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#11 ノーチラス号の新入生

▼ストーリー
 グラタンの活躍によってノーチラス号が生還した次の日、艦内では幹部会議が開かれていた。議題は三人組を乗組員として搭乗させ続けるかどうか。エレクトラが強硬に反対したものの、先日の活躍が認められ、三人組は見習いとして、ジャンたちは客員として正式に搭乗を許可されることとなった。ネモに惚れているグランディスや、科学者のジャン、ハンソンは大喜びである。
 グランディスとその手伝いを命じられたナディアは早速夕食の調理にとりかかることに。愛するネモ船長に料理を作れるグランディスは一人で浮かれるが、ナディアは包丁は使えない、魚は触れないでほとんど戦力にならないのだった。
 その晩、ネモの前に置かれた料理はとても料理とはいえないグロテスクな外見の魚のあんかけらしきものだった。いつもは寡黙なネモが明らかに狼狽し、フォークを持つ手も震えるくらいのブツ。ネモは観念して口に運ぶが、意外にもその料理は驚くほどおいしいものだった。
 一方、ナディアたちも晩御飯をとっていたが、キングが料理の余りの辛さに暴走してしまう。そのキングを追っていたジャンは、エンジンルームへ迷い込んでしまった。そこへネモが現れる。ネモはそのエンジンが20世紀も超えるほどの科学で造られたもので、使い方によっては星の海を渡ることも出来ると言う。そのことに感動するジャン。しかしネモは、「この船は人殺しの道具で、科学は知恵の実を食べてしまった人間の罪を背負っているのだ」と語るのだった。
 次の日、ジャンはエレクトラにその言葉の意味を尋ねる。「使いきれない大きな力は、それだけ大きな不幸を生むわ…この船のように」と自嘲気味に応えるエレクトラ。ジャンはこの船の意味について深く考えさせられるのだった。
▼みどころ
 かなりギャグの要素が強い回ですね。作画もそれに合わせて少し崩れ気味のような気もしますが…いやいや、これは演出、そうに違いない!
 今回は比較的ノーチラスクルーの出番が多いです。とはいえ、この回以降ほとんどプライベートなセリフがもらえないクルーもいますので(航海長とか、コック長とか、科学部長とか)彼らのファンは目の玉かっぽじって見てください。そういえばネモ船長もいつもより多くしゃべっております。
 そしてグランディスの意外な特技が明らかに!ネモは計算が出来るライオンの存在よりも驚いているくらいですからその意外性は強烈だったんでしょう。グランディスは育ち(これについては次回の話を)のワリに料理、洗濯、裁縫と家事はなんでも出来たりします。やっぱり苦労してきてるんですね…
 さて、最後の5分はうってかわってシリアスモードです。科学の功罪はこの作品を貫く一つのテーマですからね。科学の可能性を純粋に信じていたジャンですが、ネオ・アトランティスやネモの言葉に少し心がゆれているみたいです。はてさて…