとベーコンのオムレツのような代物でしたが、やっぱり野菜がありませんでした。ミスった…
15:00 プラハ城を出て、すぐ近く(といってもそれなりに歩くが)にあるストラホフ修道院に向かいました。ここの図書館は壮麗ですばらしいと評判。本屋・図書館マニアとしてはここを逃すわけにはいきませんよね(ちなみにいちいち書いてませんけど、この旅行中も10件以上の本屋に入ってます)。ちなみに中は基本的に撮影禁止なんですが、どうしても写真がとりたかったので、入場料85コルナに加え撮影許可50コルナも支払いました。施設が狭いのでややぼったく(自主規制 でもそのかいあって、いい写真がとれました。ファインダー越しで見るだけで、肉眼に焼き付けるのを忘れたけどな!
ホンモノはもっと美しい
16:00 修道院を出て、ミュシャ美術館へ向かう(普段は芸術には全く関心がないyukkun20ですが、美術館巡りは結構好きです)。美術館まで歩こうかとも思ったんですが(1時間くらいかかると思うが)、さすがに疲労がたまってきたのと、美術館が17時閉館なので、地下鉄に乗りました。ここでプラハでの乗り物の乗り方を。プラハでは地下鉄、市内バス、トラム(路面電車)は共通チケットです。チケットは1回用、1日用などいくつか種類があるんですけど、最初に乗るときに刻印機でスタンプしてもらう(地下鉄の場合は日本で言う改札に、バスやトラムは車内にある)。忘れて検札官に見つかると罰金らしいので要注意です。
16:30 ミュシャ美術館に到着。18時閉館だった。ガイドブックが悪いのか、美術館が延長したのかは知りませんけど。あるいはサマータイムの影響か?それはさておき、この美術館はホント感動しました。ミュシャなんてこれまではなんとも思ってない画家でしたけど、その世界にすっかり引き込まれてしまいました。一気に好きになったよ。受付で日本語のガイドが99コルナで売られているので、じっくり回るなら必ず買いましょう。お土産屋では自分用に欲しかったクリップバインダーを購入しました。カレンダーも買おうかどうかさんざん迷ったんですけど、少し高かったのでやめました。でもやっぱり買った方がよかったかな…ちなみにこんなすばらしいのに、看板とかほとんど出ていないので気を付けないとたどり着く前に迷います。もっとプラハ市はこの美術館をプッシュすべき。
17:30 美術館を出て、付近(旧市街)を散策。付近っていうのは市庁舎付近でもあります。再度お土産を物色。
18:50 夕食のため市庁舎前のレストランに。さほどお腹がすいていたわけではないのだが、もう足が限界だったので休憩もかねて。ギリシャ旅行の時は結構長時間歩いても平気だったイメージがあるんですけど、歳かなぁ。ウェイトレスさんが注文を取りにきてくれたんですが、その笑顔にほだされて、ミネラルウォーターを頼むつもりがビールを頼んでしまいました。でもチェコビールは苦味が少なく、ぼくでもおいしく飲めましたよ。…最初の何口かは。結局残した。食事はポークソテー。付け合せにキャベツのいためものを酢で味付けしたのがついてました。普通にうまいが、野菜不足だなぁ。
19:30 ホテルへ向かう。もう足が限界。何度タクシーを拾おうと思ったことか。でもチェコのタクシーは評判悪い(ぼったくられるらしい)し…我慢しよう。
20:20 ホテルに到着。日が沈まないうちに帰るつもりでしたけど、すっかり真っ暗になってしまいました…。足も棒のよう。明日は電車移動がメインなのでもう少し楽なはず。とりあえず眠い…が日記を付けないと…もぞもぞ。あ、ネットつながらないんだった。PSPではつなげるが、ウェブメールはなぜかチェックできず。無念じゃ。
2008-09-12
07:30 予定通りの時間に起床。昨日早めに寝たおかげで時差ボケとかの体調は回復しましたけど、足は相変わらず痛いです。今日1日持てばいいので頑張ってくれ、自分(明日は移動日なので)。
08:30 今日の最初の目的地は近くにある国立博物館。ガイドブックによると、チェコの歴史を伝える展示物や、考古学出土品などが評判の、チェコ最大の博物館らしいです。…がオープンは10:00。歩いても30分あったら行けそうなので、ホテルでゴロゴロ。
09:30 ホテルを出発。足が痛いと言いながら歩いてしまうバカ一人。でも昨日と違う道を通ったら、新しいお店を発見したりして楽しかった。でもこういう通りすがりの店って、後で行こうと思っても見つからなかったりするので、せめて地図にチェックしておきましょう。
10:00 国立博物館に到着。博物館前に大きなテラスがあって、そこに大量のノートパソコンのようなものが置かれています。なんだろうかと近づいたら、パソコンではなく、チェコの占領(1968年の「プラハの春」にソ連が介入したことか?プレートを真面目に読まなかったんで不明))で亡くなった人の慰霊碑でした。ぽっこり飛び出しているのはロウソク入れみたい。
10:10 博物館の見学開始。しかしこれほどの規模の、観光客でいっぱいの、しかも国立を冠する博物館なのに、案内板がほぼチェコ語でしか準備されていないので、何が何やらさっぱりわからん。せめて英語のプレートくらいはほしいところ。でも動植物の剥製・標本とか、鉱石の標本とか、見ただけで分かる系の展示物は面白かったです。マンモスとか、陸上動物とは思えないでかさですね…。
11:30 見学終了。チェコ語が読めれば1日いても大丈夫だと思うけど、これくらいで。その足で次の目的地、トロヤ城へ向かう。トロヤ城は世界遺産にも登録されている、1679年に建築されたプラハ郊外のお城です。歩ける距離ではないので、ここからは地下鉄とバスを乗り継いで向かいます。とりあえず博物館前のムステク駅(地下鉄)へ。
11:40 駅で切符を購入する。今日は移動が多いので1日チケット(100コルナ=700円)を購入…しようとしたのだが、ここで大きな落とし穴が。切符は自動販売機でしか売っていないんですが、これは全てコイン式でお札は使えません。ところがプラハでは一般にコインは20コルナまでしか流通しておらず、それ以上のお金は基本的に全てお札。つまり、100コルナなんて小銭で持ってるわけないんですよね…。特にお釣りを少なくしようとする日本人としては。仕方なく近くのスーパーマーケットで飲みたくもないジュースを2回に分けて購入してお札を崩しました。両替機くらい置いておいてよ。
12:00 乗換駅のプラハ・ホレショビチェ駅に到着。駅から出るとそこがバスターミナルなので、112番のバスに乗って終点で降りればOK。トロヤ城の前には動物園が併設されていて、観光客はみんなそこで降りるので、間違え様はありませんよ。バスも5分間隔で出てます。
12:15 トロヤ城前バス停に到着。トロヤ城は城というより別荘的な概観ですね。早速入城しようとしたら、なぜか警備員に止められてしまう。今日に限って13:00オープンだってさ。ちぇっ。仕方なく城前のレストランで昼食。これまた適当に頼んだら、カツレツが出てきました。しまった…これは次に行くウィーンの名物、ウィーナー・シュニッツェルじゃないのか?これは薄い牛肉に衣を付けて揚げたもので、めちゃんこしつこい上にやたらとでかい。さすがに食べきれず、衣を全部はいで食べました。いっしょに頼んだ紅茶も市販品なのに甘いのなんのって。Nestea何やってんだよ(実は前回のギリシャ旅行でもNesteaにひどい目に遭っているのに反省がない)。
13:00 予定通り開いたので入城。城の中庭にはヘンなモニュメントが満載。城の中は今では美術館になっていて、美しいフレスコ天井画などこぢんまりとしているものの見所が満載。見料120コルナ。ただし例によってカメラ使用は別料金(今回はスルー)。
こうしてみると威風堂々
13:30 もちろん出口には恒例のお土産屋さんが。昨日迷った挙句買い損ねたミュシャのカレンダーを売っていたので衝動買い。ところがお店のお姉さんはカレンダーを裸のまま持ち帰らそうとします。「手提げ袋ないの?」って聞いたら「ゴメーン。ないの。」と軽い感じで流されました。大型カレンダーを、しかも全面に美女が描かれているカレンダーを裸のまま持ち帰れと…!?さすがに恥ずかしい&邪魔なので(それでもキャンセルしなかった所に僕がどれほど欲しがっていたかを察してください)、いったんホテルに戻ることに。
15:00 バスと電車を乗り継いでホテルへ。さすがに疲れがたまってきたので、1時間ほどお休み。
16:00 ひとまず今日回る予定の観光地は消化。ホントはチェコの古城巡りしたかったんですけど、トロヤ城以外は往復するだけで1日かかるので…。とりあえずお土産を買いに出発。せっかく1日券を買ってるので、昨日のポリシーはどこへやら、地下鉄とトラムを乗り継いでお出かけ。手元のメモによるとお土産を買うべき人は22人。今日が一番暇なはずなので、出来るだけ買ってしまいたい。
19:00 14人分のおみやげを購入。女性へのお土産はキレイな置物、爪ヤスリ、装身具など結構簡単ですけど、男性向けのお土産は難しいです。残っているのは男性全員分と、お菓子のようにウィーンで買うべきもの。3時間休みなく歩き回って足が折れそう。
19:30 わずか一駅でもトラムに乗るへたれっぷりでホテル前に到着。トラム駅近くにあるレストランに飛び込んでみた。伝統的なボヘミアン料理のお店でした。旅行中は「伝統料理」という響きに弱いです。どうせなら名物食べたいですもんね。スープと、豚肉とウインナーのソテーを注文。結構おいしかったけど、味付けが非常に濃く、舌が痛くなった。白いご飯があれば最高だと思う(プラハは中華料理屋や寿司屋が多いので、食べようと思えば食べられるのだが)。
20:30 疲れ果ててホテルに到着。明日は移動日なので荷造りをしないと…と思いながら足が動かない…。久々にバスタブに湯を張って、お風呂に入りました。生き返るぅ。
2008-09-13
07:30 今日も予定通り起床。すっかり体調も回復して、元気になりました。今日は13:30の電車でプラハからウィーンに向かいます。午前中は少し時間があるので、朝食をとってからすぐ、今までまったく行った事がなかったホテルの南側を散策。辺りをうろうろしただけですが(朝早いので店もあまり開いていない)、大きな本屋を2軒も発見できたので満足です。残念ながら探しているものはなかったですけど。
11:00 買い物を終えて荷造りをし、ホテルをチェックアウト。ホントは12時頃出ても間に合うんですけど、チェックアウトが11時までだからしかたがありません。それに今の時間なら昨日買った1日チケット(正確には24時間チケット)がまだ使えますしね。地下鉄を乗り継いでプラハ北部にあるプラハ・ホレショヴィツェ駅へ(もちろんウィーン行きの電車にはこのチケットは使えません)。
12:00 プラハ・ホレショヴィツェ駅に到着。電車までは時間があるので昼食をとろう…と思い立ったんですが、近くに適当な店はマックしかありません。ここまで来てマックか…と思いましたけど(カッコつけてますが前回のギリシャ旅行でもマックの世話になってます)、他に座って食べられる店はないので仕方なく店内に入りました。それでも普通のメニューを注文するのはプライドが許さず、日本にはない「マックカントリー」なる商品を注文してみました。メニューのそばに書いてあるイラストを見るに、どうやら羊の肉を使っているらしい。といっても味はあまり変わらないかなぁ。若干淡白な気もするけど、気のせいのような気もするなぁ。
13:40 10分発車が遅れたものの、無事出発。もらったチケットには257号車って書いてあったからどんだけ長い列車かと思いましたけど、普通の電車でした。当たり前か。僕が乗った2等客室は6人ずつのコンパートメントになってるんですけど、常時2人くらいしかいなかったのでかなり快適でした。車窓の景色は延々田舎。暇なのでDVDを鑑賞してました。こんなときに限ってケロロ軍曹が面白すぎて困る。
18:30 予定より20分遅れでウィーン南駅に到着。早速そこから地下鉄を乗り継いでホテルに向かう(あとで考えたらトラムで移動した方が近くて早かった)。初めて見たウィーンの感想は、「うわぁ、都会」。プラハにいたときはプラハも十分都会だと思っていましたけど、ウィーンに比べると十分田舎です。別に高層ビルとかが林立しているいわゆる気団都市ではないんですけど、なんていうか、「何百年も前からここは都会だったんじゃい!」という気概みたいなものを感じる街景色です。あとプラハでは携帯電話を使っている地元の人がほとんどいなかったことに気付きました。ウィーンはそこそこいる。ちなみにウィーンもプラハと同じく、トラム、地下鉄、バスの共通チケット制です。
19:30 ホテルに到着。フロントで「予約しているyukkun20ですけど…」というと、「ご予約は入っておりませんが…」という予想外の展開。マジで死ぬかと思った。結局僕の名前の発音がおかしかったと言うオチだったんですけど(多分)。こういうトラブルって、旅行会社が横着せずにバウチャー(予約票)を発行していればすむ話なんですよね。手抜きすんな。
19:40 とりあえず貴重品だけセーフティボックスに突っ込んで、街へ繰り出しました。とりあえずほとんどのお店は既に閉まっているので、目的は夕食。近くに日本語メニューのあるウィーン料理屋「ミューラーバイスル」があるとか。早速向かいます。
19:55 お店に到着。入ってみたら客の半分くらいが日本人観光客でした。しまった…なんか普通の観光客みたいでいやだなぁ(いや普通の観光客なんですが)
20:00 おすすめコース(サラダ、スープ、肉料理、デザート)を注文。程なくしてサラダが出てきたものの、「こちらサラダでしたっけ?」と逆にウエイターに聞かれた。大丈夫かおい。
20:40 サラダを食べ終わって30分たつがスープが出てこない。さすがに切れて店員を呼ぼうと思ったら、店員も異変に気付いたらしく、「メイン持って来ましたっけ?」と聞かれた。「スープもまだなんですけど!」。そんな広い店じゃないんですけどねぇ。
21:00 ようやくメインが出てきたが、サラダと一緒にフォークを下げていることに気付いてない。持ってくるように頼んだら、持ってくるまでまた時間がかかる。どうなってんの。
21:30 なんとか食事も終わり。全体的に濃い味でしたけど、おいしかった。食後のチョコレートケーキもすばらしい。まあ店員教育がなってないことには目をつぶろう、とお会計をお願いしたのに、伝票を持ってくるのにまた待たされる。さすがに切れた。絶対チップ払わないからな!それにもう二度と来ない。
22:00 ホテルに戻る。明日の朝は早く出かけるので、お休みなさい。
2008-09-14
07:00 いつもより早めに起床。今日はウィーンで自由行動が出来る実質唯一の日なので、とっとと出かけますよ。
08:00 朝食をとって出発。外に出ると雨粒がぱらついてます。晴れ男のぼくに限って大丈夫だとは思うけど、一応念のために折り畳み傘など持ち出してみることに(結局使う必要はなかったんですが)。しかし寒い。プラハでは朝晩は少し冷え込むものの、まだTシャツ1枚大丈夫なんですけど(だいたい最高気温が22℃くらい)、こっちではジャンパーなどを着込んでいる人も多いです。初秋くらいのイメージで来たので厚手のジャンパーとかコートの持ち合わせはないんですよね…。とりあえず長袖を重ね着してごまかしてますが、ちょっと肌寒いです。急いで近くの地下鉄駅へ。
08:30 予定では最初の目的地シェーンブルン宮殿の最寄り駅、シェーンブルン駅に到着するはず…が、早起きがたたったのかそこまで行く地下鉄の中で寝こんでしまい、2駅乗り過ごしました。あわててUターン。
09:00 無事に降車してシェーンブルン宮殿に到着。ここってウィーンでも一二を争う観光地なんですけど、案外案内板とか出ていないので見つけにくかったです。地図は必須ですね。シェーンブルン宮殿とは、ウィーンを拠点に中世・近代ヨーロッパに絶大な権力をふるったハプスブルク家の夏の離宮として使用されていたウィーン郊外の宮殿です。さすがに敷地は広大で、その周りを1周するだけで1時間半くらいはかかりそうな代物。宮殿の建物本体以外は開放されているので、ジョギングとかを楽しんでいる地元の人も多かったです。多分本気でじっくり観光しながら回れば1日ぐらいあっという間なんでしょうけど、予定が詰まっているのでつまみ食いを敢行することにします。残念無念。
この写真は裏から見た所
09:30 チケット売り場でシシィチケット(この宮殿と、後で行く王宮の入場チケットのセット。シシィとはハプスブルク家の有名なエリザベート皇后の愛称)を購入して、宮殿内の40室をまわる。ここでは日本語のオーディオガイドが準備されているので、時間をとってじっくり回りたいところ。ここでひとつ耳寄り情報を。オーディオガイドは電話機型の機械で、耳に当てて説明を聞くんですけど、相当でかくて重いです。自前のイヤホンを持っていってかってにイヤホンジャックに刺せば、ガイドはポケットとかに突っ込んだままゆっくりと説明を聞けるので、おすすめです。中はさすがハプスブルク家と言うべき豪奢な作りで、当時の豪華絢爛な文化をしのばせるものが所狭しと並んでいます。歴史の授業で軽く触れるだけのフランツ・ヨーゼフ皇帝とかマリア・テレジアとかが少し身近になったような気がしました。
10:30 みっちりガイドを聞きこんで回ったので丸1時間かかりました。次に宮殿前から出ているミニトレインに乗って、宮殿敷地の一番奥にあるグロリエッテヘ移動。丘の上に立つ建物で、宮殿敷地全体を見渡すことができます。もちろん歩いていける距離なんですが、体力の消耗が気になったので、ちょうど発車する所だったミニトレインのお世話になりました。ミニトレインはグロリエッテと王宮前を通る環状線を走っているんですけど、グロリエッテ前で途中下車してみました。空気が気持ちいいし、眺めも最高。追加料金払って展望台にも上がっちゃいました。
11:30 歩いて宮殿前に戻る。そろそろ次の目的地に移動せねば予定を消化しきれません。いろいろ見逃したところも多く、後ろ髪を引かれる思いで宮殿をあとに。シェーンブルン駅から地下鉄で王宮方面へ。
12:00 あっという間に王宮前に到着。早速入城…の前に腹ごしらえでも。ところが王宮付近には適当なレストランがなく、うっかりイタメシ屋に入ってしまいました。なぜウィーンに来てまでパスタを食べねばならんのか…(味はまあまあでしたけど量が多すぎでした。パスタみたいに単調な食べ物を大量に食するのはつらい)
13:00 改めて入城。王宮とは言え城壁の中では20程度の施設がひしめいていて、これまた本気で回るなら1日2日は余裕でかかる観光スポットです。例によって今回は早送りでお願いします。
正門前
13:20 ひとまず王宮正門からすぐのところにある銀器・食卓調度コレクション、皇帝居館、シシィミュージアムをチェック。これまた日本語のオーディオガイドを完備。ありがたくちょうだいする。
15:20 オーディオガイドの内容が濃くて2時間かかっちゃいました。でもめちゃくちゃ面白かった。シシィミュージアムは「悲劇の女帝」とされているエリザベート皇妃が実際はどう言う人物だったのかを詳しく展示しています。ところでやたらオーディオガイドの説明が「一般的にはエリザベートは〜と思われているが、実は…だった」調なんですけど、それちゃんとソースはあるんですかねぇ。
15:30 次に王宮敷地内にある国立図書館へ。ここは18世紀に立てられた宮廷の書庫。天井近くまで達する本棚に収められた本たちが織りなす風景は、本好きにはたまりませんなぁ。僕もすごいお金持ちだったらこういう部屋に住むのになぁ。あと、なんでか知らないけど中では「血の歴史」という展示をやっていて(多分この時期だけだと思う)、暗殺とか拷問死とか死刑とか、リンチとか食人とかギロチンとか、物騒なパネルで一杯でした。外に貼ってあったポスターが木ののこぎり(言うまでもなく拷問用)を持った男という時点で、いやーな予感はしてたんだ。
こういう家に住みたい
16:00 続いて王宮敷地に接する区画にある美術史博物館へ。本当は明日回ろうと思ってたんですけど、案内板によるとどうやら月曜は休館日らしい。気付いて良かった。ここはエジプト、ギリシャ、ローマの考古学出土品と、ヨーロッパの歴史を彩る絵画が充実した博物館です。中世絵画なので当然のことながら宗教画が多いです。ここもじっくり回るだけで半日は余裕でしょう。オーディオガイドはあるけど、日本語があるかどうかは知らません。さすがにガイドを悠長に聞く暇なかったので借りなかったんです。なんせ常に早足で歩きつつ、気を引かれた絵だけをしっかり見て、その中でも印象が強い絵についてだけ解説を読む、という方法で回ったのに丸1時間かかったし…。珍しく写真撮影OKの博物館だったので、何枚か撮らせてもらいました。
17:00 さらに美術史博物館の南にある近代美術館へ。近代美術にはあまり興味なかったんですが、ふと駅で見かけた今やっている展示が面白そうだったもので。でもやっぱりよく分かりませんでした。こういうのの楽しみ方を誰か教えてください。
17:45 なんとか今日の予定を全部消化できました。時間が許せばもっとゆっくり回りたかったなぁ。なんかちょっと消化不良気味です。もう一度来たいけど…多分難しいんだろうなぁ。でもウィーンくらいなら、ベルリンとかパリとかとセットで回ってもいいよね。
18:00 おみやげショッピング。なんせ今日か明日の午前中しか買う暇がないので…。男性へのお土産も含め、二十人分を確保。残りは3人分だが、これは買うもの自体は既に目を付けてある(お店が今日はお休みだった)ので大丈夫そう。これで一安心。
19:10 ウィーン東部にあるウィーン最大級(ってことはオーストリア最大級という解釈でいいんですよね?)の書店「アマデウス」へ向かう。ところが地図のとおりの場所に来たのにそれらしい店はない。代わりに別の本屋が…。多分店が変わったんでしょう。こちらも負けず劣らず(といってもアマデウスの大きさは知らないけど)ビッグな本屋。これだけあれば探しているあれも…ありました。僕が海外旅行で必ず探す、「日本のマンガ 現地語バージョン」。本当はケロロ軍曹がほしかったんですけど、なかったので「ネギま!」17巻(ドイツ語)を購入。本当は1巻が良かったけど、なぜか13〜17巻しか置いてなかったんだよ…。
20:00 買う物は買ったので、少し遠く(シェーンブルン宮殿方面)にある「グーラッシュムゼウム」(グーラッシュ博物館の意味)という店で夕食。ここはグーラッシュ(ハンガリーの伝統料理をウィーン風にアレンジした…一言で言えばシチュー)の専門店。人気店らしくお店も混み混みで、店内ではなくテラス席に案内されてしまいました。もうすっかり日も暮れて、さ、寒い!シチューはおいしかったけど、寒くてどうにもならないので途中で中の席に入れてもらいました。ていうか客に言われる前にそういうことは店側でしなさいよ。料理はおいしかったのでアップルシュトゥルーデル(アップルパイ)も追加注文。これも甘さ控えめでうまい。
21:00 地下鉄でホテルに戻りました。体も冷えてるし、ホントはバスタブで疲れを取りたいけど、こっちのホテルの部屋はバスタブがないんですよね…ちゃんとバスタブ付にしてって頼んでおけば良かった。シャワーでは疲れが取れぬ。シャワーを浴びたあとごろごろしながら、明日の予定を立てる。
2008-09-15
07:00 予定通りの起床。この午前中が最後の自由行動です。昨日回りきれなかったところをきっちり回って、悔いが残らないようにしないと。昨晩かなり詳細な計画を立てたし、大丈夫…なはず。ところで今日は雨。気温が10℃程度ということで手持ちの服だけでは寒い…がこればっかりはどうにもならないので、少し重ね着してお出かけしよう。コートでも買えばいい?僕服選ぶセンスないからなぁ…
08:20 朝食をしっかりとって出発。やはり寒い。どのくらい寒いかというと、吐いている息が白い。日が昇ればそのうち暖かくなる…に違いない。外に出るとほとんどの人がコートかジャンバーを羽織ってます。後で聞いた話によると、先週まで20℃くらいあったのに、急に寒くなったとかなんとか。何ゆえ。
09:00 ホテルの最寄駅カールスプラッツ駅から2駅先のフォルクステアーターで下車。その真ん前にある自然史博物館に到着。昨日行った美術史博物館の向かいにある、建物の外観自体もそっくりなこの博物館は、様々な生物の標本や化石、鉱物標本などが豊富に展示されていて、博物館好きにはたまらない逸品です。ここは珍しく写真撮影OK。薄暗い洞窟を模した部屋に洞窟壁画が飾られるなど、展示内容も結構凝ってました。巨大昆虫(巨大な昆虫ではなく、昆虫の巨大な模型ね)などのイロモノ系も楽しい。でもひそかに楽しみだった惑星関係の展示がお休み中だったのが残念。あとそのせいで順路がぶちぎれているのはどうにかならんのか。
10:20 自然史博物館を出て次の目的地、シュテファン寺院に向かう。フォルクステアーター駅から2駅目のシュテファンスプラッツ駅で下車。目の前がシュテファン寺院。
10:40 シュテファン寺院に到着。シュテファン寺院はキリスト教最初の殉教者聖シュテファン(日本語ではステファノとも)を祭った教会で、12世紀に建築された、ウィーンのシンボルと行ってもいいくらいの巨大な建物です。教会内も非常に広く、オーディオガイド(日本語あり)も非常に聞き応えがあるのでついつい長居してしまいました。美しいゴシック様式の説教壇が見物。137メートルを超える塔に展望台もあるのだが、別料金ということもあり結局上りませんでした。ちょっと残念。
でかーい
11:30 シュテファン寺院を出て、すぐ近くにあるウィーナー・ショコラーデケーニッヒというチョコレート専門店に向かいます。ここで事務所とかのおみやげをまとめて手に入れようって寸法です…って高いなおい!1口サイズのチョコが大体1個1ユーロ(160円)。1箱買うと数千円が吹っ飛びます。…事務所はおみやげ屋の安いチョコレートでいいよね。大事な人のおみやげだけにしよう。あと自分も食べたいので家族にも一つ。
11:50 再び昨日行った王宮に向かい、その敷地内の王宮博物館へ。ここにはハプスブルク家に代々伝わる神聖ローマ帝国の冠とかマントとかが展示されています。金と宝石でギンギラギン。こういうのって男心をくすぐりますよね。ガイドブックで見てから絶対来たいと思っていたので来れてよかったです。しかし展示数はあまり多くなく、これで入場料10ユーロはちょっと高い感じがします。
12:15 とりあえず予定行動は完了。あと今回のツアーには、ザッハ―カフェでチョコレートケーキを食べられるクーポンがついているんですよね…。そう、あの「ザッハートルテ」を楽しめるわけです。時間のあるうちに行っておこうということで、早速ホテルザッハーのとなりにあるザッハーカフェへ移動。王宮からは歩いてすぐです。
12:30 ザッハーカフェに到着。小腹もすいていたので、クーポンで頼めるケーキと紅茶のほかに、オリジナルのウィンナープレートも注文。しかし空気を読まない店員が先にケーキを持ってきた。お前それはデザートだろう。まあいいや。早速いただきます。モグモグ。…ほんのり果物の酸味が聞いたケーキを、ちょっぴりビターなチョコレートが包み、そして付け合わせの甘いホイップクリームとが渾然一体となって口の中でとろけるようです…確かにうまい。さすが本場の味です。あ、そのあとに来たウィンナーもおいしかったですよ。30センチくらいのが2本も来るとはうれしい予想外でした。マスタードとパンが合うんだこれが。
13:10 午後からは出発前にあらかじめ申し込んでおいたオプションツアー、ウィーンの森半日観光です。あぁ、まだ見てない博物館や美術館がいくつもあるのに…。なんでこれ申し込んじゃったんだろう。でももうキャンセル出来ないし(正確にはキャンセル料が100%)…とりあえず近くの店で待ち合わせ時刻まで暇つぶし。昼になっても温度は上がるどころか下がりっぱなし。寒い。
13:40 王宮内にあるアルベルティーナ(元宮殿を改装した美術館)前でガイドさんと待ち合わせ。やってきたのは流暢な日本語を話すオーストリア人のおばさまでした(おばさまという呼び名がぴったり来る感じの人でした)。一緒に付いてきていた運転手さんの車に乗ってウィーンの森(実はウィーンの森と呼ばれる地域はウィーンの北と南両方にあるのだが、今回行くのは南)へ。ツアーの参加者は僕一人。最少催行人数1名のコースにしておいて正解でした。僕一人のためにスタッフ2名。ある意味豪華と言えなくもない。
14:00 最初の目的地、リヒテンシュタイン城に到着。これはオーストリア近隣の小国リヒテンシュタイン公国を治める、リヒテンシュタイン公の別荘として建築された、比較的新しい(19世紀築)お城です。公のプライベートな城なので、見学はできず外から見るだけですが。この旅行に来て初めて自分の写った写真を撮りました。ガイドさんありがとう。
14:20 次に地底湖(一般名詞ではなく地名)へ。二十世紀まで石膏鉱山として使われていた坑道跡に、水が流れ込んで地底湖が出来ているところです。ディズニー映画「三銃士」の撮影にも使われたとか。すごく雰囲気があるところです。中では電池式のボートで静かに、ゆっくり洞窟内を遊覧できます。ちなみに中は1年を通して9℃に保たれているので、真夏に夏服で行くと死ねます(毛布の有料レンタルあり)。今日はちょうど外気温と同じくらいなので…どっちにしろ寒いんだよ。
15:00 次の目的地、ハイリゲンクロイツ教会へ。12世紀頃から300年かけて建てられた教会とのこと。300年の間に建築様式も変化したらしく、あちこちいろんな建築様式が混ざっていながら、それがいい感じに融合している、見ているだけでも面白い建物です。静かに見学したあと、教会外のカフェでケーキをいただきました。チョコレートケーキ、アップルパイ、クリームケーキのうち一つを選べと言われたので、ウィーンではまだ食べてないクリームケーキを注文。甘いカスタードクリームと甘酸っぱいベリーのソースがさくさくのパイにしっとりと合いますなぁ。もぐもぐ…ザッハートルテよりもうまい。
16:00 モーツァルトがよくその前を通っていたという水車小屋(今はホテルになっている)を経由して、最後の目的地マイヤーリンクへ。ここはフランツ・ヨーゼフ皇帝とエリザベートの間に生まれた息子、ルドルフ皇太子が女性(平たく言うと愛人)と共に自殺した、ルドルフの別荘です。ちなみにルドルフの死後皇太子になったのが、サラエボ事件で暗殺されたフェルディナント大公(皇帝のいとこに当たる)です。ルドルフの遺品や生涯を追ったパネルなどがあり。世界史好きにはたまりません。
16:40 マイヤーリンクを出発。行く前は気が乗らなかったウィーンの森ツアーですが、すごく面白かったです。やっぱりガイドさんがいる旅もいいなぁ。とにかく前回のギリシャ旅行と合わせて思うに、田舎に足を伸ばす時はツアーに限る。なんせ田舎は交通機関はない、現地語しか通じない、詳細な地図がなくて道に迷いやすい、などいろいろ難しいですからね。そういうことを一気に解消できるツアーは便利です。帰りの車内ではモーツァルトの曲を流してくれましたけど、曲を聴き始めてすぐ夢の世界へ…。
17:20 アルベルティーナ前に到着。ガイドさんも寝てたみたいですけど、お疲れさまでした。1対1の旅行だったけど楽しかったです。大学で日本語勉強したらしいけど、それだけであそこまでぺらぺらになるのかなぁ。
17:30 アルベルティーナでゴッホ・モネ・ピカソ展をやってるらしいという情報をゲット。モネが好きな自分としてはこれには行かねば。早速入場券を買って、楽しみは後回しとばかりにゴッホ展へ。この選択は痛恨のミスでした…。ゴッホ展には「ひまわり」などの有名絵画はなかったですけど、麦わら帽子の自画像とかがありました。やっぱり名画は心に染みるなぁ。でも僕は印象派が好きなので、本命はモネ展です♪
18:00 ゴッホの絵画も堪能したことだし、さて次はいよいよモネ展…と思ったら、なんとモネ・ピカソ展は18時閉館!?ゴッホ展は19時なのに!!やられた…。入場券がほぼ無駄になってしまったことが心に追い打ちをかけます。入館時に教えてくださいよ。
18:10 雨は降るし、寒いし、心は痛いしで、もう食事をして帰ることに決めました。今日案内してくれたガイドさんの話だとアルベルティーナの階下にあるレストランがうまいとか。ここで心を癒そう…と思ったら、「本日貸切」(ドイツ語なので推定)の札が。もうだめだ…
19:00 完全に打ちのめされて、あてもなく街をぶらついていると、Asian Noodlesという看板が。僕は外国ではその国の料理以外食べないことにしてるんですけど(とくに日本料理禁止)、ラーメンなら別です。早速店に入り、サンラーメン(酸味と辛味の強いラーメン)を注文。箸を使うなんて久しぶりですねぇ。ラーメンはチンゲンサイ(のような野菜)と牛肉の薄切りとハーブとが渾然一体…となってないなぁ。微妙にハーブが浮いてる感じがします。麺もコシがないし…ああ、なんていうか、外国で食べる日本料理の味がする(食べたことないのであくまでイメージです)。
これはラーメンと定義していいのか?
19:50 いつもより早めにホテルに帰りました。これから友人にエアメールでも書きます。ところでこのホテルでは日本語のテレビ番組が1チャンネルだけが見られるんですけど、なんで2年くらい前の平成教育学院やってるの?
2008-09-16
07:30 予定通り起床。寝起きの良さは自慢していいと思います。今日は1日オプションツアーのヴァッハウ渓谷観光です。ヴァッハウ渓谷とはオーストリアを横断するドナウ川の一部をなす渓谷で、2000年だったかに世界遺産にも認定された、風光明媚な歴史的景勝地です。しかし今日も雨で寒いですよ…。昨日よりさらに重ね着してがんばります。渓谷ってもっと寒いのかなあ。
09:20 ホテルから徒歩10分のウィーン・オペラ座前に集合。今日は僕だけじゃなく、日本人の夫婦2組と同じツアーです。こっちは一人旅なので絡みづらいなぁ。まあどうでもいいですけど。
09:30 出発。日本人のおばさんガイドと、現地の運転手と一緒にバス(というよりバン)でウィーン郊外のメルクに向かいます。
10:30 メルクに到着。メルクは11世紀に建てられたベネディクト派修道院を中心として発展した街です。バロックの宝石とも言われる美しい修道院(現在は学校も併設)は一見の価値ありです。カトリックの集大成とも言うべき礼拝堂は華美の一言でした。ガイドさんの説明によると、質素をモットーとしたプロテスタントに対抗すべく、どんどんエスカレートしたらしい。こういうのって宗教的にはどうなんですかね。あとここも古い図書館が充実。なんと一部の蔵書は申請さえすれば実際に借りられるとのこと。
教会内部
12:20 メルク修道院の見学も終了し、修道院に併設されたレストランで食事。ウィーンに来て初めて魚料理を食べました。オーストリアは内陸国なので魚は全部川魚。ソテーで出てきましたけどさっぱりとしてうまかったです。
13:20 食事も済んだので、次の目的地メルク港へ。ここから船に乗り換え、ドナウ川を下ります。船と言えば「浜辺で波を見ているだけで酔った」「フェリーに片足乗せただけで酔った」など数々の武勇伝を持つ僕ですが、それでも行ってみたいと思わせるほどの渓谷だったんですよ…。不安半分、期待半分で頑張ります。
13:40 船着場に到着。てっきり簡単なボート(たとえが正しいのかわかりませんけど、TDLにあるジャングル・クルーズのボートみたいな感じ)みたいなものかと思ってたら、きっちりした客船でした。空調も整っているし、一安心です。
王冠が可愛い?
13:50 船が出発。ドナウ川の川幅は思ったよりも広くなく、両岸に次々と城や廃墟が見えてきます。これだけの長さの川沿い(全部で30キロ程度)にここまで集中しているとは。しかし旅の疲れが出たのか、そうとう眠いです。目立つ建物があるとアナウンス(日本語もあります)で知らせてくれるんですけど、それが聞こえない間はずっとうつらうつらしてました。船の揺れも電車と同じくらいで、眠気を誘うんだこれが。
15:15 途中シュピッツ港を経てデュルンシュタイン港に到着。下船します(クルーズ自体は次のクレムス港まで続く)。12世紀にリチャード獅子心王が幽閉された城の廃墟がある街です。ここで自由時間。と言っても観光できるのはみやげ物街が通り1本あるだけですけどね。城跡は山の上にあるので到底行けないし。
16:00 デュルンシュタインでヴァッハウ渓谷観光は終わり、バスでウィーンへ戻ります。帰りのバスの中でもガイドさんが一生懸命いろいろな解説をしてくれてましたけど、完全に寝てました。なんでこんなに今日は眠いんでしょう。ウィーン市内に入ってからは目が覚めたので、ど派手なゴミ処理場(大阪にも同じデザイナーが設計したゴミ処理場があるとか)とかはきっちりチェックしておきました。
17:30 オペラ座前に到着。とりあえずガイドさんに教えてもらったお勧めおみやげ店「WALTZ」に向かう。オペラ座から2ブロック南の角で、日本人店員だらけの店です。免税の手続も簡単に出来るのでいいかもです。1割割引になる優待券ももらったけど、お土産はほとんど買っていたのであまり生かせませんでした。とりあえず事務所用のお土産としてお菓子を購入。
18:00 寒さが身にしみるので、ちょっと早いけど夕食にします。例のガイドさんお勧めの「プラフッタ・ヒーツィング」というお店に行くつもりです。地下鉄に乗ってヒーツィング駅まで遠出しないと行けないんですけど、ここのターフェルシュピッツ(ボイルした牛肉の薄切り。ウィーンの伝統料理)が絶品だそうですよ。わくわく。
18:30 「プラフッタ」に到着。…がしかし、店は予約で一杯で、今日は開いてないとのこと。待ってもよかったけど、店が狭くて待つこと自体が邪魔になりそうだったので、あきらめました。昨日からこんなのばっかり。しかし店名にヒーツィングと付いているということは、他にチェーン店があるのか??
19:00 ヒーツィング駅から地下鉄でシュテファン寺院前のシュテファンスプラッツ駅へ。この近くにある「オーフェンロッホ」という店もウィーン料理がうまいとか。ところがわかりにくい路地をぬけた先にあったお店はお客で一杯で、30分待ちとのこと。この寒い中そんなに待ってられるか。
19:30 結局アルベルティーナ前に戻ってきて、カフェ・モーツァルトに入ることに(カフェとしては結構な有名店です)。ここもターフェルシュピッツがメニューにあったので。仕方なく入ったお店でしたけど、ここは結構当たりでした。ここのターフェルシュピッツは、普通のステーキ肉くらいの大きさの肉が2枚くらい、野菜と一緒に煮た鍋のまま出てくるんですけど、肉に味がしっかり染みてる上に、長時間ボイルされているので油っ気は抜けてぜんぜんしつこくない。それに野菜のソースとかチーズのソースとかがよく合います。ちょっとお値段は張りましたけど、その価値はありました。カフェだけあってケーキもおいしそうでした。お腹いっぱいで注文できなかったことが悔やまれます。
20:20 お店から歩いてホテルに戻りました。いよいよ明日は帰国です。ウィーンはもう一度来たいなぁ。まだ行ってないところが多すぎます。それくらい盛りだくさんの街でした。1週間くらいは余裕で過ごせると思いますし、お城巡りとかしてたら2週間は余裕。歴史好き、博物館好きにはお勧めの街でした。明朝は比較的ゆっくり出発できますんで、今晩はゆっくり休もうと思います。
2008-09-17
7:30 起床。いよいよ帰国です。朝食を軽く済ませ、荷物を整理。楽しかった海外旅行もおしまいかぁ。
9:30 ドライバーがホテルまで迎えに来てくれるはず…が来ません。旅行会社に連絡したら、道がめっちゃ混んでるので15分ほど遅れるとのこと。うそつけ。
9:45 ようやくドライバー到着。てめー言い訳する暇があったら頭くらい下げろ。旅行会社から「ドライバーを間違えないように、きちんと自分の指名を告げて、ドライバーが持っている名簿を見せてもらいなさい」と指示されていたので、名前を告げて名簿を見せるように言ったんですが、大丈夫大丈夫とそのまま車に乗せられました。旅行会社もそういう仕事はきちんとしておけっつーの。
10:15 空港に到着。そしたらいきなりドライバーに料金を請求されました(本来はツアーの代金に含まれている)。払わないって約束なんですけど?と言ったら「だったらバウチャー見せろ」だって。バウチャーなんてもらってないっての。旅行会社も随分いい加減ですよ仕事が。とりあえず事情を説明して、旅行会社にももう一度電話して、話を付けてもらいました。運転手も誰からお金もらえるのかくらい確認してから来いよ。
11:45 空港でのんびりと余ったお金をポンドに換えているうちに搭乗時間に。さようならウィーン。機会があればもう一度来たいです。
14:10 ロンドン・ヒースロー空港に到着。現地時間は13:10。乗り換えまで3時間ほどあるのでロビーでずっとPSPプレイしてました。どうせ帰りの飛行機は寝っぱなしだし、電池きれてもいいでしょ。
16:35 ロンドンから一路関空へ。去年のような出発前のトラブルもなく、概ね予定通り離陸しました。帰りもJALなので周りは日本人が多いです。…そういえばウィーン―関空は直行便が出てなかったっけ?そんなことを考えるまもなく睡魔にやられました。
2008-09-18
12:45 関西国際空港に到着。お疲れ様でした。とりあえず電車の発車時間まで間があったので、向かいのビルでうどんを食べました。うわーい久々の和食だー。…という日本人補正が入っていたにもかかわらず、あんまりおいしくありませんでした。
13:15 空港から新大阪へ、新大阪から新幹線で岡山へ。特筆すべきこともなく、17:30頃には無事帰宅いたしました。帰りにもう一度グレンラガンの映画を見に行こうかとちらりと思ったんですけど、さすがに体力が…。今日は寝ます。明日は休みで、明後日から仕事。