界を再び
滅ぼす
悪魔の光だ…

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#07 バベルの塔

これまでのあらすじ

 ときに西暦1889年。謎の組織ネオ・アトランティスに捕らえられたマリーとキングを助けに秘密基地に潜入したジャンとナディアだったが、逆に包囲されてしまう。
 そのピンチの中、ナディアはジャンを助けるため兵士の前に飛び出したのである。

ストーリー

 敵に捕まったナディアはガーゴイルと向かい合っていた。彼はどうやらナディア自身、そして彼女の父親について知っているらしい。そして、マリーとキングの命を盾にブルーウォーターの隠し場所を尋問する。その非情さに折れてしまい、ジャンが持っていることを告げてしまうナディア。
 その頃ジャンはナディアを助けるため基地の中をかけまわっていた。しかし、ナディアが捕らわれているであろうガーゴイルの城には警戒が厳重で近寄れない。そのとき、ジャンの目に城へと移動していくトロッコが移る。ジャンは手近に合ったトロッコに忍びこみ、機会を待つのだった。
 一方、捕らわれの身だったグランディス一行も脱走していた。やはり警戒態勢のために脱出は不可能と判断、手近にあったトロッコに忍びこむ。…外に連れて行ってくれることを期待して。
 次の朝、ガーゴイルはネオ・アトランティスと称する自分の組織の基地を案内する。人工的に作られた植物、強力な発電機関、そして、バベルの塔。ガーゴイルの話ではバベルの塔は反射衛星を利用した粒子ビーム砲らしい。そのすばらしい性能を語るガーゴイル。しかし、ジャンの身を案ずるナディアにその声は届いていなかった。
 ようやく、動き出したトロッコだったが、その行き先は4人の思惑とは外れ、バベルの塔基部であった。警戒が余計厳重になってしまい、出るに出られない4人。
 その晩、バベルの塔の発射実験を兼ねたパーティーが催される。パーティー会場のナディア、そして塔基部の4人の目の前でバベルの塔が発射される。その威力は洋上の島を軽く吹き飛ばしてしまうのだった。

みどころ

 ガーゴイル様本領発揮の回ですね。今回、そして次回と。
 部下を銃殺したり、穴に落としたり、とやりたい放題の彼ですが、やっぱ悪役はこうでないといけませんよねー。敵に対する情けや正々堂々の勝負なんて邪道です!人質上等!役に立たない部下は消えてよし!
 …少し熱くなりすぎました。ところでナディアにはいくつか聖書に関連した話が出てくるんですが、今回は「バベルの塔」「ソドムとゴモラ」が出てきましたのでこれについて少し。
 バベルの塔は人類初期に立てられた建造物ですね。高慢になった人間が神の座を目指して天まで届く塔を建てようとしますが、神の怒りに触れて全地に散らされてしまう、というものです。
 ソドムとゴモラは神の怒りをかって滅ぼされた都市。火と硫黄の雨によって滅亡しました。ナディアではバベルの塔にやられたことになってますが…あれ?確かその時代のアトランティス人はバベルの塔を兵器としては用いていなかったような…(#16参照)
 あとビーム兵器にしては光線の速度が遅い、反射衛星の確認を事前にしていなかったのはなぜかなど細かいところで気になることはあるんですが…
 次回!今度こそジャンが活躍します。お楽しみに!

あらすじ

グランディス「ジャン、ブルーウォーターは?」
ジャン「ナディアは…あいつらに捕まっちゃったんだ」
グランディス「ジャン、あたしたちが手を貸そうじゃないか」
ジャン「えっ?」
グランディス「みんなは一人のために、一人はみんなのためにって言うだろう?」
ジャン「えぇっ!?…というわけで第8回『ナディア救出作戦』が始まるんだ!みんな見てね。ジャーン!」