2014-11-25
毎年1度の楽しみ、みずしな先生の大人気連載「いいでん!」の最新刊です。
いいでん!3
著者:みずしな孝之
レーベル:BEAM COMICS
価格:950円(税別)
レビュー
みずしな先生が週刊ファミ通に連載している2ページ漫画の単行本です。今回はかつてないくらいゲームしてますね…みずしな先生は忙しくてゲームをする暇がなくなると、日記的なネタでお茶を濁すことが時々あるんですが、今回はそれが少なかったような気がします。気のせいかもしれないけど。
相変わらず先生とはゲームの嗜好が合わないなーと再確認させられるマンガでしたが、ネタ自体はやはりおもしろい。しかしあれだけダンガンロンパ好き好き言ってたくせに、リメイク版をプレイした時にはストーリーの大半を忘れているってどうなんだ(第126回参照)。そして今年もベイスターズは…
この「いいでん!」と同時発売の「たばたちゃん派2」「いとしのムーコ6」をすべて買うと、SNS用のスタソプ(スタンプじゃないところがミソ)がもらえるキャンペーンやってますので、ファンの方はぜひどうぞ。僕も今日ようやく3冊そろえました。また今回もサイン会が企画されていますが、関東と九州のみ…いつになったら地元に来てくださるのか、と!
2014-11-24
帯に「猫好きにも超オススメ」って書いてますけど、猫出ません。
いとしのムーコ⑥
著者:みずしな孝之
レーベル:イブニングKC
価格:562円(税別)
感想
「いいでん!3」「たばたちゃん派2」と同時発売だったのに、本屋には「たばたちゃん派」がなかった件について。コラボキャンペーンやってるんだからそういうところちゃんとしろよ!
今回は割とムーコの心情に焦点を当てた話が多かったような気がします。
雪解けを見たムーコ
こそこそとそのゆきをなくしているやつこそ…そう!!ゆきたべむしだということに!!」
※36ページより引用
とか、子供に遊んでもらっているムーコ
玲奈「(変なお面)ほしかったらここまでおいで―!」
ムーコ「わーまってー!!」
玲奈「こっちこっちー!!」
ムーコ「もー!!はやいよれなー!!」
ムーコ「はっ!!ムーコべつにこれ(お面)きょうみない!!」
※67、68ページより引用
とか。犬ってほんとばかだなー、と思えるエピソードが満載で、犬好きには本当おすすめです。猫好きにはどうか知りませんが。
あと衝撃だったのがうしこうさんが30歳ということ。僕より若いことに絶望した!
今回のカバー裏には、歯磨き粉VSムーコ、うどんの生地VSムーコの2戦が載っています。食べ物を粗末にするのはダメだと思う…ていうか僕がリアルにこの勝負を見たら多分めっちゃ叱ると思う。
2014-11-18
黒星紅白先生(飯塚武史先生)の画集が来春発売予定って帯に書いてあったよ!前作も買ってるから超楽しみだよ!でも前作から12年たってると知って軽くショックだよ!
それはさておき毎年恒例のキノの旅最新刊です。病院の待ち時間であっさり読了。
キノの旅XVIII the Beautiful World
著者:時雨沢恵一
レーベル:電撃文庫
価格:550円(税別)
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レビュー
全巻は新聞連載の総集編のような感じでしたが、今回から再び書き下ろしに戻っています(2編だけは出典あり)。
18巻に収録されているのは、キノがメインの「牛の国」「草原の話」「スポーツの国」「税金の国」「主食の国」「チョコレートの話」「お金の国」「私の戦争」「キノの旅の国」、シズがメインの「遺産の国」、師匠がメインの「止まった国」、キノ、フォト、シズが登場する「復讐の国」でした。しかし口絵に描かれているフルート(狙撃銃の名前)ゴツイな…キノが持っているとギャグにしか見えません。これを立射で200メートル先の的に当てるとかすごすぎ。
面白かったのは「お金の国」ですかね。お金を稼いで豊かになることではなく、お金を稼ぐこと自体が目的になってしまった国の人々を描いた、風刺のよく聞いた一編でした。どんだけ悲惨なオチが待っているのかとちょっと期待しながら読んだんですが、まさかの展開でちょっとびっくり。それから観光資源とその観光資源に縛られてしまった人たちの悲哀を描いた「遺産の国」かな。これ日本でも同じようなことを考えて悩んでいる人はいるんでしょうね。旅行・観光好きな身としてはちょっとばかし反省。
「キノの旅の国」はいきなりはっちゃけ展開だったので「だれだこれは!?」になりましたけど、オチが秀逸。実際の映画もこうやって原作からかけ離れていくんだなぁ…そういえばキノの旅は一度アニメ化されていますが、時雨沢先生はどう思っているのかちょっと気になる。
恒例のあとがきは「頭のいい人には見えないあとがき」でした。僕はもちろん頭がいいので見えなかった―と言いたいところですが、いつもの習慣ですぐに気付いてしまったのでちょっと複雑。でもシリーズはまだ続くそうですので、来年の19巻を楽しみに待ちたいと思います。
「この国では、どうしてこんなにもチョコレートが食べられているんですか?」
「そりゃあ、もちろん主食だからだよ!たくさん採れて、栄養がたっぷりあって、体にもいい。食べない理由がないよね?」
※第四話「主食の国」99ページより引用
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2014-11-16
ついに…ついについについに「テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック」に収録されている「テイルズ オブ シンフォニア ラタトスクの騎士」のプラチナトロフィーをゲットしましたー!プレイ時間は84時間とそれほどではないものの、プレイ期間はほぼ6か月と、これまでの最長記録を更新しました(ちなみにPS3/PSVのゲームでこれまでの最長記録は5か月半のTOIR、最短記録は絶対絶望少女の13日)。何度かあきらめかけたけどやりました。調子に乗ってPSNPROFILESでトロフィーカードを作ってしまいました。次は記念すべき20個目のプラチナか…たぶんシャリーのアトリエでしょうね。
シャリーのアトリエは2週目に突入。今回も良作だったので、登場キャラの水着パッチをPSNで購入しました。全6人分で約1000円。これなら許せる。
TOWRUや久々にプレイ再開。そろそろキャラが増えすぎてまんべんなく育てるのが面倒になってきたので対象を絞ろうかな。ていうかお祭りゲーならせめて8人パーティくらい組めるようにしなさいよ!
テイルズ オブ シンフォニア ラタトスクの騎士
価格:6980円(税込)
ジャンル:響きあう心を信じるRPG
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ストーリー
前作TOSで世界が再生されてから2年―世界統合後の世界も、平穏とはいいがたかった。文明の進んだテセアラ人はシルヴァラント人を蛮族とさげすみ、シルヴァラント人はテセアラ人とその状況を放置しているマーテル教に抵抗し、武装組織ヴァンガードを生み出した。そんな中、ヴァンガードの拠点だったパルマコスタをマーテル教会が襲撃するという事件が起こる。
その事故で両親を失った少年エミルは、ある日魔物の王ラタトスクを復活させようとしている少女マルタと出会う。パルマコスタの襲撃犯である世界再生の英雄ロイドが、それを阻止しようと暗躍していることを知ったエミルは、ラタトスクの騎士としての誓約をかわし、マルタと旅立つのだった。
というわけで、TOD2以来(当時)の正当な続編作品です。前作のパーティキャラも全員仲間に加わるというのは従来のファンにはありがたいところ。ストーリーも続編にありがちな前作の否定や過度な持ち上げもなく、過去キャラ達それぞれもしっかりと見せ場を作りながら、新キャラたちの冒険が中心というところはぶれずに進んでいきます。シリーズ作品の中ではラスボスの心情も非常に理解できかる説得力のある描かれ方をしており、ストーリー的にはかなりの良作だと思います。反面完全な一本道でシーン分岐すらほぼないので、何週もするのはつらいかも。
システム
マップ移動がなくなり地点選択型になっている、モンスター収集・育成という要素がある、といったシリーズの中でもちょっと特異なシステムを作用しています。モンスターたちは種類も多く、育て上げれば立派な戦力として活躍してくれますので(特に高難易度では主人公より強い場面も)自分の好きなモンスター軍団を組ませることもできますし、長い間一緒に旅をしていると愛着もわいてきます。強いて言えば、名前は自由につけられるようにしてほしかったくらいか。
しかしその他のシステムはいろいろ問題が(これは移植の問題ではなくオリジナルの問題)。
- メニューなど操作方法が不親切な所が多い。メニュー横階層のつながりが悪い
- 2週目もチュートリアルが飛ばせなくてウザい。
- イベントスキップがほとんどできない
- サウンドテストがない。
- 合成システムがあるのにコレクター図鑑がない、モンスター育成があるのに育成されたモンスターの図鑑がない(ただのモンスター図鑑と統合されているので使いにくい)、スキットコンプのトロフィーがあるのにチェックリストがないなど片手落ち。
- 旧キャラはレベル固定なので、マニアモード以上だとほぼ役に立ちません。前作で世界を救ったパーティにこれは…
- 旧キャラの服が前作と一緒。さすがにこれは…。版権がらみで何かあったらしいけど、残念。
- 旧キャラに新技が(一部を除いて)ない。
- 旧キャラが戦闘で操作できない(正確に言えばできるけど、戦闘ごとに切り替えないといけないので面倒くさい)
- 技の軸線が時々ずれる。イノセンスを見習って。
- 隠しダンジョンがめんどくさい。中断セーブさせろ。
ここら辺は移植の際に多少修正できなかったものかと。ただ、プラチナトロフィーを目指さない限り、この辺はあまり気にはならないと思います。またあらすじがエミルとマルタの日記形式になっているのも、物語に没入しやすくてグッド。
キャラクター
PCは2人+ゲスト1人+旧キャラ8人。旧キャラたちは性格などはほぼ前作をきちんと踏襲されていて、エミルたちとの会話にも違和感ありませんでした。かといって仲間のうちわネタで盛り上がることもなく、主役の2人を立てている雰囲気が良かったです。テネブラエは最初絶対裏切りキャラだと思っていたのに、シリーズの歴史に残るほどの忠臣キャラだった件について。しいなはかっこよく登場したと思ったが旧作通りの扱いで笑いましたし、ゼロス・ワイルダーは前作の名誉を挽回するような男っぷりでした。マルタもこういうキャラはさじ加減を間違えるとただのウザイ子になっちゃうものですが、そんなことはなく、恋愛に真剣な姿が随所に見られて好感度高でした。テイルズには珍しいストレートなラブストーリーもいい感じ(決して釘宮病にかかったわけではない)。
戦闘
戦闘は最新作に比べるとバランス調整がやや甘く、エミルもマルタも鉄板の無限コンボがあるので基本的には詰まる所はないと思います。とはいえ、デクス&アリス戦は鋼体を付与してくるのでちょっとめんどくさかったですが。
しかし戦闘で最も問題なのは秘奥義の演出。なんで5年前の作品(TOSのこと)より劣化してるんじゃい!
トロフィーはやはり苦行で、オリジナル版から追加された要素がほとんどないなどの問題点はあるものの、TOSを楽しんだなら、ぜひともプレイしてほしい作品です。僕自身、Wiiで2週プレイしていますけど、最初の1プレイはかなり楽しめました(さすがに2週目以降はダンジョンがだるかったですが…)グラフィックも6年前の作品なので特に問題ないレベルです。
そういえば当時はTOSがGCで発売され、その後完全版がPS2で発売されたのに、TOS-RはまさかのWiiということでだいぶ批判がありました。結局PS3に戻ってきたのは皮肉ですが…僕このゲームをプレイするためにWii買ったんですよね。
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2014-11-08
本日、午前中にサーバーがダウンしていたようです(Ivanさん、お知らせありがとうございました)。11時前には復旧したという知らせが来たのに、その後も数時間接続できず、ちょっとビビりました。しかしそろそろサーバー乗換もまじめに検討しよう。
それはそうと、COMICメテオさんのWebコミック「星界の紋章」が更新されましたよ。
前回更新で「ついに2ヶ月更新でfixしたのでしょうか。ばんざーい!」とか書いちゃいましたが、あっさり4か月もじらすとは…米村先生も罪な方だ。
星界の紋章
漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ
レビュー
ついに直接対決になったラフィール殿下VSフェブダーシュ男爵クロワール。
原作では、「武装した家臣を数人、引きつれている。」(星界の紋章Ⅱp.25)とあるのにどう考えても10人以上いる件について。なんたるチキン。
よく考えたらすごいセリフ。ここで戦闘始めたら間違いなく数の暴力で圧殺されると思うんです。
こういうセリフを気負いなくいえるところが殿下の殿下たるゆえんか。
原作ではもう少し後に出てくるシーンですが、繰り上げられています。むしろこちらの方が自然なのでこれはGJ。
今回の個人的な殿下ベストショット。ラフィール殿下はへの字口かわいい。
ドゥビュース殿下顔濃いなぁ。アニメではむしろあっさり顔だったのでちょっと衝撃。コミックス1巻でもここまで濃い印象はなかったんですが…
空識覚の描き方がかっこいいですね。僕の車にもこの機能がついていれば、車庫入れも楽々なんですけどねぇ。いつになったら実用化されるんでしょうか。
ああ、空識覚器官がないから意味ないのか。
というわけで、今回はかなり原作に忠実なセリフ回しとアクションで、読んでいて非常に面白かったです。
次回はいよいよ男爵とラフィールの空中戦…と言いたいところですが、多分ジント救出だけで終わるんだろうなぁ。
※画像は第12話より引用
2014-10-26
というわけでちょっと前になりますけど、藤島康介先生の代表作「ああっ女神さまっ」が25年の連載の末に最終回を迎えましたね。
ああっ女神さまっ
レビュー
僕がこの漫画に出会ったのは、今から10年以上前、大学生だった時です。それより前から存在は知っていたのですが、そのころ漫画喫茶に通うようになり、ちょっと長めの漫画を読むか…と思い立ってこれをチョイスしました。藤島先生は僕が愛してやまないテイルズオブファンタジアのキャラデザもされていましたし、北欧神話は厨二病のたしなみでもありますしね。
初めの数巻を読んで、「これは漫喫で軽々しく読むような作品ではない」と思い、本屋を巡って1巻から買い集めました。当時はまだ20巻くらいしか出てなかったのですぐ集まりましたが。一時期は本当にはまっていて、特設サイトを作ろうとあれこれ企画を考えていたこともあります。序盤~中盤にかけての展開は本当に素晴らしいものがありました。ただ個人的にはリンドが出てくるあたりがピークで、その後はちょっと下降気味…だったかな(あくまで僕の中でだけです)
思うに僕はこの作品を日常コメディとして読んでいたので、話が天界・魔界方向にシフトしすぎて合わなくなったのかなぁと。女神が免許制だったり、法術がプログラムだったり、恐怖の代王がウイルスだったりと突拍子もないアイデアが好きだったので。北欧神話は~とか言っといてなんなんですが。
でも結局最終巻まできっちり買い続けたのは、それだけの魅力があったからだと思います。藤島先生の優美なイラストは,月刊連載でもしょうがないやと思わせるに十分でした。でも読みづらくはないんですよね。
個人的に好きなキャラとしては
CVが喜久子おねえちゃんだから―という冗談はさておき、やはりメインヒロインは外せないでしょう。女神だけに文字通り完璧超人なんですけど、時にちょっと焼きもちを焼いたり、免許の更新を忘れてしまったり、とほんの少しだけ見せる隙にぐっとくるんですよね。でも実際にいたら多分劣等感でこっちが死んじゃいそうな気がします。森里君はえらい。
連載が長いせいで顔の変化が最も大きいキャラの一人ですが、個人的には2003年ころの顔が好きです。
主人公森里螢一の母親。放任主義なところもあるけど、子供のことを信頼していていい母親です。麻雀が強いという勝負巧者なところも好きです。
しかし最後が結婚オチで、ベルダンディーの親のことはあんなにしっかり描かれたのに、なんで螢一の親は出てこなかったん?
序盤の(つまりヒルダが出てくるまでの)天魔戦争を象徴する人物。最初はどう考えても男だったのに、編集の意向でいつの間にか女性になっていた、ある意味時代を先取りしているキャラ(個人的には昼だとのバランスもあるので男のままでよかったと思いますけど)。しかも女神たちが強すぎて完全にコメディリリーフだったという悲劇も。
めでたいものに弱いという設定は、最終話まで忘れていました。藤島先生よく覚えていたなぁ。
あたりでしょうか。
好きなセリフは、ウルドの「才能なんて言葉はやる事をやった人が言うことよ」ですかね。
あーこんなレビュー書いていたらまた読みたくなってきましたが、既刊のほとんどは倉庫の中に押し込めてしまいました。電子書籍でキャンペーンでもしてくれたら買うかもなぁ。あとアニメもあまりきちんと追いかけていなかったので、いつかまとめてレンタルしたい。
※10/27 若干内容を修正しました。
2014-10-24
ファンタジーな王道RPGがやりたい!と思い、いろいろ悩んだ挙句、「英雄伝説 空の軌跡FC:改」を始めました。わかってるんだよ、これをプレイしたら続編をすべてプレイすることになるであろうことは…ですが最近発売された「閃の軌跡」シリーズも評判がいいようですし、TOZが発売されるまで頑張ってみようかなと。あとトロフィー非対応なところが少々ありがたい。TOS-Rが完全に苦行に入ってるからなぁ。
現在プレイ時間7時間ほどで、序章が終わったところです。
ストーリー
- 若き遊撃士(なんでも屋さんみたいなもの。テイルズでいうとギルド)になったエステルとヨシュアの姉弟が、最初はご近所トラブルなどを解決していたんだけど、やがて世界規模の事件に巻き込まれていく…というわかりやすいストーリー。
- と言ってもまだ序盤でようやくメインストーリーが転がりだしたあたりなので、これが陳腐になるも王道になるも今後次第。
システム
- やや古いRPGであるものの、それを感じさせない優秀なシステム群。
- 特にショートカットですぐ図鑑などコンプリートに必要なデータベースにアクセスできる、戦闘中に敵のステータスをボタン一つで確認できる、必ず逃走できるなど、「プレイの快適さ」が大事にされているところが素晴らしい。
- グラフィックはファルコムらしく、特に背景は精緻に書き込まれていてびっくり。情報量が多すぎてむしろキャラが目立たなくなるくらい。キャラデザはやや時代を感じるが、プレイしているとあまり気にならなくなってきた。
- その他、いわゆる依頼システムがあるが、それぞれの依頼にもきちんとストーリーがつけられており、マンネリ化するのが避けられている。主人公は遊撃士なので、依頼システムとの親和性も○。
キャラクター
- まだ最初の街しか知らないので何とも言えませんけど、主人公周りの人々はみんないい人たちです。若干一名裏切りフラグが立っている人がいますが…。主人公の父親は人格者なうえに戦闘能力も高すぎ、「これは序盤で死亡確定だな…」と思っていたのですが、無事行方不明になりました。ただ逆にフラグが折れた気もする。
- 主人公は元気娘と冷静少年というこれまた王道の組み合わせですが、お互いが足りないところを補い合っている感じで、好印象です。
- ボクっ娘も出てきましたけど、これはライバルポジっぽいですね。
- モブキャラにも全員名前がついていて、話す内容が切り替わる頻度も高く、話す内容も自分たちの生活に関する内容が多いため、妙に存在感があるのもいいところです。
戦闘
- シンボルエンカウント制。背景の情報量が多く、敵シンボルが見えづらかったため、当初は不意打ちされることも結構あってイラッとしたんですが、敵シンボルがマップ上に表示されるアイテムを手に入れてからはずいぶん楽になりました。近寄らなければ襲われることもないので、急いでいるときは敵を避けて進めばいいですし、経験値を稼ぎたいときはスムーズに戦闘に入れるのでいい感じです。
- 戦闘画面は
へクス(じゃなかった。スクエアだ。)になっていて、行動順が回ってきた順番に、「移動」「攻撃」などのコマンドを選択して戦います。選んだコマンドによって次の行動順が回ってくるまでの時間も変わる感じ。
- 攻撃には、威力が低く射程も狭いが連発しやすい「通常攻撃」、威力が高く射程もほぼ無制限だが発動まで時間のかかりEPを消費する「アーツ」(テイルズでいうと術)、威力が高く即時発動するがCPを消費する「クラフト」を使い分けて戦います。敵の動きを読んだり、行動順を考えて立ちまわったりと結構面白い。クラフトはキャラクター依存だが、アーツは特別なアイテムの組み合わせでかなり自由に覚えることができるので、育成の自由度はまあまあ。
というわけで、さすがファルコムの名をコンシューマー業界にも知らしめた作品だけあって、つかみはオッケーという感じです。
あまり事前にネタバレに触れていないため、今後どう展開していくかにわくわく。
2014-10-19
11/13に、ガンパレ関係の書籍(小説、コミック、ファンブック)が電子書籍化されるとのこと。まだ読んだことがない方は、この機会にお買い求めください。
とりあえずBOOK☆WALKERで配信予定、その他のサイトにも広がるかも…とのこと。また2巻も11/10発売予定です。
ガンパレード・マーチ 2K 未来へ①
著者:榊涼介
レーベル:電撃ゲーム文庫
価格:600円
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あらすじ
アメリカから無事帰国した5121小隊は、アメリカでの暴走の責任を問われ、待機状態にあった。解散か、はたまた絶界の孤島へ転属か…不安を抱える隊員たちに、内局から告げられた新たな派遣先は、熊本―5121小隊発祥の地であった。熊本は、九州戦役終戦以来封鎖状態にあったが、このたび特例として封鎖が解かれ、最初の派遣部隊として5121小隊が選ばれたのだ。
にわかに沸き立つ一同―しかし、熊本で彼らを出迎えたのは、九州戦で戦死した学兵たちの大量の遺骸、共生派による襲撃、そしてカーミラと敵対し、封鎖地域で孤独に生きていると主張する別の共生派グループだった。小隊員たちは、これは封鎖解除に名を借りた小隊への懲罰であることに気付くも、黙々と与えられた任務を果たそうとするのだが―
感想
とりあえず、アメリカ編で暴走しすぎた5121小隊に、一応きちんとした処分が下されたので安心しました。いくらうまくいったからってなあなあにはできないほどの暴走でしたからねあれは。
そして久々の熊本編です。作中の時間では熊本を撤退してから1年くらいしかたっていないのですが、現実時間ではその10倍の時間がたっているので、読者としても感慨深いものがあります。小隊員の喜ぶ気持ちもよくわかりますよ。
そして新たに登場した謎の集団が気になります。これまで共生派は大体、
- 幻獣と意思疎通できず、武装して暴れまわっている武闘派
- 幻獣と共存でき、カーミラに従うカーミラ一派
- 第5世代を中心とする野間集落
の3グループに分かれていましたけど、今回登場したリリアたちはそのどれとも違うようです。意に反して第4世界(ざっくりいうと、第5世界(ガンパレード・マーチの世界)の平行世界。第4世界と第5世界は近い世界で、作中で「幻獣」と呼ばれているのは、第5世界へ侵攻している第4世界の人間、という設定)から流れ着いちゃった人たちとかですかねぇ。あまり無名世界観には詳しくないんですが、第4世界は内戦状態にあったのが割と近い時期に統一されたばかりなので、そのせいで第4世界にいづらくなった人なのかもしれません。そこまで言い出すと風呂敷広げすぎちゃうような気もしますが…
とりあえず今回は導入なので、続巻に期待です。
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