2015-08-05

【コミック】星界の紋章③ レビュー

去年の5月以来1年2ヶ月ぶりの新刊です。前巻に比べ、入荷している本屋が多かった…ような気がする。

星界の紋章③

著者:米村孝一郎
レーベル:メテオCOMICS

あらすじ

ジントを拘禁し、ラフィールを足止めしようとしていた男爵との対立は決定的なものとなり、ついにラフィールは武力で家政室を制圧した。それに対し男爵は、男爵領に残っており、ラフィールが狙っていた反物質燃料を全て破壊する、というアーヴの流儀で応える。ふたりの戦いはついに空中戦へ。男爵が操る戦闘機に、ラフィールが操る非武装の連絡艇は苦戦を強いられるが、ラフィールの奇手がうまく刺さり、男爵は宇宙空間で散った。

ジントと共に救出された前男爵の支援もあり、連絡艇は次なる目的地スファグノーフ侯国へ向かうことになった。しかし侯国には敵艦隊が迫っている。果たしてふたりの運命は―

感想

原作小説で言うと第2巻の冒頭3分の1に当たる部分のコミカライズです。原作第1巻がコミックス①②に対応していたので、少しペースが落ちています。というのも、今回原作では割とあっさり目に描かれていたラフィールと男爵の空中戦が、米村先生の圧倒的な画力でぎっちり描かれているからなんですねー。

ただコミックス①からそうなのですが、「機体の形状が独特で一目で判別しにくい」「1つのコマに同じ機体が複数描かれることがある」「弾道と機体の軌道の区別がわかりにくい」といった問題点もあり、何をやっているのかよく分からないところもあります。今回は1体1の戦闘なのでまだましでしたけど、①みたいに艦隊戦をやられると辛いものが…せめて機体にエンブレムでも付けてくれないかなぁ。

それはさておき、今回やはり注目すべきなのは登場人物紹介でしょう。今回初めて登場人物紹介のページが付いたのですが、今さら主人公の紹介は要らないよね!とばかりに、2ページを全て男爵領の家臣たち(知らない人のために一言で説明すると、「メイド」)で占めているのはさすが…。いっそオリジナルのキャラとか出しても良かったんじゃないかと思うほどです。個人的にはグレーダさんの造形が好きです。子持ちだけど。

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