2018-04-17
今週から、毎週火曜はなるべくP5Aのレビューをします。
ペルソナ5 #02 Let’s take back what’s dear to you
サブタイトル
「取り戻そう、大事なものを」。作中の蓮の台詞ですね。
アバン
ペルソナシリーズの、ペルソナとその使い手の中の人が同じって演出いいですよね。
パレスからの脱出早いな。というかモルガナは出さなかったのか。確かにストーリー上ここで顔見せさせる必然性はないんですが、あの無駄なやり取りが面白かったので残念。
そして今回からOPがつきました。ただ未完成っぽい感じがするな。半分くらいは第1話のカットの使い回しだし。
Aパート
志帆ちゃん、ゲーム版よりちょっと大人びた感じになってますね。ゲーム版はもうちょっと幸薄そうなキャラデザでした。あのエピソード、アニメ化できるんですかね。メインストーリーだから避けては通れないと思うんですけど。
竜司の陸上部エピソードもあるということは、メインキャラのコープも描いてくれると期待していいのかな?
Bパート
モルガナ、登場が大物っぽくなってるー!つーかよく考えて、この生き物見て猫だと分かったのは大したもんだ。しかしモルガナはめっちゃ優秀な解説役だ。
しかしバトルシーンはちょっと雑だな…オチはまあゲーム通りだからいいんですけど、もうちょっと余韻というか盛り上げというかが足りない!
あと一応裁判シーンに突っ込み入れておきますけど、日本の裁判官はガベル(木槌)使わないし、少年審判では「被告人」っていう言葉も使いませんよ。つーか少年審判でうっかり被告人なんて言った日にはめっちゃ叩かれると思う。
感想
ということで今回は4/11午前から4/12までが描かれました。うーん、展開が速すぎてペルソナの持ち味である外連味が薄れてる感ある。バトルもあっさり風味過ぎたし、もうちょっと頑張ってほしいなぁ。次回のボス戦に期待するしか。
2018-04-11
ようやく始まりましたねー。相変わらず作画綺麗。
ペルソナ5 #1 I am thou, thou art I
サブタイトル
“thou”は”you”の、”art”は”are”の古語ですから、日本語に訳すと「我は汝、汝は我」ですね。このシリーズではおなじみのフレーズです。
Aパート
ゲームと同じく、カジノのシーンからでしたね。でもゲームに比べるとちょっと伏線余分に張っている感じがありますね。しかしこんなにスタイリッシュに登場したのに、いきなりタコ殴りエンドになるとは予想もしてませんでした。
と思ったらいきなり拷問シーンか…展開速い。「威暴」は「威力業務妨害」のことね。
「探偵王子」とか、りせのPVとか、P4ファンにはうれしいカットもありましたね。P3、P4、P5はすべて同じ世界の話ですから、kの世界はP3やP4の主人公達が救った世界なんですよ。そう思うと感慨深い。
ルブラン、ゲームだと俯瞰でしか見られないのであまり感じませんでしたが、こうやって見ると本当に古き良き純喫茶の趣ありますね。しかし客商売なのに保護司やってるとか佐倉のおっちゃんマジいい人。
Bパート
ベルベットルームのテーマが流れると、ペルソナが始まった感ある。
川上先生かー。川上先生の魅力がわかるサブイベント描いてくれる尺あるのかな~とちょっと心配でしたけど、いきなりチラシ落としてて笑った。これは期待できそう。
この城を見て「中入って聞くしかねえだろ」っていう発想が出てくるのがすごい。
そして変態王登場。三ツ矢さんはほんとこういう小者の役が似合う。
感想
ということで今回は4/9~4/11午前までが描かれました。若干展開が速いような気がしますが、P5はボリュームがあるから仕方ないかも。作画も整っているし、声優陣の演技もすばらしいし、これからも期待できそうですね。
公式サイトではラジオ配信も始まってます。宮野氏のフリーダムっぷりは相変わらずなので、こっちもチェックするつもりです。
2018-04-03
表紙を見て「新キャラ登場!?」と思ってしまったのは自分だけではないはず。
放課後さいころ倶楽部11
著者:中道裕大
レーベル:ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル
価格:590円
レビュー
アナログゲームを題材に女の子のキャッキャウフフを楽しめるコミックス第11巻です。大分長期連載になってきましたね。やっぱりボードゲーム好きが日本にはたくさんいるんだなぁとちょっと安心しました。yukkun20の周りにはいないけど。今回はカンナ(表紙の少女)の恋物語がメインで、あとは久々にミドリのプライベートにスポットが当たった話でした。カンナのショートカットもかわいいよ?可愛いけど、個人的にはこれまでの三つ編みお下げ眼鏡の方が…(おい
今回は6話構成と少し多めで、取り上げられているゲームは4つです。全体的にパーティ向きの、ライトに楽しめるゲームが多かったですね。ルールも比較的単純なので、読んでいても分かりやすかったです。ドデリドだけは知りませんでしたけど、これ頭使いそう。
今回題材になっているゲームは、
様々な色と形が描かれた木製タイルの手札を場に出していき、繋げた枚数で得点を競う「クゥワークル」。パネルは最高で6枚までしか繋げられないのですが、6枚目をつなげると多量のボーナスポイントが入るので、パネルを繋げることに夢中になりすぎるとそのボーナスを他人に奪われてしまいます。そのジレンマがいい味出してますね。見た目も綺麗ですしルールも分かりやすいので、子供とプレイするのにいいかも。子供いないけど。
六角形のタイルを敷き詰めたフィールド上で自分のペンギン駒を動かしながら魚を集め、崩れていく足場に封じ込められないように動き回る「それはオレの魚だ!」。これタイトルインパクトありますよねー。正直ダサい気もするけど、原題が「Hey.That’s my Fish!」だからしょうがない。
しかし好きな人が誰かを勘違いしているネタ、もう少し引っ張るかと思ったけどあっさり解決しちゃいましたね。ここからドロドロの三角関係が始まると思ったのに(最低
←の状態で設置した棒の束から、中央のリングを落とさないように、ダイスの目が出た色の棒を1本ずつ抜いていく「スティッキー」。
しかしなんでイメチェンしちゃったのかなぁ。この作品に出てくる女の子は皆かわいいので、少しくらい尖った特徴がある方が絶対いいと思います!おさげいいよね。
山札から引いたカードを場にある3つの山に重ねながら、より多数を占める「動物の種類」「動物の色」「該当無し」などに設定されたコードを間違えずに宣言するというカードゲーム「ドデリド」。
コードの種類が微妙に多くて、実際にプレイするとうっかりミスを誘発しそうな微妙なラインになっている感じがします。これプレイしてみたい。
の4つでした。公式サイトに試し読みもありますので、興味をお持ちの方はぜひ。
2018-04-01
久々にリディスルのアトリエ再開しました。DLCもルーシャ&イルメリア加入を購入しました。2人とも好きなキャラなので戦闘に参加できるのは朗報。というか主人公の師匠やライバルが戦闘に参加できないという元々の仕様に問題が…
さて、今年4月からアニメ第3期が始まるこのコミックスの最新巻です。
信長の忍び13
著者:重野なおき
レーベル:ジェッツコミックス
価格:617円(税別)
あらすじ
ついに織田家と武田家の存亡をかけた「長篠の戦い」が勃発。そんな中、千鳥は武田家の凄腕のくのいち・千代女に絡まれ苦戦するも、助蔵の愛の力?でどうにか勝利。織田軍も武田家をくだし、天下統一に大きく前進した。次の目的地は西日本。総大将に任命された光秀だったが、その先には暗雲が…?
感想
今回も濃いかったですね。長篠の戦いと言えば、鉄砲の3段撃ちがあまりにも有名ですけど、重野説ではそこには触れず、普通に鉄砲と弾薬の火力で武田軍を圧倒したように描かれていましたね。最近の研究では3段撃ちの存在も疑問視されていますし、それを反映させた内容だったのだと思います。
また鳶ヶ須山砦の攻防や、武田四名臣の死など、戦いの影に隠れがちなエピソードもしっかり拾ってあったのでとても勉強になりました。山県様ここで死んでたんですね。
疑惑が確信に
\ざわざわ/\そんな…山県様が…/
真田昌輝(兵に動揺が!!鎮めねば!!)
真田信綱「うろたえるなー!!山県殿は死んではおらん!!」
真田昌輝(さすが兄者!!)
真田正綱「みんなの心の中に生き続けるのだ!!」
\うわああ やっぱり死んだんだー/
※50ページより引用
しかし長篠の戦いは、重野先生の別のまんが「真田魂」でも結構尺を取って描いてるのに、内容がほとんどかぶってないんですよね…さすがです。しかしどちらの作品でも釣閑斎が奸臣として生き生きしすぎな件について。
2018-03-03
珍しく近くでも開催していたので、アーチェさんグッズ目当てに行ってきました。
アミューズメント一番カフェ『テイルズ オブ』シリーズ 2018春
と言っても普通のカフェで開催されていて、コラボメニューが何種類かあるという感じですね。今回はもちろんアーチェさんグッズ狙いです!
セットはこれです。ドリンク1個、缶バッジ(ランダム)、ペーパーコースターの3点セットでお値段750円。いくらなんでも高すぎぃ!yukkun20もけっこうなテイルズファンですけど、アーチェさんグッズじゃなかったらこの値段では手を出しませんからね!?
ちなみにドリンクはピーチサイダーです。yukkun20は炭酸は基本的に飲まないのですが、ピンクにあやかって…
まずは缶バッジを開封。…一瞬誰かと思ったのは秘密です。TOLの主人公・セネルですね。今年のTOFでリメイクの発表あるといいですね。
そしていよいよ運命のコースターを…
運命は運命でもそっちの運命家族かよ!(上手いこと言っちゃいましたかね?)
というわけで、野郎3人の散々な結果に終わりました。いや、カイルの後ろにルーティが小さく写ってるからギリギリセーフか?
というわけで残念な結果になりました。また機会があれば挑戦したいと思います。
2018-02-28
2ヶ月連続更新&コミックス発売の反動なのか、今回大分待たされましたね…4ヶ月ぶりですか。でも待てば待つほど、殿下にお会いした時の喜びもひとしおというものです。
星界の紋章
漫画:米村孝一郎
レーベル:コミックメテオ
レビュー
ラフィールたちがしでかした浮揚車強奪事件を捜査中のエントリュア警部とカイト憲兵大尉。もっとも、どっちもイライラ状態です。
しかも強奪事件の犯人が、ラフィールたちかも知れないことがバレてしまいました。
今回はカイトの人間らしいところが見られますね。思った以上に表情豊かです。彼はアーヴと同じ、遺伝子改造された種族ですが、人類統合体では冷遇どころか差別されているんですよね。この後の展開がアレすぎてあまり同情する気がしないんですが、まあ歪んでしまった経緯には同情の余地があるか。
原作にはないオリジナルのセリフですね。若干森岡節の余韻が削られている&ニュアンスが変わっている気がしますが、わかりやすさはあっていいと思います。
今回はおっさん二人の会話で終わってしまいました。もしかしてこのシーンは端折ってさっさと開戦するのかと思いましたが、思った以上にじっくり描いてくださいました。ここをきちんと描いておくと、終盤のカイトの豹変に説得力が出てくるので良かったと思います。そのせいでセリフ量がすごいことになってますけど。
次回はついにペネージュさんの蹂躙戦かな?そこまで行くのは間違いなさそうですけど、終戦までいけるかどうかが微妙なところ。しかしあのシーンは作画が大変そうなので、もしかすると次回もちょっと先になるかもしれませんね。掲載期間が9/30までってぞんざいすぎるのも気になる。
今回の殿下
今回殿下の出番ないじゃん!
仕方ないので回想シーンの横顔だけでも…
※画像は第26話より引用
2018-02-11
唐突にゲームレビュー。なんで急にプレイして急にレビュー記事を書いているのか、1つ目の理由は最後までこの記事読んでくれたらわかります。2つ目の理由はこのゲームをプレイすればわかる…と思う。
星の欠片の物語、ひとかけら版
プラットフォーム |
PlayStation VR |
|
ジャンル |
VR専用コミュニケーション謎解きアドベンチャーゲーム |
価格 |
2,800円(税込) |
公式 |
『星の欠片の物語、ひとかけら版』 |
プレイ時間 |
1周目:5時間 |
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ストーリー
- 砕けた星の核に一人取り残されてしまった少女は、「他の世界を覗き見る事が出来る装置」を使うプレイヤーと運命の出逢いを果たす。二人は協力して、少女がこの星から脱出するための方法を模索し始める。―という感じです。
本作のヒロイン。(勝手な)通称「のじゃロリ娘」
- みなさんは「脱出ゲーム」というジャンルをご存じでしょうか。主にウェブブラウザでプレイする、昔からあるゲームの一つです。部屋の中にあるアイテムを手に入れたり組み合わせたり、暗号を解いたりしながら、密室からの脱出を目指す(それ以外の目標が設定されていることもありますけど)というゲームですね。yukkun20はこれが大好きです。
- 本作はPSVRを使った脱出ゲームになっています。「ひとかけら版」というサブタイトルの通り、ストーリーの序盤?を切り出したものとなっていますが、ストーリー的にはきちんと完結していますし、「ひとかけら版」であることを逆手に取ったエンディングも用意されているので、ぜひプレイしてください。
- プロローグはこちら。
システム
- PSVRの特性を上手にゲームに転化されたシステムが用意されています。
- ヒロインである少女は、星が砕けた際に知識や経験をすべて持って行かれてしまったので、基本的に謎解きの戦力にはなりません。プレイヤー頼みです。一方プレイヤーは、VRでこの世界をのぞき見ているだけで、実際に存在しているわけではないので、あちらに干渉することは出来ません(設定上、歩き回るのも無理)。よって、プレイヤーの仕事は、状況から次に取るべき行動を考え、それを少女に指示することです。
いかにもなんかありそうな星が頭上を旋回している
- 指示すると言っても、干渉力がない以上声も届きません。幸い少女は、プレイヤーがどこを見ているのかはわかるので、プレイヤーは干渉したいものを見て、それから少女を見ることで、少女に動いてもらうことが出来ます。と言っても少女は思考力がないので、動くと言っても、「持ち運べるものであればプレイヤーのもとに持ってくる」「スイッチがあれば押す」「動きそうなところを動かす」くらいのことしか出来ません。
レバーがあれば引く、ボタンがあれば押す、の精神
- そのためプレイヤーは時々もどかしく思うのですが、「このシステム××だな」ではなく、「少女のちょっとおつむが足りないところカワ(・∀・)イイ!!」の方向へうまく誘導されています。試行錯誤が多くなるゲームなのでもどかしさを感じないわけではありませんが、最近のアプデなどの対応もあり、イライラするようなレベルではありませんでした。
- そのほか、「ものを触れない」「会話できない」「動き回れない」というVRの弱点を演出に昇華しているところはすばらしいと思いました。勇なまVRでも思いましたが、VRゲーはやはり第四の壁を破ってなんぼですね。
- 謎解きも理不尽なものはなく、脱出ゲームとしても楽しめました(リリース時はかなり理不尽な謎もあったようですが、アプデで一部難易度緩和がされたみたいです)。
- ただし作中でいくつか文章を読むことがあるのですが、解像度の都合で極めて読みづらいです(相当努力してなんとか…というレベル)。これはオブジェクトの大きさを大きくすれば解決する問題だと思いますので、どうにかしてほしいですね。
- あと視点の問題でかなり難解な謎がありました(具体的に言うと、箱の裏の件)。ここは攻略サイトに頼ってしまった…。
キャラクター
- 登場するキャラは、スクショに登場している少女だけです(一応)。ツインテ、のじゃロリ(と言っても厳密に言うとのじゃ口調ではない。わしっ娘)、巨乳、チラリズム、エルフ耳と要素てんこ盛りですけど、あまりあざとくなりすぎているわけではなく、好感が持てました。
なんかラフィール殿下っぽさもある
- なにより、一緒に謎を解くことで、不思議と愛着や連帯感が生まれてくるようになっています。プレイヤーとのプライベートな会話があるわけでもないのに、この演出は素直にうまいなーと思いましたね。それだけにエンディングも結構インパクトありました。
- でも、向こうからこちらは見えていないという設定上、こっちがぶつかるくらい近づいても、何のリアクションもないんですよね。演出上仕方ないんですけど、それはちょっと寂しい気がしました。製品版ではキャッキャウフフできるんでしょうか。
戦闘
総評
- 勇なまVR以来PSVRをほとんど使っていなかったんですが、僕が好きなゲームサイト(で取り上げられていたのがきっかけで、プレイしてみることにしました。
- メーカーの「自転車創業」さんは、自分は存じ上げなかったのですが、その筋では結構有名なメーカーさんみたいですね。しかしこれほどのクオリティのVRゲームをいきなり繰り出してくるとは…末恐ろしい。
- とにかく、一度プレイすると、他の人にお勧めせざるを得ない出来になっていましたので(いろんな意味で)、うちのブログでも取り上げさせて頂きました。ゲームの値段はちょっとお高めですけど、VRの可能性を堪能できるいいゲームだと思いますので、脱出ゲーム好き、のじゃロリ好き、VR好きの方はプロローグだけでも見て、雰囲気を感じてみてください。
- トロフィーは4つあり(プラチナなし)、エンディングに到達すれば全部取得できます。
- ちなみに、2/12までに購入すると、アバター、テーマ、サントラ、台本、設定資料集などが特典としてついてきますので、急いで本日取り上げさせてもらいました。
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2018-02-05
これくらい事前の期待を裏切らないゲームも珍しい。
※11/27にDLCをクリアしたので追記しました(追記部分は赤文字)
ゼノブレイド2
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ストーリー
- 雲海に覆われた滅び行く世界―アルスト。雲海に沈んだものを引き上げて生計を立てるサルベージャーの少年・レックスは、ある日破格の報酬の仕事を受ける。引き上げた船に乗せられていたのは、眠りに就く美少女ブレイド・ホムラだった。レックスと同調して覚醒したホムラの「楽園に行きたい」という願いを聞いたレックスは、彼女に力を貸すことを決める。それは、アルスト全体を巻き込む冒険の始まりだった―
- ということで、Wiiの傑作RPG「ゼノブレイド」の正統続編です。と言ってもストーリー上の繋がりはあまりないので、ここから入っても大丈夫でしょう。さらに言えば、ゼノシリーズに連なる作品なので、ファンタジーとSFが融合した世界観も楽しめます。
- 今回特筆すべきなのはストーリー面です。物語は全10話構成になっていますが、毎話どんでん返しがふんだんに織り込まれており、起伏のある物語を楽しめます。怒涛のように押し寄せるカタルシスで最後まで中だるみすることなく進めることが出来ました。
- ストーリーの主軸は、謎の少女との出逢いから始まるボーイ・ミーツ・ガールです。ホムラは後述するとおり魅力的なヒロインとして描かれており、彼女の目的はレックス自身の目的とも重なるところが多いので、一緒に「楽園」を目指すことにためらいはありません。最近だと男の方があまり乗り気でなかったり、女の方が腹に一物あるような描写に終始したりされていまいち感情移入できないことも多いのですが、今回はそういう事もなく、素直に主人公に感情移入できました。ムービーでの演出もよく練られていて、上質なアニメを見ているかのように物語に没頭できましたね。
タイトル画面が章ごとに変わるのも魅力
システム
- この前にプレイしたゼルダ同様、フィールド探索とシームレスバトルを主軸においたRPGです。とはいえ、ゼルダが探索をメインにおいて、探索をしながらバトルやストーリーを進めていくという感じだったのに対し、こちらはストーリーとバトルが中心で、探索の重要性はやや下がっています。
最もわかりにくいマップの一つ。これで巨神獣の右半身と言われても。
- フィールドはかなり広く、起伏にも富んでいて、探索の楽しみはあります。ただマップが以下のような問題があって非常に使いにくいのと、フィールドに点在する高レベルモンスターに問答無用で襲われることが多いのと、ストーリーの牽引力が強すぎるので、探索に没頭できないのもまた事実。これを探索の楽しみがあるととるか、探索が面倒くさいと取るかは人それぞれだと思います。モンスターはこちらのレベルを上げると襲ってこなくなりますが、それ以外にも、モンスターに見つかりにくくするスキルとかあれば良かったかも(※アプデで野良モンスターに見つからなくなる設定が追加され解決しました)。
- 二次元マップのため高低差が表現されていない
- マップごとの繋がりが表示されない
- ワープポイントが少ない
- パーティメンバーは、幾人かの固定メンバーに加え、「ブレイド」と呼ばれる、コアクリスタルを消費して仲間にするキャラクターを加入させることになります。クリスタル消費時はオートセーブされるので、ソシャゲのガチャよろしく、どのキャラが仲間になるかは運次第。特に最上位のレアブレイド達はいずれも個性的な外見と能力をしていますが、普通にプレイするとクリアまでに手に入るのは半分くらいだと思いますので、人によって攻略が変わってくることになります。クリアするだけなら固定メンバーと加入が確定しているメンバーだけでも大丈夫ですので、その辺りのバランスもいいですよね。
加入する固定ブレイド・レアブレイドは39体+DLC専用6体+2周目限定7体
- ただしレアブレイドの出現確率が低すぎる点には苦言を呈したいです。もうエピッククリスタル99こと引き替えとかでもいいので、欲しいレアブレイドを手に入れられるようにしてくれ…コスモスが…。そもそもガチャ演出もスキップできない上に長すぎるなど、この辺の仕様についてはいくつか言いたいことが(※アプデでガチャ演出はスキップ出来るようになりました)。
最終的にyukkun20はレアブレイドをコンプ出来たので良かったですけど、それまでの間は精神的に結構辛いものがありました。そもそも今日日家庭用ゲーム機で遊んでいる人は、ガチャシステムが嫌い(もしくは好きではない)人が多いような気がするのですが…
- レアブレイドはそれぞれ別の絵師さんがデザインされていますが、それを違和感なく一つの世界観に落とし込んでいるところは見事です。
- 攻略要素としては、そのほか住民からの依頼を解決する「クエスト」、手が空いているブレイドたちを派遣してステータスを上げたり報酬を集めたりする「傭兵団」などもあります。またレアブレイドからの依頼である「ブレイドクエスト」は、レアブレイドたちの背景を掘り下げるものになっており、仲間への愛着を増すことができます。これらの要素がうまく組み合わさっており、一度脇道に入るとなかなかメインストーリーに戻れなくなるほどでした。そうこうしているうちに260時間超である。
サブクエストも全部で100以上用意されている
- そのほか評価したいのは、やはりイベントシアターの実装でしょうか。RPGはストーリーも長いし、伏線も多いのでストーリーを見直したいことも多いので、すべてのメインストーリーとブレイドクエストを見直すことができるのはうれしい仕様。特に今作はイーラ編が1年後に配信されたため、イーラ編をプレイする前にメインストーリーを復習したかった層も多かったのではないかと思いますのでなおさらグッド。
しかもその時の天気や、特定のメンバーが加入しているか否かなどの差分まで収録しているとか嬉しすぎる。明るいシーンなのに背景が雷雨でがっかりした人は、ぜひシアターで天気を晴れにしてもう一度見ましょう。キャラの外見を変更するアクセサリを持っている場合、その状態でセーブするとイベントシアターにも反映されます。
イベントシアター(画像に特に意味はありません)
- その他、各所では音楽の評価が高いみたいですけど、個人的にはあまり評価できていません。もちろんいい曲もいくつもありましたが、全体としてものすごくいいというわけではなかったです。※個人の感想です。
- またボイスの量は圧倒的で、いろんな場面で膨大な数のキャラにセリフがいちいち用意されていて驚くほどでした…が、そのほとんどがスキップできないため、場合によっては同じセリフを何度も何度も聞き続けなければならなくて、それはかなりのストレスでしたね。傭兵団派遣とか、ポーチアイテム使用時の音声はアプデでスキップ出来るようになりましたが、意外と使用することが多いフィールドスキル使用時の音声は最後までスキップ出来ませんでしたね。
キャラクター
- PCは5人、そのパートナーとしてパーティに加入するブレイドのうち、メインストーリーに絡んでくるパートナーブレイドも6人(ヒカリとホムラを別にカウントして、ハナは全員で1体とした場合ですが)です。前述の通り、そのほかレアブレイドなどもいます。
- レックスは正統派の熱血型主人公ですが、自立して故郷にも仕送りをしているなど、ある程度大人として描かれています。作中でもパーティの牽引役ではありますが、周りのアドバイスもきちんと聞いて、自分の頭で考えられる子だったのでよかったですね。直情バカは苦手なので…
決めるべきところできちんと決める主人公の鑑。
- ヒロインのホムラはおっとりお姉さん、ヒカリはツンデレと分かりやすいキャラ付けがされています。ちょっとあざとい…と感じる人もいるかもしれませんが、個人的にはストライクでしたね(特にホムラ)。あざといのは見た目とキャラ付けだけで、セリフや挙動があざといというわけではないので、広く万人受けするキャラだと思います。
過度に自己犠牲的ではなく、それでいて使命を忘れることはないヒロインの鑑。
- トラとハナはマスコット役。主にストーリーではコメディリリーフでしたけど、本当のブレイドとドライバーではないことに悩んだり、逆に普通のドライバーとブレイドには出来ないような芸当をやってのけたりと、彼らがいないとこの物語は大分味気ない物になっていたと思います。個人的にはキクとサクラにもうちょっと見せ場をあげてほしかったけど。
明らかなオーバーテクノロジーなのに誰もツッコまないのはノポンの人徳ゆえか。
- メレフとジークは大人枠。メレフは厳格な軍人、ジークはイロモノという正反対な登場でしたけど、パーティに加入してからは頼れる大人としての風格を見せてくれます。でも、ジークはもうちょっとギャグ成分を残しても良かったんじゃないかな。
CV:津田健次郎(笑)
- まあなんだかんだ言って、一番のキャラは散々述べているとおりニアです。見た目もかわいい上に、人間形態とブレイド形態の2種類を持っていて、初対面のレックスを身を挺して守る度胸もあり、本当は孤独を恐れているのに、仲間の迷惑にならないよう身を引こうとしたり、ジークが現れる度に切れのいいツッコミを入れたり、落ち込むレックスに活を入れたり、かつての仲間との訣別に葛藤したり、敵であってもその身を案じたり、レックスと丁々発止の掛け合いをしたり、ホムラとレックスの仲にちょっと妬いたり、とにかくかわいい!言動もエキセントリックなところがなく、常識人大好きのyukkun20としては愛さない理由がないです(一応言っておきますけど、ホムラもヒカリもハナもメレフもサイカも常識人ですよ?)。早くホムラ/ヒカリフィギュアのクオリティでニアフィギュア出してください!まだ諦めてないよ!
天使か。
- それにしても皆キャラ造形もかわいい!3次元キャラをここまでかわいく描ける時代が来たんですね…
戦闘
- 戦闘は、ドライバー3人に、ブレイド3人を加えた6人で戦闘します。プレイヤーが操作できるのはドライバー一人だけです。各ドライバーにはブレイドが最高3人紐付けされていて、戦闘に参加出来るのはそのうち1人だけですが、他の2人とも自由に入れ替えることが出来ます。戦闘に参加しているブレイドによって、ドライバーが出来ることも変わってきます。
- バトルは完全シームレスで、敵に見つかる、もしくはこちらから戦闘を仕掛けることで戦闘が始まり、敵を倒すか、その場から大きく離れることで終了させることができます。バトル中はフィールド探索(宝箱を空けたり採取したり)ができないので、場合によっては敵の目を盗んで洞窟に侵入し、宝箱をこっそり開いて脱出する、という行動が必要になることも。
フィールド上にはこんな強敵がうろついていることも
- 戦闘に入ると、操作キャラは、全自動で通常攻撃を行います。プレイヤーが操作するのは、「戦闘中の移動」、通常攻撃で貯まるゲージを消費して放つ「アーツの発動」、アーツで貯まるゲージを消費して放つ「必殺技の発動」、これらの行動で貯まるパーティゲージを消費して放つ「チェインアタックの発動」あたりでしょうか。しかし意外とやることは多く、手持ち無沙汰な瞬間はありません。
そんな強敵もうまく戦えば、回転させながら空中に打ち上げてボコるのも余裕
- このように戦闘システムはそれぞれが別のシステムにがっつり絡んでいるので、きちんと理解すればスムーズに戦闘できます…が、作中での説明が不足気味の上に、その説明すら見直すことが出来ないという二重苦なので、その部分で大分損していると思います(攻略本見ても説明足りてないし…)。幸いネット上には戦闘についての解説が溢れているので、難しいと感じる時はそちらをご覧ください。特にストーリークリア後に強敵に挑む場合、システムをかなり深くまで理解していないとまともな戦いにならないレベルですので。
- メンバー編成は、ストーリー攻略中はアタッカー(レックス/ジーク)+ガーダー(トラ/メレフ)+ヒーラー(ニア)が鉄板ですが、そのほかにもアタッカー+ガーダー*2、回復可能のアタッカー*2+ガーダーなどの変則構成もできます。キャラの役割も、同調するブレイドによってある程度コントロールできるので、編成の自由度はかなり高いですね。ただしブレイドごとの戦力差がかなり大きいのと、やりこむほど回復役が不要になる(会心回復(クリティカルが出ると体力が回復する)装備を使った方が効率がいい)ため、ストーリークリア後のメンツはどうしても固定化されるのではないかと思います。そしてドライバーとしてもブレイドとしても回復特化のニアはだんだん出番がががが
総評
- このゲームには、いくつか非常に目立つ欠点があり、擁護不能なレベルのものもあります(致命的なものはアプデで解消されました)。特に前述したマップ関係、音声関係、ガチャ関係、チュートリアル関係はかなりひどい。またUIも実は使いにくく(アイテムソートが貧弱、クエストログが見づらいなど)、アトラスで3年修行して欲しいレベルです。そのほとんどはテストプレイしていれば気づくレベルの問題だと思うんですよね…(※アプデでアイテムソートの問題はだいぶ解消されました(まだ不便ですが頻繁にアイテムをいじるタイプのゲームではないので許容範囲))
- しかしながら、そういったユーザーからの批判を丹念に拾い上げ、システム的な問題をアプデで一つずつ解決していったモノリスソフトの姿勢は大いに評価出来ると思います。現時点ではシステムも他社のRPGと遜色ないレベルには仕上がっているため、もはやシステムを問題視する必要はなくなっています。
- しかしそのような非常に目立つ欠点がありながら、それを大きく上回る美点があり、全体としてみれば傑作と言って差し支えないレベルだと思います。yukkun20は2013年からゲームのプレイ時間をメモしているのですが、200時間を超えてプレイしたゲームはこれだけですし、これほど毎日集中してプレイしたのも初めての経験でした(ちなみに2番目にプレイ時間が長いのはP5(173時間)ですが、達成に半年かかっています)。トロフィーもないのにこれは明らかに異常で、このゲームがどれほど面白いのかが分かって頂けると思います。
- とにかく引き込まれるストーリーと、魅力的なキャラクター、そして奥深いバトルという、RPGに絶対必要な要素が極めて高いレベルでまとまっていて、モノリスソフトの底力を見せつけられました。なにが恐ろしいって、これもゼルダも、ハード1年目に出たと言うことです。これからのNSの進化から目が離せませんね。この2作品を乗り越えるほどの傑作が出ることを期待したいと思います。
- そしてこれまで中断挟んで約1年にわたり、プレイ日記という名の駄文にお付き合いくださった皆さん、ありがとうございました!次は…今のところ未定です。可能性がありそうなのは「十三機兵防衛圏」かな。その前に「黄金の国イーラ」ももちろんプレイします!
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2018-02-04
昨年開催された、「テイルズ オブ オーケストラ コンサート」のCDが出ました。そろそろ歴代楽曲が聴きたい!
テイルズ オブ オーケストラコンサート2017 feat. テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス コンサートアルバム
アーティスト:東京フィルハーモニー交響楽団
収録曲
- スレイのテーマ ~導師~
- 導師の伝承
- 天族の杜 イズチ
- 聖剣祭
- 災厄のはじまり
- Theme of Velvet
- illuminate(出演:Minami)
- calling (出演:fhána)
- 風ノ唄
- Rising Up
- 風が育んだ二人の絆
- Journey’s End
- 流浪のザビーダ
- White Light
- INNOSENSE
- 「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」エンディング
レビュー
コンサート当日の生演奏を録音したCDです。なんと今回はすべての楽曲が収録されています。また演奏以外のパート(MCやインタビューなど)も未収録です。下屋さんの美声が聞けなかったのは残念ですけど、しょうがないですね。
今回はボーカル曲が7,8,10,12の4曲収録されていますが、生演奏なのでちょっと音がレコーディングに比べるとくぐもっています(Rising Upのみほぼ気にならないレベル)。これを聞いて興味を持った曲は、普通にアーティストが出しているCDを購入してみるのがいいかもしれません。
しかし皆さん本当に歌がうまいですね…よくあんなキーの高さ限界ギリギリの曲をあんな声量で歌えるなぁ。プロってやっぱりすごいです。
あと観客が一緒に歌った「風ノ唄」ですけど、思った以上に良い感じに収録されていました。コーラス隊の人が上手に引っ張ってくれていたので、気持ちよく聞けるレベルにまとまっていたと思います。
しかし2年連続でTOZ/TOBメインだったので、そろそろ歴代楽曲が聴きたいです。そもそもこのイベントに来る層って、ある程度年齢が上の世代だと思いますので、少し古い作品の曲の方がウケがいいんじゃないかと思うんですよ。つまりなにが言いたいかというと、バトルメドレーでもやってくれということです。