ひそかにTales of Phantasia OVAを応援しています。というわけでいきなり魔女っ娘アーチェさん。お借りしています。
最終巻は2月発売。最後までユグドラVer購入の予定。っていうか延期多すぎ。 Travel
Log
2007

トップ
ナディア
星界
ドット絵
BBS
100の質問
■日記
最新号
リンク
管理人
+ 2007年夏期旅行記 アテネ・ロードス編 +

2007-09-17
可愛い子には…

いよいよ出発だ。といっても今日は成田空港に向かうのみ。
本当は関空から出たかったけど、席が空いてなかったんですよ。
やっぱり予約は早めにしないとだめですね。
・・・という教訓を生かさなかったために、ひかりに乗るはめになってしまいました。のぞみの指定席売りきれてたんですよ。そんでとりあえずホームに要ったら新幹線が止まってたので、飛び乗った、と。岡山始発のひかりだったので自由席でよかったわけだが。
昼過ぎに出たけど、途中都内でうろちょろしたせいで、到着は21:00。時差ぼけ防止のため、今日はあらかじめ買ってきた「サモンナイト ツインエイジ」でもしながら徹夜します。
2007-09-18
旅行1日目:長い長い日

6:30 結局完徹。今日は8時半に集合なのでとりあえずホテルで朝食をとる。サモンナイトはシステム的には良作だと思う。「これなんて聖剣伝説?」とかいってごめんなさい。とはいえストーリーはまったく問題外のレベル。そもそも各キャラクターの思考が統一されていないのはもちろん、思考回路も???となるところが多い。あとライターさんが日本語が不自由としか思えないような言い回しがある。伏線の張り方もお粗末。正直文字を追うのがこんなにつらいRPGは久々だ。
7:50 シャトルバスで空港に出発。
8:10 成田空港に到着。とりあえずHISのカウンターで搭乗券をもらう。少しは空港内でのんびりする時間もあるはずだが、もしものことがあってもいけないので、一目散にチェックインカウンターに向かう。カウンターで「スーツケースにパソコンが入っているのだが・・・」と言ったら、係員に手荷物にすることを勧められる。「手荷物2つ持ち込めるのか?」と聞いたら「多分」だって。大丈夫かおい。
8:30 無事にチェックイン。手荷物も問題なかった。そのまま手荷物カウンターへ。
9:00 搭乗口に到着。とりあえずジュースを飲みながら一休みする。搭乗時間まで1時間もあるのでサモンナイトで時間をつぶす。しかしあんまり使いすぎて飛行機内で電池が切れてもいやだしなぁ。
10:00 搭乗開始。これで日本ともしばしのお別れ。無事に祖国の地を再び踏めますように。
10:30 定刻通り離陸。アテネへは直行便がないため、パリで乗りかえる予定。パリまでは13時間。とにもかくにも眠いし、着くのは現地時間で夕方なので、とりあえず寝ることに。
12:00 いきなり起こされる。昼食の時間だ。とりあえず食べて寝る。まさに健康体。
16:00 再び起こされる。夕食の時間だ。またもや食べて寝る。
20:00 今度は自分で起きる。ちょうど食事(何食?)の時間だ。そろそろ起きておかないと時差ぼけになりそう。とはいえこのままだとまた寝そうなので、備え付けのテレビで映画を見る。映画は「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」。正直このシリーズはキングダムハーツくらいでしか知らないんですけど、他に見るものがなかったので。昔友達も勧めてたし。
23:00 ジャック・スパロウはいつ死んだの?バルボッサって単なる悪役じゃないんだぁ。
23:30 パリに到着。現地時間では16:30なのでこれからはパリ時間で。
16:50 とりあえず乗り換え口に。この時点で入国審査がある。ちなみにフランスからギリシャへの移動はシェンゲン協定により入国審査不要。ところでスーツケースは自動的に乗り換え後の便に移してもらえるんですよね?誰かに聞きたいが誰もいない。最初にもらったクレームチケットに乗り換え後の便も記載されていたことを頼りに、そのまま乗り換える。
18:15 パリ出発。荷物も出発してますように。
18:40 再び夕食。これで機内食4連続。さすがにつらくなってきた。ガイドブックを読んでアテネの料理を夢想する。
21:30 アテネ到着。現地時間では22:30なのでこれからはアテネ時間で。
21:40 日本人のガイドさんと合流。ちなみに日本人のガイドが付くのはこのときと帰る時だけ。ほかにもツアー客がいっしょになるはずなのだが、どうもパリでの乗り換えに失敗したらしくしばらく待つことに。大丈夫かなぁ。僕はスーツケースが届いてたからよかったけど。
23:30 結局来なかった。僕もあちこち探して手伝ったんだけど。ガイドさんは疲れているところすみませんと恐縮してくれていたが、困った時はお互い様ですよね。
24:00 ホテルに到着。ポーターがいないことに愕然としつつ、長い長い1日目終了。
2007-09-19
2日目:オッサンに囲まれて

ということでアテネ観光開始。
今日でめぼしい遺跡を回りきるつもりなので、はりきっていきますよ。だって先に回っておかないと、体力がなくなったら死ぬからね。
9:00 ホテル出発。とりあえず地下鉄に乗ってオモニア広場へ。あまり治安がよくないところだそうなので、明るいうちにいっておかねば。
9:30 うっかり間違えてシンタグマ広場で降りてしまう。ちなみにアテネの地下鉄はどこまで行っても0.8ユーロ(130円)。ただし券売機はコイン専用なのであしからず。コインがないときは窓口で買いましょう。
10:00 オモニア広場に到着。国立考古学博物館へ。ここにはギリシャ中から集められた発掘品が展示されているのです。まあほとんどは古代ギリシャの彫刻なんですけど、先史文明のものもあります。ギリシャに行く観光客がみんな来る所です。しかしこんな見分けのつかないおっさんの彫刻が、やれゼウスだやれポセイドンだってよく判別できましたねぇ。
11:00 博物館広っ。まだ半分くらいなんですけど、中にあるカフェでお茶。ちなみに日本の博物館とは違い、順路というものはありません。好きなようにまわればよし。カメラ撮影も自由ですけど、フラッシュは厳禁。
12:30 ようやく全て回りきる。やっぱり世界史を勉強していてよかったなぁ。ほんと歴史にはロマンがありますよね。大満足。お昼は近くのスブラギ(肉や魚の串焼き)屋で豚のスブラギを食べました。ちなみにパンはお代わり自由。1本1.2ユーロ(200円)。
13:00 さっき間違えて降りたシンタグマ広場へ。これからいよいよ遺跡めぐりです。ちなみに遺跡に行くだけなら、シンタグマ駅よりアクロポリ駅の方が近い。いや、ちょっと町を歩いてみたかったので。
13:10 ひとまず今回どうしても行きたかった、アテネ最大の本屋エレフテロダキスへ。ところがこいつがとんだ期待外れ。3階しかないくせにアテネ最大とは!石投げますよ。
13:30 有名な遺跡の一つ、古代アゴラに到着。ここは古代ギリシャの市街地で、ソクラテスやプラトン、時代が下がると使徒パウロなど、有名人が演説をしていたところです。いまはほとんど石しか残ってませんけど。ちなみに丘陵地帯に広がっているので、上り下りが大変。しかもあまり目立つ案内板がないので、入り口がよく分かりません。自前の地図を用意しましょう。アクロポリス遺跡の入り口から、道を挟んで反対側、さりげなく柵が切れているところが入り口です。共通入場チケット(これでアテネの有名な遺跡には全部入れる)は12ユーロ(2000円)。中には市街跡のほかに、教会(これいつの時代のものだろ)、アテネで唯一完全に復元された神殿を改装したアタロスの柱廊博物館、オリンポス12神の一人を祭ったとされるヘファイトス神殿などがあります。
14:30 丘の上り下りでつかれたため、ちょっと休憩。遺跡入り口に出店があるのだが、ジュース一杯4.5ユーロ(750円)と完全にぼったくっている。とはいえ他に選択肢がないので購入。飲んでたら自称イタリア人という怪しげなおっさんが近づいてきたので、おちおち休憩もできない。
14:45 アクロポリス遺跡へ。ちなみにこの遺跡は山のてっぺんにある。当然ケーブルカーとかはなく、徒歩。とほほ。しかしパルテノン神殿はホント見る価値がありますよ。なんかもう見上げると笑いが出てきました。これを作るのは無理だろ、なんの冗談だよって。それくらい荘厳で巨大で迫力があります。「パルテノンを見ずして死ぬなかれ」って言われる意味もわかります。
15:30 とりあえず二大遺跡めぐり終了。足が重いです。だれかグラビテかけてるでしょ。ひとまず丘を降りてプラカ地区(19世紀の姿をとどめる市街区)へ向かう。
15:45 ガイドブックによると、さっき行ったエレフテロダキスはシンタグマ支店らしい。改めて本店(これもシンタグマ広場近くにあるのだが)へ向かう。こっちは6階建てでまあ石を投げるほどではなかったものの、やっぱり期待外れ。これなら岡山の紀伊国屋の方がデカイよ。
16:00 プラカ地区を散策。まだ明るいし人通りも多いので、とにかくあちこち地図も見ずうろうろしてみる。土産物屋より食事どころが多いなぁ。
17:00 ミトロポレオス大聖堂(アテネ一の寺院)の向かいにあるカフェで食事。ホントはお茶のつもりだったが、おいしそうだったのでついつい夕食にしてしまった。頼んだのはギロセット。赤ダルマとは関係ない。ギロとは肉を炭火で焼いたもので、付け合わせはきゅうり、トマト、レタスにピタというインドのナンのようなパン。それにヨーグルトソース。正直量も多く食べきれないと思ったが、このソースが曲者で、あまりにさっぱりしているのでいくらでも肉が入る。恐るべし。8ユーロ(1300円)と値段も手ごろ。
17:30 プラカ地区をウロウロ、お土産を物色する。
18:30 一通り歩いたものの、まだまだ外は明るい。近くにある別の遺跡に向かうことに。
18:45 ゼウス神殿に到着。今は15本の柱しか残ってないが、それでも当時の優美な姿を思い知らされるのはすごい。しかしこれまたデカイなぁ。これが街のど真ん中に立っているって言うのもすごいが。しかしここに入るのも入場券が必要なのだが(さっきの共通チケットでOK)、エントランスが1箇所しかないため、周りを散策することに。ちなみに入り口は北側。
19:00 ディオニソス劇場へ。古代の劇場で、今は使われていない。客席に座ることが出来るのでそこに座っていると、山の向こうに日が沈むところだった。そろそろ帰るか。
20:00 ホテルへ戻る。ちなみに日は沈んだけど、あたりが暗くなってくるのはこの頃。地元の人はこれから食事に繰り出すようだった。僕はつかれていたので、帰りにギロピタ(ギロをピタで巻いたもの)を買って帰った。あとホテルで飲む用にミネラルウォーター。1.5リットルで1ユーロ(160円)。安い。
21:00 とりあえず職場からメールがきているようなので、ホテルの人に頼んでインターネットを使わせてもらう。といっても僕はあまり英語が得意ではないので、意志を伝えるのに苦労した。しかし3時間16ユーロ(1660円)は高いなぁ。
2007-09-20
3日目:そこに山があるから

ギリシャを歩き回るには水分補給が必要不可欠。町のあちこちにある売店(キオスク)ならどこでも買えて非常に便利です。
10:00 朝、ホテルの人のノック(というかドアをがたがたする音)で目が覚めた。完全に寝坊である。とはいえ、今日はノンビリするつもりであまり予定も入れてなかったので別にOK。とりあえず記憶が薄れないうちに昨日の日記を書く。
11:30 出かけようとしたら、ドアの下に手紙が。開けてみると事務所からのFAXだった。しかも文書で回答しろとのお達し付き。どうせ今から作っても事務所で見るのは明日の朝だろうし、無視して出かけることに決定。帰ったらやりますから。
12:00 出発。とりあえず駅に向かうが、朝食を食べ損ねたので近くのカフェに立ち寄る。ほうれん草のパイとギリシャコーヒーを頼んだ。コーヒーは甘さを聞かれたのでSweetと答えたが、これがいい具合だった。パイもおいしかったけど、量が多いよ。2つで4.2ユーロ(670円)。ようやくアテネは食事にお金がかかるということに気付いてきた。
12:30 アクロポリ駅からシンタグマ広場駅へ。今日はそこから東にあるコロナキ地区へ向かう。この辺はブランドショップとかが多いおしゃれタウンなのだが、もちろんその辺は興味なし。それより気になるのが博物館。この辺は博物館エリアなのだ。
12:45 とりあえずビザンティン博物館へ。その名のとおりビザンティン帝国(東ローマ帝国のことですよ)にまつわるいろんなお宝を展示してある。今日は偶然無料開館日だった。キリスト教の変遷とか、トルコの台頭とか、歴史マニアにはたまらない。また珍しく順路が設定されている・・・のだが、最後まで行くと元来た道を通って戻らないといけないという不親切設計。おいおい。いろいろ写真を撮りたかったが、とっていいのかどうか分からなかったのでとらず。
13:40 隣にある戦争博物館へ。がしかし、1フロア見たところで係員に声をかけられる。どうも14:00閉館らしい。なんだそれ。さっさと追い出されてからガイドブックを見ると、確かにそう書いてある。しょんぼり。というかこの辺は14:00閉館が結構多いので、観光の際は要注意。ここはギリシャ関係の武器・兵器が古代から現代のまで展示してあるっぽい。
14:10 仕方なく近くにあるベナキ博物館へ。ここはとくにテーマが決まっているわけではないのだが、ギリシャにまつわる展示物が多数取り揃えてあり、見ごたえあり。正直博物館に食傷気味だったが、十分楽しめた。外も中もおしゃれだが、やっぱり見終わったら元来た道を戻らないと行けない。どうにかならんのかこれ。
15:20 コロナキ広場近くのカフェで休憩。フラッペ(ギリシャで有名なアイスコーヒー)を注文。やっぱりSweetを注文したら、アリが閉口するくらい甘かった。失敗。
15:40 アテネのランドマークの一つ、リカヴィトスの丘に上る。昨日上ったアクロポリスよりも高い。もちろん徒歩でも上れるが、昨日のハードコースがたたって筋肉痛なので、ケーブルカーで上る。ちなみに乗り場でミネラルウォーターを買ったら10セント高かった。観光地はいずこも同じか。段々疲れが出てきてちょっとつらい。あとケーブルカーは地下を通るので、眺めはよくない。
16:00 丘の頂上に到着。とにかく眺めがよく、風が気持ちいい。あまりの気持ちよさに、椅子に座って涼みながら、明日以降の予定を立てる。気分もすっかりよくなる。非常にオススメ。
16:50 丘を下ってシンタグマ広場へ。途中見つけたカッコイイ建物の写真をとろうと思ったら、イギリス大使館だったらしく見張りの人に怒られた。
17:00 シンタグマ広場前の国会議事堂に到着。ちなみに中には入れない。目当てはその前にいる衛兵である。30分に一度、左右の衛兵が交代し、1時間に一度、衛兵が別のチームと交代する。ちょうど1時間ごとの衛兵の交代が見られた。あの持っている銃(いわゆる古典的なライフル)ってやっぱり本物だよね。
17:30 プラカ地区をウロウロ。さっき丘の上でペンを落としてしまったらしいので(あとで別のポケットに入っていることに気付いた)、適当なペンを近くの文房具店で購入。
18:30 旅行社オススメのタベルナ(食堂)に向かう。アテネには珍しく日本語のメニューが置いてある。とりあえずギリシャビールとコースを注文。ギリシャビールはあまり苦くないし炭酸もきつくなく、飲みやすい。
18:40 コースはギリシャ風サラダ、なすとポテトとひき肉を煮た物、スブラキ、アイスクリーム。サラダはオリーブオイルで味付けされているだけなのにいくらでも食べられる。スブラキにはライスがついていた。日本の米とは比べるべくもない硬い米だけど、なんだか和食が懐かしくなってきた。今度アテネに戻ってきたら和食を食べにいこう。コースはどれもおいしかったが、たいがい量が多い。ギリシャ人に習ってゆっくり町を眺めながらいただいた。全部で20ユーロ弱(3200円)。
20:20 ホテルに帰ろうとしたら雨が降ってきた。ふと空を見上げると、ライトアップされたパルテノン神殿が見える。明日は晴れるといいな。
21:00 朝来た仕事を片付ける。インターネットを1時間利用したら9ユーロ(1500円)だった。だから高いって。明日からは仕事が来ませんように。これ経費で落ちるんですかね?
2007-09-21
4日目:忍び寄る死

今日からロードス島に向かう。ツアーはミコノス島とかの有名どころも選べたんですけど、やっぱりファンタジー好きならロードスでしょ。しかもロードス島はギリシャでありながら、中世ヨーロッパの雰囲気も漂ってたり、イスラムの空気も流れていたりとなかなかにぎやかなところなのですよ。とはいえ、ガイドさんの説明によるとど田舎でここ数年凶悪犯罪は起きてないとか。安心ですね。 8:00 起床。というか朝からホテルの職員がうるさくて眠れやしない。こういうところも含め、ギリシャのホテルは値段の割りにサービスが悪い。これじゃ東京で泊まった全日空ホテルの方がまだいいよ。
8:30 ホテルで朝食。今日は出発が早いので手早く。食事はうまいんだよね。
9:10 チェックアウト。地元のドライバーが迎えにきてくれた。それにしてもアテネの人はみんな運転が荒っぽい。というかあんなに歩行者を大事にする国は世界中探しても日本だけらしいが。とにかく道路を歩き回る時は要注意。それから歩行者用の信号は警察官すら守ってない。
10:00 空港に到着。とりあえずコーヒーを一杯。
10:15 空港でチェックイン・・・するつもりが、よく考えたら手続きのことなにも知らないよ。とりあえずカウンターに行って係員に聞いてみたが、僕の英語が要領を得ないためかかなり説明に困っていた模様。とりあえず無事搭乗券を発行してもらえたのでよかった。
11:20 搭乗開始。国内線だからか知らんが、なぜか搭乗開始のアナウンスがなかった。電光掲示板を見たらBoardingになっていたのであわてて乗りこむ。
11:50 出発・・・のはずが、待てど暮らせど離陸しない。そのうち機内放送が流れてきたが、ギリシャ語とギリシャ訛りの英語(まあ訛ってなくても分からないけどね)なのでまったく聞き取れない。ただ、Troubleという単語が聞こえたような・・・もしかして死ぬの僕!?と一人取り乱す。・・・って、他の乗客は落ちついてるから大丈夫なのか。
12:30 ようやく離陸。大丈夫かなと不安で一杯だが、機内から見たエーゲ海の美しさに全て忘れる。ちなみに機内食はクロワッサン一つだった。まあ1時間の旅だしね。
13:30 ロードス島の空港に到着。現地のドライバーが迎えにきてくれているという話だったが、そのドライバーは他のドライバーにお金を渡して、そのドライバーに付いていくよう言い残して消えた。大丈夫なのか!?一応周りを見まわしたが、他に迎えに来た人はいないようなので、とりあえずタクシーに乗り込む。
14:00 ホテルに到着。中心部から少し離れているらしく、ガイドブックを見ても場所がわからない(ロードス島はマイナーなので、ガイドブックも大きな地図は載せていない)。が、ここでだらだらしていてもしょうがないので、とりあえず外に出てみる。ところでこのホテル、島ではかなりいいところのホテルらしいが、アテネのホテルよりサービスが悪い。貴重品入れが部屋にないってどういうこと(フロントに預けると追加料金)?
14:15 ホテル前の大通りに出ると、すぐビーチが見えた。エーゲ海は・・・思ったほど美しくはないなぁ。なんか日本海を思い出させる。そんなことを考えていると、バス停を発見。どうやら目的地である新市街・旧市街方面へ向かうようだ。とりあえずバスが来たので乗り込み、for last bus stopといったら、切符を売ってくれた(島のバスは基本的に乗ってから払う)。1.8ユーロ(300円)。
14:40 旧市街と新市街の間にあるバスターミナルに到着。ここならガイドブックに載っているので場所がわかるぞ。しかも明日行こうと思っていたリンドス行きバスの時刻表もゲット。
15:00 旧市街に到着。とりあえず一番近い考古学博物館へ。元々ヨハネ騎士団の病院だったところを改装しており、半分くらいは当時のまま残っている。有名なロードスのアフロディーテも見た。ここの博物館に限らないが、基本的に博物館では彫像の類はとくに覆いなどされず、剥き出しになっている。でも触ったらだめなんだろうなぁ。写真OK。
15:30 博物館の西側にあるグランド・マスター(ヨハネ騎士団の団長の事)の宮殿へ。宮殿といっても石造りの無骨な感じだが、それがまたロマンをかきたてる。ムッソリーニも別荘にしていたとか。
16:00 とりあえずめぼしいところはこれくらいなので、後は町の中を歩いてまわる。いつもの歩け歩けコースだ。やっぱり旅は自分の足で歩いてこそ、というのが僕の持論なので、ひたすら歩く。中世の香りがしたと言いたいところだが、実際僕の心の中では、「魔女の宅急便」の舞台みたいと思っていた。
17:00 さすがに疲れた。よく考えたら昼クロワッサンを食べたきりで食事をしていない。近くのカフェでなすのシチューとバナナジュースを頼んだ。シチューはスパイスが効いていて、付け合せのナンもよく合う。・・・これカレーじゃね?
17:30 旧市街の土産物屋で母へのお土産を購入。よく考えたらお土産買うのは初めてだ。
17:40 旧市街を出て、新市街へ。北にある聖ニコラスの要塞に向かう。要塞と言っても今や灯台のような感じだが。これ岬の端にあるんですけど、何でこの位置に要塞?
18:00 でかいから近くに見えていたのか、実際に行ったら遠かった。しかも周りにいるのはカップルばかりでどうにも肩身が狭い。
18:30 そのまま海岸沿いを歩き、ロードス島北端にある水族館ヘ向かう。途中立派な大聖堂を見学。あとカジノもあったけど、あんまり派手ではなくひっそりと立っているような感じ。水族館は非常にこじんまりとして地味で、15分あったら回れるのに4ユーロ(660円)とちょっと高い。とはいえ、雰囲気はとてもステキなのでオススメ。ただし交通の便は悪い。基本的には歩くしかない。
19:00 水族館を出たら、ちょうど夕日がエーゲ海に沈むところだった。これも思ったほど美しくないなぁ。もちろん感動的な眺めなんだけど。まあ明日行くリンドスは風光明媚なところらしいので、そこに期待しましょう。
19:30 バス停から帰りのバスに乗る。ギリシャのバスは車内アナウンスがないので、降りるところは自分で判断しなくては行けない・・・と言うのは建前で、運転手さんにどこで降りたいかホテル名を告げておけば、きちんとアナウンスしてくれるので安心。
20:00 ホテル到着。島のホテルは夕食付き。ビュッフェ形式で確かにおいしいんだけど、どうも店員の応対が悪いような気がする。僕がアジア人でしかも一人だから浮いてるのかなぁ。周りを見渡すとほとんどがカップルか夫婦、非常に浮いてる気がする。食事はまずまず。だけどデザートは西洋人の一番よくないところが出てしまってます。このアイスクリームショッキングピンクなんですけど、何で色付けてるの??
21:00 しかし今日もよく歩いた。そろそろ靴擦れが出そうな感じ。テレビでくつろぐ。島のテレビは非常に他言語の番組を扱ってます。しかし中国語はあるのになんで日本語ないんだよぅ。ぶーたれながら友達にエアメールを書く。
2007-09-22
5日目:塩分過多

8:00 起床。久しぶりに熟睡できた。今日は予定に余裕があるので、のんびり行きましょう。
8:30 朝食。ホテルのビュッフェでいただく。味は悪くないが、どうしてもホテルの料理はワンパターンだなぁ。
9:30 せっかく水着も持ってきてるし、ホテルの目の前はビーチだし、と泳ぎに行ってみる。少しシーズンはすぎているので泳いでいる人は多くないが、ビーチは今日もにぎやか。ギリシャのビーチには必ずサンベッドとパラソルが置いてあって、自由に使ってよい。しばらくいると係員の人が料金を徴収しにやってくる。3.5ユーロ(560円)。一人の時は所持品に気を使うので、財布は持っていない。隠しポーチに入れていたお金で支払う。
10:00 甲羅干しに飽きたので、海に飛び込んでみる。エーゲ海の水は何であんな色に見えるんだろうと常々思っていたが、実際に水があの色だとは思わなかった。1メートル下も見えない。
10:10 水から上がると、さっき料金を徴収しにきたおじさんが、水の具合を聞いてきた。goodと答えると、不思議そうな顔をして去っていった。・・・やっぱり泳ぐ季節じゃないのか。水から上がると風が冷たいよ。
10:30 いつまでも浜辺でグダグダしてるわけにもいかず、いったんホテルに戻って着替える。
10:45 昨日と同じバスでバスターミナルへ向かう。今日の目的地は島の東側にあるリンドス。ロードス三大古代都市の一つで、そのうち現役なのはここしかない。非常に風光明媚でオススメとガイドさんも初日に言ってたので、行ってみることに。
11:15 バスターミナルでチケットを買うと、ちょうど11:30のバスが空いているとのこと。片道4.3ユーロ(700円)。
11:30 出発。ロードス島のバスはかなり時間に性格で安心だ。ちなみにリンドスは終点ではないのだが、東海岸をまわるバスに乗る人はほぼ全てリンドス目当てなので、乗り過ごす心配はない。リンドスまではのんびりした田園風景が広がっている。
12:50 リンドスに到着。眼下にはエージアンブルーのエーゲ海。目の前にはリンドスのアクロポリス、そして街の白い壁が鮮やかなコントラストを演出している。これですよ僕がギリシャに来てまでも見たかったものは。ひたすら感動。写真も山ほど撮る。
13:00 とりあえずリンドスのアクロポリスに向かう。バスターミナル―市街地―アクロポリスはV字(もちろん垂直方向に)に配置されている。・・・また山登りですね。アクロポリスはあれだけ高いところにあるのだから迷い様がないと思いきや、リンドスの市街地は細い路地と高い建物からなっているのでまったく周囲の様子が見えない。ただし案内板がいたるところにあるのでやっぱり迷うことはない。
13:30 しばらく歩くと、突然目の前が岩山になった。アクロポリスの入り口だ。ここから傾斜はさらにきつくなるが、一歩踏み出すたびに目の前に広がるパノラマに心を奪われ、どんどん上っていく。
13:40 頂上に到着。アクロポリスは断崖絶壁にあり、東側にはひたすらエーゲ海が広がっている。西側は美しい市街地とビーチ。まさに楽園。風に吹かれながらのんびりと過ごす。ただし頂上には日陰がほとんどないので、登る前にきちんとミネラルウォーターを購入しておくことを強く勧めます。
14:10 夢心地のまま市街地に下りる。今日は色々な人にお土産を買うことも大事な目的なのだ。とにもかくにも狭い路地を歩き回り、お土産を物色。
14:30 よく考えたらお昼を食べてないよ。とりあえずクレープ屋さんに入り、「チーズとトマトとピーマンとオリーブのクレープ」と、「&※#(読めない)とココナッツのクレープ」を注文。が、思ったより巨大なチーズのクレープが出てきてしまう。これは到底2つ食べられそうにないので、ココナッツの方はテイクアウトにしてもらった。ちなみに&※#はチョコレートソースの商品名だったらしい。あと一緒に頼んだNesteaのピーチ味、これはピーチ風味の砂糖水だろうと思うくらい甘かった。
14:50 英気と糖分を養ったところでお土産探し再会。妹と自分の土産を見付けて購入。僕のはかなり大きいものなのだが、お店に適当な手提げバッグがなかったため、非常にもちにくい態勢で長時間持ち歩くことになってしまった。指が痛い。
16:00 リンドスのバスターミナルに戻って帰りの切符を買う。次のバスは16:30とのこと。近くのカフェでファンタオレンジを注文し、さっきのクレープを食べる(カフェと言ってもテラス席がメインなのであまり気にならない)。クレープはファンタオレンジがすっぱく感じるくらい甘かった。
16:30 定刻にやってきたバスに乗り込み、ロードスシティに戻る。さようなら美しいものよ。今日見た景色を僕は生涯忘れないだろう。
17:40 ロードスシティに到着。今日の予定は消化したので、新市街をうろうろ歩き回る。あ、新型PSPだ。値段は・・・136ユーロ(22600円)か。日本とどっちが安いんだろ。
19:00 日が沈んだのでバスでホテルに戻る。家族にもう一つお土産を買った。
19:40 ホテルで夕食。昨日と同じビュッフェ形式なのだが、メニューは一新されており、非常に満足の行く内容だった。特にずっと食べたかったスタッフドトマト(トマトにご飯を詰めて炊いたもの)とかがあったのは◎。デザートのプリンもなかなか高レベルだった。ヘンな色のケーキは相変わらずだったが。
21:00 この日記を書いている。最近は事務所からの連絡もないし、よきかなよきかな。明日の朝は早いので、そろそろ寝る準備を。それからサモンナイトはもうすぐ終わりそう。
2007-09-23
6日目:糖分過多

7:30 起床。というか、7:15頃にどこからか鐘の音が響いてきて、それで目が覚めた。あれなんだったんだろ。昨日は気付かなかったけど。
8:00 朝食。さすがにこれだけ洋食が続くと食欲が。今朝は軽めに済ますことに。そろそろ和食が食べたいなぁ。今日の夜はアテネにある和食のレストランに行こうかな。
8:30 今日でロードス島は終わり。アテネに帰る準備をする。ホテルから見るエーゲ海もこれで見納めかも。ちょっぴりセンチな気分に。
9:00 旅行会社の人が迎えに来た。ドライバーは英語しかしゃべれないのだが、しきりに島の印象を聞いてくる。僕は英語もロクにしゃべれないのだが、とりあえず楽しかったことは伝えられたはず。
9:30 空港に到着。帰りはなにもトラブルが起きませんように。ところでここに来る時もそうだったんですけど、チェックインカウンターで必ず係員さんとチケットのことで問答になるのはなぜなんだろう。結局ぼくがパスポートを見せて、係員さんが搭乗券を発券することになるんですけど、もしかしてこの手順がなにかおかしいのか??
10:15 搭乗開始。例によってアナウンスはない。それはそうと帰りの飛行機にはなんとプロペラがついていた。なんか東京―パリ、パリ―アテネ、アテネ―ロードス、ロードス―アテネと乗るたびに飛行機がぼろくなっているような気がするのは気のせいか。このままでは最後には複葉機とかになるのではないだろうか。
10:35 定刻通り出発。機内食はナッツ一袋だった。これも段々しょぼく・・・
11:50 無事到着。文字にすると四文字だが、最後のほうはこれでもかというくらい揺れた。もちろん怖かったのだが、隣の席の女の人も同じくらい怖がっていた。やっぱりこの揺れって普通じゃないんだ・・・
12:50 ホテルに到着。早速チェックインしようとしたら、部屋の清掃がまだ終わってないから待ってくれと言われた。よく考えたらこの時間にチェックインは少しおかしいですよね。旅行会社はきちんと話を通しているのだろうか。
13:30 一休みしてアテネ市街に繰り出す。ちなみにサモンナイトは一応エンディングを迎えました。最後まで背中がかゆくなるような駄シナリオは続きました。システムが悪くなかっただけにもったいない。そもそも世界観を一新するならもうちょっと説明を増やさないと、これじゃわけがわからん。あとあっさり寝返るキャラが多すぎ。ラスボスがぽっと出もいいとこ。
14:00 今日はお土産選びの日なので、プラカをうろうろしながら土産屋を物色。とはいえ、日曜なので閉まっている店も多い。観光地なのにそれでいいのか。父親、友人、事務所の男性陣のお土産を購入。女性陣に買うものは決まっているのだが、なかなか思ったような商品がなくて今日は買えなかった。明日にかけよう。あとは事務所のボスになにかいいものと、お世話になった人たちにギリシャのお菓子でも。
14:30 タベルナで昼食。入った店が結構高いお店だったので、一番安いグリルチキンとギリシャのパスタのセットを注文。パスタの塩っけとあっさり風味のチキンがよく合っていておいしかった。
15:00 またもや街をうろうろ。今まで行った事がない方へない方へ歩くうちにまったく知らないところまで来てしまった。とはいえ、ギリシャではどんなに小さな通りにも名前が付いているし、ぼくは全部の通りの名前が記された地図を持っているので安心。どうやらここはプラカの西端らしい。
17:20 元の方に戻りながら、行きがけに目を付けていたIcedogという喫茶店でお茶をすることに。フラッペとギリシャドーナツを注文。先日の反省を生かし、フラッペの甘さはmediumにした。ギリシャのドーナツはとってももちもちしておいしいとガイドブックに書いてあったが、これまで全くといっていいほど見かけなかった。楽しみ楽しみ。
17:30 ドーナツ登場。丸い揚げドーナツに蜂蜜とシナモンがかかっている。うまい。もちもちさも日本人好みだし、蜂蜜もいいものを使っている・・・と思うよ。思うんだけど・・・この量はどうにかならんのか。一口サイズのドーナツ17個。なんとか胃には納めたが、胸焼けでむかむかする。フラッペはnon sugarにすべきだった。
18:00 適当に歩いてたら遺跡にぶつかった。さすがアテネ。ガイドブックによるとハドリアヌス皇帝が建てた図書館らしい。今は壁の一部しか残ってない。ごちゃごちゃした街中にいきなりこれだけの遺跡がでんと居座っているのがアテネらしくていいよね。遺跡の前には露天商がたくさんいて混雑していた。
18:20 そのまま辺りをうろうろしていると、別の遺跡にぶつかる。ローマン・アゴラだ。比較的新しい時代の遺跡で、大きな風の神の塔は完全な姿で残っている。比較的新しいと言いながら2000年近く前のものなのだが。
18:40 そろそろいつもなら夕食の時間だが、さっき食べたドーナツが胃に居座っているせいで食欲がわかない。お土産を探しながらのんびりホテルへ戻ることにする。
20:00 ホテル前に戻ったが、少し小腹がすいてきた。人間とは欲深い生き物だ。でもタベルナで食事を取るとまた食べきれないほどの料理が出てくるのは目に見えてるし・・・ホテル前を通りすぎて少し歩くとパン屋が見えてきたので、サンドイッチを買った。しかしギリシャのパンはおいしくないなぁ。めちゃくちゃパサパサしてる。これはホテルでもカフェでもパン屋でも、どこで食べても同じ。
20:20 ホテルに戻ってテレビをつける。GAGSという番組をやっていた(ギリシャのテレビ局が流していたが、多分アメリカの番組だと思う)。いわゆるどっきりカメラ。こういう笑いはやっぱり万国共通なんだなぁ。
21:30 明日はいよいよ最終日。少し足を伸ばしてコリントスまで行ってみるつもり。早起きしてがんばろう。
2007-09-24
7日目:見知らぬ土地で

7:00 起床。そろそろ疲れがたまってきたのか、体も若干重い。今日で最後だし、がんばっていきましょう。
7:30 ホテルで朝食。それにしてもホテルのハムのおいしいこと。というかギリシャはどこでハムを食べてもおいしい。お土産に買って帰ろうかな。
8:10 出発。今日はコリントス遺跡を訪ねるつもり。コリントスはアテネからペロポネソス半島に渡ってすぐのところにある。とりあえずコリントスまでの長距離バスが出るバスターミナルへ向かう。ターミナルはアテネ郊外にあるので、そこまでバスで移動しなければならない。そのバス停はオモニア広場にあるので、そこまで地下鉄で移動を…なんかめんどくさくなってきた。とりあえず駅へ向かう。
9:00 地下鉄、バスを乗り継ぎ無事ターミナルへ到着。ちょうど9:10に出るコリントス行きのバスがあるらしい。ラッキー。ところが乗り場が見つからない。案内板には「↓Corinthos」と書いてあるのに…後ろにはチケット売り場しかないよ?
9:15 どうやらギリシャの「↓」は日本の「↑」と同じで「この先」と言う意味があるらしい。それに気付いた時にはもうバスが出てました…。次のバスは10:10。全席指定のチケットなので、売り場のおじさんに無理を言って次の便に変えてもらう。
9:20 することもないので喫茶店でフラッペを飲む。
10:10 バスに乗りこむ。長距離バスは日本で言う観光バスのような結構いい車体で乗り心地もいい。とはいえ、途中で結構乗り降りがあるので、手荷物には注意しよう。
11:30 終点コリントスに到着…したはいいがここどこ?ガイドブックでは「バスはコリントス駅前に止まります」ってあるくせに、どこを見ても駅なんてありません。目の前には大きくて白い建物があるけど…なんか落書きが多いなぁ。しかも駅には見えない。仕方なく辺りをグルグル歩く。
11:40 どうやらここは市街中心部にある公園前のようだ。とすればさっきの白い建物は裁判所か…。裁判所に落書きとはギリシャ人って自由だなぁ。それはそうと帰りのバス乗り場がわからない。降りたところにはバス停はあるがチケット売り場がないし。ガイドブックによると今度こそコリントス駅前にチケット売り場があるらしい。とりあえず歩いて駅に向かう。
12:00 駅前に到着。確かにチケット売り場があり、アテネ行きのバスも出ているようだ。これで安心。コリントス遺跡は市街からは離れているので、またバスで移動しなければいけない。バス停はさっきの公園の近く…行くか。
12:20 コリントスではほとんどがギリシャ語の表示で、英語で書かれているものはほとんどない。非常に不安になる。きょろきょろしながらバス停に到着。バス停と言っても言われなければ気付かないような看板が一枚あるだけだ。ガイドブックに書いてなかったら絶対たどり着けなかったと思う。その近くのさらに分かりにくい位置に時刻表もあった。幸い英語表記だ。それによると前のバスは12:10に出たばかりで、次は13:10とのこと。なんか今日はバスがついてないなぁ。
12:25 仕方なく街をうろうろするが、あまりなにも見るべきものがない。お土産屋すらないので、時間をつぶすのが大変だった。
13:10 バスが来た。行き先表示もギリシャ語だが、なんとか解読して乗りこむ。
13:40 様々な停留所を経由して山の中腹に到着。みんなが降りたのでつられて降りる。行き先表示は「コリントス遺跡」になっていたのに、こんな終着点でもないところで降りて大丈夫なんだろうか。心配が募る。とりあえずみんなについて移動する。
13:50 どうも人の流れは山の頂上に向かっているらしい。山の頂上にはアクロコリントという遺跡があるのだが…ガイドブックによると歩いていくと2時間はかかるとのこと。そんなところまで付き合えるはずがない。本格的に道に迷う。というか、このままではアテネに帰れないのではないだろうか。そもそも帰りのバス停も分からない。途方にくれたところで声をかけられる。日本人のおばさんだった。彼女もどうやらコリントス遺跡に行きたいが、場所がわからず困っているらしい。急に味方ができたことによろこぶ。よく考えたら迷子が二人になっただけなのだが。
13:55 おばさんがタクシーの運転手を捕まえ、遺跡の場所を聞き出す。なんとさっき降りたバス停の反対側だったらしい。確かに遺跡っぽいものが見えていたけど、地味すぎたので素通りしていたのだ。とりあえず帰りの問題は解決していないが、遺跡に向かう。
14:00 なんとか遺跡に入って、おばさんとは別れる。コリントス遺跡はおもにローマ期の遺跡だ。かなり大規模なアゴラが遺跡として残っている。これまた面白く歩きがいのある遺跡だったが、どうも帰りのことが気になって集中できない。
14:45 そそくさと遺跡を出る。係員に帰りのバスが出る場所と時間を聞いたところ、バス停はさっき降りたところ、時間は15:30とのこと。どうもバスは環状線になっているらしい。もう遺跡も出てしまったし、時刻表もないバス停で45分も待っていると気が狂いそうだったので、タクシーを捜す。乗る前に運転手に聞くと、ステーションまでは7ユーロとのこと。一も二もなく乗りこむ。
14:50 運転手からバスステーションかトレインステーションかと聞かれる。もちろんバスステーション…と答えようとしたが、今日はバス関係でロクな目にあっていないことを思い出したので、「トレインステーション」と答える。
15:00 駅に到着。6ユーロでいいといわれたが、どうも釣りがないようだったので1ユーロはチップで渡す。もともと7ユーロのつもりだったし。
15:05 駅で切符を購入。アテネ行きは1時間に1本で、次は15:30とのこと。なんとか帰るめどがたったことに安心。お昼ご飯を食べていないことを思い出すが、疲労と暑さであまり食欲がわかない。とりあえずウインナークロワッサンとファンタを注文する。ファンタの缶には「Fanta Blue」と書いてあったが、飲んでみると炭酸の入ってないオレンジジュースだった。ファンタってこういう商品も出してるんだ。
15:30 電車に乗りこむ。ギリシャの電車は車体の幅が広い。そのせいか線路の幅も広いような気がする。車窓に流れるエーゲ海を見ながら、やっと落ち着いてきた。
17:00 アテネのラリッサ駅に到着。なぜかバスより時間がかかっているのには理由がある。コリントス駅とアテネ駅をつなぐ線路はY字になっていて、右上→下→左上と移動することになっているからである。とはいえ、下まで行ったら次の駅は左上のアテネ駅なので、ショートカットはできなくなっている。
17:10 そのまま地下鉄を乗り継いでシンタグマ駅に到着。見なれた町に帰ってきた。というか、こんなに英語が心休まる言葉だとは知らなかった。それと同時に、最初から電車で行っておけばよかったとちょっと後悔。
17:15 アテネにある日本人が経営する旅行会社、マリソルヘ向かう。初日に会ったガイドさんが所属しているのだが、いいお土産も売っているとのことだったので立ち寄ってみる。ビルの4階(日本式に言うと5階)が事務所だが、エレベーターの扉は手動式なので注意を。ここは日本語が通じる。お土産を選んでいると先のガイドさんがやってきた。あの時来なかった日本人二人組も無事合流できたらしい。ぼくが協力したことをまだ感謝していて、お土産代を少し割り引いてくれた。どもども。事務所の女性陣と、スーツケースを貸してくれたおばのお土産を購入。
17:30 アテネに出てお土産を物色。他に必要なお土産も全部買いこむ。途中で入ったお店で、他人の商品まで一緒に会計されてしまう。店を出てから気付いたので、あわてて店に戻り、レシートを見せながらなんとか説明してお金を返してもらった。アテネが英語が通じる街で本当によかった。
18:30 お土産を全部購入。重いのでいったんホテルに戻って荷物を置く。そろそろ夕食の時間だが、今日はアテネ最終日。ユーロも若干あまってるし、ちゃんとしたところでちゃんとした物を食べようと、アテネ3日目に行った日本語のメニューがあるタベルナに向かう。正直今日は言葉のことで苦労したくないのだ。
19:00 先日の教訓を生かし、今回は単品を2つ頼む。ズッキーニのフライと、ラムのスブラキだ。ズッキーニのフライにはガーリックのたっぷり入ったジャガイモのペーストがついていたが、これが食欲をそそる。またラムもラム特有の癖がなく、豚肉に比べても柔らかくて食べやすい。あっというまに食べてしまった。この店はたこのグリルがおいしいらしいのだが、今日はメニューに載っていなかった。残念。
20:00 ホテルへ向かう。アクロポリスのふもとでは夜になると、夜店が立ち並ぶ。夜店と言っても食べ物ではなく、売っているのは本だ。ほとんどがギリシャ語の本で、料理、景色、宗教、小説、と色々なジャンルの店が並んでいる。正直観光客に訴えるラインナップではないような気がするのだが、お店はいつもにぎわっている。夜店をのぞきつつホテルに帰る。
21:00 テレビをつけると、昨日と同じGAGSという番組をやっていた。毎晩やっているのか?どうやらカナダの番組のようだ。
21:30 ギリシャに来て始めてバスタブにお湯を張って風呂に入った。疲れをとるにはやっぱりシャワーじゃだめだね。うっかり寝てしまいそうになるが、今日は時差ぼけ防止のため徹夜しないといけないのだ。
22:00 徹夜のお供にインターネットをしようと思い、フロントでパスワードをもらう。ところがケーブルが刺さらない。どうも前いた部屋と規格が違うらしい。そ、そんな…。すでに16ユーロも払っているし、ここで泣き寝入りするわけにはいかない!とホテルのフロントで交渉。何とか技術者が部屋に来てくれることに。おいおい、問題が大きく…
22:15 なんとか問題は解決。技術者は英語が苦手らしく(それでもぼくよりはよほど流暢だが)、コミュニケーションに苦労したが、なんとか問題解決。助かった。
22:30 とりあえずこの日記を書いている。こうしてアテネ最後の夜は更けていくのだった…
2007-09-25
8日目:リバウンド

3:00 結局ネットをしながら徹夜した。4:20にはホテルを出て空港に向かう必要がある。さすがに辛く、気を抜くと眠ってしまいそうだ。とりあえず顔を洗って着替える。
4:20 昨日の晩から何も食べていないのでお腹が鳴っている。それを無視して出発。
4:50 空港に到着。ドライバーさんにお礼を言って別れる。これからいよいよ日本への長い長い旅が始まるのだ。しかし財布の中にはまだ50ユーロ札が残ってるんだよねぇ。これどうしましょう。
5:30 チェックインをすませたので空港のマックで昼食。チーズバーガーとヨーグルトが1ユーロ(こっちでいうと100円の商品)だったのでそれを食べた。機内食も出るらしいし、ちょっと軽めに。
6:50 予定通りパリに向けて出発。やはり眠く、乗った途端に熟睡。機内食の時は隣に座ったフランス人のおばさんが起こしてくれた。
10:20 パリ到着。ここで乗り継ぎ。現地時刻は9:20。乗り換えまで4時間少々あるので、空港内を見て回る。風の谷のナウシカDVD(フランス語バージョン)とケロロ軍曹コミックス(フランス語バージョン)があったので購入。それからどうにもお腹が空くので売店でサンドイッチとジュースを買いこみ、ベンチに座ってむしゃむしゃしながら漫画を読んでいた。Sergent KEROROだってさ。これでユーロもほとんど無くなった。
11:00 漫画を読むと眠くなりがちなので、サモンナイトに切り替え。クリア後の隠しダンジョンに挑戦していたのだが、あっさりクリアしてしまった。しかもなんのイベントも無し。これ必要ないんじゃない?
12:40 搭乗開始。さすがに日本へ向かう便だけあって、半分くらいは日本人だ。久々に聞く日本語のざわめきにちょっと安心。
13:15 出航。僕の前にあるディスプレイが壊れている。これじゃ映画見れないじゃん。そんな心配を他所にまたもや出航直後に熟睡する。
15:00 昼食。とにかく眠くて何を食べたか記憶にない。
18:00 夕食。とにかく(略
22:00 ?食。とにかく(略。しかしもうすぐ到着なので起床。折しも飛行機は日本海上を飛んでいた。夜も明けてきたため、下に広がる雲海が美しい。
00:55 成田空港に到着。現地時間は7:55。明日に続く。
2007-09-26
最終日:最大のトラブル発生

00:55 成田空港に到着。現地時間は7:55。
8:30 税関で検疫を受けたら、持っていたハムを没収された。チーズはいいのにハムはダメなの?ひどいや。
9:00 成田空港駅から電車に乗る。東京まで片道1280円。うっかり特急券を買い忘れたため、快速で東京まで向かうことになってしまう。片道2時間かかった。これなら次の特急待てばよかった…
11:00 東京駅に到着。とりあえずコインロッカーに荷物を預ける。500円投入。これから秋葉原によるつもりなのだ。とりあえず切符切符…ない!?あれ?ポケット中探してもない。コインロッカーを再び開けて荷物の中も探すがない。しまった…ここで1280円の出費はいたいなぁ。ていうかまさかすられたのだろうか。原因不明だが駅員さんに事情を話すと、そのまま外に出してくれた。ありがとう親切な駅員さん。お説教はされたけど。
11:30 秋葉原に到着。帰りの新幹線を16:00にとる。
13:00 お腹が空いたので食事。久々の和食ということで寿司屋に入ったが、寝不足のためかあまり食欲がわかなかった。ちょっとだけ食べて早々に退散。
13:20 駅で新幹線を14:00過ぎのに切り替えてもらう。もう疲れた…
13:40 東京駅に戻る。買ってきた本を読みながらカフェで休憩。
14:00 東京駅発。またもや眠り込む。
17:15 岡山着。こうして旅は終わりを告げたのだった。