2016-04-10

【コミック】背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 04 レビュー

背表紙に一昔前っぽさを感じる「背すじをピン!と」の最新巻です。そろそろ読み切り版を収録してくれてもいいのだぜ?

背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~ 04

著者:横田卓馬
レーベル:ジャンプコミックス
価格:432円

あらすじ

ついに迎えたダンススポーツ大会。午前中のラテン・アメリカン部門では、予選から盤石の強さを見せる部長ペアを倒すべく、各組の死力を尽くした演技が行われる。ダンスに格闘技の要素を取り入れた八巻組はその派手さで観客を魅了するも、八巻の負傷もあって優勝には届かなかった。しかし、その演技からあふれる「熱」は、土屋に確かに影響していた。

そしていよいよ土屋・亘理ペアが出場するスタンダード部門の一次予選が始まった。元ジュニアチャンプの御木組、長身を生かした優雅なダンスを得意とする宮大工組、そしてなぜか2組から注目されている土屋組。実力的には他の2組には全く及ばないものの、ふたりが目標としていた「楽しんで踊る」を体現したかのようなダンスは、彼らのダンスを「普通」と評する宮大工の心にも、何か感じさせるものがあったようだった。

そして、いよいよ一次予選の結果発表。果たして土屋・亘理ペアは、二次予選に進むことが出来るのか。

レビュー

前半は、ダンス部の先輩達による熱い演技が見どころでした。ダンスという個人(個人と言ってもペアですが)種目なのに、それぞれの組が自分たちの個性を全力で出して、ライバル達に勝とうと気持ちのこもったダンスを繰り広げる様子は、まさにスポーツマンガにふさわしい展開でした。いや、これはもうスポーツマンガではない、バトル漫画と言っても過言じゃ…

背すじをピン!と④ 09

…すいません。熱くなりすぎました。バトル漫画は言い過ぎですよね。

そして後半はついに土屋・亘理ペアの演技が始まります。先輩である八巻組の演技に当てられたふたりですが、実力はまだまだこれから。だから目標は、ライバルたちに勝つことじゃなく、

背すじをピン!と④ 02

自分たちの演技をすること。2ヶ月前の試合では緊張でうまく演技できなかったふたりですけど、今度こそ…と心を決めます。

先輩たちもそこを見抜いていいアドバイスするんだよなー。

背すじをピン!と④ 03

そして最初の種目である「ワルツ」。2ヶ月前はあまりの緊張に1歩目からふたりの息が合いませんでしたが、今回は見事な滑り出し。

背すじをピン!と④ 04
(2ヶ月前)↓

背すじをピン!と④ 05

2ヶ月前も土屋君は笑顔を浮かべようとしていて、しかしそれを表情に出すことができないくらい2人の実力が伴っていなかった訳なんですが、今回は心からの笑顔が出て、あとの演技は安心して見ていられました。

もちろん結果は既にジャンプで読んで知っているわけですけど、次巻で描かれるであろうその結末に期待しています。

それから主人公のライバルキャラの一人、宮大工の描かれ方は良かったですね。彼はこの手の漫画によく出てくる「テクニックはあるけど気持ちが入ってない」という描かれ方をしているキャラで、もう一人のライバルから「土屋君の演技を見れば足りないものがつかめるかも」というアドバイスを受けます。しかしその後の展開が、ありがちな「あんなヤツらに教えられるとはな…」とか「思い出した…最初の頃は純粋にダンスが楽しかったのに、いつしかその楽しさを忘れていた…」みたいな展開で終わらなかったのはよかったと思います。

背すじをピン!と④ 08

彼は今後も主人公ペアの前に壁として立ちふさがらないといけませんからね。

さて、③巻で登場した新入部員の藤田さんですけど、今回は解説役という美味しいポジションを固めてきました。なにがしたいんだw

背すじをピン!と④ 01 背すじをピン!と④ 07

顔芸とリアクションもいけてますが、逆に彼女がダンサーとして大成できるのか心配になってきました。

あと今回は出番がなかったノーマル髪型の亘理さん(これは回想シーン)

背すじをピン!と④ 06

うーん。やっぱり亘理さんはこっちの方がいいな。あとここで「でへへ」という擬音を持ってくるところに作者のセンスを感じますw

※画像はいずれもコミックスより引用(4枚目のみ2巻から)


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コメント & トラックバック

おうふ…。またまた先を越された…w。
亘理さんもそうだけど、土屋くんも普段の髪型がいいね。
藤田さんについては、今どうなってるかyukkun20さんも知ってますが、なかなか驚きの展開に…。
後でもっとマトモなコメント書きます。

>背表紙に一昔前っぽさを感じる「背すじをピン!と」の最新巻
 JCのレトロテイストを狙ってるw。

>実力はまだまだこれから。だから目標は、ライバルたちに勝つことじゃなく、自分たちの演技をすること。2ヶ月前の試合では緊張でうまく演技できなかったふたりですけど、今度こそ…と心を決めます。
 この大会でつちわたペアの目標(の一つ)は「一次予選突破」じゃなかったかな、と思いましたが、3巻にそう書いてあります。4巻にそういう記述見当たらないので、焦りましたw。

>2ヶ月前はあまりの緊張に1歩目からふたりの息が合いませんでしたが、今回は見事な滑り出し
 滑り出す前に亘理さんの表情が一瞬固まるのが心憎い演出だと思ってます。つまり完全にはトラウマを克服出来ていなかったってことで…でも土屋くんのアプローチでトラウマのかけらを振り払うのもまた憎い。

>しかしその後の展開が、ありがちな「あんなヤツらに教えられるとはな…」とか「思い出した…最初の頃は純粋にダンスが楽しかったのに、いつしかその楽しさを忘れていた…」みたいな展開で終わらなかったのはよかったと思います。
 この重要性はyukkun20さんに指摘されて初めて気付きました。私も宮大工くんは「ダンスを楽しめていない」キャラクターだと誤解してたんですよ。パートナーの柏さんさえ誤解してたので仕方ないと思うんですが(自己弁護w)、「どうやらずっと楽しかったようで!」「僕の方が楽しい!!!」は上手いキャラ立てだと唸りました。

>今回は解説役という美味しいポジションを固めてきました。なにがしたいんだw
 誰も頼んでないのにw解説役を務めたり、ギャグ担当だったり、楽しい子ですよね。今は彼女のこれからが楽しみな展開になってるので、目が離せません。

>あとここで「でへへ」という擬音を持ってくるところに作者のセンスを感じますw
 横田先生のセンスはジャンプの新顔でピカイチです。今日のジャンプの分もよかった。

> おうふ…。またまた先を越された…w。
たまには先陣を譲ってください…w
> 滑り出す前に亘理さんの表情が一瞬固まるのが心憎い演出だと思ってます。
ここもいいシーンでしたね。
> 誰も頼んでないのにw解説役を務めたり、ギャグ担当だったり、楽しい子ですよね。
彼女は作者の自己投影ではないかと勝手に予想しています。

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