2016-03-12

【ゲーム】オーディンスフィア レイヴスラシル レビュー

本日隠しダンジョンをクリアし(面倒くさかったのでSWEETで処理)、通算27個目のプラチナトロフィーを獲得しました。トロフィー難易度が高くないのはすばらしい。

オーディンスフィア レイヴスラシル

開発:ヴァニラウェア
プラットフォーム:PS4/PS3/PSV
価格:7980円(税別)

レビュー

ストーリー

かつて絶大な力を持ちながら、一夜にして滅びた魔法大国バレンタイン。その国の残した魔力の結晶炉コルドロンをめぐって、魔王軍と妖精軍の激しい争いが始まる。それはエリオン大陸に伝わる終焉の予言、その成就の始まりだった。終焉を防ごうとする者、終焉を導こうとする者達の思惑が入り乱れ、世界は混沌と化していく―というストーリー。

基本的にはサイドビューのアクションゲームですが、主人公が5人おり、ストーリーはそれぞれの視点で語られます。時に交錯し、時に対立する5人の視点を通して、終焉に至る大きな流れを描いていく手法は見事。また舞台のような演出が随所に見られ、当時最高峰と言われた美しいグラフィックも相まって、物語に引き込まれること請け合いです。寄り道は全くない一本道ゲームですが、それ自体もストーリーの印象を強めるのに貢献していて、プレイ後も記憶に残る作品と言えるでしょう。

エンディングもまた印象的ですが、これはご自分でお確かめください(ネタバレプレイ日記を付けた本人が言うことじゃないですが)

キャラクター

主人公は5人おり、それぞれレベルやスキルは独立しています。

オリジナル版ではキャラクターごとの差別化があまりなされておらず、またキャラクターによる難易度の開きがかなり大きかったです。しかし今作は、オーソドックスなグウェンドリン、手数は少ないものの一撃が重いコルネリウス、射撃に特化したメルセデス。バーサク化して一気にたたみかけるオズワルド、中距離を保つことで火力が上がるベルベットなどきちんと差別化がなされました。またスキルもそれぞれ全く違うものを覚えるようになったので、キャラクターが変わるたびに新鮮な気持ちでプレイすることが出来ました。

ストーリーがシリアスのため(メルセデス編の前半は除く)、キャラクターも全員シリアスモードです。しかも常時戦いの渦中にあるので、萌えとか惚れとか言ってる暇はない感じですけど、それでも主人公達は非常に魅力的に描かれていました。舞台的な演出も相まって感情移入が必要ない(むしろ第三者的な視点の方が楽しめる)ので問題ないと思います。

中の人もすばらしい演技でした。

システム

オリジナル版では処理落ち、アイテム袋の容量不足、再戦不可などいくつか問題が挙げられていましたが、その辺りの問題点は全て解消され、非常に遊びやすくなっています。アクションゲームなので人を選びますが、難易度をSWEETに変えれば誰でも無理なくクリアできるようになっています(難易度は戦闘にしか影響せず、SWEETでもトロコンまで問題なく可能)ので、苦手な方でもプレイして欲しいですね。

特徴的なシステムとして、食事があります。このゲームでは敵を倒すことで得られる経験値は微量で、レベル上げは食事をすることで行います。食事は経験値になると同時に、体力の回復や体力の最大値の増加などの効果もあるため、積極的に食べていきましょう。料理は60種類以上あり、それぞれに個別のグラフィックが用意されていて非常に力が入っているところはさすがヴァニラウェア。朧村正やプリンセスクラウンが好きだった人にはたまらないのではないでしょうか。

それからコンプリート状態でクリアすると、全てのストーリーを時系列順に見られるシアターモードが追加されたのも嬉しいところ。改めて見直すと伏線をより深く理解できますよ。

システム的にはほぼ不満はないです。ただしゲームをロードすると、いちいち屋根裏部屋に戻ってしまうのがちょっとめんどうだったかな。もっともこのゲームはロードがほとんど必要ないですし、また演出上やむを得ないところもであるので、大した問題ではないです。

総評

名作はリメイクされても名作でした。リメイク商法は好きではないですが、ここまでされたらもはや文句は言えません。僕はアクションゲームはほとんどプレイせず、オリジナル版もグラフィックとストーリーが好きでプレイしていただけですので、ストーリー面ではベタ移植の今作をプレイする理由はなかったんですけど、あのすばらしいストーリーをもう一度味わいたいと思って購入を決意し、その期待は裏切られませんでした。勢い余ってプレイ日記までつけてしまったくらいです。

2Dアクションゲームが好きな方、格闘ゲームが好きな方、ストーリー重視のゲームが好きな方、損はさせませんのでぜひ購入をご検討ください。

次回作は「十三機兵防衛圏」ですかね。こちらも楽しみにしようと思います。

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コメント & トラックバック

 ものすごいトロコン率ですね…。これを見るとトロコン歴に傷をつけたくないのがわかる。

ありがとうございます。一応プラチナトロフィーがあるソフトは全部取ってるんですよね…自縄自縛という言葉の意味を考えるわ。

 私もゲームで自縄自縛はしてしまいます。「シリーズ物は1から」や「ナンバリングと外伝ならナンバリング優先」、「スクエニ・任天堂優先、とりわけFF・DQ優先、特にMMO優先(これはシュタゲやダンロンでだいぶ崩れましたが)」あたり。

僕も「シリーズ物は1から」という信念は持ってます。最近は若干ゆるめ気味ですが…。

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