さ行


従士サーシュ  sach

星界軍の下士官(錬兵も下士官でその下に兵がいるのか、錬兵が兵なのかは不明)。ほとんどが地上世界出身者帝国国民の子弟の他、領民からも募られる。最先任従士長先任従士長従士長ウェサーシュ、一等従士、二等従士、三等従士、四等従士、一等錬兵、二等錬兵の階級に分けられている。軍艦勤務は四等従士からで、最低でも1年の専教育が必要。艦内ではほとんどが応急要員として働く。
帝国領民政府に対し、領民の志願を妨害することは禁じていたものの、間接的に意欲をそぐキャンペーン程度なら容認している。それでも、従士が故郷に送るスカールは、貧しい世界にとっては貴重な帝国基準通貨収入となるため、少なからぬ地上世界が従士を出すことに意欲的である。また、アーヴの世界に触れることを得がたい経験とみなす世界もある。そのため、創設以来星界軍が従士志願者の不足に悩んだことはない。
身分は国民最先任従士長から昇進すると列翼翔士になり、士族となる。退役時に恩給が出る。

軍楽従士サーシュ・アロヴォト  

国歌の演奏などを行う従士

儀仗従士サーシュ・イダル  

警衛従士空挺従士から選ばれた、礼式と警備を専とする従士の精鋭。来訪者の身体検査などを担当する。独特な歩行法を拾得している。

司厨従士サーシュ・クネイル  

調理などを担当する従士

主計科従士サーシュ・サゾイル  

艦で経理や衛生を担当する従士

掌雷従士サーシュ・サテュト  

機雷を管理する従士戦列艦に乗っている者が多い。

軍匠従士サーシュ・スケム  

艦の整備や応急措置を担当する従士

経理従士サーシュ・スケル  

交換部品や消耗品の積みこみの確認などの事務を行う主計科従士

掌機従士サーシュ・セール  

軍匠従士のうち、時空泡発生機関の整備を担当する従士

衛生従士サーシュ・リアレル  

負傷者の治療などを行う主計科従士

警衛従士サーシュ・レートフェク  

警備、捕虜の監視や艦内報知を行う従士。大型艦では艦橋にも配置されている。艦隊司令部には大量におかれている。

空挺従士サーシュ・ワケール  

おそらく地上戦を行う従士

竜の頸の付け根サース・ノーシャル/竜の頸の付根サース・ノーシャル  Sath Nocher

帝国全体を八頸竜にたとえることから付けられたラクファカールの別名。

対消滅炉サーフ/反応炉サーフ  

対消滅反応により推力を生み出す機関。

サーリン  

ミルケーズ星界軍募集事務所勤務の従士(グレーダがミルケーズを離れた当時)。訛りはあるものの、ミルケーズ語を話せる。男性。

サーレフ・ニゼール  

デルクトゥーに乗り入れている客船

成長ザーロス  zarhoth

遺伝的なアーヴの成長過程における最初の段階。出生〜15歳くらいまで。地上人と同じように年をとる期間。

財産放棄令  

星界軍が民間人に対し、大型の財産の放棄を強制する命令。当該地にいる最先任翔士が発する。

最終防衛行動  

戦闘力を失い、補給も不可能な機動要塞などが、最後の加速で敵艦に体当たりを仕掛けること。実行には司令長官の許可が必要。

サイドー  

幻炎第一艦隊所属の偵察分艦隊

竜卵要塞サイリア・ノーシャル・ヘカ  

帝都防衛団に編入された都市船アブリアルに付された名前。帝都の象徴である八頸竜の卵であるという意味。帝都防衛団司令部が設置された。
第2次ラクファカール防衛戦で敵艦隊の攻撃を受け、爆散した。

帝国の卵サイリア・フリューバラル  

人類史上最大の帝国が孵化したことから付けられた都市船アブリアルの別名。

作業生体  

軌道都市において、深宇宙探査のために生み出された人工生命体。後のアーヴ。船の備品という扱いで、人間どころか生命体ですらないと解釈されている。原アーヴと同義。

探り針  

ラクファカール第7022特設工廠の比較的近く(2標準重力で3時間ほど)にある料理店。星界軍御用達の名店。独立した軌道施設で、旅亭も併設している。

記録部員サクンソスィア  

都市船時代に記録部で歴史編纂を行っていたアーヴのこと。カリュー氏の中から選ばれる。
大多数の者はこの職に短い間だけ就くが、少数の優秀な者は一生をこの職にあてる。

主計科サゾイ/主計科サーゾイ  

星界軍15科の一つ。事務一般を担当する。食料や備品の点検など、後方勤務が多い。艦内勤務では書記など。階級章は白。最高位は元帥

サデー  

ラクテーシュ侯国の有人惑星。

液体石鹸サテュール  

お湯に混ぜて入浴するための石鹸。

機動時空爆雷サテュス・ゴール・ホーカ  satyth gor hoca

機雷の正式名称。

サトゥルノ  

惑星モメンタの陸地面積の6割を占める最大の大陸。スーメイ人が引き渡しを求めている。マウタニア市をはじめ主要都市が集中している。

サトネージュ  

ソトリュール鎮守府にある有人惑星。従士の休養のほか、訓練生の地上演習にも用いられる予定。

サニャイコス  

スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵公女・ペネージュの部屋で飼われている金色烏の1羽。

ザネリア  

ホーリアの娘でディアーホの母猫。
【容姿】
 切り株状の尾。

与圧兜サプート  saputec

真空空間での作業時に頭部に装着する兜。非常用発信機がついており、位置確認が出来る。大気瓶内臓。

サブドール  

初代バースロイルの軍匠一等従士

サプ・リクフェスト  

955年当時のアプティック星系評議会議長。

姓称号サペーヌ  

アーヴの名前につく、出自を表す部分。皇族が名乗るネイ皇族から分かれた家を示すボートアロンより格上とされる)、帝国創建以来の貴族が名乗るアロン帝国創建後に創氏された貴族が名乗るスューヌ帝国創建以前からある士族ウェフ帝国創建後に創氏された士族ボルジュの6種類。
したがって、ネイボートアロンウェフの姓称号を持つ者は例外なく根源氏族の出身である。一方、ボルジュ地上人からアーヴになった者とその子孫が名乗る。複雑なのはスューヌの場合で、その先祖の姓称号としては、ウェフボルジュ両方が考えられ、またアロンからウェフ、そしてスューヌになった家もある(例:スファグノーフ侯爵家はこのパターンかもしれない)。極めて例外的に、ウェフボルジュいずれも経ることなくスューヌになった家もある(例:ハイド伯爵家)。

情報集積室ザベール・リラグ)/ruby>  

都市船時代、都市船の航行日誌などの情報を管理していた部署。カリュー氏居住区の中心部に位置する主情報集積室の他に、予備として居住区外に位置する4つの副情報集積室がある。

左方部隊  

基本艦列において、主力部隊の左方に配置され、敵の側撃を防ぐと同時に、占領領域に幅を持たせる役割を担う部隊。決戦の際には、可能な限り主力部隊と合同して戦場に臨む。

生態系調整官サボスィア  

惑星改造において生態系の構築等を担当する技術者。惑星改造技師惑星改造技師補等がなる。

戦闘開始サポルガ  

戦闘開始時の掛け声。同時に警鐘がならされる。

ザムスィア  

ベルザ大公国の有人惑星。現地の人はエルメンと呼んでいる。
【文化】
 医学的見地から高額の遺伝子調整を受ける者が多い。調整と同時に、この技術をもたらしたアーヴに敬意を示し、また自己の財力を誇るため、髪を青くすることを好む。
 時代と共に技術も安価となり、ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュの時代には人口の半数が青い髪になっていた。

サムスィル〇〇七  

サムスィル群の中でサムスィル一〇〇の次に規模が大きい時空泡群。突撃艦の小部隊。フアンボ門を目指していたが、アルレートに追いつかれて降伏した。

サムスィル一〇〇  

霹靂第一艦隊ブース三〇七七門からフアンボ門へ向けて侵攻中に、ブース九九八門から出現した時空泡群の仮称。全て戦闘艦艇と仮定しても半個戦隊相当。

サムスィル群  

アルレートブース三〇七七門からフアンボ門へ向けて侵攻中に、フアンボ門周辺のから出現した時空泡群の総称。最初に出現したものはサムスィル一〇〇、それ以降に出現したものはサムスィルの後に通し番号が付く仮称で呼ばれている。
先に撃破されたサムスィル〇〇七を除いてフアンボ門沖で集結し、フアンボ門沖会戦アルレートと戦った。

サムソン・ボルジュ=ティルサル・ティルース  
 Samsonn borgh tiruser Tirusec

地上世界出身の男性。40歳近い。従士からの叩き上げの翔士。地上では目に出来ない光景を見るために星界軍に入隊した。退役して、年金で買った農場をクレンメン山の麓で営むのが夢だが、戦争が始まってしまったため、給料と年金分の働きをするため星界軍に残っていた。
958年頃退役し、農場経営の参考にするために、ハイド伯爵家家臣になった。
【性格】
 それなりに義理堅い(自称)。大雑把。
【嗜好】
 好きなものは酒。特に玉蜀黍から作った強い蒸留酒。エデロイ茶もお気に入り。
【経歴】
 ・帝国暦945年より前 星界軍に入隊
 ・帝国暦952年 イリーシュ門沖会戦に参加(初の実戦)
 ・同年 スカレーシュ門沖会戦に参加
 ・時期不明 軍匠列翼翔士に昇進
 ・帝国暦955年 バースロイル監督に着任
 ・帝国暦958年頃 星界軍を退役し予備役編入。最終階級は軍匠列翼翔士
 ・帝国暦958年頃 ハイド伯爵家家宰に着任
 ・帝国暦959年 現役復帰

船を買うサ・メーヌ  

貴族が使う場合の意味は、目的地まで平面宇宙航行船を帝国船から借り、目的地に到着後、船から時空泡発生機関を分離して帝国に返還した上で船体を買い取る、という一連の行為のこと。

サライ方面艦隊  

人類統合体平和維持軍所属の艦隊。推定40個分艦隊(戦闘部隊は半数以下)。
狩人艦隊の前線の隙間を縫うようにして脱出し、本隊との合流を図ったが失敗、狩人第二一艦隊に降伏する。

サリューシュ  Sarrych

根源29氏族の一つ。語源は「からすき
【都市船時代】
 制御機関の整備・修理や砲台を担当した氏族。
【特徴】
 責任感が強い反面、自分の基準を他人に押し付ける傾向がある。
【宗家】
 ドターシュ大公爵家
家紋
 彩色された球体。
家徴
 サリューシュの冠ソピュール・サリクと呼ばれる内側にはねる癖毛。

サリューシュ  

952年当時におけるゴースロス先任砲術士。男性。同年戦死。戦死時の階級は前衛翔士
【容姿】
 剃刀のように鋭い目つき。

サレーフ  

ジムリュアの乱勃発時に帝都に駐留していた突撃分艦隊。当時の司令官ビュセーク准提督

艦長サレール  sarérh

大型艦の最上級指揮官。正装は片翼頭環飾帯指揮杖

司令サレール  sarérh

個隊の最上級指揮官(戦隊以上は司令官と呼ばれる)。

船長サレール  

宇宙船の最上級指揮官。

艦長代理サレール・クファラ  

何らかの事情で艦長が指揮を執れない場合に、臨時に艦を指揮する役職。

応急司令サレール・ダウセール  

応急部隊の司令

野営地司令サレール・ドボル  

訓練生が行う地上訓練の責任者。

サロス  

クテス星系の有人惑星。主産業は農業。帝国からの離脱を望むアーヴの移住先として用いられている。なお、離脱したアーヴが復帰することは禁じられていない。
ラ・ラティプと同一の惑星かもしれない。

サンカウ  

星界軍カウ級巡察艦幻炎艦隊総旗艦兼第三艦隊旗艦双棘艦隊総旗艦

サンプル・サンガリーニ  

952年当時帝国に派遣されていた人類統合体大使。男性。人類統合体で最も経験を積んだ外交官

参謀  

参謀カーサリア


ジーナ・ファジルス  

955年当時のアプティック星系最高判事会議長。

市営グゾーニュ葬儀場  

グゾーニュ市にある葬儀屋の職場。遺体を真空中に流すため水素推進式の棺桶を打ち上げる施設。20年くらい前は地上から発射していたが、広がってきた市街を衝撃風から守るため、発射筒は地下に移されており、現在地上から見える尖塔は展示用の霊柩弾。占領時に、対軌道兵器と間違われるのを恐れた市政府が一時閉鎖した。

記憶片ジェーシュ  

小型記憶媒体。端末腕環からの入力も可能。

ジェームズ・ナルン  

ザムスィア出身の地上人男性。ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュの父。青髪の不老族。

交通船ジェス  

平面宇宙航行機能を有さない空間船。

シェスカール  

帝国基準通貨の単位。10000シェスカール=1スカール

家風ジェデール  

アーヴの重視する、趣味、人格まで含んだ家系上の特徴。
これを次代に伝えるため、アーヴは子供がある程度に成長するまで自らの手で教育する。
もとは、都市船時代に自己の徒弟に対して伝えた専門技術、作業に対する心構えなどに由来する。

時空分離  

時空分離ゴール・リュトコス

時空泡  

時空泡フラサス

時空融合  

時空融合ゴール・プタロス

時空粒子  

時空粒子スプーフラサス

思考結晶  

思考結晶ダテューキル

子爵  

子爵ベール

事象の地平線  

強力な重力によって光が抜け出せなくなる境界線。シュバルツシルト半径。

士族  

士族リューク

執事長  

シドリュア・ボルジュ=シド・シーズ  

955年〜959年当時の帝国宰相アファレーシュ伯国の惑星セーバ出身の地上人男性。帝国公爵。959年没。
【性格】
 息抜きという概念をあまり重視せず、益体もない時間を過ごすことを許さない傾向がある。
【嗜好】
 趣味は花壇を丹精すること。

シドリュア・ボルジュ=シド・セール  

シドリュア・ボルジュ=シド・シーズの息子。アーヴ男性。階級は准提督(959年当時)。
【容姿】
 青褐色の髪。

死の笛  

気圧の急激な低下に伴う耳鳴りのこと。アーヴの恐怖の対象。

シフ  

お心付け。恐らくクラスビュール語。

雌伏虎  

サリム星系でもっとも格式の高い飲食店。約400年前にスポセーニュで営業を始め、現在の店舗は250年ほど前に建造された。959年当時はサリム星系内の、雪晶第五艦隊輸送艦群が繋がれた無名酒保街に店舗を有する。50ほどの座席がある。
酒保街の閉鎖に伴い閉店。筐体も財産放棄令により放棄された。

縞瑪瑙  

種々の色相が重なった状態の瑪瑙(石英の結晶の集合体のうち、色の付いているもの)。黒縞瑪瑙、赤縞瑪瑙、青縞瑪瑙など。

ジムリュアの乱  

ジムリュアの乱ロブーショス・ジムリュアル

ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュ  

ザムスィア出身の地上人女性。ジェームズ・ナルンの娘。ジムリュアの乱の首謀者。代々遺伝子調整を施されてきた家の出身で、髪が青く、不老長命。
本名はリンダ・ナルン。ジムリュアという名字は父の名にちなんだ「ジェームズの末裔」の意味。
【経歴】
 ・時期不明 誕生
 ・時期不明 地上軍に入隊
 ・時期不明 地上軍列翼翔士に昇進
 ・時期不明 地上軍百翔長に昇進
 ・時期不明 第一機動軍団司令官に着任。階級は提督
 ・時期不明(上記の約5年後)(約80歳) 大提督に昇進。コーザイ総督に着任
 ・時期不明 地上軍元帥に昇進
 ・時期不明(上記の数年後) 革命軍を組織
 ・時期不明 ジムリュアの乱
 ・時期不明 死亡

治療艦ジャースィア  

負傷者の治療を行うための艦。

シャイカウ  

双棘第一三艦隊旗艦カウ級巡察艦雪晶艦隊編成後は雪晶艦隊旗艦となった。

シャシャイン戦役  

100年以上過去に、ドゥラーズの指揮により行われた戦役。星界軍は10万隻の大艦隊を組織し、シャシャイン連邦と戦って勝利した。

シャシャイン連邦  

過去に存在した恐らく星間国家。国力は帝国の4分の1以下で、国力に比べて戦力はさらに低かった。シャシャイン戦役帝国に敗れ、吸収された。

ジャネット・マカリ  

952年当時帝国に派遣されていた人民主権星系連合体大使。女性。訛りの強いアーヴ語を話す。969年に人民主権星系連合体が消滅した際には、国家機構の解体のため特使として帝国に派遣された。
【容姿】
 黒い顔。

ジャムペール  

雪晶第五艦隊司令長官アーヴ男性。階級は提督
【容姿】
 銀色と見まごうような薄い青色の髪。色白でどことなく不健康そうな雰囲気。

ジャン  

ロブナス矯正施設の囚人。ジントに、その頭環と引き換えに食料を渡したが、その後何らかの理由で死亡した。

シャンガル  

ララ・ベイ・シャンガル

修技館  

修技館ケンルー

従士  

従士サーシュ

十七号  

主機関子の機能分化前の呼び名。

主運用子  

黎明の乗り手の一人で、船体管理の専門家。女性。

主観測子  

黎明の乗り手の一人。ビボースの祖先。

主機関子  

黎明の乗り手の一人で、核融合推進の専門家兼主航法子の相談役。男性。スポールの祖先。29人の中で唯一瞳が茶色い。機能分化前の呼び名は一七号。
軌道都市評議会の作業生体製造計画遺伝子設計主任の遺伝子に基づいて設計されている。

宿命遺伝子  

原アーヴたちが本来の機能から逸脱することがないように、遺伝子レベルで思考や情動を制御する処理。自らの存在意義に悩んだり、植民地開発という目的を危うくする自由や独立といった概念を持たないように調整された。強い帰属意識を本能に植え付けることで、自分自身よりも自分が所属している集団、すなわち軌道都市に対する忠誠心を抱かせることが目的だった。
現在でもアーヴに個人の生命より帰属する集団の存続を優先することを強いており、そのためアーヴは自らの種族の存続に不可欠と考えるものを、生命を対価にしても守ろうとする。

主計科  

主計科サゾイ/主計科サーゾイ

主計修技館  

主計修技館ケンルー・サゾイル

主検査子  

黎明の乗り手の一人。男性。

主航法子  

黎明の乗り手の一人で、乗員の指導者としての立場にある。男性。仕事の割り当てを行ったり船の運行に支障を起こす要素を排除するのが仕事。乗員で唯一専用休眠棚と衛生設備のしつらえられた個室を有している。耳の上部が尖っており、考え事をするときにそこを撫でるのが癖。機能分化前の呼び名は一号。おそらく軌道都市評議会の作業生体製造計画理事兼事務局長の遺伝子に基づいて設計されている。
母都市との訣別を決意した他の黎明の乗り手たちに同調できず、自ら機能停止を選んだ。
現在では「名もなきアブリアル」と呼ばれ、伝説的な最初の船王とされている。

ジュスウィック  

サムソンの元部下。955年より前に死亡した。

主整備子  

黎明の乗り手の一人。女性。作業生体を点検整備する役目を負っている。レペスの祖先。

主探査子  

黎明の乗り手の一人。

主調査子  

黎明の乗り手の一人。

十翔長  

十翔長ローワス

鎮守府シュテューム  

補給施設や造修工廠、慰安施設など多数の軍施設が置かれている星系。艦艇の配属や戦技演習などが行われる。八王国に1ヵ所ずつ、概ね帝都へのに寄り添うように置かれている。また必ず有人惑星が属し、地上世界出身の従士が休養するために用いられる。最上級指揮官は鎮守府司令長官

ヴォベイルネー鎮守府シュテューム・ヴォベイルネール  

鎮守府の一つ。黄色矮星といくつかの惑星からなる星系。ルルケズと呼ばれる有人惑星があり、軍士(主に従士)たちの休養場所となっている。ルルケズの軌道上には鎮守府本部を中心とする軍施設やアーヴのための娯楽施設があり、無重力庭園や海と呼ばれる直径数十ウェスダージュほどの海水浴場などが置かれている。本部の最上部には公園がある。

スポトネブリューヴ鎮守府シュテューム・スポトネブリュブ  

鎮守府の一つ。ウェスコー王国に位置する、黄色矮星を中心とした星系。本部は第二惑星ボヘーフの衛星軌道上にある。ボヘーフ従士たちの休養場所となっている。ボヘーフの公転軌道の内側には歪な岩屑が帯をなしており、そこに工業施設が集中している。ラクファカール陥落後も星界軍が維持している。

セムブリューヴ鎮守府シュテューム・セムブリュブ  

鎮守府の一つ。クリューヴ王国に位置する。959年に四ヵ国連合が制圧した。

ソトリュール鎮守府シュテューム・ソトリューラル  

鎮守府の一つ。バルケー王国に位置する、恒星ソトリュールを中心とする有人星系。本部は惑星サトネージュの衛星軌道上にある。
不死鳥作戦臨時帝都ラクファカール・セラが置かれることになり、それと同時に本部も行宮として用いるため、ソトリュールの惑星軌道上にあるラクファカール・セラの中心部へ移された。

ビセス鎮守府シュテューム・ビセサル  

鎮守府の一つ。スキール王国に位置する。ラクファカール陥落に伴い、中央との連絡が途絶したスキール王国にいる艦隊の仮中枢が置かれ、第二艦隊編成後は艦隊の本拠地となった。960年頃に本拠地がセスカル子爵領に移動してからも最前線基地として第二方面艦隊の重要拠点であり続けたが、962年に陥落し、四カ国連合に制圧された。

ラルブリューヴ鎮守府シュテューム・ラルブリュブ  

鎮守府の一つ。副長官が四人置かれている。 【紋章旗
 赤地に八頸竜、雷光があしらってあるもの。

シュトゥーコヴ  

突撃分艦隊ボスル所属第一蹂躙戦隊旗艦コーヴ級襲撃艦

風の雫シュトゥーシュ・セザル  

帝都にある巨大な球状の建造物。内部は重力制御がされておらず、様々な速度の風が吹き、無数の遊具が飛んでいる。基本的には子供のための遊園地だが、デートスポットに適しているという意見もある。

シュリール  

トライフ艦隊作戦参謀(952年当時)。階級は百翔長

ジュリ・コーエン  

ミルケーズの第83地区担当市民間紛争審判官(フェグダクペ・グレーダ故郷を離れた当時)。

千翔長シュワス  

百翔長の上、准提督の下の位階(第6位)。艦隊参謀長など。

準緊急射出  

艦艇の射出方法の一つ。甲板を減圧せず、大気ごと射出する。

巡察艦  

巡察艦レスィー

准提督  

准提督ロイフローデ

巡洋宇宙艦  

四ヵ国連合の大型軍艦巡察艦級。

浄化菌  

惑星改造の際、海水を浄化するため、有害物質を分解し、有害金属を取り込むために用いられる細菌。

翔士個室  

軍艦勤務の翔士に与えられる個室。
どこもそう変わらない作りになっており、寝台を2台並べたくらいの広さの居室に、寝台、椅子、卓子が置かれ、そのほかに洗面所と浴室が用意されている。
大型艦になると定員よりも余分に設置されることが多い。

情報収集宇宙艦  

人類統合体平和維持軍軍艦

書記  

書記ウィグ

書記部  

ドゥムイ委員会の膨大な庶務を処理するため設置された部署。最高責任者は先任書記

統帥官ジョクスィーフ  

軍令長官軍政長官帝国艦隊司令長官の総称。統帥府会議を構成する。

諸侯  

諸侯ヴォーダ

飼育官ジョスミア  

家畜の育成等を担当する技術者。

飼育官部ジョスメガ  

家畜の育成等を担当する部署。

磁力靴  

無重力の宇宙船内で用いられる靴。手動で磁力を切ることも可能。

お昼寝部屋シル・キュルデール  

エクリュア館にある育児園のこと。成熟期前の子供たちが遊んだり昼寝をしたりするためこう呼ばれている。

灌水浴室シル・グーザサル  

灌水浴を行うための部屋。

司令長官室シル・グラハレル  

艦隊旗艦に備えられる、司令長官の私室。星界軍においては戦場で軍士が期待できるもののうち最も広く豪華な空間。

操舵室シル・セデール  

小型艇における操縦室。

管制室シル・ブリューセガル  

城館などにおける管制を行う部屋。燃料槽小惑星の遠隔管理、星系内浮遊物の監視、星系内通信、離着管制などを扱う。

作戦室シル・ヨクスクロト  

参謀たちが作戦の立案を行う部屋。

司令官室シル・レシェーカル  

司令官の私室。

司令  

司令サレール

司令長官  

司令長官グラハレル

シレジア共和国  

人類統合体に属する国家。元は独立国家だったが、シレジア戦役により吸収された。
【組織】
 共和国とは名ばかりの軍事独裁制が敷かれており、1000家族ほどの職業軍人が社会の全てを握っていた。
【文化】
 職業軍人には遺伝子改造による不老化処置が施されたが、現在はシレジア不老族として差別されている。
【歴史】
 ・帝国暦830年頃 シレジア戦役

シレジア戦役  

帝国暦830年頃起こった、人類統合体シレジア共和国との戦争。人類統合体が勝利し、シレジア共和国は吸収された。

シレジア不老族  

シレジア共和国の職業軍人の子弟で、不老化の遺伝子改造を受けた者。不老化処置を受けている者と受けていない者との間に出来た子供は例外なく胎内で癌化するため、結婚には厳しい制限があり、まもなく絶滅するといわれている。
先天的に民主主義の本質を理解できないとされ、人類統合体では差別されている。

進化党  

ベリサリア星系の与党(1年頃当時)。

人工翼  

ベルポウコスで選手が着用する器具。規格はルールで定められている。両肩胛骨の間を狭めることで羽ばたき、飛行することができる。ただし、背面状態では飛行できない。

人事局  

星界軍の人事をつかさどる部局。

人事参謀部  

人類統合体平和維持軍の一部

身体交換  

脳を摘出して入れ替えることにより、肉体を交換する技術。老衰を含む様々な疾患の治療に有効だが、5%程度の確率で失敗する危険な技術でもある。

ジント  

→リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ジント

ジント・リン  

→リン・スューヌ=ロク・ハイド伯爵・ジント

人民主権星系連合体  

星間国家の一つ。元首は大統領。主星系はノヴ・キンシャス星系。現存する星間国家の中では最も国力が低いが、帝国がこれまで滅ぼしてきた星間国家のいずれよりも大きい。969年に帝国との戦争に敗れて降伏し、消滅した。
【組織】
 地上世界が全てと考えているため、各星系が高度な独立性と権限を持つ。星系政府が国家主権を持ち、軍隊すら各星系が自前のものを有している。連合体政府は、その主権を預かるという立て前で権力を行使している。連邦政府の主な役目は軍の維持であり、職員も大半が軍人で構成されている。予算は各星系政府からの拠出に頼っている。市民は連合体への忠誠も求められていない。その他司法府及び立法府も存在する。
【軍事】
 正規軍は加盟諸星系軍の集合体。防衛艦や高出力の凝集光砲を多数運用していることが特徴。機雷戦も重視している。最高指揮官は大統領。
 軍人の世襲は禁じられている。
【経済】
 各星系の独立性が高いため、ごく一部を除き自給自足が可能。
【言語】
 惑星間共通語が存在する。
【文化】
 遺伝子調整は合法化されている。
【歴史】
 ・帝国暦969年 帝国に降伏

人類統合体  

帝国に次ぐ国力を誇る星間国家
【人口】
 6000億人あまり。
【組織】
 市民を統合体市民(一級市民)と星系市民(二級市民)に分け、統合体市民にのみ統合体政治への参政権などの特権を与えている。
 統合体市民になる条件の一つはリクパルが話せること。
 強力な宇宙軍を有し、各艦種の戦闘力は帝国の同等艦とほぼ互角。ただ、軍の運用に関しては柔軟性に欠けると言われている。
【言語】
 公用語はリクパル
【文化】
 市民に星間国家の一員であることを強く要求している。そのため各惑星の文化を均質化し、人的交流を推奨して、一体感を醸し出そうとしているが、今のところ成功していない。
 アーヴを生体機械、人類の敵と公言してはばからず、帝国を激しく敵視している。
 遺伝子治療を超える遺伝子改造は重犯罪。受精卵段階での遺伝子検査も禁じられている。
 督戦艦や報道官などの官僚を戦場に伴う風習がある。
 麻薬禁止。煙草も200年も前に禁止されている。
 死刑制度はなく、犯罪者に対しては矯正と社会復帰を目指すが、それが望めない者のために隔離惑星を用いた矯正施設も置かれている。

人類連邦  

ジムリュアの乱を起こした革命軍がラクファカール制圧後に創建した国家。暫定大統領はリンダ・ナルン


貴族スィーフ  simh

アーヴのうち、宮中序列において皇族に次ぐ立場を持つもの。主として大公爵公爵侯爵伯爵子爵男爵、およびこれらの子女である公子公女、家を継がなかった皇族、貴族である公子公女などの世襲貴族のこと。
全部で20万人程度で、そのうち諸侯家は2万人弱。
標準的な服装はつなぎ長衣。様々な権利と義務を有する。
原則として貴族籍からの離脱は自由。その場合は貴族としての特権を全て失い、領地帝国に返上することになる。
領地を持つ貴族は交易の独占権、恒星周辺での反物質燃料の生産権、無人惑星の鉱物資源採掘権を帝国によって保障されている代わりに生産物の一部を帝国に提供しなければならない。
不幸な親子関係が存在することも珍しくないが、帝国は貴族の家族内事情には干渉しない。
家臣領民を見捨てるのは最高に恥ずべき事とされており、帝国法による厳罰が待っている。
世襲貴族の場合、領地爵位を受け継ぐ者以外は公子公女という爵位のみを得る。
領地を持つ翔士星界軍でも無給だが、領地を占領された場合は年金(初級翔士の俸給の10倍以上)が国庫から支給される。
世襲以外の一代貴族などを含むこともある。帝国貴族ルエ・スィーフアーヴ貴族バール・スィーフとも。

主君スィーフ  

家臣が第三者に対して領主のことを話す際に用いる敬称。

氏族長スィーフ  

都市船時代の各氏族の長。

スィールコヴ  

第一蹂躙戦隊所属のコーヴ級襲撃艦。初代艦長ロイリュア百翔長

推進剤に反物質を使う  

浪費のたとえ。

スィリルス  

レトパーニュ大公国にある有人惑星。大公国の中では二番目に多い人口を擁する。領民は天然肉を嫌い、合成肉しか口にしない。この名はアーヴがつけたもので、住民は現地の言葉で呼んでいる。

スィルターシュ  

赤啄木鳥艦隊副司令長官突撃分艦隊ベクリケイ司令官(967年当時)。階級は准提督

スィルメー  

ゲムファーズ子爵領にある可住化惑星。その軌道上には子爵館が設置されている。惑星上には毒々しい色をした亜硫酸の海がある。952年に入植され、有人惑星となった。

スーズリュア・ボルジュ=ゴシュル・ソート  

959年当時の遷都計画官地上人男性。
【容姿】
 どこか死神じみた風貌。

スームビルシュ  

狩人第一艦隊集成第二戦隊第一小隊所属の巡察艦ロブナス門沖会戦で爆散した。

スールビルシュ  

狩人第二一艦隊旗艦巡察艦

スォッシュ  

マルティーニュ領民政府が指名したハイド伯爵代官(958年当時)。初老の男性。
【容姿】
 革手袋を嵌めているような手。

スカーカウ  

星界軍カウ級巡察艦アプティック防衛艦隊旗艦

帝国基準通貨スカール  

帝国内で一般に流布している通貨。単位はスカール帝国銀行によって発行される。
交易の決済はこれでなさねばならない。同時に、邦国内での流通は禁じられている。帝国は各邦国内通貨との為替レートを一方的に決められるため、地上世界の経済もコントロールできる。

スカール  

帝国基準通貨の単位。1スカール=10000シェスカール。20〜30スカールもあれば独身男性が一ヶ月生活できる。都市船時代から主として船内交易で用いられていた。

スカーレニュ  

アブリアルネイ=ドゥブレスク・ゲムファーズ子爵・ラムリューヌの近侍官。女性。

帝国高等法院スカス・ラザソト/高等法院スカス・ラザソト  Scass Lazassotr

貴族に対する処罰を司る機関。罰金刑や領地剥奪などの刑を科すことができる。

酒精スキアデ  

アルコール。軍務中は当然禁止。

スキピア・ケセル  

ベリサリア星系大統領(1年頃当時)。進化党指導者。地上人女性。

スクニー  

幻炎第一艦隊所属の偵察分艦隊

建国帝スクルレトリア  Scurlaiteriac

初代皇帝アブリアル・ドゥネーのこと。その兄弟や子女の子孫が八王家を構成している。

軍匠科スケーフ  

星界軍15科の一つ。階級章は緑。最高位は提督。より上位は技術科に統合。

玉座スケムソール  

帝位の象徴。

翡翠の玉座スケムソール・レン  

所領スコール  

有人惑星がない領地。そのほとんどが男爵領で、子爵領は少ない。

停止状態スコールタフ  scobrtamh

時空泡が停止している状態。時空泡を床の上で回転する球にたとえたとき、回転軸が床と垂直になっている状態。移動状態と同等のエネルギーを消費する。

ストゥーロス  

第一〇三防衛隊旗艦(967年当時)。

スナカシュ  

アブリアルネイ=ドゥブレスク・ゲムファーズ子爵・ラムリューヌが、惑星改造のために雇った飼育官。男性。

スニュージュ・アーフェ  

イリーシュ王国周回航路を行く貨客船

鶴擂身スニュフ・ルル  

鶴のすり身。

爵位スネー  

貴族としての身分。継ぐには貴族の家に生まれ、10年間(十翔長になるまでとする記載もある)翔士として星界軍に勤務しなければならない(叙爵が高齢になってからの場合など例外もある)。『爵位は義務』といわれるほど義務がつきものである。

スネーシュ  Snœch

根源29氏族の一つ。語源は「とろき
【都市船時代】
 搭載艇の整備を担当していた氏族で、「格納甲板の主」とも呼ばれる。兵器の改良、開発にも重要な役割を果たした。帝国時代初期には後に言う従士の仕事を行っていた。
【特徴】
 機械でも組織でもその限界を見極め、ぎりぎりまで酷使する傾向がある。たまに見極めを誤って作業を破綻させてしまうので、『スネーシュに重要な部署は任せるな』といわれている。
【宗家】
 ケズドー大公爵家
家紋
 天秤を配することを好む。
家徴
 スネーシュの星コス・スネクと呼ばれる虹彩にある銀色の斑点。

スネーシュ・フルーリア  

帝国創設前後のアーヴ女性。ドゥムイ委員会機材部会委員補。
【経歴】
 ・時期不明 ドゥムイ委員会機材部会委員補に着任
 ・帝国暦前19年より前 機材部会次席委員ロヤルム・バクサリアに昇進
 ・帝国暦前3年より前 機材部会先任委員アルム・バクサリアに昇進

防御磁場スネセーブ  

軍艦の防御兵装。反陽子流の速度を減じることができるが、受けすぎると消滅する。通常物質は防げない。

防御磁場発生機関スネセーブガ  

防御磁場を発生させるための機関。

調査船スネビア  

の調査を行う民間船。

位記スネロン  

叙爵の際に発給される文書。宮務長官の名で交付される。

鉄の翼スパス・スレンナ  

ユースが借りた小型交易船。

配船官スパリア  

帝国商船団の職員。船の売却に関する窓口となる。

核融合弾スピュート  

電磁投射砲から発射される弾丸。自動追尾機能があるため凝集光反陽子流よりも命中力に優れ、威力も高い。ただ、初速に比べて機関出力が低いため、大幅な針路変更は不可能。

演習弾スピュート・フェーナ  

疑似電磁投射砲の砲弾。命中してもなんの被害もない。

皇帝スピュネージュ  speunaigh

アーヴによる人類帝国の軍事・政治双方の最高統括指揮者。常にアブリアル伯爵称号を帯び、商船団長を兼任する。また伝統的に近衛艦隊司令長官グラハレル・ロワボレールにも就任する。
帝国の統合の基礎は軍事力であり、皇帝はそれを把握しなければならない、という思想のもと、世襲と星界軍における階級により選出される。すなわち、八王家に生まれた者のうち、同世代でもっとも早く帝国元帥になったものが皇太子となり、次の皇太子が決まった時点で登極する。その時点での皇帝は譲位し、上皇になる。その時点で、皇太子より年上、または年下でも20年以上の年齢差がない皇族は、星界軍から退き、予備役への編入を願い出るのが慣わし。
虚言できぬ存在として人類社会に知られている。
かつては大戦争の折に自ら艦隊を率いるのを常としたが、現在はその役目は皇太子に引き継がれている。
作中には以下の皇帝が登場している。
・初代(元年〜?) アブリアル・ドゥネー
・第11代(?〜?) ドゥグナー
・第26代(?〜?) アブリアル・ネイ=ラムリュラル・前皇帝・ドゥガスラスィース王家
・第27代(?〜959) アブリアル・ネイ=ドゥブレスク・アブリアル伯爵・ラマージュクリューヴ王家
・第28代(959〜) アブリアル・ネイ=ラムサール・バルケー王・ドゥサーニュバルケー王家

スファグノーフ  

スファグノーフ侯国の中心にある恒星。

スファグノーフ門沖会戦  

スファグノーフ門沖会戦ライシャカル・ウェク・ソーダル・スファグノム

時空粒子スプーフラサス  spuflasath

平面宇宙に存在する、縮小化された四次元時空。電子の4倍ほどの質量を持つ。火山時空泡発生機関から流れ込んで他のから通常宇宙に戻る。その流れは一定で、急変することはない。高濃度な場所ほど時空泡が侵入しにくい。通常宇宙側ではエネルギーの形をとる。

スペーシュ  

平面宇宙側の中心領域を取り囲むように密集した、ドーナツ状の領域。中央のものから第一環、第二環と名が付けられている。

元帥スペーヌ  

大提督の上、帝国元帥の下の位階(第2位)。他の位階と異なり、飛翔科元帥は星界軍元帥と呼ばれる。この位階に達した者は爵位をもって報いられる。艦政本部長官鎮守府司令長官など。

地上軍元帥スペーヌ・ビーサル・ソグ  

地上軍の最上級指揮官。一名。階級名であると共に役職名でもある。地上軍の解体に伴い職分は廃止され、現在は空挺元帥となっている。
私費で従卒を雇用する権利があり、これは軍士に限られない。

椿の国スペシューニュ  

恐らく無人星系。探査を担当したのが花好きの男だったことからこう名付けられた。

幕僚スペルーシュ  

司令部の構成員。司令長官参謀副官などから成る(司令長官は含まないこともある)。

帝都交通庁スポーデ・ビル・アロク  

帝都にある無数の人工惑星に登録番号を付して管理している官庁。刻々と相対位置が変わる建造物の位置関係を把握している唯一の存在。情報連結することで、目的の建造物まで道案内してもらうことが可能。単に交通庁スポーデ・ビルとも。

情報局スポーデ・リラグ  

軍令本部所属の局。敵国の情報収集などを行う。最上級指揮官は情報局長官
同:軍令本部情報局リュアゾーニュ・スポーデ・リラグ

航路庁スポーデ・ルエビル  

の探査をする民間調査船に調査料を支払っている機関。

スポール  Seuaurh/Spaurh

根源29氏族の一つ。主機関子の末裔。アブリアルに続く格式を誇る大族。語源は「すばる
【都市船時代】
 本務はエンジンの担当だが、技術系諸氏族を統べる立場にもあった氏族。実質上その族長は副船王として君臨した。
【特徴】
 一族の500人以上が爵位を有する大族。傍系でもスポールの姓を名乗ることが多い。
 帝国史を通してアブリアルとは仲が悪く、一部ではお互いへの憎悪を遺伝子に刻み込むと信じられている。スポール曰く、『淑やかなスポールとがさつなアブリアルは反りがあわない』、アブリアル曰く、『性格のいいアブリアルと陰険なスポールは反りがあわない』。しかしその一方、皇族をからかうことを生き甲斐にしているので、帝室に対する忠誠には疑いの余地がない。
 彼らの行動は一見支離滅裂に見えるが、最後には辻褄があってしまう。
 人の上に立つことが好きなだけでなく、上手いのも特徴で、諸侯や指揮官に向いている。星界軍では『スポールの率いる艦隊に配属されるのは幸福、ただし直属の上司に持つのは不幸、部下に持つのは災厄』といわれている。
【宗家】
 レトパーニュ大公爵家。ちなみにアロン=フェンギュルは傍流もいいところ。
家紋
 金色の鴉(金色烏ガサルス)。
家徴
 スポールの紅瞳キレーフ・ピアナ・スポルと呼ばれる赤色巨星のように暗い紅色の虹彩。

スポール・アロン=セクパト・前レトパーニュ大公爵ニーフ・レカ・レトパン・アセーヌ  

スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュの母。起きてから6時間は固形物を取らないのが習慣。
ペネージュが12歳になるまでは代官領主の仕事を全て預け、教育に専念。それ以降は毎日、1時間帝学を教えながら領主の仕事をしている。娘の16歳の誕生日にかりそめの統治を行わせた。

スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵ニーフ・レトパン・キネージュ  

アーヴ女性。ジムリュアの乱があった頃のレトパーニュ大公爵
【性格】
 ジムリュア・ボルジュ=フルク・フルーシュ曰く、『より高位の相手こそ侮辱しがいがある、と考えているかのよう』な人物。
【経歴】
 ・時期不明 第一機動軍団附属輸送戦隊司令官に着任。階級は千翔長宮中序列大公爵公女
 ・時期不明 退役。予備役編入
 ・時期不明 大公爵に叙爵
 ・時期不明 対人類連邦

スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵ニーフ・レトパン・ペネージュ  
 Sporh araunn saicseuatr nimh laitpanr Painaich

スポール・アロン=セクパト・前レトパーニュ大公爵・アセーヌの娘。貴族としての軍役義務は既に果たしているが、趣味で軍にとどまっているらしい。座乗艦ヘールビュルシュ司令座を白大理石製で精緻な彫刻を施した4本の柱と、それによって支えられる人間の手で刺繍された豪華な天蓋によって飾っている。ラフィールが幼少の頃から彼女と面識がある。
【容姿】
 丹念に結い上げられた蒼炎色の髪。流れるような蒼炎色の眉。終末期の巨星表面のような紅の瞳。毒々しいまでに妖しく紅い唇は、艶やかで猛々しく、肉食性の蝶を連想させる。
【性格】
 わがままで気まぐれだが、指揮官としては優秀。楽しみは後に残しておく性格らしい。ラフィール曰く、『スポールの中のスポールスポール一族が1000年にわたって洗練してきた婉曲な罵倒の技術を芸術の域まで高めた人物』。
【嗜好】
 蹂躙戦が大好き。起きてから6時間は固形物を取らないのが習慣。
【経歴】
 ・時期不明(17歳) 修技館入学
 ・時期不明 レトパーニュ大公爵に叙爵
 ・帝国暦949年頃 准提督に昇進
 ・時期不明 偵察分艦隊フトゥーネ司令官に着任
 ・時期不明 提督に昇進
 ・帝国暦955年 ラルブリューヴ鎮守府副長官に着任
 ・同年 幻炎第一艦隊司令長官に着任
 ・帝国暦956年 狩人第一艦隊司令長官に着任
 ・時期不明 ソトリュール鎮守府副長官に着任
 ・帝国暦959年 大提督に緊急昇進
 ・同年 不死鳥第七艦隊司令長官に着任
 ・時期不明 練習第三艦隊最先任副司令長官に着任。階級は星界軍元帥
 ・帝国暦969年 霹靂艦隊最先任副司令長官に着任
 ・同年 霹靂第五艦隊司令長官に着任

スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵公女ヤルリューム・ニム・レトパン・キネージュ  

スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・キネージュ

スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵公女ヤルリューム・ニム・レトパン・ペネージュ  

スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ

スポール・アロン=フェンギュル・リゼルガデージュ男爵公子ヤルルーク・リュム・リゼルガデグ・フェリーグ  

リゼルガデージュ男爵(女性)の息子。クファディス・ウェフ=エスピール・セスピー翔士修技生時代の友人。兄弟が多く、末の妹(935年当時)は934年生まれ。マリ・アンクレールの作品群を気に入り、交易で稼いで母から買い取ろうとセスピーを交易に誘ったが、母に譲渡を断られ、襲爵のため軍務に就くことにした。
【容姿】
 赤色巨星の色をした瞳。
【経歴】
 ・帝国暦935年 列翼翔士に叙任

スポセーニュ  

約400年前の客船雌伏虎が営業を始めた船。

スポトネブリューヴ  

スポトネブリューヴ鎮守府の中心にある恒星。黄色矮星。

スミト・ボルジュ=ギュル・サーシュ  

969年当時の練習第二艦隊司令長官地上人男性。宮中序列帝国男爵。階級は技術元帥星界軍で唯一の地上世界出身の司令長官

スメネリ理学院  

アッサウーマンにある教育施設。

リニュークの額ズューク・リニュク  

リニューク氏の家徴。秀でた額。

尖筆スュージュ  

アーヴに文字を書くときに使う筆記具。

スューヌ  

姓称号の一つ。帝国創建以降に創氏された貴族が名乗る。

個隊スューフ  

戦隊の下の編成単位。最上級指揮官は司令

突撃隊スューフ・アシャル  

突撃艦を中心とした個隊

第一突撃隊スューフ・アシャル・カースナ  

ヴォベイルネー鎮守府所属突撃分艦隊ラトゥーシュ第1058突撃戦隊所属の個隊司令アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ百翔長旗艦突撃艦ガムロイル
【組織】
 司令部
 ┣司令 アトスリュア・スューヌ=アトス・フェブダーシュ男爵・ロイ百翔長
 ┣参謀
 ┗副官
 嚮導突撃艦 ガムロイル
 突撃艦 バースロイル
 突撃艦 キドロイル
 突撃艦 ルズロイル
 突撃艦 2隻
【経歴】
 ・帝国暦955年 編成
 ・同年(上記の約3ヶ月後) 強行威力偵察部隊殲滅戦。ルズロイル撃沈
 ・同年 アプティック防衛戦。 キドロイルバースロイル撃沈

輸送隊スューフ・サリュグ  

輸送艦を中心とした個隊

第三守備隊スューフ・ボレール・ビーナ  

不死鳥作戦時の帝都防衛団竜卵要塞付属の守備隊スューフ・ボレールのひとつ。超長距離砲撃が主任務。ちなみに守備隊司令官はいずれも退役した軍士で、例外なく伯爵以上の爵位大提督以上の位階を持っている。
第2次ラクファカール防衛戦で全滅した。

護衛隊スューフ・メスゲール  

護衛艦を中心とした個隊

カセールの戦いスラーショス・カセル  

967年にカセール門沖で行われた、赤啄木鳥艦隊と四カ国連合艦隊(約12.5個分艦隊以上。ほとんどがハニア連邦軍で、人類統合体平和維持軍艦隊が約1〜2個分艦隊)との戦闘。赤啄木鳥艦隊を確保し、カセール伯国の軍民の救出に成功した。

スリート  

人類統合体平和維持軍大尉(952年当時)。スファグノーフ派遣地上軍団所属。ミンたちを追跡するために編成された歩兵三個小隊の指揮官。

飛行具スリュール  

無重力下での移動に使用する道具。地上人向け。

スリュズビルシュ  

狩人第一艦隊所属の巡察艦ロブナス門沖会戦で爆散した。

珈琲スルグー  suregoc

コーヒー。

土木官スルスフォーガ  

スル・セトゥーシュ  

スルムカウ  

近衛艦隊所属の巡察艦。おそらく近衛分艦隊ヴォー・セトゥーシュないしミュス・セトゥーシュ所属。クリューヴ門沖会戦で爆散した。

スルムコヴ  

第一蹂躙戦隊所属のコーヴ級襲撃艦

スレーシュ  

ボーリンシュ艦長(935年当時)。階級は百翔長

スローギア  

クリューヴ王家第一王女付き侍女長ワス・フェンネル・ラルトネル・カースナ・クリュブ(949年当時)。一等勲爵士ラフィールが生まれたときから仕えている。

スロール八七二  

前50年頃に建造された救難艇。初任務として、ラ・マカルスルからラ・エディ・ポイ・ベブナを収容するために使用された。

スロール八七二採掘基地  

泊地四七に設置された採掘基地の一つ。前50年頃、爆砕した微惑星の破片と誤って衝突し、要員の4割近くが即死。生存者は救命艇で脱出したが、救出前に生命維持機能が枯渇し、全滅した。この事故を教訓に、救難艇スロール八七二が建造されることになり、ラ・エディ・ポイ・ベブナの収容も可能になった。


星間国家  

複数の星系を支配する国家。
統合と分裂を繰り返しながら数を減じており、現存するものは国力の順に「アーヴによる人類帝国」「人類統合体」「ハニア連邦」「拡大アルコント共和国」「人民主権星系連合体」の5つ。帝国以外は民主主義を標榜する政体を採っている。

星間船  

平面宇宙航行船メーニュ/宇宙船メーニュ/メーニュ/艦船メーニュ/星間船メーニュ/星間航行船メーニュ

制御籠手  

制御籠手グーヘーク

整備廠  

反物質燃料製造工場を建造するための施設。

聖ペテル号事件  

495年頃に起こった事件。宇宙船の推進力として用いられていた閉じた門ユアノン)を平面宇宙側から開いてしまい、航行中の宇宙船を爆散させた。推定死者3000人余り。

ニューシュの牙セーヴ・ニュク  

ニューシュ氏の家徴。発達した犬歯。

懸巣セークルー  

星界軍全体で使われる暗号形式。艦長以上の職にある者にのみ解読が許されている。

暗号鍵セージュ・キームナ  

暗号を打ち込むことで開錠出来る鍵。

電波紋鍵セージュ・デファト  

一般電波紋鍵を開錠するための鍵。端末腕環に登録されている。

一般電波紋鍵セージュ・デファト・ヘータ  

端末腕環におさめられた電波紋鍵と登録電波紋を照合することで開閉する鍵。

セース級強襲輸送艦ルソーミア  

星界軍強襲輸送艦の一つ。艦外拡声器搭載。

質量波セースラズ  saiserazz

時空泡から発せられ、平面宇宙を渡る波。理論上到達距離は無限で、時空泡も貫く(ただし、は透過できない)ため、平面宇宙でも他の時空泡の存在を確認できる。波長と発生頻度は時空泡内の質量によってのみ決定され、変化させることは出来ない。

セーダ  

945年当時の軍令長官アーヴ女性。階級は帝国元帥流砂艦隊出征式を最後に離任した。

操舵士セーディア  

小型艇の操縦士。

セーバ  

代表セーフ  

領民代表セーフ・ソス

艦政本部長官セーフ・ヴォボト・メニョト  

艦政本部の最上級指揮官。技術元帥がなる。

商船団長セーフ・カソベールラク  

帝国商船団の最高責任者。皇帝が兼任する。

情報局長官セーフ・スポーデ・リラグ  

情報局の最上級指揮官。952年当時はカシュナンシュ・ウェフ=ゴス・エール提督

領民代表セーフ・ソス  saimh sosr

有人星系の代表者に対する帝国側の呼称。領民側での呼称や決定方法は自由。一応領主の承認を受ける必要があるが、帝国からの離脱等を主張しない限り拒否されないのが普通。

カリュー氏族学校校長セーフ・バンベール・カリュール  

カリュー氏族学校の最高責任者。名誉職的性格が強い職で、実務はほぼ全て教頭に任せている。年に1度、卒業直前の学生に記録部員としての心構えを説く講義を担当している。

セールナイ  

フェグダクペ・セールナイ

セールナイ  

セールナイ商会の所有する反物質燃料槽検査艇地上人操縦仕様。

セールナイ商会  

フェグダクペ・セールナイフェグダクペ・アルサフェグダクペ・グレーダが立ち上げた反物質燃料槽修理会社クリューヴ王家の援助を受けている。955年・958年当時の会長はフェグダクペ・セールナイハイド伯国の開発にも協力した。

セクティア語  

セクティア訛りのアーヴ語。かつてセクティア連邦で使われていたノヴ・ラテン語が元になっており,現在でも多くの場所で使われている。国民語とも。

セクティア連邦  

812年に帝国に併合された星間国家。公用語はノヴ・ラテン語。現在でもセクティア訛りと呼ばれるアーヴ語は多くの場所で使われ、セクティア語国民語と呼ばれることもある。

セクテーシュ  

クニューロート伯国にある有人惑星。領民政府帝国内での地位を保つため毎年一定数の従士星界軍に送っている。実在するかは不明。

セグノー  

鍵盤セゲース  

打鍵型の入力装置。音声入力が主流のため余り用いられない。

鍵語セジョス  

キーワード。分子構造に焼き付けることで思考結晶にも使用できる。

セスカース  

幻炎第四艦隊参謀長(955年当時)。階級は准提督宮中序列帝国男爵

セスカル  

セスカル子爵領の中心にある恒星。

雷たちセトゥークラシュ  

所属する分艦隊名全てにセトゥーシュが付くために付けられた近衛艦隊の別名。

セトスィリューヌ  

クファース伯国にある有人惑星。967年頃、帝国からの離脱を表明した。

勅任翔士セドラリア  fsœtdoriac

千翔長以上の翔士。家柄を示すものを身に付けることや司令座を私費で飾り立てることが許されている。

硝子霧セビュール・セラ  

凝集光を分散させるための防御用兵器。かなりの濃度がないと役に立たないので、移動の激しい艦隊戦などでは役に立たない。

透明煙幕セピュール・ルセラ  

シャシャイン連邦が開発した対アーヴ兵器。可視光線は透過するが、頭環の使う帯域の電磁波を完全に吸収するため、アーヴ空識覚を無力化出来る。

セムレーシュ  

第一蹂躙戦隊の初代司令官先任参謀。階級は百翔長
演習終了後は千翔長に昇進し、第四蹂躙戦隊司令官に補任された。

領民政府セメイ・ソス  

地上世界に置かれている最高政府。ただし、統治権は大気圏の内側に限定されるのが通常。
帝国法を守る義務を負い、特に帝国の関知しない移民を受け入れることは重罪である。そのほか、星間航行の禁止、領民代表の就任には領主の承認を要すること、星界軍募集事務所の設置受け入れ等の義務があるが、それを超えた要求に対しては帝国に拒否することが出来る。
移民の選別権を有し、不適当な者の入国を拒否できる。

軍衣セリーヌ  sairhinec

帝国星界軍の制服。黒のつなぎ腰帯から成る。胸に階級章、左上腕部に乗艦の艦章旗が付けられる。気密性で、短時間の真空被曝にも耐えられる。材質は特殊で、通常の刃物は受け付けず、切断には専用の器具が必要。

セルクルカ  

クリューヴ王家で飼われている牝のアーヴ猫。958年にディアーホの3匹の子供(縞模様真っ白白黒)を産んだ。縞模様クー・ドゥリンに、白はスォッシュに、白黒ラフィールに譲られ、リナと名付けられた。
【容姿】
 白い毛皮に薄茶色の斑。

セルドー  

前3年に帝国で初めて有人での平面宇宙航行に成功した宇宙船スネーシュ・フルーリアが製造を統括した。

セルボス  

リュームコヴの初代艦長。女性。前任は突撃艦艦長。階級は副百翔長

前衛翔士  

前衛翔士レクレー

選挙  

管理されることなく自由に投票するという儀式。

戦場処理  

戦闘後の後始末。星界軍が勝った場合、大破艦に応急処置を施し、単独航行不能のものは工作艦に横付けしたまま、鹵獲した敵艦等と共に帝都等へ移送、その後旗艦から花束を封入した機雷を発射し、戦死者に黙祷をささげる。

千翔長  

千翔長シュワス

戦闘宇宙艦  

人類統合体平和維持軍軍艦戦列艦級。

前方部隊  

基本艦列において、主力部隊の前方に配置され、威力偵察を主な任務とする部隊。巡察艦を主体に編成され、艦隊決戦時には蹂躙戦を仕掛けることが多い。

戦列艦  

戦列艦アレーク


紅茶ソイ・アーサ  sauï asa

一般的な飲み物。

緑茶ソイ・アーラ  sauï ala

一般的な飲み物。ヨニー伯国のものが有名。

柑橘茶ソイ・ラシュパン  

琥珀色の甘酸っぱい飲み物。

葬儀屋  Lonoré

反帝国クラスビュール戦線グゾーニュ細胞構成員の男性。本名ではなく仲間内の呼称。訛りはあるものの正確なアーヴ語も話せる。家はリムゼール亭から10街区ばかり離れた都市樹の3階。職業は葬儀屋。ラフィールたちに協力した結果、士族に叙され、軽輸送船クラスビュールを借りて働いている。
【容姿】
 小男。
【性格】
 怒りっぽく愚痴っぽい。

装甲空中機動兵員輸送船  

人類統合体の空中輸送機。対地兵装を搭載。

操舵装置  

宇宙船の操舵装置。制御籠手と音声認識が主で、補助的に操作釦が用いられる。

奏任翔士  

副百翔長以下の翔士

造霧弾  

霧を発することで目くらましをする手投げ兵器。

戦隊ソーヴ  

分艦隊の下の編隊単位。最上級指揮官は司令官巡察艦なら6隻で組む。星界軍を通しての番号がついているが、不便なので分艦隊司令部で通称をつけるのが普通。

突撃戦隊ソーヴ・アシャル  

突撃艦を中心とした戦隊。戦闘の最終局面で敵を串刺しにする槍。機雷に弱いため、護衛戦隊を先行させて運用するのが普通。

第1058突撃戦隊ソーヴ・アシャル・キュトポリュガナ  

ヴォベイルネー鎮守府所属突撃分艦隊ラトゥーシュ所属の突撃戦隊
【組織】
 司令部
 第一突撃隊〜第四突撃隊

打撃戦隊ソーヴ・ヴォートゥト  

戦列艦で構成される戦隊機雷を放つ弓。

第184打撃戦隊ソーヴ・ヴォートゥト・キガゴナ  

クファディスフトゥーネ先任参謀になる前にいた戦隊

偵察戦隊ソーヴ・ウセム  

巡察艦を中心とした戦隊

本部戦隊ソーヴ・グラール  

分艦隊旗艦を含む戦隊

輸送戦隊ソーヴ・サリュグ  

強襲輸送艦からなる戦隊

補給戦隊ソーヴ・ディクポーレール  

補給艦を中心とした戦隊

第一蹂躙戦隊ソーヴ・ディレール・カースナ  

第四蹂躙戦隊ソーヴ・ディレール・ゴーナ  

958年に編成された蹂躙戦隊。初代司令官セムレーシュ千翔長

第三蹂躙戦隊ソーヴ・ディレール・ビーナ  

958年に編成された蹂躙戦隊。初代司令官クラペーフ千翔長

第二蹂躙戦隊ソーヴ・ディレール・マータ  

958年に編成された蹂躙戦隊。初代司令官ロイリュア千翔長

護衛戦隊ソーヴ・メスゲール/護衛戦隊ソーヴ・メスゲル  

護衛艦を中心とした戦隊。敵からの機雷を防ぐ盾。

近衛阻塞戦隊ソーヴ・ライヒレール・ロワボレール  

近衛艦隊に所属する戦隊。常設ではなく、帝都防衛の必要が生じたときに、帝都にいてほかに適当な任務のない商船で臨時に編成され、ほかに適当な任務のない翔士が乗り込む。そのため編成数はその時々で異なる。主な役割は機雷を戦場に運搬して、対抗雷撃を行うこと。戦列艦と異なり自衛能力がないため、乗員は全て艦橋代わりの連絡艇に搭乗、緊急時には連絡艇ごと脱出する。脱出後は自力か近衛艦隊輸送艦に乗るかして本格的会戦が始まる前に帝都に戻り、帝都防衛団に組み込まれる。単に阻塞戦隊ソーヴ・ライヒレールとも。

独立戦隊ソーヴ・ラゴラザ  

分艦隊に属さない戦隊。柔軟な艦隊運用には不可欠。

特設1052独立戦隊ソーヴ・ラゴラザ・キュトボルリュマタ・ディファカ  

959年のラクファカール陥落に際して編成された独立戦隊。初代司令官コリュア・ウェフ=ボーザク・コンサ。初代旗艦クニュムラゲール
コリュア館を含む14の軌道館から住民をソトリュール鎮守府へ避難させることと、軌道館の一つを帝都防衛団のために要塞へ改造するという2つの任務がある。
【組織】
 司令部
 ┣司令官 コリュア・ウェフ=ボーザク・コンサ
 ┗主任参謀
 旗艦 特設工作艦 クニュムラゲール

第八二近衛戦隊ソーヴ・ロワボレール・ガマタ  

近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊ヴォー・セトゥーシュないしミュス・セトゥーシュ所属。

第一三近衛戦隊ソーヴ・ロワボレール・キュトビナ  

近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊ヴォー・セトゥーシュないしミュス・セトゥーシュ所属。

第七三近衛戦隊ソーヴ・ロワボレール・ダンビーナ  

近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊コン・セトゥーシュないしドル・セトゥーシュ所属。

第三四近衛戦隊  

近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊リュト・セトゥーシュないしスル・セトゥーシュ所属。

第三二近衛戦隊  

近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊リュト・セトゥーシュないしスル・セトゥーシュ所属。

第六二近衛戦隊  

近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊リュト・セトゥーシュないしスル・セトゥーシュ所属。クリューヴ門沖会戦で全滅した。

第二二近衛戦隊ソーヴ・ロワボレール・マスマタ  

近衛艦隊所属の戦隊。おそらく近衛分艦隊コン・セトゥーシュないしドル・セトゥーシュ所属。

船乗りソーク/乗員ソーク  

宇宙船の乗員。

ゾースカウ  

霹靂第一艦隊所属の巡察艦。最も深く敵勢力圏に切り込む任務を負っており、バハメリ星系への増援の偵察も担当した。単独行動が予定されているため、連絡艇を多めに三艘積載している。

ソード  saudec

開いた門とも呼ばれるユアノンの第二形態。通常宇宙平面宇宙をつなぐ役割を果たすことから、前19年頃に俗称として用いられるようになり、その後正式名称となった。通常宇宙側では燐光を放つ、直径1セダージュ(=1000km)ほどの実体のない球状特異空間、平面宇宙側では不完全な螺旋状曲線を描く。
ほとんど質量を持たず、自身がエネルギーを輻射しているため、通常宇宙側では星系外縁部に位置するのが普通。既知領域の門は約300億。そのうち星系への入り口として使用されているものはごくわずか。
門を通過する場合、時空泡の通過後の位置は確率論的にのみ知ることが出来る(同一時空泡内での相対位置は変わらない)。また、通過により門との相対速度がなくなる。平面宇宙側から船が通過するときには、門の表面に波紋が立っているように見える。
巨視的に見ると、通常宇宙側は必ず天川銀河にあり、大部分が銀河の渦状腕に存在する。一方、平面宇宙側では中心部を門の集合である環が何重にも取り巻くように配置されている。環の間の間隙は外側のほうが広い。また環はほぼ同数の門を含むので、外側の環ほど門の密度は低い。外縁部に濃密に門が密集している場所が確認されており、別の銀河に対応する門群の環と重なり合った領域であると推定されている。
低エネルギー状態で放置されると自然に閉じた門になる。半減期(50%の確率である現象が起こるために必要な期間。半減期が12年とは、12年経ったとき閉じた門になっている可能性が50%という意味)は12年。

アプティック門ソード・アプティカル  saudec aeuticer

通常宇宙側ではアプティックIIIの軌道上、平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

アンズィク門ソード・アンズィカル  

平面宇宙側では人民主権星系連合体バハメリ門ノヴ・キンシャス門との間に位置する

イリーシュ門ソード・イリク  

通常宇宙側ではアブリアル伯国平面宇宙側ではイリーシュ王国に属する

ウィンブル門ソード・ウィンブル  saudec üinbler

通常宇宙側ではウィンブル星系平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

ウェイバル門ソード・ウェイバラル  

通常宇宙側ではウェイバル星系平面宇宙側ではハニア連邦に位置する

ウェーレ門ソード・ウェーレル  

通常宇宙側ではウェーレ公国平面宇宙側ではラスィース王国に位置する

ウェスコー門ソード・ウェスコール  

通常宇宙側ではアブリアル伯国平面宇宙側ではウェスコー王国に位置する

ヴォーラーシュ門ソード・ヴォーラク  

通常宇宙側ではヴォーラーシュ伯国平面宇宙側ではイリーシュ王国ハイド門フェブダーシュ門の間に位置する

ヴォベイルネー門ソード・ヴォベイルネール  

通常宇宙側ではヴォベイルネー鎮守府に位置する

エウドー門ソード・エウドール  

通常宇宙側ではエウドー子爵領の巨大気体惑星の軌道上、平面宇宙側では上部領域に位置する

エストート門ソード・エストータル  

通常宇宙側ではエストート公国平面宇宙側ではイリーシュ王国に位置する

エミクーシ門ソード・エミクーシル  

通常宇宙側ではエミクーシ星系平面宇宙側では人民主権星系連合体に位置する

エルコン門  

平面宇宙側ではおそらく人民主権星系連合体領、通常宇宙側ではエルコン星系に位置する

スィーヴ882門ソード・ガガマタ・スイブ  

通常宇宙側では人類統合体に属する星系の近く、平面宇宙側ではイリーシュ王国に位置する三ヵ国連合帝都襲撃に利用したが、狩人作戦により帝国領になった。
人類統合体での呼称はFLIST0223

カセール門ソード・カセル  

通常宇宙側ではカセール伯国の惑星ドベーシュの衛星軌道上、平面宇宙側ではスキール王国に位置するドベーシュの高度約97セダージュ(=97000km)を巡っている。

ケイシュ193門ソード・キクトソクンビナ・ケイク  

通常宇宙側ではバスコットン星系から4.1光年のところ、平面宇宙側ではイリーシュ王国ヴォーラーシュ門フェブダーシュ門の間に位置する。現在通常宇宙側はバスコットン星系に移動され、ヘラクレス作戦の陽動に用いられたが、狩人作戦により帝国領となった。
人類統合体での呼称はVRGE1447

開いた門ソード・グラーカ  

ソードのこと。

クリューヴ門ソード・クリュブ  

通常宇宙側ではアブリアル伯国平面宇宙側ではクリューヴ王国に位置する
第2次ラクファカール防衛戦では付近が最初の主戦場となった。

ケマル門ソード・ケマラル  

通常宇宙側ではケマル星系に位置する。959年に沖で戦いが行われた。

ゲムファーズ門ソード・ゲムファド  

通常宇宙側ではゲムファーズ伯国平面宇宙側ではクリューヴ王国の辺境に位置する

ゴキュート門  

通常宇宙側ではゴキュート星系平面宇宙側ではイリーシュ王国に位置するムークルソージュによって初調査された。

ブース六四六門ソード・ゴゴブナ・ブーサル  

平面宇宙側では人民主権星系連合体(おそらくフアンボ門バハメリ門の間)に位置する

ガファース421門ソード・ゴマトキュトナ・ガファト  

ハイド星系発見前にハイド門に付けられていた名。945年に星系が発見され、ハイド門と呼ばれるようになった。
ハイド門ソード・ハイダル

サリム門ソード・サリマル  

通常宇宙側ではサリム星系平面宇宙側ではハニア連邦に位置する

サルクス門ソード・サルクス  

通常宇宙側ではサルクス伯国平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた元人類統合体領に位置する

スーメイ門  

平面宇宙側では第一環に位置するハニア連邦領の。人類が最初に平面宇宙に入るときに用いられた。

スカレーシュ門ソード・スカレク  

。952年に沖で会戦が行われた。

スキール門ソード・スキル  

通常宇宙側ではアブリアル伯国平面宇宙側ではスキール王国に属する

スファグノーフ門ソード・スファグノム  saudec sfagnaumr

通常宇宙側ではスファグノーフ侯国平面宇宙側ではイリーシュ王国フェブダーシュ門よりイリーシュ門側に位置する。付近には中心領域からの時空粒子と、第十二環からの時空粒子流が衝突する局部的な高濃度領域が見られる。

スポトネブリューヴ門ソード・スポトネブリュブ  

通常宇宙側ではスポトネブリューヴ鎮守府平面宇宙側ではウェスコー王国ウェスコー門のほど近くに位置する

スュルグゼーデ門ソード・スュルグゼーデル  

通常宇宙側ではアブリアル伯国平面宇宙側ではスュルグゼーデ王国に属する

セムブリューヴ門ソード・セムブリュブ  

通常宇宙側ではセムブリューヴ鎮守府平面宇宙側ではクリューヴ王国クリューヴ門のごく近くに位置する。他の鎮守府に比べても帝都への入り口に近い。

ブース九九八門ソード・ソクンソクンガーナ・ブーサル  

平面宇宙側ではウェスコー王国人民主権星系連合体との境界付近に位置する。おそらく付近に恒星がないため、利用価値のない

ソトリュール門ソード・ソトリューラル  

通常宇宙側ではソトリュール鎮守府サトネージュと同じ惑星軌道上、平面宇宙側ではバルケー王国バルケー門のごく近くに位置する

ダルマプ門ソード・ダルマパル  saudec darmaeueuer

通常宇宙側ではダルマプ侯国平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

ブラス七七二門ソード・ダンダンマータ・ブラス  

通常宇宙側では、最も近い恒星(白色矮星)から14.7光年離れた場所、平面宇宙側ではおそらくスキール王国セスカル付近に位置する。ただし利用価値がないため、事実上どの勢力にも属していない。ハニア連邦の軍使の交代のために、帝国ハニア連邦が利用した。

ディニン門ソード・ディニン  

平面宇宙側ではハニア連邦に位置する

デメテル門ソード・デメテル  

通常宇宙側ではデメテル星系平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

ネオポル門  saudec néauporr

通常宇宙側ではネオポル星系平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

ノヴ・キンシャス門ソード・ノヴ・キンシャス  

通常宇宙側ではノヴ・キンシャス星系の主惑星カイル・ゴンベの軌道上、平面宇宙側では人民主権星系連合体に位置する

ハイド門ソード・ハイダル  

通常宇宙側ではハイド伯国の惑星マルティーニュ軌道上、平面宇宙側ではイリーシュ王国におけるイリーシュ門の反対側に位置する。開かれる前はガファース421門と呼ばれていた。
元々はレイフ・エリクスンの推進力。マーティン着陸暦172年(帝国暦945年)第1季57日に平面宇宙側からムークルソージュにより開かれ、この名が付けられた。

ハウライ門ソード・ハウライル  

通常宇宙側ではハウライ星系平面宇宙側ではハニア連邦に位置する

バスコットン門ソード・バスコトン  

平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた元人類統合体領に位置する

バハメリ門ソード・バハメリル  

通常宇宙側ではバハメリ星系の主惑星クドゥーロ軌道上、平面宇宙側では人民主権星系連合体に位置する。969年にバハメリ攻略戦に勝利した星界軍が制圧した。

バルケー門ソード・バルケール  

通常宇宙側ではアブリアル伯国平面宇宙側ではバルケー王国に位置する

ビスケース門ソード・ビスケーサル  saudec biscaitr

通常宇宙側ではビスケース伯国平面宇宙側ではスュルグゼーデ王国に属する

ブース三〇七七門ソード・ビボルダンダナ・ブーサル  

通常宇宙側では最も近い恒星から3.7光年離れた場所、平面宇宙側ではウェスコー王国人民主権星系連合体との境界に位置する人民主権星系連合体が領有を宣言している。

フアンボ門ソード・フアンボル  

平面宇宙側では人民主権星系連合体に位置する。969年に沖で会戦(フアンボ門沖会戦)が行われ、勝利した星界軍が制圧した。

フェブダーシュ門ソード・フェブダク  

通常宇宙側ではフェブダーシュ男爵領男爵館軌道上、平面宇宙側ではイリーシュ王国ヴォーラーシュ門スファグノーフ門との間に位置する

リュレーム013門ソード・ボルキュトビナ・リュレーマル  

平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

マイラル門ソード・マイララル  

通常宇宙側ではマイラル星系の内惑星系、平面宇宙側では人類統合体の辺境に位置する双棘作戦により星界軍に制圧された。

クローハ229門ソード・マトマトソクンナ・クローハル  

クラスビュールの航路にある

マルスクティ門  saudec marsctir

通常宇宙側ではマルスクティ星系平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

ミオフランディア門  

通常宇宙側ではミオフランディア星系平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

ミスケル門ソード・ミスケラル  

通常宇宙側ではミスケル星系平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

メイガン門ソード・メイガン  

通常宇宙側ではメイガン星系平面宇宙側ではハニア連邦に位置する

天川門群ソードラシュ・エルークファル  

天川銀河に対応するの集合。中心領域の周りに、環と間隙が交互に積み重なる構造。

メルミ552門ソード・リュリュマタ・メルミル  

平面宇宙側ではラスィース王国スュルグゼーデ王国に挟まれた人類統合体領に位置する

ルサカ門ソード・ルサカル  

平面宇宙側では人民主権星系連合体バハメリ門ノヴ・キンシャス門との間に位置する

閉じた門ソード・レーザ  saudec lœza

ユアノン第一形態のこと。推進源としても利用できるが、その希少性と、閉じた門を平面宇宙に持ちこむと危険があることから、現在は推進力としては使われていない。
は閉じていようと開いていようと平面宇宙側では同じ状態を保つが、が閉じている状態で平面宇宙側から通過すると、必ず開いた状態になる。また、人為的に通常宇宙側から開くことも可能。

レスュード門ソード・レスュード  

通常宇宙側ではレスュード伯国平面宇宙側ではスキール王国の辺境、ハニア連邦にほど近い場所に位置する

レトパーニュ門ソード・レトパン  

通常宇宙側ではセグノーの軌道上、平面宇宙側ではウェスコー王国に位置する
ウェスコー門まで普通の貨物船で3日、快速の連絡艇なら1日程度。

ロブナス門ソード・ロブナス  

通常宇宙側ではロブナスIIの衛星軌道上、平面宇宙側では人類統合体領に位置する星系。

襲撃艦ソーパイ  

星界軍軍艦突撃艦はあまりに脆弱であると判断されていたものの、全廃することは費用効率の面から不可能であったため、巡察艦から雷撃能力を取り除いたこの艦種が考案された。機能的には重突撃艦だが、主砲は電磁投射砲通常宇宙内での操縦は巡察艦同様先任砲術士が行う。重突撃艦か軽巡察艦かの激しい論争の結果、この名に決定した。

ソーフ級戦列艦アレーク  

星界軍戦列艦の一つ。
【組織】
 艦長
 副長
 先任砲術士
 先任航法士
 次席航法士
 先任通信士
 次席通信士
【攻撃兵装】
 機動時空爆雷
 凝集光砲
【艦載艇】
 連絡艇
 短艇 四隻
 救命莢 多数

未踏領域ソール・ケーラザ  

天川門群外縁部のかつての呼称。第八環から第十一環まで。

上部領域ソール・セム  

帝国の半身の内、ウェスコー王国バルケー王国を合わせた領域。ラクファカール・セラがさまよい、建艦廠なども集中している。下部領域とは双棘回廊で繋がれている。

中心領域ソール・バンダク  

爆雷格納甲板ソール・ホクサト  

巡察艦に設置されている、機雷を収納する区画。

下部領域ソール・リュム  

帝国の半身の内、ラスィース王国スュルグゼーデ王国、狩人領域を合わせた領域。上部領域とは双棘回廊で繋がれている。

ストゥーボス荘ソガ・ストゥーボト  

ラクファカールにある軌道館。第2次ラクファカール防衛戦の際、クニュムラゲールに接合され、ソトリュール鎮守府へ移動した。

即位式  

帝国における皇帝の即位式。八名の上皇が一人ずつ儀礼的な言葉を述べ、最後に時の皇帝が新皇帝皇帝杖皇帝用の頭環を授け、新皇帝の即位を宣言する。

公園甲板ゾク・デウル  

輸送艦等の甲板を公園に改装したもの。所詮まがい物ということで地上世界出身者には評判が悪い。

機雷甲板ゾク・ホクサト  

機動時空爆雷甲板の略称。

機動時空爆雷甲板ゾク・ホクサト  

巡察艦等に設置されている、機雷の磁気閉込容器に反物質を配分する場所。安全のため、開放時には事前に減圧をしなければならない(開放前減圧)と定められている。単に機雷甲板とも。
爆雷格納甲板との違いは不明。

艦載艇格納甲板ゾク・ポンラク  

艦載艇(連絡艇短艇)の格納甲板。

組織再生  

人体組織を復元する技術。腕1本くらいなら再生できる。

組織再生促進剤  

傷の治療に広く用いられる薬剤。

ソシュリール商会  

ラクファカールに倉庫を持つ商会。星界軍と取引がある。

領民ソス  

帝国臣民のうち、アーヴ国民以外の者。952年現在で約9000億人。
領民政府によって庇護され、帝国とは直接の関係を有さない。国民と同格。
帝国内であれば自由に移住できるが、領民政府(移住元、移住先いずれも)の許可が必要。
帝国臣民だが、帝国はその自覚を期待していない。
遺伝的なアーヴがなることは帝国法で禁じられている。

ソスィエ  Sosïéc

根源29氏族の一つ。語源は「えきえ
【都市船時代】
 無機物のリサイクルを担当した氏族。都市船が成長し、各種工場が設置されるにつれ存在感は小さくなっていった。
【特徴】
 交渉術に長けているため交易者として大成しやすく、富豪の代名詞とも言われる。一方で軍士として傑出した人物は珍しく、武功により家を起こした諸侯は少ない。
 年に一度、一族の総力をあげてケヒュール記念饗宴を開く。
【宗家】
 ケヒュール大公爵家
家紋
 枝を這う蝸牛。デザインは共通で、枝の色で家を区別する。
家徴
 ソスィエの冠ソビュール・ソスィエルと呼ばれる光沢のある髪。

ソスィエ  

952年当時のスファグノーフ侯爵。男性。公女が2人いて、長女は8歳。
【容姿】
 虫青の髪。
【性格】
 スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ曰く「嫌なかた」。

ソスィエ・アロン=サイラル・スファグノーフ侯爵公子ヤルルーク・レーバル・スファグノム・リュトレー  

スポール・アロン=セクパト・レトパーニュ大公爵・ペネージュ訓練生時代の同級生で、当時のスファグノーフ侯爵公子
次期侯爵には弟を継がせるつもりであるが、艇長徽章を得るため修技館に入学した。

ソスィエ・ウェフ=サイラル・エトレー  

第三代スファグノーフ子爵にして初代スファグノーフ伯爵。無人だったクラスビュールに入植を開始し、 729年に伯爵に叙された。

ソスィエ・ウェフ=サイラル・ダグレー  

初代スファグノーフ子爵士族の出だが、ヤクティア戦役艦隊司令長官として大功を樹て、648年、子爵としてスファグノーフ星系に封じられた。

ソスィエ・ウェフ=サイラル・ディスクレー  

第二代スファグノーフ子爵。男性。すでにクラスビュールは可住化していたが、入植を行わなかった。その理由は不明。

総督ソゼール  

捕虜収容所総督府の最上級指揮官兼官僚。

総督府ソゼリエ  

捕虜収容所監督する組織。行政・軍事双方を統括する。

ソタス  

第一〇三防衛隊司令官。階級は准提督

端末ソテュア  

思考結晶(網)に接続するための機械。

参事官ソドニ  

使節庁などに置かれている事務官。おそらく職員を統制しつつ、長官を補佐するのが役目。

平面宇宙航法理論ソトフェール・ファーゾト  

平面宇宙航法理論クロフェール・ファーゾト/平面宇宙理論クロフェール・ファーゾト/平面宇宙航法理論ソトフェール・ファーゾト

ソトリュール  

ソトリュール鎮守府の中心にある恒星。黄色矮星。

ソネージュ  

レトパーニュ大公国にある有人の第四惑星。大公国の有人惑星の中では最も人口が少ない。領民は合成肉を好む。この名はアーヴがつけたもので、住民は現地の言葉で呼んでいる。
レトパーニュ大公爵家惑星改造し、投降したジムリュアの乱の革命軍により入植された。

ソバーシュ・ウェフ=ドール・ユース  Sobach üémh dor Ÿuth

アーヴ男性。年齢は50歳をすぎている(955年当時)。若い頃星界軍で働いたあと、長い間交易に携わってきたため、年齢の割に階級は低い。噂によるとかなりの富豪で、帝都に大きな城館を持っている。若い頃の交易では帝国商業史上屈指の利益をあげたこともある。すでに成人して独立した子供が二人いる。
【嗜好】
 好きなものは砂糖をたっぷり入れた緑茶。他人の悪癖が大好き。
 趣味は手を書くこと。
【経歴】
 ・時期不明 交易船の船長に就任
 ・帝国暦955年 バースロイル先任翔士に着任。階級は前衛翔士
 ・帝国暦958年頃 副百翔長に昇進
 ・帝国暦958年 フリーコヴ艦長に着任
 ・帝国暦959年 第一蹂躙戦隊先任参謀に着任
 ・同年 百翔長に昇進
 ・同年 千翔長に緊急昇進
 ・時期不明 練習艦隊参謀長に着任。階級は提督
 ・帝国暦969年 霹靂艦隊参謀長に着任

ソビーク  

年に2回帝都で開かれる饗宴。料理も酒も出ず、余興一つないが、帝都中で最も多くの人を集める。
奇妙な衣服を着た人が歩き回り、の本が売られるのが伝統。
軌道都市の住民の出身地である地球の弧状列島が、ある時期に生み出した、世界中に影響を及ぼした文化の一端、あるいはその中心として行われていた催しを継承するもの。

閘門ソヒュース  

真空と与圧区画との隔壁のうち開閉可能なもの。

サリューシュの冠ソピュール・サリク  

サリューシュ氏の家徴。内側にはねる癖毛。

ソスィエの冠ソピュール・ソスィエル  

ソスィエ氏の家徴。光沢のある髪。

ビボースの冠ソピュール・ビボト  

ビボース氏の家徴。柔らかい巻き毛。

第一〇三防衛隊ソビュール・ボレール・キュトボルビナ  

カセール伯国に駐屯している星界軍の防衛部隊。主戦力は空間要塞群。四カ国連合侵攻時にも抵抗を続け、戦力を半減したものの、赤啄木鳥艦隊に救出された。

ラムケームの冠ソピュール・ラムケーマル  

ラムケーム氏の家徴。髪の毛が不ぞろいな独特の髪型。

機動軍団ソピュス・ホーカ  

地上軍の最精鋭軍団。平均人員は約1万3000人。星界軍から一個輸送戦隊が派遣され、附属する。

第一機動軍団ソピュス・ホーカ・カースナ  

地上軍所属の機動軍団

燃料槽小惑星ソブ・ベケーカル  

反物質工場で製造された燃料を搭載した容器。事故の際に工場を巻き添えにしないよう、小惑星として工場の外軌道に置かれている。

帝都防衛団員ソブリア・アロク  

帝都防衛団に所属する軍士

帝都防衛団ソブレラシュ・アロク  

泊地四七ゾベール・ゴダナ  

都市船アブリアルが、前52年に資材採掘とを開く実験のため寄航し、名付けた無人星系。現在のアブリアル伯国ラ・ゲルシスマから8.1光年離れた場所に位置する。
黄色矮星を、無数の岩石質微惑星が取り巻いているが、内部構造を備えるような大型の岩石惑星はない。13.67標準年の公転周期を持つ巨大気体惑星が第一惑星と呼ばれている。

リムセズ泊地ゾベール・リムセザル  

帝国の半身ラスィース王国ウェスコー王国バルケー王国スュルグゼーデ王国のいずれか)に属する星系。練習第二艦隊司令部及びベートゥール建艦廠が置かれている。

育児園ソムローニュ  sodmronh

球形の人工惑星。中は無重力でふかふかの内張りがしてあり、発泡剤の星が浮かんでいる。アーヴの子供用の施設。アーヴの子供は、生まれてしばらくすると頭環をつけてそこに放り込まれ、作用反作用の法則を体得したり、頭環の使い方を覚えるなどして、航法野を形成する。

無重力庭園ソムローニュ・ノソト/無重力庭園ソムローニュ  

無重力状態に調整された空間。主に大人用のものを指す。大人にとっても楽しめる施設。

育児室ソムローニュ・ロザソト  

幼児のための無重力生活空間。設置目的は恐らく育児園と同様。

つなぎソルフ